JP6086876B2 - エレベータ - Google Patents
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Description
本発明は、乗りかごの昇降動作に合わせて乗りかご内の気圧を制御することができるエレベータに関するものである。
近年、建築構造物の高層化に伴い、エレベータの乗りかごの昇降距離が長くなり、さらに乗りかごの昇降速度も速くなっている。乗りかごの昇降距離が長くなり、昇降速度が速くなると、乗りかご内の気圧変化も大きくなる。そして、乗りかご内の気圧が急激に変化すると、耳詰まりや不快感を乗客に与えることがある。このような不都合を改善するために、例えば、特許文献1に記載された技術では、乗りかごの昇降動作に合わせて乗りかご内の気圧を制御することが提案されている。
また、乗りかごの昇降速度が速くなると、昇降時に乗りかごが受ける空気抵抗が大きくなる。そして、空気抵抗が大きくなると、昇降時に乗りかごが振動したり、昇降時の騒音が大きくなったり、するという問題もある。このような問題を改善するために、例えば、特許文献2に記載された技術では、乗りかごの昇降方向の上部と、下部に、振動吸収体を介して流線型のカバーを設けたものが提案されている。この特許文献2に記載された技術は、流線型のカバーを設けることで昇降時における空気抵抗を少なくしている。
しかしながら、乗りかごの上部には、空調装置や電子部品が搭載された制御盤等の熱を発生する部材が配置されている。そのため、特許文献2に記載された技術のように、乗りかごの上部にカバーを設けると、カバー内の空気がこもるため、空調装置や制御盤から発生する熱によってカバー内の温度が上昇する。そして、カバー内の温度が上昇することで、空調装置の空調効果が低下したり、制御装置に不具合が生じたり、するおそれがあった。
また、特許文献3に記載された技術には、乗りかご内を冷却するエアコン装置と、乗りかご内の空気が入り込むダクトと、ダクトに入り込んだ空気を制御盤に送風するファンを設けたエレベータが提案されている。この特許文献3に記載された技術では、ファンを用いて制御盤に乗りかご内の空気を吹きつけることで、制御盤を冷却している。
しかしながら、特許文献3に記載された技術では、発熱部である制御盤を冷却するために乗りかご内の空気を取り込むダクトと、ファンを設ける必要があり、部品点数が増加するという問題を有していた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、部品点数が増加することなく、発熱部を冷却することができるエレベータを提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明のエレベータは、昇降路内を昇降動作する乗りかごを有し、乗りかごの中の気圧を制御する。また、エレベータは、中空のカバーと、発熱部と、気圧制御機構と、を備えている。カバーは、乗りかごに設けられて、流線型に形成されている。発熱部は、カバーの中に配置されて、熱を発する。気圧制御機構は、カバーの中に配置され、乗りかごの中の空気を吸引することで乗りかごの中の気圧を制御し、吸引した空気を発熱部へ吹きつける。
本発明のエレベータによれば、乗りかご内の気圧を制御する際に用いられる気圧制御機構によって、乗りかご内の空気を発熱部へ吹きつけている。これにより、発熱部を効果的に冷却することができるだけでなく、発熱部を冷却するためのファンを別途設ける必要がないため、部品点数が増加することを防ぐことができる。
以下、本発明のエレベータの実施の形態例について、図1〜図5を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、説明は以下の順序で行うが、本発明は、必ずしも以下の形態に限定されるものではない。
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベータの構成
1−2.エレベータの気圧制御動作
2.第2の実施の形態例
3.第3の実施の形態例
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベータの構成
1−2.エレベータの気圧制御動作
2.第2の実施の形態例
3.第3の実施の形態例
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベータの構成
まず、本発明の第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベータの構成について、図1を参照して説明する。
