JP3348547B2 - 水性顔料インキ - Google Patents

水性顔料インキ

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JP3348547B2 JP28746694A JP28746694A JP3348547B2 JP 3348547 B2 JP3348547 B2 JP 3348547B2 JP 28746694 A JP28746694 A JP 28746694A JP 28746694 A JP28746694 A JP 28746694A JP 3348547 B2 JP3348547 B2 JP 3348547B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性顔料インキに関し、
筆記具におけるペン先またはインキジェットプリンタ−
のノズルなどのインキ吐出部を長時間大気に露出してい
ても結晶等の析出がなく、耐乾燥性に優れたインキに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、筆記具、具体的にはボ−ルペ
ンや繊維、フェルト、モノフィラメント使用のペン先を
有する筆記具又は万年筆等の毛細管筆記具は、ペン先か
ら水などの溶剤が蒸発することを防止(耐乾燥性の向
上)するために、水性インキ組成中にグリコ−ル系溶
剤、グリコ−ルエ−テル系溶剤等の水溶性有機溶剤、塩
化リチウム、塩化カルシウム等の吸湿性無機塩等を添加
したものが知られている。
【0003】また、インキジェットプリンタ−において
もノズルが乾燥して目詰まりを起こすことを防止するた
めに、水溶性有機溶剤、尿素、エチレン尿素などを添加
することが知られている。
【0004】更に、尿素、エチレン尿素、チオ尿素等の
尿素類をそれぞれ単独で添加したインキや尿素とチオ尿
素をある混合比率で混合した例(特開平2−12317
9)、染料インキにおいてジメチルスルフォキシドと尿
素及びエチレン尿素との組合せの例(特開昭57−15
8273)なども知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水溶性
有機溶剤、吸湿性無機塩、エチレン尿素、チオ尿素等は
添加しても未だ耐乾燥性は十分に満足できるものではな
かった。更に、水溶性有機溶剤は、多量に添加すると筆
跡または印字物が滲むこと、筆跡または印字物の乾燥が
遅くなる等の不具合が発生するという問題点があった。
一方、尿素は十分な耐乾燥性を与えるが、十分満足させ
るまで添加すると、ペン先またはノズルなどのインキ吐
出部を露出して放置した場合、短時間で結晶が析出し、
筆記不能または印字不能となる問題点があった。また、
ジメチルスルフォキシドと尿素及びエチレン尿素を組み
合わせた場合、ジメチルスルフォキシドの繊維への強い
浸透力によって滲み易くなる問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、最大粒
子径0.3μ以下の顔料と保湿剤と水とから少なくとも
なるインキにおいて、保湿剤が尿素とエチレン尿素とか
らなりその比率が重量比で1:3〜5:1であることを
特徴とする水性顔料インキを要旨とするものである。
【0007】以下、本発明を更に詳細に述べる。顔料は
着色剤として用い、従来公知の顔料を1種または2種以
上適宜選択して使用でき、具体例としては、Speci
al Black 6、同S170、同S610、同
5、同4、同4A、同550、同35、同250、同1
00、Printex 150T、同U、同V、同14
0U、同140V、同95、同90、同85、同80、
同75、同55、同45、同P、同XE2、同L6、同
L、同300、同30、同3、同35、同25、同20
0、同A、同G(以上、デグサ・ジャパン(株)製)、
#2400B、#2350、#2300、#2200
B、#1000、#950、#900、#850、#M
CF88,MA600、MA100、MA7、MA1
1、#50、#52、#45、#44、#40、#3
3、#32、#30、CF9、#20B、#4000B
(以上、三菱化成工業(株)製)、MONARCH 1
300、同1100、同1000、同900、同88
0、同800、同700、MOGUL L、REGAL
400R、同660R、同500R、同330R、同
300R、同99R、ELFTEX 8、同12、BL
ACK PEARLS 2000(以上、米国、キャボ
