JP2019218721A - 擁壁用ブロックおよび擁壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐震性・安定性を向上させた擁壁を提供するとともに、耐震性・安定性を向上させた擁壁を構築するための擁壁用ブロックを提供する。【解決手段】擁壁10の表面側に配される表面壁30と、表面壁30の背面側に配されて自身と表面壁30との間に充填材22を充填させるための上下に開口する空所Sを形成する背面壁32と、を備えた擁壁用ブロック20において、背面壁32を、下方側が外側に向かって傾斜させたものとする。擁壁用ブロック20には、背面壁32と充填材22との間の摩擦によって、上下方向の抵抗力だけでなく、水平方向の抵抗力も作用するため、その擁壁用ブロック20を用いて構築された擁壁10は、耐震性・安定性に優れたものとなる。【選択図】図2

Description

本発明は、擁壁用ブロックに関し、また、その擁壁用ブロックを用いて構築された擁壁に関する。
下記特許文献1には、上下に開口した箱型の擁壁用ブロック(プレキャストコンクリートブロック)が記載され、また、その擁壁用ブロックを用いて構築された擁壁、いわゆる箱型擁壁が記載されている。下記特許文献1に記載された箱型擁壁は、それを構成する複数の擁壁用ブロック同士が連結されずに構築されるものであるため、地震時の土圧に対して擁壁用ブロックが微小に挙動することで、発生する応力を減少させ、擁壁用ブロックのひび割れ、擁壁の崩壊を防止することができるものとなっている。また、地盤反力が小さく、地盤の圧密沈下や地震時の地盤変状に伴う擁壁の不同沈下にも追従性を発揮して、安定性の高いものとなっている。
上記特許文献1に記載の擁壁に用いられている擁壁用ブロックは、擁壁の表面側に配される表面板と、表面板から後方に離間して設けられた控板と、互いに側方に間隔をおいて配され、それぞれが表面板と控板とを繋ぐ一対の繋ぎ板と、を備えたものとされている。控板は、当該擁壁用ブロックが擁壁に用いられた状態において、前方への移動を防止することを目的としており、鉛直に立設させられたものとなっている。また、一対の繋ぎ板も、同様に、鉛直に立設させられたものとなっている。
特開2017−95898号公報
上記特許文献1に記載の擁壁を含め、擁壁は、常時、耐震性・安定性の向上が望まれる。上記特許文献1に記載の箱型擁壁は、耐震性や安定性を向上させることに関して、未だ改良の余地が残されている。
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、耐震性・安定性を向上させた擁壁を提供するとともに、耐震性・安定性を向上させた擁壁を構築するための擁壁用ブロックを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の擁壁用ブロックは、
擁壁の表面側に配される表面壁と、
前記表面壁の背面側に配され、自身と前記表面壁との間に充填材を充填させるための上下に開口する空所を形成する背面壁と、
を備え、
前記背面壁は、下方側が外側に向かって傾斜していることを特徴とする。
本発明の擁壁用ブロックは、いわゆる箱型擁壁に用いられるブロック、つまり、上下に開口する空所に充填材である中詰材を充填可能な箱型擁壁用ブロックを前提としている。 従来の箱型擁壁用のブロックは、水平方向の移動を抑制する目的で、背面壁が鉛直に設けられていた。ただし、背面壁には、空所内に充填された中詰材(充填材)との間の摩擦、および、当該擁壁用ブロック(以下、単に「ブロック」と呼ぶ場合がある。)と法面との間に充填された裏込材との間の摩擦によって、上下方向の抵抗力が作用するように構成されていた。
それに対して、この構成の擁壁用ブロックは、背面壁の裾が広がったような形状とされていることで、背面壁には、中詰材や裏込材との間の摩擦によって、上下方向の抵抗力だけでなく、水平方向の抵抗力も作用することになるのである。また、背面壁には、外面側(上方側)から裏込材の荷重が加わり、背面壁は、その裏込材と内面側(空所内)に存在する中詰材との間で挟まれて、押さえ付けられるように構成される。つまり、この構成の擁壁用ブロックは、上下方向への移動と水平方向への移動の両者を抑制することができ、地震時の揺れや荷重および背面からの推力等に対して大きな摩擦抵抗が働き、破壊的な地震に対しても、水平移動や沈下等の変状を抑えることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、表面壁が平面状に形成されたものに限定されず、平面視で、屈折した形状のもの、曲面形状のもの等を採用することができる。背面壁は、その表面壁の形状にあわせて、適切な形状の空所を形成するようなものとされればよく、平面視で、屈折したような形状であっても、曲面形状であってもよい。