図1は本例にかかるエレベータの構成例を示す概略構成図、図2は本例にかかるエレベータの乗りかごを示す概略構成図である。
1−1.エレベータの構成
まず、本発明の第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベータの構成について、図1を参照して説明する。
図1は本例にかかるエレベータの構成例を示す概略構成図、図2は本例にかかるエレベータの乗りかごを示す概略構成図である。
図1に示すように、本発明のエレベータ1は、建物構造物内に形成された昇降路110と、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合錘140と、巻上機100とを備える。昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
釣合錘140は、乗りかご120における無積載時の質量とほぼ同じ質量に設定されている。そのため、乗りかご120内に物や人が積載されていない無積載時では、乗りかご120側と釣合錘140側のロープ130の張力比は、1となる。これにより、無積載時における巻上機100の出力を低く抑えることが可能である。
乗りかご120は、中空の略直方体状に形成されている。乗りかご120は、ロープ130を介して、釣合錘140と連結され、昇降路110内を昇降する。
また、乗りかご120における昇降方向の上部には、中空の上部カバー121が設けられ、乗りかご120における昇降方向の下部には、下部カバー122が設けられている。上部カバー121及び下部カバー122における乗りかご120と対向する面は、昇降方向と平行な平面状に形成されている。また、上部カバー121及び下部カバー122に乗りかご120と対向する面以外の部分は、昇降方向に沿った流線形に形成されている。これにより、乗りかご120が昇降路110内を昇降する際にうける空気抵抗を軽減することができ、振動及び騒音を軽減することができる。
図2に示すように、乗りかご120の昇降方向の上部には、発熱部の一例を示す空調装置2と、気圧制御機構3等が配置されている。気圧制御機構3は、乗りかご120が昇降動作する際に、乗りかご120内の気圧を制御する。加圧用送風部4と、減圧用送風部5とを有している。空調装置2と、加圧用送風部4と、減圧用送風部5は、それぞれ上部カバー121の中に配置されている。
空調装置2は、乗りかご120内の気温を調整するものである。この空調装置2は、例えば外気温が高くなる夏季において、矢印A1に示すように乗りかご120内の空気を吸気し、矢印A2に示すように乗りかご120内に冷却された風を送り込む。
加圧用送風部4は、乗りかご120内に空気を送風し、乗りかご120の気圧を上昇させるものである。加圧用送風部4は、空気を吸気する加圧用吸気口6と、空気を排気する加圧用排気口7が設けられている。
また、加圧用送風部4の加圧用吸気口6には、加圧用配管16が接続されている。加圧用配管16は、吸気口16aと、排気口16bとを有している。加圧用配管16の吸気口16aは、上部カバー121に設けられている。加圧用配管16の排気口16bは、加圧用送風部4の加圧用吸気口6と対向している。
減圧用送風部5は、乗りかご120内の空気を吸気し、乗りかご120の気圧を低下させるものである。減圧用送風部5は、空気を吸気する減圧用吸気口9と、空気を排気する減圧用排気口8が設けられている。
また、減圧用送風部5の減圧用排気口8には、減圧用配管11が接続されている。減圧用配管11は、吸気口11aと、第1の排気口11bと、第2の排気口11cとを有している。すなわち、減圧用配管11における排気側は、2つに分岐している。そして、減圧用配管11における分岐部には、通過する空気を2つの分ける分流器15が設けられている。
吸気口11aは、減圧用送風部5の減圧用排気口8と対向している。そして、減圧用配管11には、減圧用排気口8から排気された空気が通過する。また、第1の排気口11bは、空調装置2に向けられており、第2の排気口11cは、加圧用送風部4に向けられている。減圧用配管11は、減圧用送風部5が吸引した空気を、空調装置2及び加圧用送風部4まで導く。
また、減圧用送風部5の減圧用排気口8は、空調装置2及び加圧用送風部4が配置された方向に向けて配置することが好ましい。これにより、減圧用配管11を曲げる回数を少なくすることができるだけでなく、減圧用配管11の長さを短くすることができる。その結果、空気が減圧用配管11を通過する際に生じる管壁との抵抗を小さくすることができ、送風効率を上げることができる。さらに、送風効率を上げるために、減圧用配管11の内径は、できる限り大きく設定することが好ましい。
1−2.エレベータ1の気圧制御動作