ットCo.LTD製)、 Raven7000、同57
50、同5250、同5000、同3500、同200
0、同1500、同1255、同1250、同120
0、同1170、同1060、同1040、同103
5、同1020、同1000、同890H、同890、
同850、同790、同780、同760、同500、
同450、同430、同420、同410、同22、同
16、同14、同825Oil Beads 、同H2
0、同C、Conductex 975、同900、同
SC(以上、コロンビヤン・カ−ボン日本(株)製)等
のカ−ボンブラック。
【0008】KA−10、同10P、同15、同20、
同30、同35、同60、同80、同90、KR−31
0、同380、同460、同480(以上、チタン工業
(株)製)、P25(日本アエロジル(株)製)等の酸
化チタン、BS−605、同607(以上、東洋アルミ
(株)製)、ブロンズパウダ−P−555、同P−77
7(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダ
−3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)
等の金属粉顔料。また、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色
酸化鉄、群青、紺青、コバルトブル−、クロムグリ−
ン、酸化クロム等の無機顔料。
【0009】ハンザエロ−10G、同5G、同3G、同
4、同GR、同A、ベンジジンエロ−、パ−マネントエ
ロ−NCG、タ−トラジンレ−キ、キノリンエロ−、ス
ダ−ン1、パ−マネントオレンジ、インダスレンブリリ
アントオレンジGN、パ−マネントブラウンFG、パラ
ブラウン、パ−マネントレッド4R、ファイヤ−レッ
ド、ブリリアントカ−ミンBS、ピラゾロンレッド、レ
−キレッドC、キナクリドンレッド、ブリリアントカ−
ミン6B、ボルド−5B、チオインジゴレッド、ファス
トバイオレットB、ジオキサンバイオレット、アルカリ
ブル−レ−キ、フタロシアニンブル−、インジゴ、アシ
ッドグリ−ンレ−キ、フタロシアニングリ−ン等の有機
顔料などが挙げられる。
【0010】また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸
亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウ
ム、タングステン酸カルシウム等の無機蛍光顔料、その
他公知の有機蛍光顔料が挙げられる。前記した顔料は、
単独或いは、他との組み合わせにより使用でき、その使
用量は色調等によっても異なるが、水性組成物全量に対
して0.5〜30重量%が好ましい。
【0011】ここで着色剤として顔料を用いた場合は、
一般的に分散剤を併用することが好ましいが分散剤とし
ては、従来一般に用いられている水溶性もしくは水可溶
性樹脂や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤
等の顔料の分散剤として用いられるものが使用できる。
例示すれば、高分子分散剤として、アラビアゴム、トラ
ガントゴム等の天然ゴム類、サポニン等のグルコシド
類、メチルセルロ−ス、カルボキシセルロ−ス、ヒドロ
キシメチルセルロ−ス等のセルロ−ス誘導体、リグニン
スルホン酸塩、セラック等の天然高分子、ポリアクリル
酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフ
タレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸塩、な
どの陰イオン性高分子やポリビニルアルコ−ル、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエチレングリコ−ル等の非イオン
性高分子、ベタイン型の両性樹脂などが挙げられる。
【0012】また、界面活性剤として、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル硫酸塩、N−
アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン
塩、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル酢酸塩、アル
キルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
−テルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシ
エチレンアルキルエ−テル類、ソルビタンアルキルエス
テル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。これら
の1種または2種以上を選択し、併用しても使用でき
る。その使用量は、顔料10重量部に対し0.1〜20
重量部が好ましい。
【0013】更に、顔料インキの場合、顔料を水性媒体
に分散した水性インキベ−スを用いることは、顔料イン
キ製造上有利なことである。具体的には、Fuji S
PBlack 8031、同8119、同8167、同
8276、同8381、同8406、Fuji SP
Red 5096、同5111、同5193、同522
0、Fuji SP Bordeaux 5500、F
uji SP Blue 6062、同6133、同6
134、Fuji SP Green 7051、Fu
ji SP Yellow 4060、Fuji SP
Violet 9011、Fuji SP Pink
9524、同9527、FujiSP Orange
534、FUji SP Brown 3074(以
上、富士色素(株)製)、Emacol Black
CN、Emacol Blue FBB、同FB、同K
R、Emacol Green LXB、Emacol
Violet BL、Emacol Brown 3
101、EmacolCarmmine FB、Ema
col Red BS、Emacol Orange
R、Emacol Yellow FD、同IRN、同
3601、同FGN、同GN、同GG、同F5G、同F
7G、同10GN、同10G、Sandye Supe
r Black K、同C、Sandye Super
Grey B、Sandye Super Brow
n SB、同FRL、同RR、Sandye Supe
r Green L5G、同GXB、Sandye S
uper Navy Blue HRL、同GLL、同
HB、同FBL−H、同FBL−160、同FBB、S
andye Super Violet BLH/C、
同BL、Sandye Super Bordeaux
FR、Sandye Super Pink FB
L、同F5B、Sandye SuperRubine
FR、Sandye super Carmmine
FB、Sandye Super Red FFG、
同RR、同BS、SandyeSuper Orang
e FL、同R、同BO、Sandye Gold Y
ellow 5GR、同R、同3R、Sandye Y
wllow GG、同F3R、同IRC、同FGN、同
GN、同GRS、同GSR−130、同GSN−13
0、同GSN、同10GN(以上、山陽色素(株)
製)。LIOFASTカラ−シリ−ズ、EM カラ−シ
リ−ズ(以上、東洋インキ(株)製)。コスモカラ−S
1000Fシリ−ズ(東洋ソ−ダ(株)製)、マイク
ロジェットM800、マイクロピグモWMYW−5、同
WMRD−5、同WMBN−5,同WMGN−5,同W
MBE−5、同WMVT−5,同WMBK−5,同W−
1010,同W−2010,同W−3010,同W−4
010,同W−5010,同W−5510,同W−60
10、同W−7010,同W−8010,同BK−5
(以上オリエント化学工業(株)製)等が挙げられるも
のであり、これらは一種もしくは二種以上適宜選択して
使用できる。使用量は顔料純分としてインキ全量中の
0.5〜30重量%が好ましい。この他、日本蛍光化学
(株)等で市販している蛍光顔料の分散体も使用可能で
ある。
【0014】水は主溶剤として用いるものであり、その
使用量はインキ全量中30〜90重量%が好ましい。
【0015】保湿剤としての尿素、エチレン尿素は1:
3〜5:1の混合比率であるのは、1:3より尿素が少
ないと保湿効果が十分でなく、5:1よりも尿素が多い
とペン先、ノズルなどのインキ吐出部を露出させたとき
に尿素の結晶が析出する問題が発生する。
【0016】また、尿素及びエチレン尿素の使用量がイ
ンキ全量に対して5〜25重量%であるのは5重量%よ
り少ないと保湿効果が十分でなく、25重量%を超えて
添加しても効果の向上は少なく経済的でない。
【0017】上記成分以外に水溶性有機溶剤、防腐防黴
剤、防錆剤、各種界面活性剤、pH調整剤、粘度調整剤
