JP2011219215A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011219215A
JP2011219215A JP2010089489A JP2010089489A JP2011219215A JP 2011219215 A JP2011219215 A JP 2011219215A JP 2010089489 A JP2010089489 A JP 2010089489A JP 2010089489 A JP2010089489 A JP 2010089489A JP 2011219215 A JP2011219215 A JP 2011219215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
tank
vacuum
car
cab
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010089489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011219215A5 (ja
Inventor
Shigeyuki Tanaka
繁之 田中
Makoto Yajima
誠 谷島
Shinji Iida
真司 飯田
Keigo Yamamoto
圭悟 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2010089489A priority Critical patent/JP2011219215A/ja
Publication of JP2011219215A publication Critical patent/JP2011219215A/ja
Publication of JP2011219215A5 publication Critical patent/JP2011219215A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Elevator Control (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】気密性が悪いかご室やかご室容量が大きい場合であっても、小型かつ軽量で、気圧制御時のかご室内騒音を抑制できるエレベータ装置を提供する。
【解決手段】真空タンクを降圧する真空ポンプを有し、真空タンクによってかご室内を減圧する真空タンク装置、及び高圧タンクを昇圧するエアコンプレッサを有し、高圧タンクによってかご室内を加圧する高圧タンク装置を備え、真空ポンプ及びエアコンプレッサのいずれか一方又は双方をエレベータの運転停止時にのみ作動させることにより、エレベータ運転開始直前の真空タンクを高真空状態にすると共にエレベータ運転開始直前の高圧タンクを高圧状態にし、これらの真空タンク及び高圧タンクを制御することによって、かご昇降時の室内気圧を調節するものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、超高層ビルに設置される昇降距離が長いエレベータのかご内の気圧を制御する装置に関するものである。
従来の超高層ビルに設置される昇降距離が長いエレベータでは、乗りかごの出発点と終点との高低差による気圧の差が大きく、加速、定常速度、減速といった速度変化の中で、昇降中の乗りかご内の気圧は変化し、これにより乗客が不快に感じることがある。
そこで、エレベータのかご内の気圧を制御して、乗客に不快感を与えないようにしている。例えば、特許文献1では、かごに吸気用ブロアと排気用ブロアを設け、エレベータの昇降行程に応じて、乗りかごに外部の空気を吸入したり、乗りかご内の空気を外部へ排出したりする動作を交互に行わせ、乗りかご内の気圧の変化率を小さくし、乗客の不快感を緩和するようにしたものが記載されている。
また、乗りかごには、乗降用の開口部とかごドアが設けられており、乗降用の開口部の周縁部とかごドアとの間には隙間があり、この隙間から乗りかご内へ外部の空気が流入し、または乗りかご内の空気が外部へ流出するため、かご室内の気圧を目標値どおりに精度よく制御することが難しく、乗客の不快感を十分に防止できないことがある。
これに対して、特許文献2では、乗りかごの開口部の周縁部とかごドアとの隙間を気密状態に閉塞する膨張状態と、気密状態を解除する収縮状態とに切換え可能な弾性体チューブを備えたものが記載されている。
特開平10−182039号公報 特開2006−188317号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、特にかご室の容量が大きい場合、かご内の気圧を調整するために吸気および排気する空気量が増加するので、大型の吸気用ブロアと排気用ブロア、もしくは複数の吸気用ブロアと排気用ブロアが必要になり、重量増加、コスト増加につながる。
かご室容量が大きい場合、吸気用ブロアや排気用ブロアの応答時間遅れ等によって気圧制御性が悪くなるという問題もある。
また、気圧制御性を向上させるために、かご室を気密化した場合には、何らかのトラブルによって乗客が閉じ込められた場合の換気についても考慮する必要がある。
吸気用ブロアと排気用ブロアが大型化したり、複数化すると動作音が大きくなり、かご室内に伝播する騒音が増加して乗客の不快感を増すために、かご室内の騒音を低減する手段が別途必要となり、装置の大型化とコスト増加につながる。
大量の空気をかご室内に吸気したり、排気したりする際に発生する流体騒音がかご室内の騒音レベルを増加させるので、さらに騒音対策が必要になる。
この発明の目的は、気密性が悪いかご室やかご室容量が大きい場合であっても、小型かつ軽量で、気圧制御時のかご室内騒音を抑制できるエレベータ装置を提供することにある。
この発明に係わるエレベータ装置は、真空タンクを降圧する真空ポンプを有し、上記真空タンクによってかご室内を減圧する真空タンク装置、及び高圧タンクを昇圧するエアコンプレッサを有し、上記高圧タンクによってかご室内を加圧する高圧タンク装置を備え、上記真空ポンプ及び上記エアコンプレッサのいずれか一方又は双方をエレベータの運転停止時にのみ作動させることにより、エレベータ運転開始直前の真空タンクを高真空状態にすると共にエレベータ運転開始直前の上記高圧タンクを高圧状態にし、これらの真空タンク及び高圧タンクを制御することによって、かご昇降時の室内気圧を調節するものである。
かご室の気密性が悪い場合やかご室容量が大きい場合でも、小型かつ軽量の装置構成でかご室内の気圧を精度よく制御することができる。
また、エレベータのかごが昇降中のかご室内騒音の増加を抑制することができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置の構成を簡略化して示した側面図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータ装置の構成を簡略化して示した側面図である。 この発明の実施の形態3におけるエレベータ装置の構成を簡略化して示した側面図である。 この発明の実施の形態4におけるエレベータ装置の構成を簡略化して示した側面図である。
以下、図面に基づいて、この発明の各実施の形態を説明する。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
実施の形態1.
