JP2000290323A - クロロプレン共重合体及びその製造方法 - Google Patents
クロロプレン共重合体及びその製造方法Info
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Abstract
酸エステル及びメタクリル酸エステルの中から選ばれる
1種以上のコモノマーと2−クロロ−1,3−ブタジエ
ンを単量体成分として含有するクロロプレン共重合体及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】アクリル酸エステル及びメタクリル酸エス
テルの中から選ばれる1種以上のコモノマーと2−クロ
ロ−1,3−ブタジエンを単量体成分として含有するク
ロロプレン共重合体を製造し用いる。
Description
合体及びその製造方法に関するものであり、さらに詳し
くはアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの中
から選ばれる1種以上のコモノマーと2−クロロ−1,
3−ブタジエンを単量体成分として含有するクロロプレ
ン共重合体及びその製造方法に関するものである。
品質化及び長寿命化に伴い、それらに使用されているゴ
ム部材に対しても品質向上の要求が高まっている。
も各物性のバランスが良好であるため幅広い用途に使用
されているが、例えば、耐熱性、耐寒性、耐候性等の更
なる向上が求められている。
げられ、クロロプレンゴムに対しても様々な検討が行わ
れている。しかし、硫黄や2,3−ジクロロ−1,3−
ブタジエン等の一部コモノマーを除き、一般的に他モノ
マーとの共重合において2−クロロ−1,3−ブタジエ
ンの単量体反応性は非常に大きく、他モノマーとの反応
性が小さいため、クロロプレンポリマーへのコモノマー
導入率が低い。これに対して、コモノマー仕込み量を極
端に多くすることにより僅かにコモノマー共重合量が増
加するが、そのような手段を用いると重合速度が著しく
低くなり重合が進行せず、結果としてモノマー転化率が
低く収率が劣るので、仕込みコモノマー増量には限りが
あり共重合による品質改良には限界があった。
点に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来の工
業的な重合方法では導入困難であったコモノマーを導入
することにより、コモノマーの有する特徴を付与したク
ロロプレン共重合体を提供するものである。
課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、一般的に
2−クロロ−1,3−ブタジエンと共重合し難いコモノ
マーとクロロプレンモノマーの共重合において、コモノ
マー比率の高い単量体混合物で重合を開始し、適切な転
化率の時点からクロロプレンモノマー比率の高い単量体
混合物を連続あるいは分割添加しつつ重合を継続するこ
とにより、今までになく多い量のコモノマーが導入され
特性の改良されたクロロプレン共重合体が得られること
を見出し本発明に至った。
び(2)で表される単量体成分からなり、数平均分子量
が1万〜100万であるクロロプレン共重合体及びその
製造方法に関するものである。
水素又はメチル基であり、R2は炭素数1〜18のアル
キル基、炭素数2〜18のアルコキシアルキル基、炭素
数2〜13のシアノ基含有アルキル基、炭素数3〜13
のシアノ基含有アルコキシアルキル基、炭素数2〜16
のハロゲン含有アルキル基又は炭素数2〜16のハロゲ
ン含有アルコキシアルキル基である。)以下、本発明に
ついて詳細に説明する。
上記(1)及び(2)で表される単量体成分からなるも
のであって、その数平均分子量は1万〜100万であ
る。この数平均分子量が1万未満の場合は、共重合体の
流動性が必要以上に高く成型加工し難く、また、100
万を越えると共重合体の弾性が必要以上に強く成型加工
し難く、好ましくない。
は、上記化学式(1)で表される2−クロロ−1,3−
ブタジエン単独あるいはこれと共重合可能な単量体との
混合物である。ここでいう共重合可能な単量体は、アク
リル酸エステル及びメタクリル酸エステル以外であれば
特に限定するものではなく、例えば、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、塩化ビニリデン等のモノビニ
ル化合物、スチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビ
ニル化合物、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和基含
有カルボン酸類、イソプレン、1,3−ブタジエン、1
