JP3268640B2 - コネクタ取付用治具 - Google Patents

コネクタ取付用治具

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JP3268640B2
JP3268640B2 JP20606399A JP20606399A JP3268640B2 JP 3268640 B2 JP3268640 B2 JP 3268640B2 JP 20606399 A JP20606399 A JP 20606399A JP 20606399 A JP20606399 A JP 20606399A JP 3268640 B2 JP3268640 B2 JP 3268640B2
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清 阿藤
悦郎 土居
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ケル株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板に複数の
コネクタを取り付けるために用いられるコネクタ取付用
治具に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板の表面にコネクタを取り付
けようとする場合は、コネクタの基板に対する位置決め
(即ち、コネクタに取り付けられた複数のコンタクトと
これらに対応して基板上に形成された配線パターンとの
位置決め)を正確に行う必要がある。特に、基板上の実
装密度が高くなると、コンタクトのピッチおよび配線パ
ターンのピッチがそれぞれ小さくなるため、より高い位
置決め精度が要求される。さらに、基板上の配線パター
ン数が多くなると、これらと外部回路との接続を行うた
め複数のコネクタを基板に取り付ける場合がある。
【0003】また、2枚のプリント基板を相互に接続す
る手段として、図24に示すように、一方の基板(第1
基板)P1の表面に雌型コネクタC1を取り付けるとと
もに他方の基板(第2基板)P2の表面に雄型コネクタ
C2を取り付けて、両コネクタを結合させる方法があ
る。そして、このような基板同士の接続においても、第
1・第2基板P1,P2のそれぞれに複数の雌型コネク
タC1又は複数の雄型コネクタC2を取り付ける場合が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板に
複数のコネクタを取り付ける場合に、コネクタの基板に
対する位置決めを1個ずつ行っていたのでは、手間がか
かり作業時間も長くなるという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、基板に対する複数のコネクタの位置決め
を簡単に行うことができるようにしたコネクタ取付用治
具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のコネクタ取付用治具は、基板に取り付け
られる複数のコネクタを基板に取り付けられる位置関係
を保った状態で保持するものであり、複数のコネクタに
嵌合してこれらコネクタをそれぞれ保持する複数の嵌合
部と、これら複数の嵌合部を一体に繋げる連結部と、空
気負圧を利用した吸着ノズルによる吸着搬送を行うため
に連結部の上面に形成された吸着平面部とを有して一体
成形されて作られ、複数の嵌合部により複数のコネクタ
をそれぞれ嵌合保持した状態でこれら複数のコネクタが
基板に取り付けられる位置関係を有するように構成され
ている。その上で、このようにして複数のコネクタを複
数の嵌合部にそれぞれ嵌合保持させた状態で、吸着ノズ
ルを吸着平面部に吸着させて基板上に吸着搬送を行い、
複数のコネクタを基板の所定取り付け位置に載置させる
ように構成されている。
【0007】本発明のコネクタ取付用治具はさらに、各
嵌合部にそれぞれ、所定方向に正面からもしくは背中合
わせに対向する当接部および押圧部を形成し、各嵌合部
によりコネクタを嵌合保持するときに、押圧部がコネク
タの一端部を上記所定方向に押圧してコネクタの他端部
を当接部に当接させて上記所定方向の保持位置決めを行
うように構成している。
【0008】本発明のコネクタ取付用治具において、嵌
合部をそれぞれ左右一対のアーム部を有して構成し、こ
れら左右一対のアーム部先端をコネクタの左右端部に嵌
合させて一つのコネクタを保持するように構成し、この
アーム部を連結部から平行に延びて設けて複数のコネク
