JP3251863B2 - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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JP3251863B2
JP3251863B2 JP24505296A JP24505296A JP3251863B2 JP 3251863 B2 JP3251863 B2 JP 3251863B2 JP 24505296 A JP24505296 A JP 24505296A JP 24505296 A JP24505296 A JP 24505296A JP 3251863 B2 JP3251863 B2 JP 3251863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複数の階床を持
つ建造物に設置されるエレベータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高層建造物のエレベータ装置で
は、乗りかごの昇降行程にともなって乗りかご内の気圧
が急激に変化し、特に昇降速度の速い超高層用の超高速
エレベータ装置では乗りかご内の気圧変化に乗客の中耳
腔圧が追従せず、鼓膜の圧迫による耳づまりやめまいを
おこす問題点がある。この対策としては建造物全体ある
いは構造物をブロック毎に分けて加圧し、高度差による
気圧変化を解消する方法が考えられ、例えば、特開平4
−213586号公報や特開平5−97366号公報な
どに記載されている。
【0003】また、特公昭57−54436号公報のよ
うに、乗りかご内の気圧を乗りかごの走行中に多数回反
復変化させることで欧氏管を刺激し、鼓膜内外の気圧調
整を促進させて中耳腔圧をバランスさせる方法も考えら
れている。
【0004】しかしながら、前者の建造物を加圧する方
法は大規模な加圧装置が必要でコストもかかり、実現さ
せるには困難な面が多い。また、後者の積極的に中耳腔
圧をバランスさせる方法も、個人差が大きく必ずしも有
効であるとはいえない。
【0005】高さが500m級、1000m級の超々高
層ビルでは、特に建物内を加圧しない限り地上と最上階
との気圧差は顕著になり、1000m級の超々高層ビル
では地上階と最上階との気圧差は100hPaを越え
る。一方、上階と下階との移動時間をできる限り短縮す
るために、エレベータ装置の昇降速度は増加する傾向に
あり、近年では750m/分程度の超高速エレベータ装
置も実用化されており、今後、ビルの高層化が進むとエ
レベータ装置の昇降速度もさらに高速化する。高速で大
きい高低差を移動すると、ある昇降速度以上ではエレベ
ータ装置の乗りかご内の乗客が耳づまりやめまいなどの
不快感を感じることが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のエレベータ装置においては、構造物の高層化およびそ
れに設置されるエレベータ装置の高速化にともない、高
速で大きい高低差を移動すると、エレベータ装置内の乗
客が耳づまりやめまいなどの不快感をおこすという問題
があった。
【0007】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、エレベータ
装置の昇降速度を低下させることなくその昇降速度の変
化に伴う急激な気圧変化を緩和して、乗客に不快感を与
えないようにすることができるエレベータ装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、乗りかごと、この乗りかごを昇降
路内で上昇および下降させるための手段とを備えたエレ
ベータ装置において、前記乗りかごの下部または上部
おいて弾性部材によって支持され、かつ片側は乗りかご
室内と連通した密封構造の可動体を具備し、前記乗りか
ごの昇降運動に伴う加速度により前記弾性部材を変形さ
せて前記可動体を、前記乗りかご内の空間を圧縮または
膨張する方向に変位させることにより、前記乗りかご内
の気圧を自動的に制御する。また、第2の発明は、乗り