次に、エレベータ1の気圧制御動作について図2及び図3を参照して説明する。
図3は、乗りかご120の下降時における乗りかご120の中及び乗りかご120の外側の気圧変化を示す説明図である。
次に、エレベータ1の気圧制御動作について図2及び図3を参照して説明する。
図3は、乗りかご120の下降時における乗りかご120の中及び乗りかご120の外側の気圧変化を示す説明図である。
ここで、エレベータ1の上昇及び下降運転は、加速期と、速度が一定となる定速期と、減速期の3つの速度制御パターンにより行われる。乗りかご120が下降すると、乗りかご120の外側の気圧は、図3の点線で示すように、乗りかご120の下降速度に従ってS字状に変化する。また、乗りかご120内の気圧制御を行わない場合、乗りかご120内の気圧変化は、乗りかご120の外側の気圧変化と同様に乗りかご120の下降速度に従ってS字状に変化する。
乗りかご120の定速期では、単位時間における乗りかご120の気圧の変化量が大きくなる。そして、この気圧の変化によって、乗りかご120の乗客に対して耳詰まりや不快感を与えるおそれある。乗客の耳詰まりや不快感を解消するため、本例のエレベータ1は、気圧制御機構3を用いて乗りかご120内の気圧の変化を段階的に変化させている。
まず、乗りかご120の下降動作が開始されてから、乗りかご120内の気圧と乗りかご120の外側の気圧が等しくなる時間T0までは、加圧用送風部4を駆動させて乗りかご120内に空気を送り込む。これにより、乗りかご120内の気圧が上昇する。
加圧用送風部4が駆動すると、矢印B1に示すように、加圧用配管16の吸気口16aによって、上部カバー121の外側の空気を取り込む。上部カバー121の外側の温度は、取り込まれた空気は、加圧用配管16を通過して、加圧用送風部4の加圧用吸気口6に吸い込まれる。そして、吸い込まれた空気は、矢印B2に示すように、加圧用送風部4の加圧用排気口7から乗りかご120内へ送り込まれる。
また、空調装置2等の発熱部によって加熱された上部カバー121内の温度よりも、上部カバー121の外側の温度は、低い。そのため、乗りかご120内へ加熱された空気が送り込まれることを防ぐことができる。
また、加圧用配管16を設けなくても本発明の目的は達成できるものである。加圧用配管16を設けない場合、加圧用吸気口6を、発熱部である空調装置2が配置されている方向とは反対側に向けることが好ましい。このように、加圧用送風部4の加圧用吸気口6を熱源となる空調装置2から遠ざけることで、加圧用送風部4が加圧用吸気口6から空調装置2の周囲における加熱された空気を吸い込むことを防ぐことができる。その結果、乗りかご120へ空気を送り加圧する際に、加圧用送風部4から乗りかご120内へ加熱された空気を送り込むことを防ぐことができる。
次に、時間T0から乗りかご120の下降動作が停止するまでは、減圧用送風部5を駆動させて乗りかご120内の空気を吸引する。これにより、乗りかご120内の気圧が低下する。
減圧用送風部5が駆動すると、矢印C1に示すように、乗りかご120内の空気が減圧用吸気口9から吸い込まれる。ここで、乗りかご120内の空気は、空調装置2によって冷却されており、上部カバー121の内部空間の空気よりもその温度が低くなっている。
そして、減圧用吸気口9から吸い込まれた空気は、減圧用排気口8から減圧用配管11の吸気口11aに向けて排気される。吸気口11aへ排気された空気は、分流器15によって二つに分けられ、矢印C2及び矢印C3に示すように第1の排気口11b及び第2の排気口11cから排気される。すなわち、減圧用送風部5が吸い込んだ空気は、減圧用配管11を介して空調装置2及び加圧用送風部4に吹きつけられる。
上述したように、減圧用送風部5が吸い込んだ乗りかご120内の温度は、上部カバー121の内部空間の温度よりも低くなっている。その結果、減圧用送風部5によって空調装置2及び加圧用送風部4へ冷風を吹きつけることで、空調装置2及び加圧用送風部4を効果的に冷却することができ、空調装置2の空調効率の向上を図ることができる。
また、空調装置2及び加圧用送風部4へ空気を吹きつけるために、乗りかご120内の気圧を制御する減圧用送風部5を用いている。そのため、新たにファンを設けることなく、空調装置2や加圧用送風部4を冷却することができ、部品点数が増加することを防ぐことができる。
なお、乗りかご120が上昇する場合では、最初に減圧用送風部5が駆動して乗りかご120内の気圧を低下させ、次に加圧用送風部4が駆動して乗りかご120内の気圧を上昇させる。
上述したように、乗りかご120内の気圧を段階的に変化させることで、乗客に対して適度な圧力変化を認識させることができる。その結果、乗客に嚥下を誘発させて、耳詰まりや不快感を早期に解消させることができる。