タを並列に保持するようにしても良い。また、嵌合部を
連結部から同一直線上において反対方向に延びて形成さ
れた一対の嵌合部から構成し、これら一対の嵌合部によ
り二個のコネクタを直列に並んで保持するように構成し
ても良い。
【0009】上記のようなコネクタ取付用治具によれ
ば、複数の嵌合部により複数のコネクタをそれぞれ嵌合
保持した状態でこれら複数のコネクタが基板に取り付け
られる位置関係を有するように構成され、且つ、このよ
うに嵌合保持された状態のまま吸着ノズルにより吸着部
を吸引して吸着搬送を行って基板に取り付けることによ
り、全てのコネクタを同時に且つ自動的に基板の所定取
り付け位置に載置させるように構成されているので、こ
のコネクタ取付用治具を用いれば、複数のコネクタの全
てを基板に対する位置決めを正確に行った上で同時に且
つ自動搬送させて簡単に載置させることができる。特
に、本発明では、各嵌合部にそれぞれ所定方向に正面か
らもしくは背中合わせに対向する当接部および押圧部を
形成しており、所定方向の保持位置決めを簡単且つ正確
に行って複数のコネクタの互いの位置関係を正確に設定
して保持することができ、基板へのコネクタの取付精度
をより一層高めることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る好ましい実施例について
図面を参照しながら説明する。
【0011】(第1実施例)図1から図8には、本発明
に係るコネクタ取付用治具およびコネクタ取付用治具セ
ットの第1の実施例を示している。図1には、第1コネ
クタ取付用治具(以下、第1治具という)10を示して
いる。この第1治具10は、樹脂により一体成形されて
おり、左右方向に延びる連結部11およびこの連結部1
1の左右端部から前後方向に延びる4本の腕部12から
なる本体と、左側前後の各腕部12の先端近傍における
下面に形成された第1嵌合部(第1位置決め手段)13
と、右側前後の各腕部12の先端近傍における下面に形
成された弾性押圧部(押圧手段)14と、同じく右側の
腕部12の下面における弾性押圧部14の前後隣接位置
の2箇所に形成された第2嵌合部15とを有して構成さ
れている。
【0012】連結部11の左右方向中央の上面には、円
形に広がる吸着面16が形成されている。この吸着面1
6は負圧ノズル(図4参照)を吸着させることができる
程度に平滑になっている。また、連結部11の左右端部
の下面には円筒状に下方に延びるスペーサ部17が形成
されており、このスペーサ部17の下面には、位置決め
用突起18(第2位置決め手段)が下方に突出するよう
に形成されている。
【0013】第1嵌合部13は、所要の厚みを有して腕
部12の下面からまっすぐ下方に延びる矩形板状に形成
されている。弾性押圧部14は、腕部12の下面からま
っすぐ下方に延び、下部に図中右方に向かって突出する
突起14aを有している。また、各第2嵌合部15は、
腕部12の下面からまっすぐ下方に延びる角柱状に形成
されている。前後方向外側に位置する第2嵌合部15の
外側面には、上下方向に延びる突起(押圧手段)15a
が形成されている。なお、第2嵌合部15における図中
手前側の角部は、後に説明するように、これが嵌合する
雌型コネクタの凹部の形状に合わせて面取りがなされて
いる。
【0014】そして、図2に示すように、第1嵌合部1
3は雌型コネクタC1の凹部Sにおける長手方向一端
(左端)側に挿入され、弾性押圧部14および第2嵌合
部15は各凹部Sにおける長手方向他端(右端)側に挿
入される。この際、第1嵌合部13は、凹部Sの左端部
における前後の内面間に嵌合する。また、弾性押圧部1
4は、図3の右側に詳しく示すように、突起14aを凹
部Sの右端内面に当接させながら弾性変形する。この弾
性押圧部14に生じた弾性力によって雌型コネクタC1
は全体的に右方(図2および図3に矢印Fで示す方向)
に付勢され、図3の左側に詳しく示すように、凹部Sの
左端内面は第1嵌合部13の左端面に押し付けられる。
こうして、雌型コネクタC1の第1治具10(即ち、本
体)に対する左右方向についての位置決めがなされる。
【0015】また、第2嵌合部15は凹部Sの右端部に
おける前後内面間に挿入される。この際、凹部Sの前後
内面のうち外側(第1治具10の前後方向外側に面する
側の意)の面が外側の第2嵌合部15における突起15
aに当接することにより、雌型コネクタC1が図2に矢
印F′で示す方向に付勢され、上記前後内面のうち内側
