JP2000080664A - 擁壁形成方法 - Google Patents

擁壁形成方法

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JP2000080664A
JP2000080664A JP29127398A JP29127398A JP2000080664A JP 2000080664 A JP2000080664 A JP 2000080664A JP 29127398 A JP29127398 A JP 29127398A JP 29127398 A JP29127398 A JP 29127398A JP 2000080664 A JP2000080664 A JP 2000080664A
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weir plate
plate
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block
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Takeshige Shimonohara
武茂 下ノ原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工時間の短縮が図れる外観の優れた擁壁形
成方法を提供する。 【構成】 水平断面II(パイ)形状のブロック本体1
0とブロック本体10控部12の前端付近に設けられた
挿入溝13に挿入可能な係着部21を備えた堰板20と
を使用する。ブロック本体10を必要個数だけ横設し、
ブロック本体10における控部12の嵌入溝に堰板20
を嵌入してブロック本体10の前面側を閉じて胴込部を
形成し、該胴込部に砕石、コンクリート又は土を封じ込
め、これを繰り返して順次上方に組積して擁壁を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路、宅地、公園等の
擁壁、河川の護岸擁壁、防音壁などを構築するための擁
壁形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の擁壁として、矩形板状の
鏡部及びこの鏡部の背面から延びる一対の矩形板状の控
部を備えた水平断面II形状のブロックを用いたものが
知られている(例えば、実開昭61−26747号公報
参照)。そして、このブロックを組積するに際しては、
控部の前面に横鉄筋及び縦鉄筋を配するとともに、縦鉄
筋とブロックの間に吊鉄筋を配した後、控材の前面に鉄
線製等の網を係止してその後側に裏込栗石を充填し、鏡
ブロックの裏面と控材及び網で囲まれた空洞に裏込コン
クリートを充填するようにしている。
【0003】また、特願平6−107483号には、矩
形板状の鏡部及びこの鏡部の背面から延びる一対の矩形
板状の控部を備えた水平断面II形状のブロック本体
と、各控部の後端付近に設けられた嵌入溝に挿入可能な
一対の切込溝を備えた堰板とを組み合わせて使用する擁
壁形成方法であって、前記ブロック本体を必要個数だけ
横設し、ブロック本体における控部の嵌入溝に堰板を嵌
入して隣接するブロック本体同士を堰板により連結する
とともにブロック本体の背面側を閉じて胴込部を形成
し、該胴込部に砕石又はコンクリートを封じ込め、これ
を繰り返して順次上方に組積することを特徴とする擁壁
形成方法が、本願発明者によって提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開昭61−2674
7号公報に記載された擁壁は、これを構築する際して、
前記したように鉄筋を複雑に配設する必要があり、した
がって組積みするのに手間がかかるため、施工に時間を
要するとともに、工事費が高くなるという問題点があっ
た。また特願平6−107483号の擁壁形成方法によ
る擁壁は、鏡部が前面に現出していて、平坦で無味乾燥
な外観のものとなり、設置場所によっては環境と調和し
ないことがある。本発明は、上記のような背景に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、施工時
間の短縮が図れる外観の優れた擁壁形成方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の擁壁形成方法は、矩形板状の背部及びこの
