JP2001295302A - 擁壁構造及び擁壁構築工法 - Google Patents

擁壁構造及び擁壁構築工法

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JP2001295302A
JP2001295302A JP2000113338A JP2000113338A JP2001295302A JP 2001295302 A JP2001295302 A JP 2001295302A JP 2000113338 A JP2000113338 A JP 2000113338A JP 2000113338 A JP2000113338 A JP 2000113338A JP 2001295302 A JP2001295302 A JP 2001295302A
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Kenji Nakayama
憲士 中山
Hideyuki Akamatsu
英行 赤松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の台形状の重力式擁壁では、内外各側面
を裏返した2つの形状(姿勢)でしか構築されていなか
ったので、必要とする擁壁の土圧抵抗力を確保しようと
すると切土部の土掘削量が必要以上に多量になることが
あった。 【解決手段】 最終構築される擁壁1を上下に複数個に
分割した各形状のコンクリート成型品からなり且つ奥行
き方向に対向する各側面a,bが底面に対して相互に異
なる角度となるように成形した複数個の分割躯体21〜
25を積み重ねて構成しているとともに、構築された擁
壁1の内側面13が、擁壁高さ範囲の所定中間高さ位置
を境にして、その上側内側面13bがその下側内側面1
3aに対して外側に屈曲するように形成していることに
より、必要とする擁壁の土圧抵抗力を確保しつつ切土部
4のための土掘削量を少なくし得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、道路側面や造成
土地側面あるいは山肌等における土砂の崩壊を防止する
ための擁壁構造及び擁壁構築工法に関し、特に擁壁の中
でも重力式の擁壁を対象にしたものである。
【0002】
【従来の技術】例えば道路側面、造成土地側面、山肌等
に擁壁を構築するには、その構築場所の土砂を掘削して
切土部を形成し、該切土部にコンクリートを現場打ちし
たり、あるいは該切土部にコンクリート成型品からなる
躯体を据付けたりして擁壁を構築するようにしている。
尚、この種の擁壁構造として、もたれ式、片持ちばり
式、重力式等の種類があり、従来ではこれらの種類の擁
壁構造から場所や用途に応じて選択して採用されている
が、本願は重力式擁壁を対象にしている関係で、重力式
擁壁についてのみ説明する。
【0003】ところで、重力式擁壁をコンクリートで現
場打ちする場合には、切土部に型枠を組立てて行うが、
この場合、現場に型枠を組立てる必要があって擁壁構築
作業が繁雑となるとともに、工期が長くなる。特に、擁
壁の高さが高い場合は、擁壁全高さを数回に分けて積み
上げていく必要があり、工期が長期化し且つ型枠組み等
の繁雑さが一層増大する。
【0004】又、近年では、例えば図1に示すようなコ
ンクリート成型品からなる分割躯体21〜25を、図2
あるいは図3に示すように切土部4の水平面部41に順
次積み重ねて重力式擁壁1を構築する例が多くなってき
ている。尚、図2又は図3の擁壁構築例では、それぞれ
山肌3に路幅W(例えば5〜6m幅)の道路を形成する
場合の施工例を示している。又、この図2及び図3の擁
壁構築例では、擁壁1の断面形状として、一方の側面
(図2では右側面、図3では左側面)を鉛直面aとし、
他方の側面(図2では左側面、図3では右側面)を4分
勾配(高さ寸法1に対して水平寸法0.4の勾配)程度
の傾斜面bに設定している。そして、この種の道路用擁
壁1では、擁壁上面12の奥行き厚さL2を通常0.4m
に設定する関係で、全高が5m、勾配が4分であれば、
擁壁底面11の奥行き厚さL1として2.4mのものが構
築される。
【0005】図1に示す各分割躯体21〜25は、それ