(第1治具10の前後方向内側に面する側の意)の面が
内側の第2嵌合部15の側面に押し付けられる。こうし
て第1嵌合部13に加えて、第2嵌合部15とも嵌合状
態となることによって、雌型コネクタC1が第1治具1
0に保持されるとともに、雌型コネクタC1の第1治具
10に対する前後方向についての位置決めがなされる。
さらに、腕部12の下面12aが雌型コネクタC1の上
面に当接することにより、雌型コネクタC1の第1治具
10に対する上下方向についての位置決めがなされる。
【0016】ここで、図4(A)に示すように、第1治
具10に保持された2個の雌型コネクタC1,C1にお
ける凹部S相互間の位置関係は、左右方向位置が一致し
且つ前後間隔がLとなる位置関係である。そして、この
位置関係は、同図(B)に示すように、第1基板P1に
取り付けられた状態における雌型コネクタC1,C1の
凹部S相互間の位置関係に等しい。
【0017】このようにして雌型コネクタC1を保持し
た第1治具10は、図4(A)に示すように、吸着面1
6に吸着した吸着ノズル(ロボットのアームに取り付け
られたもの)Nにより第1基板P1上に搬送され、位置
決め用突起18を第1基板P1に形成された位置決め用
孔hに挿入させることにより、第1基板P1に対して位
置決めされる。これにより全ての雌型コネクタC1は、
各雌型コネクタC1のコンタクトが図示しない配線パタ
ーンに重なるように第1基板P1に対して同時に位置決
めされる。なお、従来からコネクタC1の下面に位置決
め用突起を設けて取付位置決めを行うことが周知である
が、このような場合には位置決め用突起18(さらに
は、スペーサ部17)は不要となる。
【0018】図5には、第2コネクタ取付用治具(以
下、第2治具という)20を示している。この第2治具
20は、樹脂により一体成形されており、左右方向に延
びる連結部21およびこの連結部21の左右端部から前
後方向に延びる4本の腕部22からなる本体と、左側前
後の各腕部22の先端近傍に右方に向かってU字形に開
口するよう形成された第1保持部23と、右側前後の各
腕部22の先端近傍に、左方に向かってU字形に開口す
るよう形成された第2保持部24とを有して構成されて
いる。なお、第1保持部23は開口方向(即ち、右方)
に面する突き当り面23bを有し、この突当り面23b
には上下方向に延びる2本の突起(押圧手段)23aが
形成されている。また、第1保持部23の前後内面のう
ち外側の内側面23cにも上下方向に延びる突起(押圧
手段)23dが形成されている。さらに、第2保持部2
4は開口方向(即ち、左方)に面する突き当り面(第1
位置決め手段)24bを有する。
【0019】連結部21の左右方向中央の上面には、円
形に広がる吸着面26が形成されている。また、連結部
21の左右端部の下面には円筒状に下方に延びるスペー
サ部27が形成されており、このスペーサ部27の下面
には、位置決め用突起(第2位置決め手段)28が下方
に突出するように形成されている。
【0020】そして、図6に示すように、第1・第2保
持部23,24の間には雄型コネクタC2の凸部(雌型
コネクタC1の凹部Sに嵌合する部分)Tの長手方向端
部が挿入される。この際、図7の左側に詳しく示すよう
に、凸部Tの左端面は第1保持部23の突起23aに当
接する。このため、雄型コネクタC2が全体的に右方
(図6および図7に矢印Fで示す方向)に付勢され、同
図右側に詳しく示すように、凸部Tの右端面が第2保持
部24の突当り面24bに押し付けられる。これによ
り、雄型コネクタC2の第2治具20(即ち、本体)に
対する左右方向についての位置決めがなされる。
【0021】また、凸部Tの左端部前後面のうち外側
(第2治具20の前後方向外側に面する側の意)の面が
第1保持部23の外側の内側面23cに形成された突起
23dに当接する。これにより、雄型コネクタC2が図
6に矢印F′で示す方向に付勢され、凸部Tの前後面の
うち内側(第2治具20の前後方向内側に面する側の
意)の面が、第1保持部23の内側の内側面に押し付け
られる。こうして雄型コネクタC2の第2治具20に対
する前後方向の位置決めがなされ、凸部Tの右端部も第
2保持部24に嵌合することにより、雄型コネクタC2
が第2治具20に保持される。さらに、腕部22の下面
22aが雄型コネクタC1の下段部の上面に当接するこ
とにより、雄型コネクタC2の第2治具20に対する上
下方向の位置決めがなされる。
【0022】ここで、図8(A)に示すように、第2治
具20に保持された2個の雄型コネクタC2,C2の凸
