JPH11124529A - 筆記板用水性マーキングペンインキ - Google Patents
筆記板用水性マーキングペンインキInfo
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- JPH11124529A JPH11124529A JP30967397A JP30967397A JPH11124529A JP H11124529 A JPH11124529 A JP H11124529A JP 30967397 A JP30967397 A JP 30967397A JP 30967397 A JP30967397 A JP 30967397A JP H11124529 A JPH11124529 A JP H11124529A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インキ不浸透性の筆記板に筆記された筆跡が
乾式消去材での擦過により消去される筆記板用インキに
関し、水性インキの欠点である筆跡の乾燥の遅いことに
よる半乾燥状態の筆跡の消去材による擦過の際の筆記板
面汚れを伴う消去不良の発生を解消した筆記板用水性マ
ーキングペンインキを得る。 【解決手段】 着色剤、水溶性樹脂及び消去性付与剤か
らなるインキ組成物であり、前記消去性付与剤が（Ａ）
特定の脂肪酸エーテルエステル、シリコーンオイル、ア
ルキルビニルエーテル、脂肪酸カリウム、ペンタエリス
リトール脂肪酸エステル等から選ばれる１種または２種
以上の化合物及び（Ｂ）０．０５〜５μｍの平均粒子径
を有するポリマー微粒子との組合せであることを特徴と
する筆記板用マーキングペンインキ。
乾式消去材での擦過により消去される筆記板用インキに
関し、水性インキの欠点である筆跡の乾燥の遅いことに
よる半乾燥状態の筆跡の消去材による擦過の際の筆記板
面汚れを伴う消去不良の発生を解消した筆記板用水性マ
ーキングペンインキを得る。 【解決手段】 着色剤、水溶性樹脂及び消去性付与剤か
らなるインキ組成物であり、前記消去性付与剤が（Ａ）
特定の脂肪酸エーテルエステル、シリコーンオイル、ア
ルキルビニルエーテル、脂肪酸カリウム、ペンタエリス
リトール脂肪酸エステル等から選ばれる１種または２種
以上の化合物及び（Ｂ）０．０５〜５μｍの平均粒子径
を有するポリマー微粒子との組合せであることを特徴と
する筆記板用マーキングペンインキ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ不浸透性の
表面材からなる筆記板面に、軟質の紙や布等の乾式消去
材での擦過により容易に消去することができる筆跡をも
たらす筆記板用水性マーキングペンインキに関する。
表面材からなる筆記板面に、軟質の紙や布等の乾式消去
材での擦過により容易に消去することができる筆跡をも
たらす筆記板用水性マーキングペンインキに関する。
【０００２】
【従来の技術】筆記板用マーキングペンインキについて
は、従来より揮発性有機溶剤ベースのインキが慣用され
てきたが、使用時の臭気や安全性の問題から近年水性の
筆記板用マーキングペンインキが種々提案されてきてい
る（例えば、特公平６−４８０５号公報、特公平８−１
６２０６号公報及び特公平８−３２８４５号公報等）。
しかしながら、筆記板用マーキングペンインキは、ホー
ロー、プラスチック、塗装板等すべての種類の筆記板に
おいて良好な消去性を備えていることが要求されるが、
上記した筆記板用水性インキは筆記板の材質によっては
満足な消去性が得られない場合がある。
は、従来より揮発性有機溶剤ベースのインキが慣用され
てきたが、使用時の臭気や安全性の問題から近年水性の
筆記板用マーキングペンインキが種々提案されてきてい
る（例えば、特公平６−４８０５号公報、特公平８−１
６２０６号公報及び特公平８−３２８４５号公報等）。
しかしながら、筆記板用マーキングペンインキは、ホー
ロー、プラスチック、塗装板等すべての種類の筆記板に
おいて良好な消去性を備えていることが要求されるが、
上記した筆記板用水性インキは筆記板の材質によっては
満足な消去性が得られない場合がある。
【０００３】更に、筆記板用マーキングペンインキは筆
記直後に消去される場合もあるが、該揮発性有機溶剤ベ
ースインキの筆跡は筆記直後にほぼ乾燥状態にあり、良
好な消去性を示すのに対し、前記筆記板用水性インキの
筆跡は筆記直後は半乾燥状態であり、該乾式消去材の擦