なお、背面壁は、上方側に擁壁の上段のブロックが重なるため、少なくとも背面壁の後方側部分の上端高さが、表面壁の上端高さより低くされることが望ましい。
上記構成において、前記背面壁は、当該擁壁用ブロックの底面に対してなす角度が70°以上80°以下とすることもできる。
背面壁の底面に対してなす角度(傾斜角)が小さくなると、空所に投入する中詰材を締め固める作業が困難になってしまう。この構成の擁壁用ブロックによれば、背面壁の傾斜角が70°以上とされることで、空所に充填した中詰材の締固め転圧を十分に行うことができるとともに、背面壁の傾斜角が80°以下とされることで、先に述べたように、上下方向への移動と水平方向への移動の両者に対して大きな摩擦力を発生させることができる。
上記構成において、前記背面壁は、内面と外面との少なくとも一方に凹凸形状を有する構成とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、背面壁が凹凸形状を有するものとされることで、充填材との間の摩擦力を、より大きくすることができ、破壊的な地震に対する変状を、より効果的に抑えることができる。なお、背面壁の凹凸形状は、特に限定されず、複数の突起、複数の凹所、複数の凸条、複数の溝等を形成することによって、背面壁が凹凸形状を有するものとすることができる。
上記構成において、前記背面壁は、内面と外面との少なくとも一方に、傾斜方向に直交する方向に延びる複数の段差が形成されることで、凹凸形状を有する構成とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、背面壁の凹凸形状が限定されている。この構成の擁壁用ブロックは、傾斜方向における摩擦が大きくされるため、上下方向への移動および水平方向への移動の両者を抑えるのに好適である。
上記構成において、前記背面壁は、下端に外側に向かって突出するフランジ部を有する構成とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、背面壁の外面に加えてフランジ部の上にも裏込材の荷重が作用することになる。そのため、この構成の擁壁用ブロックは、下方に押さえ付けられる荷重が大きくなり、水平方向への移動に対する摩擦力を大きくすることができ、当該ブロックの水平方向の移動を抑制することができる。また、このフランジ部は、上下方向への移動時に抵抗力を発生させるものとなるため、当該ブロックの沈下をも抑制することができる。
また、上記のフランジ部を有する構成において、前記背面壁は、前記フランジ部の突出した寸法が、前記背面壁における前記フランジ部のない箇所の厚みより小さくされた構成とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、フランジ部の大きさが限定されている。フランジ部は、突出させすぎると、当該ブロックの底面積が大きくなり、水平方向に滑りやすくなってしまう。また、フランジ部は、突出させすぎると、充填材の大きな抵抗力によって破損する要因となってしまう。しかしながら、この構成の擁壁用ブロックによれば、滑りやすくなったり、フランジ部が破損したりするような事態を回避することができる。
上記構成において、前記背面壁が、前記表面壁に対向する箇所に、当該擁壁用ブロックが敷設された状態において当該擁壁用ブロックの移動を規制するための棒状のアンカー部材を挿通させるアンカー孔を有する構成とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックによれば、アンカー孔に差し込まれるアンカーによって、当該ブロックの水平方向の移動が抑制されるため、当該ブロックの変状をより効果的に抑えることができる。なお、アンカーは、下側が表面壁側に向かって傾斜して打設されることが望ましく、当該ブロックの底面とのなす角度が、40°以上60以下とされることが望ましい。
上記構成において、前記表面壁は、下側が表面側に向かって傾斜する形状とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックによれば、表面壁と中詰材との間で、上下方向への移動と水平方向への移動の両者に対して摩擦力を発生させることができるため、当該ブロックの変状をより効果的に抑えることができる。
