JPH07265029A - 冷凍食品及びその製造方法 - Google Patents

冷凍食品及びその製造方法

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JPH07265029A
JPH07265029A JP6062794A JP6279494A JPH07265029A JP H07265029 A JPH07265029 A JP H07265029A JP 6062794 A JP6062794 A JP 6062794A JP 6279494 A JP6279494 A JP 6279494A JP H07265029 A JPH07265029 A JP H07265029A
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JP
Japan
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frozen
freezing
solid
food
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP6062794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Tsukada
俊一 塚田
Naori Nakamura
奈織 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd, Nippon Sanso Corp filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP6062794A priority Critical patent/JPH07265029A/ja
Publication of JPH07265029A publication Critical patent/JPH07265029A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小分け,軽量,解凍が容易で、必要量のみを
解凍して食することができる冷凍食品及びその製造方法
を提供する。 【構成】 冷凍処理した固形部の周囲に液汁部を付着さ
せて、バラ状に凍結してなる冷凍食品である。常法によ
り調理した食品の固形部をバラ状に凍結するとともに、
前記食品の液汁部を冷却した後、該冷却した液汁部と前
記バラ状に凍結した固形部とを混合し、該液汁部を前記
固形部の周囲に付着させてバラ状に凍結させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍食品及びその製造
方法に関し、詳しくは、白粥,中華粥,雑炊,ミートソ
ース,カレー,グラタン,シチュー等のように、各種の
固形物(具)と液汁部とからなる食品をバラ状に凍結さ
せた冷凍食品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、白粥やカレー等のように固形部と液汁部とからなる
液状食品の保存性を高めるための手段として、缶詰,瓶
詰をはじめとして、これらの食品をプラスチックフィル
ムに充填して凍結したり、レトルト処理することが行わ
れている。
【0003】しかしながら、従来の冷凍食品は、通常、
これらの食品の一食分が一つの塊となって凍結されてい
るため、使用時に必要量だけを分取することが困難であ
り、かつ、解凍にも長時間を要するという欠点があっ
た。また、缶詰やレトルトでは、開封後の保存が困難で
不便であり、特に、粥等の米飯では、飯粒が長時間汁に
さらされているため、品質が損なわれることもあった。
【0004】そこで本発明は、小分け,軽量,解凍が容
易で、必要量のみを解凍して食することができる冷凍食
品及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の冷凍食品は、冷凍処理した固形部の周囲
に液汁部を付着させて、バラ状に凍結してなることを特
徴としている。
【0006】また、本発明の冷凍食品の製造方法は、常
法により調理した食品の固形部をバラ状に凍結するとと
もに、前記食品の液汁部を冷却した後、該冷却した液汁
部と前記バラ状に凍結した固形部とを混合し、該液汁部
を前記固形部の周囲に付着させてバラ状に凍結させるこ
とを特徴としている。
【0007】さらに、本発明は、上記構成において、前
記固形部が、長径3〜100mm,短径1〜30mmの
大きさであること、前記固形部と前記液汁部との比率
が、重量比で4:1〜1:2であること、前記凍結した
固形部の温度が、−50℃以上であること、前記冷却し
た液汁部の温度が、40℃以下であることを特徴として
いる。
【0008】
【作 用】上記構成の冷凍食品は、固形部の周囲に液汁
部が付着した状態でバラ状に凍結しているので、必要量
の固形部を取出して解凍すると、液汁部も解凍されて液
状となり、固形部である米飯や具と液汁とからなる液状
食品を必要量だけ得ることができる。
【0009】また、本発明方法によれば、あらかじめ固
形部のみをバラ状に凍結した後に液汁部と混合するの