背部の前面から前方に延びる一対の矩形板状の控部を備
えた水平断面II形状のブロック本体と、各控部の前端
付近に設けられた嵌入溝に挿入可能な係着部を備えた堰
板とを組み合わせて使用する擁壁形成方法であって、前
記ブロック本体を必要個数だけ横設し、ブロック本体に
おける控部の嵌入溝に堰板を係止してブロック本体の前
面側を閉じて胴込部を形成し、該胴込部に砕石、コンク
リート又は土を封じ込め、これを繰り返して順次上方に
組積するようにしたものである。
【0006】そして、擁壁の強度を増強するためには、
堰板により隣接するブロック本体同士を連結するとよ
い。なお、曲率の小さなカーブのある擁壁を形成する場
合や堰板上に土を入れる場合には、曲面又は折れ曲がっ
た形状の堰板を使用するとよい。また、擁壁背面の水抜
き機能を持たせる場合には、任意形状の水抜き孔を1つ
又は複数設けたブロック本体を使用すればよい。
【0007】さらに、擁壁の外観を向上するためには表
面に任意模様を現出した堰板を使用すればよく、魚巣を
備えた護岸擁壁を形成する場合には、堰板に任意形状の
壁孔を1つ又は複数設けてなるブロック本体を所定箇所
に使用すればよい。また、緑化擁壁を形成する場合に
は、ブロック本体の前面側の所定箇所に付帯物を添設し
た堰板を使用して、その付帯物の上部や、堰板や付帯物
で区分される内部に土を入れたり、控部間の下部に底板
を設けたブロック本体を所定箇所に使用して、その底板
上に土を入れるようにすればよい。
【0008】
【作用】上述の構成からなる本発明の擁壁形成方法で
は、擁壁全体に模様を形成することができるほか、ブロ
ック本体と堰板とにより胴込部が形成され、ここに砕石
又はコンクリートを封じ込めることにより積み重ねたと
きに、重量が増した強固な擁壁を形成することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0010】図1〜図6は本発明に係る擁壁形成方法の
第1実施例を示すもので、図1〜図3は擁壁を形成する
手順の説明図、図4及び図5は形成された擁壁の異なる
位置での断面図、そして図6は形成された擁壁の全景を
示す一部断面の斜視図である。
【0011】本実施例の擁壁形成方法では、図1に示す
ように、矩形板状の背部11及びこの背部11の前面か
ら前方に延びる一対の矩形板状の控部12とを備えた水
平断面II(パイ)形状のブロック本体10と、各控部
12の前端付近に設けられた嵌入溝13に挿入可能な一
対の切込溝からなる係着部21を備えた堰板20とを組
み合わせて使用する。
【0012】まず、図1及び図2に示すように、ブロッ
ク本体10を必要個数だけ横設し、ブロック本体10に
おける控部12の嵌入溝13に堰板20を嵌入係止し
て、隣接するブロック本体10同士を堰板20により連
結するとともに、ブロック本体10の前面側を閉じて胴
込部Aを形成する。ここで、堰板20の両サイドの張出
部分22には対向するようにテーパー面が設けてあるの
で、多少のズレがあっても隣接する堰板20の隙間を小
さくできる。また、控部12の嵌入溝13を堰板20の
切込溝からなる係着部21に対して適当な余裕のあるよ
うに設けておけば、ブロック本体10の並びに多少の曲
がりがあっても堰板20を係止できる。また、本実施例
では控部12の前端に張出部分12aを設けてあり、そ
の内側の両サイドにテーパーを設けてある。この張出部
分12aは必ずしも必要ではないが、設けておくと堰板
20の安定によく、さらに係着部21としての切込溝の
余裕巾を大きくとれる。また、控部12の下部に図示の
如き突起12bを設けておくと、後方への振れやズレが
防止され、堰板20の嵌合状態を安定させることができ
る。この突起12bも必要により設けるようにする。こ
の突起12bも必要により設け、さらに適宜の位置に1
ヶ所又は2ヶ所以上設けることも可能である。
【0013】ブロック本体10と堰板20により形成さ
れた胴込部Aには図3に示す如く砕石Rやコンクリート
C(必要に応じて鉄筋Sも入れる)を封じ込め、これを
繰り返して順次上方に組積して擁壁を形成する。この場
合、本実施例では、下段における堰板20の上部がブロ
ック本体10の控部12から僅かに突き出る状態になっ
ており、控部12の下部に設けた切欠溝14がこの堰板
20上部に嵌まるようにして上段のブロック本体10を
積み重ねることにより前後の位置決めとズレ防止が行わ