過により筆跡が筆記板面に汚れ拡がるのみで、消去不良
となる欠点がある。
記直後に消去される場合もあるが、該揮発性有機溶剤ベ
ースインキの筆跡は筆記直後にほぼ乾燥状態にあり、良
好な消去性を示すのに対し、前記筆記板用水性インキの
筆跡は筆記直後は半乾燥状態であり、該乾式消去材の擦
過により筆跡が筆記板面に汚れ拡がるのみで、消去不良
となる欠点がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、いかなる材
質のインキ不浸透性表面材からなる筆記板面上でも、筆
跡の完全乾燥後はもちろん、筆記直後の半乾燥状態でも
軟質の紙や布等の乾式消去材の擦過により、容易に且つ
痕跡を残すことなく消去でき、また筆記板上に長期間放
置された場合も筆記直後と同様な消去性を示す筆跡を与
える筆記板用水性マーキングペンインキを提供しようと
するものである。
質のインキ不浸透性表面材からなる筆記板面上でも、筆
跡の完全乾燥後はもちろん、筆記直後の半乾燥状態でも
軟質の紙や布等の乾式消去材の擦過により、容易に且つ
痕跡を残すことなく消去でき、また筆記板上に長期間放
置された場合も筆記直後と同様な消去性を示す筆跡を与
える筆記板用水性マーキングペンインキを提供しようと
するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の筆記板用水性マ
ーキングペンインキは、着色剤、水溶性あるいは水分散
性樹脂、消去性付与剤及び水を含むインキであって、前
記消去性付与剤として（Ａ）脂肪酸ポリアルキレングリ
コールモノエーテルエステル、ジカルボン酸ビス（ポリ
アルキレングリコールモノエーテル）エステル、ポリア
ルキレングリコール脂肪酸ジエステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、シリコーンオイル、アルキルビニルエ
ーテル、脂肪酸カリウム、ペンタエリスリトール脂肪酸
エステルからなる化合物群中より選ばれる１種又は２種
以上の化合物と、（Ｂ）０．０５乃至５μｍの範囲の平
均粒径を有するポリマー微粒子を含むことを特徴とす
る。
ーキングペンインキは、着色剤、水溶性あるいは水分散
性樹脂、消去性付与剤及び水を含むインキであって、前
記消去性付与剤として（Ａ）脂肪酸ポリアルキレングリ
コールモノエーテルエステル、ジカルボン酸ビス（ポリ
アルキレングリコールモノエーテル）エステル、ポリア
ルキレングリコール脂肪酸ジエステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル、シリコーンオイル、アルキルビニルエ
ーテル、脂肪酸カリウム、ペンタエリスリトール脂肪酸
エステルからなる化合物群中より選ばれる１種又は２種
以上の化合物と、（Ｂ）０．０５乃至５μｍの範囲の平
均粒径を有するポリマー微粒子を含むことを特徴とす
る。
【０００６】また、本発明の筆記板用水性マーキングペ
ンインキは全組成中、着色剤が０．５乃至２０重量％、
前記水溶性樹脂が０．１乃至２０重量％、及び前記消去
性付与剤（Ａ）が０．５乃至２０重量％と、（Ｂ）ポリ
マー微粒子が０．１乃至１０重量％の割合で含まれてい
る。更に、前記ポリマー微粒子は、ポリスチレン、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナ
ミン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル、ポリアミド、
ポリメチルメタクリレート、アクリル−ウレタン共重合
体、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポリアクリロニト
リル、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、ナイロン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
塩化ビニルからなる化合物群より選ばれる、１種又は２
種以上の化合物であることを特徴とするものである。
ンインキは全組成中、着色剤が０．５乃至２０重量％、
前記水溶性樹脂が０．１乃至２０重量％、及び前記消去
性付与剤（Ａ）が０．５乃至２０重量％と、（Ｂ）ポリ
マー微粒子が０．１乃至１０重量％の割合で含まれてい
