JPH06220385A - 水性グラビア印刷インキ - Google Patents
水性グラビア印刷インキInfo
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- JPH06220385A JPH06220385A JP2843693A JP2843693A JPH06220385A JP H06220385 A JPH06220385 A JP H06220385A JP 2843693 A JP2843693 A JP 2843693A JP 2843693 A JP2843693 A JP 2843693A JP H06220385 A JPH06220385 A JP H06220385A
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Abstract
た版かぶり、ドクター筋等に関する印刷適性も有機溶剤
タイプのものに匹敵する水性グラビア印刷インキを提供
することにある。 【構成】 水性媒体中に溶解した樹脂をベヒクル成分と
する水性グラビア印刷インキにおいて、N−ベンゾイル
アミノアルカン酸のアミン塩が添加されてなる。
Description
ルム等に対するグラビア印刷用のインクに関するもので
あり、更に詳しくは版摩耗、ドクター摩耗が改善され、
版かぶり、ドクター筋などに関する印刷適性に優れた水
性グラビア印刷インキに関するものである。
例えば硝化綿/ポリアミド樹脂系、硝化綿/マレイン酸
樹脂系、硝化綿/ポリウレタン系もしくは塩素化ポリプ
ロピレン系等を炭化水素系、エステル系またはケトン系
の有機溶剤に溶解したベヒクルを使用した有機溶剤型の
グラビア印刷用インキが使用されていた。このため、か
かるインキは安全性、衛生性、大気中への有機溶剤の揮
散等の面で根本的な課題を内包しており、よって省資
源、省エネルギー等の面からも水性グラビア印刷インキ
が望まれ、今日、一部実用化に至っている。
インキとしては、例えばシェラック、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、スチレン−アクリル酸樹脂、アクリル酸エス
テル−アクリル酸樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ウレタン変性アクリル酸樹脂、水溶性ウレタン、
水溶性ポリエステル等や、あるいはこれらの混合物から
なる樹脂をバインダとする印刷インキ等がある。しか
し、これらの水性グラビア印刷インキは、いずれも耐水
性、耐アルカリ性の面で十分なものではなく、またポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチ
ックフィルムに適用した場合には密着性に乏しく、十分
な接着強度が保持できないという問題があった。
インキの問題点の解決を試みた技術も幾つか提案されて
いる(特公平1−28786号、特公平4−2633号
および特公平4−2634号公報等)。
案された水性グラビア印刷インキはいずれも版摩耗、ド
クター摩耗が十分に改善されているとはいえず、また版
かぶり、ドクター筋等に関する印刷適性が有機溶剤タイ
プのものに比べ劣っていた。
ア印刷インキの問題点を解決し、版摩耗、ドクター摩耗
が十分に改善され、また版かぶり、ドクター筋等に関す
る印刷適性も有機溶剤タイプのものに匹敵する水性グラ
ビア印刷インキを提供することにある。
決するために鋭意検討した結果、従来のタイプの水性グ
ラビア印刷インキにN−ベンゾイルアミノアルカン酸の
アミン塩を添加することにより本発明の目的を達成し得
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
ヒクル成分とする本発明の水性グラビア印刷インキは、
N−ベンゾイルアミノアルカン酸のアミン塩が添加され
てなることを特徴とするものである。
ル成分としては、例えばシェラック、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂、スチレン−アクリル酸樹脂、アクリル酸エス
テル−アクリル酸樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ウレタン変性アクリル酸樹脂、水溶性ウレタン、
水溶性ポリエステルの単独、あるいはこれらの混合物か
らなる樹脂を主なバインダとするベヒクル成分を挙げる
ことができる。
ては、好ましくはN−ベンゾイルアミノペンタン酸、N
−ベンゾイルアミノヘキサン酸、N−ベンゾイルアミノ
ヘプタン酸、特に好ましくは、N−ベンゾイルアミノヘ
キサンである。また、そのアミン塩としては、脂肪族ま
たは脂環式アミン塩とすることができ、好ましくはトリ
エタノールアミン塩である。
アルカン酸のアミン塩を、好ましくは0.5〜10重量
%、さらに好ましくは1〜5重量%添加する。
の水性グラビア印刷インキと同様に、ボールミル、アト
ライタ、サンドミル等の練肉機を使用し、一般の無機顔
料、有機顔料等の着色剤、充填剤、その他、目的に応じ
て必要な添加剤を加えて練肉分散させることにより製造
することができる。
インキにN−ベンゾイルアミノアルカン酸のアミン塩を
添加するだけで、その版摩耗、ドクター摩耗が大幅に改
善され、しかも版かぶり、ドクター筋等に関する印刷適
性も有機溶剤タイプのものに匹敵する程良好なものとな
ることは、本発明者により初めて見出されたことであ
る。
イルアミノアルカン酸のアミン塩の添加量が少な過ぎる
と、グラビア印刷において版摩耗、ドクター摩耗や、版
かぶり、ドクター筋等の印刷適性の改善効果が見られ
ず、一方多過ぎるとグラビア印刷物の濃度、光沢、紙お
よびプラスチックへの密着性等の印刷品質が低下し、好
ましくない。
る。実施例1,比較例1 フタロシアニンブルー12重量部、スチレン−アクリル
ヒドロゾル(固形分40%)70重量部、ポリエチレン
ワックスエマルジョン(固形分40%)2重量部、イソ
プロピルアルコール5重量部および水11重量部を試験
用サンドミルにて1時間練肉分散させ、水性グラビア印
刷インキ(A)を得、これを比較例1とした。
100重量部に対してN−ベンゾイルアミノヘキサン酸
のトリエタノールアミン塩(サンアプロ社製、カーレン
No.5006)(50%水溶液)2重量部を添加し、
混合分散させて水性グラビア印刷インキ(B)を得、こ
れを実施例1とした。
ロゾル(固形分40%)70重量部、ポリエチレンワッ
クスエマルジョン(固形分40%)2重量部、イソプロ
ピルアルコール5重量部および水11重量部を試験用サ
ンドミルにて1時間練肉分散させ、水性グラビア印刷イ
ンキ(C)を得、これを比較例2とした。
100重量部に対してN−ベンゾイルアミノヘキサン酸
のトリエタノールアミン塩(50%水溶液)2重量部を
添加し、混合分散させて水性グラビア印刷インキ(D)
を得、これを実施例2とした。
形分40%)70重量部、ポリエチレンワックスエマル
ジョン(固形分40%)2重量部、イソプロピルアルコ
ール5重量部および水11重量部を試験用サンドミルに
て1時間練肉分散させ、水性グラビア印刷インキ(E)
を得、これを比較例3とした。
100重量部に対してN−ベンゾイルアミノヘキサン酸
のトリエタノールアミン塩(50%水溶液)2重量部を
添加し、混合分散させて水性グラビア印刷インキ(F)
を得、これを実施例3とした。
ドロゾル(固形分40%)70重量部、ポリエチレンワ
ックスエマルジョン(固形分40%)2重量部、イソプ
ロピルアルコール5重量部および水11重量部を試験用
