JP2000281957A - ボールペン用水性インキ - Google Patents

ボールペン用水性インキ

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JP2000281957A
JP2000281957A JP11090210A JP9021099A JP2000281957A JP 2000281957 A JP2000281957 A JP 2000281957A JP 11090210 A JP11090210 A JP 11090210A JP 9021099 A JP9021099 A JP 9021099A JP 2000281957 A JP2000281957 A JP 2000281957A
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JP
Japan
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water
ink
ball
black
blue
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Pending
Application number
JP11090210A
Other languages
English (en)
Inventor
Asuka Ogawa
明日香 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールペンチップのボールの回転によるボー
ル受け座の摩耗や変形を極力防止することによって良好
なインキの吐出性を確保し、長筆記距離を可能となした
水性インキ。 【解決手段】 ボールペン用水性インキにおいて、架橋
型ポリN−ビニルカルボン酸アミドと、インキ全量に対
し2.0重量%以下のカーボンブラックを併用して使用
しているもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記部材として超
硬合金材製のボールを収容抱持するボールペンチップを
備え、ボールの回転によりインキを吐出するボールペン
に使用する水性インキに関する。更に詳しくは、ボール
が回転しながらボールペンチップのボール受け座に接触
することによるボール受け座の摩耗を極力抑制し、、ボ
ールの回転が円滑に行われるように潤滑効果を有し、且
つボールペンに対する一般的な要求を満足するボールペ
ン用水性インキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボールペンは、比較的細い筆
跡が得られると共に、繊維製ペン先や樹脂製ペン先を有
する筆記具に比べて、長期間使用してもペン先の摩耗や
つぶれなどによる筆跡巾の変化が少ないことから、広く
使用されている。このようなボールペンに使用される水
性インキは、1〜数cps(25℃)の比較的低粘度の
ものと、50cps以上(25℃)の比較的高粘度のも
のとが知られている。1〜数cps(25℃)のものは
主に繊維集束体や連通多孔質体などのインキ吸蔵体を用
いた構造のボールペンに使用され、50cps以上(2
5℃)のものは主にインキ貯蔵体として中空の筒体を用
いた構造のものに使用されている。
【0003】ボールペンの筆記の機構は、ボール表面に
付着したインキがボールの回転に伴って、紙などの被筆
記面に転写されるものである。ボールペンは基本的に、
被筆記面に適正な量のインキが転写され、更に、筆跡に
おけるかすれ、ボールペン先端のボールペンチップから
のインキ漏れ等の各種不具合が発生しないという、ボー
ルペンに対する一般的な要求を満足する必要があり、こ
のため、インキの粘度、表面張力等の各種物性が適正で
あることや、それらの物性が経時により変化しないこ
と、などが要求される。
【0004】特に、水性インキを用いたボールペンは、
主溶剤である水の摩擦係数が油性溶剤よりも大きいた
め、油性インキと比較してボールの回転によりボールと
ボール受け座との間に比較的大きな摩擦抵抗が発生し
て、長距離筆記するとボール受け座が摩耗し、ボール沈
みが発生してボールペンチップより突出するボールの出
高さが低くなることがあった。ボール出高さの低くなっ
たものでは、ボールペンチップの先端(ボール以外)が
被筆記面に引っ掛かり滑らかな筆記感を阻害することに
なったり、ボール受け座に形成されているインキ流通孔
をボールが閉塞しインキ吐出が不十分となることがあっ
た。いずれにしても、筆跡がかすれたり、筆記感が重た
くなるといった不具合の発生するものであった。この問
題を解決するために、インキ中に架橋型N−ビニルカル
ボン酸アミドを潤滑剤として添加してインキの潤滑性を
あげる試みがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した架橋型N−ビ
ニルカルボン酸アミドは、潤滑効果を十分に発揮させる
ためにはある程度多い量を添加する必要がある。しかし
ながら、添加量が多すぎるとインキの粘度が目標粘度よ
りも高くなってしまい、ボールペン先端の金属ボールペ
ンチップ内のインキ流通に支障をきたし、筆跡における
かすれ、線とび等の各種不具合が発生する危険があっ
た。架橋型N−ビニルカルボン酸アミドをこれら各種の
不具合が発生しない程度の少量を使用した場合は、結果
としてボール受け座の摩耗や変形は十分には抑制され
ず、長距離筆記すると筆跡にかすれ等が生じてしまう。
【0006】また、架橋型ポリN−ビニルカルボン酸ア
ミドは、水性インキ中に添加すると、加熱または経時に
より他の組成物と作用しやすく、その結果水性インキの
粘度が変化してしまい、各種不具合が発生しやすくなっ
てしまう。
【0007】本発明の目的は、ボールペンに対する一般
的な要求を満足し、且つボールの回転によるボール受け
座の摩耗や変形を極力防止することにより良好なインキ
の吐出性を確保し、長距離筆記しても筆跡のかすれを生