かごと、この乗りかごを昇降路内で上昇および下降させ
るための手段とを備えたエレベータ装置において、前記
乗りかごの下部または上部に設けられ、前記乗りかご内
部の気圧を調整する圧力調整手段を具備し、前記圧力調
整手段は、前記乗りかごの昇降により発生する風圧に応
じてその容積を変化させることにより、前記乗りかご内
の気圧を自動的に制御する。また、第3の発明は、乗り
かごと、この乗りかごを昇降路内で上昇および下降させ
るための手段とを備えたエレベータ装置において、前記
乗りかごの下部あるいは上部に設けられ、前記乗りかご
の昇降に必要とする加圧圧縮空気が蓄積された空気タン
クと、この空気タンクから前記乗りかご内に供給される
空気の量を、昇降中の前記乗りかご内の気圧の変化に応
じて制御する流量制御手段とを具備する。また、第4の
発明は、乗りかごと、この乗りかごを昇降路内で上昇お
よび下降させるための手段とを備えたエレベータ装置に
おいて、前記乗りかご内の空気を加圧するための大気が
導入される第1の空気タンクと、前記乗りかご内の空気
を減圧するための大気が導入される第2の空気タンク
と、前記第1または第2の空気タンクから、前記乗りか
ご内に供給される空気の量を、昇降中の前記乗りかご内
の気圧の変化に応じて制御する流量制御手段とを具備す
る。
【0009】また、第2の発明は、乗りかごと、この乗
りかごを昇降路内で上昇および下降させるための手段と
を備えたエレベータ装置において、前記乗りかごの下部
または上部に設けられ、前記乗りかご内部の気圧を調整
する圧力調整手段を具備し、この前記圧力調整手段は、
前記乗りかごの昇降により発生する風圧に応じてその容
積を変化させることにより、前記乗りかご内の気圧を自
動的に制御する。
【0010】また、第3の発明は、乗りかごと、この乗
りかごを昇降路内で上昇および下降させるための手段と
を備えたエレベータ装置において、前記乗りかごの下部
あるいは上部に設けられ、前記乗りかごの昇降に必要と
する加圧圧縮空気が蓄積された空気タンクと、この空気
タンクから前記乗りかご内に供給される空気の量を前記
乗りかご内の気圧に応じて制御する流量制御手段とを具
備する。
【0011】また、第4の発明は、乗りかごと、この乗
りかごを昇降路内で上昇および下降させるための手段と
を備えたエレベータ装置において、前記乗りかごの内
部、下部、上部の少なくとも1つの位置に設けられ、所
定の風圧を生成する風圧生成手段と、この風圧生成手段
から前記乗りかご内に供給される空気の量を前記乗りか
ご内の気圧に応じて制御する流量制御手段とを具備す
る。
【0012】また、第5の発明は、乗りかごと、この乗
りかごを昇降路内で上昇および下降させるための手段と
を備えたエレベータ装置において、前記乗りかご内の空
気を加圧するための大気が導入される第1の空気タンク
と、前記乗りかご内の空気を減圧するための大気が導入
される第2の空気タンクと、前記第1または第2の空気
タンクから、前記乗りかご内に供給される空気の量を、
昇降中の前記乗りかご内の気圧の変化に応じて制御する
流量制御手段とを具備する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態に係るエレベータ装置を詳細に説明する。まず、
本発明の第1実施形態を説明する。図1は本発明の第1
実施形態に係るエレベータ装置およびエレベータ装置が
設置された建造物の概略構成図であり、図2は図1に示
すエレベータ装置の乗りかご部の詳細図である。
【0014】複数の階床10から成る建造物2に設けら
れた昇降路1の内部をワイヤーロープ3で支持されて昇
降する乗りかご11の乗降扉を閉じた状態では気密構造
となるように構成されている。乗りかご11の気密構造
は、従来の乗りかごに対して、扉の周囲、行き先指示パ
ネル(制御パネル)の周囲、乗りかご11の合わせ目
(継ぎ目)などの隙間部分をゴム充填構造などの気密構
造とし、換気装置については例えばシャッタなどの開閉
により密封構造を可能にして構成している。
【0015】そして乗りかご11の下部には上下方向に
自在に移動できるように支持され、かつ片側は乗りかご
