JP3265721B2 - 液晶性樹脂組成物 - Google Patents
液晶性樹脂組成物Info
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- JP3265721B2 JP3265721B2 JP16350093A JP16350093A JP3265721B2 JP 3265721 B2 JP3265721 B2 JP 3265721B2 JP 16350093 A JP16350093 A JP 16350093A JP 16350093 A JP16350093 A JP 16350093A JP 3265721 B2 JP3265721 B2 JP 3265721B2
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Description
性および耐摩耗性を有し、とりわけ優れた成形性(良流
動性)、寸法安定性(低ソリ性、低バリ性)および耐衝
撃性が均衡して優れた成形品を与え得る液晶性樹脂組成
物に関するものである。
求がますます高まり、種々の新規性能を有するポリマが
数多く開発され、市場に供されているが、中でも分子鎖
の平行な配列を特徴とする光学異方性の液晶性ポリマが
優れた流動性と機械的性質を有する点で注目されてい
る。
例えばp−ヒドロキシ安息香酸にポリエチレンテレフタ
レートを共重合した液晶性ポリマ(特開昭49−723
93号公報)、p−ヒドロキシ安息香酸と6−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸を共重合した液晶性ポリマ(特開昭
54−77691号公報)、また、p−ヒドロキシ安息
香酸に4,4´−ジヒドロキシビフェニルとテレフタル
酸、イソフタル酸を共重合した液晶性ポリマ(特公昭5
7−24407号公報)、6−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸、p−アミノフェノールとテレフタル酸から生成し
た液晶ポリエステルアミド(特開昭57−172921
号公報)、p−ヒドロキシ安息香酸、4,4’−ジヒド
ロキシビフェニルとテレフタル酸、p−アミノ安息香酸
およびポリエチレンテレフタレートから生成した液晶ポ
リエステルアミド(特開昭64−33123号公報)な
どが開示されている。
動方向と流動方向に直角方向の機械的強度および成形収
縮率の差が大きく、すなわち機械的異方性および寸法異
方性が非常に大きいという欠点を有することもよく知ら
れている。特に、液晶性ポリマは流動性と機械的性質が
優れているので薄肉の成形品として多く用いられるが、
成形品が薄肉になるほど異方性は大きくなるという問題
点があった。これらの欠点を改良する方法としては例え
ばラバーダイジェスト27巻、8号、7〜14頁(19
75)には液晶性ポリマにガラス繊維を添加する方法、
特開昭63−146959号公報には液晶性ポリマに異
方性を改良する目的でマイカ、タルク、グラファイトに
代表される板状粉体を配合する方法および特開昭64−
38464号公報には機械的強度、耐熱性、成形性、寸
法安定性、耐表面受傷性および異方性が緩和された無機
フィラー含有共重合ポリエステルおよび共重合ポリエス
テルアミドが開示されているが精密成形品などの用途に
おいては未だソリの発生などによる問題があり充分では
なかった。
いる上に成形時のバリの発生が他の樹脂に比較し小さく
その成形加工性も注目されているが複雑な形状の成形品
などではその形状によってバリの抑制効果が不十分であ
ったりして、精密成形品用途などにおいて十分な寸法精
度が得られないなどの問題があった。
れた耐熱性、機械的特性および耐摩耗性を有し、とりわ
け優れた低ソリ性、低バリ性よび耐衝撃性が均衡して優
れた成形品を与え得る精密成形加工性に優れた液晶性樹
脂成物組を得ることを課題とする。
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
成する液晶性ポリエステルおよび/または液晶性ポリエ
ステルアミドから選ばれた1種以上の液晶性樹脂100
重量部に対して、(B)固定炭素が98%以上で結晶化
度が80〜95%の範囲にあり、かつ平均粒径が20μ
mを越えて2000μm以下である黒鉛1〜300重量
部を配合してなる液晶性樹脂組成物、(A)液晶性樹脂
が下記(I) 、(II)、(IV)または(I) 、(II)、(III) 、(I