じないことを可能となしたボールペン用の水性インキを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、水と、
架橋型ポリN−ビニルカルボン酸アミドとから少なくと
もなる水性インキにおいて、インキ全量に対し2.0重
量%以下のカーボンブラックを含有するボールペン用水
性インキを要旨とするものである。
【0009】架橋型ポリN−ビニルカルボン酸アミド
は、主にボール受け座の摩耗や変形を抑制する潤滑剤と
して使用するものである。架橋型ポリN−ビニルカルボ
ン酸アミドの一例として、カルボン酸アミド部分の種類
がアセトアミド、ホルムアミドのもの、及び製造時のN
−ビニルカルボン酸アミドモノマーに対する架橋剤の添
加量が1.50%、0.45%のもの等が挙げられ、製
品としてはGX−205、NA−010(以上、カルボ
ン酸アミド部分がアセトアミド、架橋剤の添加量が1.
50%、昭和電工(株)製)が挙げられる。インキ中で
水溶性増粘剤としても働くため、インキ全体の粘度を上
昇させて、着色剤を保持することによる分散安定化、も
しくはインキの流動性を低くすることによるインキ漏れ
の防止など、各種不具合を発生しにくくすることもでき
る。具体的には、溶媒又は分散媒中で膨潤して弾力性を
持つことにより各効果が高くなるため、架橋型ポリN−
ビニルカルボン酸アミド製造時の架橋剤使用量がN−ビ
ニルカルボン酸アミドモノマーに対して1.0〜2.0
%であることが好ましい。更に、溶媒又は分散媒中で膨
潤することにより保持する弾力性が大きくなり各効果が
高くなるため、架橋型ポリN−ビニルカルボン酸アミド
が微粒子状であることが好ましい。この架橋型ポリN−
ビニルカルボン酸アミドの使用量は、他のインキとの相
互作用を考慮すると一概には決定できないが、少な過ぎ
る場合はボール受け座の摩耗や変形を抑制する効果が少
なくなり、多い場合にはインキが増粘しすぎてボールの
回転によってインキが吐出されにくくなるため、インキ
全量に対して0.1〜15.0重量%が好ましい。
【0010】カーボンブラックは、ボール受け座の摩耗
や変形を抑制するために1種又は2種以上を選択して使
用するものである。カーボンブラックの表面活性の例と
して、pH=6以下(酸性)、pH=6〜9(中性)、
pH=9以上(アルカリ性)が挙げられる。また、カー
ボンブラックの製造方法による種類としては、ファーネ
スブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、
ランプブラックが挙げられる。カーボンブラックの具体
的な例としては、Special Black 6、同
S170、同S610、同5、同4、同4A、同55
0、同35、同250、同100、Printex 1
50T、同U、同V、同140U、同140V、同9
5、同90、同85、同80、同75、同55、同4
5、同P、同XE2、同L6、同L、同300、同3
0、同3、同35、同25、同200、同A、同G(以
上、デグサ・ジャパン(株)製)、#2400B、#2
350、#2300、#2200B、#1000、#9
50、#900、#850、#MCF88,MA60
0、MA100、MA7、MA11、#50、#52、
#45、#44、#40、#33、#32、#30、C
F9、#20B、#4000B(以上、三菱化成工業
(株)製)、MONARCH1300、同1100、同
1000、同900、同880、同800、同700、
MOGUL L、REGAL 400R、同660R、
同500R、同330R、同300R、同99R、EL
FTEX 8、同12、BLACK PEARLS 2
000(以上、米国、キャボットCo.LTD製)、R
aven7000、同5750、同5250、同500
0、同3500、同2000、同1500、同125
5、同1250、同1200、同1170、同106
0、同1040、同1035、同1020、同100
0、同890H、同890、同850、同790、同7
80、同760、同500、同450、同430、同4
20、同410、同22、同16、同14、同825O
il Beads 、同H20、同C、Conduct
ex 975、同900、同SC(以上、コロンビヤン
・カーボン日本(株)製)などが挙げられ、またカーボ
ンブラックを水性媒体に分散した水性インキベースの具
体的な例としては、Fuji SP Black801
0、同8031、同8119、同8167、同823
0、同8276、同8301、同8381、同840
6、同8556、同8568、同8682、同879
6、同8881、同8882、同8912、8917、
同8921、同8922、同8923(以上、富士色素
(株)製)、Emacol Black CN、San
dye Super Black K、同C、(以上、
山陽色素(株)製)、Rio Fast Black
Fx8012、同8313、同8169(以上、東洋イ
ンキ(株)製)、ポルックスブラックPC8T135等
のポルックスシリーズ(以上、住化カラー(株)製)な
どが挙げられる。カーボンブラックの使用量は、他のイ
ンキ組成物との相互作用を考慮すると一概には決定でき
ないが、多い場合には架橋型ポリN−ビニルカルボン酸
アミドと作用しやすくなり各種不具合が発生するため、
インキ全量に対して2.0重量%以下が好ましい。
【0011】着色剤としては、従来水性インキに用いら
れている染顔料ともに限定無く使用可能であるが、その
具体例を挙げると染料としては、ジャパノールファスト
ブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック1
7)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォー
ターブラックL−200(同19)、ウォーターブラッ
ク#7(同19)、カヤセットブラックW9(同1
