JP3273273B2 - 画像受像体 - Google Patents
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Description
らに詳しくは、昇華型熱転写によって形成された画像の
耐久性が著しく高められた画像受像体に関する。
分証明証、写真付会員証、認証識別カード、写真付名刺
等で代表される各種IDカードが普及するようになっ
た。
認用に顔画像がその表面に形成されている。この顔画像
は階調を有するので階調情報含有画像とも称される。な
お、階調情報含有画像は顔画像に限らず、階調を有する
画像を含有する限り階調情報含有画像と称される。
迅速な製造として、受像層に昇華型感熱転写記録方式に
より階調情報含有画像を形成し、実質的に透明な紫外線
硬化性樹脂保護層を積層して、受像層上に保護層を設け
るIDカードの製造法が提案されている。
表面耐久性を得ることができるが、製造時に紫外線硬化
樹脂を塗布、硬化するときの紫外線硬化樹脂の収縮によ
り、カードがカールして商品価値を低下させ、また、I
Dカードを実際に衣服のポケット中等で携帯している
と、身体の動きにともない、カードが強制的に湾曲させ
られるため、紫外線硬化性樹脂表面にひびが発生するこ
とがあって、IDカードに要求されるべき耐久性や偽変
造防止性において不十分なものとなった。
基づいてなされたものである。すなわち、本発明の目的
は、受像層面に形成された昇華型熱転写画像を保護する
ための、紫外線硬化樹脂の画像保護層を形成する画像受
像体において、受像体製造時のカール発生の防止と携帯
時の耐久性が著しく向上したIDカードを提供すること
にある。
本発明者らが鋭意検討した結果、支持体の引っ張り強度
と紫外線硬化樹脂保護層の鉛筆硬度が受像体製造時のカ
ール発生と携帯時の耐久性に多大な相関を持っているこ
とが判明した。
した面上に紫外線硬化性樹脂を塗布し、その後に紫外線
を照射して形成した透明な保護塗膜層を有する画像受像
体であって、該画像を受容した層を形成する少なくとも
1層が引っ張り強さ(JIS K7113)が4.8kg・f/mm2ない
し20.0kg・f/mm2の樹脂からなり、かつ前記保護塗膜
層表面の鉛筆硬度(JIS K5401による)が3H以下である
ことを特徴とする画像受像体であり、第2は昇華型熱転
写画像を受容した層と紫外線硬化樹脂層の間に更に透明
樹脂保護層を有する上記画像受像体である。
術について述べる。
層体であり、この中の少なくとも1層が樹脂層からな
り、かつその引っ張り強さ(JIS K7113)が、4.8kg・f/
mm2ないし20.0kg・f/mm2であることが必要である。引
っ張り強さがこれ以下では、カード保護層の耐久性を維
持できず、これ以上の場合カード基材としての成型が困
難である。樹脂単体の引っ張り強度が本発明の範囲外の
ものであっても、ガラス繊維や炭素繊維などで強化され
ることにより本発明の範囲内の強度に補強されたエンジ
ニアリングプラスチックなども好ましく使用することが
できる。
ポリスチレン、アクリル樹脂、アクリルスチレン樹脂、
ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホ
ン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイ
ミド樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂、メラミン
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂な
どがあげられる。これらの樹脂のなかには、引っ張り強
度が前記値を逸脱しない範囲で、酸化チタンなどフィラ
ーをはじめとする添加剤を添加してもよい。
の、本発明の樹脂層と組み合わせることができる層は、
例えば紙、コート紙、および合成紙(ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等と紙とをはり合せた複合
材料)等の各種紙類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS
樹脂シート、ポリエチレンテレフタレートベースフィル
ム、ポリエチレンナフタレートベースフィルム等の各種
プラスチックフィルムないしシート、各種の金属で形成
されたフィルムないしシート、各種のセラミックス類で
形成されたフィルムないしシート等を挙げることができ
る。
に前記合成紙や樹脂フィルムのとき、支持体中には、後
の工程で形成される画像の鮮明性を高めるために、白色
顔料(例えばチタンホワイト、炭酸マグネシウム、酸化
亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、クレー、炭酸カ
ルシウム等)が添加されているのが好ましい。
1000μm、好ましくは20〜800μmである。
報含有画像を形成している。
転写記録用インクシートにおけるインク層から、加熱に
より拡散してくる昇華性色素を受容することができる限
り特に制限がなく、基本的にバインダーおよび各種の添
加剤で形成される。
ては、受像層を形成する成分を溶媒に分散あるいは溶解
してなる受像層用塗工液を調製し、その受像層用塗工液