ぞれ内外各側面壁(符号a,b部分)間に2枚の連結壁
c,cを一体成形して構成している。尚、各分割躯体〜
25は、各側壁a,bと連結壁cとを別々に成形したも
のを擁壁構築現場において組立てる場合もある。又、各
分割躯体21〜25は、下段側から上段側になるほど、
順次奥行き厚さ(a,b間の厚さ)が小さくなるように
成形されている。即ち、各分割躯体21〜25は、一方
の側面を鉛直面aとし、他方の側面を4分勾配の傾斜面
bとするとともに、下段側分割躯体の上面外形と次順の
上段側分割躯体の下面外形とを同形に形成している。
尚、図示例のものでは、各分割躯体21〜25は、1個
当たり1m程度の高さを有し、合計5個の分割躯体を積
み重ねることで高さ5mの擁壁1を構成し得るようにな
っている。
【0006】そして、図1の各分割躯体21〜25を使
用した従来の擁壁構造では、図2又は図3に示すよう
に、各分割躯体のそれぞれ同じ形状面同士が内外の同じ
側に位置する状態で、予め掘削・排土して形成した切土
部4の水平面部41上に順次積み重ねて擁壁1を構築す
るようにしている。即ち、図2に示す従来の擁壁構造で
は、擁壁内側面13に各分割躯体21〜25の鉛直面
a,a・・が同一平面状に連続している一方で、擁壁外
側面14に各分割躯体21〜25の傾斜面b,b・・が
同一平面状に連続している。他方、図3に示す従来の擁
壁構造では、図2のものとは逆に、擁壁内側面13の各
分割躯体21〜25の傾斜面b,b・・が同一平面状に
連続している一方で、擁壁外側面14に各分割躯体21
〜25の鉛直面a,a・・が同一平面状に連続してい
る。尚、各分割躯体21〜25で構成された擁壁1の内
部空所には、土砂等を充填して重力式擁壁を構成すると
ともに、擁壁1の内側面13と切土部4の奥側面42と
の間の空所には擁壁上面12の高さNまで土砂を埋め戻
す。
【0007】ところで、図1に示す各分割躯体21〜2
5を使用した重力式擁壁1であっても、その傾斜面bが
内外何れの側にあるかによって、擁壁1による土圧抵抗
力の大きさ、及び切土部4を形成すべき土掘削量とがそ
れぞれ異なる。即ち、土圧抵抗力は、擁壁1の重心Gか
ら擁壁底面11の外端11aまでの水平距離が長いほど
大きくなるという特性があり、従って擁壁外側面14に
傾斜面b,b・・が形成されている図2の擁壁構造(擁
壁重心Gから擁壁底面外端11aまでの水平距離M1
の方が、擁壁内側面13に傾斜面b,b・・が形成され
ている図3の擁壁構造(同じく水平距離M2)のものよ
り土圧抵抗力が大きくなる。他方、切土部4を形成する
ための土掘削量は、擁壁上面12の外端12aが山肌3
に近づくほど多量になる。因に、図2に示すように擁壁
外側面14が傾斜面b,b・・である擁壁1では、擁壁
上面12の外端12aから必要路幅Wを確保するのに山
肌3の深い位置(点A1,B1,C1で囲われる範囲)ま
で掘削・排土する必要があるが、図3に示すように擁壁
外側面14が鉛直面a,a・・である擁壁1では、擁壁
上面12の外端12aから必要路幅Wを確保するのに山
肌3の比較的浅い位置(点A2,B2,C2で囲われる範
囲)まで掘削・排土すればよい。尚、図2及び図3の図
示例では、山肌3の傾斜角度を45°に設定し、他方切
土部4の奥側面42の傾斜角度は60°(土砂崩壊角度
よりやや小さい)に設定している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図1に示す
各分割躯体21〜25を使用して重力式擁壁1を構築す
る場合、従来では図2あるいは図3に示すように、各分
割躯体21〜25を、各傾斜面b,b・・が全て同じ側
(内側面13か外側面14の一方)に位置する状態で積
み重ねて擁壁1を構成するようにしているので、例えば
図2の場合(傾斜面bが外側面14側にある)は、土圧
抵抗力が大きくなるという利点がある反面、土掘削量が
極めて多くなり(後の埋め戻し土も多くなる)、他方図
3の場合(傾斜面bが内側面13側にある)は、土掘削
量は少しでよいという利点がある反面、擁壁1による土
圧抵抗力が小さくなる。即ち、図2及び図3の従来例で
は、土圧抵抗力と土掘削量との関係で、一方に最大メリ
ットが発生する反面で他方に最大デメリットが発生し、
