JP3260876B2 - ボード用水性マーキングペンインキ - Google Patents
ボード用水性マーキングペンインキInfo
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- JP3260876B2 JP3260876B2 JP35938992A JP35938992A JP3260876B2 JP 3260876 B2 JP3260876 B2 JP 3260876B2 JP 35938992 A JP35938992 A JP 35938992A JP 35938992 A JP35938992 A JP 35938992A JP 3260876 B2 JP3260876 B2 JP 3260876B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ボード用マーキングペ
ンに好適なインキに関し、詳細には水性ベースからな
り、ホワイトボードなどインキ不浸透性を有する被書板
に書かれた筆跡が乾布等で容易に拭き消せる性能を有す
るボード用水性マーキングペンインキに関する。
ンに好適なインキに関し、詳細には水性ベースからな
り、ホワイトボードなどインキ不浸透性を有する被書板
に書かれた筆跡が乾布等で容易に拭き消せる性能を有す
るボード用水性マーキングペンインキに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来よりボード用（白色又は暗緑色等）
マーキングペンインキについて揮発性有機溶剤ベースの
インキが多数提案されてきたが、これらは全て使用時の
臭気や安全面の点で問題があった。これらの問題を解消
するために、近年水性ベースのインキについて提案され
たものに、例えば特開平１−１１１７４号、特開平１−
１７４５７７号、特開平１−１８８５７６号、特開平２
−１１７９７５号、特開平２−１２４９８５号等に示さ
れる水性インキがあるが、これらの水性インキは共通し
て、前記の揮発性有機溶剤ベースのインキの筆跡に比
べ、拭き消し性が悪く、拭き消したあと板面を汚した
り、また、筆跡が板面にはじかれ鮮明で明確な筆跡を形
成しない等の欠点を有している。
マーキングペンインキについて揮発性有機溶剤ベースの
インキが多数提案されてきたが、これらは全て使用時の
臭気や安全面の点で問題があった。これらの問題を解消
するために、近年水性ベースのインキについて提案され
たものに、例えば特開平１−１１１７４号、特開平１−
１７４５７７号、特開平１−１８８５７６号、特開平２
−１１７９７５号、特開平２−１２４９８５号等に示さ
れる水性インキがあるが、これらの水性インキは共通し
て、前記の揮発性有機溶剤ベースのインキの筆跡に比
べ、拭き消し性が悪く、拭き消したあと板面を汚した
り、また、筆跡が板面にはじかれ鮮明で明確な筆跡を形
成しない等の欠点を有している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水性ベース
のインキで、ホワイトボードなどインキ不浸透性を有す
る被書板に筆記された筆跡が、乾布等で容易、かつ板面
を汚さず拭き消すことができるとともに板面にはじかれ
ず、鮮明で明確な筆跡を形成することができるボード用
水性マーキングペンインキを提供しようとするものであ
る。
のインキで、ホワイトボードなどインキ不浸透性を有す
る被書板に筆記された筆跡が、乾布等で容易、かつ板面
を汚さず拭き消すことができるとともに板面にはじかれ
ず、鮮明で明確な筆跡を形成することができるボード用
水性マーキングペンインキを提供しようとするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明のボード用水性マ
ーキングペンインキは、（ａ）水性ベースの溶剤として
水と、（ｂ）着色剤として顔料と、（ｃ）樹脂として水
に可溶な水溶性樹脂及び／又は樹脂エマルジョンと、
（ｄ）剥離剤として液状の天然大豆レシチンを含有する
ことを特徴とするものである。
ーキングペンインキは、（ａ）水性ベースの溶剤として
水と、（ｂ）着色剤として顔料と、（ｃ）樹脂として水
に可溶な水溶性樹脂及び／又は樹脂エマルジョンと、
（ｄ）剥離剤として液状の天然大豆レシチンを含有する
ことを特徴とするものである。
【０００５】顔料は一般にマーキングペンインキや印刷
インキ等に用いられる各種顔料が使用され、具体的には
アゾ系、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオイン
ジゴ系、金属錯塩系、フタロシアニン系、ペリレン系等
の有機顔料、有機蛍光顔料、カーボンブラック、酸化
鉄、二酸化チタン等の無機顔料、無機蛍光顔料等が使用
できる。また、市販されている水分散性を良好にした樹
脂加工顔料又はアルカリ水で溶解・分散する樹脂加工顔
料あるいは顔料を界面活性剤を用いて微粒子分散させた