9)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイ
レクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトデ
ィープブラックEX(同38)、ダイレクトディープブ
ラック(同38類似品)、ダイレクトファストブラック
コンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同7
1)、カヤクダイレクトブリリアントエローG(C.
I.ダイレクトエロー4)ダイレクトファストエロー5
GL(同26)、アイゼンブリムラエローGCLH(同
44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイ
ゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレク
トレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX
(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同
23)、アイゼンダイレクトデュリンBH(同31)、
ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレク
トスカーレット3B(同39)、アイゼンブリムラビン
コンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B
(同80)、アイゼンブリムラレッド4BH(同81)
カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライト
レッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5
B(同226)、カヤラスライトローズFR(同22
7)ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクト
ブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、
ベンゾブリリアントスカイブルー8GS(同41)、ス
ミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボ
ーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブル
ー#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同
86)、ダイワブルー215H(同87)、カヤラスス
プラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラブ
ルーFFRL(同108)カヤラススプラターコイズブ
ルーFBL(同199)などの直接染料や、アシッドブ
ルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、
ニグロシン(同2)、ウォーターブラックR455(同
2)、ウォーターブラックR510(同2)、スミノー
ルミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリ
ングブラックVLG(同26)、カヤノールミリングブ
ラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラック
GL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクス
トラコンク(同52)、スミランブラックWA(同5
2)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同10
7)、カヤノールミリングブラックTLB(同10
9)、スミノールミリングブラックB(同109)、カ
ヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼ
ンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォー
ターブラック187−L(同154)アシッドイエロー
#10(C.I.アシッドエロー1)、カヤクアシッド
ブリリアントフラビンFF(同7:1)、カヤシルエロ
ーGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%
(同17)、スミノールレベリングエローNR(同1
9)、ウォーターイエロー#1(同23)、ダイワター
トラジン(同25)、カヤクタートラジン(同23)、
スミノールファストエローR(同25)ダイアシッドラ
イトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエロ
ーO(同38)、スミノールミリングエローMR(同4
2)、ウォーターイエロー#6(同42)、カヤノール
エローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3
G(同72)、スミノールファストエローG(同6
1)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノ
ールエローN5G(同110)、スミノールミリングエ
ロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG
(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同1
27)、カヤノールミリングエロー6GW(同14
2)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシ
ッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、
ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコ
クシン(同18)、ウォータースカーレット(同1
8)、ダイワ赤色102号(同18)、アイゼンボンソ
ーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノ
ールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、
カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリス
ロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同
52)、ダイワ赤色106号(同52)、スミノールレ
ベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドア
リザリンルビノールF3G200%(同82)、アリザ
リンルビノール5G(同83)、アイゼンエオシンGH
(同87)、ウォーターレッド#2(同87)、ダイワ
赤色103WB(同87)、ウォーターピンク#2(同
92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、
ダイワ赤色104号(同92)、ローズベンガル(同9
4)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同11
1)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、
スミノールミリングブリリアントレッド3BNコンク
(同131)、スミノールミリングブリリアントレッド
BS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同1
86)、スミノールブリリアントレッドBコンク(同2
49)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同
254)、カヤクアシッドブリリアントレッドBL(同
265)、カヤノールミリングレッドGW(同27
6)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.ア
シッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレッ
トBN(同17)、ウォーターバイオレット#1(同4
9)、ウォーターバイオレット#5(同49)、ダイワ
紫1号(同49)、インキバイオレットL10(同4
9)、スミトモパテントピュァブルーVX(C.I.ア
シッドブルー1)、ウォーターブルー#106(同
1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー
#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、インキブルー
L20(同9)、スプラノールブルーB(同15)、ウ
ォーターブルー#116(同15)、オリエントソルブ
ルブルーOBC(同22)、オリエントソルブルブルー
OBX(同22)、スミノールレベリングブルー4GL
(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同2
5)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブル
ーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE
(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエク
ストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカ
イブルーR(同78)、スミトモブリリアントインドシ
アニン6Bh/e(同83)、サンドランシアニンN−
6B350%(同90)、ウォーターブルー#115
(同90)、ウォーターブルー#105(同90)、オ
リエントソルブルブルーOBB(同93)、スプラノー
ルシアニン7BF(同100)、スミトモブリリアント
ブルー5G(同103)、アシッドブルー(同10
3)、アシランブリリアントブルーFFR(同10
4)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同11
2)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、
アイゼンオパールシアニン2GLH(同158)、ダイ
ワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)ア
シッドブリリアントミリンググリーン(同9)、ダイワ
グリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリー
ンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同2
7)、ウォーターオレンジ#17(C.I.アシッドオ
レンジ56)などの酸性染料、ウォーターイエロー#2
(C.I.フードエロー3)、食品用黄色5号(C.
I.フードエロー3)食品用赤色3号(C.I.フード
レッド14)、食品用青色2号(C.I.アシッドブル
ー74)、食品用緑色2号(C.I.アシッドグリーン
5)などの食用染料、マラカイトグリーン(C.I.4
2000)、ビクトリアブルーFB(C.I.4404
5)、メチルバイオレットFN(C.I.4253
5)、ローダミンF4G(C.I.45160)、ロー
ダミン6GCP(C.I.45160)などの塩基性染
料がある。
【0012】顔料としては従来公知の顔料が使用でき、
具体例としては、KA−10、同10P、同15、同2