例えば土圧抵抗力及び土掘削量を、図2の擁壁構造と図
3の擁壁構造の中間にするのがよい場合でも、図2ある
いは図3の両極端でしか行われていない。従って、従来
では、例えば擁壁1による土圧抵抗力が図3の状態で少
しでも不足する場合は、図2に示す姿勢で擁壁1を構築
しており、その場合、切土部4を形成するのに大量の土
砂(点A1,B1,C1で囲われた範囲の土砂)を掘削・
排土しなければならなず(後の埋め戻し土も大量に必要
となる)、切土部4を形成するためのコストが高くなる
という問題がある。
【0009】本願発明は、このような従来の擁壁構造の
問題点に鑑み、擁壁による土圧抵抗力と切土部形成用の
土掘削量とのバランスを擁壁構築現場の各種条件から導
き出される安定計算式(必要土圧抵抗力)に応じて調整
し得るようにした擁壁構造及び擁壁構築工法を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、道路側面や造成土地側面あるい
は山肌等に構築される擁壁構造を対象にしている。
【0011】この擁壁構造で構築される擁壁は、重力式
擁壁として機能し得る大重量を有している。又、この擁
壁は、山肌等に形成した切土部に擁壁底面の奥行き厚さ
より擁壁上面の奥行き厚さが小さくなるような形状に形
成されている。
【0012】この請求項1の擁壁構造では、最終構築さ
れる擁壁を上下に複数個(例えば3〜8段程度)に分割
した各形状のコンクリート成型品からなる複数個の分割
躯体を使用している。この各分割躯体は、奥行き方向に
対向する各側面が底面に対して相互に異なる角度となる
ように成形されている。尚、この各分割躯体の側面形状
(勾配)は、特に限定するものではないが、例えば一方
の側面を底面に対して垂直面(あるいは垂直面に近い傾
斜面)に成形するとともに、他方の側面を4分勾配(高
さ1に対して水平距離が0.4の勾配)程度の傾斜面に
成形することができる。そして、これらの分割躯体は、
その下段側のものから順に切土部に積み重ねて重力式擁
壁を構築している。
【0013】又、この請求項1の擁壁構造では、構築さ
れた擁壁の内側面が、擁壁高さ範囲の所定中間高さ位置
を境にして、その上側内側面がその下側内側面に対して
外側に屈曲するように形成している。即ち、この擁壁構
造では、積み重ねられる各分割躯体の向きを途中高さの
ものから水平方向に180°変更することで、擁壁内側
面の所定中間高さ位置を境にしてその上側内側面が下側
内側面より外側に上り傾斜するようにしている。
【0014】このように、擁壁内側面において、所定中
間高さ位置を境にしてその上側内側面がその下側内側面
に対して外側に屈曲するように形成していると、その擁
壁重心が図2の従来例より外側で図3の従来例の場合よ
り内側に位置し(土圧抵抗力が、図2のものと図3のも
のの中間になる)、他方、擁壁上面の外端が図2のもの
より外側で図3のものより内側に位置するようになる。
従って、この請求項1の擁壁構造では、土圧抵抗力が図
2のものと図3のものの中間になるとともに、土掘削量
も図2のものと図3のものの中間になる。そして、擁壁
内側面の屈曲部の高さ(擁壁の土圧抵抗力)は、擁壁構
築現場の必要土圧抵抗力を確保し得る範囲で可及的に低
くする(土圧抵抗力を小さくする)ことにより、切土部
を形成するための土掘削量を必要最小限に抑えることが
できる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、道路側面や造成土地側面あるい
は山肌等に形成した切土部に、擁壁底面の奥行き厚さよ
り擁壁上面の奥行き厚さが小さくなるような重力式の擁
壁を構築するようにした擁壁構築工法を対象にしてい
る。
【0015】この請求項2の擁壁構築工法では、最終構
築される擁壁を上下に複数個に分割した各形状のコンク
リート成型品からなり且つ奥行き方向に対向する各側面
が底面に対して相互に異なる角度となるようにした複数
個の分割躯体を予め成形しておく。尚、この各分割躯体
の側面形状(勾配)は、特に限定するものではないが、
請求項1の場合と同様に、例えば一方の側面を底面に対
して垂直面(設置状態では鉛直面)に成形するととも
に、他方の側面を4分勾配程度の傾斜面に成形すること
ができる。