れる。この組積に際しブロック本体10の背部11が図
示の如く千鳥状となるように組積してもよいし、場合に
よってはいも積でもよい。そして、胴込部Aに砕石Rを
入れる場合には、図示の如く背部11に水抜き孔11a
を開けたブロック本体10を使用し、擁壁背面の排水を
行うようにする。また、胴込部AにコンクリートCを打
設する場合には、背部11に水抜き孔11aを設ける必
要はないが、もし設ける時はコンクリートCが流出しな
い大きさとする。なお、擁壁背後の裏込砕石断面が大き
いとか、山からの水が少ない場合には水抜き孔11aの
必要はない。
【0014】ここで、形成される擁壁の高さは一般的に
1〜20m程度である。そして、地山の土質により多少
変化するが、概して擁壁高さが3m以下の場合は、胴込
部Aに砕石R(礫)を入れると経済的である。また、擁
壁高さが3〜5mの場合は、胴込部AにコンクリートC
と砕石Rを入れることにより構造的に安全が保たれる。
擁壁高さが5〜10mの場合は、胴込部Aにコンクリー
トCと鉄筋Sを入れて地震時に耐えられる構造にすると
よい。また、擁壁高さが10mを越えるような場合に
は、公知のアンカーXを用いる工法を取り入れることに
より地山との一体性を強化するとよい。なお、本発明の
擁壁形成方法によれば、図6に示したようなもたれ擁
壁、又は直立擁壁のいずれでも形成できる。
【0015】図7は本発明に係る擁壁形成方法の第2実
施例を示すもので、図7は擁壁を形成する手順の説明図
である。
【0016】先の第1実施例で形成される擁壁は、図4
及び図5に示すように、胴込部Aに砕石R又はコンクリ
ートCを詰めて擁壁自体を重くし、山側にもたれさせて
土圧や地震力に抗するようにした構造であったが、本実
施例の場合は、擁壁を直立状態で形成して敷地を有効利
用するもので、擁壁自身を重くする必要はなく、胴込部
Aに詰めたコンクリートC及び鉄筋Sによって土圧又は
地震に抗しようとするものである。
【0017】本実施例においても、図7に示す如く第1
実施例のものと同様な水平断面II形状のブロック本体
10と堰板20とを組み合わせて使用する。そして胴込
部の1つのみにコンクリートCと鉄筋Sを詰める場合、
他の胴込部には必要により砕石Rを入れてもよい。
【0018】ブロック本体10と堰板20を上方に組積
する場合、ブロック本体10における控部12の長さが
順次短くなったものを積み上げることにより、図7に示
す如く背面側で階段状にする。擁壁が高くなって土圧及
び地震力に抗しきれない場合は、全ての胴込部にコンク
リートC及び鉄筋Sを入れるとよい。この時、必要に応
じて排水用の砕石を、部分的に又は全巾にわたって必要
な厚みだけ、胴込部の背後に設ける場合がある。
【0019】図8〜図10は本発明に係る擁壁形成方法
の第3実施例を示すもので、図8及び図9は擁壁を形成
する手順の説明図、図10は形成された擁壁の全景を示
す一部断面の斜視図である。
【0020】本実施例においても、図8に示す如く第
1、2実施例のものと同様な水平断面II形状のブロッ
ク本体10と堰板20とを組み合わせて使用する。た
だ、図8に示すように、経済性を考慮して胴込部の1つ
のみにコンクリートCと鉄筋Sを詰める場合は、図示の
如く両サイドの張出部分を少なくした堰板20を用いる
とよい。このとき、他の胴込部は前方が開放されていて
開胴部Vとなっている。図10に示したように、形成さ
れた擁壁がもたれ擁壁の場合は、必要に応じて張出部分
の異なる、又は後述する各種の堰板20を組み合わせて
使用し、前方が開放された開胴部Vに土を入れて樹木類
を植裁すれば、擁壁を緑化することができる。
【0021】図11〜図13は本発明に係る擁壁形成方
法の第4実施例を示すもので、擁壁を形成する手順の説
明図である。
【0022】本実施例においても、図11に示すよう
に、矩形板状の背部11及びこの背部11の前面から前
方に延びる一対の矩形板状の控部12とを備えた水平断
面II形状のブロック本体10と、各控部12の前端付
近に設けられた嵌入溝13に挿入可能な一対の切込溝か
らなる係着部21を備えた堰板20とを組み合わせて使
用する。
【0023】前記第1〜3実施例では、ブロック本体1
0を必要個数だけ横設し、ブロック本体10における控
部12の嵌入溝13に堰板20を係止して、隣接するブ
ロック本体10同士を堰板20により連結しているが、
この第4実施例ではブロック本体10同士は、堰板20