を前記支持体の表面に塗布し、乾燥する塗工法、あるい
は前記受像層を形成する成分を有する混合物を溶融押出
しして、支持体の表面にラミネートするラミネート法等
を挙げることができる。
される受像層の厚みは、一般に1〜50μm、好ましくは
2〜20μm程度である。
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系
樹脂、アクリル系樹脂、各種の耐熱性樹脂などさまざま
のバインダーを使用することができる。ただし、本発明
によって形成される画像につき、実際的要求(たとえば
発行されるIDカードに所定の耐熱性が要求されるな
ど)が存在するのであれば、そのような要求項目を満た
すようにバインダーの種類あるいは組み合わせを考慮す
ることが必要になる。
画像保存性などの点において、ポリビニルアセタール系
樹脂または塩化ビニル系樹脂が好ましい。前記ポリビニ
ルアセタール系樹脂としては、ポリビニルアセトアセタ
ール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホル
マール樹脂などがあげられる。
ビニル樹脂と塩化ビニル共重合体とを挙げることができ
る。この塩化ビニル共重合体としては、塩化ビニルをモ
ノマーユニットとして50モル%以上の割合で含有する塩
化ビニルと他のコモノマーとの共重合体を挙げることが
できる。
ビニル、プロピオン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル
類、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、メ
タアクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタアクリル
酸-2-ヒドロキシエチル、アクリル酸-2-エチルヘキシル
等のアクリル酸もしくはメタアクリル酸およびそのアル
キルエステル類、マレイン酸、マレイン酸ジエチル、マ
レイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチルなどのマレイ
ン酸およびそのジアルキルエステル類、メチルビニルエ
ーテル、2-エチルヘキシルビニルエーテル、ラウリルビ
ニルエーテル、パルミチルビニルエーテル、ステアリル
ビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル等を挙げ
ることができる。さらに、前記コモノマーとして、エチ
レン、プロピレン、アクリロニトリル、メタアクリロニ
トリル、スチレン、クロロスチレン、イタコン酸および
そのアルキルエステル類、クロトン酸およびそのアルキ
ルエステル類、ジクロロエチレン、トリフロロエチレン
などの他ハロゲン化オレフィン類、シクロペンテン等の
シクロオレフィン類、アコニット酸エステル類、ビニル
ベンゾエート、ベンジルビニルエーテル等を挙げること
ができる。
体、グラフト共重合体、交互共重合体、ランダム共重合
体の何れであっても良い。また、場合によっては、シリ
コン化合物などの剥離機能を有するものとの共重合体で
あっても良い。
いることができるものは、特開昭58-188695号公報、特
開昭62-244696号公報に記載されている化合物を挙げる
ことができる。また、ポリカーボネート系樹脂として
は、特開昭62-169694号公報に記載の各種の化合物を使
用することができる。
く、極度に軟化点あるいはガラス転移点(Tg)の低い
樹脂でなく、前記した樹脂と適度に相溶し、実質的に無
色である限り公知の各種の耐熱性樹脂を使用することが
できる。ここで言う「耐熱性」とは耐熱保存した場合に
樹脂そのものが黄変などの着色を起こさず、物理的強度
が極端に劣化しないことを指す。
にTgが50〜150℃であるのが好ましい。
転写を行う際、インクシートと受像層とが融着を起こす
ことがあるので好ましくない。軟化点が200℃を越える
と受像層の感度が低下して好ましくない。
ノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ケトン樹脂な
どがあげられるが、中でも尿素アルデヒド樹脂、ケトン
樹脂が特に好ましい。
(主としてホルムアルデヒド)との縮合により得られる
ものであり、ケトン樹脂はケトンとホルムアルデヒドと
の縮合反応によって得られる。原料ケトンにより種々の
樹脂が知られているが、本発明ではそれらのいずれも用
いることができる。
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノ
ン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノンなどが
ある。 容易に入手することのできる尿素アルデヒド樹
脂を挙げると、たとえばラロパールA81、ラロパールA
101(BASF社製)などが、ケトン樹脂としてはラロ
パールK80(BASF社製)などがある。
れるバインダーは、受像層の膜強度の増加、昇華性色素
の転写時の融着防止、昇華性色素の滲み防止などの物性
改質の目的でイソシアネート系硬化剤による硬化、紫外
線硬化性樹脂等による硬化等を行っても良い。また、受
像層の物性改良の方法として、前記硬化剤の他に適宜の
添加剤を添加してもよい。