11室内と連通し、密封シール25により密閉した構造
の可動体21が設けてあり、この可動体21をピストン
とし、乗りかご11をシリンダーとするような気密構造
となっている。このような可動体21の変位により乗り
かご11内部の圧力が変化する。
【0016】また、昇降時の加減速による加速度変化に
よる変位で、乗りかご11が出発してから到着するまで
の間に、乗りかご11内の気圧が出発階床の気圧から到
着予定階床の気圧に近づくにつれて緩やかにかつ自動的
に変化するように可動体21の質量、乗りかご11の空
間容積、可動体21の支持ばね23が最適化される。
【0017】次に、実際の動作を図3の気圧変化曲線を
用いながら説明する。図3の実線は超高速エレベータ装
置の乗りかご内の圧力制御なしの場合の気圧変化状態で
ある。今、出発階(最高階)から到着階(1階)まで下
降してくると、乗りかご11内の気圧は実線のように変
化する。このとき1点鎖線で示す傾き一定な気圧変化に
なった方が理想的で不快感をなくすことができる。そこ
で第1実施形態では、図2に示すような可動体21を設
けて、エレベータ装置の下降開始時は加速度により乗り
かご11空間を圧縮する方向に変位させて乗りかご11
内の圧力を上昇させ、到着停止前は逆に減速により乗り
かご11空間を膨張する方向に変位させて乗りかご11
内の圧力を低下させることにより、乗りかご11内の気
圧を理想的な気圧変化に自動的に制御することができ
る。
【0018】第1実施形態によれば、乗りかご11の昇
降速度が大きくなっても、乗りかご11内の気圧変化勾
配が緩やかになるように自動的に制御しているので、エ
レベータ装置の昇降速度が早くなっても急激な気圧変化
が起こらず、簡単な機械的構成のみで乗客の耳づまり・
めまいなどの不快感を抑制することができる。
【0019】以下に発明の第2実施形態を説明する。図
4は本発明の第2実施形態に係るエレベータ装置の概略
構成図である。同図において、複数の階床104からな
る建造物101に設けられた昇降路102の内部をワイ
ヤーロープ103で支持されて昇降する乗りかご110
は、乗降扉を閉じた状態では気密構造となるように構成
されている。乗りかご110の気密構造は、従来の乗り
かごに対して、扉の周囲、行き先支持パネルの周囲、乗
りかごの継ぎ目等の隙間部分をゴム充填構造等の気密構
造とし、換気装置については例えばシャッタ等の開閉に
より密閉構造を可能にして構成している。
【0020】乗りかご110の下部には昇降時に生じる
風圧により容積変化する圧力調整室111を備え、圧力
調整室111自体または外部にバネ構造等を利用した形
状復元手段112を設けている。また、上昇及び下降時
において同じ効果を得るため、乗りかご110の側面に
は気道113を確保し、乗りかご110外部からの圧力
および風圧等に対して最適な変位(容積変化)が得られ
るように圧力補正量に応じて、面積、形状、バネ定数等
が最適化されている。本実施形態では、出発階から到着
階までの圧力差を昇降時間で割った平均気圧変化に近似
させ圧力補正を行なう。
【0021】図5は、本実施形態による圧力調整を行っ
た場合と従来の場合の乗りかご内の気圧変化を降下時の
場合について示している。破線で示す特性変化は従来の
エレベータ装置に関するもので、実線で示す特性が本実
施形態に係わるエレベータ装置に関するものである。
【0022】破線で示した乗りかごが気密化されていな
い従来の乗りかご内気圧は、最大昇降速度に達したとき
最も圧力変化が急激で、このとき耳づまりやめまいを最
も多く感じる。破線における気圧変化で示すように、加
減速で比較的時間を要するため最高速度で移動している
時間は短いが単位時間当たりの気圧変化は大きい。
【0023】一方、図に実線で示した本実施形態に係る
エレベータ装置は、昇降を開始し最大昇降速度の間容積
を圧縮して乗りかご内気圧を加圧するため、乗りかご内
の気圧変化は小さくなる。下降時間の間の外気圧の変
化、減速時に対しては膨張方向へ動作するが、勾配は緩
やかなため人体への影響は少ない。すなわち最大昇降速
度に達する前後の時間において圧力補正が行われるた