により連結されていない。しかし第1〜3実施例に示し
た場合と同様に、もたれ擁壁、又は直立擁壁のいずれで
も形成できる。
【0024】この例では、隣接するブロック本体10と
非連続の堰板20とにより形成される胴込部Bに、コン
クリートCと鉄筋Sを詰めて擁壁を形成している。他の
胴込部には必要に応じてコンクリートC、砕石R、土な
どを充填する場合がある。
【0025】図14は本発明に係る擁壁形成方法の第5
実施例に使用する堰板を示す斜視図である。
【0026】この実施例にて使用するブロック本体10
及び堰板20は第1実施例のものと略同じ構成である
が、堰板20に任意形状の壁孔20aを1つ又は複数設
けてある。そして、適宜の胴込部Aに砕石を入れて形成
された擁壁は魚巣を備えた護岸擁壁として使用すること
ができる。この場合、必要に応じてブロック本体10の
控部12に適当な孔12cを開けておき、各胴込部Aを
連通させた形態としてもよい。なお、魚巣の部分は河川
等の最高水位線以下に設ければよい。また、全ての胴込
部Aに土を入れると道路擁壁等の緑化用としても使用す
ることができる。
【0027】図15は第6実施例を説明するためのブロ
ック本体と堰板との組み合わせ状態を示す平面図であ
る。
【0028】この実施例で使用する堰板20は、係着部
21としての切込溝の幅を大きくするとともに、両サイ
ドの張出部分22を適当な角度で反対向きに折り曲げた
形状をしている。さらに、本実施例ではブロック本体1
0における控部12の嵌入溝13も大きくとってあり、
堰板20が控部12の嵌入溝13に対して余裕を持って
嵌まるようにしている。これにより、隣接する背部11
が同一平面から僅かにずれた状態でブロック本体10を
設置したとしても、隣接する堰板20の張出部分22に
よりズレが吸収されることになり、各ブロック本体10
における控部12の嵌入溝13に堰板20を挿入して隣
接するブロック本体10同士を連結でき、ブロック本体
10の前面側を閉じて胴込部Aを形成することができ
る。したがって、本実施例によれば、曲率の小さなカー
プのある擁壁を形成することが可能となる。なお、本実
施例にて形成される擁壁においても、第5実施例の如き
魚巣を備えた護岸擁壁や緑化可能な道路擁壁等に適用す
ることも勿論可能である。
【0029】図16は別の実施例で使用されるブロック
本体と堰板を示す斜視図である。擁壁を構築するにあた
り、出隅や入隅は避けることができない。そのような状
態に対処するための堰板25の一例を示す。この場合、
ブロック本体10は前記したものと同様であるが、背部
11が二つの面に沿うようにブロック10を出合せて配
置し、曲線状となっている堰板25を嵌入溝に挿入して
ブロック本体10を連結している。図示は出隅の場合で
あるが、入隅の場合も同様に実施できる。また堰板25
が適宜の位置において、90゜又は任意の角度で折れ曲
がった出隅又は入隅の堰板でもよい。
【0030】図17は別の実施例で使用される堰板の斜
視図である。この発明では、堰板20は擁壁の前面にあ
たるものであり、堰板20の表面に彫刻20cや模様を
現出させることにより、従来の擁壁に美的要素を組み入
れることができる。
【0031】図18は別の実施例で使用される堰板の斜
視図である。前記した各実施例では、ブロック本体10
における控部12の嵌入溝13に係止される堰板20
は、その控部12の前端付近に設けられた嵌入溝13に
挿入可能な一対の切込溝からなる係着部21を備えてい
るが、図18に示したように、その切込溝の外側を切り
落として切欠きとした係着部21を備えた堰板20も使
用可能である。このような堰板20はコンクリートCを
充填する胴込部に利用するとよい。また図1に示した控
部12下部の突起12bを、この場合に利用すれば堰板
20とブロック本体10の控部12との係止を安定させ
ることができる。
【0032】図19は別の実施例で使用される堰板の斜
視図で、付帯物が添設された堰板をブロック本体の前面
側の所定位置に挿入して使用する例である。すなわち、
堰板20には角材状の堰板本体20dに付帯物としての
丸棒20eが取り付けられている。堰板本体20の両端
は、ブロック本体10の所定箇所の嵌入溝13に挿入し
て控部12に係着される。図20は別の例で使用される
堰板の斜視図で、図19で示した堰板と類似する。この
例の堰板本体20dの係着部21は大きな切欠きとなっ
ており、前述同様ブロック本体10同士又は隣接する控
部12間にまたがって係着される。
【0033】このように、堰板本体20dはブロック本
体10の控部12と係着されるものであれば任意の形状
のものが採用でき、その材料もコンクリートに限定され
るものでなく、木材、鉄、非鉄金属、セラミックス、樹
脂等の各種建築材料が使用できる。また付帯物も同様に
各種建築材料で構成された任意形状のものが使用でき
る。
【0034】図21は別の実施例で使用される堰板の斜
視図であり、図22はその堰板をブロック本体に係着し
た状態を示す斜視図である。ブロック本体10と堰板2
0とを組み合わせて、魚巣を備えた護岸擁壁として使用
するとき、堰板本体20dに大きな壁孔20a設けられ
ているので、ブロック本体10内部にゴミが詰まりやす
い。これを防止するため、この堰板本体20dにはその
前面上縁から前方斜め下向きに突出する付帯物としての
棚部26が一体に設けられているとともに、その棚部2
6には控部12前端の張出部分12aを受け入れる通孔
26aが穿設されている。またこの棚部26は壁孔20
aを隠すことにもなるので、外形が美観的な擁壁を形成
することができる。さらにこの堰板20を上下逆さま
に、すなわち棚部26が上向きになるようにブロック本
体10と係着させ、棚部26上に客土して植樹すると緑
化擁壁を形成することができる。
【0035】図23はさらに別の実施例で使用される堰
板の斜視図であり、図24はその堰板をブロック本体に
設置した状態を示す斜視図である。この堰板20は堰板
本体20dに付帯物としての複数の丸棒20eが貫通さ
れており、さらにそれらの丸棒20eの先端は付帯物と
しての横方向及び縦方向の丸棒22fで組み付けられて
いる。このようなブロックが河岸や海岸の水際に設置さ
れると、あたかも根が水で洗われて見えている柳の木の
ように、水面下は魚礁や稚魚の生息場所として、水面上
は小鳥の営巣場となる。
【0036】図25は別の実施例で使用される堰板の斜
視図である。この例は図21で示した付帯物としての棚
部26上にさらに板材26dを立設したものである。こ
のような堰板20をブロック本体10に設置して河川や
海岸の護岸に使用すると流水圧及び波圧から壁孔20a
の内部を保護することができる。この棚部26や板材2
6dの形状は、ブロック本体が使用される用途によっ
て、矩形、台形、円形、波形、ねじれ状、階段状等適宜
の形状とすることができるほか、棚部26の堰板本体2
0dとの取付角度や板材26dの棚部26との取付角度
も任意である。
【0037】図26は別の実施例で使用される堰板の斜
視図である。この例では堰板20の堰板本体20dに設
けられた付帯物としての棚部26上にさらに塊状物26
を堰板製造時に埋め込んだり、製造後に取り付けたもの
である。この塊状物26eは擬岩や自然石などであり、
1個又は複数個取り付けられる。
【0038】図27は別の実施例で使用される堰板の斜
視図である。図27(a)で示した例は、堰板20の堰
板本体20dに付帯物として板材26fを立設したもの
である。堰板本体20と板材26fとの角度αは任意で
ある。この板材26fの面に図26で示した塊状物26
eを固着することも可能である。このような堰板20を
ブロック本体に設置したものは、道路や公園等にも設置
できるが、河川の護岸に使用すると、流水圧から壁孔2
0aの内部や樹木を保護できるので有効である。図27
(a)において二点鎖線で示したような、曲面形状の板
材26gを堰板本体20dに立設したものや、或いは向
きが逆となった曲面形状の板材を堰板本体20dに立設
したものも使用することが可能である。図27(b)で
示した例は、堰板20の堰板本体20dに付帯物として
の板材26fを、堰板本体20dの縁に対して角度β
で、かつ堰板本体20dの面に対して斜めに取り付けた
もので、護岸に使用すると消波に効果がある。なお、図
25,図26に示した例と同様に、板材26fは石又は
円形、逆円形等の適宜の形状をなすことは云うまでもな
い。
【0039】図28は別の実施例で使用される堰板を背
面から見た斜視図、図29はその堰板がブロック本体と
組み合わされて擁壁を途中まで形成した状態を示す斜視
図、そして図30は形成された擁壁の断面図である。こ
こで使用される堰板20では、その係着部21としての
切込溝の両外側が斜め後方に折り曲げられた状態で、付