部T相互間の位置関係は、左右方向位置が一致し且つ前
後間隔がLとなる位置関係である。そして、この位置関
係は、同図(B)に示すように第2基板P2に取り付け
られた状態における雄型コネクタC2,C2の凸部T相
互間の位置関係に等しい。
【0023】このようにして雄型コネクタC2を保持し
た第2治具20は、図8(A)に示すように、吸着面2
6に吸着した吸着ノズルNによって第2基板P2上に搬
送され、位置決め用突起28を第2基板P2に形成され
た位置決め用孔hに挿入させることにより第2基板P2
に対して位置決めされる。これと同時に、全ての雄型コ
ネクタC2の第2基板P2に対する位置決めも完了す
る。なお、従来から周知のようにコネクタC2の下面に
位置決め用突起を設けて取付位置決めを行う場合には、
位置決め用突起28(さらには、スペーサ部27)は不
要となる。
【0024】こうして第1治具10に保持されて第1基
板P1に半田付けされた雌型コネクタC1,C1の凹部
S相互間の位置関係は、第2治具20に保持されて第2
基板P2に半田付けされた雄型コネクタC2,C2の凸
部T相互間の位置関係に一致する。このため、各雌型コ
ネクタC1(凹部S)と各雄型コネクタC2(凸部T)
をスムーズに結合(嵌合)させることができ、両基板P
1,P2を確実に接続することができる。
【0025】なお、図9に示す第1治具10′および図
10に示す第2治具20′からなるコネクタ取付用治具
セットとすることもできる。これら第1・第2治具1
0′,20′では、左右の腕部12′,22′の間隔が
前後で異なっている。これにより、第1治具10′に長
手方向寸法が異なる2個の雌型コネクタC1,C1′を
保持させることができるとともに、第2治具20′に長
手方向寸法が異なる2個の雄型コネクタC2,C2′を
保持させることができる。なお、この場合でも、第1治
具10′に保持された雌型コネクタC1,C1′の凹部
S相互間の前後間隔および第2治具20′に保持された
雄型コネクタC2,C2′の凸部T相互間の前後間隔は
ともにLであり、凹部S相互間の位置関係と凸部T相互
間の位置関係は一致する。
【0026】さらに、図11に示す第1治具10″およ
び図12に示す第2治具20″のように、後側左右の腕
部12″,22″の長さを長くして、第1・第2治具1
0″,20″にそれぞれ、3個の雌型コネクタC1又は
3個の雄型コネクタC2を保持できるようにしてもよ
い。この場合、長くした腕部12″,22″の中間部間
を連結する第2の連結部19,29を設けて、これら腕
部12″,22″の曲がり等を防止するのが望ましい。
なお、第1治具10″の前部に保持された雌型コネクタ
C1と中間部に保持された雌型コネクタC1との凹部S
相互間の間隔はL1であり、第2治具20″の前部に保
持された雄型コネクタC2と中間部に保持された雄型コ
ネクタC2との凸部T相互間の間隔に等しい。また、第
1治具10″の中間部に保持された雌型コネクタC1と
後部に保持された雌型コネクタC1との凹部S相互間の
間隔はL2であり、第2治具20″の中間部に保持され
た雄型コネクタC2と後部に保持された雄型コネクタC
2との凸部T相互間の間隔に等しい。即ち、第1治具1
0″に保持された3個の雌型コネクタC1における凹部
S相互間の位置関係と、第2治具20″に保持された3
個の雄型コネクタC2における凸部T相互間の位置関係
とは一致する。
【0027】(第2実施例)図13から図19には、本
発明に係るコネクタ取付用治具およびコネクタ取付用治
具セットの第2の実施例を示している。図13には、第
1コネクタ取付用治具(以下、第1治具という)30を
示している。この第1治具30は、樹脂により一体成形
されており、上下方向に延びる円筒状に形成された連結
部31およびこの連結部31の左右側面から左右方向に
延びる2本の腕部32からなる本体と、これら腕部32
の先端部近傍の下側に設けられた第1嵌合部(第1位置
決め手段)33aと、腕部32の基端部近傍の下側に設
けられた第2嵌合部33bと、各腕部32の基端部に設
けられた弾性押圧部(押圧手段)34と、腕部32の中
間部(第1・第2嵌合部33a,33bの間)における
前後位置に設けられた弾性保持部35とを有して構成さ
れている。
【0028】連結部31の上面には吸着面36が形成さ
れている。この吸着面36は負圧ノズルを吸着させるこ
とができる程度に平滑になっている。また、連結部41
の下面には円筒状に下方に延びるスペーサ部37が形成