【0016】そして、この擁壁構築工法では、切土部に
下段側の分割躯体から順次積み重ねていく際に、少なく
とも最下段の分割躯体はその角度の大きい側面が内側に
なる状態で設置するとともに、適宜の上段位置以上の分
割躯体はその角度の小さい側面が内側となる状態で積み
重ねて擁壁を構築する。即ち、この擁壁構築工法では、
積み重ねられる各分割躯体の向きを途中高さのものから
水平方向に180°変更することで、擁壁内側面の所定
中間高さ位置を境にしてその上側内側面が下側内側面よ
り外側に上り傾斜するような擁壁を構築するようにして
いる。
【0017】尚、この請求項2の擁壁構築工法では、擁
壁内側面において外側に上り傾斜させる境界高さを、擁
壁構築現場の条件に応じて擁壁による必要土圧抵抗力を
確保し得る範囲で切土部の土掘削量を必要最小限に抑え
得る位置に設定する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図4〜図9を参照
して本願発明の実施形態を説明すると、図4〜図7に
は、図1の各分割躯体21〜25を使用して構築した本
願の第1〜第4実施形態の擁壁構造を示している。又、
図4〜図7の各実施形態では、山肌3に路幅W(例えば
5〜6m程度の路幅)の道路を構築する場合の擁壁構造
を示している。尚、図4〜図7において、図2又は図3
と同符号を付しているものは、相互に同部材あるいは同
機能を有するものである。
【0019】図1の各分割躯体21〜25は、従来技術
の項で説明したように、コンクリート製でそれぞれ内外
各側面壁(符号a,b部分)間に2枚の連結壁c,cを
一体成形して構成している。又、各分割躯体21〜25
は、下段側から上段側になるほど、順次奥行き厚さ
(a,b間の厚さ)が小さくなるように成形されてい
る。即ち、図1の各分割躯体21〜25では、一方の側
面を鉛直面aとし、他方の側面を4分勾配の傾斜面bと
している。尚、他の実施形態では、各分割躯体21〜2
5の内外各側面壁a,bは、両方とも傾斜面であっても
よいが、その場合には各側面壁a,bは相互に傾斜角度
が異なるように設計する必要がある。又、図1におい
て、下段側分割躯体(21〜24)の上面外形と次順の
上段側分割躯体(22〜25)の下面外形とは、相互に
同形同大きさに形成されていて、各分割躯体21〜25
を積み重ねると上下の分割躯体の接合面が完全重合する
ようになっている。尚、図1の各分割躯体21〜25
は、それぞれ1個当たり1m程度の高さを有しており、
合計5個の分割躯体を積み重ねることで高さ5mの擁壁
1を構成し得るようになっている。
【0020】図4〜図7に示す各実施形態の擁壁構造
は、図1の各分割躯体21〜25を使用して姿勢の異な
る4種類の擁壁1を構築したものである。尚、これらの
擁壁構造は、予め掘削・排土した切土部4の水平面部4
1上に下段側の分割躯体から順次積み重ねて擁壁1を構
築したものであるが、切土部4の大きさは、そこに組立
てられる擁壁1の形状(姿勢)によって予め設計され、
許容最小限の範囲で掘削・排土される。又、構築すべき
擁壁1の形状(姿勢)は、擁壁構築現場の各種条件から
導き出される安定計算式(必要土圧抵抗力)に基いて設
定される。
【0021】図4に示す第1実施形態の擁壁構造は、擁
壁1の土圧抵抗力が比較的小さくてよい場合に適したも
のである。そして、この第1実施形態の擁壁構造では、
切土部4の水平面部41上に、最下段の分割躯体21の
みをその鉛直面aとなる側面が擁壁内側面13側に位置
する状態(傾斜面bは擁壁外側面14側に位置する)で
設置する一方、2段目以上の各分割躯体22〜25はそ
れぞれ傾斜面b,b・・となる側面が擁壁内側面13側
に位置するようにして順次積み重ねて擁壁1を構築して
いる。この図4の場合は、擁壁内側面13において最下
段の分割躯体21の内側面と2段目の分割躯体22の内
側面との間に屈曲部が形成されており、該屈曲部を境に
して上側内側面13b(2段目以上の4つ)が下側内側
面13a(最下段の1つ)に対して外側に上り傾斜する
姿勢となる。
【0022】そして、この図4の擁壁1では、その重心
Gから擁壁底面11の外端11aまでの水平距離M3
図2の同距離M1と図3の同距離M2との間で図3の同距