V)の構造単位からなる液晶性ポリエステルである上記液
晶性樹脂組成物、
原子または塩素原子を示し、構造単位(II)および(III)
の合計と構造単位(IV) は実質的に等モルである。)上
記の液晶性樹脂組成物において(A)液晶性樹脂100
重量部に対しさらに有機臭素化物0.5〜60重量部を
配合してなる液晶性樹脂組成物、有機臭素化物が臭素化
スチレンモノマから製造した下記構造単位の1種以上を
主要構成成分とする重量平均分子量が1×103〜12
0×104のポリ臭素化スチレンである上記液晶性樹脂
組成物、
填剤200重量部以下を含有せしせしめてなる上記液晶
性樹脂組成物を提供するものである。
溶融相を形成する液晶性ポリエステルおよび液晶性ポリ
エステルアミドとは、芳香族オキシカルボニル単位、芳
香族ジオキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレン
ジオキシ単位などから選ばれた構造単位からなる異方性
溶融相を形成する液晶性ポリエステルであり、また、上
記構造単位と芳香族イミノカルボニル単位、芳香族ジイ
ミノ単位、芳香族イミノオキシ単位などから選ばれた構
造単位からなる異方性溶融相を形成する液晶ポリエステ
ルアミドである。異方性溶融相を形成する液晶性ポリエ
ステルの例としては、好ましくは上記の(I)、(I
I)、(IV)または(I)、(II)、(III)、(IV)の構
造単位からなる異方性溶融相を形成する液晶性ポリエス
テルなどが挙げられる。
香酸から生成したポリエステルの構造単位であり、構造
単位(II)は4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,
3’5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシ
ビフェニル、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノ
ン、フェニルハイドロキノン、2,6−ジヒドロキシナ
フタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび4,
4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ばれた芳
香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位を、構造
単位(III )はエチレングリコールから生成した構造単
位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イソフタル酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−
4,4’−ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロルフ
ェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸および4,
4’ジフェニルエーテルジカルボン酸から選ばれた芳香
族ジカルボン酸から生成した構造単位を各々示す。
ては、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、p−アミノフ
ェノールとテレフタル酸から生成した液晶性ポリエステ
ルアミド、p−ヒドロキシ安息香酸、4,4’−ジヒド
ロキシビフェニルとテレフタル酸、p−アミノ安息香酸
およびポリエチレンテレフタレートから生成した液晶性
ポリエステルアミド(特開昭64−33123号公報)
などが挙げられる。本発明に好ましく使用できる液晶性
ポリエステルは、上記構造単位(I) 、(II)、(IV)または
(I) 、(II)、(III) 、(IV)からなる共重合体であり、上
記構造単位(I) 、(II)、(III) および(IV)の共重合量は
任意である。しかし、流動性の点から 次の共重合量で
あることが好ましい。
は、耐熱性、難燃性および機械的特性の点から上記構造
単位(I)および(II)の合計は構造単位(I)、(II)および(I
II)の合計に対して の60〜95モル%が好ましく、7
5〜93モル%がより好ましい。また、構造単位(III)
は構造単位(I)、(II)および(III)の合計に対して40〜
5モル%が好ましく、25〜7モル%がより好ましい。
また、構造単位(I)の(II)に対するモル比[(I)/(II)]は