め、従来のエレベータ乗りかごに比べ圧力変化勾配を緩
和することが可能となる。
【0024】さらに、出発階、到着階の外部の気圧変動
に対して容積変化で追従して動作するため、精密な気圧
測定装置などを必要とせず、電気的要素も含まない簡略
な構成が可能となる。
【0025】以上、第2実施形態によれば、乗りかごの
昇降速度が大きくなっても、最大昇降速度に達する前後
の時間も圧力補正して圧力変化を緩和しているので昇降
速度以下に圧力変化の勾配を抑えることができ、簡単な
機械的構成のみで乗客の耳づまり・めまいを抑制するこ
とができる。
【0026】以下に本発明の第3実施形態を説明する。
第3実施形態では、図6に示すように、昇降路の中に設
けられた乗りかご211を昇降運転するエレベータ装置
において、乗りかご211内の気圧を調整する気圧調整
手段として、乗りかご211側に加圧圧縮空気を溜める
為の空気タンク204と、この空気タンク204に加圧
圧縮空気を供給するための乗りかご側自動着脱開閉式バ
ルブ205と、終着階の建物側の自動着脱開閉式バルブ
206と、空気タンク204と乗りかご211内の空気
を混合できる流量制御バルブ207、208と、乗りか
ご211内の気圧を検出できる気圧センサー209と、
この気圧センサー209の信号によって流量制御バルブ
207、208の開度制御ができる制御装置212とを
備え、出発時の扉閉直後から到着時の扉開直前まで乗り
かご211内の圧力を調整するものである。
【0027】例えば、1000mの高度差がある高層ビ
ルの場合地上付近では温度15℃で気圧は1013hp
a、この時1000mの上空では温度8.5℃で899
hpaであり約10%もの圧力差がある。
【0028】上記した自動着脱開閉式バルブ206には
コンプレッサ214が接続され、乗りかご211の昇降
のたびに、このコンプレッサ214によって空気タンク
4に圧縮空気が供給される。
【0029】図7は、空気タンク204から乗りかご2
11への空気の供給及び、乗りかご211からの空気の
排気を、流量制御手段、すなわち流量制御バルブ207
(加圧用)、流量制御バルブ(減圧用)208−1、2
08−2及びエジェクタ(負圧発生器)220によって
制御するための構成を示している。
【0030】乗りかご211内を加圧する場合には、流
量制御バルブ(加圧用)207を開にし、流量制御バル
ブ(減圧用)208−1、208−2を閉にし、空気タ
ンク204内の圧縮空気を乗りかご211内へ供給す
る。一方、乗りかご211内を減圧する場合には、流量
制御バルブ(加圧用)207を閉にし、流量制御バルブ
(減圧用)208−1、208−2を開にする。その結
果、空気タンク204内の圧縮空気がエジェクタ220
内に供給され、エジェクタ220内のノズル(図示せ
ず)から空気が高速で噴出し、乗りかご211から流量
制御バルブ208−2を介して空気が吸い出される。
【0031】また、この圧力調整の目標値として、到着
階に設けた気圧計209の気圧測定値と乗りかご211
の通過階の標高から計算される気圧差をもって乗りかご
211内の適正圧力を知り、乗りかご211内の圧力を
制御する。乗りかご211内の適正圧力は、出発階と到
着階の気圧差を昇降時間で割った平均気圧変化で表さ
れ、この適正圧力に沿って圧力調整し、昇降速度の変化
に伴う急激な気圧変化を緩和し、よって乗客の耳づまり
・めまいの発生を抑制するようにする。
【0032】また、乗りかご211側に加圧圧縮空気を
溜める空気タンク204と空気タンク204に加圧圧縮
空気を供給する為の自動着脱開閉式バルブを乗りかご側
(205)と建物側(206)に設けることにより、例
えば1階の終点に停留時(乗降時)圧力調整用の供給源
として1行程分に必要なだけの加圧圧縮空気を空気タン
ク204に溜め、この加圧圧縮空気を元に正圧用及び負
圧用流量制御バルブ207、208を使用して乗りかご
211内を適正圧力に調整する。
【0033】図8は上記した圧力調整の手順を示す図で
あり、出発階での乗降扉閉直後から到着階の乗降扉開直
前までの時間中に乗りかご211内の圧力調整を行う。
制御装置212は出発時の扉閉から到着時の扉開までの
