JP2008113577A - 壁面緑化パネルと、その緑化パネルを用いた壁面の緑化工法 - Google Patents

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Takashi Juzu
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Abstract

【課題】植物の根部を圧搾するおそれがなく、設置後においても植物を好適に生育させることができ、また苗ポットを収容するための現場での袋状体の切開作業や、苗ポットを挿入する作業等の煩雑な作業を要することがなく、取扱いが簡易で、壁面緑化の施工も非常に容易且つ短期間に行うことのできる壁面緑化パネルと壁面の緑化工法を提供することを課題とする。
【解決手段】植栽基盤とポット苗植物とが収容可能で、該ポット苗植物の植物部分を外部に裸出させうるように開口部を絞り込んで閉鎖することのできるような巾着状に形成された袋体と、該袋体を縦横に複数設置して収納するためのケーシングとを具備し、前記袋体の開口部の位置に対応させて該袋体の開口部から外部に裸出した植物を通過させて前面側に臨出させるための開口部が、前記ケーシングの前面側に設けられ、且つ該ケーシングの後面側から袋体を収納することができるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、壁面緑化パネルと、その緑化パネルを用いた壁面の緑化工法、さらに詳しくは、建築、構築物の壁面の前面部側に設置することによって、その壁面の前面部側を緑化する壁面緑化パネルと、その壁面緑化パネルを設置して壁面を緑化する工法に関する。
近年、都市緑化等の要請が高まり、それに応じて都市部における種々の場所、たとえば、公園、歩道等の場所で人為的に樹木を植設する等によって緑化が行われている。特に建築物、構築物等が立ち並ぶような場所では、自然木等が少ないので、そのような建築物、構築物等の壁面の緑化を行うことが盛んに試みられており、その緑化の工法として種々の方法がある。
このような壁面緑化技術として、本発明にもっとも近似するものとして、たとえば下記特許文献1及び特許文献2のような特許出願がなされている。特許文献1に係る発明は、建造物の被緑化面に沿って数列、数段に土嚢を積み重ね、該土嚢の前面を、所望形状の透かしを全面に有するフェンスにより抑え、建造物側面とフェンス間に土床を構築し、土嚢間には植物の根部を挟持して根付けし、該植物はフェンス外に繁茂せしめる方法である。
しかし、この特許文献1に開示された方法は、土嚢間に植物の根部を直接挟持して施工がされるため、そのように土嚢間で植物の根部を直接挟持させることは、土嚢の重量により植物の根を圧搾するおそれがあるので、植物の生育にとって必ずしも好適なこととはいえない。
一方、特許文献2に係る発明は、少なくともポット苗の植え込みが可能な作業開口を少なくとも前面に形成したパネル枠と、このパネル枠の直ぐ内側に配置されて支持され、前記作業開口の外側からの切開作業が可能で吸水性及び復元性を有した袋状マット材と、この袋状マット材の内側に充填されて、植生植物を生育させるための植生基材またはこれを充填した立体網状マットとにより構成した緑化パネルを開示したものである。
しかしながら、この特許文献2に係る発明は、上述のように、作業開口の外側からの切開作業によって袋状マット材に切り込み(切れ目)等の切開部分を現場等で形成し、その切開部分を開口させつつポット苗等を収納する作業を行うため、そのような切開部分の形成や、切開部分を開口させつつポット苗等を収納する作業が煩雑となり、施工の作業性が決して良好なものとはいえなかった。
そもそも、この特許文献2に係る発明は、それ自体が壁掛け等の装飾物にも使用できるようにすることをも意図するものであり、装飾性等をも意図しているので、壁面緑化に必要な施工の作業性等はさほど考慮されていないものである。
特開平5−227843号公報 特開2004−254559号公報
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、上記特許文献1に開示された技術のように、植物の根部を挟持させて圧搾するおそれがなく、設置後においても植物を好適に生育させることができ、また特許文献2に開示された技術のように、苗ポットを収容するための現場での袋状体の切り込み形成による切開作業や、その切り込みを広げることによる苗ポットを挿入する作業等の煩雑な作業を要することがなく、取扱いが簡易で、壁面緑化の施工も非常に容易且つ短期間に行うことのできる壁面緑化パネルと、壁面の緑化工法を提供することを課題とする。
