JP2583490Y2 - つる植物の壁面への固定装置 - Google Patents

つる植物の壁面への固定装置

Info

Publication number
JP2583490Y2
JP2583490Y2 JP1993038394U JP3839493U JP2583490Y2 JP 2583490 Y2 JP2583490 Y2 JP 2583490Y2 JP 1993038394 U JP1993038394 U JP 1993038394U JP 3839493 U JP3839493 U JP 3839493U JP 2583490 Y2 JP2583490 Y2 JP 2583490Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
wall surface
vine
wall
root
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993038394U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0684823U (ja
Inventor
信夫 柵瀬
晴夫 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP1993038394U priority Critical patent/JP2583490Y2/ja
Publication of JPH0684823U publication Critical patent/JPH0684823U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2583490Y2 publication Critical patent/JP2583490Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supports For Plants (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、護岸、建物の外壁、コ
ンクリートフェンスなどの壁面につる植物のつるや根を
固定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の方面で緑化政策が勧められてお
り、護岸、建物の外壁、コンクリートフェンスなどのコ
ンクリート製の壁面も緑化することが考えられている。
かかる壁面緑化の一例として図12、図13のように壁面1
の上部または下部につる植物2を植え、そのつる3を壁
面1の表面に沿って這わせるものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図14のように壁面1が
自然石などの石積み11で形成してある場合は、石積みの
間の隙間が根がかりとなり、この隙間にある土に根を下
ろしてつる3の途中を固定し、また隙間の水分を吸収し
ながら壁面1に沿って上下に生育できる。
【0004】しかし、壁面をコンクリート製とした場合
は、表面1が平滑であるため、つる植物2は根がかりと
するものがなく、図12のような上部から生育する場合は
壁面1に沿って這う部分が宙に浮く状態となり、また、
図13のような下部からの生育の場合は壁面1に沿っての
這い上がりができず先端から落下してしまい、壁面1に
つる3を安定した状態で固定することができず緑化が困
難であった。
【0005】本考案の目的は前記従来例の不都合を解消
し、壁面をコンクリート製とした場合、ここにつる植物
のつるを確実に固定でき、その後の管理も簡単で、コン
クリート製壁面でのつる植物の生育を可能にして緑化を
図ることのできるつる植物の壁面への固定装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成
するため、コンクリート壁面の表面に適宜間隔で形成す
る複数の係止穴と、該係止穴に基部が挿入する根がかり
部材とで構成し、前記根がかり部材はプレート状の本体
の先端につる植物の根やつるが通る孔を形成し、この孔
に連成する溝を本体の上下面の少なくとも一方に形成し
たこと、および、コンクリート壁面の表面に適宜間隔で
形成する複数の係止穴と、該係止穴に基部が挿入する根
がかり部材とで構成し、前記根がかり部材はプレート状
の本体の先端につる植物の根やつるが通る孔を形成し、
この孔に連成する溝を本体の上下面の少なくとも一方に
形成し、また、前記孔の先端を切欠いて該孔に連通する
開口を形成したことを要旨とするものである。
【0007】
【作用】請求項1記載の本考案によれば、コンクリート
壁面に形成した係止孔に根がかり部材の基部を差し込め
ば先端の孔が壁面上に突出するから、壁面の上下に植え
たつる植物のつるがこの孔の中を通り抜けて壁面の表面
に沿って上下に成長する。そして、つるの途中は前記孔
に連成する溝を根がかりとして根がかり部材に絡み付く
から、つる植物は壁面の表面に沿って固定された状態で
生育する。
【0008】請求項2記載の本考案によれば、前記作用
に加えて根がかり部材に形成した孔の先端をさらに切欠
いて、ここに該孔に連通する開口を形成したから、この
開口を介して成長した植物の孔への出し入れが簡単にで
き、伐採や増殖の管理が容易になる。
【0009】