圧力調整をこの平均圧力変化量に従って調整する。
【0034】図9(a)、(b)は、本実施形態によっ
て圧力調整を行った場合と従来の場合の乗りかご211
内の気圧変化を降下時と上昇時の場合について示してい
る。乗りかごが気密化されていない従来の乗りかご内気
圧は、最大昇降速度に達したとき最も気圧変化が急激
で、このとき耳づまりやめまいを最も多く感じる。
【0035】一方、本実施形態による乗りかご内気圧
は、乗降扉が閉まってから乗りかごが昇降開始し最大昇
降速度に達する時間と、乗りかごが減速、停止し到着階
で扉開となる直前の時間、すなわち最大昇降速度に達す
る前後の時間においても平均的に圧力調整が行われるた
め、従来のエレベータ乗りかごに比べ大幅に圧力変化勾
配を緩和することができる。最大昇降速度で昇降してい
る時間と出発時乗降扉閉から到着時扉開までの実質的な
昇降時間との割合は、高度差にもよるが、大体1/2〜
1/3以下の割合であり、本実施形態によれば、圧力変
化の勾配を1/2〜1/3以下に緩和することができ
る。
【0036】上記した第3実施形態によれば、乗りかご
の昇降速度が大きくなっても最大昇降速度に達する前後
の時間も圧力調整して圧力変化を平均化しているので昇
降速度以下に圧力変化の勾配を抑えることができ、急激
な圧力変化が起こらないので超高速エレベータ内での乗
客の耳づまり・めまいを抑制することができる。
【0037】以下に本発明の第4実施形態を説明する。
第4実施形態では、昇降路の中に設けられた乗りかごを
昇降運転するエレベータ装置と、複数の階床に分かれ乗
りかごに乗降できる乗降ホールを備えた建物において、
乗りかご内の気圧を調整する圧力調整装置を設け、出発
時の扉閉鎖直後から到着時の扉開く直前まで圧力調整す
るものである。
【0038】さらに、この圧力調整の目標値として乗り
かご内に設置された精密気圧測定器と出発階と到着階と
の高度差から計算される気圧差をもって到着階の気圧推
定値として用いる方式や、また、出発時の扉閉止時から
到着時の扉開放までの昇降時間を出発階と到着階の指示
値及びあらかじめ設定された昇降速度から求める装置を
設け、出発階と到着階の気圧差を昇降時間で割った平均
気圧変化に沿って圧力調整し、昇降速度の変化に伴う急
激な気圧変化を緩和し、よって乗客の耳づまりや目まい
の発生を抑制することを特徴とする。
【0039】このように圧力調整された乗りかごを用い
ることにより、到着時の扉開時には到着階の気圧とほぼ
同じ気圧調整されているために、到着階の扉開時に大き
な圧力変化を受けることなく、耳づまりの発生を解消す
ることができる。よってエレベータ昇降中の乗りかご内
の気圧変化を平均化しているために、昇降速度の変化に
伴う急激な気圧変化を緩和することができるので、耳づ
まりの発生を抑制しつつ最大の昇降速度を得ることがで
きる。
【0040】以下、本発明の第4実施形態について図面
を参照して説明する。図10は第4実施形態の超高速エ
レベータ装置の乗りかご内の圧力制御方法の概略構成図
である。同図において乗りかご301の中に気圧設定器
302が設置され、乗りかご301の上下には風切り音
低減用のカバー303が設けられる。カバー303と乗
りかご301の空間に設けられた送風器304は制御装
置305によりインバータ制御による回転数制御または
定回転で運転される。
【0041】送風器304の先には電磁弁306が設け
られ、乗りかご容積の2%から20%程度の容積の小型
容器307が設置され、その先に電磁弁308が設けら
れる。乗りかご301と電磁弁307の間には消音と整
流を兼ねた給排気口309が設けられる。また、乗りか
ご301内部の上方には換気口310が設けられて常時
新鮮な空気が乗客に供給される。
【0042】実際の動作を図11の気圧変化曲線を用い
ながら説明する。図11の実線は乗りかご301内の圧
力制御がなしの場合、1点鎖線は圧力制御がありの場合
である。ここでは乗りかご301内圧力を1点鎖線のよ
うに圧力制御することを目的とする。
【0043】時間ゼロ(出発時)から時間aまではこの
場合では加圧用の装置(乗りかご301上部の装置)を