図1は、この発明による実施の形態1を示す構成図で、具体的には乗りかごの側面図である。
この実施の形態1は、高圧タンク装置と真空タンク装置を備え、高圧タンクと真空タンクの圧力を、かご室外に設けたエアコンプレッサと真空ポンプによってエレベータ起動前に前もって蓄積しておき、昇降行程に応じて吸気量を調整する吸気量制御弁(以下「制御弁」という)と排気量を調整する排気量制御弁(以下「制御弁」という)を開閉することによってかご室内の気圧を制御するものである。
図1において、乗りかご1は、かごドア2を備えたかご室3と、かご室3を防振材4で支持する下枠5と、図示しない空調機や保守用の台座が設置される上枠6と、下枠5と上枠6とを連結する縦枠7とを有している。下枠5には高圧タンク8が設けられ、高圧タンク8とかご室3は、吸気量を調整する制御弁9を介して吸気管10で連結されている。なお、10aは吸気管10をかご室3に接続するために設けた吸気管接続口である。
縦枠7の下方には、高圧タンク8を昇圧するためのエアコンプレッサ11が防音壁12を隔てて設置されており、エアコンプレッサ11は開閉バルブ13を介して昇圧用の配管14で高圧タンク8に連結されている。
上枠6には真空タンク15が設けられ、真空タンク15とかご室3は排気量を調整する制御弁16を介して排気管17で連結されている。なお、17aは、排気管17をかご室3に接続するために設けた排気管接続口である。
縦枠7の上方には、真空タンク15を降圧するための真空ポンプ18が防音壁19を隔てて設置されおり、真空ポンプ15は開閉バルブ20を介して降圧用の配管21で真空タンク15に連結されている。
ここでは、高圧タンク8とエアコンプレッサ11などの高圧タンク装置を、かご室3の室外である下方に設置し、また真空タンク15と真空ポンプ18などの真空タンク装置を、かご室の室外である上方に設置したが、全てをかご室3の下方に設置したり、あるいは全てをかご室3の上方に設置してもよく、それぞれを配置する位置およびその数量はこれに限るものではない。
上記のように構成することによって、吸気量を調整する制御弁9を閉鎖し、開閉バルブ13を開いた状態で、エアコンプレッサ11を動作させると、高圧タンク8内の圧力が上昇する。所定の圧力に到達した後に、開閉バルブ13を閉鎖し、吸気量を調整する制御弁9を開くと、高圧タンク8からかご室3に空気が流入し、かご室3内の気圧が上昇する。
排気量を調整する制御弁16を閉鎖し、開閉バルブ20を開いた状態で、真空ポンプ18を動作させると、真空ポンプ15内の圧力が降下する。所定の圧力に到達した後に、開閉バルブ20を閉鎖し、排気量を調整する制御弁20を開くと、かご室3から真空タンク15に空気が流入し、かご室3内の気圧が降下する。
この実施の形態1では、図示しない制御装置が、乗りかご1が昇降する際に、かご室3内の気圧を検出する気圧センサの検出値に基づいて、吸気量を調整する制御弁9と排気量を調整する制御弁20の開閉を制御し、かご室3内の気圧があらかじめ設定した所定の気圧となるように調整する。
なお、この実施の形態1によるエレベータ装置が制御目標とするかご室3内の気圧の所定値としては、様々な値を設置することができ、例えば、乗りかご1が昇降する全時間において一定値としたり、乗りかご1の昇降に伴ってかご室3内の気圧を略直線的に変化させることも可能である。
次に、この実施の形態1によるエレベータ装置の動作を説明する。
初期状態では、吸気量を調整する制御弁9と、排気量を調整する制御弁16と、開閉バルブ13と、開閉バルブ20はすべて閉じている。
営業開始前やかごドア2が開いて乗客がかご室3に乗降している最中など、所定の停止階で乗りかご1が停止しているときに、開閉バルブ13を開き、エアコンプレッサ11を起動して高圧タンク8を所定の圧力まで昇圧した後に、開閉バルブ13を閉鎖し、エアコンプレッサ11を停止する。同時に、開閉バルブ13を開き、真空ポンプ18を起動して真空タンク18を所定の圧力まで降圧した後に、開閉バルブ20を閉鎖し、真空ポンプ18を停止する。