サンドミルにて1時間練肉分散させ、水性グラビア印刷
インキ(G)を得、これを比較例4とした。
100重量部に対してN−ベンゾイルアミノヘキサン酸
のトリエタノールアミン塩(50%水溶液)2重量部を
添加し、混合分散させて水性グラビア印刷インキ(H)
を得、これを実施例4とした。
刷インキ(A)〜(H)を水50重量%およびイソプロ
ピルアルコール50重量%の混合溶液にて、適正な粘度
となるまで希釈し、然る後通常の方法に従いポリプロピ
レンフィルムにグラビア印刷を行った。得られたグラビ
ア印刷について版かぶり性、ドクター筋、密着性に関す
る性能の評価を行った。かかる評価は以下のようにして
行った。
した。
刷画面に貼り、しかる後瞬時に該テープを剥離し、イン
キ取られの有無を評価した。上記評価のいずれの場合も
良好の場合を5、不良の場合を1とし、5段階で評価し
た。得られた結果を下記の表1に示す。
グラビア印刷インキにおいては、従来のタイプの水性グ
ラビア印刷インキにN−ベンゾイルアミノアルカン酸の
アミン塩が添加されたことにより、版摩耗、ドクター摩
耗が十分に改善され、また版かぶり、ドクター筋等に関
する印刷適性も有機溶剤タイプのものに匹敵することに
なるという効果が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 水性媒体中に溶解した樹脂をベヒクル成
分とする水性グラビア印刷インキにおいて、N−ベンゾ
イルアミノアルカン酸のアミン塩が添加されてなること
を特徴とする水性グラビア印刷インキ。 - 【請求項2】 上記N−ベンゾイルアミノアルカン酸の
アミン塩がN−ベンゾイルアミノヘキサン酸のトリエタ
ノールアミン塩である請求項1記載の水性グラビア印刷
インキ。 - 【請求項3】 N−ベンゾイルアミノアルカン酸のアミ
ン塩が0.5〜10重量%添加されている請求項1記載
の水性グラビア印刷インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2843693A JP3249223B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 水性グラビア印刷インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2843693A JP3249223B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 水性グラビア印刷インキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06220385A true JPH06220385A (ja) | 1994-08-09 |
JP3249223B2 JP3249223B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=12248622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2843693A Expired - Fee Related JP3249223B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 水性グラビア印刷インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3249223B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07207209A (ja) * | 1994-01-21 | 1995-08-08 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水性印刷インキ |
WO2003101734A1 (fr) | 2002-05-30 | 2003-12-11 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Materiau decoratif et feuille decorative |
US8545941B2 (en) | 2011-11-01 | 2013-10-01 | Nakamoto Packs Co., Ltd. | Method of drying coating liquid agent and apparatus therefor |
JP2014065786A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Dic Graphics Corp | 軟包装用ラミネートインキ組成物 |
JP6440084B1 (ja) * | 2018-03-27 | 2018-12-19 | 下村 恭一 | ドクター摩耗を低減するグラビア印刷に使用する印刷用水性インキ及び該インキを使用したフィルム積層材。 |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP2843693A patent/JP3249223B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07207209A (ja) * | 1994-01-21 | 1995-08-08 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 水性印刷インキ |
WO2003101734A1 (fr) | 2002-05-30 | 2003-12-11 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Materiau decoratif et feuille decorative |
US8497011B2 (en) | 2002-05-30 | 2013-07-30 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Decorative material and decorative sheet |
EP2671721A1 (en) | 2002-05-30 | 2013-12-11 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Decorative material and decorative sheet |
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JP2014065786A (ja) * | 2012-09-25 | 2014-04-17 | Dic Graphics Corp | 軟包装用ラミネートインキ組成物 |
JP6440084B1 (ja) * | 2018-03-27 | 2018-12-19 | 下村 恭一 | ドクター摩耗を低減するグラビア印刷に使用する印刷用水性インキ及び該インキを使用したフィルム積層材。 |
JP2019172728A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 下村 恭一 | ドクター摩耗を低減するグラビア印刷に使用する印刷用水性インキ及び該インキを使用したフィルム積層材。 |
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---|---|
JP3249223B2 (ja) | 2002-01-21 |
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