なお、本例では、乗りかご120内の気圧の変化を段階的に変化させる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、乗りかご120内の気圧を直線状に変化させて、下降開始高度の大気圧から、下降停止高度の大気圧までの単位時間における気圧の変化量の最大値を下げることで、乗客の耳詰まりや不快感を低減するようにしてもよい。
2.第2の実施の形態例
次に、図4を参照して本発明のエレベータの第2の実施の形態例について説明する。
図4は、第2の実施の形態例にかかるエレベータにおける上部カバー内の構成を示す概略構成図である。
次に、図4を参照して本発明のエレベータの第2の実施の形態例について説明する。
図4は、第2の実施の形態例にかかるエレベータにおける上部カバー内の構成を示す概略構成図である。
この第2の実施の形態例にかかるエレベータが、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と異なる点は、上部カバー121内にチャンバーを設けた点である。そのため、ここでは、上部カバー121の内部について説明し、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図4に示すように、エレベータ20の上部カバー121の内部には、空調装置2と、加圧用送風部4及び減圧用送風部5からなる気圧制御機構3と、減圧用配管21と、チャンバー22と、加圧用配管23等が配置されている。
減圧用配管21における排気側は、2つに分岐している。減圧用配管21は、減圧用送風部5の減圧用排気口8と対向する吸気口21aと、第1の排気口21bと、第2の排気口21cとを有している。また、減圧用配管21における分岐部には、空気を2つに分ける分流器25が設けられている。
第1の排気口21bは、空調装置2に向けて配置されており、第2の排気口21cは、チャンバー22に向けて配置されている。矢印C1に示すように減圧用送風部5に吸引された空気は、減圧用配管21を通過して、分流器25において矢印C2と矢印C3に示すように、2つに分けられる。そして、分けられた空気は、空調装置2へ吹きつけられ、さらにチャンバー22へ送り込まれる。
チャンバー22には、減圧用配管21を介して減圧用送風部5が吸引した乗りかご120内の空気が送り込まれる。上述したように、乗りかご120内の空気は、空調装置2によって冷却されている。そのため、チャンバー22内の空気も、上部カバー121内の空気よりも冷却される。なお、チャンバー22には、減圧用送風部5から排気される空気だけではなく、矢印D1に示すように上部カバー121の外側の空気も適宜、吸入されるようにしてもよい。また、チャンバー22には、加圧用配管23が接続されている。
加圧用配管23は、チャンバー22に接続された吸気口23aと、加圧用送風部4の加圧用吸気口6に接続された排気口23bとを有している。加圧用送風部4が駆動すると、加圧用送風部4は、矢印B1に示すように加圧用配管23を介してチャンバー22内の空気を吸引し、矢印B2に示すように加圧用排気口7から乗りかご120内へ空気を送り込む。
チャンバー22内の温度は、乗りかご120内の冷却された空気が送り込まれることで、上部カバー121内の温度よりも低くなっている。そして、加圧用送風部4がチャンバー22内の冷却された空気を吸引することで、乗りかご120内を加圧する際に低温の空気を乗りかご120内へ送り込むことができる。その結果、乗りかご120内を加圧する際に乗りかご120内の温度が上昇することを抑制することができ、空調装置2の空調効率を高めることができる。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかるエレベータ1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するエレベータ20によっても、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と同様の作用効果を得ることができる。
3.第3の実施の形態例
次に、図5を参照して本発明のエレベータの第3の実施の形態例について説明する。
図5は、第3の実施の形態例にかかるエレベータにおける上部カバー内の構成を示す概略構成図である。
次に、図5を参照して本発明のエレベータの第3の実施の形態例について説明する。
図5は、第3の実施の形態例にかかるエレベータにおける上部カバー内の構成を示す概略構成図である。