されており、このスペーサ部37の下面には、位置決め
用突起(第2位置決め手段)38が下方に突出するよう
形成されている。
【0029】各嵌合部33a,33bは、腕部32の下
面から下方に延びるほぼ角柱状に形成されている。な
お、各嵌合部33a,33bの下側角部は、後述するよ
うにこれが嵌合する雌型コネクタの凹部の形状に合わせ
て面取りがなされている。弾性押圧部34はまっすぐ下
方に延びており、下部にこれに隣接する第1嵌合部33
aの側に突出する突起34aを有している。また、弾性
保持部35は、腕部12の下面の前後端からそれぞれま
っすぐ下方に延びており、下部に前後方向外方に向かっ
て突出する突起35aを有する(図15(B)参照)。
【0030】そして、図14に示すように、各嵌合部3
3a,33bは雌型コネクタC1の凹部Sに挿入され
る。この際、図15(A)に示すように、弾性押圧部3
4と第1嵌合部33aとの間には、各雌型コネクタC1
の端部壁が受容される。弾性押圧部34は、突起34a
を上記端部壁の外面に当接させながら弾性変形し、この
端部壁を第1嵌合部33aに押し付ける。これにより、
雌型コネクタC1の第1治具30(本体)に対する左右
方向についての位置決めがなされる。
【0031】また、各嵌合部33a,33bは凹部Sの
前後の内面間に嵌合する。これとともに、弾性保持部3
5は、図15(B)に示すように,突起35aを前後内
面に当接させながら弾性変形する。凹部Sに対する各嵌
合部33の嵌合および弾性保持部35の弾性保持力によ
って、雌型コネクタC1が第1治具30に保持されると
ともに、雌型コネクタC1の第1治具30に対する前後
方向についての位置決めがなされる。さらに、腕部32
における側方への張出部分32aの下面が雌型コネクタ
C1の上面に当接することにより、雌型コネクタC1の
第1治具30に対する上下方向についての位置決めがな
される。
【0032】ここで、図16(A)に示すように、第1
治具30に保持された2個の雌型コネクタC1,C1に
おける凹部S相互間の位置関係は、前後方向(紙面に直
角な方向)位置が一致し且つ左右間隔がLとなる位置関
係である。この位置関係は、同図(B)に示すように、
第1基板P1に取り付けられた状態における雌型コネク
タC1,C1の凹部S相互間の位置関係に等しい。
【0033】このようにして雌型コネクタC1を保持し
た第1治具30は、図16(A)に示すように、吸着面
36に吸着した吸着ノズルにより第1基板P1上に搬送
され、位置決め用突起38を第1基板P1に形成された
位置決め用孔hに挿入させることにより第1基板P1に
対して位置決めされる。同時に、全ての雌型コネクタC
1が第1基板P1に対して位置決めされる。なお、従来
から周知のようにコネクタC1の下面に位置決め用突起
を設けて取付位置決めを行う場合には、位置決め用突起
38(さらには、スペーサ部37)は不要となる。
【0034】図17には、第2コネクタ取付用治具(以
下、第2治具という)40を示している。この第2治具
40は、樹脂により一体成形されており、左右方向に延
びる連結部41およびこの連結部41の左右側面から左
右方向に延びる2本の腕部42からなる本体を有してい
る。
【0035】連結部41の中央には、円形に広がる吸着
面46が形成されている。また、連結部41の下面には
円筒状に下方に延びるスペーサ部47が形成されてお
り、このスペーサ部47の下面には、位置決め用突起
(第2位置決め手段)48が下方に突出するように形成
されている。各腕部42は、基端部近傍から先端にかけ
て二股に分かれており、この二股の付け根部分の内側に
は開口方向に面する突き当り面(第1位置決め手段)4
2bが形成されている。
【0036】そして、図18に示すように、各腕部42
の二股部分の内側には、雄型コネクタC2の凸部Tの長
手方向端部が嵌合する。この際、凸部Tの長手方向端面
を突き当り面42bに当接させる。これにより、雄型コ
ネクタC2は、第2治具40(本体)に対する前後方向
および左右方向についての位置決めがなされた状態で保
持される。さらに、腕部42の下面が雄型コネクタC2
の下段部の上面に当接することより、雄型コネクタC2
の第2治具40に対する上下方向についての位置決めが
なされる。
【0037】ここで、図19(A)に示すように、第2
治具40に保持された2個の雄型コネクタC2,C2の
凸部T相互間の位置関係は、前後方向(紙面に直角な方
向)位置が一致し且つ左右間隔がLとなる位置関係であ
