JP3252504B2 - 共重合体ゴムおよびその製造方法 - Google Patents

共重合体ゴムおよびその製造方法

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/10Esters
    • C08F220/34Esters containing nitrogen, e.g. N,N-dimethylaminoethyl (meth)acrylate
    • C08F220/36Esters containing nitrogen, e.g. N,N-dimethylaminoethyl (meth)acrylate containing oxygen in addition to the carboxy oxygen, e.g. 2-N-morpholinoethyl (meth)acrylate or 2-isocyanatoethyl (meth)acrylate

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は共重合体ゴムおよびその
製造方法、さらに詳しくは優れた耐寒性と、フッ素ゴム
に近い極めて優れた耐油性を有し、容易に加硫可能で機
械的強度の改良された、共重合体ゴムおよびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、耐油性の優れるゴムとして、アク
リルゴム、ニトリルゴム、水素添加ニトリルゴム、ヒド
リンゴム、フッ素ゴムなどが知られている。これらのう
ち最も耐油性が優れるものはフッ素ゴムであるが、耐寒
性に劣り、且つ非常に高価であるという問題を有する。
その他のゴムはフッ素ゴムと比較すると耐油性はかなり
低いレベルにある。
【0003】また下記一般式(II)で表されるシアノ基
含有アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルの
重合体は、比較的安価な原料から容易に製造することが
可能であり、耐寒性および耐油性に優れるゴムとなるこ
とが知られている。(米国特許2,687,402およ
び2,720,512号)
【0004】
【化3】
【0005】(式(II)中、R2は水素またはメチル
基、R3は−Cn2n−または−CH2CH2−O−CH2
CH2−を表す。ここでnは2〜4の整数である。)し
かしながら、これらの重合体は耐寒性および耐油性には
優れている反面、機械的強度が著しく低く実用に耐え得
るものではなかった。米国特許2,839,511号に
は一般式(II)で表されるシアノ基含有アクリル酸エス
テルまたはメタクリル酸エステルに少量の不飽和カルボ
ン酸を共重合することで機械的強度が改良されることが
記載されているが、満足な加硫物を得るには加硫温度を
非常に高くする必要があった。
【0006】本発明者らは一般式(I)で表されるシア
ノ基含有アクリル酸エステルに架橋点として活性塩素基
またはエポキシ基を有する単量体をラジカル共重合する
ことにより得られる共重合体が、容易に加硫可能で機械
的強度の改良された、耐寒性、耐油性に優れる共重合体
ゴムになることを見出した。しかしながら長鎖側鎖を持
ち耐寒性を付与する単量体や、ビニルまたはビニリデン
ニトリル化合物など耐油性を付与する単量体などの共重
合により、さらなる耐寒性あるいは耐油性の向上を行っ
た場合、他方が著しく損なわれるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た耐寒性と、フッ素ゴムに近い極めて優れた耐油性を有
しており、かつ高いレベルでそのバランスをとることが
できる、容易に加硫可能で機械的強度の改良された共重
合体ゴムを提供することにある。
【0008】本発明者らは少なくとも二種の一般式
(I)で表されるシアノ基含有アクリル酸エステル、架
橋点とする活性塩素基またはエポキシ基を有する単量
体、および必要に応じてこれらと共重合可能な単量体を
ラジカル共重合することにより得られる共重合体が、優
れた耐寒性と、フッ素ゴムに近い極めて優れた耐油性を
有する、容易に加硫可能で機械的強度の改良された共重
合体ゴムになり、さらにその少なくとも二種の一般式
(I)で表されるシアノ基含有アクリル酸エステルの選
択により、耐寒性、耐油性のバランスを高いレベルで任
意に設定できることを見出し本発明に至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1)(A)少なくとも二種の下記一般式(I)で表さ
れるシアノ基含有アクリル酸エステル、79.5〜9
9.5重量%
【0010】
【化4】
【0011】(式(I)中、R1は−Cn−H2n−または
−CH2CH2−O−CH2CH2−を表す。ここでnは2
〜6の整数である。) (B)活性塩素基またはエポキシ基を含有する単量体、
0.5〜10重量% (C)上記(A)、(B)と共重合可能な単量体、0〜
20重量%上記(A)、(B)、(C)の条件を満足する共重合体
であって、その ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]
が5以上の共重合体ゴム、並びに、 (2)(A)少なくとも二種の下記一般式(I)で表さ
れるシアノ基含有アクリル酸エステル、79.5〜9
9.5重量%
【0012】
【化5】
【0013】(式(I)中、R1は−Cn2n−または−
CH2CH2−O−CH2CH2−を表す。ここでnは2〜
6の整数である。) (B)活性塩素基またはエポキシ基を含有する単量体、
0.5〜10重量% (C)上記(A)、(B)と共重合可能な単量体、0〜
20重量% からなる単量体混合物をラジカル開始剤を用いて共重合
することを特徴とする共重合体ゴムの製造方法に関する
ものである。
【0014】本発明の共重合体ゴムにおける単量体成分
(A)は、上記一般式(I)で表されるシアノ基含有ア
クリル酸エステルであり、具体的にはアクリル酸2−
(2−シアノエトキシ)エチル、アクリル酸3−(2−
シアノエトキシ)プロピル、アクリル酸4−(2−シア
ノエトキシ)ブチル、アクリル酸5−(2−シアノエト
キシ)アミル、アクリル酸6−(2−シアノエトキシ)
ヘキシル、アクリル酸2−[2−(2−シアノエトキ
シ)エトキシ]エチルが挙げられる。本発明の共重合体
ゴムには少なくとも二種のシアノ基含有アクリル酸エス
テルを用い、その選択および組成比によって耐寒性、耐
油性のバランスを高いレベルで任意に設定できる。シア
ノ基含有アクリル酸エステルの総量は79.5〜99.
