JP3263766B2 - 冷凍粥及びその製造方法 - Google Patents

冷凍粥及びその製造方法

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俊一 塚田
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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Cereal-Derived Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍粥及びその製造方
法に関し、詳しくは、表面に粥汁を氷結コーティングし
た状態でバラ状に冷凍した冷凍粥及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、白粥,中華粥,雑炊等を、保存に
適するように加工した加工粥様食品が知られているが、
このような加工粥様食品は、米もしくは米と種々の調味
料とを合わせたものを高温,高圧下で炊いたり、あるい
は長時間炊飯したりして粥とし、これをプラスチックフ
ィルム袋に充填して凍結させたり、あるいはレトルト食
品や缶詰としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のもので
は、必要な量だけ食することが困難であるとともに、冷
凍品の場合は解凍に長い時間がかかり、また、レトルト
食品や缶詰では、粥飯が長時間粥汁に晒されるために著
しく品質を損うという不都合があった。
【0004】そこで本発明は、小分け,計量,解凍が容
易で、解凍加熱調理後も粥本来の風味を得られる冷凍粥
及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の冷凍粥は、通常に炊いた粥を粥飯と粥汁に分
離し、粥飯を水洗いした後にバラ状に冷凍し、該冷凍し
た粥飯を撹拌しながら冷却した粥汁を加え、前記冷凍し
た粥飯の表面に粥汁を氷結コーティングしたことを特徴
としている。
【0006】また、本発明の冷凍粥の製造方法は、通常
に炊いた粥を粥飯と粥汁に分離し、粥飯を水洗いした後
にバラ状に冷凍し、該冷凍した粥飯を撹拌しながら冷却
した粥汁を加えることを特徴としている。
【0007】
【作用】上記のように、分離した粥飯を一旦水洗いする
ことにより、粥飯のぬめりが取れてバラ状に冷凍し易く
なる。また、本発明の冷凍粥は、粥飯の表面に粥汁をコ
ーティングした状態でバラ状に凍結されているので、適
量を取り出して解凍加熱調理することができるようにな
り、さらに、粥飯が長時間粥汁に浸漬されることがない
ので、粥飯の品質を保持することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を、図面に示す製造工程の一例
に基づいてさらに詳細に説明する。まず、常法に従っ
て、原料米Aを撹拌機1等で撹拌して洗浄した後、所定
量の水又は水と調味料と共に釜2内に入れ、加熱して粥
を炊き上げる。次いで、炊き上がった粥をザル3等にあ
け、粥飯Bと粥汁Cとに分離する。このとき、軽く圧搾
したり遠心分離を行うことにより、粥飯Bと粥汁Cとを
確実に効率よく分離することができる。分離した粥汁C
は、容器4に入れてチルド水5等で0〜10℃程度まで
冷却する。
【0009】前記粥飯Bは、ザル3ごと流水に晒して粥
飯Bを潰さないように撹拌機6で撹拌したり、容器内の
冷水に浸漬したりして、粥飯Bの表面上のぬめりを洗い
流すとともに、粥飯Bを50℃以下、好ましくは30℃
以下まで冷却する。このとき、粥飯Bと冷水との接触時
間を30分〜2時間の範囲で調節することにより、粥飯
Bの軟化を促進させることも可能である。また、用いる
冷水の量は、原料米Aの重量1に対して水を4倍以上と
することが好ましい。
【0010】上述のように水洗処理を行った粥飯Bを、
ザル7等で軽く水を切った後、ドラム回転式の冷凍機8
等に入れ、冷凍機6を回転させながら、該冷凍機6内に
雪状のドライアイス9や液体窒素等を吹付けて粥飯Bを
バラ状に冷凍させ、例えば−20℃以下に過冷却する。
【0011】次に、このようにしてバラ状に冷凍した粥
飯Bを撹拌機10内に入れ、粥飯Bを撹拌しながら、冷
却した前記粥汁Cを滴下、散布,噴霧等の方法で加え
る。極低温で凍結している粥飯Bの表面に加えられた粥
汁Cは、速やかに氷結してバラ状に冷凍した粥飯Bの表