−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロロ−
1,3−ブタジエン等の共役ジエン化合物、硫黄等が挙
げられ、単独又は2種以上を組み合わせて用いることが
できる。これらのうち、1−クロロ−1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、硫黄が特
に好ましい。クロロプレンモノマー中における共重合可
能な単量体量は、50重量%以下であり、クロロプレン
ゴムの特性を損なわない範囲で使用される。
せる下記化学式(2)で表される単量体成分は、アクリ
ル酸エステル又はメタクリル酸エステルである。
水素又はメチル基であり、R2は炭素数1〜18のアル
キル基、炭素数2〜18のアルコキシアルキル基、炭素
数2〜13のシアノ基含有アルキル基、炭素数3〜13
のシアノ基含有アルコキシアルキル基、炭素数2〜16
のハロゲン含有アルキル基又は炭素数2〜16のハロゲ
ン含有アルコキシアルキル基である。) 上記化学式(2)において、R1が水素の場合は、アク
リル酸エステル、メチル基の場合はメタクリル酸エステ
ルをそれぞれ表す。R2は、炭素数1〜18のアルキル
基、炭素数2〜18のアルコキシアルキル基、炭素数2
〜16のハロゲン含有アルキル基、炭素数2〜16のハ
ロゲン含有アルコキシアルキル基、炭素数2〜13のシ
アノ基含有アルキル基又は炭素数3〜13のシアノ基含
有アルコキシアルキル基であり、一般に炭素数が少な
い、あるいは後者のエステル種になるほどエステル基の
極性が高いため得られた共重合体の耐油性が向上し、ま
たエステル基側鎖がある程度大きいほど主鎖の運動性が
高くなるため得られた共重合体の耐寒性が向上する。し
かし、前記したR2の炭素数より多い炭素数を含有する
エステルとの共重合は耐寒性改良効果が乏しく、耐油性
を大きく損なうので好ましくない。
は、例えば、エステル基としてメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、n−ヘ
キシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n
−ドデシル基、オクタデシル基、メトキシメチル基、メ
トキシエチル基、エトキシエチル基、エトキシブチル
基、エトキシヘキシル基、シアノエチル基、シアノブチ
ル基、シアノヘキシル基、シアノエトキシブチル基、フ
ロロエチル基、フロロブチル基、クロロエチル基、クロ
ロブチル基、フロロメトキシエチル基、クロロメトキシ
エチル基等を持つアクリル酸エステル及びメタクリル酸
エステルが挙げられ、単独あるいは2種以上を組み合わ
せて用いることができる。このうち特に好ましくはエチ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、エチルメタ
クリレート、n−ブチルメタクリレート、n−ドデシル
メタクリレートである。
ける、化学式(1)及び(2)で表される単量体成分
が、重量比((1)/(2))で、30/70〜99.
5/0.5であるクロロプレン共重合体である。ここで
化学式(1)で表される2−クロロ−1,3−ブタジエ
ンが30未満であると共重合体のクロロプレンゴムとし
ての特徴が損なわれ好ましくなく、99.5を越えると
共重合によるポリマー改質の効果が少なく好ましくな
い。このうち好ましくは60/40〜99/1である。
を以下に説明する。
重合によって製造され、乳化重合、溶液重合、塊状重合
などの方法があり、このうちラジカル乳化重合を例に挙
げると以下の方法により製造される。
る単量体及び化学式(1)の2−クロロ−1,3−ブタ
ジエンと共重合可能な第三成分からなる単量体混合物
A、及び任意量の連鎖移動剤の混合物を乳化剤水溶液と
混合し乳化する。この乳化液に重合開始剤を添加し重合
を行い、その後、任意の転化率に到達した時点から任意
量の化学式(1)及び(2)で表される単量体及び化学
式(1)の2−クロロ−1,3−ブタジエンと共重合可
能な第三成分からなる単量体混合物B、及び任意量の連
鎖移動剤の混合物と必要量の乳化剤水溶液を分割あるい
は連続的に重合器へ添加しつつ重合を継続させ、任意の
転化率で重合停止剤を投入し重合を終了させる。
限定するものではなく、例えばn−ドデシルメルカプタ
ン、t−ドデシルメルカプタン、オクチルメルカプタン
等のアルキルメルカプタン類、キサントゲンスルフィド
類、ヨウ化ベンジル、ヨードホルム等が挙げられ、単独
あるいは2種以上が使用される。
ではなくカルボン酸塩型、スルホン酸塩型、硫酸塩型等
のアニオン型乳化剤及びノニオン型乳化剤等が用いられ
る。具体的には、不均化ロジン酸のアルカリ金属塩、高