0、同30、同35、同60、同80、同90、KR−
310、同380、同460、同480(以上、チタン
工業(株)製)、P25(日本アエロジル(株)製)な
どの酸化チタン、BS−605、同607(以上、東洋
アルミ(株)製)、ブロンズパウダーP−555、同P
−777(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズ
パウダー3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業
(株)製)などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、黄色
酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、ク
ロムグリーン、酸化クロムなどの無機顔料、ハンザエー
−10G、同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベン
ジジンエロー、パーマネントエローNCG、タートラジ
ンレーキ、キノリンエロー、スダーン1、パーマネント
オレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGN、パ
ーマネントブラウンFG、パラブラウン、パーマネント
レッド4R、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミン
BS、ピラゾロンレッド、レーキレッドC、キナクリド
ンレッド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、
チオインジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキ
サンバイオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシア
ニンブルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタ
ロシアニングリーンなどの有機顔料などが挙げられる。
また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウ
ム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステ
ン酸カルシウムなどの無機蛍光顔料が挙げられる。前記
した着色剤は、単独或いは、他との組み合わせにより使
用でき、その使用量は色調などによっても異なるが、少
ない場合はインキの発色が悪くなり、多い場合は着色剤
が溶解・分散不足となり各種不具合が発生するため、水
性インキ全量に対して0.1〜40重量%が好ましい。
【0013】ここで着色剤として顔料を用いた場合は、
分散剤を併用することが好ましいが分散剤としては、従
来一般に用いられている水溶性樹脂もしくは水可溶性樹
脂や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤など
の顔料の分散剤として用いられるものが使用できる。一
例として、高分子分散剤として、アラビアゴム、トラガ
ントゴムなどの天然ゴム類、サポニンなどのグルコシド
類、メチルセルロース、カルボキシセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、リグニ
ンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分子、ポリアク
リル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニル
ナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレン
スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸
塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコール、
ポリエチレングリコールなどの非イオン性高分子などが
挙げられる。また、界面活性剤として、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−
アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリン
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アル
キルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエス
テル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。 これ
ら水可溶性樹脂及び界面活性剤は、その1種または2種
以上を選択し、併用しても使用できる。その使用量は、
少ない場合は添加する目的である分散効果が弱く、多い
場合はインキ中の各組成物の溶解バランスを崩してしま
い各種不具合が発生する懸念があるため、水性インキ全
量に対して1〜20重量%が好ましい。
【0014】更に、顔料インキの場合、顔料を水性媒体
に分散した水性インキベースを用いることは、顔料イン
キ製造上有利なことである。具体的には、Fuji S
PRed 5096、同5111、同5193、同52
20、Fuji SP Bordeaux 5500、
Fuji SP Blue 6062、同6133、同
6134、同6401、Fuji SP Green
7051、FujiSP Yellow 4060、同
4178、Fuji SP Violet9011、F
uji SP Pink 9524、同9527、Fu
ji SP Orange 534、FUji SP
Brown 3074、FUJISP RED 554