運転する。例えば送風器304を制御装置305からの
指令により回転させ、加圧状態にし、電磁弁306、3
08を開放にして、給排気口309から乗りかご301
内に空気を送り込み気圧測定器302の圧力情報を制御
装置305にフィードバックして送風器304の回転数
制御や電磁弁308の開閉を行って所定の圧力変化曲線
(この場合図11の1点鎖線)に一致させる。
【0044】時間aから時間b(到着時)までは減圧用
の装置(乗りかご301下部の装置)を運転する。例え
ば送風器304を制御装置305からの指令により回転
させ減圧状態にし、電磁弁306、308を開放にし
て、給排気口309から乗りかご301内の空気を吸い
込み気圧設定器302の圧力情報を制御装置305にフ
ィードバックして送風器304の回転数制御や電磁弁3
08の開閉を行って所定の圧力変化曲線(この場合図1
1の1点鎖線)に一致させる。
【0045】第4実施形態の第1変形例を図12を用い
て説明する。この変形例は送風器304の回転数制御の
みで乗りかご301内圧力制御を行うものである。この
場合には加圧用と減圧用の送風器304は常時運転(回
転)され、図11の時間ゼロ(出発時)から時間aまで
は加圧用の送風器304が高速で回転して減圧用送風器
304は低速で回転して乗りかご301の圧力制御を行
う。また、時間aからbまでは加圧用の送風器304が
低速で回転して減圧用送風器304は高速で回転して乗
りかご301の圧力制御を行って所定の圧力変化曲線
(この場合図11の1点鎖線)に一致させる。
【0046】第4実施形態の第2変形例を図13を用い
て説明する。この変形例は送風器304、1台の制御の
みで乗りかご301内の圧力制御を行うものである。こ
の場合には加圧用と減圧用の送風器を兼ねるために運転
中に回転方向を逆転することが必要となる。
【0047】図11の時間ゼロ(出発時)から時間aま
では加圧用の送風器として回転して、また、時間aから
bまでは回転方向を逆転して乗りかご301の圧力制御
を行って所定の圧力変化曲線(この場合図11の1点鎖
線)に一致させる。
【0048】第4実施形態の第3変形例を図14を用い
て説明する。この変形例は換気口310に設けられた送
風器311の制御のみで乗りかご301内の圧力制御を
行うものである。この場合には加圧用と減圧用と換気用
の送風器を兼ねるために運転中に回転方向を逆転するこ
とが必要となる。図11の時間ゼロ(出発時)から時間
aまでは加圧用の送風器として回転して、また、時間a
からbまでは回転方向を逆転して乗りかご301の圧力
制御を行って所定の圧力変化曲線(この場合図9の1点
鎖線)に一致させる。
【0049】上記した第4実施形態によれば、エレベー
タ乗りかご301内圧力変化を緩和し、耳づまりや不快
感を低減させることができる。以下に、本発明の第5実
施形態を説明する。
【0050】図15は第5実施形態の構成を示してお
り、昇降路の中に設けられた乗りかご401を昇降運転
するエレベータ装置において、乗りかご401内の気圧
を調整する気圧調整手段として、乗りかご401とは別
に乗りかごとほぼ同等かそれ以上の体積を持つ上部空気
タンク402と下部空気タンク403と、最上階では上
部空気タンク402に自動的に導入する大気導入バルブ
406と、最下階では下部空気タンク403に大気を自
動的に導入する大気導入バルブ407と、この上部空気
タンク402と下部空気タンク403に貯えた空気と乗
りかご401内の空気を混合できる流量制御バルブ40
4、405と、乗りかご401内の気圧を設定できる気
圧センサー409と、この気圧センサー409の信号に
よって流量制御バルブ404、405の開度制御ができ
る制御装置408とを備え、出発時の扉閉直後から到着
時の扉開直前まで圧力調整するものである。制御装置4
08は出発時の扉閉から到着時の扉開までの圧力調整を
この平均圧力変化量に従って調整するようになってい
る。
【0051】例えば、1000mの高度差がある高層ビ
ルの場合地上付近では温度15℃で気圧は1013hp
a、この時1000mの上空では温度8.5℃で899