級脂肪酸アルカリ金属塩、アルキルスルホン酸塩、アル
キルアリールスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキル
アリール硫酸塩、ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホ
ルムアルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アシルエステル等が挙げられ、単独あるいは2種以上の
併用が可能であり、重合前に添加するものと重合中に添
加するものが異なってもかまわない。各乳化・分散剤の
添加量は、その種類により最適範囲は異なるが、乳化重
合を安定に実施できる範囲として、仕込み全単量体10
0重量部に対して0.1〜10重量部が特に好ましい。
はなく公知のフリーラジカル生成物質を用いることがで
き、例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過
硫酸化物、過酸化水素、パラメンタンハイドロパーオキ
サイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハ
イドロパーオキサイド等の無機又は有機過酸化物等が挙
げられ、これら単独あるいは上記化合物と硫酸第一鉄、
ハイドロサルファイトナトリウム、ナトリウムホルムア
ルデヒドスルホキシレート、チオ硫酸塩、チオ亜硫酸
塩、有機アミン等の還元性物質を併用したレドックス系
が使用される。
く、例えばフェノチアジン、2,2’−メチレンビス−
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’
−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノー
ル、ハイドロキノン、4−メトキシハイドロキノン、
N,N−ジエチルヒドロキシルアミン等のラジカル禁止
剤が挙げられ、単独又は2種以上が使用される。
合を通じて重合器中の全単量体に対する上記化学式
(2)で表されるコモノマーの比率を10〜90重量%
に保つ必要がある。具体的には、コモノマーを40〜9
8重量%含有する前記単量体混合物Aの重合を開始し、
その後、任意の転化率に達した時点から、2−クロロ−
1,3−ブタジエンを80〜100重量%含有する前記
単量体混合物Bを連続もしくは断続的に後添加しつつ重
合を継続する方法が挙げられる。
でき、好ましくは5〜60℃の範囲である。
タクリル酸エステルの加水分解を抑制するため、pHを
2〜9の範囲内に保って重合を行うことが好ましく、こ
のうち特にpH3〜8が好ましい。また、重合中のpH
を一定に保つためにリン酸二水素ナトリウム、リン酸水
素二ナトリウム等のpH緩衝剤を必要に応じて使用して
も良い。
しく、このうち特に25〜80%が好ましい。単量体が
残存する場合には、モノマーストリップ等によりラテッ
クス中の単量体を除去する。重合後のラテックスから凍
結凝固あるいは塩析等の方法によりポリマーを単離し、
水洗乾燥を経て共重合体を得る。
られているクロロプレンゴムと同様の方法により成型加
硫できる。例えば、加硫剤、加硫促進剤、補強剤、充填
剤、可塑剤、老化防止剤等をロール、ニーダー又はバン
バリー等の混練機によって共重合体と混合し、目的に応
じた形状に成型後、加硫する方法がある。共重合コモノ
マーの特性を付与し品質改良された本発明の共重合体を
使用することにより、従来のクロロプレンゴムより優れ
た特性を持つ加硫ゴムが得られる。
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
したポリマーのフラスコ燃焼法により測定した。ポリマ
ー中の2−クロロ−1,3−ブタジエン含有量は、塩素
含有量より算出した。ガラス転移点は、充分に再沈精製
したポリマーを使用し、セイコー電子社製示差走査熱量
測定装置(DSC)SSC−5000を用いて、10℃
/分の昇温速度で−150℃〜100℃まで2回連続走
査し、2回目の値を測定値とした。数平均分子量は、溶
離液にテトラヒドロフランを用いたGPCにより測定し
た。加硫物特性は、JIS K6251(1996年度
版)に従いダンベル状3号型の試験片を用い、引張り速
度500mm/分にて評価した。耐熱性は、JIS K
6257(1996年度版)に従いギヤー式老化試験機
を用い100℃×70時間の老化条件によって評価し
た。
混合物を100重量部とする重量比を表す。
重量部、リン酸水素二ナトリウム1重量部、リン酸二水
素ナトリウム0.5重量部、蒸留水100重量部からな
る乳化液及び表1に示した初期仕込み単量体混合物を2
lの攪拌機付きオートクレーブに仕込み、充分に窒素