微分散液も本発明においても好ましく使用できる。顔料
はインク中に１乃至２０重量％で，好ましくは５乃至１
５重量％の範囲で使用される。
インキ等に用いられる各種顔料が使用され、具体的には
アゾ系、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、チオイン
ジゴ系、金属錯塩系、フタロシアニン系、ペリレン系等
の有機顔料、有機蛍光顔料、カーボンブラック、酸化
鉄、二酸化チタン等の無機顔料、無機蛍光顔料等が使用
できる。また、市販されている水分散性を良好にした樹
脂加工顔料又はアルカリ水で溶解・分散する樹脂加工顔
料あるいは顔料を界面活性剤を用いて微粒子分散させた
微分散液も本発明においても好ましく使用できる。顔料
はインク中に１乃至２０重量％で，好ましくは５乃至１
５重量％の範囲で使用される。
【０００６】樹脂は、水溶性樹脂であるポリビニルピロ
リドン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセル
ローズ、メチルセルローズ、デキストリン、アラビアゴ
ム等が使用できる。また、本来水不溶性であるアクリル
酸系樹脂、スチレンマレイン酸共重合樹脂、マレイン化
ポリブタジエン樹脂、アルキッド系樹脂等のナトリム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、
アミン塩等のように造塩させて水可溶性にした合成樹脂
等も水溶性樹脂として使用できる。更に合成樹脂エマル
ジョンとしては、アクリル酸系樹脂、シリコン系樹脂、
ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩
化ビニリデン樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエチレン樹脂等のエマルジョンが使用できる。
その他、天然樹脂エマルジョンとしては天然ゴムラテッ
クス、シェラック樹脂、ダンマル樹脂等のエマルジョン
が使用できる。これらの種々の樹脂はインクに対して１
乃至２０重量％の範囲で用いられる。
リドン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセル
ローズ、メチルセルローズ、デキストリン、アラビアゴ
ム等が使用できる。また、本来水不溶性であるアクリル
酸系樹脂、スチレンマレイン酸共重合樹脂、マレイン化
ポリブタジエン樹脂、アルキッド系樹脂等のナトリム
塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、
アミン塩等のように造塩させて水可溶性にした合成樹脂
等も水溶性樹脂として使用できる。更に合成樹脂エマル
ジョンとしては、アクリル酸系樹脂、シリコン系樹脂、
ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩
化ビニリデン樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエチレン樹脂等のエマルジョンが使用できる。
その他、天然樹脂エマルジョンとしては天然ゴムラテッ
クス、シェラック樹脂、ダンマル樹脂等のエマルジョン
が使用できる。これらの種々の樹脂はインクに対して１
乃至２０重量％の範囲で用いられる。
【０００７】剥離剤として用いられる液状の天然大豆レ
シチンは、天然の大豆の組織中に存在するもので、工業
的には大豆油の副産物として得られる。該液状の天然大
豆レシチンはインクに対して１乃至２０重量％が用いら
れ、好ましくは５乃至１０重量％が用いられる。なお、
必要に応じて鉱物油，シリコンオイル，フッ素オイル，
植物油，高級脂肪酸，高級アルコールエマルジョン等も
併用することができる。例えば、前記鉱物油中の流動パ
ラフィンは水性の剥離性組成物において添加することに
より、蒸発後のフイルムの剥離性を一層良くする効果が
あることが知られており（特開昭６０−４７０８０号公
報、第６頁右下段３行目〜１３行目）、本発明の水性マ
ーキングペンインキにおいて用いても同様の効果が得ら
れる。
シチンは、天然の大豆の組織中に存在するもので、工業
的には大豆油の副産物として得られる。該液状の天然大
豆レシチンはインクに対して１乃至２０重量％が用いら
れ、好ましくは５乃至１０重量％が用いられる。なお、
必要に応じて鉱物油，シリコンオイル，フッ素オイル，
植物油，高級脂肪酸，高級アルコールエマルジョン等も
併用することができる。例えば、前記鉱物油中の流動パ
ラフィンは水性の剥離性組成物において添加することに
より、蒸発後のフイルムの剥離性を一層良くする効果が
あることが知られており（特開昭６０−４７０８０号公
報、第６頁右下段３行目〜１３行目）、本発明の水性マ
ーキングペンインキにおいて用いても同様の効果が得ら
れる。
【０００８】本発明でいうボードとは、インキが非吸収