で、液汁は、凍結している固形部の回りに付着した状態
で凍結し、固形部の周囲に適当な量の液汁部が付着凍結
したバラ状の冷凍食品が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を、図面に示す一実施例に基づ
いてさらに詳細に説明する。図1は、本発明方法を実施
するための一例を示す工程図である。まず、調理工程A
では、食品の種類に応じて、例えば、粥やカレー等は、
食品の基材となる液汁部(液体)1と、具材となる固形
部(固形物)2とを鍋3等の通常の調理器具を用いて加
熱調理する。また、グラタン等のように、液体1と固形
物2とをそれぞれ別の系で調理するものは、調理工程
A′に示すようにフライパン4等や鍋5等で別々に調理
する。なお、後段の凍結工程D,Gでのバラ状凍結の操
作性を考慮すると、前記固形物2の大きさは、長径が3
〜100mm,短径が1〜30mmの範囲であることが
好ましい。
【0011】前記調理工程Aで液体1と固形物2とを一
緒に調理した食品は、次の分離工程Bで液体1と固形物
2とを分離する。この分離工程Bでは、ざる6等を用い
て常法により液体1と固形物2とを分離してもよく、必
要に応じて軽く圧搾したり、遠心分離したりしてもよ
い。
【0012】分離工程Bで液体1から分離した固形物
2、あるいは、前記調理工程A′で液体1と別に調理し
た固形物2は、必要に応じて水洗工程Cで水洗いを行
い、固形物表面の粘性物を洗い流すとともに、該固形物
2を50℃以下、好ましくは30℃以下に冷却する。
【0013】次いで、上記固形物2は、第1凍結工程D
において、周知のバラ状凍結装置7を使用して、例えば
雪状のドライアイス等の寒剤8で冷却し、バラ状に凍結
させる。なお、バラ状凍結装置7としては、横方向に設
置した回転ドラム内に固形物2とドライアイスとを入
れ、回転ドラムの回転により両者を混合撹拌しながら固
形物をバラ状に凍結させる回転ドラム型等を用いること
ができる。
【0014】一方、分離工程Bで分離した液体1あるい
は調理工程A′で調理した液体1は、冷却工程Eで冷却
する。この冷却工程Eでは、自然冷却の他、冷水(チル
ド水)と液体1とを熱交換させて液体1を冷却する熱交
換器9等の冷却手段を用いることができる。このときの
液体1の冷却温度は、以下の工程を考慮して40℃以下
にすることが好ましい。
【0015】次に、混合工程Fで、前記第1凍結工程D
でバラ状に凍結した固形物2と上記冷却工程Eで冷却し
た液体1とを、縦型混合機10やスクリュー式横型混合
機等を使用して混合する。この混合工程Fでは、固形物
2と液体2とを混合した際に、両者の混合物がシャーベ
ット状になるようにすることが望ましい。
【0016】したがって、バラ状に凍結した固形物2と
冷却した液体1との混合比率は、食品の種類により異な
るが、通常は、重量比で4:1〜1:2の範囲にするこ
とが好ましく、固形物2が多すぎると、固形物2と液体
1とを均一に混合することが困難になり、液体1が多す
ぎると、次の第2凍結工程Gにおいて混合物をバラ状に
凍結することが困難になる。
【0017】さらに、混合時の凍結固形物2の温度は、
−50℃以上であることが好ましく、−50℃未満の極
低温状態では、混合工程Fで両者を混合したときに、部
分的に液体1が凍結して塊状となり、第2凍結工程Gで
バラ状に凍結することが困難になるので、通常は、−5
0〜−10℃の範囲に設定すればよい。
【0018】また、液体1の温度も、40℃を超える高
温では、両者を混合したときに固形物2の中心部に近い
部分までもが解凍してしまい、前記第1凍結工程Dで固
形物2を凍結させた意味がなくなることになるので、通
常は、0〜40℃の範囲に設定することが好ましい。
【0019】例えば、固形分に比べて液体分が多いカレ
ーやシチューのような食品と、液体分に比べて固形分が
多いグラタン等の食品とでは、固形物2と液体1との混
合比率が異なり、また、液体1が冷却される速度も異な
るので、両者の温度もそれぞれ最適な範囲に設定するこ
とが望ましい。また、粥のように、固形物2と液体1と
の比率が様々な食品の場合には、両者の混合比率や両者
の温度を適当に調節することにより、任意の濃度の冷凍
粥を製造することも可能である。
【0020】上記混合工程Fで得られたシャーベット状
の混合物は、直ちに次の第2凍結工程Gに送られ、前記
第1凍結工程Dと同様に、バラ状凍結装置7で寒剤8と
共に撹拌冷却して混合物をバラ状に凍結する。これによ
り、固形物2の周囲に液体1が付着凍結したバラ状の冷
凍食品11が得られる。
【0021】このようにして得られたバラ状の冷凍食品
11は、包装工程Hで適当量が袋12等に詰められ、製
品としての冷凍食品となる。
【0022】上記バラ状の冷凍食品11を食する際に
は、袋12内のバラ状の冷凍食品11を適当な容器に所
望量取出し、電子レンジで加熱するか、鍋等で加熱する
ことにより、凍結状態の液体1が解凍溶融して元の液体
(汁)になるとともに、固形物2が解凍加熱され、固形
部(具)と液汁部とからなる液状食品が得られる。
【0023】このとき、バラ状の冷凍食品11は、固形