5重量%であり、これより少ない場合は耐寒性、耐油性
が低下し好ましくない。また個々のシアノ含有アクリ
エステルの量は10%以上であり、これ以下の場合
は、共重合体の耐寒性、耐油性に与えるその単量体の影
響が少ないため、その単量体を共重合する意義がない。
これらのうちアクリル酸2−(2−シアノエトキシ)エ
チル30.0〜69.5重量%とアクリル酸4−(2−
シアノエトキシ)ブチル69.5〜30重量%の組合わ
せが特に好ましい。
【0015】本発明の共重合体ゴムにおける単量体成分
(B)は、少なくとも一種の活性塩素基またはエポキシ
基を含有する単量体である。活性塩素基を有する単量体
の具体例としてはビニルクロロアセテート、ビニルクロ
ロプロピオネート、アリルクロロアセテート、アリルク
ロロプロピオネート、2−クロロエチルビニルエーテ
ル、クロロメチルスチレン、アクリル酸2−クロロエチ
ル、クロロ酢酸と不飽和グリシジル化合物との反応生成
物、クロロメチルビニルケトン、2−クロロアセトキシ
メチル−5−ノルボルネン等が、エポキシ基を有する単
量体の具体例としては、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル、ビニル
グリシジルエーテル等が挙げられる。これらのうち、ビ
ニルクロロアセテート、メタクリル酸グリシジル、アリ
ルグリシジルエーテルが特に好ましい。本発明の共重合
体ゴムにおける単量体成分(B)の量は、0.5〜10
重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。単量体成
分(B)の量が少ない場合には加硫が十分に行えず、ま
た多すぎると加硫が過度に進行し満足な加硫物を得るこ
とができない。
【0016】本発明の共重合体ゴムにおける単量体成分
(C)は、上記単量体成分(A)、(B)と共重合可能
な単量体であり、本発明を損なわない範囲で使用され
る。全単量体成分中の単量体成分(C)の量は、使用す
る単量体の種類によって異なるが通常0〜20重量%で
ある。単量体成分(C)の具体例としては、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ヘキシル等のア
クリル酸アルキルエステル類:アクリル酸メトキシエチ
ル、アクリル酸エトキシエチル、アクリル酸ブトキシエ
チル、アクリル酸メトキシエトキシエチル等のアクリル
酸アルコキシアルキルエステル類:メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、
メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル等
のメタクリル酸アルキルエステル類:メタクリル酸メト
キシメチル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル
酸エトキシエチル、メタクリル酸ブトキシエチル、メタ
クリル酸メトキシエトキシエチル等のメタクリル酸アル
コキシアルキルエステル類:酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル等のビニルエステル類:スチレン、α−メチルス
チレン等の芳香族ビニル化合物類:アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等のビニルあるいはビニリデンニト
リル化合物類:マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジn−ブチル、フマル酸ジメチル、フマ
ル酸ジエチル、フマル酸ジn−ブチル等の不飽和ジカル
ボン酸のジアルキルエステル類:マレイン酸ジメトキシ
エチル、フマル酸ジメトキシエチル等の不飽和ジカルボ
ン酸のジアルコキシアルキルエステル類があげられる。
これらのうちアクリル酸アルキルエステル類、アクリル
酸アルコキシアルキルエステル類、アクリロニトリルが
特に好ましい。これらは単独あるいは二種以上組合せて
使用することができる。
【0017】本発明の共重合体ゴムは、上記単量体成分
(A)、(B)および(C)の混合物を無機あるいは有
機の過酸化物、アゾ化合物、レドックス系開始剤等のラ
ジカル開始剤の存在下でラジカル共重合することにより
製造される。重合の方法としては塊状重合、溶液重合、
懸濁重合、乳化重合等の公知の方法が可能であり、この
うち乳化重合が特に好ましい。
【0018】例えば乳化重合の場合、本発明の共重合体
ゴムは以下の方法で製造される。
【0019】上記単量体成分(A)、(B)および
(C)の混合物および必要であれば分子量調節剤との混
合物を乳化剤水溶液と混合し乳化する。この乳化液に開
始剤を添加して重合を行うことで共重合体ゴムラテック
スが得られる。分子量調節剤としては通常、n−ドデシ
ルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、オ
クチルメルカプタン等のアルキルメルカプタン類が使用
される。乳化剤としてはラウリル硫酸ナトリウム、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアニオン系、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノラ
ウレート等のノニオン系いずれの界面活性剤も使用可能
であるが、アニオン系とノニオン系の併用が特に好適に
使用される。開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム、パラメンタンハイドロパーオキサイド、
クメンハイドロパーオキサイド、tert−ブチルハイ
ドロパーオキサイド等の無機あるいは有機の過酸化物、
または上記過酸化物と硫酸第一鉄等の第一鉄塩、ハイド
ロサルファイトナトリウム、ナトリウムホルムアルデヒ
ドスルホキシレート(ロンガリット)等の還元剤を併用
したレドックス系が使用される。重合は0〜80℃、好
ましくは5〜60℃の温度で行われる。重合時の発熱が
大きく温度の制御が困難な場合は、乳化剤水溶液に単量
体混合物を少量ずつ分割あるいは連続で添加しながら重
合することができる。重合終了後、得られたラテックス
を塩化カルシウム等の無機塩の水溶液に投入して、重合
体を析出せしめ、水洗、乾燥することにより目的とする
共重合体ゴムを得る。
【0020】本発明の共重合体ゴムは、通常知られてい
るアクリルゴムと同様の方法で加硫することが可能であ
る。当該共重合体ゴムの加硫は単量体成分(B)の種類
により選択される加硫剤を使用し、必要に応じて加硫促
進剤、補強材、充填剤、可塑剤、老化防止剤、安定剤等
を配合して行われる。例えば単量体成分(B)が活性塩
素基を有する単量体である場合に使用される加硫剤とし
ては、ポリアミン、ポリアミン塩、金属石鹸と硫黄また
は硫黄供与化合物との併用系、有機カルボン酸アンモニ
ウム塩、トリメルカプトトリアジンとジチオカルバミン
酸塩との併用系等が挙げられる。また単量体成分(B)
がエポキシ基を有する単量体である場合に使用される加
硫剤としては、ポリアミン、ポリアミン塩、ジチオカル
バミン酸塩、有機カルボン酸アンモニウム塩、金属石鹸
と硫黄または硫黄供与化合物との併用系、ポリカルボキ
シ化合物あるいはカルボン酸無水物と第四級アンモニウ
ム塩または第四級ホスホニウム塩との併用系、イミダゾ
ール化合物とアルキル硫酸塩との併用系、グアニジンあ
るいはグアニジン誘導体と硫黄または硫黄供与化合物と
の併用系、第四級アンモニウム塩または第四級ホスホニ
ウム塩とイソシアヌル酸との併用系等が挙げられる。
【0021】本発明の共重合体ゴムは加硫により、優れ
た耐寒性、フッ素ゴムに近い極めて優れた耐油性を有す
る加硫物を得ることができ、燃料ホース、シール材をは
じめとする耐寒性、耐油性が要求される各種の用途に使
用することができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0023】以下の記述において部は重量部を表す。共
重合体ゴムの組成は元素分析による共重合体中の窒素、
塩素、炭素、水素の定量、およびJIS K7236に
従って測定したエポキシ当量から求めた。ムーニー粘度
はJIS K6300、加硫ゴム物性はJIS K63
01に従って評価した。耐油性は加硫ゴムを燃料油C中
に50℃で3日間浸漬した後の体積変化率を測定するこ
とにより評価した。また耐寒性は試料として未加硫ゴム
を使用し、示差走査熱量計(DSC)により、毎分10
℃の昇温速度でガラス転移温度を測定することにより評
価した。
【0024】実施例1〜3、比較例1〜4 ポリオキシエチレンモノラウレート4部、ラウリル硫酸
ナトリウム2部、リン酸水素二ナトリウム0.7部、リ
ン酸二水素ナトリウム0.3部および蒸留水200部か
らなる乳化剤水溶液を15℃に保持し十分に窒素置換し
た後、これにエチレンジアミン四酢酸ナトリウム鉄(II
I)0.005部、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウ
ム0.02部、ロンガリット0.02部およびハイドロ
サルファイトナトリウム0.02部を添加した。これに
予め十分に窒素置換した表1に示す組成の単量体混合物
100部とn−ドデシルメルカプタン0.025部の混
合物を3時間かけて連続的に添加した。同時にtert
−ブチルハイドロパーオキサイドの0.15重量%水溶
液を毎時1.5部の速度で滴下し重合を行った。単量体
混合物を全て添加し、さらに3時間重合を継続した後、
重合を終了した。ラテックスの固形分から算出した単量
体の転化率は98〜99%であった。得られた共重合体