本発明は、このような課題を解決するために、壁面緑化パネルと、その緑化パネルを用いた壁面の緑化工法としてなされたもので、壁面緑化パネルとしての特徴は、土壌等の植栽基盤とポット苗植物8とが収容可能で、該ポット苗植物8の植物部分を外部に裸出させうるように開口部5を絞り込んで閉鎖することのできるような巾着状に形成された袋体1と、前記袋体1を縦横に複数設置して収納するためのケーシング2とを具備し、前記袋体1の開口部5の位置に対応させて該袋体1の開口部5から外部に裸出した植物を通過させて前面側に臨出させるための開口部が、前記ケーシング2の前面側に設けられ、且つ該ケーシング2は、前記植物を臨出させる開口部が設けられた前面側とは反対側のケーシング2の後面側から前記袋体1を収納することができるように構成されていることである。
また、壁面の緑化工法の特徴は、土壌等の植栽基盤とポット苗植物8とを、開口部5を絞り込んで閉鎖することのできるような巾着状に形成された袋体1内に収容するとともに、前記ポット苗植物8の植物部分を前記袋体1の開口部5から外部に裸出させ、該ポット苗植物8を土壌等の植栽基盤とともに収容した袋体1を、ケーシング2の後面側から該ケーシング2内に収納して縦横に複数設置し、前記袋体1
の開口部5から外部に裸出したポット苗植物8の植物部分を、前記ケーシング2の前面側の開口部を通過させて該ケーシング2の前面側に臨出させることである。
さらに、他の壁面の緑化工法の特徴は、土壌等の植栽基盤とポット苗植物8とを、開口部5を絞り込んで閉鎖することのできるような巾着状に形成された袋体1内に収容するとともに、前記ポット苗植物8の植物部分を前記袋体1の開口部5から外部に裸出させ、該ポット苗植物8を土壌等の植栽基盤とともに収容した複数の袋体1と、ポット苗植物8を収容せず、土壌等の植栽基盤のみを収容した複数の袋体1とを、ケーシング2の後面側から該ケーシング2内に収納して縦横に設置し、前記袋体1の開口部5から外部に裸出したポット苗植物8の植物部分を、前記ケーシング2の前面側の開口部を通過させて該ケーシング2の前面側に臨出させることである。
ケーシング2の前面側に、複数の孔20が穿設された前面側プレート3を設置させ、該前面側プレート3に穿設された複数の孔20を、袋体1の開口部5から外部に裸出した植物を通過させて前面側に臨出させるための開口部として形成することも可能である。また、袋体1の袋本体部4は、好ましくは不織布で構成される。
本発明は、上述のように、袋体内に土壌等の植栽基盤とともにポット苗植物を収容し、そのポット苗植物の植物部分を開口部から外部に裸出させつつ、巾着状の袋本体部の開口部を絞り込んで閉鎖することができ、さらに、そのような袋体をケーシング内に収納して縦横に複数設置し、袋体から裸出させている植物部分をケーシングの前面側の開口部を通過させ、前面側に臨出させて施工することができるので、たとえば上記特許文献2に開示された技術のように、袋状マット材に切り込みを形成する等の
作業開口の外側からの切開作業を現場で行う必要もなく、また切り込み等の切開部分を開口させつつポット苗等を収納するような煩雑な作業も不要となり、このような従来の壁面緑化工法に比べて施工性が著しく良好になるという効果がある。また、この結果、短期間に施工することが可能となる。
特に、本発明においては、植物を臨出させる開口部が設けられた前面側とは反対側のケーシングの後面側から袋体を収納することができるので、ポット苗植物を収容した袋体をケーシング内に収容する作業の作業性が一層良好となる効果がある。
また、上記特許文献1の壁面緑化技術のように、土嚢間に植物の根部を直接挟持するような方法ではないので、土嚢の重量により植物の根を圧搾するようなおそれもなく、植物の生育を阻害させるようなおそれもないという効果がある。
さらに、植栽基盤やポット苗植物を収容する袋体が、開口部を絞り込んで閉鎖することができるような巾着状に形成されているため、袋体に収容された植栽基盤が外部に零れ落ちるようなことも好適に防止することができるという効果がある。
さらに、袋体が、開口部を絞り込んで閉鎖することができるような巾着状に形成されているため、植物の茎数や葉部の大小等に応じて袋体の開口部の大きさを調整することができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について図面に従って説明する。
本実施形態の壁面緑化パネルは、図5乃至図8に示すように、土壌等の植栽基盤と、ポット苗植物8とが収容される袋体1と、該袋体1を縦横に複数設置して収納するためのケーシング2と、該ケーシング2の前面側に設置される前面側プレート3とを具備して構成されている。
