JP3257863B2 - 土盛り用ブロック及びそのブロックを用いた土盛り方法 - Google Patents
土盛り用ブロック及びそのブロックを用いた土盛り方法Info
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Description
左右に並列し得る土盛り用ブロックとそのブロックを用
いた土盛り方法に係り、特にブロックに充填される土砂
を自動的に傾斜せしめることを可能としたブロックと、
そのブロックを用いて構成した壁面に土盛りする方法に
関するものである。
に当たっては、コンクリート製ブロックを単に壁状に積
層したもの、或いは土盛りし得るブロックを段々状に積
み上げたもの等があった。
リート製ブロックを単に壁状に積層したものは、壁面全
面がコンクリートで被覆されてしまうので、美観や或い
は騒音等に問題があった。また、後者の土盛りしたブロ
ックを段々状に積み上げたものは、その土盛り部分に草
木を植えることが出来るので、美観や騒音等の問題を解
決することは出来るが、ブロックを段々状に積み上げる
ために、その底面に極めて広いスペースを必要とするの
で、狭い場所、例えば道路の境界等には構成することが
出来ない問題があった。
発された全く新しい技術であって、特に土盛りしたブロ
ックを狭い場所にも順に積層して壁面を構成することが
出来、しかも各ブロックに傾斜した土盛り面を形成し、
この傾斜面に植物を育成させることが出来るようにした
全く新規な技術を提供するものである。
ロックは、前述の従来の問題点を根本的に改善した技術
であって、その要旨は、内部に土盛りをし得るコンクリ
ート製ブロックに於いて、裏側外面に複数個の凸起と凹
溝とを交互に設け、かつ裏側に近い底面に抜穴を穿設
し、更に内底面の表側から抜穴に向かって下降傾斜面を
設けて構成したことを特徴とした土盛り用ブロックであ
る。
の要旨は、裏側外面に凸起と凹溝とが設けられかつその
底面に抜穴と表面から抜穴に向かって下降傾斜面を設け
た複数個のブロックを該凸起と凹溝とを相互に噛合させ
ることによって前後左右に並列すると共に順に積層し、
かつ最上段のブロックから注入した土砂を底面の抜穴よ
り順に下方のブロックに流入させ、更に底面の抜穴の位
置及び下降傾斜面の作用によって下方のブロックに傾斜
状に土盛を形成したことを特徴としたブロックを用いた
土盛り方法である。
く、裏側外面に凸起と凹溝とを歯車状に交互に設けたの
で、背中合わせ状に並列された複数の土盛り用ブロック
をこの凸起と凹溝とを相互に噛合することによって一体
的に連結することが出来る。また、前後のブロックの噛
合をずらせることによって、横方向に前後二列に並列さ
れる各ブロックを交互に噛合させて夫々連結することが
出来る。
ので、積層された最上層のブロックより最下層のブロッ
クに亘って土砂を順に流入させて最下層のブロックより
最上層のブロックに逆に盛土することが出来る。かつブ
ロックの底面には裏側に近い位置に抜穴が穿設されると
共に、その底面の表側から抜穴に向かって下降傾斜面が
設けられているので、ブロック内に流入される土砂を該
抜穴より下方のブロック内に向かってスムーズに流出せ
しめると共に、下方のブロックに盛り上げる土砂に表側
より裏側が徐々に高くなりかつ崩れ落ちないような傾斜
面を形成することが出来る。
ロック及びそのブロックを用いた土盛り方法は、上述の
如く、積層された各ブロックに傾斜面状に土盛りを施し
たので、土盛り面積及び植物育成面積を大きくすると共
にこの土盛り部分で育成される植物をブロック壁面より
大きく露出させることが出来る。
クの底面が表側から抜穴に向かって下降傾斜しているの
で、盛土された土砂の重力がブロックの裏側にかかり、
更に各ブロックの盛土も表側より裏側が土砂量が多く傾
斜して盛土されているので、ブロック壁の裏側に重力を
保つことが出来、これによって壁面を安定させると共に
強度を保つことが出来る。
そのブロックを用いた土盛り方法について説明すると、
図1は本発明のブロックを用いて構成したブロック壁の
斜視説明図、図2は本発明のブロックの説明図、図3は
図2のブロックの斜視図、図4は複数のブロックを相互
に噛合しながら並列する状態の斜視説明図、図5はブロ
ックを用いたブロック壁の斜視図、図6は図5のブロッ
ク壁の縦断面図、図7は図6のブロック壁のブロック内
に土砂を充填する状態の説明図、図8は図7の状態の土
砂が更に多く充填された状態を示す説明図、図9は各ブ
ロックの盛土に植物が育成された状態の縦断面説明図で
ある。
を施すことが出来るコンクリート製ブロックであり、孤
状に突出した表側壁2と、両側の側壁3、4と及び裏側
壁5とにより略5角形状に形成されている。前記表側壁
2の外面には複数個の縦リブ6が突設されている。
4個の凸起7と、奥部が幅広になった該凸起7を嵌入係
止し得る3個の凹溝8とが交互に設けられている。ま
た、ブロック1には底面9が設けられ、かつこの底面9
の裏側に近い部分には略全幅に亘って細長い抜穴10が穿
設されている。更にこの底面9の内面には、裏側から抜
穴10に向かって下降傾斜面9aが設けられている。
ロック壁を構成するに当たっては、図1、図4乃至図6
に示す如く、複数個のブロック1を背中合わせに前後に
並列し、かつ相互にずらせながら裏側壁5の外面に設け
られた凸起7と凹溝8とを相互に水平方向に抜けないよ
うに噛合して係合することによって複数個のブロック1
