JP2000104003A - ボールペン用水性インキ - Google Patents
ボールペン用水性インキInfo
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- JP2000104003A JP2000104003A JP29287398A JP29287398A JP2000104003A JP 2000104003 A JP2000104003 A JP 2000104003A JP 29287398 A JP29287398 A JP 29287398A JP 29287398 A JP29287398 A JP 29287398A JP 2000104003 A JP2000104003 A JP 2000104003A
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Abstract
長期経時しても滑らかな軽い書き味の水性ボールペン用
インキを得る。 【解決手段】 2,5−ジメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾールのオリゴマーをインキ中に添加することに
より滲みが少なく、長期経時においても滑らかな軽い書
き味が得られる。
Description
直液式に係わらず使用可能なボールペン用水性インキに
関し、更には長期経時しても滑らかな軽い書き味を有す
るボールペン用水性インキに関する。
において滑らかな軽い書き味を得ようとして各種の試み
が試され、潤滑剤として、例えば、燐酸エステル系界面
活性剤や水溶性切削油、更には高級不飽和脂肪酸及び/
又はその塩のような潤滑剤を添加することが知られてい
る。
の潤滑剤を水性インキに使用するとインキの表面張力が
下がり、紙の繊維とインキとが濡れるようになりインキ
が移動し易くなるため、筆跡が滲むという不具合が生じ
る。また、上記の従来の潤滑剤では、インキを充填した
ボールペンを長期経時したとき、腐食防止効果が無いた
めボール表面が荒れて初期の滑らかな軽い書き味を維持
できない問題点がある。本発明は、滲みやすい筆跡とす
ることなく、初期及び長期経時においても滑らかな軽い
書き味を有するボールペン用水性インキを提供すること
を目的とする。
と、水と、下記一般式で示される2,5−ジメルカプト
−1,3,4−チアジアゾールのオリゴマーとから少な
くともなることを特徴とするボールペン用水性インキを
要旨とする。
説明する。水は主溶剤として用いるものである。着色剤
は染料、顔料の何れも使用可能である。染料として従来
一般的な酸性染料、直接染料が好ましく使用出来、具体
的には、ジャパノールファストブラックDコンク(C.
I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック1
00L(同19)、ウォーターブラックL−200(同
19)、ウォーターブラック#7(同19)、カヤセッ
トブラックW9(同19)、ダイレクトファストブラッ
クB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同
32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、
ダイレクトディープブラック(同38類似品)、ダイレ
クトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプ
ラグレイVGN(同71)、カヤクダイレクトブリリア
ントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)ダイレク
トファストエロー5GL(同26)、アイゼンブリムラ
エローGCLH(同44)、ダイレクトファストエロー
R(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH
(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストス
カーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカー
レット4BS(同23)、アイゼンダイレクトデュリン
BH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同3
7)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、
アイゼンブリムラビンコンク2BLH(同75)、スミ
ライトレッドF3B(同80)、アイゼンブリムラレッ
ド4BH(同81)カヤラススプラルビンBL(同8
3)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤ
ラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライト
ローズFR(同227)ダイレクトスカイブルー6B
(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブ
ルー5B(同15)、ベンゾブリリアントスカイブルー
8GS(同41)、スミライトスプラブルーBRRコン
ク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同8
6)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスター
コイズブルーGL(同86)、ダイワブルー215H
(同87)、カヤラススプラブルーFF2GL(同10
6)、カヤラススプラブルーFFRL(同108)カヤ
ラススプラターコイズブルーFBL(同199)などの
直接染料や、アシッドブルーブラック10B(C.I.
アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、ウォータ
ーブラックR455(同2)、ウォーターブラックR5
10(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同
24)、カヤノールミリングブラックVLG(同2
6)、カヤノールミリングブラックBRコンク(同3
1)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼ
ンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、
スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBG
エクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブ
ラックTLB(同109)、スミノールミリングブラッ
クB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR
(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク
(同119)、ウォーターブラック187−L(同15
4)アシッドイエロー#10(C.I.アシッドエロー
1)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(同
7:1)、カヤシルエローGG(同17)、キシレンラ
イトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリ
ングエローNR(同19)、ウォーターイエロー#1
(同23)、ダイワタートラジン(同25)、カヤクタ
ートラジン(同23)、スミノールファストエローR
(同25)ダイアシッドライトエロー2GP(同2
9)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノ
ールミリングエローMR(同42)、ウォ−ターイエロ
ー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同4
9)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミ
ノールファストエローG(同61)、スミノールミリン
グエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同1
10)、スミノールミリングエロー4G200%(同1
41)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノー
ルミリングエロー5GW(同127)、カヤノ−ルミリ
ングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカ
ーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシル
クスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ
(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、ウォー
タースカーレット(同18)、ダイワ赤色102号(同
18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色
2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレ
ッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同
37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシ
ッドローダミンFB(同52)、ダイワ赤色106号
(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP
(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G
200%(同82)、アリザリンルビノール5G(同8
3)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターレ
ッド#2(同87)、ダイワ赤色103WB(同8
7)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシ
ッドフロキシンPB(同92)、ダイワ赤色104号
(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミ
リングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミ
リングルビン3BW(同129)、スミノールミリング
ブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノ
ールミリングブリリアントレッドBS(同138)、ア
イゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールブ
リリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッ
ドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシ
ッドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノール
ミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイ
オレット6BN(C.I.アシッドバイオレット1
5)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、ウ
ォーターバイオレット#1(同49)、ウォーターバイ
オレット#5(同49)、ダイワ紫1号(同49)、イ
ンキバイオレットL10(同49)、スミトモパテント
ピュァブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォ
ーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF
(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色
1号(同9)、インキブルーL20(同9)、スプラノ
ールブルーB(同15)、ウォーターブルー#116
(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同2
2)、オリエントソルブルブル−OBX(同22)、ス
ミノ−ルレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナ
イロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーA
GG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツ
イアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノール
レベリングスカイブルーRエクストラコンク(同6
2)、ミツイナイロンファストスカイブルーR(同7
8)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/e
(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同
90)、ウォーターブルー#115(同90)、ウォー
ターブルー#105(同90)、オリエントソルブルブ
ルーOBB(同93)、スプラノールシアニン7BF
(同100)、スミトモブリリアントブルー5G(同1
03)、アシッドブルー(同103)、アシランブリリ
アントブルーFFR(同104)、カヤノールミリング
ウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリング
シアニン5R(同113)、アイゼンオパ−ルシアニン
2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.
I.アシッドグリ−ン3)アシッドブリリアントミリン
ググリーン(同9)、ダイワグリーン#70(同1
6)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミ
ノールミリンググリーンG(同27)、ウォーターオレ
ンジ#17(C.I.アシッドオレンジ56)などの酸
性染料、ウォーターイエロー#2(C.I.フードエロ
−3)、食品用黄色5号(C.I.フードエロー3)食
品用赤色3号(C.I.フードレッド14)、食品用青
色2号(C.I.アシッドブルー74)、食品用緑色2
号(C.I.アシッドグリーン5)などの食用染料、マ
ラカイトグリーン(C.I.42000)、ビクトリア
ブルーFB(C.I.44045)、メチルバイオレッ
トFN(C.I.42535)、ローダミンF4G
(C.I.45160)、ローダミン6GCP(C.