性で非浸透性のプラスチックス製、塗装木板製、または
表面に凹凸があっても乾布等で筆跡が拭き消せる程度の
粗面又は表面が円滑なホーロー製又は金属製で、白色又
は暗緑色の被書板である。
性で非浸透性のプラスチックス製、塗装木板製、または
表面に凹凸があっても乾布等で筆跡が拭き消せる程度の
粗面又は表面が円滑なホーロー製又は金属製で、白色又
は暗緑色の被書板である。
【０００９】溶剤である水は、インクに対して５０乃至
８５重量％の範囲で用いられる。
８５重量％の範囲で用いられる。
【００１０】その他の成分として顔料の分散剤にノニオ
ン性、アニオン性の界面活性剤、高分子界面活性剤ある
いはフッ素系界面活性剤等が用いられ、インクに対して
０．０１乃至１０重量％の範囲で用いられる。
ン性、アニオン性の界面活性剤、高分子界面活性剤ある
いはフッ素系界面活性剤等が用いられ、インクに対して
０．０１乃至１０重量％の範囲で用いられる。
【００１１】その他の添加剤としては乾燥促進剤として
少量のエタノール、プロパノール等の低級アルコール、
その他防腐剤、消泡剤又はｐＨ調整剤等も用いることが
できる。
少量のエタノール、プロパノール等の低級アルコール、
その他防腐剤、消泡剤又はｐＨ調整剤等も用いることが
できる。
【００１２】
【作用】ホーロウ製、プチスチックス製等の非吸収性で
非浸透性の筆記面であるボードに本発明のインキで筆記
すると、その筆跡は揮発成分である水が蒸発するに従い
水溶性樹脂及び／又は合成樹脂エマルジョンの樹脂が顔
料を包み込みフイルムを形成し、当該樹脂のフイルムと
筆記面との間に液状の天然大豆レシチンが存在するの
で、筆跡は乾布等で軽く擦過することによってそのすぐ
れた拭き消し性により極めて容易に拭き消される。
非浸透性の筆記面であるボードに本発明のインキで筆記
すると、その筆跡は揮発成分である水が蒸発するに従い
水溶性樹脂及び／又は合成樹脂エマルジョンの樹脂が顔
料を包み込みフイルムを形成し、当該樹脂のフイルムと
筆記面との間に液状の天然大豆レシチンが存在するの
で、筆跡は乾布等で軽く擦過することによってそのすぐ
れた拭き消し性により極めて容易に拭き消される。
【００１３】
実施例１ ニューラクチミンブラックＦＬＴＢ（大日精化製） １０重量部 モビニール３５４ （ヘキスト合成製） １０ 〃 ＰＶＰＫ−３０ （ＧＡＦ製） ３ 〃 レシチン ５ 〃 界面活性剤 １ 〃 防腐剤 １ 〃 水 ７０ 〃 ───────────────────────────────── 合 計 １００重量部
【００１４】実施例２ ＳＤレッド００２ （御国色素製） １５重量部 サンプレンＵＸ−４００ （三洋化成製） １０ 〃 ゴーセノール （日本合成製） ３ 〃 レシチン ５ 〃 界面活性剤 １ 〃 防腐剤 １ 〃 水 ６５ 〃 ───────────────────────────────── 合 計 １００重量部
【００１５】実施例３ ディスパースブラックＳＤ９０２０（大日本インキ製） ８重量部 ハイパーコートＰＫＷ−２０ （日本シエラツ製） １０ 〃 レシチン ５ 〃 界面活性剤 １ 〃 防腐剤 １ 〃 水 ７５ 〃 ───────────────────────────────── 合 計 １００重量部
【００１６】実施例４ ポルックスグリーンＰＭ４Ｙ （住友カラー製） １０重量部 ＳＢラテックス ＤＬ４６０ （旭化成製） １０ 〃 レシチン ３ 〃 界面活性剤 １ 〃 防腐剤 １ 〃 水 ７５ 〃 ───────────────────────────────── 合 計 １００重量部
【００１７】実施例５ シンロイヒカラーピンクＳＷ１７（シンロイヒ製） １０重量部 ゴーセノール （日本合成製） １０ 〃 モビニール７００ （ヘキスト合成製） １０ 〃 レシチン ５ 〃 界面活性剤 １ 〃 防腐剤 １ 〃 水 ６３ 〃 ───────────────────────────────── 合 計 １００重量部
【００１８】実施例６ マイクロリスブルー４ＧＷＡ（チバ製） ５重量部 モビニール９０８ （ヘキスト合成製） １０ 〃 レシチン ７ 〃 流動パラフィンエマルジョン ５ 〃 防腐剤 １ 〃 水 ７２ 〃 ───────────────────────────────── 合 計 １００重量部
【００１９】実施例７ カラハリブラックＤＰ−Ｊ−１（御国色素製） ２０重量部 モビニール７２８ （ヘキスト合成製） ８ 〃 レシチン ８ 〃 シリコンオイルエマルジョン ３ 〃 防腐剤 １ 〃 水 ６０ 〃 ───────────────────────────────── 合 計 １００重量部
【００２０】実施例８ カラハリレッドＤＰ−Ｊ−４ （御国色素製） ２０重量部 ゴーセノール （日本合成製） ５ 〃 レシチン ８ 〃 界面活性剤 １ 〃 防腐剤 １ 〃 水 ６５ 〃 ───────────────────────────────── 合 計 １００重量部