を相互に2列に連結し、更に2列に連結されたブロック
1上に同様に複数個のブロック1をずらせながら順に積
み重ねることによって、ブロック壁を構成することが出
来る。
施す工程について説明すると、図7乃至図9に示す如
く、順に積層して構成されたブロック壁の最上層のブロ
ック1に土砂11を流入すると、その底面9の抜穴10より
土砂11を徐々に流下させて、その結果最下層に並列され
たブロック1から上層のブロック1の順番に土砂11を充
填せしめることが出来る。
は、裏側に近い位置に抜穴10が穿設されると共に、その
底面9の表側から抜穴10に向かって下降傾斜面9aが設
けられているので、ブロック1内に流入される土砂11を
該抜穴10より下方のブロック1内の裏側に近い位置に向
かってスムーズに流出せしめることが出来る。またこの
ようにして下方のブロック1内に盛り上げられる土砂11
が、表側より裏側が徐々に高くなり、かつ上層からの土
砂11の重力がかかって崩れ落ちないような安息角以下の
傾斜面11aを形成して盛土を行うことが出来る。
9に抜穴10に向かって下降傾斜面9aが設けられている
ので、ブロック1内に充填された土砂11の重力がブロッ
ク1の表側にかからずに、裏側にかかるので、ブロック
壁の裏側に重力を掛けて壁面を安定させると共に、前述
の如く各ブロック1内に傾斜して盛土された土砂11も上
層から下層に亘って土砂11の重力を掛けてそのまま崩れ
落ちないように安定せしめることが出来る。
壁の各ブロック1には、前述の如く、傾斜面11aを持っ
た盛土を形成したので、土盛り面積と植物育成面積とを
大きくすることが出来、かつ図9のようにこの傾斜面11
aに育成した植物12を水平方向から良く見えるように大
きく露出し、これによってブロック壁のコンクリート面
の現出面積を抑制することが出来る。
ブロックを用いた土盛り方法は、上述の如き構造と作用
とを有するので次のような多大な効果を有するものであ
る。
を、裏側外面に設けた凸起と凹溝とを水平方向に抜けな
いように噛合させることによって相互に連結することが
出来る。(2)前項のように連結されたブロック群を積
み重ねることによって、直立状のブロック壁を簡単に組
立構成することが出来る。(3)ブロック壁の最上層の
ブロックから最下層のブロックに土砂を流入させて各ブ
ロックに盛土することが出来る。
を持った盛土を自動的に行うことが出来る。(5)盛土
によってブロックの裏側に重心を形成し、各ブロックの
傾斜盛土が崩れ落ちないようにすることが出来る。
(6)盛土の面積と植物の育成面積とを増大せしめるこ
とが出来る。(7)斜面に育成した植物を水平方向から
良く見えるようにしてブロック壁の植物を大きく露出す
ることが出来る。(8)斜面に植えられた植物に日光が
良く当たるように植物の成育環境を良くすることが出来
る。
の斜視説明図である。
状態の斜視説明図である。
る状態の説明図である。
示す説明図である。
断面説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に土盛りをし得るコンクリート製ブ
ロックに於いて、裏側外面に複数個の凸起と凹溝とを交
互に設け、かつ裏側に近い底面に抜穴を穿設し、更に内
底面の表側から抜穴に向かって下降傾斜面を設けて構成
したことを特徴とした土盛り用ブロック。 - 【請求項2】 裏側外面に凸起と凹溝とが設けられかつ
その底面に抜穴と表面から抜穴に向かって下降傾斜面を
設けた複数個のブロックを該凸起と凹溝とを相互に噛合
させることによって前後左右に並列すると共に順に積層
し、かつ最上段のブロックから注入した土砂を底面の抜
穴より順に下方のブロックに流入させ、更に底面の抜穴
の位置及び下降傾斜面の作用によって下方のブロックに
安息角以下の傾斜状に土盛を形成したことを特徴とした
ブロックを用いた土盛り方法。
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---|---|---|---|
JP12317393A JP3257863B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 土盛り用ブロック及びそのブロックを用いた土盛り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12317393A JP3257863B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 土盛り用ブロック及びそのブロックを用いた土盛り方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP12317393A Expired - Fee Related JP3257863B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 土盛り用ブロック及びそのブロックを用いた土盛り方法 |
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1993
- 1993-04-28 JP JP12317393A patent/JP3257863B2/ja not_active Expired - Fee Related
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