乗客の乗降が完了し、かごドア2を閉じて、乗りかご1が昇降を開始すると、図示しない制御装置からの指令によって吸気量を調整する制御弁9と排気量を調整する制御弁20が開閉制御され、高圧タンク8からかご室3に空気を流入させてかご室3内の気圧を上昇させたり、かご室3から真空タンク15へ空気を流出させてかご室3内の気圧を降下させたりして、かご室3内の気圧を所定の値に精度よく調整することができる。
したがって、昇降中のかご室3内の気圧変化が原因となる乗客の不快感を防止することができる。
この実施の形態1では、乗りかご1が昇降を開始する前に、あらかじめ高圧タンク8と真空タンク15に高圧および高真空の圧力を蓄積しておくので、かご室3内の気圧を調整するために必要な圧力を乗りかご1が昇降中に発生させる必要がない。そのため、かご室3の容量が大きい場合であっても、大型のブロアや複数のブロアを使用することなく、小型かつ軽量な装置構成が可能となる。
また、乗りかご1が昇降を開始する前に、あらかじめ高圧タンク8と真空タンク15に高圧および高真空の圧力を蓄積しておくので、乗りかご1の昇降中にエアコンプレッサ11と真空ポンプ18の動作音は発生しない。そのため、乗りかご1が昇降中のかご室3内の騒音の増加を抑制することができる。
この実施の形態1のように、エアコンプレッサ11と真空ポンプ18が、防音壁12あるいは防音壁19で隔てて設置されていると、乗りかご1が停止階に停止中にしている最中にエアコンプレッサ11と真空ポンプ18を動作させても、それらの動作音がかご室3内に伝播することはない。
なお、乗り場側の騒音が大きい場合には、かごドア2を開いているときにエアコンプレッサ11と真空ポンプ18を動作させるようにすれば、エアコンプレッサ11と真空ポンプ18の動作音は、乗り場側の騒音にまぎれてしまうので、乗客がエアコンプレッサ11と真空ポンプ18の動作音を不快に感じることがなくなるので、防音壁12と防音壁19を省略することができる。
また、吸気量を調整する制御弁9と、排気量を調整する制御弁16をかご室3に近づけて配置、すなわち吸気管接続口10a、排気管接続口17aにそれぞれ接近して設けることにより、吸気管10におけるかご室3の直前までが高圧となり、排気管17におけるかご室3の直前までは高真空となるため、吸気量を調整する制御弁9や排気量を調整する制御弁16が開いた時には、かご室3内に吸気管10から空気が直ちに流入したり、かご室3内の空気が排気管17に直ちに流出するので、かご室3内の気圧を所定の値に精度よく調整することができる。
また、高圧タンク8と真空タンク15に高圧および高真空の圧力を蓄積しておくので、吸気管10あるいは排気管17の内径が細かったり、長さが長かったりする場合でも、圧力損失に打ち勝って空気を流通させることができる。したがって、配管に自由度があり、高圧タンク8、エアコンプレッサ11、真空タンク15、および真空ポンプ18を乗りかご1の重量バランスを崩さないで配置したり、逆に、重量バランスを最適にするように配置することも出来る。
また、高圧タンク8と真空タンク15については、その形状も自由に選択することができる。
この実施の形態1では、例えば、かごドア2と図示しないかご室3の開口周縁部との間に隙間があって、かご室3内の空気がその隙間から出入りするような気密性が悪い場合であっても、あらかじめ高圧タンク8と真空タンク15に高圧および高真空の圧力を蓄積しておくので、かご室3内の気圧を所定の値に精度よく調整することができる。
一方、かご室3の気密性が良い場合には、高圧タンク8やエアコンプレッサ11、真空タンク15や真空ポンプ18を小容量なものにして小型化することが出来る。
また、かご室3の気密性が良い場合には、あらかじめ蓄積した高圧タンク8と真空タンク15内の高圧および高真空の圧力を数回の昇降に利用することができるので、エアコンプレッサ11や真空ポンプ18の動作回数を低減し、省エネとなる効果もある。