離M2よりやや長い距離になっている。従って、この図
4の擁壁1の土圧抵抗力は、図2の場合よりかなり小さ
いが図3の場合よりはやや大きくなる。又、図4の擁壁
1においては、擁壁上面12の外端12aは、擁壁底面
外端11aから分割躯体21の傾斜面bの勾配分(40
cm)だけ山肌3側に位置しているので、擁壁1の内側に
路幅Wを確保する場合の切土部4は、図4において点A
3,B3,C3で囲われる範囲で掘削・排土される。この
図4の擁壁構造の場合の土掘削量は、図3の場合よりや
や多いが図2の場合よりは大幅に少なくてよい。
【0023】図5に示す第2実施形態の擁壁構造では、
切土部4の水平面部41上に、最下段と2段目の2つの
分割躯体21,22をその各鉛直面a,aとなる側面が
擁壁内側面13側に位置する状態(各傾斜面bは擁壁外
側面14側に位置する)で設置する一方、3段目以上の
各分割躯体23〜25はそれぞれ傾斜面b,b,bとな
る側面が擁壁内側面13側に位置するようにして順次積
み重ねて擁壁1を構築している。この図5の場合は、擁
壁内側面13において2段目の分割躯体22の内側面と
3段目の分割躯体23の内側面との間に屈曲部が形成さ
れており、該屈曲部を境にして上側内側面13b(3段
目以上の3つ)が下側内側面13a(2段目までの2
つ)に対して外側に上り傾斜する姿勢となる。
【0024】そして、この図5の擁壁1でも、その重心
Gから擁壁底面11の外端11aまでの水平距離M4
図2の同距離M1と図3の同距離M2との間にあり、且つ
図4の同距離M3よりやや長くなる。従って、この図5
の擁壁1の土圧抵抗力は、図2の場合と図3の場合の間
で且つ図4のものよりさらに大きくなる。又、図5の擁
壁1において、擁壁上面12の外端12aは、擁壁底面
外端11aから2つの分割躯体21,22の各傾斜面
b,bの勾配分(80cm)だけ山肌3側に位置してい
る。従って、擁壁1の内側に路幅Wを確保する場合の切
土部4は、図5において点A4,B4,C4で囲われる範
囲まで掘削・排土する。この場合の土掘削量は、図4の
第1実施形態の場合よりやや多いが図2の場合よりは大
幅に少なくてよい。
【0025】図6に示す第3実施形態の擁壁構造では、
切土部4の水平面部41上に、最下段から3段目までの
3つの分割躯体21,22,23をその各鉛直面a,
a,aとなる側面が擁壁内側面13側に位置する状態
(各傾斜面bは擁壁外側面14側に位置する)で設置す
る一方、4段目以上の各分割躯体24,25はそれぞれ
傾斜面b,bとなる側面が擁壁内側面13側に位置する
ようにして順次積み重ねて擁壁1を構築している。この
図6の場合は、擁壁内側面13において3段目の分割躯
体23の内側面と4段目の分割躯体24の内側面との間
に屈曲部が形成されており、該屈曲部を境にして上側内
側面13b(4段目以上の2つ)が下側内側面13a
(3段目までの3つ)に対して外側に上り傾斜する姿勢
となる。
【0026】そして、この図6の擁壁1でも、その重心
Gから擁壁底面11の外端11aまでの水平距離M5
図2の同距離M1と図3の同距離M2との間にあり、且つ
図5の同距離M4よりやや長くなる。従って、この図6
の擁壁1の土圧抵抗力は、図2の場合と図3の場合の間
で且つ図5のものよりさらに大きくなる。又、図6の擁
壁1において、擁壁上面12の外端12aは、擁壁底面
外端11aから3つの分割躯体21,22,23の各傾
斜面b,b,bの勾配分(120cm)だけ山肌3側に位
置している。従って、擁壁1の内側に路幅Wを確保する
場合の切土部4は、図6において点A5,B5,C5で囲
われる範囲まで掘削・排土する。この場合の土掘削量
は、図5の第2実施形態の場合より多いが図2の場合よ
りはかなり少なくてよい。
【0027】図7に示す第4実施形態の擁壁構造では、
切土部4の水平面部41上に、最下段から4段目までの
4つの分割躯体21〜24をその各鉛直面a,a・・と
なる側面が擁壁内側面13側に位置する状態(各傾斜面
bは擁壁外側面14側に位置する)で設置する一方、5
段目(最上段)の分割躯体25は傾斜面bとなる側面が
擁壁内側面13側に位置するようにして順次積み重ねて
擁壁1を構築している。この図7の場合は、擁壁内側面
13において4段目の分割躯体23の内側面と5段目
