JP3264516B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3264516B2 JP16158392A JP16158392A JP3264516B2 JP 3264516 B2 JP3264516 B2 JP 3264516B2 JP 16158392 A JP16158392 A JP 16158392A JP 16158392 A JP16158392 A JP 16158392A JP 3264516 B2 JP3264516 B2 JP 3264516B2
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健二 高野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の通信チャネルを備
えることにより送信又は受信を多重に行う機能を有する
ファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の多重通信機能を有するファ
クシミリ装置は例えばISDN回線網と公衆電話回線網
に接続され、一方の網で受信中に他方の網に対して送信
する等の多重動作を行うことができる。しかし、このよ
うな多重動作を行う場合、従来は上記複数の通信動作の
単純な組み合わせにより、各動作が行われていた。この
ため、例えば全てのチャネルにて通信速度の遅い通信モ
ードで多重受信動作が行われてしまい、装置が長時間ビ
ジー状態になってしまったり、或いは一方を記録紙受
信、もう一方をメモリ受信として多重受信を行う場合、
例えば通信速度の遅いG3モードで記録紙受信し、通信
速度の速いG4モードでメモリ受信してしまう場合が生
じ、記録紙受信が終了するまでメモリ受信データを出力
することができず、更にその間、次々と通信速度の速い
G4モードでのメモリ受信が続いた場合、受信データを
一旦蓄える画像メモリが直ぐに満杯になってしまう等の
不都合が生じることが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く多重通信機
能を備えたファクシミリ装置では、多重動作を行う時に
通信速度を考慮して、装置が最も効率よく動作するよう
に制御することが行われていないため、通信速度の遅い
通信モードで全てのチャネルの多重動作が行われて、装
置が長時間ビジー状態になってしまったり、通信速度の
遅いモードで記録紙受信をし、通信速度の速いモードで
メモリ受信をしてしまい、装置の各機能を通信モードに
合わせて有効利用することができないというような欠点
があった。
【0004】そこで本発明は上記の欠点を除去し、多重
動作時、通信速度を考慮して、最も効率的に各通信処理
が行われるように多重動作を制御することができるファ
クシミリ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は複数の通信チャ
ネルで通信を行うことが可能な通信制御部を有し、前記
複数の通信チャネルのそれぞれで通信速度の早い通信モ
ードおよび通信速度の遅い通信モードで通信を行うこと
のできるファクシミリ装置において、複数のチャネルで
同時期に通信が発生する多重動作を監視する多重動作監
視部と、この多重動作監視部の監視に基づいて通信速度
の早い通信モードによる通信を行うために少なくとも1
チャネルをあけておく制御を行う多重動作制御手段とを
具備した構成を有する。
【0006】
【作用】本発明のファクシミリ装置において、多重動作
監視部は複数のチャネルで同時期に通信が発生する多重
動作を監視する。多重動作制御手段は前記多重動作監視
部の監視に基づいて通信速度の早い通信モードによる通
信を行うために少なくとも1チャネルをあけておく制御
を行う。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明のファクシミリ装置の一実施例を
示したブロック図である。1は画像データの多重通信制
御や装置全体の制御を司る制御部、2は電話番号情報や
各種動作指令等を入力するキー入力部、3は画像データ
を格納する画像メモリ、4は画像データを記録紙に印刷
して出力するプリンタ部、5は実行可能な多重動作の監
視及び予めキー入力部2からオペレータにより指定され
た動作の組み合わせに従た多重動作を実行させる多重動
作状態監視部、6は着信時の着信信号により、G3やG
4モード等の通信モードの判別を行う通信モード判別
部、7はメモリ受信を行うのか、記録紙受信を行うのか
を選択する選択受信部、8はISDN網のD又はBチャ
ネルを用いてプロトコル伝送並びに画像データの伝送を
行うISDN通信制御部、9は公衆回線網に対してG3
モード又はMFモードの通信制御を行うPSTN通信制
御部、10はISDN回線網に対する回線の捕捉解放を
行うNCU、11は公衆回線網に対する回線の捕捉解放
を行うNCU、12は原稿を読み取って画像データに変
換するスキャナ部である。
【0008】次に本実施例の動作について説明する。本
装置のISDN通信制御部8は2チャネルを用いて送信
又は受信を行うことができ、或いは1チャネルの送信と
1チャネルの受信を行うことができる。又、ISDN回
線網とは独立にPSTN通信制御部9は公衆回線(PS
TN)を用いて1チャネルの送信或いは受信を行うこと
ができる。以下、上記装置の多重動作時の着信の場合を
例にとって、図2のフローチャートに従ってその動作を
説明する。図2のステップ201にてNCU10又はN
CU11に着信があると、制御部1は通信モード判別部
6により通信モードをチェックするとともに多重動作状
態監視部5をステップ202にて動作させる。これによ
り、多重動作状態監視部5は現在の装置の多重動作を監
視し、ISDN回線の1チャネルは常にG4モードの着
信にあけておくために、ステップ203にて着信が可能
であるか否かを判定し、着信不能であった場合はステッ
プ205へ進み、着信可能であった場合はステップ20
4へ進む。ステップ204では通信モード判別部6によ
り通信モードをチェックし、その結果によりステップ2
06にて前記着信が公衆回線を介して着信されたか否か
を判定する。その結果、公衆回線網を介して着信された
と判定されるとステップ207に進み、公衆回線網でな
いと判定された場合はステップ210へ進む。前記ステ
ップ207では、選択受信部7が動作してステップ20
8にて画像メモリ3のメモリ容量があるかないかを判定