耐熱性と流動性のバランスの点から好ましくは75/2
5〜95/5であり、より好ましくは78/22〜93
/7である。また、構造単位(IV)は構造単位(II)および
(III)の合計と実質的に等モルである。
は流動性の点から上記構造単位(I)は構造単位(I)および
(II)の合計に対して40〜90モル%であることが好ま
しく、60〜88モル%であることが特に好ましく、構
造単位(IV)は構造単位(II)と実質的に等モルである。
晶性ポリエステルを重縮合する際には上記構造単位(I)
〜(IV)を構成する成分以外に3,3´−ジフェニルジカ
ルボン酸、2,2´−ジフェニルジカルボン酸などの芳
香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘ
キサヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、ク
ロルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、4,4´
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4´−ジヒド
ロキシジフェニルスルフィド、4,4´−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン等の芳香族ジオール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール等の脂肪族、脂環式ジオール
およびm−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ヒドロキシナ
フトエ酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸およびp−
アミノフェノール、p−アミノ安息香酸などを本発明の
目的を損なわない程度の少割合の範囲でさらに共重合せ
しめることができる。
の製造方法は、特に制限がなく、公知のポリエステルの
重縮合法に準じて製造できる。
リエステルの製造において、上記構造単位(III) を含ま
ない場合は(1)および(2)、構造単位(III) を含む
場合は(3)の製造方法が好ましく挙げられる。
4´−ジアセトキシビフェニル、4,4´ージアセトキ
シベンゼンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル
化物とテレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸から脱酢
酸重縮合反応によって製造する方法。
4´−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの
芳香族ジヒドロキシ化合物、テレフタル酸などの芳香族
ジカルボン酸に無水酢酸を反応させて、フェノール性水
酸基をアシル化した後、脱酢酸重縮合反応によって製造
する方法。
ポリエステルのポリマ、オリゴマまたはビス(β−ヒド
ロキシエチル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン酸
のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下で
(1)または(2)の方法により製造する方法。
が、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸カリウ
ムおよび酢酸ナトリウム、三酸化アンチモン、金属マグ
ネシウムなどの金属化合物を添加した方が好ましいとき
もある。
ンタフルオロフェノール中で対数粘度を測定することが
可能なものもあり、その際には0.1g/dlの濃度で
60℃で測定した値で0.5以上が好ましく、特に上記
構造単位(III) を含む場合は1.0〜3.0dl/gが
好ましく、上記構造単位(III) を含まない場合は2.0
〜10.0dl/gが好ましい。
度は10〜20,000ポイズが好ましく、特に20〜
10,000ポイズがより好ましい。
℃の条件で、ずり速度1,000(1/秒)の条件下で
高化式フローテスターによって測定した値である。
よりポリマを室温から20℃/分の昇温条件で測定した
際に観測される吸熱ピーク温度Tm1 の観測後、Tm1
+20℃の温度まで昇温し、同温度で5分間保持した
後、20℃/分の降温条件で室温まで一旦冷却した後、
再度20℃/分の昇温条件で測定した際に観測される吸
熱ピーク温度を指す。
98%以上で結晶化度が80〜95%の範囲にあり、平
均粒径は20μmを越えて2000μm以下であること
が重要である。
上、さらに99%以上が好ましく、98%未満では樹脂
の衝撃性が低下し好ましくない。
好ましく、80%未満ではソリおよびバリの緩和効果が
発現せず好ましくない。また95%を越えると樹脂の衝
撃性が低下しいずれも好ましくない。
00μm以下であることが必要であり、25〜1000
μmが好ましく、30〜500μmが特に好ましい。平
均粒径が20μm以下では摩擦・磨耗特性は優れている
が寸法異方性および成形時のバリ発生の抑制効果および
成形品のソリ緩和効果が十分でなく好ましくない。20
00μmを越えると成形時の流動性が不良になるばかり
か機械物性の低下および外観が不良となり好ましくな
い。
部に対して1〜300重量部、好ましくは3〜100重
量部、特に好ましくは5〜80重量部の範囲である。添
加量が1重量部未満ではバリ発生の抑制効果および成形
品のソリ緩和効果が発現されず、多すぎると、成形品外
観が損なわれるばかりか、機械特性が低下するためいず
れの場合も好ましくない。
あるが、本発明においては例えば石油コークスまたは石
炭コークスを原料とし、これにタール・ピッチなどを加
え、約800℃で一次焼成し、さらに約2400〜30
00℃に、加熱して黒鉛化する方法で製造される人造黒
鉛を用いることが特に好ましい。
をるつぼに取り、該黒鉛の重量(Aを精秤し、ついで8
15℃に設定した炉中で燃焼せしめ、ついで室温まで冷
却後燃焼残滓の重量(B)を精秤し、下記式により求め
たものである。
記(1)の結晶配列度(P1)を百分率で表したもの
で、 d0= 3.354・P1+3.44(1−P1)……(1) d0:黒鉛結晶の平均層間間隔(オングストローム) 格子定数(C0)=2×d0として結晶化度(P)は
(2)式で計算される。
0.173(%) ここにおいて黒鉛結晶の平均層間間隔(d0)はX線回
折法により求められ、具体的には黒鉛粉末を20mm×
18mm×2mmのアルミニウム製の試料ホルダーに詰
め、理学電機社製のX線回折装置にてシリコンを標準サ
ンプルとして反射法で測定した値である。
表面を公知のカップリング剤(例えば、シラン系カップ
リング剤、チタネート系カップリング剤)などで処理し
て用いることもできる。
は、通常難燃剤として使用されている公知の有機臭素化
合物を含み、特に臭素含有量20重量%以上のものが好
ましい。具体的にはヘキサブロモベンゼン、ペンタブロ
モトルエン、ヘキサブロモビフェニル、デカブロモビフ
ェニル、ヘキサブロモシクロデカン、デカブロモジフェ
ニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、ヘキ
サブロモジフェニルエーテル、ビス(ペンタブロモフェ
ノキシ)エタン、エチレン−ビス(テトラブロモフタル
イミド)、テトラブロモビスフェノールAなどの低分子
量有機臭素化合物、臭素化ポリカーボネート(例えば臭
素化ビスフェノールAを原料として製造されたポリカー
ボネートオリゴマーあるいはそのビスフェノールAとの
共重合物)、臭素化エポキシ化合物(例えば臭素化ビス
フェノールAとエピクロルヒドリンとの反応によって製
造されるジエポキシ化合物や臭素化フェノール類とエピ
クロルヒドリンとの反応によって得られるものエポキシ
化合物)、ポリ(臭素化ベンジルアクリレート)、臭素
化ポリフェニレンエーテル、臭素化ビスフェノールA、
塩化シアヌルおよび臭素化フェノールの縮合物、臭素化
ポリスチレン、架橋臭素化ポリスチレン、架橋臭素化ポ
リα−メチルスチレンなどのハロゲン化されたポリマー
やオリゴマーあるいは、これらの混合物が挙げられ、な
かでもエチレンビス(テトラブロモフタルイミド)、臭
素化エポキシオリゴマーまたはポリマー、臭素化ポリス
チレン、架橋臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレ
ンエーテルおよび臭素化ポリカーボネートが好ましく、
臭素化ポリスチレンが最も好ましく使用できる。
に詳しく述べると、臭素化エポキシポリマーとしては下
記一般式(i)で表わされるものが好ましい。
さらに好ましくは50〜80である。
はラジカル重合またはアニオン重合によって得られたポ
リスチレンを臭素化することによって製造された臭素化
ポリスチレンおよび架橋臭素化ポリスチレン、あるいは
臭素化スチレンモノマをラジカル重合またはアニオン重
合、好ましくはラジカル重合によって製造された(ii)
および/又は(iii)式で表わされる臭素化スチレン単位
を有するポリ臭素化スチレンなどが挙げられるが、とり
わけ臭素化スチレンモノマから製造した下記(ii)および
/又は(iii)式で示される構造単位を主要構成成分とす
る重量平均分子量が1×103 〜120×104 のポリ
臭素化スチレンが好ましい。
個あたり、その芳香環に2〜3個の臭素原子が置換反応
により導入されたものが好ましく、二臭素化スチレンお
よび/又は三臭素化スチレンの他に一臭素化スチレンな
どを含んでいてもよい。
ンおよび/又は三臭素化スチレン単位を60重量%以上
含有しているものが好ましく、70重量%以上含有して
いるものがより好ましい。二臭素化スチレンおよび/又
は三臭素化スチレン以外に一臭素化スチレンを40重量
%以下、好ましくは30重量%以下共重合したポリ臭素
化スチレンであってもよい。このポリ臭素化スチレンの
重量平均分子量は1×104 〜15×104 がより好ま
しい。重量平均分子量が1×103 未満では、成形滞留
時の機械的特性、半田耐熱性の低下が大きく、120×
104 より大きい場合には、本発明の組成物の流動性が
不良となる傾向がある。なお、この重量平均分子量はゲ
ル浸透クロマトグラフを用いて測定した値であり、ポリ
スチレン分子量基準の相対値である。
ルベンゼンで架橋された多孔質ポリスチレンを臭素化し
たポリスチレンが好ましい。
般式(iv)で表わされるものが好ましい。
し、p−t−ブチルフェニル基が最も好ましい。)上記
一般式(iv)中の重合度nとしては4以上のものが好ま
しく、8以上のもの、とりわけ8〜25がより好ましく
使用できる。
性樹脂100重量部当り、0.5〜60重量部、特に1
〜30重量部が好適である。
有機臭素化合物は組成物中に平均径2.5μm以下で分
散していることが好ましく、2.0μm以下で分散して
いることがより好ましい。
填剤を併用することが好ましく、強化剤、充填剤の例と
しては、ガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊
維、チタン酸カリウム繊維、石膏繊維、黄銅繊維、ステ
ンレス繊維、スチール繊維、セラミック繊維、ボロンウ
ィスカー繊維、アスベスト繊維、マイカ、タルク、シリ
カ、炭酸カルシウム、ガラスビーズ、ガラスフレーク、
ガラスマイクロバルーン、クレー、ワラステナイト、酸
化チタン、二硫化モリブデン、等の繊維状、粉状、粒状
あるいは板状の無機フィラーが挙げられる。又、これら
の充填剤、についてもシラン系、チタネート系などのカ
ップリング剤、その他の表面処理剤で処理されたものを
用いてもよい。
晶性樹脂100重量部に対して200重量部以下であ
り、5〜150重量部が好ましく、10〜100重量部
が特に好ましい。
発明の目的を損なわない範囲で、酸化防止剤および熱安
定剤(たとえばヒンダードフェノール、ヒドロキノン、
ホスファイト類およびこれらの置換体など)、紫外線吸
収剤(たとえばレゾルシノール、サリシレート、ベンゾ
トリアゾール、ベンゾフェノンなど)、滑剤および離型
剤(モンタン酸およびその塩、そのエステル、そのハー
フエステル、ステアリルアルコール、ステアラミドおよ
びポリエチレンワックスなど)、染料(たとえばニグロ
シンなど)および顔料(たとえば硫化カドミウム、フタ
ロシアニン、カーボンブラックなど)を含む着色剤、可
塑剤、難燃助剤、帯電防止剤などの通常の添加剤や他の
熱可塑性樹脂(フッ素樹脂など)を添加して、所定の特
性を付与することができる。
り製造することが好ましく、溶融混練には公知の方法を
用いることができる。たとえば、バンバリーミキサー、
ゴムロール機、ニーダー、単軸もしくは二軸押出機など
を用い、200〜400℃の温度で溶融混練して組成物
とすることができる。
物は射出成形、押出成形、ブロー成形などの通常の成形
方法により優れた耐熱性、成形性、機械的特性、表面外
観を有し、とりわけ異方性の小さい機械的特性を有する
三次元成形品、シート、容器、パイプなどに加工するこ
とが可能であり、例えば、各種ギヤー、各種ケース、セ
ンサー、LEPランプ、コネクター、ソケット、抵抗
器、リレーケーススイッチ、コイルボビン、コンデンサ
ー、バリコンケース、光ピックアップ、発振子、各種端
子板、変成器、プラグ、プリント基板、チューナー、ス
ピーカー、マイクロフォン、ヘッドフォン、小型モータ
ー、磁気ヘッドベース、パワーモジュール、ハウジン
グ、半導体、液晶、FDDキャリッジ、FDDシャー
シ、モーターブラッシュホルダー、パラボラアンテナ、
コンピューター関連部品などに代表される電気・電子部
品;VTR部品、テレビ部品、アイロン、ヘアードライ
ヤー、炊飯器部品、電子レンジ部品、音響部品、オーデ
ィオ・レーザーディスク・コンパクトディスクなどの音
声機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部品、タ
イプライター部品、ワードプロセッサー部品などに代表
される家庭、事務電気製品部品、オフィスコンピュータ
ー関連部品、電話機関連部品、ファクシミリ関連部品、
複写機関連部品、洗浄用治具、オイルレス軸受、船尾軸
受、水中軸受、などの各種軸受、モーター部品、ライタ
ー、タイプライターなどに代表される機械関連部品、顕
微鏡、双眼鏡、カメラ、時計などに代表される光学機
器、精密機械関連部品;オルタネーターターミナル、オ
ルタネーターコネクター、ICレギュレーター、ライト
ディヤー用ポテンショメーターベース、排気ガスバルブ
などの各種バルブ、燃料関係・排気系・吸気系各種パイ
プ、エアーインテークノズルスノーケル、インテークマ
ニホールド、燃料ポンプ、エンジン冷却水ジョイント、
キャブレターメインボディー、キャブレタースペーサ
ー、排気ガスセンサー、冷却水センサー、油温センサ
ー、ブレーキパットウェアーセンサー、スロットルポジ
ションセンサー、クランクシャフトポジションセンサ
ー、エアーフローメーター、ブレーキバット摩耗センサ
ー、エアコン用サーモスタットベース、暖房温風フロー
コントロールバルブ、ラジエーターモーター用ブラッシ
ュホルダー、ウォーターポンプインペラー、タービンベ
イン、ワイパーモーター関係部品、デュストリビュタ
ー、スタータースィッチ、スターターリレー、トランス
ミッション用ワイヤーハーネス、ウィンドウオッシャー
ノズル、エアコンパネルスィッチ基板、燃料関係電磁気
弁用コイル、ヒューズ用コネクター、ホーンターミナ
ル、電装部品絶縁板、ステップモーターローター、ラン
プソケット、ランプリフレクター、ランプハウジング、
ブレーキピストン、ソレノイドボビン、エンジンオイル
フィルター、点火装置ケースなどの自動車・車両関連部
品、その他各種用途に有用である。
る。
ドロキシビフェニル126重量部、テレフタル酸112
重量部、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテ
レフタレ−ト216重量部及び無水酢酸960重量部を
撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、重縮合を行
い、重縮合を完結させ樹脂(A)を得た。この樹脂の融
点(Tm)は314℃であり、324℃、ずり速度10
00/秒での溶融粘度は400ポイズであった。
ドロキシビフェニル222重量部、2,6−ジアセトキ
シナフタレン147重量部、無水酢酸1078重量部お
よびテレフタル酸299重量部を撹拌翼、留出管を備え
た反応容器に仕込み、重縮合を行い、重縮合を完結させ
樹脂(B)を得た。この樹脂の融点(Tm)は336℃
であり、346℃、ずり速度1000/秒での溶融粘度
は520ポイズであった。
シ安息香酸1296重量と固有粘度が約0.6dl/g
のポリエチレンテレフタレート346重量部を撹拌翼、
留出管を備えた反応容器に仕込み重縮合を行い、樹脂
(C)を得た。この樹脂の融点(Tm)は283℃であ
り、293℃、ずり速度1000/秒での溶融粘度は1
200ポイズであった。
シ安息香酸921重量部と6−アセトキシーナフトエ酸
435重量部を撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込
み、重縮合を行い、樹脂(D)を得た。この樹脂の融点
(Tm)は283℃であり、293℃、ずり速度100
0/秒での溶融粘度2000ポイズであった。
す。
各種黒鉛を表2の割合でドライブレンドした後、シリン
ダ温度を各々の液晶性樹脂の融点に設定した44mmφ
の2軸押出機を用いて溶融混練してペレットとした。な
お、各実施例で 用いた黒鉛の商品名は下記のとおりであ
る。 実施例1 :ロンザ社製 KS−25 実施例2 :ロンザ社製 KS−75 実施例3、6〜8:ロンザ社製 KS−150 実施例4 :ロンザ社製 KS−800 実施例5 :ロンザ社製 SFG−44。
