JP3270975B2 - クローラ走行装置の水平制御機構 - Google Patents

クローラ走行装置の水平制御機構

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JP3270975B2 JP03038293A JP3038293A JP3270975B2 JP 3270975 B2 JP3270975 B2 JP 3270975B2 JP 03038293 A JP03038293 A JP 03038293A JP 3038293 A JP3038293 A JP 3038293A JP 3270975 B2 JP3270975 B2 JP 3270975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバイン等に採用さ
れるクローラ走行装置において、左右の傾倒を水平に保
つための水平制御機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラ走行装置を有する走行車両の運
転時において、地面の高低に関わらず左右の傾斜を一定
にするための水平制御機構の技術は公知となっている。
これはトラックフレームを上下に平行移動可能に構成す
ることによるものである。例えば、本体フレームよりト
ラックフレームに平行リンクである水平制御用リンクを
枢支し、該水平制御用リンクを、傾斜センサーからの検
出に基づく油圧シリンダーの伸縮によって回動し、これ
によって該トラックフレームを上下に移動させてクロー
ラの上下高を変更させるという構成が公知となってい
る。これを図8及び図9の従来の水平制御機構を有する
クローラ走行装置の側面図にて説明する。図8のクロー
ラ側が低くなった場合、X位置から水平制御用の平行リ
ンクがY位置に回動して、図9に示す如く、トラックフ
レームが下がり、クローラ走行装置が上下に高くなり、
これによって、凹地等で地表が低くなっても本体は水平
に保持することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のクロー
ラ走行装置においては、後部のアイドラ11’の支持部
がトラックローラー10’を軸架するトラックフレーム
2’に固定されており、一方、前部のスプロケット9’
は本体のミッションケースにて軸架されていて、本体側
に固定されることになる。更に、クローラの周長変化の
自由度が限られているので、図9に図示する如く、トラ
ックフレーム2’を回動してクローラ走行装置の下辺部
を下方に降下させた状態の時に、該トラックフレーム
2’全体がスプロケット9’側に近づき、最前部のトラ
ックローラー10’aと該スプロケット9’との前後幅
が縮小する。これは走行車両の重心位置が後方に移動す
ることを意味し、車体後部が下がってしまうこととなっ
て、作業に重大な支障をもたらす。また、クローラ走行
装置の上下幅が増すばかりでなく、スプロケット9’と
最前部のトラックローラー10’aとのなす角、即ち、
クローラー2’前方の接地角(離床角)θ2は非常に大
きくなり、泥寄せの原因となる。以上のように、従来の
トラックフレームの上下平行移動による水平制御機構に
おいては、車輌の重心移動とクローラ前方の接地角の増
大が問題となるのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の如き課
題を解決するために、次のような構成とする。シャーシ
1を構成するシャーシフレーム1aに対して、トラック
フレーム2を、略真っ直ぐに上下に平行移動可能に構成
したクローラ式走行装置において、前記シャーシフレー
ム1aの後方上部に、クローラ12を緊張するアイドラ
11を軸支するアイドラフレーム3を、前後移動可能に
平行状に支持配設し、前記シャーシフレーム1aに対す
るトラックフレーム2の上下移動に連動して、同じくシ
ャーシフレーム1aに対してアイドラフレーム3を前後
に移動させ、アイドラ11の中心を前後動すべく構成し
ものである。
【0005】
【作用】トラックフレームを下方に移動させた場合に、
アイドラが連動して前方に移動し、これによりクローラ
の周長変化の自由度が保持され、トラックフレームがス
プロケット側に近付くことがない。従って、重心移動が
生じず、クローラ前方の離床角もあまり大きくならな
い。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にて説明する。
図1はコンバインの全体側面図、図2は本発明の水平機
構を採用したクローラ走行装置の側面図、図3は同じく
正面断面図、図4はクローラ走行装置のクローラ上下幅