置換し、乳化させた。重合器内が40℃一定となるよう
にジャケット温度を制御しながら0.1%過硫酸カリウ
ム水溶液及び1%ハイドロサルファイトナトリウム水溶
液を滴下し重合を行った。初期仕込み単量体混合物の転
化率が15%に達した時点で、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム0.5重量部、蒸留水5重量部を添加
し、以後表1に示した後添加単量体混合物を連続的に添
加しつつ重合を継続させた。後添加単量体添加終了後、
直ちに2,2’−メチレンビス−(4−メチル−6−t
−ブチルフェノール)を0.05重量部添加し重合を終
了させた。全単量体の転化率を表1に示した。残存する
未反応単量体を減圧スチームストリッピング法により除
去し、得られたラテックスから塩析によりポリマーを析
出させ、水洗、熱風乾燥することによりクロロプレン重
合体を得た。
の塩素含有量、及びそれより算出したポリマー中の2−
クロロ−1,3−ブタジエン含有量を表1に示した。D
SCにより測定したガラス転移温度、及びGPCにより
測定した数平均分子量を表1に示した。ガラス転移点が
クロロプレン、n−ブチルアクリレートのホモポリマー
とも違う単一ピークであることから得られたポリマーが
ランダム共重合体であることは明らかである。
した配合に従い1 lニーダーで混練を行い、160℃
×20分間のプレス加硫により加硫ゴムシートを作成し
た。加硫物の常態物性、耐熱性を表1に示した。クロロ
プレンホモポリマーと比較してn−ブチルアクリレート
との共重合により耐熱性の向上した加硫物が得られた。
示した単量体添加開始転化率に変更した以外は実施例1
と同様の方法でクロロプレン重合体を得た。
量、2−クロロ−1,3−ブタジエン含有量、ガラス転
移温度、数平均分子量を表1に示した。ガラス転移点が
クロロプレン、n−ブチルアクリレートのホモポリマー
とも違う単一ピークであることから得られたポリマーが
ランダム共重合体であることは明らかである。
性、耐熱性を表1に示した。n−ブチルアクリレートと
の共重合により耐熱性の向上した加硫物が得られた。
方法で重合を開始した。しかし2−クロロ−1,3−ブ
タジエン量が少ないため、開始剤を増量しても重合が進
まず、重合体が得られなかった。
重合を行った以外は実施例1と同様の方法でクロロプレ
ン重合体を得た。
量、2−クロロ−1,3−ブタジエン含有量、ガラス転
移温度、数平均分子量を表3に示した。
性、耐熱性を表3に示した。クロロプレン単独重合体で
あるため実施例1〜3記載の共重合体に比較し耐熱性が
劣っていた。
100%とした以外は比較例2と同様の方法でn−ブチ
ルアクリレート重合体を得た。
ガラス転移温度、数平均分子量を表3に示した。
3で得たn−ブチルアクリレート重合体ラテックスとを
重量比で75/25の割合で混合し、塩析、水洗、乾燥
によりクロロプレン重合体を得た。
量、2−クロロ−1,3−ブタジエン含有量、ガラス転
移温度、数平均分子量を表3に示した。ガラス転移点が
クロロプレン、n−ブチルアクリレートのホモポリマー
と同じピークを2つ有することから得られたポリマーが
クロロプレン、n−ブチルアクリレートのブレンド物で
あることは明らかである。
性、耐熱性を表3に示した。n−ブチルアクリレートと
のブレンドにより耐熱性はわずかに向上しているが、本
発明の実施例1〜実施例3記載の共重合体には及ばなか
った。
転化率、後添加単量体混合物に変更した以外は実施例1
と同様の方法でクロロプレン重合体を得た。
量、2−クロロ−1,3−ブタジエン含有量、ガラス転
移温度、数平均分子量を表4に示した。ガラス転移点が
クロロプレン、エチルアクリレートのホモポリマーとも
違う単一ピークであることから得られたポリマーがラン
ダム共重合体であることは明らかである。
転化率、後添加単量体混合物に変更した以外は実施例1
と同様の方法でクロロプレン重合体を得た。
量、2−クロロ−1,3−ブタジエン含有量、ガラス転
移温度、数平均分子量を表4に示した。ガラス転移点が
クロロプレン、エチルアクリレートのホモポリマーとも
違う単一ピークであることから得られたポリマーがラン
ダム共重合体であることは明らかである。
転化率、後添加単量体混合物に変更した以外は実施例1
と同様の方法でクロロプレン重合体を得た。
量、2−クロロ−1,3−ブタジエン含有量、ガラス転
移温度、数平均分子量を表4に示した。ガラス転移点が
クロロプレン、n−ドデシルメタクリレートのホモポリ
マーとも違う単一ピークであることから得られたポリマ
ーがランダム共重合体であることは明らかである。
れた共重合体は、従来の重合方法では導入困難であった
アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ば
れる1種以上のコモノマーと2−クロロ−1,3−ブタ
ジエンの共重合を行うことにより特性改良(コモノマー
の有する特徴の付与)を行ったクロロプレン共重合体で
あることが明らかである。
Claims (6)
- 【請求項1】下記化学式(1)及び(2)で表される単
量体成分からなり、数平均分子量が1万〜100万であ
るクロロプレン共重合体。 【化1】 【化2】 (ただし、化学式(2)において、R1は水素又はメチ
ル基であり、R2は炭素数1〜18のアルキル基、炭素
数2〜18のアルコキシアルキル基、炭素数2〜13の
シアノ基含有アルキル基、炭素数3〜13のシアノ基含
有アルコキシアルキル基、炭素数2〜16のハロゲン含
有アルキル基又は炭素数2〜16のハロゲン含有アルコ
キシアルキル基である。) - 【請求項2】化学式(2)において、R1が水素で、R
2がエチル基又はn−ブチル基である請求項1記載のク
ロロプレン共重合体。 - 【請求項3】化学式(2)において、R1がメチル基
で、R2がエチル基、n−ブチル基又はn−ドデシル基
である請求項1記載のクロロプレン共重合体。 - 【請求項4】共重合体中における化学式(1)及び
(2)で表される単量体成分が、重量比((1)/
(2))で30/70〜99.5/0.5である請求項
1記載のクロロプレン共重合体。 - 【請求項5】下記化学式(1)及び(2)で表される単
量体成分からなり、数平均分子量が1万〜100万であ
るクロロプレン共重合体の製造において、重合を通じて
重合器中の全単量体に対する化学式(2)で表される単
量体の比率を10〜90重量%に維持することを特徴と
する請求項1記載のクロロプレン共重合体の製造方法。 【化3】 【化4】 (ただし、化学式(2)においてR1は水素又はメチル
基であり、R2は炭素数1〜18のアルキル基、炭素数
2〜18のアルコキシアルキル基、炭素数2〜13のシ
アノ基含有アルキル基、炭素数3〜13のシアノ基含有
アルコキシアルキル基、炭素数2〜16のハロゲン含有
アルキル基又は炭素数2〜16のハロゲン含有アルコキ
シアルキル基である。) - 【請求項6】化学式(2)で表される単量体が40〜9
8重量%である化学式(1)及び(2)を含有する単量
体混合物の重合を開始し、その後、化学式(1)で表さ
れる単量体が80〜100重量%である化学式(1)及
び(2)を含有する後添加単量体混合物を添加しつつ重
合を継続することを特徴とする請求項5記載のクロロプ
レン共重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10407399A JP2000290323A (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | クロロプレン共重合体及びその製造方法 |
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---|---|---|---|
JP10407399A JP2000290323A (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | クロロプレン共重合体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
JP10407399A Pending JP2000290323A (ja) | 1999-04-12 | 1999-04-12 | クロロプレン共重合体及びその製造方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2000290323A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022210169A1 (ja) * | 2021-03-30 | 2022-10-06 | デンカ株式会社 | クロロプレン系重合体組成物の製造方法、クロロプレン系重合体組成物、浸漬成形体、及び浸漬成形体の製造方法 |
-
1999
- 1999-04-12 JP JP10407399A patent/JP2000290323A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022210169A1 (ja) * | 2021-03-30 | 2022-10-06 | デンカ株式会社 | クロロプレン系重合体組成物の製造方法、クロロプレン系重合体組成物、浸漬成形体、及び浸漬成形体の製造方法 |
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