帯物としての傾斜した棚部27が形成されている。この
ような堰板20同士を隣接させてブロック本体10と組
み合わせて形成される胴込部に客土すると植樹すること
が可能となる。例えば最下段に平坦な堰板20を使用
し、その上段に付帯物としての傾斜棚部27を有する堰
板20を使用して組積みすると低木が植裁でき、平坦な
堰板20を数段使用した上に傾斜した堰板20を使用し
て組積みすると中木を植えることができる。このように
必要箇所に付帯物を添設した形状の異なる堰板を組み合
わせて使用することにより、外観に変化のある擁壁を形
成することができるのである。
【0040】なお前記実施例を説明する図29、図30
において、直立擁壁の場合で示しているが、垂直に大き
く成長する木の植裁には、傾斜したもたれ擁壁に採用す
ると特に好ましい結果が得られる。また図29では堰板
20が隣接するブロック本体10同士を連結していな場
合を示しているが、傾斜した棚部27により隣接するブ
ロック本体10の双方の控部12を挟持して、隣接する
ブロック本体同士を連結することができる。なお、27
aは控部12の下部に設けられた堰板受けである。また
この例においても、下段における堰板20の上部がブロ
ック本体10の控部12から僅かに突き出る状態になっ
ており、控部12の下部に設けた切欠溝がこの堰板20
上部に嵌まるようにして上段のブロック本体10を積み
重ねることにより前後の位置決めとズレ防止が行われ
る。
【0041】図31は別の実施例で使用される堰板20
を、ブロック本体10と組み合わせた状態で示す斜視図
である。この例での堰板20は、ブロック本体10の前
面側に斜め上方に向かって突出させてある。そしてその
上部両端に連なる水平断面コの字型の補強板28が係着
部となって、控部12の2個の嵌入溝13に嵌入係止さ
れブロック本体10と強固に連結されている。この堰板
20上と胴込部Aに客土して植樹することにより緑化擁
壁を形成することができる。
【0042】図32は別の実施例で使用される堰板20
を、ブロック本体10と組み合わせた状態で示す斜視図
である。この例での堰板20は図31で示したものと類
似するが、堰板20をブロック本体10からさらに前方
に大きく突出させたもので、堰板20により、控部12
前端の張出部分12aを隠蔽し、かつ堰板20の下端を
一段下の堰板20の上端で保持するようにしてある。な
お、背部11の水抜き孔11aは適宜の形状及び大きさ
で1ヶ所又は2ヶ所以上有している。
【0043】図33はさらに別の実施例を説明するため
の、使用されるブロック本体の一部断面の斜視図であ
る。この例ではブロック本体10の控部12間の下部に
底板15が形成されていて、その底板15上に土が入れ
られる。例えば実施例3において開胴部Vに土などを入
れる場合において、土などがずれ落ちるのを防ぐため
に、必要に応じて所定箇所に使用されるものである。こ
のような底板を設けたブロック本体10は、前記した他
の実施例においても適用することができる。
【0044】図33で示したような底板15つきのブロ
ック本体10を底板のないブロック本体10とともに、
前記実施例で示したした各種堰板20と適宜必要箇所に
組み合わせて使用して組積みし、さらに所定箇所に植樹
することにより、擁壁全体を単なる法面の安定のみなら
ず、景観を図ることができる。図34は別の実施例を説
明するための擁壁を途中まで形成した状態を示す斜視図
である。開胴部Vを適宜箇所に設け、必要があれば開胴
部Vの下の段に底板15付きのブロック本体10を配置
し、開胴部Vや底板15付きブロック本体の胴込部Aに
土を入れて植樹する。この場合ブロック本体10の背部
11に各種形状の水抜き孔11aを設け土に吸水すると
よい。
【0045】図35は別の実施例を説明するための、使
用されるブロック本体10の控部12の前端に設けた張
出部分12aの斜視図である。前記したように本発明に
おいて堰板20と同様に張出部分12aは擁壁の前面に
出るものであり、その部分に装飾を施すことにより、擁
壁の美観を向上させるものである。
【0046】図36〜図38は、別の実施例を説明する
ためのブロック本体と堰板との組合せ状態を示す平面図
である。前記実施例において堰板20は、すべて隣接若
しくは同一のブロック本体10の控部12の2箇所の嵌
入溝13に挿入される、係着部21を備えたものであっ
たが、2箇所に限定されるものではなく、3箇所以上の
嵌入溝13に挿入される堰板20も同様に利用すること
ができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、次に記載の効果を奏する。
【0048】上述の構成からなる本発明の擁壁形成方法
によれば、法面の安定と擁壁全景として美術的景観を同
時に満足させることができる。
【0049】ブロック本体と堰板とにより胴込部が形成
され、ここに砕石又はコンクリートを封じ込めることに
より積み重ねたときに、重量が増した擁壁を形成するこ
とができる。
【0050】堰板により隣接するブロック本体同士が連
結されているときは、ブロック本体と堰板により胴込部
が形成され、この胴込部に砕石又はコンクリートを封じ
込めることにより短時間で強固な擁壁を形成することが
できる。
【0051】90゜又は適宜の角度で折れ曲がった形状
又は曲面の堰板を使用することにより、曲率の小さなカ
ーブのある擁壁を形成することが可能となる。
【0052】両サイドの張出部分を少なくした堰板を用
いて、前方が開放された開胴部を有するもたれ擁壁を形
成するときや、付帯物などを添着して前面に突出した堰
板を用いるときは、その開胴部や突出部分に客土して樹
木を植裁すれば、擁壁を緑化することができるほか、堰
板や控部の張出部分に模様を形成することにより、従来
は平坦でメリハリの欠けた無味乾燥な擁壁に、美的効果
と環境の改善をもたらす。
【0053】堰板に任意形状の壁孔を設けたブロック本
体を使用したり、堰板に付帯物を添着して堰板の全面側
に複雑な形状の凹凸、突起、隙間などを形成することに
より、魚巣を備えた護岸擁壁や道路等の緑化擁壁を形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の擁壁形成手順を説明するための斜
視図である。
【図2】同じくブロック本体と堰板との組み合わせ状態
を示す平面図である。
【図3】擁壁を途中まで形成した状態で示す斜視図であ
る。
【図4】形成された擁壁の断面図である。
【図5】図4と異なる位置での断面図である。
【図6】形成された擁壁の一部断面の斜視図である。
【図7】第2実施例の擁壁形成手順を説明するための斜
視図である。
【図8】第3実施例の擁壁形成手順を説明するための斜
視図である。
【図9】擁壁を途中まで形成した状態で示す斜視図であ
る。
【図10】形成された擁壁の一部断面の斜視図である。
【図11】第4実施例の擁壁形成手順を説明するための
斜視図である。
【図12】第4実施例のブロック本体と堰板との組合せ
状態を示す平面図である。
【図13】形成された擁壁の一部断面の斜視図である。
【図14】第5実施例の擁壁形成手順を説明するための
斜視図である。
【図15】第6実施例を説明するためのブロック本体と
堰板との組合せ状態を示す平面図である。
【図16】別の実施例を説明するためのブロック本体と
堰板との組合せ状態を示す斜視図である。
【図17】別の実施例で使用する堰板を示す斜視図であ
る。
【図18】別の実施例で使用する堰板を示す斜視図であ
る。
【図19】別の実施例で使用される堰板の斜視図であ
る。
【図20】別の実施例で使用される堰板の斜視図であ
る。
【図21】別の実施例で使用する堰板を示す斜視図であ
る。
【図22】図21の堰板をブロック本体に係着した状態
を示す斜視図である。
【図23】別の実施例で使用される堰板の斜視図であ
る。
【図24】図23の堰板をブロック本体に設置した状態
を示す斜視図である。
【図25】別の実施例で使用される堰板の斜視図であ
る。
【図26】別の実施例で使用される堰板の斜視図であ
る。
【図27】別の実施例で使用される堰板の斜視図であ
る。
【図28】別の実施例で使用する堰板を背面から見た斜
視図である。
【図29】図28の堰板をブロック本体と組み合わせて
擁壁を途中まで形成した状態を示す斜視図である。
【図30】形成された擁壁の断面図である。
【図31】別の実施例で使用する堰板をブロック本体と
の組み合わせた状態で示す斜視図である。
【図32】別の実施例で使用する堰板をブロック本体と
の組み合わせた状態で示す斜視図である。
【図33】別の実施例を説明するための、使用されるブ
ロック本体の一部断面の斜視図である。
【図34】別の実施例を説明するための擁壁を途中まで
形成した状態を示す斜視図である。
【図35】別の実施例を説明するための、使用されるブ
