JPH0354185Y2 - - Google Patents

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JPH0354185Y2
JPH0354185Y2 JP5168787U JP5168787U JPH0354185Y2 JP H0354185 Y2 JPH0354185 Y2 JP H0354185Y2 JP 5168787 U JP5168787 U JP 5168787U JP 5168787 U JP5168787 U JP 5168787U JP H0354185 Y2 JPH0354185 Y2 JP H0354185Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、護岸法面に敷設して階段状擁壁を構
築する他、積み上げ方により魚巣を構築し、ある
いは植物植込部を有する植生ブロツクとして利用
することが可能なブロツクに関する。
〔従来の技術〕
従来護岸用ブロツク、魚巣ブロツクあるいは植
生ブロツクとして種々なるものが存在している。
たとえば、実公昭60−2256号公報、実公昭60−
42103号公報に記載にものが公知である。
しかしながら従来のブロツクは護岸用、魚巣用
あるいは植生用いずれか専用の用途しか有さず、
しかもブロツク自体が大型で構造も複雑であり製
造・施工に特別な技術を要するばかりか、内部の
空間の配置が少なく魚巣若しくは植生用として使
用する際効果が乏しかつた。たとえば前記公知の
ブロツクのうち前者は各控板が傾斜正面板の前方
まで突き出しており、しかも控板の全体形状は方
形状でありブロツク自体の構造が複雑である。一
方、後者は背板の底部が閉塞されておりブロツク
内部の空間の配置が少なく魚巣として使用する際
効果が乏しい。又、多数のブロツクを積み上げる
際、切欠部と突条部を結合させ貫通孔に鉄筋を挿
通する必要があるため、施工に特別な技術を要す
る上、手間がかかる。更に両者とも専用の積み上
げ方法しか有さず、幅広い用途に供することがで
きない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
そこで本考案は、積み上げ方を変えるだけで一
つの物品を護岸用、魚巣用、植生用の3種類に使
用することができ、ブロツク自体の構造がシンプ
ル且つコンパクトにまとめられ、製造・施工がし
やすく、又、ブロツク内部に多くの空間を配置す
ることができ、魚巣用、若しくは植生用として使
用する際効果が大きいブロツクを提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本考案の構成を実
施例に対応する第1図及び第2図を用いて説明す
ると、本考案は、方形状の背面板1と、この背面
板1から一側方向に突設された2条の控板2、
2′と、この控板2,2′の先端に配設され上記背
面板1と同一長さを有する正面板3から成るブロ
ツクにおいて、上記控板2、2′は上端縁2aが
背面板1の上端縁1aに連続する第1の直線部5
と正面板3の上端縁3aに連続する第2の直線部
6がく字状に膨出して連続形成されており、下端
縁2bが背面板1の下端縁3bに連続する直線部
7により形成され、この直線部7と正面板3の下
端縁3cは前記第1及び第2の各直線部5,6に
より形成されたく字状膨出部8に適合するく字状
凹部9を形成している。又、控板2、2′と背面
板1は下端側の間隔7が狭く上端側の間隔5,6
が広くなるように互いに傾斜して配設されてい
る。又、背面板1と正面板3間に空〓部8を保持
し、控板2,2′の各々には背面板1の長手方向
に連通する貫通孔4,4′が設けられている。
〔作用〕
従つて、本考案によれば、正面板3を正面から
見た場合に水平に用いた状態で各ブロツクBを密
着させて敷き詰め、数段積み上げれば護岸擁壁を
構築すると同時に階段及び魚巣が構築される一方
(第5A,5B図)、正面板3を垂直に用いた状態
で積み上げれば魚巣若しくは植物植込部を有する
植生部を構築する等(第6図,7A,7B図)、
積み上げ方法を変えるだけで一つの物品を多用途
に用いることができる他、ブロツク自体の構造が
シンプルなので容易に製造・施工される。
「実施例〕 以下、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。
本考案によるブロツクBは図に示すように、方
形状の背面板1と、この背面板1から一側方向に
突設された一対の控板2,2′と、この控板2,
2′の先端に配設され上記背面板1と同一長さを
有する正面板3とから構成されて成る。
上記背面板1は全体的形状が長方形をしてお
り、その長さをLとすると各端部1c,1dから
各々4分のLの位置に2条の控板の一端2cが一
側方向に直交して突設されている。
上記控板2,2′はそれ自体の側面形状は五角