る。更に、前記ポリマー微粒子は、ポリスチレン、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナ
ミン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル、ポリアミド、
ポリメチルメタクリレート、アクリル−ウレタン共重合
体、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポリアクリロニト
リル、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、ナイロン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
塩化ビニルからなる化合物群より選ばれる、１種又は２
種以上の化合物であることを特徴とするものである。
【０００７】前記着色剤としては、アゾ系、アンスラキ
ノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジゴ系、金属錯塩
系、フタロシアニン系、ペリノン・ペリレン系、ジオキ
サジン系及びキナクリドン系等の有機顔料、カーボンブ
ラック、群青、酸化鉄、酸化チタン等の無機顔料あるい
は蛍光顔料が用いられ、インキ組成中０．５〜２０重量
％、好ましくは１〜１０重量％の範囲で用いられる。前
記水溶性あるいは水分散性樹脂としては部分けん化ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタ
ール、酢酸ビニル−ビニルアルコール−アクリル酸エス
テル共重合体、酢酸ビニル−ビニルアルコール−メタク
リル酸エステル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、メタクリ
ル酸エステル−ブタジエン共重合体、ポリ塩化ビニル、
及びセルロース系樹脂等の化合物群から選ばれ、インキ
組成中０．１〜２０重量％、好ましくは１〜１０重量％
の範囲で用いられる。
ノン系、縮合ポリアゾ系、チオインジゴ系、金属錯塩
系、フタロシアニン系、ペリノン・ペリレン系、ジオキ
サジン系及びキナクリドン系等の有機顔料、カーボンブ
ラック、群青、酸化鉄、酸化チタン等の無機顔料あるい
は蛍光顔料が用いられ、インキ組成中０．５〜２０重量
％、好ましくは１〜１０重量％の範囲で用いられる。前
記水溶性あるいは水分散性樹脂としては部分けん化ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタ
ール、酢酸ビニル−ビニルアルコール−アクリル酸エス
テル共重合体、酢酸ビニル−ビニルアルコール−メタク
リル酸エステル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、メタクリ
ル酸エステル−ブタジエン共重合体、ポリ塩化ビニル、
及びセルロース系樹脂等の化合物群から選ばれ、インキ
組成中０．１〜２０重量％、好ましくは１〜１０重量％
の範囲で用いられる。
【０００８】前記消去性付与剤（Ａ）として記載されて
いる化合物の具体例としてはステアリン酸エチレングリ
コールモノブチルエーテルエステル、ミリスチン酸ジエ
チレングリコールモノメチルエーテルエステル、オレイ
ン酸トリエチレングリコールモノブチルエーテルエステ
ル、ステアリン酸プロピレングリコールモノブチルエー
テルエステル、オレイン酸ポリエチレングリコールモノ
メチルエーテルエステル等の脂肪酸ポリアルキレングリ
コールモノエーテルエステル、アジピン酸トリエチレン
グリコールモノメチルエーテルジエステル、セバシン酸
エチレングリコールモノブチルエーテルジエステル、フ
タル酸ジプロピレングリコールモノメチルエーテルジエ
ステル、アジピン酸ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルジエステル等のジカルボン酸ビス（ポリアルキレ
ングリコールモノエーテル）エステル、ポリエチレング
リコール（２００）ジイソオクチル、ポリエチレングリ
コール（４００）ジオレイル、等のポリアルキレングリ
コール脂肪酸ジエステル、ジグリセリルモノオレエー
ト、ジグリセリルジオレエート、デカグリセリルペンタ
オレエート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体、ポリ
（オキシエチレン・オキシプロピレン）−メチルポリシ