hpaであり約10%もの圧力差がある。地上付近の低
空にエレベータ装置が位置するときに低空付近の高圧空
気を下部空気タンク403に貯え、最上階にエレベータ
装置が位置するときには上空の低圧空気を上部空気タン
ク402に貯える。エレベータ装置を地上に近い階から
上昇する場合は、上昇に従って上部空気タンク402と
乗りかご401の連結部に設けた流量制御バルブ404
を制御して混合させることによって乗りかご401内の
圧力を適正に制御できる。同様にエレベータ装置を下降
させる場合は逆に下部空気タンク403の高圧空気を混
合すればよい。
【0052】また、乗りかご401の通過階を知る手段
と到着階の気圧を計測する気圧センサー409を備え、
流量制御バルブ404、405の開度制御のための信号
として、到着階に設けた気圧センサー409と通過階の
標高から通過階における適正気圧を予め制御バルブの開
度情報としてプログラミングした制御装置408を備え
ている。乗りかご401内の適正圧力は、出発階と到着
階の気圧差を昇降時間で割った平均気圧変化で表され、
この適正圧力に沿って圧力調整し、昇降速度の変化に伴
う急激な気圧変化を緩和し、よって乗客の耳づまり・め
まいの発生を抑制する。
【0053】また、乗りかご401の上下に配置された
上下部空気タンク402、403を衝撃吸収力の大きな
材料を用いることによって万が一の落下事故、衝突事故
時の被害を最小限にとどめることができる。また、上下
部空気タンク402、403の形状を進行方向に対して
先細りの流線形、例えば砲弾型にすることによって高速
移動時の風きり音を低減することができる。
【0054】上記した第5実施形態によれば、乗りかご
401の昇降速度が大きくなっても最大昇降速度に達す
る前後の時間も圧力調整して圧力変化を平均化している
ので昇降速度以下に圧力変化の勾配を抑えることがで
き、急激な圧力変化が起こらない。従って、エレベータ
装置内での乗客の耳づまり・めまいを抑制することがで
きる。
【0055】従来の空気タンク方式はコンプレッサを用
いているため高圧の空気を取り扱うことになり機械の誤
動作などによる乗りかごへの高圧空気の流入事故などの
ための安全装置が必要であるが、第5実施形態では、空
気タンク内には元々大気を導入しているために乗りかご
との圧力差が小さく本質的に安全である。また空気タン
クを乗りかごの上下に配置することによって万が一の落
下または上部への衝突事故の場合、空気タンクがショッ
クアブゾーバの役割りをするため被害を最小限にとどめ
ることができる。さらに空気タンクの形状を進行方向に
対して砲弾型にすることによって高速昇降時の空気抵抗
を減らし騒音を大幅に低減できる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、エレベータ装置の昇降
速度を低下させることなくその昇降速度の変化に伴う急
激な気圧変化を緩和して、乗客に不快感を与えないよう
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るエレベータ装置お
よびそれを備えた建造物の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る乗りかご部の詳細
を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る気圧変化曲線を示
す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るエレベータ装置お
よびそれを備えた建造物の概略構成図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る気圧変化曲線を示
す図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るエレベータ装置お
よびそれを備えた建造物の概略構成図である。
【図7】真空タンクから乗りかごに供給される空気を流
量制御手段によって制御するための構成を示す図であ
る。
【図8】乗りかご内圧力制御手順を示す図である。