形を形成しており、上記背面板1の上端縁1aに
連続する第1の直線部5と上記正面板3の上端縁
3aに連続する第2の直線部6が、く字状凸部8
を成して連続して形成されている。即ちこの第1
の直線部5と第2の直線部6の接合部は尖つてい
る。又、上記控板2,2′の下端縁2bの背面板
1の下端縁1bに連続する第3の直線部7は前述
した第1の直線部5と同一長さであり、且つ上記
直線部7が正面板3の下端縁3bの一側稜部3c
と連接することにより上記下端縁3bと上記第3
の直線部7はく字状の凹部9を形成し、この凹部
9の傾斜角度は前述したく字状凸部8の傾斜角度
と等しい。従つて、一つのブロツクB1に他のブ
ロツクB2を積み上げる際、前記く字状凸部8に
次段に積まれるブロツクB2の前記く字状凹部9
が密着係合され、各ブロツク間は水平位置が規制
され安定した組み合わせ状態となる。(第5B,
7B図)。尚、本考案にかかるブロツクBの積み
上げ方法は後述するように2種類あり、第5B図
に示す積み上げ状態では下段部のブロツクB1の
前記く字状凹部9に次段のブロツクB2の前記く
字状凸部8が係合されるし、第7B図における積
み上げ状態では、下段部のブロツクB1′の前記
く字状凸部8に次段のブロツクB2′の前記く字
状凸部9が係合され、いずれも安定した密着状態
を呈する。又、この控板2,2′と背面板1とは
正面板3を垂直にした場合、下端側の間隔が狭く
上端側の間隔が広くなるように、いわば略V字形
を成して配設されている。
更に第2図に示すように、背面板1と正面板3
の間は閉塞されず空〓部10が保持されるととも
に、各控板2,2′の中央部には背面板1の長手
方向に貫通孔4,4′が連通している。即ち、こ
の空〓部10および貫通孔4,4′はともにブロ
ツクBの用途により魚巣空間部乃至は土充填部と
しての役割を果たすが、これらの空〓部10、貫
通孔4,4′の存在によりブロツクの上下左右方
向に更に広い魚巣空間部乃至は土充填部を確保す
ることができる。
尚、本考案に係るブロツクBを構成する前記正
面板3は背面板1と同様に長方形を成し、その長
さは背面板1の長さと等しく、又、厚さも背面板
1の厚さと略等しい(第2,3,4図)。
次に、以上のような構成を有するブロツクBを
積み重ねて施工する手順の一例について説明す
る。
本考案のブロツクBは前記のような構造なの
で、護岸擁壁を構築するにあたつて正面板3を正
面から見た場合水平に用いて正面板3自体をステ
ツプとして使用することの他(第5A図)、正面
板3を垂直にして使用することも可能であり(第
6A図)、積み上げ時にも2種類の配置方法が考
えられる。
まず、第5A図に示すような配置方法について
説明する。法面の最下端部に基礎11及びコンク
リート製の法面止め12を配置し、この法面止め
12に正面板3自体が階段のステツプとして機能
するような向きに第1段目のブロツクB1を突き
併せて並列する。次に、2段目のブロツクB2は
第1段目のブロツクB1の前記く字状凹部9に第
2段目のブロツクB2の前記く字状凸部8を嵌合
し横方向に並列する。その際、各ブロツクに各々
2条ある控板2,2′を上下段で互い違いになる
ように嵌合すれば第5a図に示すように正面から
見た場合、千鳥状に容易に施工することができ、
護岸用ブロツクとしての組付強度を確保すること
ができる。
本考案に係るブロツクB9を前述した方法で積
み重ね施工した場合には、階段若しくは魚巣ブロ
ツクとして用いることができる。即ち、控板2,
2′間に玉石(第6図13)を敷き詰め若しくは
土砂を充填して水草を繁茂させれば好適な魚巣が
構築できる他、正面板3をステツプとした階段が
形成されるため、人が昇降することが可能であ
る。かかる配置を行い魚巣として用いた場合、河
川における流速若しくは海岸における波浪は控板
2,2′の第2の直線面(第5A図14)乃至は
背面板1に当たつて緩和されるので、上段に行く
に従つて流速が緩慢になり、若しくは波浪が小さ
くなり魚巣内部の水流が減る結果、魚介類、特に
稚魚が保護される。
次に、第6図に示すような配置方法、即ち、正
面板3を垂直に使用して敷設する方法について述
べる。かかる場合も2条ある控板2、2′を上下
段で交互に組み合わせることにより、各ブロツク
を正面から見た場合千鳥状になるよう敷設するこ
とができる。この配置によれば魚巣を構築できる
他(第6図)、植物植込部を有する植生ブロツク
として使用することができる(第7A,7B図)。
魚巣を構築する場合には各控板2,2′間に玉石
13を充填すれば良く、かかる配置の魚巣にあつ
ては正面板3が流速や波浪を緩和させる役割を果
たすため、前述の例と同様に好適な魚巣を提供す
ることができる(第6図)。
一方、各控板2,2′間に客土して植物を植え
込むことにより植生ブロツクとしての使用が可能
である(第7A,7B図)。かかる用途の場合に
は、各ブロツクの貫通孔4,4′及び空〓部10