40/25射出成形機(住友重機械工業(株)製)に供
し、シリンダ−温度を融点+10℃、金型温度90℃の
条件で耐衝撃強度はIzod衝撃試験片を成形し、該成
形品を用いてASTM D256に準じてIzod衝撃
強度を測定した。
芝機械プラスチックエンジニアリング(株)製)を使用
してシリンダ−温度を融点+10℃、金型温度90℃、
表2に示した射出圧力の条件でサイズが幅8mm×高さ1
0mm×長さ100で厚さが0.8mmの箱型成形品であっ
て、底部に直径450μmの穴をゲート側から等間隔に
50個に設けた成形品を成形し、ゲート側から10番目
の穴に発生する成形バリを投影器を通して観察し、バリ
の最大量を図1のように測定し、バリの評価を行った。
また、同成形品の側部に発生する成形ソリを図2のよう
に測定しソリの評価を行った。
斜視図およびその底部の直径450μmの穴の拡大図と
その最大バリ発生量の測定位置を示したものである。図
2は実施例で成形した箱型成形品の概略斜視図とその成
形ソリの測定位置を示したものである。これらの結果を
表2に示した。
を液晶性樹脂100重量部に対し表3に示した割合に配
合した以外は実施例3と同様にして組成物のペレットを
製造した。このペレットを住友ネスタール射出成形機プ
ロマット40/25(住友重機械工業(株)製)に供
し、シリンダー温度を融点+10℃、金型温度90℃の
条件にて0.5mm(厚み)×12.7mm×127m
mの燃焼試験片を成形し、該燃焼試験片を用いてUL9
4規格に従い垂直型燃焼テストを実施し、難燃性を評価
した以外は実施例3と同様に行なった。これらの結果を
表3に示した。なお、実施例10〜12において黒鉛と
しては、ロンザ社製 KS−150を使用した。
の有する優れた耐熱性、流動性、機械特性を損なうこと
なく、耐摩耗性にも優れ、とりわけ優れた低バリ性、低
ソリ性および耐衝撃性が均衡して優れた成形品を与え得
るので電気・電子関連機器、精密機械関連機器、事務用
機器、自動車・車両関連機器など、その他各種用途に好
適な材料である。
図とその成形ソリの測定位置を示した図である。
図とその成形ソリの測定位置を示した図である。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)異方性溶融相を形成する液晶性ポリ
エステルおよび/または液晶性ポリエステルアミドから
選ばれた1種以上の液晶性樹脂100重量部に対して、
(B)固定炭素が98%以上で結晶化度が80〜95%
の範囲にあり、かつ平均粒径が20μmを越えて200
0μm以下である黒鉛1〜300重量部を配合してなる
液晶性樹脂組成物。 - 【請求項2】(A)液晶性樹脂が下記(I) 、(II)、(IV)
または(I) 、(II)、(III) 、(IV)の構造単位からなる液
晶ポリエステルである請求項1記載の液晶性樹脂組成
物。 【化1】 (ただし式中のR 1 は 【化2】 から選ばれた一種以上の基を示し、R 2 は 【化3】 から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは水素
原子または塩素原子を示し、構造単位(II)および(III)
の合計と構造単位(IV)は実質的に等モルである。) - 【請求項3】請求項1記載の液晶性樹脂組成物において
(A)液晶性樹脂100重量部に対して、さらに有機臭
素化物0.5〜60重量部を配合してなる液晶性樹脂組
成物。 - 【請求項4】有機臭素化物が臭素化スチレンモノマから
製造した下記構造単位の1種以上を主要構成成分とする
重量平均分子量が1×103 〜120×104 のポリ臭
素化スチレンである請求項3記載の液晶性樹脂組成物。 【化4】 - 【請求項5】(A)液晶性樹脂100重量部に対して、
さらに充填剤200重量部以下を含有せしめてなる請求
項1〜3のいずれかに記載の液晶性樹脂組成物。
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-
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- 1993-07-01 JP JP16350093A patent/JP3265721B2/ja not_active Expired - Fee Related
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