袋体1を構成している袋本体部4は、全体が不織布からなり、図1及び図2に示すように、全体が巾着袋のように開口部5を口紐6で絞り込んで閉鎖することのできるような形状に形成されている。袋本体部4内には、図2に示すように、人工土壌7が収容され、さらにポット苗植物8が収容されている。この場合、人工土壌7に代えて天然土壌を用いることも可能である。
そのポット苗植物8は、植物の根を埋設している根鉢9の部分と、該根鉢9から立設する植物体10の部分とで構成されているが、図2に示すように、その根鉢9の部分が袋本体部4内で人工土壌7内に埋設され、且つ植物体10の部分は、袋本体部4の開口部5から外側に裸出した状態とされている。
ケーシング2は、図3に示すように、金属製のフレームを具備して全体が金網状に形成されたものである。より具体的には、このケーシング2は、図3のように、前面側フレーム11と、後面側フレーム12と、側面側フレーム13と、底面側フレーム14とで構成されている。前面側フレーム11は、縦横それぞれ4本ずつのフレームで構成されており、それらの縦横それぞれ4本ずつのフレームによって図3に示すように計9個の空間に仕切られている。
また後面側フレーム12は、上下左右に1本ずつ計4本のフレームを周辺部に配置した構成からなるもので、このように周辺部のみに配置された4本のフレームで後面側フレーム12が構成されている結果、前記袋体1をケーシング2の後面側から収納することができる状態とされている。側面側フレーム13は、縦に3本、上下に2本配置されたフレームで構成されているが、その縦の3本のフレームのうち、1本のフレームは前面側フレーム11の1本と共用され、他の1本のフレームは後面側フレーム12の1本と共用されている。さらに、底面側フレーム14は、縦に4本、横に2本のフレームで構成されているが、横2本のフレームは、それぞれ前面側フレーム11及び後面側フレーム12の1本ずつと共用されている。
そして、前記側面側フレーム13の外側に側面側プレート15が取り付けられている。側面側プレート15の両端部は、略コ字状に屈曲されてそれぞれ係止片16、16が形成されている。そして、この係止片16の内側は、後述の前面側プレート3や後面側プレート19が案内される案内部17として形成されている。そして、前面側プレート3が案内される案内部17を形成する係止片16と、前面側フレーム11との間には、隙間22が形成されている。このような隙間22が形成されることによって、仮に袋体1の開口部5から人工土壌7等が不用意に流出したとしても、その流出した人工土壌7等は、その隙間22にこぼれ落ち、前面側プレート3に穿設された孔20からこぼれ落ちるようなことがないので、壁面緑化の施工がなされるパネル前面側の外観体裁が損なわれるようなこともないのである。
さらに、底面側フレーム14の下面側には、支持部材23が取り付けられている。この支持部材23は、ケーシング2内に収納される袋体1が、緑化パネルの下方に不要に落下するのを防止すべく該袋体1を支持するためのものであり、両側の係止片23a、23aが底面側フレーム14に係止されることによって取り付けられている。尚、本実施形態では、図3に示すように、ケーシング2の底面の中央のみに支持部材23が取り付けられているが、底面全面に支持部材23を取り付けることも可能である。
前面側プレート3は、化粧用パネル等として用いられるような木製のものであり、図5に示すように全体が正方形状に形成され、計9個の円形の孔20が穿設されている。このように前面側プレート3に穿設された計9個の孔20は、縦横等間隔に形成され、その結果、前記ケーシング2の前面側フレーム11を構成する縦横4本ずつのフレームで仕切られた計9個の空間に対応する位置に存在している。また後面側プレート21は、前面側プレート3と同様に化粧用パネル等として用いられるような木製のもので、全体が正方形状に形成されたものであるが、前面側プレート3のような孔は穿設されてはいない。
次に、上記のような構成からなる壁面緑化パネルを用いて壁面緑化を行う工法について説明する。
先ず、壁面緑化パネルを予め組み立てる。その場合、先ず図5に示すように前面側プレート3をケーシング2の前面側に設置する。より具体的には、図4に示すように、
前面側プレート3の両側部を、側面側プレート15によって形成されている案内部17内に案内させる。これによって、前面側プレート3の両側部が、図4のように前記側面側プレート15の係止片16に係止され、前面側プレート3がケーシング2から離脱するのが禁止されることとなる。