I.45160)などの塩基性染料がある。
具体例としては、SpecialBlack 6、同S
170、同S610、同5、同4、同4A、同550、
同35、同250、同100、Printex 150
T、同U、同V、同140U、同140V、同95、同
90、同85、同80、同75、同55、同45、同
P、同XE2、同L6、同L、同300、同30、同
3、同35、同25、同200、同A、同G(以上、デ
グサ・ジャパン(株)製)、#2400B、#235
0、#2300、#2200B、#1000、#95
0、#900、#850、#MCF88,MA600、
MA100、MA7、MA11、#50、#52、#4
5、#44、#40、#33、#32、#30、CF
9、#20B、#4000B(以上、三菱化成工業
(株)製)、MONARCH 1300、同1100、
同1000、同900、同880、同800、同70
0、MOGULL、REGAL 400R、同660
R、同500R、同330R、同300R、同99R、
ELFTEX 8、同12、BLACK PEARLS
2000(以上、米国、キャボットCo.LTD
製)、Raven7000、同5750、同5250、
同5000、同3500、同2000、同1500、同
1255、同1250、同1200、同1170、同1
060、同1040、同1035、同1020、同10
00、同890H、同890、同850、同790、同
780、同760、同500、同450、同430、同
420、同410、同22、同16、同14、同825
Oil Beads、同H20、同C、Conduct
ex 975、同900、同SC(以上、コロンビヤン
・カーボン日本(株)製)などのカーボンブラック、K
A−10、同10P、同15、同20、同30、同3
5、同60、同80、同90、KR−310、同38
0、同460、同480(以上、チタン工業(株)
製)、P25(日本アエロジル(株)製)などの酸化チ
タン、BS−605、同607(以上、東洋アルミ
(株)製)、ブロンズパウダーP−555、同P−77
7(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダ
ー3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)
などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤
色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、クロムグリー
ン、酸化クロムなどの無機顔料、ハンザエー−10G、
同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベンジジンエロ
ー、パ−マネントエローNCG、タートラジンレーキ、
キノリンエロー、スダーン1、パ−マネントオレンジ、
インダスレンブリリアントオレンジGN、パーマネント
ブラウンFG、パラブラウン、パーマネントレッド4
R、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミンBS、ピ
ラゾロンレッド、レーキレッドC、キナクリドンレッ
ド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、チオイ
ンジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキサンバ
イオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブ
ルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシア
ニングリーンなどの有機顔料などが挙げられる。また、
この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫
化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステン酸カ
ルシウムなどの無機蛍光顔料、その他公知の有機蛍光顔
料が挙げられる。前記した着色剤は、単独或いは、他と
の組み合わせにより使用でき、その使用量は色調などに
よっても異なるが、少ない場合は筆跡の発色が悪くな
り、多い場合は着色剤が溶解・分散不足となり経時で析
出、沈降等を発生し、ペン先での目詰まり等を起こす不
具合が発生するため、インキ全量に対し0.1〜40重
量%が好ましい。
分散剤を併用することが好ましいが分散剤としては、従
来一般に用いられている水溶性もしくは水可溶性樹脂
や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤などの
顔料の分散剤として用いられるものが使用できる。例示
すれば、高分子分散剤として、アラビアゴム、トラガン
トゴムなどの天然ゴム類、サポニンなどのグルコシド
類、メチルセルロース、カルボキシセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロースなどのセルロ−ス誘導体、リグニ
ンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分子、ポリアク
リル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニル
ナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレン
スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸
塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、
ポリエチレングリコールなどの非イオン性高分子などが
挙げられる。また、界面活性剤として、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−
アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アル
キルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシ
エチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエステル
類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類
などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。これらの1
種または2種以上を選択して使用できる。分散剤の使用
量は、少な過ぎると目的の分散効果が得られず、多過ぎ
てもそれ以上の分散効果の向上は見られず不経済であ
る。このため、分散剤は使用する顔料10重量部に対し
0.2〜20重量部使用するのが好ましい。
に分散した水性インキベースを用いることは、顔料イン
キ製造上有利なことである。具体的には、Fuji S
PBlack 8031、同8119、同8167、同
8276、同8381、同8406、Fuji SP
Red 5096、同5111、同5193、同522
0、Fuji SP Bordeaux 5500、F
uji SP Blue 6062、同6133、同6
134、Fuji SP Green 7051、Fu
ji SP Yellow 4060、Fuji SP
Violet 9011、Fuji SP Pink
9524、同9527、FujiSP Orange
534、FUji SP Brown 3074(以
上、富士色素(株)製)、Emacol Black
CN、Emacol Blue FBB、同FB、同K
R、Emacol Green LXB、Emacol
Violet BL、Emacol Brown 3
101、EmacolCarmmine FB、Ema
col Red BS、Emacol Orange
R、Emacol Yellow FD、同IRN、同
3601、同FGN、同GN、同GG、同F5G、同F
7G、同10GN、同10G、Sandye Supe
r Black K、同C、Sandye Super
Grey B、Sandye Super Brow
n SB、同FRL、同RR、Sandye Supe
r Green L5G、同GXB、Sandye S
uper Navy Blue HRL、同GLL、同
HB、同FBL−H、同FBL−160、同FBB、S
andye Super Violet BLH/C、
同BL、Sandye Super Bordeaux
FR、Sandye Super Pink FB
L、同F5B、Sandye SuperRubine
FR、Sandye super Carmmine
FB、Sandye Super Red FFG、
同RR、同BS、SandyeSuper Orang
e FL、同R、同BO、Sandye Gold Y
ellow 5GR、同R、同3R、Sandye Y
wllow GG、同F3R、同IRC、同FGN、同
GN、同GRS、同GSR−130、同GSN−13
0、同GSN、同10GN(以上、山陽色素(株)
製)、Rio FastBlack Fx 8012、
同8313、同8169、Rio FastRed F
x 8209、同8172、Rio Fast Red
S Fx8315、同8316、Rio Fast
Blue Fx 8170、RioFast Blue
FX 8170、Rio Fast Blue S
Fx 8312、Rio Fast Green S
Fx 8314(以上、東洋インキ(株)製)、NKW
−2101、同2102、同2103、同2104、同
2105、同2106、同2107、同2108、同2
117、同2127、同2137、同2167、同21
01P、同2102P、同2103P、同2104P、
同2105P、同2106P、同2107P、同210
8P、同2117P、同2127P、同2137P、同
2167P、NKW−3002、同3003、同300
4、同3005、同3007、同3077、同300
8、同3402、同3404、同3405、同340
7、同3408、同3477、同3602、同360
3、同3604、同3605、同3607、同367
7、同3608、同3702、同3703、同370
4、同3705、同3777、同3708、同601
3、同6038、同6559(以上、日本蛍光(株)
製)、コスモカラーS 1000Fシリーズ(東洋ソー
ダ(株)製)、ビクトリアエローG−11、同G−2
0、ビクトリアオレンジ G−16、同G−21、ビク
トリアレッド G−19、同G−22、ビクトリアピン
ク G−17、同G−23、ビクトリアグリーン G−
18、同G−24、ビクトリアブルー G−15、同G
−25(以上、御国色素(株)製)などが挙げられるも
のであり、これらは1種又は2種以上選択して使用でき
る。