線吸収剤、光安定剤、フィラー、顔料を添加しても良
い。また増感剤として可塑剤、熱溶剤などを添加しても
良い。
クシートと受像層との剥離性を向上させることができ
る。
イル(シリコーン樹脂と称されるものも含む。);ポリ
エチレンワックス、ポリプロピレンワックス、アミドワ
ックス、テフロンパウダー等の固型ワックス類;弗素
系、燐酸エステル系の界面活性剤等が挙げられ、中でも
シリコーンオイルが好ましい。
イプ(単純添加型)と、硬化もしくは反応させるタイプ
(硬化反応型)とがある。
溶性を向上させるために、変性シリコーンオイルを使用
するのが好ましい。
テル変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性ポリエ
ステル樹脂)、アクリル変性シリコン樹脂(もしくは、
シリコン変性アクリル樹脂)、ウレタン変性シリコン樹
脂(もしくは、シリコン変性ウレタン樹脂)、セルロー
ス変性シリコン樹脂(もしくは、シリコン変性セルロー
ス樹脂)、アルキッド変性シリコン樹脂(もしくは、シ
リコン変性アルキッド樹脂)、エポキシ変性シリコン樹
脂(もしくは、シリコン変性エポキシ樹脂)などを挙げ
ることができる。
ンクによる印字を行う場合の転写性、透明樹脂保護層を
形成する場合の転写性、紫外線硬化樹脂層を形成するた
めの紫外線硬化性樹脂含有塗工液の塗布性を考慮して、
受像層用のバインダーと相溶性の良好な剥離剤を添加す
ることが望ましい。例えば、塩化ビニル系樹脂をバイン
ダーとして使用するのであれば、ポリエステル変性シリ
コン樹脂が組み合わせとして好ましい。
しては、たとえばジオールと二塩基酸との共重合体もし
くはカプロラクトンの開環重合体であるポリエステルと
ジメチルポリシロキサンとのブロック共重合体(ジメチ
ルポリシロキサンの両末端または片末端が上記ポリエス
テル部分でブロックされている、あるいは逆に上記ポリ
エステルがジメチルポリシロキサンでブロックされてい
る共重合体を含む。)、あるいは上記ポリエステルを主
鎖として側鎖に(ジメチル)ポリシロキサンを結合せし
めてなる共重合体を挙げることができる。
添加量は、その種類に応じて様々に変化することがある
から一律に決定することができないが、一般的にいう
と、通常、受像層におけるバインダーに対して0.5〜50
重量%であり、好ましくは1〜20重量%である。
反応硬化型、光硬化型、触媒硬化型等が挙げられる。
ミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオ
イルとを反応硬化させたものがある。
ーンオイルとしてはKS−705F−PS、KS−705F−
PS−1、KS−770−PL−3(いずれも触媒硬化型
シリコーンオイル:信越化学工業(株)製)、KS−72
0、KS−774−PL−3(いずれも光硬化型シリコーン
オイル:信越化学工業(株)製)等が挙げられる。
受像層用バインダーの0.5〜30重量%が好ましい。
当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥等
によって剥離剤層を設けることもできる。
プロピレンワックスなどの固形ワックスが好ましく用い
られ、これらの剥離剤は、エチレン系、アクリル酸系、
あるいは塩化ビニル系の樹脂などに混合して使用するこ
ともできるが、いずれにしても後工程で転写を行なう画
像保護層との接着性を劣化させない種類、および添加量
を選択することが極めて重要である。
5号、同60-130735号、特開平1-127387号公報等に記載の
酸化防止剤、および写真その他の画像記録材料における
画像耐久性を改善するものとして公知の化合物を挙げる
ことができる。
開昭59-158287号、同63-74686号、同63-145089号、同59
-196292号、同62-229594号、同63-122596号、同61-2835
95号、特開平1-204788号等の公報に記載の化合物、およ
び写真その他の画像記録材料における画像耐久性を改善
するものとして公知の化合物を挙げることができる。
粒子を挙げることができる。この無機微粒子としてはシ
リカゲル、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸性白土、活
性白土、アルミナ等を挙げることができ、有機樹脂微粒
子としてはフッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アク
リル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子等の樹脂粒子を挙げる
ことができる。これらの無機・有機樹脂粒子は比重によ
り異なるが、0.1〜70重量%の添加が好ましい。
ト、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリ
カ、タルク、クレー、カオリン、活性白土、酸性白土な
どを挙げることができる。
ばフタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオ
クチル、フタル酸ジデシルなど)、トリメリット酸エス
テル類(例えばトリメリット酸オクチルエステル、トリ
メリット酸イソノニルエステル、トリメリット酸イソデ
ソルエステルなど)、ピロメリット酸オクチルエステル