上記構成において、前記表面壁は、側端が円弧状に形成された構成とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックを用いた擁壁は、表面壁が連なるようにして複数のブロックが水平方向に並べられて構築される。つまり、当該ブロックは、隣接するブロックと側方の端部が近接した状態とされる。そのため、地震時等には隣接するブロック同士で側端が接触する場合があるが、側端が丸みを帯びているため、互いに逃げやすく、当該ブロックの破損を抑制することができる。さらに言えば、従来の箱型擁壁においては、過去の被災事例からみて、最下段のブロックほど破損が生じやすいことが分かっている。そのため、下段のブロックを交換等して擁壁を補修するためには、一旦、その上段すべてを取り除く必要がある。この構成の擁壁用ブロックを用いた擁壁は、そのような補修工事を行わなければならない事態を回避することができ、補修工事を行う費用も必要なく、工事による交通規制等を行う必要もないため、この構成の擁壁用ブロックは実用的なものとなる。
上記構成において、前記表面壁は、概して矩形状のものとされ、前記背面壁が、前記表面壁の背面側に前記表面壁から離間して配された控壁と、互いに側方に間隔をおいて配され、それぞれが前記表面壁と前記控壁とを繋ぐ一対の側壁と、を含んで構成されたものとすることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、形状が限定されており、矩形状の箱型形状とされている。一般的に、箱型擁壁は、隣接するブロック同士を連結しないものであるため、この構成の擁壁用ブロックを用いて、カーブした擁壁の施工も容易に行うことができる。
また、上記の矩形状の箱型に形成された構成において、前記控壁が、当該擁壁用ブロックが敷設された状態において当該擁壁用ブロックの移動を規制するための棒状のアンカー部材を挿通させるアンカー孔を有し、前記アンカー孔が、前記控壁における外面から内面に向かって下側に傾斜した状態で貫通形成された構成とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、控壁の後方側から斜め前方に向かってアンカーを差し込むことできるため、特に、当該ブロックの前方への移動を抑制することができ、当該ブロックの変状をより効果的に抑えることができる。
さらに、上記の矩形状の箱型に形成された構成において、前記控壁および前記一対の側壁は、高さが前記表面壁の高さより低くされ、前記控壁は、高さが前記一対の側壁の高さより高くされた構成とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、控壁の少なくとも一部が一対の側壁より上方に突出した構成とされていることで、背面からの力に対して、一対の側壁の天端より上方に充填される充填材の一部が当該ブロックと一体的に挙動するもの(摩擦抵抗体)となるため、前方への移動に対して、より大きな摩擦力を発生させることができ、当該ブロックの変状をより効果的に抑えることができる。
上記構成において、当該擁壁用ブロックは、前記表面壁が平面視において所定の角度で屈折した形状とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、表面壁が2つの平面板を連接したような形状に限定されており、いわゆるコーナー用のブロックとされている。なお、この構成の擁壁用ブロックにおいて、背面壁は、表面壁の角度にあわせて、適切な形状の空所を形成するようなものとされればよく、平面視で、屈折したような形状であっても、曲面形状であってもよい。
また、上記のコーナー用のブロックとされた構成において、前記表面壁が、平面視で直角に屈折した形状とされるとともに、前記背面壁が、平面視で直角に屈折した形状とされ、前記空所が、前記表面壁と前記背面壁とによって平面視で概して方形状に形成された構成とすることができる。
この構成の擁壁用ブロックは、直角に曲がる部分や、擁壁を構成する各段の端部に、用いることできる。従来の箱型擁壁においては、直角に曲がる部分を、矩形状の表面壁を有するブロックを2つ用いて形成していたが、この構成の擁壁用ブロックによれば、その直角に曲がる部分の施工性および経済性を向上させることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の擁壁は、
それぞれが上記のように構成された擁壁用ブロックである複数の擁壁ブロックを用いて構築された擁壁であって、
前記表面壁が連なるようにして複数の前記擁壁用ブロックが水平方向に並べられて前記表面壁と法面との間に充填材が充填されることによって1つの段が形成され、上段が下段に対して法面側にずらされて複数段積み上げられることで構築されたことを特徴とする。