この第3の実施の形態例にかかるエレベータが、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と異なる点は、気圧制御機構の構成である。そのため、ここでは、気圧制御機構について説明し、第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図5に示すように、エレベータ30の上部カバー121の内部には、空調装置2と、気圧制御機構33等が配置されている。気圧制御機構33は、減圧用排気口38と、減圧用吸気口39とを有している。この気圧制御機構33は、矢印C1に示すように減圧用吸気口39から乗りかご120内の空気を吸引することで、乗りかご120内の気圧を低下させる。そして、気圧制御機構33は、減圧用吸気口39から吸引した乗りかご120内の空気を減圧用排気口38から排気して空調装置2に吹きつける。
この第3の実施の形態例にかかるエレベータ30の気圧制御機構33は、減圧制御のみで、上昇及び下降時における乗りかご120内の気圧を制御する。
その他の構成は、第1の実施の形態にかかるエレベータ1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有するエレベータ30によっても、上述した第1の実施の形態例にかかるエレベータ1と同様の作用効果を得ることができる。
また、第3の実施の形態例にかかるエレベータ30では、減圧制御のみの気圧制御機構33を設けた例を説明したがこれに限定されるものではない。例えば、一つの装置で加圧制御及び減圧制御を行うようにしてもよい。この場合、減圧する際の空気を排気する減圧用排気口は、熱源部である空調装置2が配置された方向に向けて設けられる。そして、加圧する際の空気を吸い込む加圧用吸気口は、熱源部である空調装置2が配置された方向と反対方向に向けて設けられる。これにより、空調装置2の周囲の加熱された空気を吸い込み、乗りかご120内へ送り込むことを防ぐことができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施の形態例では、発熱部として空調装置2を適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。発熱部としては、例えば、電気部品が搭載された制御盤や、送風機等その他各種の熱を発する部材が適用されるものである。
1,20,30…エレベータ、 2…空調装置、 3,33…気圧制御機構、 4…加圧用送風部、 5…減圧用送風部、 6…加圧用吸気口、 7…加圧用排気口、 8,38…減圧用排気口、 9,39…減圧用吸気口、 11,21…減圧用配管、 11a,21a…吸気口、 11b,21b…第1の排気口、 11c,21c…第2の排気口、 15,25…分流器、 16,23…加圧用配管、 22…チャンバー、 100…巻上機、 110…昇降路、 121…上部カバー(カバー)、 122…下部カバー、 130…ロープ、 140…釣合錘、 150…反らせ車、 160…機械室
Claims (7)
- 昇降路内を昇降動作する乗りかごを有し、前記乗りかごの中の気圧を制御するエレベータにおいて、
前記乗りかごに設けられた流線型の中空のカバーと、
前記カバーの中に配置される熱を発する発熱部と、
前記カバーの中に配置され、前記乗りかごの中の空気を吸引することで前記乗りかごの中の気圧を制御し、吸引した前記空気を前記発熱部へ吹きつける気圧制御機構と、を備えた
エレベータ。 - 前記気圧制御機構は、前記乗りかごの中に空気を送り込むことで、前記乗りかごの中の気圧を制御する
請求項1に記載のエレベータ。 - 前記気圧制御機構は、
前記乗りかごの中の空気を吸引し、前記乗りかご内の減圧させる減圧用送風部と、
前記乗りかごの中に空気を送り、前記乗りかご内の加圧させる加圧用送風部と、を有する
請求項2に記載のエレベータ。 - 前記減圧用送風部は、
前記乗りかごの中の空気を吸引する減圧用吸気口と、
吸引した前記空気を排気する減圧用排気口と、を有する
請求項3に記載のエレベータ。 - 前記減圧用送風部の前記減圧用排気口と前記発熱部の間には、前記減圧用排気口から排気された前記空気を前記発熱部まで導く減圧用配管が設けられる
請求項4に記載のエレベータ。 - 前記減圧用排気口は、前記発熱部が設けられた方向に向けて設けられる
請求項4に記載のエレベータ。 - 前記減圧用送風部から排気された前記空気が送り込まれるチャンバーをさらに設け、
前記加圧用送風部は、前記チャンバー内の空気を吸引して前記乗りかご内へ送りこむ
請求項3に記載のエレベータ。
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