ロキサン共重合体等のシリコーンオイル、ヘキサデシル
ビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等のアル
キルビニルエーテル、オレイン酸カリウム、リノール酸
カリウム、リシノール酸カリウム等の脂肪酸カリウム
塩、テトライソオクタン酸ペンタエリスリトール、テト
ラオレイン酸ペンタエリスリトール等のペンタエリスリ
トール脂肪酸エステル等であり、これらの化合物はイン
キ組成中０．５〜２０重量％、好ましくは２〜１０重量
％の範囲で水中に溶解または公知の手段で乳化して用い
られる。
いる化合物の具体例としてはステアリン酸エチレングリ
コールモノブチルエーテルエステル、ミリスチン酸ジエ
チレングリコールモノメチルエーテルエステル、オレイ
ン酸トリエチレングリコールモノブチルエーテルエステ
ル、ステアリン酸プロピレングリコールモノブチルエー
テルエステル、オレイン酸ポリエチレングリコールモノ
メチルエーテルエステル等の脂肪酸ポリアルキレングリ
コールモノエーテルエステル、アジピン酸トリエチレン
グリコールモノメチルエーテルジエステル、セバシン酸
エチレングリコールモノブチルエーテルジエステル、フ
タル酸ジプロピレングリコールモノメチルエーテルジエ
ステル、アジピン酸ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルジエステル等のジカルボン酸ビス（ポリアルキレ
ングリコールモノエーテル）エステル、ポリエチレング
リコール（２００）ジイソオクチル、ポリエチレングリ
コール（４００）ジオレイル、等のポリアルキレングリ
コール脂肪酸ジエステル、ジグリセリルモノオレエー
ト、ジグリセリルジオレエート、デカグリセリルペンタ
オレエート等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレン−メチルポリシロキサン共重合体、ポリ
（オキシエチレン・オキシプロピレン）−メチルポリシ
ロキサン共重合体等のシリコーンオイル、ヘキサデシル
ビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等のアル
キルビニルエーテル、オレイン酸カリウム、リノール酸
カリウム、リシノール酸カリウム等の脂肪酸カリウム
塩、テトライソオクタン酸ペンタエリスリトール、テト
ラオレイン酸ペンタエリスリトール等のペンタエリスリ
トール脂肪酸エステル等であり、これらの化合物はイン
キ組成中０．５〜２０重量％、好ましくは２〜１０重量
％の範囲で水中に溶解または公知の手段で乳化して用い
られる。
【０００９】また前記消去性付与剤（Ｂ）として記載さ
れているポリマー微粒子の具体例としてポリスチレン、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル、ベンゾグアナミン樹脂、ポリア
ミド、ウレタン樹脂、ポリメチルメタクリレート、アク
リル−ウレタン共重合体、フェノール樹脂、ポリエチレ
ン、ポリアクリロニトリル、スチレン−アクリル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体、ナイロン樹脂、ポリテトラフル
オロエチレン等が挙げられ、これらポリマー微粒子は界
面活性剤あるいは樹脂等を分散剤として使用し、公知の
手段によって水中に分散して使用する。
れているポリマー微粒子の具体例としてポリスチレン、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル、ベンゾグアナミン樹脂、ポリア
ミド、ウレタン樹脂、ポリメチルメタクリレート、アク
リル−ウレタン共重合体、フェノール樹脂、ポリエチレ
ン、ポリアクリロニトリル、スチレン−アクリル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体、ナイロン樹脂、ポリテトラフル
オロエチレン等が挙げられ、これらポリマー微粒子は界
面活性剤あるいは樹脂等を分散剤として使用し、公知の
手段によって水中に分散して使用する。
【００１０】更に上記ポリマー微粒子は水分散体として
市販されているものを利用することもできる。具体的に
はグランドールＰＰ−１０００（大日本インキ化学工業
（株）製、スチレン−アクリル共重合体微粒子）、ＬＸ
４０７ＢＰ（日本ゼオン（株）製、スチレン−ブタジエ