先に述べたように、擁壁用ブロックの各々は、背面壁の裾が広がったような形状とされていることで、外面側(上方側)から充填材(中詰材,裏込材)の荷重が加わり、背面壁は押さえ付けられるように構成される。そして、このように構成された擁壁は、破壊的な地震に対しても、各擁壁用ブロックが自身の変状を抑えることができるものとなっているため、擁壁全体としての変状が抑制される。また、この構成の擁壁は、下段の擁壁用ブロックほど、大きな荷重が作用し大きな抵抗力が発生する。したがって、この構成の擁壁は、安定性の高いものとなる。したがって、この構成の擁壁は、耐震性・安定性に優れたものとなるのである。
なお、この構成の擁壁は、上段のブロックが下段のブロックと当接しない程度に、表面壁の厚み以上は法面側にずらして積み上げて構築することができる。また、充填材としては、特に限定されないが、全部または主要部分は単粒度砕石(粒度範囲が30mm〜70mm程度の砕石)を採用することが望ましい。
本発明によれば、耐震性・安定性を向上させた擁壁を提供するとともに、耐震性・安定性を向上させた擁壁を構築するための擁壁用ブロックを提供することができる。
本発明の実施例の擁壁の外観図である。 本発明の実施例の擁壁の側面断面図である。 本発明の一実施形態の擁壁用ブロックを示す斜視図である。 図3に示した擁壁用ブロックの正面図である。 図3に示した擁壁用ブロックの背面図である。 図3に示した擁壁用ブロックの上面図である。 図3に示した擁壁用ブロックの下面図である。 図3に示した擁壁用ブロックの側面断面図である。 図3に示した擁壁用ブロックの背面からの視点において示す断面図である。 本発明の別の実施形態の擁壁用ブロックを示す上面図である。 図10に示した擁壁用ブロックの下面図である。 図10に示した擁壁用ブロックの側面図である。 本実施例の擁壁用ブロックに作用する力を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
本発明の実施例である擁壁10は、いわゆる箱型擁壁と呼ばれるものであり、図1および図2に示すように、法面12に沿って階段状に構築されたもの、詳しく言えば、上段が下段に対して法面12側にずらされて複数段(本実施例においては5段)積み上げられて構築されたものである。そして、本実施例の擁壁10の各段10a,10b,10c,10d,10eは、おおまかには、本発明の実施例の擁壁用ブロック20と、充填材(中詰材および裏込材)としての単粒度砕石(S−40程度)22(以下、単に「砕石22」と呼ぶ場合がある)とからなる。そして、各段10a,10b,10c,10d,10eは、本実施例の擁壁用ブロック20が水平方向に複数並べられ、それら複数の擁壁用ブロック20と法面12との間に、砕石22が充填されることによって形成される。本実施例の擁壁10の構築方法については、後に説明するものとし、先に、本実施例の擁壁10に用いられる擁壁用ブロック20について、詳しく説明する。
本実施例の擁壁10には、2種類の擁壁用ブロック20A,20Bが用いられている。1種目の擁壁用ブロック20Aは、擁壁の大部分(直線部や曲線部)に用いられる標準タイプのブロックであり、2種目の擁壁用ブロック20Bは、擁壁の端部や屈曲部に用いられるコーナー用のブロックである。なお、それら2種類の擁壁用ブロック20A,20Bは、いずれもプレキャストコンクリートである。以下に説明においては、1種目の標準タイプのブロックを、標準ブロック20Aと呼び、2種目のコーナー用のブロックを、コーナーブロック20Bと呼ぶこととする。
まず、標準ブロック20Aについて、図3ないし図9を参照しつつ、詳しく説明する。なお、各図において、前方(擁壁10の表面方向)および後方(背面方向)をFおよびBの矢印でそれぞれ示し、上方および下方をUPおよびDWの矢印でそれぞれ示し、標準ブロック20Aの正面からの視点において左方および右方をLおよびRの矢印でそれぞれ示す。
標準ブロック20Aは、擁壁10の表面側に配された表面壁30と、その表面壁30の背面側に配されて表面壁30との間に中詰材としての砕石22を充填させるための上下に開口する空所Sを形成する背面壁32と、を備えている。表面壁30は、図4の正面図に示すように、概して長方形の板状(矩形状)のものとされており、表面30aが意匠面とされて環境や景観に合わせた模様が施されたものとなっている。ただし、表面壁30は、図8に示すように、上下方向における中央において段付け形状とされており、下側半分が傾斜した形状となっている。詳しく言えば、表面壁30の下側の部分は、下方側が外側(表面側)に向かって傾斜した形状となっている。ちなみに、この表面壁30の寸法は、左右方向の幅が約2000mm、上下方向の幅(高さ)が約1000mm、前後方向の厚みが約140mmとされている。