ジアゾールのオリゴマーはボールペンの書き味を滑らか
な軽いものにするために用いるものである。このオリゴ
マーのうち好ましいのは2量体〜10量体である。10
量体よりも分子量が大きいとインキに溶解し難く不溶物
が経時的にボールペンのペン先端のインキ通路で目詰ま
りを起こす恐れがある。単量体では滑らかな書き味を付
与する効果が少ない。このものの使用量はインキ全量に
対して0.01〜5重量部が好ましい。0.01重量部
より少ないと滑らかな軽い書き味にする効果が少なくな
る。また、5重量%より多く添加してもインキに溶解し
難いので不溶の2,5−ジメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾールのオリゴマーがボールペン先端の狭いイン
キ通路で目詰まりを起こす恐れがある。
水溶性有機溶剤が使用可能である。水溶性有機溶剤はボ
ールペン用水性インキとしての種々の品質、例えば、ペ
ン先でのインキ乾燥防止、低温時でのインキ凍結防止、
顔料の分散媒などの目的で使用するものである。具体的
には、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2
−プロパノール、イソブチルアルコール、1−ヘキサノ
ール、ベンジルアルコール等のアルコール類、エチレン
グリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロ
パンジオール、1,3−ブタンジオール、ヘキシレング
リコール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、1,3ブチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、ポリプロピレングリコール、チオジ
グリコール等のグリコール類、1,2−ジエトシキエタ
ン、1,2−ジブトキシエタン、ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエー
テル等のエーテル、アセトニトリル、N−メチル−2−
ピロリドン、2−ピロリドン、ホルムアミド等の窒素化
合物、2−メトキシエタノール、2−エトシキエタノー
ル、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−イソプ
ロポキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−イ
ソペンチルオキシエタノール、2−ヘキシルオキシエタ
ノール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキ
シエタノール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフ
ルフリルアルコール、2−(2−メトキシエトシキ)エ
タノール、2−(2−エトシキエトシキ)エタノール、
2−(2−ブトキシエトシキ)エタノール、1−メトキ
シ−2−プロパノール、1−エトシキ−2−プロパノー
ル、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、2−メトキシエチルアセテート、2
−エトシキエチルアセテート、2−ブトキシエチルアセ
テート、2−フェノキシエチルアセテートなどが使用出
来る。これらは1種又は2種以上選択して併用できるも
のである。また、その使用量は、少ない場合はインキ中
の各組成物の溶解不足や分散不足により不溶・凝集物が
発生し、多い場合はインキ中の各組成物の濃度が小さく
なってその効果が小さくなり、各種不具合が発生するた
め、インキ全量に対して5〜40重量%が好ましい。
架橋型及び非架橋型のポリ−N−ビニルカルボン酸アミ
ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリエチレンオキサイド、酢酸ビニルとポリビニル
ピロリドン共重合体、ポリアクリル酸、カルボキシビニ
ルポリマー、アクリル酸とアルキルメタクリレートの共
重合体等の樹脂及び/又はその塩、天然系のアラビアガ
ム、トラガカントガム、キサンタンガム、グァーガム、
ローカストビーンガム、アルギン酸、カラギーナン、ゼ
ラチン、カゼイン、デキストラン、半合成系のメチルセ
ルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、デンプングリコー
ル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プ
ロピレングリコールエステル更には上記のものの誘導体
等が挙げられる。
ンキ通路におけるインキの流出阻害を抑制するためにデ
ヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン
−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン、2、4−チアゾリルベンズイミダゾー
ル、メチル−2−ベンズイミダゾール、カルバミン酸エ
ステル、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸、
安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステルなど
の防腐防黴剤を適量加えることもできる。
している筆記具の場合、金属の腐食防止のためにベンゾ
トリアゾール、エチレンジアミン四酢酸などの防錆剤を
添加することが出来る。その他インキのpHを調整する