る。そして、この位置関係は、同図(B)に示すように
第2基板P2に取り付けられた状態における2個の雄型
コネクタC2の凸部T相互間の位置関係に等しい。
【0038】このようにして雄型コネクタC2を保持し
た第2治具40は、図19(A)に示すように吸着面4
6に吸着ノズルNを吸着させて第2基板P2上に搬送さ
れ、位置決め用突起48を第2基板P2に形成された位
置決め用孔hに挿入させることにより第2基板P2に対
して位置決めされる。同時に、全ての雄型コネクタC2
が第2基板P2に対して位置決めされる。なお、従来か
ら周知のようにコネクタC2の下面に位置決め用突起を
設けて取付位置決めを行う場合には、位置決め用突起4
8(さらには、スペーサ部47)は不要となる。
【0039】こうして第1治具30に保持されて第1基
板に半田付けされた雌型コネクタC1の凹部S相互間の
位置関係は、第2治具40に保持されて第2基板P2に
半田付けされた雄型コネクタC2の凸部T相互間の位置
関係に一致する。このため、各雌型コネクタC1(凹部
S)と各雄型コネクタC2(凸部T)をスムーズに結合
(嵌合)させることができ、両基板P1,P2を確実に
接続させることができる。
【0040】なお、図20に示す第1治具30′および
図21に示す第2治具40′のように、腕部32′,4
2′の長さを異ならせて長手方向寸法が異なる雌型コネ
クタC1,C1′又は雄型コネクタC2,C2′を保持
できるようにすることもできる。この場合、各腕部3
2′,42′の長さを、保持しようとするコネクタの長
さに対応させるのが好ましい。さらに、第2治具40′
において長くした腕部42′の二股部分の先端を連結す
る第2の連結部49を設け、腕部42′の変形(二股部
分の広がり等)を防止するのが望ましい。なお、第1治
具30′に保持された雌型コネクタC1,C1′(凹
部)相互間の左右間隔および第2治具40′に保持され
た雄型コネクタC2,C2′(凸部T)相互間の左右間
隔はともにLであり、凹部相互間と凸部相互間の位置関
係は一致する。
【0041】さらに、図22に示す第1治具30″およ
び図23に示す第2治具40″のように、腕部32″,
42″を連結部31″,41″の前後左右に4本設け
て、4個の雌型コネクタC1又は4個の雄型コネクタC
2を保持できるようにしてもよい。ここで、第1治具3
0″に保持された雌型コネクタC1(凹部S)相互間の
左右間隔はL1であり、第2治具40″に保持された雄
型コネクタC2(凸部T)相互間の左右間隔と等しい。
また、第1治具30″に保持された雌型コネクタC1
(凹部S)相互間の前後間隔はL2であり、第2治具4
0″に保持された雄型コネクタC2(凸部T)相互間の
前後間隔に等しい。第1治具30″に保持された4個の
雌型コネクタC1における凹部S相互間の位置関係と、
第2治具40″に保持された4個の雄型コネクタC2に
おける凸部T相互間の位置関係とは一致する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコネクタ
取付用治具では、複数の嵌合部により複数のコネクタを
それぞれ嵌合保持した状態でこれら複数のコネクタが基
板に取り付けられる位置関係を有するように構成され、
且つ、このように嵌合保持された状態のまま吸着ノズル
により吸着部を吸引して吸着搬送を行って基板に取り付
けることにより、全てのコネクタを同時に且つ自動的に
基板の所定取り付け位置に載置させるように構成されて
いるので、このコネクタ取付用治具を用いれば、複数の
コネクタの全てを基板に対する位置決めを正確に行った
上で同時に且つ自動搬送させて簡単に載置させることが
できる。本発明では特に、各嵌合部にそれぞれ所定方向
に正面からもしくは背中合わせに対向する当接部および
押圧部を形成しており、所定方向の保持位置決めを簡単
且つ正確に行うことができ、複数のコネクタの互いの位
置関係を正確に設定して保持することができ、基板への
コネクタの取付精度をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコネクタ取付用治具(第1コネクタ取
付用治具)の斜視図である。
【図2】上記第1コネクタ取付用治具の使用説明図であ
る。
【図3】上記第1コネクタ取付用治具の側面断面図であ
る。
【図4】上記第1コネクタ取付用治具の使用説明図であ
る。
【図5】本発明のコネクタ取付用治具(第2コネクタ取
付用治具)の斜視図である。
【図6】上記第2コネクタ取付用治具の使用説明図であ
る。