また、表面壁30の左右方向における端部である側端30bは、上下方向における中央部分が、上方側および下方側に比較して左右方向に突出した形状とされている。そして、その側端30bは、図6および図7に示すように、平面視で円弧状に形成されている。また、左右の側端30bの各々には、上下方向における中央側の部分にゴム34が設けられている。具体的に言えば、表面壁30の側端30bに形成された取付孔に、ゴム34が嵌入されて固定されている。
背面壁32は、平面視で概してコの字状をなしており、自身と表面壁30との間に空所Sを形成するものとなっている。背面壁32は、表面壁30に対して背面側に離間して配された控壁40と、左右方向に間隔をおいて配されてそれぞれが表面壁30と控壁40とを繋ぐ一対の繋ぎ壁(側壁)42と、を含んで構成される。ちなみに、これら控壁40および一対の繋ぎ壁42の厚みは、表面壁30厚みと同じで約140mmとされている。また、表面壁30の表面30aから背面壁32の後端までの長さは、約1300mmとされている。
控壁40は、図8に示すように、下方側が外側(背面側)に向かって傾斜した形状となっている。また、一対の繋ぎ壁42の各々も同様に、図9に示すように、下方側が外側に向かって傾斜した形状となっている。つまり、空所Sは、概して四角錘台形状に形成されている。それら控壁40および一対の繋ぎ壁42は、当該ブロック20Aの底面に対してなす角度(傾斜角)θが、図8および図9に示すように、75°とされている。なお、その傾斜角θは、70°以上80°以下であることが望ましい。ちなみに、表面壁30の傾斜角θは、85°程度とされている。
控壁40の内面、および、一対の繋ぎ壁42の内面および外面は、凹凸形状を有するものとなっている。具体的には、控壁40の内面には、左右方向に延びる複数の段差40aが形成され、一対の繋ぎ壁42の内面および外面には、前後方向に延びる複数の段差42aが形成されることで、控壁40の内面、および、一対の繋ぎ壁42の内面および外面は凹凸形状を有するものとなっている。さらに、表面壁30は、上下方向における中央より下方側の部分の内面に、左右方向に延びる複数の段差30dが形成され、凹凸形状を有するものとなっている。
また、控壁40および一対の繋ぎ壁42は、下端に、外側に向かって突出するフランジ部40b,42bが形成されている。それら控壁40および一対の繋ぎ壁42のフランジ部40b,42bは、外面から突出した寸法が、控壁40および一対の繋ぎ壁42の厚みより小さくされている。具体的には、控壁40のフランジ部40b、および、一対の繋ぎ壁42のフランジ部42bは、突出寸法が70mm程度とされている。なお、当該標準ブロック20Aの底面積が大きくなると、水平方向に滑り易くなるため、フランジ部40b,42bの突出寸法は100mm以内であることが望ましい。
さらに、控壁40は、上端にも外側に向かって突出する突出部40cを有している。その突出部40cは、図6に示すように、控壁40の外面から後方側に突出するとともに、左右方向の各々にも突出しており、控壁40の上端の面積が大きくされている。また、その突出部40cは、図8に示すように、後方側の外縁に沿う部分から上方に向かって延び出した上方延出部40c1を有する形状となっている。さらにまた、控壁40は、棒状のアンカー部材(例えば鉄筋:径19mm〜30mm、長さ800mm)50を挿通させるためのアンカー孔40dを有している。控壁40は、そのアンカー孔40dを2つ有しており、それらアンカー孔40dは、外面から内面に向かって下方側に傾斜する方向に貫通形成されている。なお、このアンカー孔40dは、アンカー部材50の当該ブロック20Aの底面に対してなす角度θが、40°以上60°以下(本実施例においては50°)となるように形成されている。
また、一対の繋ぎ壁42は、後方側の部分の高さが、表面壁30の高さより低くされており、本実施例においては表面壁30の高さの半分(500mm)とされている。なお、一対の繋ぎ壁42の前方側の部分には、表面壁30を補強するために、側面視で概して三角形状の表面壁30の上端にまで延びる補強部42cが形成されている。また、それら一対の繋ぎ壁42は、左右方向において下端で約1250mmの相互間隔をおいて対峙しており、それらの中央位置と表面壁30の左右方向における中央位置とが合わせられている。つまり、表面壁30は、各繋ぎ壁42の外面から、左右方向における両側の各々に突出している。
控壁40は、上方延出部40c1を除く部分の高さが、一対の繋ぎ壁42の後方側の部分の高さと等しくされている。つまり、上方延出部40c1の高さは、一対の繋ぎ壁42の高さより高くされている。