このようにして前面側プレート3をケーシング2の前面側に設置した後、該ケーシング2の後面側から、計9個の袋体1をケーシング2内に収納する。袋体1を構成する袋本体4には、図1及び図2に示すように、予め人工土壌7やポット苗植物8を収容しておく。そして、ポット苗植物8の植物体10の部分のみが外側に裸出するように、人工土壌7やポット苗植物8の収容後に、袋本体4の開口部5を口紐6で絞り込んで閉鎖する。このように口紐6で絞り込んで閉鎖した状態において、袋体1の全体が、あたかも巾着袋のような状態となる。
そして、図6乃至図8のように、計9個の袋体1をケーシング2内に収納しつつ、前記袋本体4の開口部5の外側に裸出した植物体10の部分を、図6及び図7のように、ケーシング2の前面側に設置された前面側プレート3の孔20から、該前面側プレート3の前面側に臨出させる。
袋体1は、図8に示すように、ケーシング2内に比較的密な状態で収納され、従って、計9個の袋体1は、同図のようにほとんど位置ずれすることなく、やや角みを帯びた状態で配置されることとなる。このように、袋体1がケーシング2内に比較的密な状態で収納され、袋体1が位置決めされ易い状態となるので、袋体1にそれぞれ収容されているポット苗植物8の植物体10の部分を、前面側プレート3の孔20から外部に裸出させる作業も、容易に行うことができ、その分、施工性も良好となるのである。
上記のようにして、計9個の袋体1をケーシング2内に収納し、それぞれの袋体1から裸出している植物体10の部分を、前面側プレート3の孔20から外部に突出させて前記前面側プレート3の前面側に臨出させた後、図6及び図7に示すように、後面側プレート19をケーシング2の後面側に設置する。具体的には、図4のように後面側プレート19の両側部を前記案内部17内に案内し、前記係止片16に係止させることによって、前面側プレート3がケーシング2から離脱するのが禁止されることとなる。このようにして緑化パネル21の組み立てが完成することとなる。
次に、上記のようにして組み立てられた緑化パネル21を、建築物や構築物の壁面の前面側等において、縦横に複数個設置する。たとえば、図9に示すように、横に計3個、縦に計3個ずつ設置される。この場合、各緑化パネル21間に同図のように隙間24が設けられるような状態で、各緑化パネル21は壁面等に貼着されるようにして設置される。1個の緑化パネル21については、前面側プレート3の9個の孔20からそれぞれ9個の植物体10が外部に裸出され、従って、図9のように縦横に3個ずつ計9個の緑化パネル21が配置されている場合には、81個の植物体10が外部に裸出された状態となっている。よって、施工現場に緑化パネルを設置した後、所定期間後に植物が生育すると、計9個の緑化パネル21の前面の略全面に植物が繁茂した状態となり、建築物や構築物の壁面の前面側を好適に緑化することができるのである。
この場合において、ポット苗植物8を収容している袋体1の袋本体部4は、不織布で構成されているため、袋体内の通気性が良好となり、また袋体1内に収容されているポット苗植物8の根が伸長する際に、隣接する袋体1の袋本体部4を通過して伸長することができ、複数の袋体がケーシング内に収容されて施工された状態において、植物の生育が阻害されるようなこともなく、壁面緑化を好適に行うことができることとなる。
また、人工土壌とともにポット苗植物を収容し、そのポット苗植物の植物部分を開口部から外部に裸出させて、巾着状の袋本体部4の開口部を絞り込んで閉鎖することができるので、人工土壌とともにポット苗植物を袋体1内に収容する作業を容易に行うことができ、作業性が非常に良好となる。
さらに、巾着状の袋体1を使用する結果、袋体1に収容された植栽基盤が外部に零れ落ちるようなこともなく、また植物の茎数や葉部の大小等に応じて袋体1の開口部の大きさを調整することも可能となる。
尚、上記実施形態では、袋体1の袋本体部4を不織布で構成したため、上記のような好ましい効果が得られたが、袋本体部4の素材は上記実施形態の不織布に限定されるものではない。
また上記実施形態では、ケーシング2として金網状のものを用いたが、ケーシング2の形態も上記実施形態に限定されるものではなく、たとえば前後面や側面がすべてプレートで構成されたようなもの、或いは前後面や側面がすべて不織布で構成されたようなものを用いることも可能である。
さらに、上記実施形態では、前面側プレート3に計9個の孔20を穿設したが、孔20の個数も該実施形態の9個に限定されるものではなく、ケーシング2内に収納される袋体1の個数に応じて任意に変更することができる。