【００２１】
【発明の効果】本発明のボード用水性マーキングペンイ
ンキによれば、インキの筆跡は、板面上ではじかれるこ
となく鮮明な筆跡を形成するとともに、完全に乾燥した
筆跡はもちろん、十分乾燥していない筆跡でも乾布等で
軽く擦過するだけで、板面を汚染することなくそのすぐ
れた拭き消し性により極めて容易に拭き消すことができ
る。更に、筆跡は長期間保存されても色は鮮明さを失わ
ず、拭き消し性は初期の拭き消し性と変わらない。ま
た、インキのベースが水であるので、有機溶剤のように
刺激臭がなく、毒性もなく安全である。
ンキによれば、インキの筆跡は、板面上ではじかれるこ
となく鮮明な筆跡を形成するとともに、完全に乾燥した
筆跡はもちろん、十分乾燥していない筆跡でも乾布等で
軽く擦過するだけで、板面を汚染することなくそのすぐ
れた拭き消し性により極めて容易に拭き消すことができ
る。更に、筆跡は長期間保存されても色は鮮明さを失わ
ず、拭き消し性は初期の拭き消し性と変わらない。ま
た、インキのベースが水であるので、有機溶剤のように
刺激臭がなく、毒性もなく安全である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C09D 11/00 - 11/20
Claims (1)
- 【請求項１】必須成分として、顔料、樹脂、剥離剤及び
水からなり、前記樹脂が水溶性樹脂及び／又は樹脂エマ
ルジョンであり、前記剥離剤が液状の天然大豆レシチン
であることを特徴とするボード用水性マーキングペンイ
ンキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35938992A JP3260876B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ボード用水性マーキングペンインキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35938992A JP3260876B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ボード用水性マーキングペンインキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06192609A JPH06192609A (ja) | 1994-07-12 |
| JP3260876B2 true JP3260876B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=18464260
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35938992A Expired - Fee Related JP3260876B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ボード用水性マーキングペンインキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3260876B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7161905B2 (ja) | 2018-10-15 | 2022-10-27 | アルテミラ株式会社 | 缶蓋検査機並びにカメラ位置調整方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5417749A (en) * | 1994-03-29 | 1995-05-23 | Sun Chemical Corporation | Microemulsion printing ink |
| US6301415B1 (en) * | 1997-08-14 | 2001-10-09 | Dsm N.V | Optical glass fiber ribbon assemblies, matrix forming compositions radiation-curable compositions |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP35938992A patent/JP3260876B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7161905B2 (ja) | 2018-10-15 | 2022-10-27 | アルテミラ株式会社 | 缶蓋検査機並びにカメラ位置調整方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06192609A (ja) | 1994-07-12 |
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