3、同5544(以上、富士色素(株)製)、Emac
ol Blue FBB、同FB、同KR、Emaco
l Green LXB、Emacol Violet
BL、Emacol Brown 3101、Ema
col Carmmine FB、Emacol Re
d BS、Emacol Orange R、Emac
ol Yellow FD、同IRN、同3601、同
FGN、同GN、同GG、同F5G、同F7G、同10
GN、同10G、Sandye Super Grey
B、Sandye SuperBrown SB、同
FRL、同RR、Sandye Super Gree
nL5G、同GXB、Sandye Super Na
vy Blue HRL、同GLL、同HB、同FBL
−H、同FBL−160、同FBB、Sandye S
uper Violet BL H/C、同BL、Sa
ndye Super Bordeaux FR、Sa
ndye Super Pink FBL、同F5B、
Sandye Super Rubine FR、Sa
ndyesuper Carmmine FB、San
dye Super Red FFG、同RR、同B
S、Sandye Super Orange FL、
同R、同BO、Sandye Gold Yellow
5GR、同R、同3R、Sandye Yellow
GG、同F3R、同IRC、同FGN、同GN、同G
RS、同GSR−130、同GSN−130、同GS
N、同10GN(以上、山陽色素(株)製)、Rio
Fast Red Fx 8209、同8172、Ri
o Fast Red S Fx 8315、同831
6、Rio Fast Blue Fx 8170、R
io Fast Blue FX 8170、Rio
Fast Blue S Fx 8312、Rio F
ast Green S Fx 8314(以上、東洋
インキ(株)製)、NKW−2101、同2102、同
2103、同2104、同2105、同2106、同2
107、同2108、同2117、同2127、同21
37、同2167、同2101P、同2102P、同2
103P、同2104P、同2105P、同2106
P、同2107P、同2108P、同2117P、同2
127P、同2137P、同2167P、NKW−30
02、同3003、同3004、同3005、同300
7、同3077、同3008、同3402、同340
4、同3405、同3407、同3408、同347
7、同3602、同3603、同3604、同360
5、同3607、同3677、同3608、同370
2、同3703、同3704、同3705、同377
7、同3708、同6013、同6038、同6559
(以上、日本蛍光(株)製)、コスモカラーS 100
0Fシリーズ(東洋ソーダ(株)製)、ビクトリアエロ
ー G−11、同G−20、ビクトリアオレンジ G−
16、同G−21、ビクトリアレッド G−19、同G
−22、ビクトリアピンク G−17、同G−23、ビ
クトリアグリーン G−18、同G−24、ビクトリア
ブルー G−15、同G−25(以上、御国色素(株)
製)、ポルックスPC5T1020、ポルックスレッド
IT1030等のポルックスシリーズ(以上、住化カラ
ー(株)製)などが挙げられるものであり、これらは1
種又は2種以上選択して併用できるものである。
【0015】溶媒又は分散媒として必須の水の他に各種
の水溶性有機溶剤が使用可能であり、これらは水性イン
キとしての種々の品質、例えば、ペン先でのインキ乾燥
防止、低温時でのインキ凍結防止、顔料の分散媒などの
目的で使用するものである。具体的には、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、チオジエチレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、テトラリン、グリセリンな
どのグリコール類や、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブ
チルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、エチレングリコールモノフェニルエーテル、
プロピレングリコールモノフェニルエーテル等のエーテ
ル類、ベンジルアルコール、メタノール、エタノール、
プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等
のアルコール類、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピ
ロリドンなどが使用でき、またこれらは1種又は2種以
上選択して併用できるものである。そして、その使用量
は、少ない場合はインキ中の各組成物の溶解不足や分散
不足により不溶・凝集物が発生し、多い場合はインキ中
の各組成物の濃度が小さくなってその効果が小さくな
り、各種不具合が発生するため、インキ全量に対して5
〜40重量%が好ましい。
【0016】架橋型ポリN−ビニルカルボン酸アミドの
他に、インキの粘度調整のため又は着色材等の分散安定
化のために、水溶性高分子を併用することもできる。具
体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエ
ーテル、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニル
ポリマー、ポリエチレンオキサイド、酢酸ビニルとポリ
ビニルピロリドンの共重合体、アクリル樹脂のアルカリ
金属塩、アクリル酸とアルキルメタクリレートの共重合
体、天然系のアラビアガム、トラガカントガム、キサン
タンガム、グァーガム、ローカストビーンガム、アルギ
ン酸、カラギーナン、ゼラチン、カゼイン、デキストラ
ン、半合成系のメチルセルロース、エチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、デンプングリコール酸ナトリウム、アルギン酸ナ
トリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル及
びこれらの誘導体等が挙げられる。
【0017】また、黴の発生による筆記具のインキ通路
におけるインキの流出阻害を抑制するためにデヒドロ酢
酸ナトリウム、1,2−ベンゾチアザリン−3−オン、
安息香酸ナトリウムなどの防腐防黴剤を適量加えること
もできる。
【0018】更に、インキと接触する部分に金属を使用
している筆記具の場合、金属の腐食防止のためにベンゾ
トリアゾール、エチレンジアミン四酢酸などの防蝕剤
や、可溶化剤としてオレイン酸のような脂肪酸も添加す
ることが出来る。
【0019】本発明のインキを製造するに際しては、従
来知られている種々の方法が採用できる。例えば、着色
材として染料を用いた場合にはターボミキサーなどの撹
拌機により撹拌混合することによって、着色材として顔
料を用いた場合にはボールミル、サンドグラインダー、
スピードラインミル、ロールミル等の分散機により混合
摩砕することによって容易に得られる。
【0020】
【作用】架橋型ポリN−ビニルカルボン酸アミドと、
2.0重量%以下のカーボンブラックを併用してインキ
に使用することが何故ボール受け座の摩耗の抑制に効果
があるかについては以下のように推察される。溶媒また
は分散媒中において、適量のカーボンブラックは粒子間
で接触点を有し、立体的に連結して網目状構造を形成す
る。カーボンブラックの適量と架橋型ポリN−ビニルカ
ルボン酸アミドを水性インキに併用すると、ミクロゲル
の間を架橋するようにカーボンブラックが網目状構造を
つくり、2種混合の網目状構造が形成される。そのた
め、ボールの回転による摩擦を受けても、架橋型ポリN
−ビニルカルボン酸アミドのミクロゲルが移動しにくく
なり、その弾力性によって摩擦を吸収する。さらに、2
種混合の網目状構造に含まれるミクロゲルの集合体が、
ボールの回転による摩擦を受けてミクロゲル単位まで崩
れることによっても摩擦を吸収する。そのため、ボール
受け座の摩耗を抑制できると思われる。カーボンブラッ
クの添加量が、インキ全量に対し2.0重量%より多い
場合には、上述のカーボンブラック粒子同士が接触しす
ぎることにより塊のようになってしまい、ミクロゲルを
取り込むような網目状構造を作りにくくなり、ミクロゲ
ルが単独で移動するため、ボールの回転による摩擦が吸
収されにくくなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例、比較例中の各インキの粘度は、600cp
s未満は(株)トキメック製ELD型粘度計標準コーン
ローター1rpmにて測定、600cps以上2000
cps未満は(株)トキメック製ELD型粘度計STロ
ーター10rpmにて測定、2000cps以上は
(株)トキメック製ELD型粘度計STローター2.5
rpmにて測定した。測定時の温度は25℃であった。
尚、各実施例中単に「部」とあるのは「重量部」を表
す。
【0022】実施例1 FUJI SP BLACK 8922(黒色水性顔料ベース、富士色素(株) 製) 2.00部 FUJI SP YELLOW 4178(黄色水性顔料ベース、富士色素(株 )製) 25.00部 GX−205(架橋型ポリN−ビニルアセトアミド、昭和電工(株)製) 1.40部 プロクセルGXL(防腐剤、ICIジャパン(株)製) 0.25部 エチレングリコール 32.00部 グリセリン 15.00部 水 24.35部 上記各成分中、GX−205、エチレングリコール、グ
リセリン、水を撹拌機にて2時間混合撹拌を行い、その
後50℃下に20時間放置した後GX−205、エチレ
ングリコール、グリセリン、水以外を添加して2時間混
合攪拌し、粘度1620cpsの黄褐色水性インキを得
た。
【0023】実施例2 NKW−6559(黒色水性顔料ベース、日本蛍光化学(株)製)30.00部 MICROJET BLACK M−800(黒色水性顔料ベース、オリエント 化学工業(株)製) 10.00部 NA−010 1.20部 ジエタノールアミン 0.25部 プロピレングリコール 15.00部 水 43.05部 グリシンベタイン(可溶化剤) 0.50部 上記各成分中、NA−010、NKW−6559以外の
成分を撹拌機にて2時間混合撹拌を行い、その後NA−
010を添加して再度5時間攪拌を行い、その後さらに
NKW−6559を加えて2時間攪拌し、粘度640c
psの黒色水性インキを得た。
【0024】実施例3 ウォーターブルー#9(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.00部 PRINTEX25(カーボンブラック、デグサジャパン(株)製)0.10部 NA−010 2.30部 ベンゾトリアゾール 0.20部 水 77.40部 グリセリン 10.00部 上記各成分中、NA−010、ウォーターブルー#9以
外を3時間混合撹拌した後、NA−010を加えて撹拌
機にて2時間攪拌し、その後さらにウォーターブルー#
9を加えて1時間攪拌し、粘度6180cpsの暗青色
水性インキを得た。
【0025】実施例4 MA100(カーボンブラック、三菱化成工業(株)製) 1.20部 GX−205 0.30部 25%水酸化ナトリウム水溶液 0.20部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 5.00部 エチレングリコール 12.00部 水 81.30部 上記各成分中、GX−205、25%水酸化ナトリウム
水溶液以外の成分を3時間混合撹拌した後、GX−20
5を加えて再度5時間撹拌を行い、その後さらに25%
水酸化ナトリウム水溶液を加えて1時間攪拌し、粘度1
50cpsの黒色水性インキを得た。