さらに、エアコンプレッサ11や真空ポンプ18の動作回数を低減すれば、乗りかご1が停止中に高圧タンク8と真空タンク15に高圧および高真空の圧力を蓄積するための時間を効率的に確保することができるので、結果としてエレベータとしての輸送効率の増加も期待できる。
また、この実施の形態1では、かご室3内の圧力を上昇させるための、吸気管10をかご室3の下部に配置しているが、これにより、かご室3内に高圧タンク8に蓄えられた空気を吸気する際に、かご室3内に吹き降ろしとなる気流が発生しないので、乗客の頭部に気流が当たることがなく、乗客が気圧制御によって不快に感じることがなくなるという効果もある。
実施の形態2.
図2にこの発明による実施の形態2を示す構成図で、具体的には乗りかごの側面図である。
この実施の形態2は、かご室の所定階床停止時のみ、真空タンク15と真空ポンプ18間、及び高圧タンク8とエアコンプレッサ11間を接続可能としたものであり、エアコンプレッサ11と真空ポンプ18の配置と接続方法が異なる以外、その他の構成は実施の形態1(図1)と同じである。
この実施の形態2では、高圧タンク8を昇圧するためのエアコンプレッサ11は、乗りかご1の外部に設置されており、開閉バルブ13と連結部23を介して昇圧用の配管14で高圧タンク8に連結されている。なお、連結部23は、昇圧用の配管14を着脱可能に連結するもので、手動もしくは自動で乗りかご1とエアコンプレッサ11とを連結する。
また、真空タンク15を昇圧するための真空ポンプ18は、乗りかご1の外部に設置されており、開閉バルブ20と連結部24を介して降圧用の配管21で真空タンク15に連結されている。なお、連結部24は降圧用の配管21を着脱可能に連結するもので、手動もしくは自動で乗りかご1と真空ポンプ11とを連結する。
次に、この実施の形態2によるエレベータ装置の動作を説明する。
初期状態では、吸気量を調整する制御弁9と、排気量を調整する制御弁16と、開閉バルブ13と、開閉バルブ20はすべて閉じている。
営業開始前やかごドア2が開いて乗客がかご室3に乗降している最中など、エアコンプレッサ11と真空ポンプ18を乗りかごに連結可能な停止階で乗りかご1が停止しているときに、昇圧用の配管14を連結部23で接続して開閉バルブ13を開き、エアコンプレッサ11を起動して高圧タンク8を所定の圧力まで昇圧した後に、開閉バルブ13を閉鎖し、エアコンプレッサ11を停止する。
同時に、降圧用の配管21を連結部24で接続して開閉バルブ20を開き、真空ポンプ18を起動して真空タンク15を所定の圧力まで降圧した後に、開閉バルブ20を閉鎖し、真空ポンプ18を停止する。
乗客の乗降が完了し、かごドア2を閉じて、乗りかご1が昇降を開始する前に、連結部23と連結部24の接続を解除する。乗りかご1が昇降を開始すると、図示しない制御装置からの指令によって吸気量を調整する制御弁9と排気量を調整する制御弁16が開閉し、高圧タンク8からかご室3に空気を流入させてかご室3内の気圧を上昇させたり、かご室3から真空タンク15へ空気が流出させてかご室3内の気圧を降下させたりして、かご室3内の気圧を所定の値に精度よく調整することができる。
したがって、昇降中のかご室3内の気圧変化が原因となる乗客の不快感を防止することができる。
この実施の形態2では、かご室3内の気圧を調整するために必要な圧力を、乗りかご1が昇降を開始する前に、乗りかご1の外部に設置されたエアコンプレッサ11と真空ポンプ18によってあらかじめ高圧タンク8と真空タンク15に蓄積しておくので、必要な圧力を発生させるエアコンプレッサ11と真空ポンプ18を乗りかご1に搭載する必要がないため、小型かつ軽量な装置構成が可能となる。
また、乗りかご1が昇降を開始する前に、あらかじめ高圧タンク8と真空タンク15に高圧および高真空の圧力を蓄積しておくので、乗りかご1の昇降中にエアコンプレッサ11と真空ポンプ18の動作音は発生しない。そのため、乗りかご1が昇降中のかご室3内の騒音の増加を抑制することができる。
実施の形態3.