としての水溶性高分子、保護コロイド剤、定着剤として
の水溶性樹脂等を適宜添加することが出来る。
【0018】
【作用】本発明の顔料インキが何故ペン先、ノズルとい
ったインキの吐出部を長時間大気に露出しても結晶の析
出がなく、かつ耐乾燥性に優れているかは定かではない
が、以下のように推測される。即ち、尿素、エチレン尿
素ともに水分子と水素結合を作りやすく、ペン先からの
水の蒸発を強く抑制することにより長期間インキ吐出部
大気中に露出しても乾燥を防止できるものと思われる。
更に、顔料の最大粒子径を0.3μ以下にすることによ
り、インキ吐出部を長時間大気に露出してインキが濃縮
されたときの顔料粒子によるインキ吐出の阻害が小さく
なるため、顔料インキにおけるペン先の乾燥防止の効果
が尿素およびエチレン尿素だけの場合よりも高まるもの
と推測される。
【0019】ここで、結晶が析出しない理由は、インキ
中で溶解している尿素及びエチレン尿素がもう一方を溶
解し合う力が働いて尿素及びエチレン尿素のインキ中で
の溶解度が高くなることにより結晶化しづらくなってい
るものと推測される。また、硫黄原子よりも酸素原子の
方が電子吸引効果が大きく、水分子との水素結合をより
強くする働きがある。これにより、尿素と組み合わせる
ことにより発現する上記の効果はチオ尿素よりもエチレ
ン尿素と組み合わせた方が強く出たものと推測される。
更に、ジメチルスルフォキシドと尿素およびエチレン尿
素の組合せで筆跡や印字物が滲み易いのは、ジメチルス
ルフォキシドが紙の繊維と馴染みやすいので、筆記また
は印字すると着色剤を伴ったまま繊維中を浸透していく
ためと思われる。
【0020】
【実施例】以下に実施例により更に詳細に説明する。
尚、以下に記載する最大粒子径は大塚電子(株)製の粒
度分布解析システムLPA−3000/3100を用い
て測定した。なお、各実施例中単に「部」とあるのは
「重量部」を表す。
【0021】実施例1 プリンテックス90(カ−ボンブラック、 デグッサジャパン(株)製) 13.0部 ジョンクリルJ62(スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、分 散剤、ジョンソンポリマ−(株)製) 10.0部 エチレングリコ−ル 15.0部 尿素 12.0部 エチレン尿素 6.0部 プロクセルGXL(1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、ICI ジャパン(株)製) 0.4部 イオン交換水 43.6部 上記成分の内、プリンテックス90とジョンクリルJ6
2とイオン交換水25部を均一に混合した後、3本ロ−
ルにて10回通しを行い、これに残りの成分を均一に混
合溶解した液を加え、1時間撹拌したものを遠心処理し
て黒色のインキを得た。このものの最大粒子径は0.2
3μmであった。
【0022】実施例2 FUJI SP BLACK 8551(分散顔料、富士色素(株)製) 50.0部 グリセリン 8.0部 ユカフォ−マ−AM75−205(ベタイン型両性樹脂、定着用樹脂、ダイヤケ ムコ(株)製) 0.5部 プロクセルGXL 0.3部 ペプタイドPA−100(ポリペプタイド、(株)ニッピ製) 0.5部 尿素 10.0部 エチレン尿素 5.0部 イオン交換水 33.7部 上記成分を混合し、1時間撹拌した後遠心処理をして黒
色のインキを得た。このものの最大粒子径は0.26μ
mであった。
【0023】実施例3 FUJI Carmine 6B(C.I.Pigment Red 57、富 士色素(株)製 8.0部 ジョンクリルJ62 13.0部 エチレングリコ−ル 12.0部 プロクセルGXL 0.4部 ベンゾトリアゾ−ル(防錆剤) 0.6部 キサンタンガム 0.3部 尿素 5.0部 エチレン尿素 10.0部 イオン交換水 44.7部 上記成分のうちFUJI Carmine 6Bとジョ
ンクリルJ62とイオン交換水30部を混合し、均一に
なるまで撹拌した後ダイノ−ミル(媒体分散機、シンマ
ルエンタ−プライズ(株)製)にて8時間分散した。こ
のものに残りの成分を混合、溶解した液を加え、1時間
撹拌した後、遠心処理して赤色インキを得た。このイン
キの最大粒子径は0.17μmであった。
【0024】実施例4 FUJI SP BLACK 8551 30.0部 グリセリン 8.0部 プロクセルGXL 0.3部 尿素 6.0部 エチレン尿素 2.0部 イオン交換水 63.7部 上記成分を混合し、1時間撹拌した後遠心処理をして黒