ロック本体の控部の前端に設けた張出部分を示す斜視図
である。
【図36】別の実施例を説明するためのブロック本体と
堰板との組合せ状態を示す平面図である。
【図37】別の実施例を説明するためのブロック本体と
堰板との組合せ状態を示す平面図である。
【図38】別の実施例を説明するためのブロック本体と
堰板との組合せ状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 ブロック本体 11 背部 11a 水抜き孔 12 控部 13 嵌入溝 15 底板 20 堰板 20a 壁孔 21 係着部 25 堰板 A 胴込部 B 胴込部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形板状の背部及びこの背部の前面から
    前方に延びる一対の矩形板状の控部を備えた水平断面I
    I形状のブロック本体と、各控部の前端付近に設けられ
    た嵌入溝に挿入可能な係着部を備えた堰板とを組み合わ
    せて使用する擁壁形成方法であって、前記ブロック本体
    を必要個数だけ横設し、ブロック本体における控部の嵌
    入溝に堰板を係止してブロック本体の前面側を閉じて胴
    込部を形成し、該胴込部に砕石、コンクリート又は土を
    封じ込め、これを繰り返して順次上方に組積することを
    特徴とする擁壁形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の擁壁形成方法において、
    堰板により隣接するブロック本体同士を連結することを
    特徴とする擁壁形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の擁壁形成方法にお
    いて、曲面又は折れ曲がった形状の堰板を所定箇所に使
    用することを特徴とする擁壁形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の擁壁形
    成方法において、任意形状の水抜き孔を1つ又は複数設
    けたブロック本体を所定箇所に使用することを特徴とす
    る擁壁形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の擁壁形
    成方法において、表面に任意模様を現出した堰板を所定
    箇所に使用することを特徴とする擁壁形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の擁壁形
    成方法において、任意形状の壁孔を1つ又は複数設けて
    なる堰板を所定箇所に使用することを特徴とする擁壁形
    成方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の擁壁形成
    方法において、ブロック本体の前面側の所定箇所に付帯
    物を添設した堰板を使用することを特徴とする擁壁形成
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の擁壁形
    成方法において、控部間の下部に底板が形成されている
    ブロック本体を所定箇所に使用することを特徴とする擁
    壁形成方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100783678B1 (ko) 2007-01-10 2007-12-07 주식회사 스마텍엔지니어링 블록을 이용한 벽체 및 그 시공방법
KR100827782B1 (ko) * 2007-01-10 2008-05-07 주식회사 스마텍엔지니어링 ㅂ자 형상의 중공 연통 블록을 이용한 벽체
US10676890B2 (en) 2016-03-30 2020-06-09 Robert Gordon McIntosh Retaining wall system, method of supporting same, and kit for use in constructing same
USD895153S1 (en) 2018-10-05 2020-09-01 Pacific Prebenched Ltd. Block for a retaining wall

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