図3は、この発明による実施の形態3を示す構成図で、具体的には乗りかごの正面図である。
この実施の形態3は、吸気量を調整する制御弁9と、吸気管10と、排気量を調整する制御弁16と、排気管17が複数使用されている以外、その他の構成は実施の形態1(図1)と同じである。
ここでは、高圧タンク8とエアコンプレッサ11をかご室3の下方に設置し、真空タンク15と真空ポンプ18をかご室の上方に設置したが、それぞれを配置する位置およびその数量はこれに限るものではない。
また、ここでは、吸気量を調整する制御弁9と、排気量を調整する制御弁16を、それぞれかご室3の側面に上下方向に設置したが、それぞれを前後方向に配置したり、かご室3の背面側に配置したりしてもよく、それぞれを配置する位置およびその数量はこれに限るものではない。
この実施の形態3では、乗りかご1が昇降を開始する前に、あらかじめ高圧タンク8と真空タンク15に高圧および高真空の圧力を蓄積しておくので、かご室3内の気圧を調整するために必要な圧力を乗りかご1が昇降中に発生させる必要がない。そのため、かご室3の容量が大きい場合であっても、大型のブロアや複数のブロアを使用することなく、小型かつ軽量な装置構成が可能となる。
また、吸気量を調整する制御弁9を複数配置することにより、吸気管10からかご室3内に流入する風量が分散されて、風速が小さくなるので、かご室3内の乗客が気流を感じることが抑制される。
吸気管10からかご室3に向かって流れる気流の速度が小さくなると、気流の通過にともなう流体騒音が小さくなるので、気圧制御によって生じる騒音の発生を抑制できる。
また、排気量を調整する制御弁16を複数配置することにより、かご室3から排気管17に向かって流出する風量が分散されて、気流の速度が小さくり、気流の通過にともなう流体騒音が小さくなるので、気圧制御によって生じる騒音の発生を抑制できる。
この実施の形態3では、かご室3内の圧力を上昇させるための、吸気管10をかご室3の下部に配置しているが、これにより、かご室3内に高圧タンク8に蓄えられた空気を吸気する際に、かご室3内に吹き降ろしとなる気流が発生しないので、乗客の頭部に気流が当たることがなく、乗客が気圧制御によって不快に感じることがなくなるという効果もある。
実施の形態4.
図4は、この発明による実施の形態4を示す構成図で、具体的には乗りかごの正面図である。
乗りかご1は、上下に配置された2個のかご室3aと3b、かご室3aを防振材4で支持する下枠5aと、かご室3bを防振材4で支持する下枠5bと、図示しない空調機や保守用の台座が設置される上枠6aと上枠6bと、上枠6aと下枠5aと上枠6bと下枠5bとを連結する縦枠7とを有している。下枠5aには高圧タンク8が設けられ、高圧タンク8とかご室3aとかご室3bは吸気量を調整する制御弁9を介して吸気管10で連結されている。上枠6bには、高圧タンク8を昇圧するためのエアコンプレッサ11が図示しない防音壁に囲まれて設置されており、エアコンプレッサ11は開閉バルブ13を介して昇圧用の配管14で高圧タンク8に連結されている。上枠6bには真空タンク15が設けられ、真空タンク15とかご室3aおよびかご室3bは排気量を調整する制御弁16を介して排気管17で連結されている。下枠5aには、真空タンク15を降圧するための真空ポンプ18が図示しない防音壁に囲まれて設置されおり、真空ポンプ15は開閉バルブ20を介して降圧用の配管21で真空タンク15に連結されている。
ここでは、高圧タンク8と真空ポンプ18を下枠5aに設置し、真空タンク15とエアコンプレッサ11を上枠6bに設置したが、それぞれを配置する位置およびその数量はこれに限るものではない。
また、ここでは、吸気量を調整する制御弁9と、排気量を調整する制御弁16を、それぞれかご室3aおよびかご室3bの側面に上下方向に設置したが、それぞれを配置する位置およびその数量はこれに限るものではない。
上記のように構成することによって、吸気量を調整する制御弁9を閉鎖し、開閉バルブ13を開いた状態で、エアコンプレッサ11を動作させると、高圧タンク8内の圧力が上昇する。所定の圧力に到達した後に、開閉バルブ13を閉鎖し、吸気量を調整する制御弁9を開くと、高圧タンク8からかご室3に空気が流入し、かご室3内の気圧が上昇する。
排気量を調整する制御弁16を閉鎖し、開閉バルブ20を開いた状態で、真空ポンプ18を動作させると、真空タンク15内の圧力が降下する。所定の圧力に到達した後に、開閉バルブ20を閉鎖し、排気量を調整する制御弁16を開くと、かご室3から真空タンク15に空気が流入し、かご室3内の気圧が降下する。
この実施の形態4では、図示しない制御装置が、乗りかご1が昇降する際に、かご室3内の気圧を検出する気圧センサの検出値に基づいて、吸気量を調整する制御弁9と排気量を調整する制御弁16の開閉を制御し、かご室3内の気圧があらかじめ設定した所定の気圧となるように調整する。
この実施の形態4では、乗りかご1が昇降を開始する前に、あらかじめ高圧タンク8と真空タンク15に高圧および高真空の圧力を蓄積しておくので、かご室3aおよびかご室3b内の気圧を調整するために必要な圧力を乗りかご1が昇降中に発生させる必要がない。そのため、aおよびかご室3bを搭載したダブルデッキエレベータに対しても、大型のブロアや複数のブロアを使用することなく、小型かつ軽量な装置構成が可能となる。
1 乗りかご 2 かごドア
3 かご室 4 防振材
5 下枠 6 上枠
7 縦枠 8 高圧タンク
9 吸気量を調整する制御弁
10 吸気管 10a 吸気管接続口
11 エアコンプレッサ 12 防音壁
13 開閉バルブ 14 昇圧用の配管
15 真空タンク 16 排気量を調整する制御弁
17 排気管 17a 排気管接続口
18 真空ポンプ 19 防音壁
20 開閉バルブ 21 降圧用の配管
23、24 連結部。

Claims (7)

  1. 真空タンクを降圧する真空ポンプを有し、上記真空タンクによってかご室内を減圧する真空タンク装置、及び高圧タンクを昇圧するエアコンプレッサを有し、上記高圧タンクによってかご室内を加圧する高圧タンク装置を備え、
    上記真空ポンプ及び上記エアコンプレッサのいずれか一方又は双方をエレベータの運転停止時にのみ作動させることにより、エレベータ運転開始直前の真空タンクを高真空状態にすると共にエレベータ運転開始直前の上記高圧タンクを高圧状態にし、これらの真空タンク及び高圧タンクを制御することによって、かご昇降時の室内気圧を調節することを特徴とするエレベータ装置。
  2. 上記真空タンク装置及び高圧タンク装置は、上記かご室の室外側に設けると共に、上記真空タンク及び上記高圧タンクを制御することによって、かご昇降時の室内気圧を調節することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 上記真空タンクは、室内気圧を検知して排気量を調整する排気量制御弁を有する排気管によって上記かご室に接続される共に上記高圧タンクは、室内気圧を検知して吸気量を調整する吸気量制御弁を有する吸気管によって上記かご室に接続され、これら制御弁による吸排気量の調整によって上記かご室内を減圧又は加圧し、かご昇降時の室内気圧を調節することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 上記排気量制御弁及び上記吸気量制御弁は、上記排気管を接続するために設けたかご室の排気管接続口、及び上記吸気管を接続するために設けたかご室の吸気管接続口に、それぞれ接近して設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  5. 上記かご室と上記真空タンク間、及び上記かご室と上記高圧タンク間は、それぞれ複数の排気管及び複数の吸気管で接続したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  6. 上部かご室及び下部かご室を備えたダブルデッキタイプのエレベータ装置であって、
    上記真空タンク装置、及び上記高圧タンク装置を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  7. 所定階床に固定設置され上記真空タンクを降圧する真空ポンプ、及び所定階床に固定設置され上記高圧タンクを昇圧するエアコンプレッサを備え、上記真空タンクと上記真空ポンプ間、及び上記高圧タンクと上記エアコンプレッサ間には、それぞれ連結部を設け、上記かご室の所定階床停止時のみ、上記真空タンクと上記真空ポンプ間、及び上記高圧タンクと上記エアコンプレッサ間を接続可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
JP2010089489A 2010-04-08 2010-04-08 エレベータ装置 Pending JP2011219215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010089489A JP2011219215A (ja) 2010-04-08 2010-04-08 エレベータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010089489A JP2011219215A (ja) 2010-04-08 2010-04-08 エレベータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011219215A true JP2011219215A (ja) 2011-11-04
JP2011219215A5 JP2011219215A5 (ja) 2013-08-01

Family