ラテックスを85℃の塩化カルシウム水溶液に投入して
共重合体を単離し、十分水洗した後、乾燥を行い目的と
する共重合体ゴムを得た。
【0025】ムーニー粘度および元素分析から求めた共
重合体組成を表1に示す。また全ての共重合体ゴムのD
SC測定において、それらを構成する単量体の単独重合
体のものとは異なる単一のガラス転移点が認められ、こ
の共重合体ゴムがランダム共重合体であることが確認さ
れた。
【0026】得られた共重合体ゴムを表2に示す配合に
従ってロール混練した後、170℃で20分プレス加硫
を行うことにより加硫ゴムシートを作成した。さらにこ
れを150℃のギアオーブン中で後加硫を4時間した
後、物性評価を行った。表1に物性評価の結果を示す。
【0027】実施例4,6、比較例5 表4に示す組成の単量体混合物を用いた他は、実施例1
と同様の方法で共重合することにより、単量体転化率9
6〜99%で共重合体ゴムを得た。それぞれのムーニー
粘度を表4に示す。
【0028】これらの共重合体ゴムについてDSC測定
を行ったところ、これらを構成する単量体の単独重合体
のものとは異なる単一のガラス転移点を示した。加えて
元素分析、エポキシ定量の結果より、これらの共重合体
は表4に示す組成のランダム共重合体であることが確認
された。
【0029】得られた共重合体ゴムを表3に示す配合に
従ってロール混練した後、170℃で20分プレス加硫
を行うことにより加硫ゴムシートを作成した。さらにこ
れを150℃のギアオーブン中で後加硫を4時間した
後、物性評価を行った。表4に物性評価の結果を示す。
【0030】実施例5,7、比較例6 表4に示す組成の単量体混合物を用いた他は、実施例1
と同様の方法で共重合することにより、単量体転化率9
6〜99%で共重合体ゴムを得た。それぞれのムーニー
粘度を表4に示す。
【0031】これらの共重合体ゴムについてDSC測定
を行ったところ、これらを構成する単量体の単独重合体
のものとは異なる単一のガラス転移点を示した。加えて
元素分析の結果より、これらの共重合体は表4に示す組
成のランダム共重合体であることが確認された。
【0032】得られた共重合体ゴムを用い実施例1と同
様の方法で加硫ゴムシートを作成し、物性評価を行っ
た。表4に物性評価の結果を示す。
【0033】比較例7〜10 表5に示す種々の合成ゴムを用いて、表5の配合および
加硫条件に従って加硫ゴムシートを作成し、物性評価を
行った。表5に物性評価の結果を示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【発明の効果】以上の結果から、本発明により優れた耐
寒性と、フッ素ゴムに近い極めて優れた耐油性を有して
おり、かつ高いレベルでそのバランスをとることができ
る、容易に加硫可能で機械的強度の改良された共重合体
ゴムが与えられることが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 220/36 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)少なくとも二種の下記一般式(I)
    で表されるシアノ基含有アクリル酸エステル、79.5
    〜99.5重量% 【化1】 (式(I)中、R1は−Cn−H2n−または−CH2CH2
    −O−CH2CH2−を表す。ここでnは2〜6の整数で
    ある。) (B)活性塩素基またはエポキシ基を含有する単量体、
    0.5〜10重量%(C)上記(A)、(B)と共重合
    可能な単量体、0〜20重量%上記(A)、(B)、(C)の条件を満足する共重合体
    であって、その ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]
    が5以上の共重合体ゴム。
  2. 【請求項2】上記(B)の活性塩素基またはエポキシ基
    を含有する単量体が、ビニルクロロアセテート、メタク
    リル酸グリシジルまたはアリルグリシジルエーテルであ
    る請求項1の共重合体ゴム。
  3. 【請求項3】(A)少なくとも二種の下記一般式(I)
    で表されるシアノ基含有アクリル酸エステル、79.5
    〜99.5重量% 【化2】 (式(I)中、R1は−Cn−H2n−または−CH2CH2
    −O−CH2CH2−を表す。ここでnは2〜6の整数で
    ある。) (B)活性塩素基またはエポキシ基を含有する単量体、
    0.5〜10重量% (C)上記(A)、(B)と共重合可能な単量体、0〜
    20重量% からなる単量体混合物をラジカル開始剤を用いて共重合
    することを特徴とする共重合体ゴムの製造方法。
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