し、ない場合はステップ214へ進み、ある場合はステ
ップ209へ進む。ステップ209では、NCU11を
介して受信したG3モード又はMFモードの画像データ
を通信制御部9により復調した後、画像メモリ3に格納
するメモリ受信を行って処理を終了する。
【0009】一方、ステップ210へ進んだ場合は、通
信モードがG4モードであるかないかを判定し、G4モ
ードでない場合は、ステップ212へ進んでG3モード
であるかないかを判定する。ステップ212でG3モー
ドでないと判定された場合は、ステップ215へ進ん
で、ビジーのため回線を切断して処理を終了する。ステ
ップ212にてG3モードであると判定された場合は、
ステップ207へ進む。一方、ステップ210にてG4
モードであると判定された場合は、ステップ211へ進ん
で通信モード判別部6を動作させて、ステップ213に
てプリンタ部4に記録紙があるかないかを判定し、記録
紙がない場合はステップ209に進み、ある場合はステ
ップ214へ進む。ステップ214では、NCU10に
より受信したG4モードの画像データをISDN通信制
御部8によって復調した後、これを制御部1にて更に復
号化した後、プリンタ部4に送って、記録紙に印刷して
出力する記録紙受信を行って処理を終了する。
【0010】ところで、ステップ203にて着信可能で
ないと判定された場合は、ステップ205へ進んで、通
信モード判別部6を動作させることにより、ステップ2
16にて着信が公衆回線網を介して着信が行われたか否
かを判定し、そうでない場合は、ステップ219に進ん
で、ビジーにより回線を切断して処理を終了する。ステ
ップ216にて公衆回線網を介して着信が行われたと判
定された場合は、ステップ217に進み、無応答のまま
処理を終了する。
【0011】本実施例によれば、着信があると、多重動
作状態監視部5が現在の多重動作をチェックして着信が
可能かどうかを判定するため、例えば、ISDN回線の
1チャネルは常にG4モードの着信にあけておく制御が
でき、従来の如く全てG3モードで全てのチャネルが受
信状態になり、緊急性を有するG4モードの着信ができ
なくなってしまうというような状態を回避することがで
きる。又、通信モード判別部6により、着信時の通信モ
ードを判別し、その際、G3モードのような通信速度の
遅い通信データを画像メモリ3に格納するメモリ受信を
行い、G4モードのような通信速度の速い通信データを
プリンタ部4から出力する制御を行って、G4通信を連
続的にメモリ受信することによって、画像メモリ3がメ
モリオーバーになることを避けることができる。又、前
記多重動作状態監視部5により通常は多重動作を禁止し
ておき、非常時のみキー入力部2からのキー入力操作に
よって多重動作を許可することにより、緊急用として多
重動作を残しておく使い方をすることもできる。尚、上
記実施例は着信時の多重動作について説明したが、送信
時の多重動作についても多重動作状態監視部5がG4用
の送信モードを空けておくことにより、緊急送信を行い
得る余地を常に装置に持たせておく等の制御を行うこと
ができ、上記着信時と同様の効果を得ることができる。
【0012】
【発明の効果】以上記述した如く本発明のファクシミリ
装置によれば、多重動作時、通信速度を考慮して、最も
効率的に各通信処理が行われるために、複数のチャネル
で同時期に通信が発生したような場合でも、通信速度の
早い通信モードによる通信を行うために少なくとも1チ
ャネルをあけておく制御を行うので、通信速度の早い通
信モードによる通信ができなくなる状態を回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の一実施例を示した
ブロック図。
【図2】図1に示したファクシミリ装置の着信時の多重
動作を示したフローチャート。
【符号の説明】
1…制御部 2…キー入力部 3…画像メモリ 4…プリンタ部 5…多重動作状態監視部 6…通信モード判
別部 7…選択受信部 8…ISDN通信
制御部 9…PSTN通信制御部 10、11…NC
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/32 - 1/34 H04N 1/00 - 1/00 108 H04M 11/00 - 11/10 H04L 29/00 - 29/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信チャネルで通信を行うことが
    可能な通信制御部を有し、前記複数の通信チャネルのそ
    れぞれで通信速度の早い通信モードおよび通信速度の遅
    い通信モードで通信を行うことのできるファクシミリ装
    置において、 複数のチャネルで同時期に通信が発生する多重動作を監
    視する多重動作監視部と、 この多重動作監視部の監視に基づいて通信速度の早い通
    信モードによる通信を行うために少なくとも1チャネル
    をあけておく制御を行う多重動作制御手段とを具備した
    ことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 通信制御部とはISDN網のD又はBチ
    ャネルを用いて通信を行うISDN通信制御部である請
    求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 複数の通信チャネルで通信を行うことが
    可能な通信制御部を有し、前記複数の通信チャネルのそ
    れぞれで通信速度の早い通信モードおよび通信速度の遅
    い通信モードで通信を行うことのできるファクシミリ装
    置において、 複数のチャネルで同時期に通信が発生する多重動作を監
    視する多重動作監視部と、 この多重動作監視部の監視に基づいて通信速度の早い通
    信モードによる通信を行うために少なくとも1チャネル
    をあけておく制御を行う多重動作制御手段と、 通信速度が早い通信モードか通信速度が遅い通信モード
    かを判定するモード判定手段と、 受信時、前記モード判定手段により通信速度が早い通信
    モードであると判定した場合は記録紙受信を選択し、通
    信速度が遅い通信モードであると判定した場合はメモリ
    受信を選択する出力選択手段とを具備したことを特徴と
    するファクシミリ装置。
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