【実施例】以下、図面について本考案の実施例を詳細に
説明する。図1は本考案のつる植物の壁面への固定装置
の第1実施例を示す要部の縦断側面図で、図中、図12、
図13に示した従来例と同一の構成要素については同一の
参照符号を付してある。図中1はコンクリートの壁面、
4は根がかり部材を示し、壁面1は図8に示すようにコ
ンクリート型枠5で成形する。この場合、型枠5には適
宜間隔で複数の突起5aを設けておき、脱型後、この突
起5aにより壁面1の表面に係止穴6を形成する(図
2、図3参照)。
【0010】根がかり部材4は一例として図4のように
平面略半月形のプレート状の本体4aの先端側につる植
物2のつる3や根が通る孔7を形成し、この孔7から本
体4aの基部にかけて本体4aの上面に複数(図示の例
では3本)の溝8を形成した。
【0011】この根がかり部材4は材質としては砂岩等
の軟石で保水力の高いものを用い、前記コンクリートの
壁面1の係止穴6内に基部側を差し込み接着剤9、また
はコンクリート等で係止穴6に固定する。この状態で図
1に示すように根がかり部材4は先端側の孔7とこれに
連成する溝8の一部が壁面1から突出する。また、図5
に示すように壁面1の上部または下部の基礎部分に根は
り用の土入れ部10を形成し、ここに土10aを入れる。
【0012】以上のようにして壁面1の上部または下部
の土入れ部10につる植物2を植えれば、生育したつる3
は壁面1の表面に沿って図5のように上方または下方へ
と伸びる。このときつる3は壁面1に突出している根が
かり部材4の孔7を通り抜けて成長し、つる3やここか
ら生えた根が溝8に入り込み、この溝8に溜まっている
水を吸収し、またここに根を下ろす。
【0013】このようにしてつる植物2は根がかり部材
4の特に溝8の個所を根がかりとして壁面1の表面に沿
って上下に成長し、壁面1にしっかりと絡み付きここに
生育する。
【0014】根がかり部材4の形状は図4のものに限定
されるものではなく、孔7と溝8を有するものであれ
ば、種々の変形が考えられ、図6のように孔7を複数個
設け、各孔7に溝8をそれぞれ連成してもよく、また、
図7のようにプレート状の本体4aを六角の台形状に形
成し、さらに各方向に伸びるつる3に対処できるよう、
溝8を上面だけでなく下面にも設けてもよい。
【0015】また、コンクリートの壁面1はこれを垂直
面のものとして説明したが、本考案は垂直のものに限定
されるものではなく、図示は省略するが傾斜面のものに
も適用できるものである。
【0016】前記第1実施例では根がかり部材4の先端
に形成した孔7は、周囲を閉塞した形状に形成したが、
根がかり部材4の第2実施例として図9〜図11に示すよ
うに、根がかり部材4の先端を切欠いて孔7に連通する
開口7aを形成した。
【0017】これにより、成長したつる植物2を伐採し
たり、増殖する場合は、つる植物2をこの開口7aから
孔7内に差し込んだり、引出したりでき、成長後の管理
が容易になる。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように本考案のつる植物の壁
面への固定装置は、平滑なコンクリート壁面に根がかり
を設けたから、つる植物のつるを安定した状態で確実に
壁面に絡ませることができ、しかも水分なども供給でき
るからコンクリート壁面の緑化を図ることができ、ま
た、植物成長後の管理も容易なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のつる植物の壁面への固定装置の第1実
施例を示す要部の縦断側面図である。
【図2】本考案のつる植物の壁面への固定装置の第1実
施例を示すコンクリート壁面の正面図である。
【図3】本考案のつる植物の壁面への固定装置の第1実
施例を示すコンクリート壁面の縦断側面図である。
【図4】本考案のつる植物の壁面への固定装置の第1実
施例を示す根がかり部材の斜視図である。
【図5】本考案のつる植物の壁面への固定装置の第1実
施例を示す縦断側面図である。
【図6】本考案のつる植物の壁面への固定装置の第1実
施例を示す根がかり部材の他の例の斜視図である。
【図7】本考案のつる植物の壁面への固定装置の第1実
施例を示す根がかり部材のさらに他の例の斜視図であ
る。
【図8】本考案のつる植物の壁面への固定装置の壁面を
成形するコンクリート型枠の縦断側面図である。
【図9】本考案のつる植物の壁面への固定装置の根がか
り部材の第2実施例を示す斜視図である。
【図10】本考案のつる植物の壁面への固定装置の根が
かり部材の第2実施例の他の例を示す斜視図である。
【図11】本考案のつる植物の壁面への固定装置の根が
かり部材の第2実施例のさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【図12】コンクリート壁面の上部からつる植物が生育
する場合の従来の状態の説明図である。
【図13】コンクリート壁面の下部からつる植物が生育
する場合の従来の状態の説明図である。
【図14】石積みの壁面につる植物が生育する場合の説
明図である。
【符号の説明】
1…壁面 2…つる植物 3…つる 4…根がかり部材 4a…本体 5…コンクリート型
枠 5a…突起 6…係止穴 7…孔 7a…開口 8…溝 9…接着剤 10…土入れ部 10a…土 11…石積み