【0026】実施例5 FUJI SP RED 5544(赤色水性顔料ベース、富士色素(株)製) 30.00部 FUJI SP BLACK 8306(黒色水性顔料ベース、富士色素(株) 製) 0.15部 GX−205 1.30部 デモールN(β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物Na塩、花王(株)製 ) 0.70部 グリセリン 18.00部 エチレングリコール 22.00部 水 27.85部 上記の成分中、GX−205、以外の成分を撹拌機にて
2時間混合撹拌した後、その後GX−205を加えて再
度3時間攪拌を行い、粘度1380cpsの赤色水性イ
ンキを得た。
【0027】実施例6 Special Black 4(カーボンブラック、デグサジャパン(株)製 )80部NKW−6559 30.00部 NA−010 0.80部 プロクセルGXL 0.25部 グリセリン 8.00部 プロピレングリコール 10.00部 水 50.15部 上記成分中、GX−205、NKW−6559、プロク
セルGXL以外の成分を2時間攪拌混合した後、GX−
205、プロクセルGXLを加えて再度3時間撹拌を行
い、その後さらにNKW−6559を加えて2時間攪拌
し、粘度220cpsの黒色水性インキを得た。
【0028】実施例7 JR301(酸化チタン、テイカ(株)製) 30.00部 FUJI SP BLACK 8922 0.40部 GX−205 2.70部 ジョンクリルJ−61(樹脂、ジョンソン(株)製) 0.80部 プロピレングリコールモノメチルエーテル 7.00部 エチレングリコール 10.00部 水 48.50部 トリエタノールアミン 0.60部 上記成分中、GX−205、FUJI SP BLAC
K 8922以外の成分を撹拌機で3時間攪拌混合した
後、GX−205を加えて再度5時間攪拌を行い、その
後さらにFUJI SP BLACK 8922を加え
て2時間攪拌し、粘度18710cpsの白色水性イン
キを得た。
【0029】比較例1 実施例1の水を15.00部除き、その量だけFUJI
SP BLACK8306を加えた以外は、実施例1
と同様になして粘度1890cpsの黄褐色水性インキ
を得た。
【0030】比較例2 実施例2のMICROJET BLACK M−800
を除きその量だけNKW−6559を加えた以外は実施
例2と同様になして、粘度420cpsの黒色水性イン
キを得た。
【0031】比較例3 実施例3の水を4.00部除きその量だけPRINTE
X 25を加えた以外は、実施例3と同様になして粘度
7040cpsの暗青色水性インキを得た。
【0032】比較例4 実施例4のMA100を除きその量だけNKW−655
9を加えた以外は、実施例4と同様になして粘度122
cpsの黒色水性インキを得た。
【0033】比較例5 実施例5のFUJI SP BLACK 8306を除
きその量だけ水を加えた以外は、実施例5と同様になし
て粘度1360cpsの赤色水性インキを得た。
【0034】以上、実施例1〜7及び比較例1〜5で得
られた水性インキを、ステンレスボールペンチップ(ボ
ール素材:超硬合金)を一端に連接したポリプロピレン
製の中空軸筒よりなる透明なインキ収容管に0.8g充
填し試験用サンプルとし、筆記距離、ボール沈み量につ
いて試験した。
【0035】また、各実施例、比較例のインキを収容し
た試験用サンプルについて、50℃に30日経時する
前、経時した後のインキ粘度変化率を測定した。結果を
表1、表2に示す。
【0036】筆記距離:自転式連続螺旋筆記試験機(筆
記試験機 MODEL TS−4C−20 精機工業研
究所製)を用い、筆記速度7cm/sec、荷重100
g、筆記角度70°で連続筆記して、連続した筆跡が得
られなくなる(筆跡のカスレが発生する)までの筆記距
離を測定した。(但し、実施例1〜7は充填したインキ
をすべて使用してしまった。比較例1〜5は充填したイ
ンキの10〜20%程度が残っていたが、筆跡にはかす
れが著しくみられた)
【0037】ボール沈み量:上記筆記試験において、筆
記前のボール突出長さと、400m連続筆記後のボール
突出長さとの差をボール沈み量とした。尚、ボール突出
長さの測定方法は、ボールペン自体を横向きにに置き、
先端のボールペンチップのボール先端部にステンレス板
を200g荷重で押し当ててボールがボール受け座に接
するようにし、工具顕微鏡(デジタル式小型測定顕微鏡
MODEL STM−DH オリンパス光学工業
(株)製)を用い、ボールペンチップの小口開口端から
ボール先端までの長さを測定するものとした。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る水性インキは、ボール回転によるボール受け座の摩
耗や変形を少なくでき、ボール沈みが極力防止できると
いう初期の目的が充分に達成できるものである。よっ
て、これにより長筆記距離しても筆跡がかすれないこと
が実現されるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と、架橋型ポリN−ビニルカルボン酸
    アミドとから少なくともなる水性インキにおいて、イン
    キ全体に対し2.0重量%以下のカーボンブラックを含
    有することを特徴とするボールペン用水性インキ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249444A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Pilot Ink Co Ltd ボールペン用水性インキ組成物及びそれを内蔵したボールペン
JP2017052832A (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 三菱鉛筆株式会社 筆記具用水性インク組成物

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