ン共重合体微粒子）、ＪＳＲ Ｓ２４６７（Ａ）（日本
合成ゴム（株）製、ポリスチレン微粒子）、モビニール
９７０（ヘキスト合成（株）製、スチレン−アクリル共
重合体微粒子）等である。これらポリマー微粒子はイン
キ組成中０．１〜１０重量％、好ましくは０．５〜５重
量％の範囲で添加される。その他必要に応じて、インキ
流動性及び分散安定性向上のため界面活性剤を添加した
り、筆跡の乾燥を促進するためにエチルアルコール、プ
ロピルアルコール等の低級アルコールを少量添加しても
良い。
市販されているものを利用することもできる。具体的に
はグランドールＰＰ−１０００（大日本インキ化学工業
（株）製、スチレン−アクリル共重合体微粒子）、ＬＸ
４０７ＢＰ（日本ゼオン（株）製、スチレン−ブタジエ
ン共重合体微粒子）、ＪＳＲ Ｓ２４６７（Ａ）（日本
合成ゴム（株）製、ポリスチレン微粒子）、モビニール
９７０（ヘキスト合成（株）製、スチレン−アクリル共
重合体微粒子）等である。これらポリマー微粒子はイン
キ組成中０．１〜１０重量％、好ましくは０．５〜５重
量％の範囲で添加される。その他必要に応じて、インキ
流動性及び分散安定性向上のため界面活性剤を添加した
り、筆跡の乾燥を促進するためにエチルアルコール、プ
ロピルアルコール等の低級アルコールを少量添加しても
良い。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の筆記板用水性マーキング
ペンインキは、顔料分散体、樹脂水溶液あるいは樹脂分
散体及び水の混合物をディスパーにて１時間攪拌し、次
いで消去性付与剤（Ａ）及び（Ｂ），界面活性剤、その
他添加物を添加して更に１時間攪拌することにより調製
される。
ペンインキは、顔料分散体、樹脂水溶液あるいは樹脂分
散体及び水の混合物をディスパーにて１時間攪拌し、次
いで消去性付与剤（Ａ）及び（Ｂ），界面活性剤、その
他添加物を添加して更に１時間攪拌することにより調製
される。
【００１２】
【実施例】実施例インキの組成を表に示す。組成の数値
はいずれも重量部で表されている。
はいずれも重量部で表されている。
【表１】
【００１３】比較例インキも実施例インキの前記調製方
法に準じ、表に示された配合で調製した。
法に準じ、表に示された配合で調製した。
【表２】 表中の原料の内容を注番号に沿って説明する。 （１）２０％カーボンブラック、６％ポリビニルアルコ
ールを含む水性顔料分散体 （２）２０％レーキレッドＣ（Ｃ．Ｉ．ピグメントレッ
ド５３：１）、７％ポリビニルアルコールを含む水性顔
料分散体 （３）赤色水性顔料分散体（大日精化工業（株）製、商
品名ラクチミンカラー・スカーレットＦＬ−Ｇ） （４）２０％フタロシアニングリーン（Ｃ．Ｉ．ピグメ
ントグリーン７）、８％ノニオン性界面活性剤を含む水
性顔料分散体 （５）ポリビニルアルコール（けん化度７８．５〜８
１．５モル％、重合度５００）の１０％水溶液 （６）ポリビニルアセタール（積水化学工業（株）製、
商品名エスレックＫＷ−１０）の２５％水溶液 （７）アクリロニトリル−ブタジエン共重合体（大日本
インキ化学工業（株）製、商品名ラックスター６８−０
７３、有効成分４３％） （８）ステアリン酸エチレングリコールモノブチルエー
テルエステルの乳化物（有効成分３０％） （９）アジピン酸エチレングリコールモノブチルエーテ
ルジエステルの乳化物（有効成分３０％） （10）ポリエチレングリコール（４００）ジイソオクチ
ル （11）ポリエーテル変性シリコーンオイル（日本ユニカ
ー（株）製、商品名ＳＩＬＷＥＴ Ｌ−７６０７） （12）ヘキサデシルビニルエーテルの乳化物（有効成分
２０％） （13）オレイン酸カリウム （14）テトライソオクタン酸ペンタエリスリトールの乳
化物（有効成分３０％） （15）ポリメチルメタクリレート微粒子水分散体（平均
粒径０．１μｍ、有効成分２０％） （16）ベンゾグアナミン微粒子水分散体（平均粒径１〜
２μｍ、有効成分２０％） （17）スチレン−ブタジエン微粒子水分散体（日本ゼオ
ン（株）製、商品名Ｎｉｐｏｌ ＬＸ４０７ＢＰ、平均
粒径０．４μｍ、有効成分５０％） （18）フッ素系界面活性剤（旭硝子（株）製、商品名サ
ーフロン Ｓ−１４１） （19）スチレン−アクリル微粒子水分散体（平均粒径
０．３〜０．４μｍ、有効成分４５％ 大日本インキ化
学工業（株）製、商品名グランドール ＰＰ−１００