(最上段)の分割躯体25の内側面との間に屈曲部が形
成されており、該屈曲部を境にして上側内側面13b
(5段目の1つ)が下側内側面13a(4段目までの4
つ)に対して外側に上り傾斜する姿勢となる。
【0028】そして、この図7の擁壁1でも、その重心
Gから擁壁底面11の外端11aまでの水平距離M6
図2の同距離M1と図3の同距離M2との間にあり、且つ
図6の同距離M5よりやや長くなる。従って、この図7
の擁壁1の土圧抵抗力は、図2の場合と図3の場合の間
で且つ図6のものよりさらに大きくなる(図2の土圧抵
抗力に近づく)。又、図7の擁壁1において、擁壁上面
12の外端12aは、擁壁底面外端11aから4つの分
割躯体21〜24の各傾斜面b,b・・の勾配分(16
0cm)だけ山肌3側に位置している。従って、擁壁1の
内側に路幅Wを確保する場合の切土部4は、図7におい
て点A6,B6,C6で囲われる範囲まで掘削・排土す
る。この場合の土掘削量は、図6の第3実施形態の場合
より多いが図2の場合よりはやや少なくてよい。
【0029】尚、各分割躯体21〜25で構成された擁
壁1の内部空所には、土砂等を充填して重力式擁壁を構
成するとともに、擁壁1の内側面13と切土部4の奥側
面42との間の空所に擁壁上面12の高さNまで土砂を
埋め戻して、擁壁構造を完成させる。
【0030】上記のように、この種の擁壁構造では、擁
壁1による土圧抵抗力を大きくしようとすると、その
分、切土部4を形成するための土掘削量が多くなるとい
う相関関係があるが、本願では、上記第1〜第4実施形
態(図4〜図7)のように適宜の上段位置以上の分割躯
体の向きを変えるだけで擁壁1による土圧抵抗力(擁壁
重心Gから擁壁底面外端11aまでの水平距離M3
6)を任意に設定でき、擁壁構築現場ごとの必要土圧
抵抗力を確保した上で、切土部4の土掘削量を可及的に
少なくできるような条件を選択できる。
【0031】図8及び図9には、それぞれ本願の擁壁構
造で使用可能な分割躯体の変形例を示している。尚、図
8及び図9には、それぞれ最下段と2段目の2つの分割
躯体21,22しか記載していないが、図1と同様に3
段目以上の分割躯体も併用される。
【0032】図8の分割躯体21,22は、鉛直面aと
傾斜面bの内外各側壁間を1つの連結壁cで連結して平
面視「H」形に構成している。他方、図8の分割躯体2
1,22は、鉛直面aと傾斜面bの内外各側壁の両端部
をそれぞれ連結壁d,dで連結して平面視四角形状に構
成している。尚、本願で使用される分割躯体は、上記図
1、図8、図9のものに限定されるものではなく、適宜
の形状のものが採用できる。
【0033】又、本願の他の実施形態では、分割躯体に
おける傾斜面bの勾配は適宜に設定でき、又分割躯体の
鉛直面aをその対向する傾斜面bとは勾配が異なれば傾
斜面とすることもできる。さらに各分割躯体の大きさも
適宜に設定でき、しかも構築すべき擁壁高さによって積
み重ねられる分割躯体の個数も変更できる。
【0034】
【発明の効果】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明の擁壁構造は、最終構築される擁壁
1を上下に複数個に分割した各形状のコンクリート成型
品からなり且つ奥行き方向に対向する各側面a,bが底
面に対して相互に異なる角度となるようにして成形した
複数個の分割躯体21〜25を積み重ねて構成している
とともに、構築された擁壁1の内側面13が、擁壁高さ
範囲の所定中間高さ位置を境にして、その上側内側面1
3bがその下側内側面13aに対して外側に屈曲するよ
うに形成している。
【0035】尚、擁壁内側面13の屈曲部の高さを変更
させると、擁壁重心Gが奥行き方向に変位して、擁壁1
による土圧抵抗力が変化するが、そのとき切土部4の大
きさ(土掘削量)も変化する。
【0036】そして、本願請求項1の擁壁構造では、擁
壁構築現場の必要土圧抵抗力を確保し得る範囲で擁壁1
による土圧抵抗力を可及的に小さく設定する(擁壁内側
面13の屈曲部高さを低くすることで達成される)こと
ができる。即ち、擁壁構築現場の各種条件で決定される
必要土圧抵抗力に応じて、構築すべき擁壁1の土圧抵抗
力を最適条件に選択・設定でき、それによって切土部4