【図7】上記第2コネクタ取付用治具の側面断面図であ
る。
【図8】上記第2コネクタ取付用治具の使用説明図であ
る。
【図9】本発明のコネクタ取付用治具(第1コネクタ取
付用治具)の斜視図である。
【図10】本発明のコネクタ取付用治具(第2コネクタ
取付用治具)の斜視図である。
【図11】本発明のコネクタ取付用治具(第1コネクタ
取付用治具)の斜視図である。
【図12】本発明のコネクタ取付用治具(第2コネクタ
取付用治具)の斜視図である。
【図13】本発明のコネクタ取付用治具(第1コネクタ
取付用治具)の第2実施例を示す斜視図である。
【図14】上記第1コネクタ取付用治具(第2実施例)
の使用説明図である。
【図15】上記第1コネクタ取付用治具(第2実施例)
の側面・正面断面図である。
【図16】上記第1コネクタ取付用治具(第2実施例)
の使用説明図である。
【図17】本発明のコネクタ取付用治具(第2コネクタ
取付用治具)の第2実施例を示す斜視図である。
【図18】上記第2コネクタ取付用治具(第2実施例)
の使用説明図である。
【図19】上記第2コネクタ取付用治具(第2実施例)
の使用説明図である。
【図20】本発明のコネクタ取付用治具(第1コネクタ
取付用治具)の斜視図である。
【図21】本発明のコネクタ取付用治具(第2コネクタ
取付用治具)の斜視図である。
【図22】本発明のコネクタ取付用治具(第1コネクタ
取付用治具)の斜視図である。
【図23】本発明のコネクタ取付用治具(第2コネクタ
取付用治具)の斜視図である。
【図24】第1基板と第2基板の接続説明図である。
【符号の説明】
10,30 第1コネクタ取付用保持具 20,40 第2コネクタ取付用保持具 16,26,36,46 吸着面 18,28,38,48 位置決め用突起 C1 雌型コネクタ S 凹部 C2 雄型コネクタ T 凸部 P1,P2 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 12/22 H01R 43/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に取り付けられる複数のコネクタ
    を、前記基板に取り付けられる位置関係を保った状態で
    保持するコネクタ取付用治具において、 前記複数のコネクタに嵌合してこれらコネクタをそれぞ
    れ保持する複数の嵌合部と、前記複数の嵌合部を一体に
    繋げる連結部と、空気負圧を利用した吸着ノズルによる
    吸着搬送を行うために前記連結部の上面に形成された吸
    着平面部とを有して一体成形されて作られ、 前記複数のコネクタを前記複数の嵌合部にそれぞれ嵌合
    保持させた状態で、吸着ノズルを前記吸着平面部に吸着
    させて前記基板上に吸着搬送を行い、前記複数のコネク
    タを前記基板の所定取り付け位置に載置させるように構
    成されており、前記嵌合部には、所定方向に向かって互
    いに正面からもしくは背中合わせに対向する当接部およ
    び押圧部が形成されており、 前記嵌合部により前記コネクタを嵌合保持するときに、
    前記押圧部が前記コネクタの一端部を前記所定方向に押
    圧して前記コネクタの他端部を前記当接部に当接させ
    て、前記コネクタの前記所定方向の保持位置決めを行
    い、前記複数の嵌合部により前記複数のコネクタをそれ
    ぞれ嵌合保持した状態で、前記複数のコネクタが前記基
    板に取り付けられる位置関係を有するように構成されて
    いることを特徴とするコネクタ取付用治具。
  2. 【請求項2】 前記嵌合部がそれぞれ左右一対のアーム
    部を有して構成され、前記左右一対のアーム部先端によ
    り前記コネクタの左右端部に嵌合して一つの前記コネク
    タを保持するように構成されており、 前記アーム部は前記連結部から平行に延びて前記複数の
    コネクタを並列に保持することを特徴とする請求項1に
    記載のコネクタ取付用治具。
  3. 【請求項3】 前記嵌合部が前記連結部から同一直線上
    において反対方向に延びて形成された一対の嵌合部から
    なり、前記一対の嵌合部により二個の前記コネクタを直
    列に並んで保持するように構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のコネクタ取付用治具。
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