次に、コーナーブロック20Bについて、図10ないし図12を参照しつつ説明する。コーナーブロック20Bは、標準ブロック20Aと同様に、擁壁10の表面を形成する表面壁60と、その表面壁60の背面側に配されて表面壁60との間に上下に開口する空所Sを形成する背面壁62とを備えている。ただし、表面壁60は、標準ブロック20Aの表面壁30のように、表面が1面だけでなく、2面有するものとなっている。具体的には、図10および図11に示すように、表面壁60は、平面視で直角に屈折した形状とされ、互いに直交する2つの方向を向く第1表面60a1と第2表面60a2とを有している。平たく言えば、コーナーブロック20Bの表面壁60は、標準ブロック20Aの表面壁30を2つ連結したようなものとなっている。つまり、それら第1表面60a1と第2表面60a2との各々は、左右方向の幅が約2000mm、上下方向の幅(高さ)が約1000mmとされている。
なお、表面壁60は、図12に示すように、標準ブロック20Aの表面壁30と同様に、上下方向における中央において段付き形状とされており、下側半分が傾斜した形状となっている、また、その下側半分の内面には、図11に示すように、複数の段差64が形成されて、凹凸形状となっている。さらに、表面壁60は、第1表面60a1を形成する部分の側端60b1と、第2表面60a2を形成する部分の側端60b2とは、平面視で円弧状に形成されるとともに、ゴム34が設けられている。
一方、背面壁62は、平面視でL字形状のものとされ、第1表面60a1を形成する部分から背面側に離間して配された第1控壁62a1と、第2表面60a2を形成する部分から背面側に離間して配された第2控壁62a2と、を含んで構成される。そして、第1控壁62a1の側端は、第2表面60a2を形成する部分の背面に連結され、第2控壁62a2の側端は、第1表面60a1を形成する部分の背面に連結されている。したがって、空所Sは、概して直方体(四角錐台)形状のものとなっている。
そして、それら第1控壁62a1および第2控壁62a2の各々は、下方側が外側に向かって傾斜した形状(傾斜角75°)とされている。また、それら第1控壁62a1および第2控壁62a2の各々は、図11に示すように、内面に、複数の段差64が形成されて凹凸形状を有するものとなっている。さらに、第1控壁62a1および第2控壁62a2の各々は、外面から内面に向かって下方側に傾斜する方向に貫通形成されたアンカー孔62bを有している。
本実施例の擁壁10は、上述した2種類の擁壁用ブロック20A,20Bを用いて構築されている。まず、法面12の直ぐ前方に、法面12の左右方向に沿って溝14が掘削され、その溝14の中に、粗粒状の基礎材72が敷設されている。基礎材72には、例えば単粒度砕石(S−40以上)が用いられている。
この基礎材72の上には、最下段(1段目)10aを構成する複数の擁壁用ブロック20が、詳しく言えば、複数の標準ブロック20Aと、両端の各々を構成する2つのコーナーブロック20Bが、表面壁30,60が連なるようにして左右(水平)に並べて据え付けられている。そして、表面壁30,60と背面壁32,62との間の空所Sと、隣接する2つのブロック20の間(繋ぎ壁42と繋ぎ壁42との間)に、中詰材である砕石22が充填・転圧され、締め固められている。次に、アンカー部材50が、擁壁用ブロック20の後方側から打ち込まれ、その後、控壁40,62a1,62a2と法面12との間に、中詰材および裏込材である砕石22が充填されるとともに、表面壁30,60の上端の高さまで、砕石22が充填・転圧され締め固められる。こうして、1段目10aが形成される。
次いで、上記1段目10aの背面壁32、62の上端には当接することなく、1段目10aの中詰め材および裏込材の上に、2段目10bの擁壁用ブロック20が、1段目10aの擁壁ブロック20より後方側に後退させて左右に並べて据え付けられる。そして、1段目10aと同様に、空所Sへの中詰材の充填、アンカー部材50の打設、中詰材および裏込材の充填が行われ、2段目10bが形成される。
そして、上記2段目10bの上に3段目10c以降が順次2段目10bと同様に構成されるとともに積み上げられて、複数段(例えば4段〜30段、本実施例においては5段)よりなる本実施例の擁壁10が構築されている。ちなみに、図示例の法面12、および、これに沿った本擁壁10は、勾配が約5分(60〜65度)であるため、擁壁用ブロック20は、下段の表面壁30,60に対して相対的に上段の表面壁30,60が約500mm後退して位置するように、階段状に据え付けられる。なお、上段の表面壁30,60が下段の表面壁30,60に対して後退させる寸法は、表面壁30,60の厚みを考慮して、約200mm以上とすることができる。
上述したように構築された本実施例の擁壁10は、それに用いる擁壁用ブロック20の背面壁32,62が、下方側が外側に向かって傾斜した形状とされている。それにより、各ブロック20には、図13に示すように、背面壁32,62の外面と充填材22との間、および、背面壁32,62の内面と充填材22との間で、背面壁32,62の傾斜方向に沿った摩擦力F(図12における白抜き矢印)が作用する。つまり、その摩擦力Fは、鉛直方向成分だけでなく、水平方向成分をも有するものであるため、各擁壁用ブロック20には、地震時等において、鉛直方向への変動に対する抵抗力だけでなく、水平方向への変動に対する抵抗力も働くことになる。また、背面壁32、62には、外面側(上方側)から充填材(裏込材)22の荷重が加わり、背面壁32,62は、その充填材22と内面側(空所S内)に存在する充填材(中詰材)22との間で挟まれて、押さえ付けられるように構成される。換言すれば、背面壁32,62が傾斜していることで、鉛直に立設した背面壁に比較して、上載荷重を受ける面積が増大し、アンカー効果が増大するため、背面側からの土圧等に対して抵抗が大きくなる。つまり、本実施例の擁壁用ブロック20は、地震時の揺れや荷重および背面からの推力等に対して大きな摩擦抵抗が働き、破壊的な地震に対しても、水平移動や沈下等の変状を抑えることができるのである。また、本擁壁用ブロック20は、表面壁30,60も、下方側が外側に向かって傾斜した形状とされているため、中詰材22との間で、その傾斜した表面壁30,60に沿った方向に摩擦力が作用するため、より一層大きな摩擦抵抗が働くことになる。さらに、背面壁32,62の内面および外面、表面壁30,60の内面は、凹凸形状を有するものとなっているため、より一層大きな摩擦抵抗が働くことになる。したがって、そのような擁壁用ブロック20を用いて構築された本実施例の擁壁10は、耐震性および安定性に優れたものとなる。さらに言えば、本実施例の擁壁10は、下段の擁壁用ブロック20ほど、大きな荷重が作用するため、大きな抵抗力が発生し、より一層安定したものとなる。
また、本擁壁用ブロック20は、背面壁32,62の底面に対してなす角度θが70°以上80°以下である75°とされており、空所に充填した中詰材22の締固め転圧を十分に行うことができるとともに、上下方向への移動と水平方向への移動の両者に対して大きな摩擦力を発生させることができる。
また、標準ブロック20Aは、背面壁32が下端に外側に向かって突出するフランジ部40b,42bを有しているため、背面壁32の外面に加えてフランジ部40b,42bの上にも裏込材22の荷重(図13における黒矢印)が作用することになる。そのため、標準ブロック20Aは、下方に押さえ付けられる荷重が大きくなり、水平方向への移動に対する摩擦力を大きくすることができ、当該ブロック20Aの水平方向の移動を抑制することができる。また、このフランジ部40b,42bは、上下方向への移動時に抵抗力を発生させるものとなるため、当該ブロック20Aの沈下も抑制することができる。
さらに、本実施例の擁壁10は、擁壁用ブロック20に形成されたアンカー孔40d,62bにアンカー部材50が打ち込まれているため、当該ブロック20の水平方向の移動が抑制される。さらに、アンカー部材50が控壁の後方側から斜め前方に向かって差し込まれているため、特に、当該ブロック20の前方への移動を抑制することができ、当該ブロック20の変状、ひいては、本擁壁10の変状を、より効果的に抑えることができる。
さらにまた、本実施例の擁壁10は、標準ブロック20Aの控壁40が突出部40cを有しているため、上載荷重を受ける面積が増大し、アンカー効果が増大するため、背面側からの土圧等に対して抵抗が大きくなる。さらに、上方延出部40c1が繋ぎ壁42の高さより高くされていることで、その上方延出部40c1の前方側かつ繋ぎ壁42の上方側、具体的に言えば、図2に一点鎖線で示すせん断抵抗線より前方側に存在する充填材22をも、当該ブロック20の摩擦抵抗体として機能させることができるため、当該ブロック20に、より一層大きな摩擦抵抗を発生させることができる。また、そのせん断抵抗線が、上段のブロック20内に入るため、下段の砕石と上段の砕石とのかみ合わせが強く、擁壁の安定性が高いものとなっている。
本実施例の擁壁10は、表面壁30,60が連なるようにして、複数のブロック20が水平方向に並べられて構築される。つまり、擁壁10において、ブロック20は、隣接するブロック20と側方の端部が近接した状態とされている。本擁壁用ブロック20は、表面壁30の左右方向における端部である側端30bは、図6および図7に示すように、平面視で円弧状に形成されており、地震時等に隣接するブロック20と接触したとしても、互いにズレ合って、破損が生じにくくなっている。さらに、左右の側端30bの各々には、上下方向における中央側の部分にゴム34が設けられており、隣接するブロック20との接触が抑制され、より破損が生じにくくなっている。本実施例の擁壁10は、ブロック20の破損による補修工事を行わなければならない事態を回避することができ、補修工事を行う費用も必要なく、工事による交通規制等を行う必要もないため、実用的なものとなる。
10…擁壁、12…法面、20…擁壁用ブロック、20A…標準ブロック、20B…コーナーブロック、22…砕石〔充填材〕 、30…表面壁、30b…側端、30d…段差、32…背面壁、40…控壁、40a…段差、40b…フランジ部、40c…突出部、 40c1…上方延出部、40d…アンカー孔、42…一対の繋ぎ壁〔一対の側壁〕、42a…段差、42b…フランジ部、50…アンカー部材、60…表面壁、60b1,60b2…側端、62…背面壁、62b…アンカー孔

Claims (15)

  1. 擁壁の表面側に配される表面壁と、
    前記表面壁の背面側に配され、自身と前記表面壁との間に充填材を充填させるための上下に開口する空所を形成する背面壁と、
    を備え、
    前記背面壁は、下方側が外側に向かって傾斜していることを特徴とする擁壁用ブロック。
  2. 前記背面壁は、当該擁壁用ブロックの底面に対してなす角度が70°以上80°以下とされた請求項1に記載の擁壁用ブロック。
  3. 前記背面壁は、内面と外面との少なくとも一方に凹凸形状を有するものとされた請求項1または請求項2に記載の擁壁用ブロック。
  4. 前記背面壁は、内面と外面との少なくとも一方に、傾斜方向に直交する方向に延びる複数の段差が形成されることで、凹凸形状を有するものとされた請求項3に記載の擁壁用ブロック。
  5. 前記背面壁は、下端に外側に向かって突出するフランジ部を有する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の擁壁用ブロック。
  6. 前記背面壁は、前記フランジ部の突出した寸法が、前記背面壁における前記フランジ部のない箇所の厚みより小さくされた請求項5に記載の擁壁用ブロック。
  7. 前記背面壁が、前記表面壁に対向する箇所に、当該擁壁用ブロックが敷設された状態において当該擁壁用ブロックの移動を規制するための棒状のアンカー部材を挿通させるアンカー孔を有する請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の擁壁用ブロック。
  8. 前記表面壁は、下側が表面側に向かって傾斜する形状とされた請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の擁壁用ブロック。
  9. 前記表面壁は、側端が円弧状に形成された請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の擁壁用ブロック。
  10. 前記表面壁は、概して矩形状のものとされ、
    前記背面壁が、前記表面壁の背面側に前記表面壁から離間して配された控壁と、互いに側方に間隔をおいて配され、それぞれが前記表面壁と前記控壁とを繋ぐ一対の側壁と、を含んで構成された請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の擁壁用ブロック。
  11. 前記控壁が、当該擁壁用ブロックが敷設された状態において当該擁壁用ブロックの移動を規制するための棒状のアンカー部材を挿通させるアンカー孔を有し、
    前記アンカー孔が、前記控壁における外面から内面に向かって下側に傾斜した状態で貫通形成された請求項10に記載の擁壁用ブロック。
  12. 前記控壁および前記一対の側壁は、高さが前記表面壁の高さより低くされ、前記控壁は、高さが前記一対の側壁の高さより高くされた請求項10または請求項11に記載の擁壁用ブロック。
  13. 当該擁壁用ブロックは、前記表面壁が平面視において所定の角度で屈折した形状とされた請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の擁壁用ブロック。
  14. 前記表面壁が、平面視で直角に屈折した形状とされるとともに、前記背面壁が、平面視で直角に屈折した形状とされ、
    前記空所が、前記表面壁と前記背面壁とによって平面視で概して方形状に形成された請求項13に記載の擁壁用ブロック。
  15. それぞれが請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の擁壁用ブロックである複数の擁壁ブロックを用いて構築された擁壁であって、
    前記表面壁が連なるようにして複数の前記擁壁用ブロックが水平方向に並べられて前記表面壁と法面との間に充填材が充填されることによって1つの段が形成され、上段が下段に対して法面側にずらされて複数段積み上げられることで構築された擁壁。
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