が最低の時における側面略図、図5は同じくクローラ上
下幅が中間の時における側面略図、図6は同じくクロー
ラ上下幅が最高の時における側面略図、図7はアイドラ
を油圧シリンダーにて前後動させるよう構成した実施例
を示す図である。
【0007】クローラ走行装置は、例えば図1の如くコ
ンバインの走行装置として採用される。クローラ走行装
置の全体的な構成について説明する。まず、最前部に
は、エンジンEより伝動されるミッションケースMに軸
支された左右車軸にスプロケット9を付設している。そ
の後方に、複数のトラックローラー10を軸支したトラ
ックフレーム2を配設し、最後部にはクローラ12緊張
用のアイドラ11を配して、該スプロケット9、該トラ
ックローラー10、該アイドラ11にクローラ12を巻
回し、ミッションケースMより伝動される該スプロケッ
ト9の駆動により該トラックローラー10及びアイドラ
9が追従してクローラ12を駆動し、走行するのであ
る。なお、図1のコンバインにおいては、本体の底部で
あるシャーシ1より該トラックフレーム10を後記のリ
ンク機構にて懸架しており、該シャーシ1の上に脱穀部
14や選別部15、グレンタンク17を配設し、該脱穀
部14・選別部15の前部に刈取部13を配置し、該グ
レンタンク17の前部に操縦部16を配設してコンバイ
ンを構成している。
【0008】このような構成のクローラ走行装置におけ
る水平制御機構について、図2及び図3にて説明する。
前記シャーシ1より左右に支持フレーム1bを垂設し
て、該支持フレーム1b下端に前後水平状にシャーシフ
レーム1aを配設し、該シャーシフレーム1aの前後に
支点B・Bを設けて、水平制御用リンク4F・4Rの下
部を枢支し、該水平制御用リンク4F・4Rの上部にシ
ャーシフレーム1aと平行に、連結ロッド8を連結枢支
して平行リンクを形成する。そして、前方の水平制御用
リンク4Fの上端部に、車両本体に取付けられた油圧シ
リンダー7のピストンロッド先端部を枢着する。そし
て、トラックフレーム支持リンク5F・5Rの後端部を
シャーシフレーム1aに枢支した支点B・Bに固設し
て、水平制御用リンク4F・4Rとで側面視L字状に形
成し、その前端部を該シャーシフレーム1aの外側に水
平状に配設したトラックフレーム2に枢支して支点C・
Cとする。該水平制御用リンク4F・4Rは、枢支点B
・Bを支点として、油圧シリンダー7のピストンロッド
の伸縮により前後に回動し、それに追随してトラックフ
レーム支持リンク5F・5Rが、枢支点Bを支点として
上下に回動し、トラックフレーム2を上下に回動させ、
即ちトラックローラー10・10・・の上下位置を変更
するのである。
【0009】更に、後端部に配設するアイドラ11を軸
支するアイドラフレーム3は前記シャーシフレーム1a
の後方上部に平行状に配設され、該アイドラフレーム3
と後部水平制御用リンク4Rの中間部を支点Aにて枢着
し、また、該シャーシフレーム1aの後端部と該アイド
ラフレーム3との間に、該水平制御用リンク4Rと平行
にアイドラリンク6を枢結して、該水平制御用リンク4
Rの支点Aと支点Bとの間のリンク部分と、該アイドラ
リンク6とにて平行リンクを形成する。このように構成
することにより、該油圧シリンダー7の伸縮による該後
部水平制御用リンク4Rの回動によって、該後部水平制
御用リンク4Rの支点A及びアイドラリンク6が、枢支
点Bを支点として、前後幅L2の間を回動し、これによ
ってアイドラフレーム3が前後摺動し、アイドラ11の
中心が前後幅L1間において移動する。
【0010】以上のように構成した水平制御機構を採用
することにより、クローラ走行装置が、図4乃至図6の
如く上下高を変更する。各図中のA・B・Cは、後部水
平制御用リンク4Rにおける前記の各枢支点を示す。図
4は、地表に凹部のない状態での通常走行時におけるク
ローラ走行装置の側面形状を示すもので、油圧シリンダ
ー7のピストンロッドは収縮しており、支点C部分は最
上位置にある。そして油圧シリンダー7が伸長するにつ
れ、図5の状態を経て、伸長幅が最大値の時、図6図示
の状態となる。即ち、支点C部分は最下位置にあり、ク
ローラ12の上下幅が最大になる。この時、従来はアイ
ドラフレームがトラックフレームに固定されていたの
で、クローラ周長の限界により、スプロケット9と最前
部のトラックローラー10aとの前後距離が縮小し、重
心位置が後方に移動していたが、本発明の水平制御機構
を採用することにより、アイドラ11がL1だけ前方に
移動するので、クローラ周長の自由度に余裕ができ、図
6のスプロケット9と前部トラックローラー10aとの
間の前後距離は、図4の時に比して殆ど変化がない。従
って、クローラ走行装置の上下幅調節によって重心位置