などのピロメリット酸エステル類、アジピン酸エステル
類(アジピン酸ジオクチル、アジピン酸メチルラウリ
ル、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸エチ
ルラウリルなど)、その他オレイン酸エステル類、コハ
ク酸エステル類、マレイン酸エステル類、セバチン酸エ
ステル類、クエン酸エステル類、エポキシ化大豆油、エ
ポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸エポキシ類、
さらには、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジルな
どの正リン酸エステル類、トリフェニルホスファイト、
トリス・トリデシルホスファイト、ジブチル・ハイドロ
ジエン・ホスファイトなどの亜燐酸エステル類、エチル
フタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグ
リコレートなどのグリコールエステル類などが挙げられ
る。なお、可塑剤の過度の添加は画像の保存性を劣化さ
せるので、可塑剤の添加量は、通常、受像層におけるバ
インダーに対して0.1〜30重量%の範囲である。
と受像層とを重ねあわせ、インク層と受像層との界面に
イメージワイズに熱エネルギーを与える。すると、イン
ク層中の昇華性色素は与えられた熱エネルギーに応じた
量だけ気化あるいは昇華し、受像層側に移行され受容さ
れる結果、受像層に画像が形成される。
サーマルヘッドが一般的であるが、このほかにレーザー
光、赤外線フラッシュ、熱ペン等従来から公知のものを
使用することができる。熱エネルギーの与え方としては
昇華型感熱転写記録用インクシート側から行なっても、
IDカード用支持体側から行なっても、あるいは両側か
ら行なってもよいが、熱エネルギーの有効利用を優先さ
せるなら、昇華型感熱転写記録用インクシートの支持体
側から行なうのが望ましい。
調情報含有画像を形成することができる。
ド用支持体の受像層形成面とは反対側の表面に、筆記層
が形成される。本発明を自動車免許証等に適用する場合
には、筆記層を設けることが特に好ましい。筆記層を形
成しておくと、そのIDカードに種々の情報を筆記する
ことができて便利であるからである。
55号公報の第4頁右上欄第14行から第4頁右下欄第2行
までに記載の「書き込み層」に関する説明をもって代
え、その詳細な説明を省略する。
画像保護層用転写箔によって形成することができる。画
像保護用転写箔は、形成した階調情報含有画像の表面に
加熱加圧することにより実質的に透明な樹脂保護層を転
写して前記画像を保護する。画像保護用転写箔は、例え
ば転写シート用支持部材の表面に転写用画像保護樹脂層
を形成してなる転写シート(詳細については後述す
る。)を使用する。
転写画像に直接紫外線硬化樹脂を塗布することによる画
像を形成する染料の溶出を防止する必要がある場合に用
いる。
持体は、透明ポリエチレンフィルム、透明ポリプロピレ
ンフィルム等に代表されるポリオレフィンフィルム、透
明ポリ塩化ビニルフィルム等に代表されるポリハロゲン
化オレフィンフィルム、透明ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリスチレンフィルムなどで好
適に形成することができる。支持体の裏面にはサーマル
ヘッドの保護、生保存性の改良などの点から耐熱保護
層、ブロッキング防止層、滑性層等を設けてもよい。
しくは6〜30μmである。
像を被覆するのに必要な面積を有する。その面積の大き
さは、披転写部材の大きさに応じて適宜に決定される。
間には、剥離性を高めるために剥離層が設けられている
ことが好ましく、この剥離層中にはポリビニルアセター
ル系樹脂およびまたはエチルセルロース系樹脂あるい
は、アクリル系樹脂等が含有されていることが好まし
い。これらの樹脂の含有量は通常5〜100%好ましくは2
0〜100%である。膜厚は通常0.2〜3.0μm好ましくは0.3
〜2.0μmである。
される樹脂層にクッション性を持たせ転写時の受像層と
の密着性を高めたり、接着層と剥離層の層間の接着性を
高める等の目的で中間層を設けることが好ましい。膜厚
は通常0.2〜3.0μm好ましくは0.3〜2.0μmである。
可塑性樹脂を含有していることが好ましく、とくにポリ
スチレン相とポリオレフィンを水素添加した相をもつブ
ロックコポリマーであるスチレン−ブタジエン−スチレ
ン(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン(SI
S)、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(SE
BS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン
(SEPS)、スチレン−エチレン/プロピレン(SE
P)のブロックコポリマー等があげられる。
クスTR・クレイトンDおよびGシリーズ、旭化成社
製、タフテックHおよびMシリーズ等があげられる。
剤を構成する組成物(例えばエチレン−塩化ビニル系共
重合体、ワックス、可塑剤、粘着付与剤、充填剤等を含
む。)、ポリ酢酸ビニルエマルジョン系接着剤を構成す
る組成物、クロロプレン系接着剤を構成する組成物、エ
ポキシ樹脂系接着剤を構成する組成物等を必要に応じて
含有し、従来から公知である塗布法等によって画像保護
用転写箔に積層することにより形成される。このなかで
も粘着付与剤を含有していることが好ましい。
受像層への転写は、通常サーマルヘッド、ヒートローラ
ー、ホットスタンプマシンなどの加熱しながら加圧を行
える手段を用いて転写をおこなう。このなかでもとく
に、サーマルヘッドとヒートローラーが本発明の目的に
おいて好ましい。
性を向上させるという意味において転写される樹脂層中
に紫外線吸収剤、紫外線安定剤、酸化防止剤を含有する
ことが好ましい。
接着層と剥離層の2層である場合は該接着層中あるいは
該剥離層またはその両層に、それ以外のたとえば中間層
などの複数の層からなる場合は、画像上に転写される少
なくとも1層に含有される。
は、特開昭59-158287号、同63-74686号、同63-145089
号、同59-196292号、同62-229594号、同63-122596号、
同61-283595号、特開平1-204788号等の公報に記載の化
合物、および写真その他の画像記録材料における画像耐
久性を改善するものとして公知の化合物を挙げることが
できる。
剤の総添加量は画像保護転写箔の全重量に対して、通常
0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜30%である。
号、特開平1-127387号公報等に記載の酸化防止剤、およ
び写真その他の画像記録材料における画像耐久性を改善
するものとして公知の化合物を挙げることができる。
着を防止するため、前述した剥離剤層、即ち、受像層の
表面に剥離剤(前記シリコン樹脂、変性シリコン樹脂、
シリコンオイル膜またはその硬化体)を含有する剥離層
がさらに積層されていても良い。この剥離層の厚みは、
通常0.03〜2.0μmである。
層あるいはバリヤー層を設けることもできる。クッショ
ン層を設けると、ノイズが少なくて、画像情報に対応し
た画像を再現性良く転写記録することができる。クッシ
ョン層を構成する材質としては例えばウレタン樹脂、ア
クリル樹脂、エチレン系樹脂、ブタジエンラバー、エポ
キシ樹脂等が挙げられる。クッション層の厚さは通常、
1〜50μm、好ましくは3〜30μmである。
への拡散が防げ、支持体内での色素の滲みなどを防止す
ることができる。バリヤー層を構成する材質としては例
えばゼラチン、カゼインなどの親水性バインダー、Tg
の高いポリマーなどが挙げられる。
録用インクシートを使用することにより形成することが
できる。
ンクシート用支持体とその上に形成された昇華性色素含
有インク層とで構成することができる。
性がよく、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐える限り特
に制限がなく、従来から公知のものを使用することがで
きる。
素とインクシート用バインダーとを含有する。
ゼンタ色素、イエロー色素を挙げることができる。
報、同59-227948号公報、同60-24966号公報、同60-5356
3号公報、同60-130735号公報、同60-131292号公報、同6
0-239289号公報、同61-19396号公報、同61-22993号公
報、同61-31292号公報、同61-31467号公報、同61-35994
号公報、同61-49893号公報、同61-148269号公報、同62-
191191号公報、同63-91288号公報、同63-91287号公報、
同63-290793号公報などに記載されているナフトキノン
系色素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色素等を
挙げることができる。
公報、特開昭60-30392号公報、特開昭60-30394号公報、
特開昭60-253595号公報、特開昭61-262190号公報、特開
昭63-5992号公報、特開昭63-205288号公報、特開昭64-1
59号、特開昭64-63194号公報等の各公報に記載されてい
るアントラキノン系色素、アゾ色素、アゾメチン系色素
等を挙げることができる。
公報、特開昭60-27594号公報、特開昭60-31560号公報、
特開昭60-53565号公報、特開昭61-12394号公報、特開昭
63-122594号公報等の各公報に記載されているメチン系
色素、アゾ系色素、キノフタロン系色素、アントライソ
チアゾール系色素を挙げることができる。
型または閉鎖型の活性メチレン基を有する化合物をp-フ
ェニレンジアミン誘導体の酸化体またはp-アミノフェノ
ール誘導体の酸化体とのカップリング反応により得られ
るアゾメチン色素およびフェノールまたはナフトール誘
導体またはp-フェニレンジアミン誘導体の酸化体または
p-アミノフェノール誘導体の酸化体のとのカップリング
反応により得られるインドアニリン色素である。
ているときには、前記熱拡散性色素としては、前記金属
イオン含有化合物とキレートを形成することのできる色
素化合物が好ましい。
る色素化合物としては、特に制限はなくそれ自体公知の
各種の化合物を適宜に選定して使用することができる。
具体的には、例えば特開昭59-78893号、同59-109349
号、特開平4-94974号、同4-97894号、同4-89292号に記
載されているシアン画像形成色素(以下シアン色素と称
す)、マゼンタ画像形成色素(以下マゼンタ色素と称
す)、イエロー画像形成色素(以下イエロー色素と称
す)などを挙げることができる。
の金属イオン含有化合物と2座のキレートを形成するこ
とができる色素化合物を使用するのが好ましい。そのよ
うな色素として、例えば、下記一般式(I)で表される
色素などを挙げることができる。
の環が5〜7個の原子から構成される芳香族の炭素環、
または複素環を完成するのに必要な原子群を表わし、ア
ゾ結合に結合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つ
が、窒素原子またはキレート化基で置換された炭素原子
である。X2は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子
から構成される芳香族複素環または、芳香族炭素環を表
わす。Gはキレート化基を表す。
形成しようとする画像の色調によっては、前記三種の色
素のいずれか二種以上もしくは他の色素を含んでいても
良い。
ートの支持体1m2当たり0.1〜20gであり、好ましくは
0.2〜5gである。
化合物、セルロースエステル、セルロースエーテル等の
セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ホルマール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニル
ブチラール等のポリビニルアセタール樹脂、ポリビニル
ピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド、ス
チレン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系エステル、ポ
リ(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸共重合体等
のビニル系樹脂、ゴム系樹脂、アイオノマー樹脂、オレ
フィン系樹脂、ポリエステル樹脂等を挙げることができ
る。
リビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタールある
いはセルロース系樹脂が好ましい。
で使用することもできるし、またその2種以上を併用す
ることもできる。
10〜10:1が好ましく、さらに好ましくは2:8〜7:
3の範囲である。
ができる。
オイル(反応硬化タイプも可)、シリコン変性樹脂、フ
ッ素樹脂、界面活性剤、およびワックス類等の剥離性化
合物、金属微粉末、シリカゲル、金属酸化物、カーボン
ブラック、および樹脂微粉末等のフィラー、バインダー
成分と反応可能な硬化剤(たとえばイソシアネート類や
アクリル類やエポキシ類等の放射線活性化合物)などを
挙げることができる。
ための熱溶融性物質、たとえばワックスや高級脂肪酸エ
ステルなどの、特開昭59-106997号記載の化合物を挙げ
ることができる。
ンク層を形成する前記各種の成分を溶媒に分散ないし溶
解してなるインク層形成用塗工液を調製し、これをイン
クシート用支持体の表面に塗工し、乾燥することにより
製造することができる。かくして形成されたインク層の
厚みは、通常、0.2〜10μmであり、好ましくは、0.3〜
3μmである。
とからなる二層構成に限られず、その他の層が形成され
ていてもよい。
(ブロッキング)を防止する目的で、前記インク層の表
面にオーバーコート層を設けてもよい。
良や色素の支持体側への転写、染着を防止する目的で下
引層を有していてもよい。
には、ヘッドの支持体に対する融着やスティッキング、
熱転写記録用インクシートのシワが発生するのを防止す
る目的でスティッキング防止層を設けてもよい。
ティッキング防止層の厚みは通常、0.1〜1μmである。
とする画像が単色であるならば、イエロー色素、マゼン
タ色素、およびシアン色素の何れであっても良い。
法 画像を有する上層が露出したままの画像記録体において
は、通常の使用状態では、他の部材による擦過、他の樹
脂製品の重ね置きなどによって上層の画像が拡散してそ
の輪郭が滲んだり、あるいは他の樹脂製品に画像が転写
されて上層における画像が薄くなってしまうという不都
合を生じることがある。
るには、この発明の画像保護方法が有効である。
シートに、感熱転写記録用インクシートで、昇華性色素
による画像を形成し、次いで受像層全面にわたって透明
保護層を被覆する。
剤を、画像の形成された受像層面に、塗布し、紫外線を
照射する手法を挙げることができる。
は、紫外線硬化性のプレポリマーと重合開始剤とを主成
分とする組成物によって形成することができる。
分子内にエポキシ基を2個以上含有するプレポリマーを
挙げることができる。このようなプレポリマーとして
は、たとえば、脂環式ポリエポキシド類、多塩基酸のポ
リグリシジルエステル類、多価アルコールのポリグリシ
ジルエーテル類、ポリオキシアルキレングリコールのポ
リグリシジルエーテル類、芳香族ポリオールのポリグリ
シジルエーテル類、芳香族ポリオールのポリグリシジル
エーテル類の水素添加化合物類、ウレタンポリエポキシ
化合物類およびエポキシ化ポリブタジエン類等を挙げる