色のインキを得た。このものの最大粒子径は0.21μ
mであった。
【0025】比較例1 実施例1においてエチレン尿素の代わりに尿素をその分
加えた以外は同様にして黒色のインキを得た。このイン
キの最大粒子径は0.23μmであった。
【0026】比較例2 実施例2において尿素を13部、エチレン尿素を2部と
した以外は同様にして黒色のインキを得た。このインキ
の最大粒子径は0.26μmであった。
【0027】比較例3 実施例3において尿素を3部、エチレン尿素を12部と
した以外は同様にして赤色のインキを得た。このインキ
の最大粒子径は0.18μmであった。
【0028】比較例4 実施例1において尿素およびエチレン尿素を抜いてエチ
レングリコ−ルを30部とした以外は同様にして黒色の
インキを得た。このインキの最大粒子径は0.24μm
であった。
【0029】比較例5 FUJI Carmine 6B(C.I.Pigment Red 57 富 士色素(株)製 8.0部 ジョンクリルJ62 13.0部 エチレングリコ−ル 12.0部 プロクセルGXL 0.4部 ベンゾトリアゾ−ル(防錆剤) 0.6部 キサンタンガム 0.3部 尿素 5.0部 エチレン尿素 10.0部 イオン交換水 44.7部 上記成分のうちFUJI Carmine 6Bとジョ
ンクリルJ62とイオン交換水30部を混合し、均一に
なるまで撹拌した後磁性ボ−ル200mlを入れた容量
300mlの磁性ボ−ルミルに入れ20時間分散した。
このものに残りの成分を混合、溶解した液を加え、1時
間撹拌した後、遠心処理して赤色インキを得た。このイ
ンキの最大粒子径は0.37μmであった。
【0030】比較例6 実施例3においてエチレン尿素の代わりにチオ尿素を加
えた以外は同様にして赤色のインキを得た。このインキ
の最大粒子径は0.18μmであった。
【0031】実施例 FUJI SP BLACK 8551 50.0部 ジエチレングリコ−ル 20.0部 ジメチルスルフォキシド 10.0部 プロクセルGXL 0.3部 尿素 5.0部 エチレン尿素 5.0部 イオン交換水 9.7部 上記成分を混合し、1時間撹拌した後、遠心処理をして
黒色のインキを得た。このものの最大粒子径は0.25
μmであった。
【0032】以上で得られた実施例1〜5、比較例1〜
6のインキをぺんてる(株)製のぺんてるサインペンS
520の部品に充填し、筆記具のペン先の耐乾燥性の試
験サンプルとした。
【0033】
【表1】
【0034】試験法 1.結晶の析出 室温でキャップを外したまま一週間放置し、ペン先での
結晶の析出の有無を目視により確認した。 2.カスレが生じるまでの時間 室温にてキャップを外したまま放置した後に筆記し、カ
スレが発生したものの放置時間を確認した。 3.筆跡の滲み 上質紙(JIS P3201筆記用紙)に機械筆記(自
転式連続螺旋筆記試験機、MODEL TS−4C−2
0、精機工業研究所製)し、その筆跡の滲み具合を目視
で測定した。
【0035】実施例1、2、5及び比較例1、3、4に
ついて、ヒューレットパッカード社製インキジェットプ
リンター(Deskjet 505J)を用いて印字試
験を行った。結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】結晶の析出 インキカ−トリッジのノズル部分を室温でむき出しのま
まに1週間放置し、結晶の析出の有無を目視にて確認し
た。 カスレ発生までの時間 インキカ−トリッジのノズル部分を室温でむき出しのま
まに放置し、印字にカスレが発生したものの放置時間を
測定した。 滲み 上質紙(JIS P3201)に印字した印刷物を目視
にて確認した。
【0038】以上のように、本発明は、筆記具のペン先
やインキジェットプリンタ−のノズルのようなインキ吐
出部を大気中に長時間露出させても結晶の析出の無く、
耐乾燥性に優れたインキであり、筆記具用の他に、記録
計用、スタンプ用、各種タイプのインキジェット用にも
好適に使用できるものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大粒子径0.3μ以下の顔料と保湿剤
    と水とから少なくともなるインキにおいて、保湿剤が尿
    素とエチレン尿素とからなりその比率が重量比で1:3
    〜5:1であることを特徴とする水性顔料インキ。
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