さらに、上記実施形態では、ケーシング2内に収納されるすべての袋体1内にポット苗植物8を収容したが、すべての袋体1内にポット苗植物8を収容する必要は必ずしもなく、たとえば上記実施形態のように9個の袋体1をケーシング2内に収容する場合、中央とコーナー部の5個の袋体1内にポット苗植物8を収容し、他の4個の袋体1内には、植栽基盤のみを収容してもよい。この場合においても、ポット苗植物8を収容した袋体1内の植物の根が伸長して、ポット苗植物8が収容されていない袋体1内にも侵入しうるので、植物はケーシング2内の全体に均一に繁殖することとなるのである。
さらに、上記実施形態では、ケーシング2の前面側に、孔20が穿設された前面側プレート3を設置したため、施工性がより良好になるという好ましい効果が得られたが、このような孔20が穿設された前面側プレート3を設置することは本発明に必須の条件ではなく、たとえば上記実施形態の金網状のケーシング2の前面部から、直接袋体1の開口部5の外側に裸出する植物を臨出させるようにしてもよい。この場合には、上記のようにケーシング2の前面側フレーム11によって形成される9個の空間部が、植物を臨出させるケーシング2の開口部となる。
さらに、上記実施形態では、灌水をする場合について特に説明していないが、たとえばケーシング2内の上部に灌水パイプを設置し、その灌水パイプに小孔を穿設して点滴状に水を滴下して灌水するようなことが可能である。
一実施形態の緑化パネルに用いる袋体の概略正面図。 同袋体の概略断面図。 同緑化パネルを構成するケーシングの概略斜視図。 同ケーシングにおける前面側及び後面側のプレートの取付構造を示す要部拡大概略平面図。 同緑化パネルの概略正面図。 同緑化パネルの概略平面図。 図6のA−A線断面図。 図6のB−B線断面図。 複数の緑化パネルを設置して壁面の緑化施工を行う概略側面図。
符号の説明
1…袋体 2…ケーシング
3…前面側プレート 4…袋本体部
5…開口部 20…孔

Claims (5)

  1. 土壌等の植栽基盤とポット苗植物(8)とが収容可能で、該ポット苗植物(8)の植物部分を外部に裸出させうるように開口部(5)を絞り込んで閉鎖することのできるような巾着状に形成された袋体(1) と、前記袋体(1)を縦横に複数設置して収納するためのケーシング(2)とを具備し、前記袋体(1)の開口部(5)の位置に対応させて該袋体(1)の開口部(5)から外部に裸出した植物を通過させて前面側に臨出させるための開口部が前記ケーシング(2)の前面側に設けられ、且つ該ケーシング(2)は、前記植物を臨出させる開口部が設けられた前面側とは反対側のケーシング(2)の後面側から前記袋体(1)を収納することができるように構成されていることを特徴とする壁面緑化パネル。
  2. ケーシング(2)の前面側に、複数の孔(20)が穿設された前面側プレート(3)が設置され、該前面側プレート(3)に穿設された複数の孔(20)が、袋体(1)の開口部(5)から外部に裸出した植物を通過させて前面側に臨出させるための開口部として形成されている請求項1記載の壁面緑化パネル。
  3. 袋体(1)の袋本体部(4)が、不織布で構成されている請求項1又は2記載の壁面緑化パネル。
  4. 土壌等の植栽基盤とポット苗植物(8)とを、開口部(5)を絞り込んで閉鎖することのできるような巾着状に形成された袋体(1)内に収容するとともに、前記ポット苗植物(8)の植物部分を前記袋体(1)の開口部(5)から外部に裸出させ、該ポット苗植物(8)を土壌等の植栽基盤とともに収容した袋体(1)を、ケーシング(2)の後面側から該ケーシング(2)内に収納して縦横に複数設置し、前記袋体(1)の開口部(5)から外部に裸出したポット苗植物(8)の植物部分を、前記ケーシング(2)の前面側の開口部を通過させて該ケーシング(2)の前面側に臨出させることを特徴とする壁面の緑化工法。
  5. 土壌等の植栽基盤とポット苗植物(8)とを、開口部(5)を絞り込んで閉鎖することのできるような巾着状に形成された袋体(1)内に収容するとともに、前記ポット苗植物(8)の植物部分を前記袋体(1)の開口部(5)から外部に裸出させ、該ポット苗植物(8)を土壌等の植栽基盤とともに収容した複数の袋体(1)と、ポット苗植物(8)を収容せず、土壌等の植栽基盤のみを収容した複数の袋体(1)とを、ケーシング(2)の後面側から該ケーシング(2)内に収納して縦横に設置し、前記袋体(1)の開口部(5)から外部に裸出したポット苗植物(8)の植物部分を、前記ケーシング(2)の前面側の開口部を通過させて該ケーシング(2)の前面側に臨出させることを特徴とする壁面の緑化工法。
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