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート壁面の表面に適宜間隔で形
    成する複数の係止穴と、該係止穴に基部が挿入する根が
    かり部材とで構成し、前記根がかり部材はプレート状の
    本体の先端につる植物の根やつるが通る孔を形成し、こ
    の孔に連成する溝を本体の上下面の少なくとも一方に形
    成したことを特徴とするつる植物の壁面への固定装置。
  2. 【請求項2】 コンクリート壁面の表面に適宜間隔で形
    成する複数の係止穴と、該係止穴に基部が挿入する根が
    かり部材とで構成し、前記根がかり部材はプレート状の
    本体の先端につる植物の根やつるが通る孔を形成し、こ
    の孔に連成する溝を本体の上下面の少なくとも一方に形
    成し、また、前記孔の先端を切欠いて該孔に連通する開
    口を形成したことを特徴とするつる植物の壁面への固定
    装置。
JP1993038394U 1993-04-01 1993-07-13 つる植物の壁面への固定装置 Expired - Lifetime JP2583490Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993038394U JP2583490Y2 (ja) 1993-04-01 1993-07-13 つる植物の壁面への固定装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1611993 1993-04-01
JP5-16119 1993-04-01
JP1993038394U JP2583490Y2 (ja) 1993-04-01 1993-07-13 つる植物の壁面への固定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0684823U JPH0684823U (ja) 1994-12-06
JP2583490Y2 true JP2583490Y2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=26352374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993038394U Expired - Lifetime JP2583490Y2 (ja) 1993-04-01 1993-07-13 つる植物の壁面への固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2583490Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114600661B (zh) * 2022-03-10 2023-08-25 深圳市奥斯汀生态环境设计建设有限公司 一种园林用园艺植物造型设备以及造型方法
CN115443830B (zh) * 2022-09-28 2024-02-13 四川省交通勘察设计研究院有限公司 一种绿化构件

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2563338Y2 (ja) 1990-10-26 1998-02-18 株式会社ジャグラス 壁面用蔓類絡み付き支持具

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2563338Y2 (ja) 1990-10-26 1998-02-18 株式会社ジャグラス 壁面用蔓類絡み付き支持具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0684823U (ja) 1994-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100527359B1 (ko) 식물 재배 매트
US5658096A (en) Embankment element for stabilizing or supporting a slope
US5121569A (en) Lawn edging device
US20030044242A1 (en) Devices of providing efficient revegetation and greening structures for landscaping and decoration
JP2008113577A (ja) 壁面緑化パネルと、その緑化パネルを用いた壁面の緑化工法
JP2583490Y2 (ja) つる植物の壁面への固定装置
JP4226174B2 (ja) 育苗容器と植物苗の植えつけ構造ならびに前記育苗容器による植物苗を植えつけた植栽装置。
JP2007306862A (ja) 壁面緑化パネルと、その壁面緑化パネルを用いた壁面の緑化工法
KR200175370Y1 (ko) 잔디 블록
JPH1018321A (ja) 緑化用壁材
KR20080030871A (ko) 조립형 벽면녹화 장치
JP3977527B2 (ja) 植栽用護岸ブロック装置
JP3920084B2 (ja) 切土補強面における植生構造
JPH0931991A (ja) 法面緑化擁壁
JPH042194Y2 (ja)
JP2000204713A (ja) フェンスとフェンス構築方法
JPS60338Y2 (ja) 護岸植栽用植木鉢
JP2541425Y2 (ja) 土留め用ストッパ
JPS6282122A (ja) 硬岩法面における緑化工法
JP3793914B2 (ja) 擁壁面の緑化方法
JP4387494B2 (ja) 緑化部材
JP2001241056A (ja) 緑化用プレキャストコンクリート擁壁
JP3148901B2 (ja) 草木植込デッキ材及び草木植込デッキ材取付構造
JPS5930061Y2 (ja) モンタル又はコンクリ−ト吹付のり面における客土袋設置装置
JPH0352818Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080811

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees