JP3261803B2 - 緑化ブロック壁に於ける給水保水構造 - Google Patents

緑化ブロック壁に於ける給水保水構造

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、盛土が可能な緑化ブロ
ック壁に於ける給水保水構造に係り、特にブロックの所
定位置に保水材を取り付けて、この保水材を利用してブ
ロック壁の盛土に水分を供給し得る給水保水構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の盛土が施された緑化ブロック壁
は、複数のブロックを段々状に積み上げ、各ブロックに
土砂を充填させながら土盛りして構成していた。また、
土盛り部分に育成される植物の給水は、自然の雨水に頼
るのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、従来の前述の
ブロック壁で育成される植物は、雨水を頼っているの
で、雨が少ない時期には枯れてしまう問題があった。ま
た、雨水のみに頼らずに、ブロック壁の上方から特殊な
装置を用いてかんがいを施す方法も考えられるが、装置
が極めて大ががりになり、実用化が困難である等の問題
があった。
【0004】本発明に係る給水保水構造は、前述の従来
の問題点に鑑み開発された全く新規な技術であって、特
に、順に積層される各ブロックの所定位置に凹溝を設け
ると共に、水分を保持し得る保水材をこの凹溝に取り付
け、この保水材で保持した水分を各ブロック内の盛土或
いはこの盛土で育成される植物に供給するようにした給
水保水構造の全く新規な技術を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る緑化ブロッ
ク壁に於ける給水保水構造は、前述の従来の問題点を根
本的に改善した技術であって、その要旨は、裏側外面に
複数個の凸起と凹溝とが設けられた複数個のブロックを
該凸起と凹溝とを相互に噛合させることによって、前後
左右に連結すると共にこれ等を順に積層した盛土用の緑
化ブロック壁に於いて、前記各ブロックの凹溝の一部に
保水材を取り付けて構成したことを特徴とした緑化ブロ
ック壁に於ける給水保水構造である。
【0006】
【作用】本発明に係る緑化ブロック壁に於ける給水保水
構造は、上述の如く、ブロック壁を構成する各ブロック
の裏側外面に凹溝が設けられているので、この凹溝内に
海綿、発泡材等の保水材を容易にかつ確実に取り付ける
ことが出来る。また、各ブロックを少しづつずらせなが
ら凸起と凹溝を噛合させて前後左右に対象的に連結し、
これ等を順に積層した後で各ブロック内に土砂を土盛り
することによって、前述の如く各ブロックに取り付けら
れた保水材を対応する部分に土盛りされた土砂に接触せ
しめることが出来る。
【0007】上下方向に積層された各ブロックに取り付
けた保水材を、その上下端に於いて相互に連続せしめる
ことが出来、これによってブロックの壁の最上層に露出
した保水材より最下層の保水材に水分を伝達せしめるこ
とが出来る。これによって、各ブロック内の土砂に水を
供給したり、水分を補給することが出来る。
【0008】
【実施例】本発明に係る緑化ブロック壁に於ける給水保
水構造の一実施例を図により説明すると、図1は本発明
に係る緑化ブロック壁に於ける給水保水構造の斜視図、
図2はブロックの斜視図、図3は図2のブロックの説明
図、図4は複数個のブロックを相互に噛合しながら連結
する状態の説明図、図5はブロック壁内の給水保水構造
を示す縦断面図、図6はブロック壁に盛土をした状態の
縦断面図である。
【0009】図2及び図3に於いて、1は内部に土盛り
を施すことが出来るコンクリート製ブロックであり、弧
状に突出した表側壁2と、両側の側壁3、4と及び裏側
5とにより略5角形状に形成されている。前記表側壁2
の外面には複数弧の縦リブ6が突設されている。
【0010】裏側壁5の外面には、先端が幅広になった
4個の凸起7と、奥部が幅広になった該凸起7を嵌入し
得る3個の凹溝8とが交互に設けられている。また、ブ
ロック1には底面9が設けられ、かつこの底面9の裏側
に近い部分には略全幅に亘って細長い抜穴10が穿設さ
れている。更にこの底面9の内面には、裏側から抜穴1
0に向かって下降傾斜面9aが設けられている。
【0011】本発明に係る前述のブロック1を用いて緑
化ブロック壁を構成するに当たっては、図1、図4乃至
図6に示す如く、複数個のブロック1を背中合わせに前
後に並列し、かつ相互にずらせながら裏側壁5の外面に
設けられた凸起7と凹溝8とを相互に噛合して係合する
ことによって複数個のブロック1を水平方向に抜けない
ように相互に2列に連結し、更に2列に連結されたブロ
ック1上に同様に複数個のブロック1をずらせながら順
に積み重ねることによって、ブロック壁を構成すること
が出来る。
【0012】本発明の緑化ブロック壁に給水保水装置を
施工するに当たっては、図1、図2、図4乃至図6に示
す如く、前記ブロック1の凹溝8の内径よりもやや大き
い外径寸法を持った海綿、発泡プラスチック等よりなる
棒状の保水材13を、中央に位置する凹溝8内に嵌入す
ることによって取り付けて構成することが出来る。
【0013】各ブロック1の中央の凹溝8に保水材13
が取り付けられているので、前後左右に噛合しながら各
ブロック1を連結することによって、上下方向に積層さ
れた各ブロック1の保水材13を、特に図5及び図6に
示す如く、上下方向に一本の棒のように連続せしめるこ
とが出来る。
【0014】上述の如く構成したブロック壁に土盛りを
施す工程について説明すると、図5及び図6に示す如
く、順に積層して構成されたブロック壁の最上層のブロ
ック1に土砂11を流入すると、その底面9の抜穴10
より土砂11を徐々に流下させて、その結果最下層に並
列されたブロック1から上層のブロック1の順番に土砂
11を充填せしめること出来る。
【0015】本発明で使用されるブロックの底面9に
は、裏側に近い位置に抜穴10が穿設されると共に、そ
の底面9の表側から抜穴10に向かって下降傾斜面9a
が設けられているので、ブロック1内に流入される土砂
11を該抜穴10より下方のブロック1内の裏側に近い
位置に向かってスムーズに流入せしめることが出来る。
またこのようにして下方のブロック1内に盛り上げられ
る土砂11が、表側より裏側が徐々に高くなり、かつ上
層からの土砂11の重力がかかって崩れ落ちないような
安息角以内の傾斜面11aを形成して盛土を行うことが
出来る。
【0016】本発明では上述の如く、ブロック1の底面
9に抜穴10に向かって下降傾斜面9aが設けられてい
るので、ブロック1内に充填された土砂11の重力がブ
ロック1の表側にかからずに、裏側にかかるので、ブロ
ック壁の裏側に重力を掛けて壁面を安定させると共に、
前述の如く各ブロック1内に傾斜して盛土された土砂1
1も上層から下層に亘って土砂11の重力を掛けて、そ
のまま崩れ落ちないように安定せしめることが出来る。
盛土の傾斜面11aには植物12を育成せしめることが
出来る。
【0017】更に、本発明の緑化ブロック壁に於いて
は、各ブロック1の裏側表面中央に取り付けられた保水
材13が裏側に露出し、かつこれ等の各保水材13に対
応する反対側下方ブロック1に盛り土された土砂11が
夫々保水材13に接触するので、この保水材13より土
砂11に水分を供給することが出来る。
【0018】本発明に係る保水構造は、上述の如く、ブ
ロック壁の最上層から最下層に亘って保水材13が棒状
に連続しているので、最上層に降った雨水をそのまま最
上層から最下層に供給し、かつこの保水材13を介して
盛土に水分を供給することが出来る。また、雨が少ない
時節には、散水パイプ等を介して、最上層に露出した保
水材13に水分を簡単に補給することが出来る。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る緑化ブロック壁に於ける給
水保水構造は、上述の如き構造と作用を有するので、次
のような多大な効果を有するものである。
【0020】(1)各ブロックの裏面外面に凹溝を設け
たので、保水材をこの凹溝に簡単に取り付けることが出
来る。(2)保水材を裏側下方のブロックに盛土された
土砂と接触せしめ、この保水材を介して土砂に水分を供
給することが出来る。(3)ブロック壁の各ブロックに
取り付けられた保水材を上下方向に棒状に連続せしめ、
最上層に露出した部分で吸収した水分を最下層迄供給す
ることが出来る。(4)雨が少ない期節に於ける水の供
給も容易である。(5)本発明の保水構造を用いること
によって、植物を繁茂させると共に植物が枯れることを
防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緑化ブロック壁に於ける給水保水
構造の斜視図である。
【図2】ブロックの斜視図である。
【図3】図2のブロックの説明図である。
【図4】複数個のブロックを相互に噛合しながら連結す
る状態の説明図である。
【図5】ブロック壁内の給水保水構造を示す縦断面図で
ある。
【図6】ブロック壁に盛土をした状態の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ブロック 2 表側壁 3,4 側壁 5 裏側壁 6 縦リブ 7 凸起 8 凹溝 9 底面 9a 下降傾斜面 10 抜穴 11 土砂 11a 傾斜面 12 植物 13 保水材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏側外面に複数個の凸起と凹溝とが設けら
    れた複数個のブロックを該凸起と凹溝とを相互に噛合さ
    せることにより、前後左右に連結すると共にこれ等を順
    に積層した盛土用のブロック壁に於いて、前記各ブロッ
    クの凹溝の一部に保水材を取り付けて構成したことを特
    徴とした緑化ブロック壁に於ける給水保水構造。
JP12317493A 1993-04-28 1993-04-28 緑化ブロック壁に於ける給水保水構造 Expired - Fee Related JP3261803B2 (ja)

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