【図9】乗りかご内の気圧変化を説明するための図であ
る。
【図10】本発明の第4実施形態に係るエレベータ装置
の概略構成図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る気圧変化曲線を
示す図である。
【図12】第4実施形態の第1変形例を示す概略構成図
である。
【図13】第4実施形態の第2変形例を示す概略構成図
である。
【図14】第4実施形態の第3変形例を示す概略構成図
である。
【図15】本発明の第5実施形態に係るエレベータ装置
の概略構成図である。
【図16】乗りかご内気圧変化を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…建造物、2…昇降路、3…ワイヤロープ、4…乗降
ホール、10…乗りかご、11…圧力調整室、12…形
状復元機構、13…気道。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河内 幸二 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 阿部 春男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平7−112879(JP,A) 特開 平1−41743(JP,A) 特公 昭50−22778(JP,B1) 特公 昭51−34659(JP,B1) 特公 昭57−54436(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/00,11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗りかごと、この乗りかごを昇降路内で
    上昇および下降させるための手段とを備えたエレベータ
    装置において、 前記乗りかごの下部または上部において弾性部材によっ
    て支持され、かつ片側は乗りかご室内と連通した密封構
    造の可動体を具備し、 前記乗りかごの昇降運動に伴う加速度により前記弾性部
    材を変形させて前記可動体を、前記乗りかご内の空間を
    圧縮または膨張する方向に変位させることにより、前記
    乗りかご内の気圧を自動的に制御するようにしたことを
    特徴とするエレベータ装置。
  2. 【請求項2】 乗りかごと、この乗りかごを昇降路内で
    上昇および下降させるための手段とを備えたエレベータ
    装置において、 前記乗りかごの下部または上部に設けられ、前記乗りか
    ご内部の気圧を調整する圧力調整手段を具備し、前記 圧力調整手段は、前記乗りかごの昇降により発生す
    る風圧に応じてその容積を変化させることにより、前記
    乗りかご内の気圧を自動的に制御するようにしたことを
    特徴とするエレベータ装置。
  3. 【請求項3】 乗りかごと、この乗りかごを昇降路内で
    上昇および下降させるための手段とを備えたエレベータ
    装置において、 前記乗りかごの下部あるいは上部に設けられ、前記乗り
    かごの昇降に必要とする加圧圧縮空気が蓄積された空気
    タンクと、 この空気タンクから前記乗りかご内に供給される空気の
    量を、昇降中の前記乗りかご内の気圧の変化に応じて制
    御する流量制御手段と、 を具備することを特徴とするエレベータ装置。
  4. 【請求項4】 乗りかごと、この乗りかごを昇降路内で
    上昇および下降させるための手段とを備えたエレベータ
    装置において、 前記乗りかご内の空気を加圧するための大気が導入され
    る第1の空気タンクと、 前記乗りかご内の空気を減圧するための大気が導入され
    る第2の空気タンクと、 前記第1または第2の空気タンクから、前記乗りかご内
    に供給される空気の量を、昇降中の前記乗りかご内の気
    圧の変化に応じて制御する流量制御手段と、を具備する
    ことを特徴とするエレベータ装置。
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