ことができる。これらのプレポリマーは、その一種を単
独で使用することもできるし、また、その二種以上を混
合して使用することもできる。
内に2個以上有するプレポリマーの含有量は70重量%以
上であるのが好ましい。
始剤が好ましく、具体的には芳香族オニウム塩を挙げる
ことができる。
a族元素の塩、例えばホスホニウム塩(例えばヘキサフ
ルオロリン酸トリフェニルフェナシルホスホニウムな
ど)、第VIa族元素の塩、例えばスルホニウム塩(例え
ばテトラフルオロホウ酸トリフェニルスルホニウム、ヘ
キサフルオロリン酸トリフェニルスルホニウム、ヘキサ
フルオロリン酸トリス(4-チオメトキシフェニル)、ス
ルホニウムおよびヘキサフルオロアンチモン酸トリフェ
ニルスルホニウムなど)、および第VIIa族元素の塩、
例えばヨードニウム塩(例えば塩化ジフェニルヨードニ
ウムなど)を挙げることができる。
合物の重合におけるカチオン重合開始剤として使用する
ことは、米国特許第4,058,401号、同第4,069,055号、同
第4,101,513号および同第4,161,478号公報に詳述されて
いる。
VIa族元素のスルホニウム塩が挙げられる。その中で
も、紫外線硬化性と紫外線硬化性組成物の貯蔵安定性の
観点からすると、ヘキサフルオロアンチモン酸トリアリ
ールスルホニウムが好ましい。
含有量は、3〜20重量%が好ましく、特に5〜12重量%
が好ましい。カチオン重合開始剤の含有量がコーティン
グ剤の1重量%を越えないときには、紫外線を照射した
ときに硬化速度が極端に遅くなることがあり、好ましく
ない。
リコーン油)、シリコーン−アルキレンオキシド共重合
体(例えばユニオンカーバイド社から市販されているL
−5410)のような界面活性剤、シリコーン油含有脂肪族
エポキシド類、3M社から市販されているFO−171お
よび3M社から市販されているFO−430、大日本イン
キ株式会社から市販されているMegafac F−14
1のようなフルオロカーボン界面活性剤等を含有させて
もよい。
ば、スチレン、パラメチルスチレン、メタクリル酸エス
テル、アクリル酸エステル等のビニル単量体やセルロー
ス系、熱可塑性ポリエステル、フェニルグリシジルエー
テル、ケイ素含有モノエポキシド、ブチルグリシジルエ
ーテル等のモノエポキシド等が、この発明の効果を阻害
しない範囲で含有されていてもよい。
性成分として、例えばタルク、炭酸カルシウム、、アル
ミナ、シリカ、マイカ、硫酸バリウム、炭酸マグネシウ
ム、ガラス等の充填剤、染料、顔料、増粘剤、可塑剤、
安定剤、レベリング剤、カップリング剤、粘着付与剤、
シリコーン基含有活性剤、フルオロカーボン基含有表面
活性剤等の濡れ向上剤、その他の各種添加剤、さらにコ
ーティング剤の塗布中における流動性を改良することを
目的として、前記カチオン重合開始剤とほとんど反応し
ないアセトン、メチルエチルケトン、メチルクロライド
等の少量の溶剤を含有させてもよい。
て、カチオン重合性のエポキシ系樹脂を中心に述べた
が、当然のことながら本発明は、これに限定されること
なくラジカル重合性のアクリル系紫外線硬化樹脂を用い
ても良好な結果が得られる。
ング剤の受像表面への塗布は、コーティング剤、場合に
より溶剤等を加えるなどして適宜の粘度に調整されたコ
ーティング剤を、ダブルロールコータ、スリットコー
タ、エアナイフコータ、ワイヤーバーコータ、スライド
ホッパー、スプレーコーティング、フェルトコーティン
グ等の通常の方法にて受像表面に塗布することにより、
達成することができる。
ティング剤による塗布層が、受像の表面に、通常0.1〜
30μm、好ましくは1〜14μmの厚みになるように、塗布
される。
層に紫外線が照射され、コーティング剤中の紫外線硬化
性のプレポリマーの重合反応ないし硬化反応が進行す
る。
域の光を意味し、また、紫外領域の光を含む光線をも含
む意味である。したがって、紫外線の照射として、太陽
光線の照射、低圧水銀灯の照射、高圧水銀灯の照射、超
高圧水銀灯の照射、カーボンア−ク等の照射、メタルハ
ライドランプによる照射、キセノンランプの照射等を挙
げることができる。
空気、窒素ガス、炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気が好ま
しい。
照射光源の種類によって相違するのであるが、通常0.5
秒〜5分、好ましくは3秒〜2分である。通常、照射時
間の短い場合には照射強度の大きい大型の光源を必要と
し、照射時間が長い場合には照射強度の小さい光源を使
用することもできる。もっとも、照射強度の小さな光源
では硬化作用時間が長くなり、製造工程上有利ではな
い。しかし、この発明では、200W以下の紫外線発生ラ
ンプを用いて、3秒から2分の照射によって、実用上十
分な強度を有する硬化被膜を形成することができる。
たは照射の前後において、コーティング剤の塗布膜を加
熱すると、硬化時間の短縮を図ることができる。そのよ
うな加熱をする場合、加熱温度は30〜80℃が好ましい。
紫外線照射前においては、前記加熱温度による加熱時間
は長くても短くてもよいのであるが、紫外線照射後にお
いては、加熱時間は1分〜120分が好ましい。
体上に設けられた受像層上に、塗布硬化することで最終
的な画像受像体が完成するが、この完成した画像受像体
の紫外線硬化性樹脂塗工表面の鉛筆硬度は3H以下であ
ることが重要である。本発明の効果は、支持体の引っ張
り強度と紫外線硬化性樹脂塗工表面の鉛筆硬度がともに
前述の値の範囲内でなければ発現しないことが判明し
た。また上記鉛筆硬度は好ましくは3H以下2B以上で
ある。2B以下であるときは、携帯時に表面に擦り傷が
発生しやすくなるためあまり好ましくない。
より好ましくは3〜30μmである。これより小さいと、
塗膜が均一にすることが難しく、これより大きいと、透
明性が低下し、硬化に要する時間がかかってしまう。
願発明はこれらに限定されるものではない。
フィルム(東レ(株)製 ルミラー6CF531)の表
面に、下記組成のインク層形成用塗工液をワイヤーバー
コーティング法により、乾燥後の厚みが1μmになるよ
うに塗布、乾燥することにより昇華型感熱転写記録用イ
ンクシートを得た。
の両面に白色顔料を有するポリプロピレン樹脂を50μm
押し出しラミネート法にて貼合した基材のコロナ処理を
施した面に下記組成のアンカー層用塗工液と下層形成用
塗工液と上層形成用塗工液をワイヤーバー塗工法により
順次、塗布・乾燥し、厚み0.5μmのアンカー層と4μmの
下層と0.5μmの上層とからなる受像層を形成し、カード
状の受像体シートを得た。
持体のポリエチレンテレフタレートに代えて表1に示す
樹脂を用いた以外同様にして試料2〜8を作成した。
を、前者のインク層表面と後者の受像層表面とが接する
ように重ねあわせ、昇華型感熱転写記録用インクシート
の支持体側よりサーマルヘッドを用いて出力0.4W/ド
ット、パルス幅10msec、ドット密度6ドット/mmの条件
で加熱することにより、3cm×3cmの正方形の画像記録
を行なった。
フィルム(東レ(株)製 ルミラー6CF531)上
に、下記組成からなる塗工液を塗布、乾燥を行ない厚み
約3μmの転写保護層を有した画像保護層転写媒体を作
成した。
転写画像面上に転写した。
に、下記組成を有する紫外線硬化保護層形成用塗布液を
10g/m2の塗布量となるように、特定の地模様を持つグ
ラビヤによって塗布し、下記の硬化条件にて塗布膜厚が
20μmとなるように、紫外線硬化保護層を形成した。
少させると硬度が上昇する。aの値を増減させることに
よって受像シート上に塗布硬化後の鉛筆硬度がB〜5H
となるように調整して、表1に示す各試料を作製した。
を形成した。
のもみ試験1000回を行い、以下の基準で評価を行った。
および紫外線硬化樹脂層の鉛筆硬度との関係が本願発明
の関係にあるときに特に優れた性能を有することが判
る。
料を含有するポリプロピレン樹脂層をラミネートせずに
直接受像層を形成したものは、ポリプロピレン樹脂層を
形成したものより画質は劣る結果であった。
た後、転写保護層を形成せずに直接紫外線硬化性保護層
を形成した場合は、転写画像が滲んだり、転写画像部分
の紫外線による硬化が不充分で、保護膜としての機能を
満足しないものもあった。
の試験を行い、実施例と同様の結果を得た。
層、および裏面に筆記層を設けた積層受像体をJIS規
格に準じたカードサイズに裁断し、得られたIDカード
用受像体における受像層と、昇華型熱転写用インクシー
トの昇華性色素層とを重ねあわせ、昇華型熱転写記録用
インクシートの支持体側からサーマルヘッドを用いて出
力0.23W/ドット、パルス幅0.3〜4.5msec、ドット密
度16ドット/mmの条件で加熱することにより、受像層に
諧調性のある人物顔画像を形成した。
保護層が位置するように人物顔画像よりもやや大きめ
に、受像シートの受像層に透明保護層を以下の方法によ
り転写した。
0℃、1.2秒間熱をかけてから支持体を剥離することによ
り容易に受像層に転写された。
護層のない受像層表面に、UV硬化性層形成用塗布液を
10g/m2の塗布量になるようにワイヤーバー法により塗
布し、下記の硬化条件にて紫外線硬化性保護層形成用塗
料を硬化させて紫外線硬化性層を形成した。硬化条件は
前記実施例と同様である。
紫外線硬化性樹脂を塗布し、その後に紫外線を照射して
形成した透明な保護塗膜層を有する画像受像体であっ
て、該画像を受容した層の支持体を構成する少なくとも
1層が引っ張り強さ(JIS K7113)が4.8kg・f/mm2な
いし20.0kg・f/mm2の樹脂からなりかつ前記保護塗膜
層表面の鉛筆硬度(JIS K5401)が3H以下とすることに
より、受像体製造時のカール発生および携帯時の耐久性
を向上することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 昇華型熱転写画像を受容した層の面上に
紫外線硬化性樹脂を塗布し、その後に紫外線を照射して
形成した透明な保護塗膜層を有する画像受像体であっ
て、該画像を受容した層の支持体を構成する少なくとも
1層が引っ張り強さ(JIS K7113)が、4.8kg・f/mm2な
いし20.0kg・f/mm2の樹脂から成り、かつ前記保護塗
膜層表面の鉛筆硬度(JIS K5401による)が3H以下で
あることを特徴とする画像受像体。 - 【請求項2】 昇華型熱転写画像を受容した層と紫外線
硬化樹脂層の間に透明樹脂保護層を有する請求項1の画
像受像体。
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