ために、各種のアルカリ化剤、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、アンモニア、有機アミン、アルカノールアミン、
ヒドロキシアルキルアミノエタノール等や、香料、消泡
剤などの添加剤を必要に応じて用いることもできる。
るに際しては、従来知られている種々の方法が採用でき
る。例えば、着色材として染料や、分散顔料を用いた場
合にはターボミキサーなどの撹拌機により撹拌混合する
ことによって、着色材として分散されていない顔料を用
いた場合にはボールミル、サンドグラインダー、スピー
ドラインミル、ロールミル等の分散機により混合摩砕す
ることによって容易に得られる。このとき分散顔料を再
度分散機に掛けて使用することは差し支えない。
3,4−チアジアゾールのオリゴマーを添加した水性イ
ンキをボールペンに使用すると長期経時しても滑らかな
軽い書き味が得られることについて推察すると、2,5
−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールのオリゴ
マーのジスルフィド結合部分やチアジアゾール環中の硫
黄原子が筆記部材としてのボールやこのボールを抱持す
るチップの表面の金属及び/又は金属化合物と配位的に
結合する。これにより、チップやボールの表面が2,5
−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールのオリゴ
マーで覆われることになり表面に有機物被膜が形成さ
れ、この膜がボールの回転時のチップとの摩擦力を軽減
することで滑らかな軽い書き味が得られるものと思われ
る。
3,4−チアジアゾールのオリゴマーは2〜10量体で
あるので、金属又は金属化合物と多数の配位が出来、単
量体と比べより強固にボール表面に結合し、滑らかな軽
い書き味の効果が長期間持続するものと思われる。
ールやチップ表面での経時的な電池反応の発生を防止す
る。これにより、長期経時におけるボールやチップの腐
食による書き味の低下を防止し、初期の滑らかな軽い書
き味を維持するものと思われる。
3,4−チアジアゾールのオリゴマーは表面活性効果が
殆ど無いことからインキに添加してもインキの表面張力
に殆ど影響を与えず、紙の繊維へのインキの移動し易さ
は変わらないので滲みやすくなることはない。
る。実施例、比較例中の各インキの粘度は、50cps
未満は(株)トキメック製ELD型粘度計標準コーンロ
ーター10rpmにて測定、50cps以上600cp
s未満は(株)トキメック製ELD型粘度計標準コ−ン
ロ−タ−1rpmにて測定、600cps以上2000
cps未満は(株)トキメック製ELD型粘度計STロ
−タ−10rpmにて測定、2000cps以上は
(株)トキメック製ELD型粘度計STロ−タ−2.5
rpmにて測定した。測定時の温度は25℃であった。
尚、各実施例中単に「部」とあるのは「重量部」を表
す。
性インキを得た。
え、1時間混合撹拌を行いケルザン水溶液をえた。これ
に残りの成分を加え2時間攪拌して粘度300cpの黄
色水性インキを得た。
を1時間混合撹拌した。次いで残りの成分を加え、2時
間攪拌して粘度1100cpの桃色水性インキを得た。
Hを加え攪拌し、均一に溶解した後、残りの成分を加え
2時間攪拌して粘度3cpの黒色水性インキを得た。
アゾールの2量体の代わりに水を加えた以外は同様に為
して粘度4cpの黒色の水性インキを得た。
チアジアゾールの5量体の代わりに水を加えた以外は同
様に為して粘度290cpの黄色水性インキを得た。
−チアジアゾールの7量体の代わりオレイン酸トリエタ
ノールアミンを0.5部、水を1.1部加えた以外は同
様に為して粘度1130cpの桃色水性インキを得た。
チアジアゾールの3量体の代わりにニッコールTDP−
10(トリPOE(10)アルキルエーテルリン酸、日
光ケミカルズ(株)製)を加えた以外は同様に為して粘
度3cpsの黒色水性インキを得た。
例1と4,比較例1と4は樹脂製のチップに超硬ボール
を抱持したインキ吸蔵体式の水性ボールペン、ボールP
entel B100(ぺんてる(株)製 )の部品に
充填して試験用サンプルとした。実施例2と3,、比較
例2と3は超硬ボールを抱持したステンレス製ボールペ
ンチップを一端に接続したポリプロピレン製の中空筒体
よりなる透明なインキ収容管に充填して試験用サンプル
とした。滲みと書き味について試験した結果を表1に示
す。
01)に20cmの直線を筆記して、10〜11cmの
間の筆跡を実体顕微鏡で観察し滲みの無い部分の筆跡幅
を5ヶ所測定する。次いで同じ範囲の滲み(紙繊維に沿
ってインキが移動した部分)の長さを5ヶ所測定した平
均値が筆跡幅の平均値の何%に当たるか計算した。
P3201)に手書きにて直径2cmの丸を10個連続
筆記したときの書き味の軽さを官能で評価した。
た各ボールペンサンプルを用い、筆記用紙A(JIS
P3201)に手書きにて直径2cmの丸を10個連続
筆記したときの書き味の軽さを官能で評価した。
水性ボールペン用インキは滲みが少なく滑らかな軽い書
き味を経時後も維持する優れたものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 着色剤と、水と、2,5−ジメルカプト
−1,3,4−チアジアゾールのオリゴマーとから少な
くともなることを特徴とするボールペン水性用インキ。
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