が変化することがない従って、クローラ式走行装置の上
下調節によって重心位置が変化することがなく、安定し
た走行ができる。
【0011】また、図6におけるクローラ前方の離床角
θ1は、従来の、スプロケット9と前部トラックローラ
ー10aとの間の前後距離が縮小していた時の図8にお
ける離床角θ2に比して大きくなく、泥寄せの弊害が低
減されている。
【0012】更に、リンク比の変更や油圧シリンダーの
伸縮量の変更によって、リンク回動幅、即ち、支点Aに
あっては、図2における前後回動幅L2を大きくするこ
とにより、クローラの上下幅の変更量を大きくすること
ができるのであるが、従来はクローラ周長の自由度の限
界により該リンク回動幅を大きくすることはできなかっ
た。しかし、本発明においては、アイドラフレーム3上
の支点Aにおける前後回動幅L2分、アイドラ位置が内
側に移動する(L1=L2)ので、該リンク回動量を大
きくとっても、クローラ周長に余裕があり、クローラ上
下幅の変更量を大きく採ることができる。従って、地表
高が大きく変位しても、これに対応して常に車体を水平
に保持する走行車両を得ることができる。
【0013】以上は、油圧シリンダーの伸縮によるリン
ク回動によりトラックフレーム及びアイドラを移動させ
る水平制御機構の実施例であるが、この他、油圧シリン
ダーに代えて、地上高の検出に基づいてモーターを駆動
して電磁ソレノイドを伸縮させる方法も考えられる。ま
た、リンク機構に代えて、例えば油圧シリンダーをシャ
ーシとトラックフレームの間に介設して、該シリンダー
伸縮によってトラックフレームを上下動する方法も可能
であり、アイドラについても、図7の如く、トラックフ
レームの上下移動幅を上下動検出センサー18の検出値
をコントローラー19に入力して、電磁バルブ20を切
り換えて油圧シリンダー21を駆動し、アイドラ11を
前後動させるという構成も可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
如き効果を奏するものである。第1に、地表の変化に対
応してクローラを上下に変化させるクローラ走行装置の
水平制御操作において、アイドラをシャーシフレーム1
aに対して前後移動可能とすることにより、クローラの
周長を変化させずに殆どその位置で上下移動できて、重
心位置が変化せず、安定した走行が得られる。第2に、
アイドラ11の位置は、シャーシフレーム1aの延長上
で上下に変化しないことから、クローラ前方の離床角が
大きくならないので、泥寄せの弊害も低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図である。
【図2】本発明の水平制御機構を採用したクローラ走行
装置の側面図である。
【図3】同じく正面断面図である。
【図4】クローラ走行装置のクローラ上下幅が最小の時
における側面略図である。
【図5】同じくクローラ上下幅が中間の時における側面
略図である。
【図6】同じくクローラ上下幅が最大の時における側面
略図である。
【図7】アイドラを油圧シリンダーにて前後動させるよ
う構成した実施例を示す図である。
【図8】従来の水平制御機構を採用したクローラ走行装
置のクローラ上下幅が最小の時における側面略図であ
る。
【図9】同じくクローラ上下幅が最大の時における側面
略図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 1a シャーシフレーム 2 トラックフレーム 3 アイドラフレーム 4L・4R 水平制御用リンク 5L・5R トラックフレーム支持リンク 6 アイドラリンク 7 油圧シリンダー 8 連結ロッド 9 スプロケット 10 トラックローラー 11 アイドラ 12 クローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシ1を構成するシャーシフレーム
    1aに対して、トラックフレーム2を、略真っ直ぐに上
    下に平行移動可能に構成したクローラ式走行装置におい
    て、前記シャーシフレーム1aの後方上部に、クローラ
    12を緊張するアイドラ11を軸支するアイドラフレー
    ム3を、前後移動可能に平行状に支持配設し、前記シャ
    ーシフレーム1aに対するトラックフレーム2の上下移
    動に連動して、同じくシャーシフレーム1aに対してア
    イドラフレーム3を前後に移動させ、アイドラ11の中
    心を前後動すべく構成したことを特徴とするクローラ走
    行装置の水平制御機構。
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