面をコーティングした状態になる。
【0012】最後に、表面に粥汁Cをコーティングした
状態のバラ状凍結粥飯Bを適宜包装して製品冷凍粥11
とする。このとき、必要に応じて味付けなどの前処理を
施した具を別途バラ状に冷凍して加えることもできる。
【0013】そして、上記のようにバラ状の冷凍粥を適
量とり、電子レンジで加熱したり、鍋で加熱したりする
ことにより、適度に粘度があり、常法によって炊いた粥
と略同等の良質の粥が得られる。
【0014】次に上述の方法で冷凍粥を製造した具体例
について説明する。洗浄した原料米1kgに水2kgを
加え、通常通り炊飯した後、炊き上がった米飯に熱湯4
kgを加え、撹拌した後、30分間、90℃で保温して
白粥とした。この白粥をザルにあけ、圧搾して粥汁と粥
飯とに分離した。分離した粥汁を5℃に冷却する一方
で、分離した粥飯を水洗いして表面のぬめりを洗い流す
とともに30℃に冷却した後、ザルに入れて軽く圧搾
し、よく水をきった。
【0015】上記粥飯をドラム回転式の凍結機に入れ、
冷媒として雪状のドライアイスを吹付けながら撹拌混合
し、粥飯をバラ状に凍結させ、−30℃になるまで冷却
した。次いで、バラ状に凍結した粥飯を縦型の撹拌機で
撹拌しながら、前記粥汁を散水器を用いて粥飯の上部か
ら散布したところ、粥汁は、凍結した粥飯の表面に氷結
固化した。これにより本発明の冷凍粥が得られた。
【0016】得られた冷凍粥を解凍加熱して食した際の
官能評価において、上記工程によって得られた冷凍粥
は、常法によって炊いた白粥と同等の風味を有した良好
な品質を示した。
【0017】なお、バラ状に凍結した粥飯に粥汁を加え
るときに、粥汁の量を調節することによって解凍調理後
の粥を好みのタイプに調節することができる。また、粥
に混ぜる具は、前述のように、バラ状に冷凍したものを
冷凍粥飯に加える他に、冷凍粥を解凍調理する際に、冷
凍処理を施していない適当な具を混ぜてもよく、解凍調
理するときに粥に簡単な味付けを施すこともできる。さ
らに、本発明の冷凍粥は、喫食の際の加熱時に、水を補
助的に添加することで粥の濃度を調節することができ
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、粥汁から分離してバラ状に冷凍した粥飯に粥汁を加
えるので、粥飯の表面に粥汁を氷結コーティングした状
態の冷凍粥が得られる。
【0019】また、このようにして得られた本発明の冷
凍粥は、従来の冷凍粥に比べ、バラ状に冷凍されている
ので、解凍調理時間を短縮できるとともに、必要量のみ
を解凍調理できるので経済性に富む。そして、解凍調理
後には、本格的に炊いた粥と同等の風味を有した良質の
粥が得られるので、食材としての価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の一実施例を示す製造工程の説明
図である。
【符号の説明】
1,6,10…撹拌機、2…釜、3,7…ザル,5…チ
ルド水、8…ドラム回転式の冷凍機、9…ドライアイ
ス、11…製品冷凍粥、A…原料米、B…粥飯、C…粥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−137522(JP,A) 特開 昭60−75242(JP,A) 特開 昭58−165750(JP,A) 特開 昭58−98048(JP,A) 特開 平1−30549(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常に炊いた粥を粥飯と粥汁とに分離
    し、粥飯を水洗いした後にバラ状に冷凍し、該冷凍した
    粥飯を撹拌しながら冷却した粥汁を加え、前記冷凍した
    粥飯の表面に粥汁を氷結コーティングしたことを特徴と
    する冷凍粥。
  2. 【請求項2】 通常に炊いた粥を粥飯と粥汁とに分離
    し、粥飯を水洗いした後にバラ状に冷凍し、該冷凍した
    粥飯を撹拌しながら冷却した粥汁を加えることを特徴と
    する冷凍粥の製造方法。
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CN111869817A (zh) * 2020-08-19 2020-11-03 龙海市华进食品有限公司 一种海鲜冻干粥制备方法

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