ID=45036689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010089489A Pending JP2011219215A (ja) 2010-04-08 2010-04-08 エレベータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011219215A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103863914A (zh) * 2012-12-13 2014-06-18 株式会社日立制作所 电梯轿厢内部压力的控制方法
CN103879847A (zh) * 2014-03-06 2014-06-25 同济大学 一种电梯轿厢内气压控制系统
CN104058317A (zh) * 2013-03-19 2014-09-24 株式会社日立制作所 电梯气压控制装置
JP2018146826A (ja) * 2017-03-07 2018-09-20 株式会社ブイ・テクノロジー 基板修正装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04313457A (ja) * 1991-04-11 1992-11-05 Hitachi Metals Ltd 加圧振動鋳造方法およびその装置
JPH1087189A (ja) * 1996-09-17 1998-04-07 Toshiba Corp エレベータ装置
JPH11171409A (ja) * 1997-12-11 1999-06-29 Toshiba Corp エレベータ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04313457A (ja) * 1991-04-11 1992-11-05 Hitachi Metals Ltd 加圧振動鋳造方法およびその装置
JPH1087189A (ja) * 1996-09-17 1998-04-07 Toshiba Corp エレベータ装置
JPH11171409A (ja) * 1997-12-11 1999-06-29 Toshiba Corp エレベータ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103863914A (zh) * 2012-12-13 2014-06-18 株式会社日立制作所 电梯轿厢内部压力的控制方法
CN106081766A (zh) * 2012-12-13 2016-11-09 株式会社日立制作所 电梯轿厢内部压力的控制方法
CN106081766B (zh) * 2012-12-13 2018-08-07 株式会社日立制作所 电梯轿厢内部压力的控制方法
CN104058317A (zh) * 2013-03-19 2014-09-24 株式会社日立制作所 电梯气压控制装置
CN103879847A (zh) * 2014-03-06 2014-06-25 同济大学 一种电梯轿厢内气压控制系统
JP2018146826A (ja) * 2017-03-07 2018-09-20 株式会社ブイ・テクノロジー 基板修正装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011219215A (ja) エレベータ装置
JP5063168B2 (ja) エレベータかご内の圧力調整システム
JPWO2010055543A1 (ja) エレベータ装置
JP3229230B2 (ja) エレベータ装置
CN103879847B (zh) 一种电梯轿厢内气压控制系统
JP5098965B2 (ja) エレベーター装置
JP5980705B2 (ja) エレベーター気圧制御装置
JP5970362B2 (ja) エレベーターの乗りかご内圧力制御方法
JP6272167B2 (ja) エレベーターの乗りかご内気圧制御装置
CN109821307A (zh) 一种工业除尘器
WO2013153637A1 (ja) エレベータ装置
JP2011219215A5 (ja)
JPH11171409A (ja) エレベータ装置
JP2014201395A (ja) エレベータのかご装置
CN207275978U (zh) 一种电梯轿厢通风装置
JP6694077B2 (ja) エレベーター装置
JP2010265099A (ja) エレベータかご室の換気装置
JP5023564B2 (ja) エレベータ装置
CN107709216B (zh) 电梯
JP6086876B2 (ja) エレベータ
CN104098002A (zh) 一种电梯轿厢内的气囊式快速增减压控制系统
JP2015196584A (ja) エレベータ装置
JP6022689B2 (ja) エレベーターのかご室
JP4582769B2 (ja) 高層建築物における冬季ドラフト対策システム
JP7145772B2 (ja) エレベーター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140603