の土掘削量を必要最小限に抑えることができるという効
果がある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明の擁壁構築工法では、最終構築され
る擁壁1を上下に複数個に分割した各形状のコンクリー
ト成型品からなり且つ奥行き方向に対向する各側面が底
面に対して相互に異なる角度となるようにした複数個の
分割躯体21〜25を予め成形しておき、切土部4に下
段側の分割躯体から順次積み重ねていく際に、少なくと
も最下段の分割躯体21はその角度の大きい側面aが内
側になる状態で設置するとともに、適宜の上段位置以上
の分割躯体はその角度の小さい側面bが内側となる状態
で積み重ねるようにしている。
【0037】このように、本願請求項2の擁壁構築工法
では、上下に積み重ねられる各分割躯体21〜25のう
ちの適宜の上段位置以上の分割躯体の向きを変えるだけ
で上記請求項1の擁壁1を構築することができるので、
該擁壁1を簡単に構築できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】重力式擁壁を構築するための各分割躯体の斜視
図である。
【図2】図1の分割躯体を使用した従来の擁壁構造の概
略図である。
【図3】図1の分割躯体を使用した従来の別の擁壁構造
の概略図である。
【図4】図1の分割躯体を使用した本願第1実施形態の
擁壁構造の概略図である。
【図5】図1の分割躯体を使用した本願第2実施形態の
擁壁構造の概略図である。
【図6】図1の分割躯体を使用した本願第3実施形態の
擁壁構造の概略図である。
【図7】図1の分割躯体を使用した本願第4実施形態の
擁壁構造の概略図である。
【図8】本願実施形態で使用可能な別の分割躯体の斜視
図である。
【図9】本願実施形態で使用可能なさらに別の分割躯体
の斜視図である。
【符号の説明】
1は擁壁、3は山肌、4は切土部、11は擁壁底面、1
1aは擁壁底面外端、12は擁壁上面、12aは擁壁上
面外端、13は擁壁内側面、13aは下側内側面、13
bは上側内側面、14は擁壁外側面、21〜25は分割
躯体、aは分割躯体の鉛直面、bは分割躯体の傾斜面で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 造成土地の側面や山肌等に形成した切土
    部(4)に擁壁底面(11)の奥行き厚さ(L1)より
    擁壁上面(12)の奥行き厚さ(L2)が小さくなるよ
    うな重力式の擁壁(1)からなる擁壁構造であって、 最終構築される擁壁(1)を上下に複数個に分割した各
    形状のコンクリート成型品からなり且つ奥行き方向に対
    向する各側面(a,b)が底面に対して相互に異なる角
    度となるように成形した複数個の分割躯体(21〜2
    5)を積み重ねて構成しているとともに、 構築された擁壁(1)の内側面(13)が、擁壁高さ範
    囲の所定中間高さ位置を境にして、その上側内側面(1
    3b)がその下側内側面(13a)に対して外側に屈曲
    するように形成している、 ことを特徴とする擁壁構造。
  2. 【請求項2】 造成土地の側面や山肌等に形成した切土
    部(4)に、擁壁底面(11)の奥行き厚さ(L1)よ
    り擁壁上面(12)の奥行き厚さ(L2)が小さくなる
    ような重力式の擁壁(1)を構築する場合の擁壁構築工
    法であって、 最終構築される擁壁(1)を上下に複数個に分割した各
    形状のコンクリート成型品からなり且つ奥行き方向に対
    向する各側面(a,b)が底面に対して相互に異なる角
    度となるようにした複数個の分割躯体(21〜25)を
    予め成形しておき、 前記切土部(4)に下段側の分割躯体から順次積み重ね
    ていく際に、少なくとも最下段の分割躯体(21)はそ
    の角度の大きい側面(a)が内側になる状態で設置する
    とともに、適宜の上段位置以上の分割躯体はその角度の
    小さい側面(b)が内側となる状態で積み重ねるように
    した、 ことを特徴とする擁壁構築工法。
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