にも広い空間に亘って盛土できるため、植物は貫
通孔4,4′空〓部10両方に根を張ることがで
き、擁壁全体の強度が増す。さらには、これら貫
通孔4,4′及び空〓部10の存在により、水分
が上段から下段へと浸透しやすく且つ、水はけも
良いので植物の生育に適している。又、正面板3
により日陰部分が形成され、直射日光が緩和され
る。
以上説明した何れの配置方法(第5A,5B,
6,7A,7B図)を採つても控板2,2′が上
下連なる状態で各ブロツクBが敷設されるため、
荷重がピラミツド型に分布し強固な護岸を構築す
ることができる。又、前述した控板2,2′の構
造により、ブロツクBが上下段で堅固に位置決め
され、全体として効果的に法面を被服して保護す
ることができる。
〔効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案は背面
板1、正面板3及び一対の控板2,2′により形
成されるブロツクBを法面の地理的状況に応じて
2通りに配置することにより、階段状擁壁、魚
巣、若しくは植物植込部を有する植生ブロツクと
して利用することができ、一つの物品を複数の用
途に用いることができる。
又、本考案のブロツクBは構造がシンプでコン
パクトにまとまつているため、使用材料が節約で
き且つ製造も容易である。又、ブロツクBに不要
な突起部等がないため運搬時にも壊れにくいのみ
ならず、施工に際しても特別な技術を要すること
なく、短時間に容易に整然と積み重ねることによ
り安定した護岸擁壁を構築することができる。
更に本考案のブロツクBは、控板2,2′に貫
通孔4,4′が設けられるとともに、空〓部10
が形成されているので、用途を魚巣とした場合、
2通りの配置方法(5A,7B図)のいずれを採
用してもブロツクB内に広い空間が確保され、魚
介類は控板2,2′に形成される陰影部を隠れ家
として安息することができる。又、河川における
流速乃至海岸における波浪は第5A,5B図の配
置にあつては控板2,2′の第2の直線部6、背
面板1若しくは第6図の配置にあつては正面板3
にあたつて緩和されるのでブロツク内の土砂の自
然な滞留を促することができる。
一方、用途を植生ブロツクとした場合には、貫
通孔4,4′及び空〓部10の存在によりブロツ
クB内に客土する面積が広く確保でき、植物の根
付けに良いため、擁壁全体の強度を増すのみなら
ず、水はけも良いため根腐りが避けられる。この
他にも第7A,7図におけるように正面板3と控
板2,2′とが日陰部を形成し、夏期など直射日
光によりブロツク内の温度が上がり過ぎるのを緩
和することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示す図
であり、第1図は外観斜視図、第2図は正面板を
水平にした状態の側面図、第3図は正面板を水平
にした状態の正面図、第4図は第3図のa−a線
断面図であり、第5図は各々正面板を水平に用い
た状態の使用例を示す図であつて、第5図Aは積
み上げ状態の斜視図、第5B図は同じく縦断側面
図、及び第6図は各々正面板を垂直に用いた状態
の他の使用例を示す縦断側面図であり、第7図は
更に他の使用例を示す図であつて、第7A図は外
観斜視図、第7B図は一部を切欠いて示す縦断側
面図である。 1……背面板、2、2′……控板、3……正面
板、4、4′……貫通孔、5……第1の直線部、
6……第2の直線部、7……第3の直線部、8…
…く字状凸部、9……く字状凹部、10……空〓
部、11……基礎、12……コンクリート製法面
止め、13……玉石、14……第2の直線面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 方形状の背面板と、この背面板から一側方向に
    突設された複数の控板と、この控板の先端に配設
    され上記背面板と同一長さを有する正面板とから
    成り、上記控板は上端縁が上記背面板の上端縁に
    連続する第1の直線部と上記正面板の上端縁に連
    続する第2の直線部がく字状に膨出して連続形成
    されるとともに下端縁が上記背面板の下端縁に連
    続する直線部により形成され、この直線部と正面
    板の下端縁は前記第1及び第2の各直線部により
    形成されたく字状膨出部に適合するく字状凹部を
    形成し、上記控板と上記背面板は下端側の間隔が
    狭く上端側の間隔が広くなるように互いに傾斜配
    設され、上記背面板と上記正面板間に空〓部を保
    持し、上記控板の各々には上記背面板の長手方向
    に連通する貫通孔が設けられていることを特徴と
    するブロツク。
JP5168787U 1987-04-06 1987-04-06 Expired JPH0354185Y2 (ja)

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