０） （20）ステアリン酸ブチルの乳化液（有効成分２０％） （21）疎水性シリカの水分散体（有効成分３０％） （22）ジメチルシリコーンオイルエマルジョン（有効成
分３５％） （23）フッ素系界面活性剤（住友スリーエム（株）製、
商品名フロラード ＦＣ−４３０） 尚、比較例１は特公平８−１６２０６号公報の、比較例
２は特公平８−３２８４５号公報の記載に準じた配合例
である。
ールを含む水性顔料分散体 （２）２０％レーキレッドＣ（Ｃ．Ｉ．ピグメントレッ
ド５３：１）、７％ポリビニルアルコールを含む水性顔
料分散体 （３）赤色水性顔料分散体（大日精化工業（株）製、商
品名ラクチミンカラー・スカーレットＦＬ−Ｇ） （４）２０％フタロシアニングリーン（Ｃ．Ｉ．ピグメ
ントグリーン７）、８％ノニオン性界面活性剤を含む水
性顔料分散体 （５）ポリビニルアルコール（けん化度７８．５〜８
１．５モル％、重合度５００）の１０％水溶液 （６）ポリビニルアセタール（積水化学工業（株）製、
商品名エスレックＫＷ−１０）の２５％水溶液 （７）アクリロニトリル−ブタジエン共重合体（大日本
インキ化学工業（株）製、商品名ラックスター６８−０
７３、有効成分４３％） （８）ステアリン酸エチレングリコールモノブチルエー
テルエステルの乳化物（有効成分３０％） （９）アジピン酸エチレングリコールモノブチルエーテ
ルジエステルの乳化物（有効成分３０％） （10）ポリエチレングリコール（４００）ジイソオクチ
ル （11）ポリエーテル変性シリコーンオイル（日本ユニカ
ー（株）製、商品名ＳＩＬＷＥＴ Ｌ−７６０７） （12）ヘキサデシルビニルエーテルの乳化物（有効成分
２０％） （13）オレイン酸カリウム （14）テトライソオクタン酸ペンタエリスリトールの乳
化物（有効成分３０％） （15）ポリメチルメタクリレート微粒子水分散体（平均
粒径０．１μｍ、有効成分２０％） （16）ベンゾグアナミン微粒子水分散体（平均粒径１〜
２μｍ、有効成分２０％） （17）スチレン−ブタジエン微粒子水分散体（日本ゼオ
ン（株）製、商品名Ｎｉｐｏｌ ＬＸ４０７ＢＰ、平均
粒径０．４μｍ、有効成分５０％） （18）フッ素系界面活性剤（旭硝子（株）製、商品名サ
ーフロン Ｓ−１４１） （19）スチレン−アクリル微粒子水分散体（平均粒径
０．３〜０．４μｍ、有効成分４５％ 大日本インキ化
学工業（株）製、商品名グランドール ＰＰ−１００
０） （20）ステアリン酸ブチルの乳化液（有効成分２０％） （21）疎水性シリカの水分散体（有効成分３０％） （22）ジメチルシリコーンオイルエマルジョン（有効成
分３５％） （23）フッ素系界面活性剤（住友スリーエム（株）製、
商品名フロラード ＦＣ−４３０） 尚、比較例１は特公平８−１６２０６号公報の、比較例
２は特公平８−３２８４５号公報の記載に準じた配合例
である。
【００１４】実施例および比較例インキの性能（筆跡の
消去性）テスト 繊維束樹脂加工体からなるペン体及び繊維束インキ吸蔵
体を備えたマーキングペンに、各試料インキを所定量充
填したものを試料ペンとした。熱可塑性アクリル／シリ
コーン樹脂で表面塗装された筆記板（以下、塗装板Ａと
記す）、ポリプロピレンフィルムでラミネート加工され
た筆記板（以下、塗装板Ｂと記す）、及びホーロー板の
筆記表面に各試料ペンで所定の線を描き、筆記直後（半
乾燥状態）の筆跡、完全乾燥後の筆跡及び筆記３０日後
の筆跡の消去性を調べた。消去性試験には乾布を用いて
１００ｇ荷重で擦過し、筆跡が完全に消去されるのに要
する擦過回数を測定し、その際の筆記板の汚れを観察し
た。各試料ペンによるテスト結果を表に示す。
消去性）テスト 繊維束樹脂加工体からなるペン体及び繊維束インキ吸蔵
体を備えたマーキングペンに、各試料インキを所定量充
填したものを試料ペンとした。熱可塑性アクリル／シリ
コーン樹脂で表面塗装された筆記板（以下、塗装板Ａと
記す）、ポリプロピレンフィルムでラミネート加工され
た筆記板（以下、塗装板Ｂと記す）、及びホーロー板の
筆記表面に各試料ペンで所定の線を描き、筆記直後（半
乾燥状態）の筆跡、完全乾燥後の筆跡及び筆記３０日後
の筆跡の消去性を調べた。消去性試験には乾布を用いて
１００ｇ荷重で擦過し、筆跡が完全に消去されるのに要
する擦過回数を測定し、その際の筆記板の汚れを観察し
た。各試料ペンによるテスト結果を表に示す。
【表３】
【００１５】表中の消去性試験評価基準は以下のとお