物2の周囲に液体1が付着した状態でバラ状に凍結して
いるので、任意の量を取出して解凍することができ、ま
た、塊状に凍結しているものに比べて短時間で解凍する
ことができる。さらに、固形物2と液体1とが所定の割
合で混合した状態になっているので、小分けした場合で
も固形物2と液体1との混合比を常に一定に保つことが
容易になる。
【0024】次に、白粥をバラ状に凍結させた実験例を
説明する。まず、洗浄した原料米1kgに水7kgを加
えて強火で沸騰するまで加熱し、さらに、弱火で10分
間加熱した後、火を止めて30分間蒸らし、通常の白粥
を得た。この白粥をざるにあけ、圧搾して粥中の汁(粥
汁)と飯(粥飯)とを分離した。分離した粥汁は10℃
に冷却し、粥飯は水洗いして表面のぬめりを洗い流すと
ともに、15℃に冷却した。
【0025】次に、冷却した粥飯の水をよく切った後、
ドラム回転式バラ状凍結機に、冷媒としての雪状ドライ
アイスとともに投入し、撹拌混合することにより、−2
0℃まで冷却してバラ状に凍結させた。
【0026】バラ状に凍結した粥飯と前記冷却した粥汁
とを、重量比1:1で縦型混合機に投入して混合し、シ
ャーベット状の粥とした。このシャーベット状の粥を、
冷媒としての雪状ドライアイスとともにドラム回転式バ
ラ状凍結機に投入し、撹拌混合して−20℃のバラ状凍
結品とした。
【0027】得られたバラ状凍結品を容器にとり、電子
レンジで解凍加熱して食したところ、官能評価におい
て、常法により製造した白粥と同等の良好な品質を示し
た。また、解凍加熱する量を変えても常に同様の白粥が
得られた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷凍食品
は、固形部の周囲に所定量の液汁部が付着した状態でバ
ラ状に凍結しているので、必要量を取出して解凍するこ
とにより、容易に所望量の液状食品を得ることができ
る。さらに、バラ状に凍結しているので、解凍調理時間
の短縮も図れる。また、本発明方法によれば、前記冷凍
食品を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法を説明するための工程図である。
【符号の説明】 1…液汁部(液体)、2…固形部(固形物)、7…バラ
状凍結装置、10…縦型混合機、11…バラ状の冷凍食
品、A,A′…調理工程、B…分離工程、C…水洗工
程、D…第1凍結工程、E…冷却工程、F…混合工程、
G…第2凍結工程、H…包装工程

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍処理した固形部の周囲に液汁部を付
    着させて、バラ状に凍結してなることを特徴とする冷凍
    食品。
  2. 【請求項2】 常法により調理した食品の固形部をバラ
    状に凍結するとともに、前記食品の液汁部を冷却した
    後、該冷却した液汁部と前記バラ状に凍結した固形部と
    を混合し、該液汁部を前記固形部の周囲に付着させてバ
    ラ状に凍結させることを特徴とする冷凍食品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記固形部は、長径が3〜100mm,
    短径が1〜30mmの大きさであることを特徴とする請
    求項2記載の冷凍食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記固形部と前記液汁部との比率は、重
    量比で4:1〜1:2であることを特徴とする請求項2
    記載の冷凍食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記凍結した固形部の温度は、−50℃
    以上であることを特徴とする請求項2記載の冷凍食品の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記冷却した液汁部の温度は、40℃以
    下であることを特徴とする請求項2記載の冷凍食品の製
    造方法。
JP6062794A 1994-03-31 1994-03-31 冷凍食品及びその製造方法 Pending JPH07265029A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003210145A (ja) * 2002-01-23 2003-07-29 Nippon Suisan Kaisha Ltd 冷凍スープ含有食品
JP2005528123A (ja) * 2002-06-06 2005-09-22 バリッラ ジー.イー アール.フラテッリ エス.ピー.エー. 米、大麦、小麦またはスペルト小麦に基づく冷凍インスタント料理の製造方法

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JP2003210145A (ja) * 2002-01-23 2003-07-29 Nippon Suisan Kaisha Ltd 冷凍スープ含有食品
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