り。 試験１：半乾燥状態での筆跡の消去性 ○：１０回以下の擦過で消去できた △：やや板面汚れが発生するが消去できた ×：板面汚れが発生して、１０回擦過しても消去できな
い 試験２：完全乾燥後の筆跡の消去性 ○：５回以下の擦過で消去できた △：６〜１０回の擦過で消去できた 試験３：経時後の筆跡の消去性 ○：５回以下の擦過で消去できた △：６〜１０回の擦過で消去できた ×：１０回擦過しても消去できない
り。 試験１：半乾燥状態での筆跡の消去性 ○：１０回以下の擦過で消去できた △：やや板面汚れが発生するが消去できた ×：板面汚れが発生して、１０回擦過しても消去できな
い 試験２：完全乾燥後の筆跡の消去性 ○：５回以下の擦過で消去できた △：６〜１０回の擦過で消去できた 試験３：経時後の筆跡の消去性 ○：５回以下の擦過で消去できた △：６〜１０回の擦過で消去できた ×：１０回擦過しても消去できない
【００１６】
【発明の効果】本発明の筆記板用水性マーキングペンイ
ンキは、水性インキであるので使用時に臭気の発生がな
く、揮発性有機溶剤ベースのインキと比較して安全性が
高いことは勿論のことであるが、水性インキの欠点であ
った筆跡の乾燥の遅いことによる、半乾燥状態の筆跡の
消去材による擦過の際の板面汚れを伴う消去不良の発生
の問題が解消され、従って、筆記板面に筆記された直後
及び完全乾燥後のいずれにおいても良好な消去性を示す
筆跡をもたらす。更に、筆記板の材質の種類に係わらず
筆記板上に長期間放置された筆跡も筆記直後と同様に、
容易且つ痕跡を残すことなく消去することができる。
ンキは、水性インキであるので使用時に臭気の発生がな
く、揮発性有機溶剤ベースのインキと比較して安全性が
高いことは勿論のことであるが、水性インキの欠点であ
った筆跡の乾燥の遅いことによる、半乾燥状態の筆跡の
消去材による擦過の際の板面汚れを伴う消去不良の発生
の問題が解消され、従って、筆記板面に筆記された直後
及び完全乾燥後のいずれにおいても良好な消去性を示す
筆跡をもたらす。更に、筆記板の材質の種類に係わらず
筆記板上に長期間放置された筆跡も筆記直後と同様に、
容易且つ痕跡を残すことなく消去することができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 着色剤、水溶性あるいは水分散性樹脂、
消去性付与剤および水を含む組成物であって、前記消去
性付与剤として（Ａ）脂肪酸ポリアルキレングリコール
モノエーテルエステル、ジカルボン酸ビス（ポリアルキ
レングリコールモノエーテル）エステル、ポリアルキレ
ングリコール脂肪酸ジエステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステル、シリコーンオイル、アルキルビニルエーテ
ル、脂肪酸カリウム、ペンタエリスリトール脂肪酸エス
テルからなる化合物群中より選ばれる１種又は２種以上
の化合物と、（Ｂ）０．０５乃至５μｍの範囲の平均粒
径を有するポリマー微粒子を含むことを特徴とする筆記
板用水性マーキングペンインキ。 - 【請求項２】 全インキ組成中、着色剤が０．５乃至２
０重量％、前記水溶性あるいは水分散性樹脂が０．１乃
至２０重量％、及び前記消去性付与剤（Ａ）が０．５乃
至２０重量％、及び（Ｂ）ポリマー微粒子が０．１乃至
１０重量％の割合で含まれている請求項１に記載の筆記
板用水性マーキングペンインキ。 - 【請求項３】 前記（Ｂ）ポリマー微粒子が、ポリスチ
レン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ベ
ンゾグアナミン樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリメチルメタクリレート、アクリル−ウレ
タン共重合体、フェノール樹脂、ポリエチレン、ポリア
クリロニトリル、スチレン−アクリル共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合体、ナイロン樹脂、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリ塩化ビニルからなる化合物群より選ばれる、１
種又は２種以上の化合物であることを特徴とする請求項
１又は請求項２に記載の筆記板用水性マーキングペンイ
ンキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30967397A JPH11124529A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 筆記板用水性マーキングペンインキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30967397A JPH11124529A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 筆記板用水性マーキングペンインキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11124529A true JPH11124529A (ja) | 1999-05-11 |
Family
ID=17995902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30967397A Pending JPH11124529A (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 筆記板用水性マーキングペンインキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11124529A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002129086A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-09 | Pilot Ink Co Ltd | 筆記板用消去性インキ組成物及びそれを内蔵した筆記具 |
| WO2003076533A1 (en) * | 2002-03-08 | 2003-09-18 | Binney & Smith, Inc. | Erasable inks |
| WO2004072194A1 (en) * | 2003-02-13 | 2004-08-26 | Sanford L.P. | Dry erase ink |
| JP2014167052A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-11 | Zebra Pen Corp | インキ組成物及びマーキングペン |
| JP2014227507A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記板用水性インキ組成物及びそれを内蔵したマーキングペン |
| JP2017155162A (ja) * | 2016-03-03 | 2017-09-07 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具用水性インク組成物 |
| JP2017218503A (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 株式会社パイロットコーポレーション | 油性インキ組成物及びそれを内蔵したマーキングペン |
| JP2021054898A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | シヤチハタ株式会社 | 筆記板用消去性インキ組成物 |
| JP2021091815A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記板用マーキングインク組成物 |
-
1997
- 1997-10-23 JP JP30967397A patent/JPH11124529A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2021054898A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | シヤチハタ株式会社 | 筆記板用消去性インキ組成物 |
| JP2021091815A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記板用マーキングインク組成物 |
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Legal Events
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