JP2672669B2 - 油圧エレベータ用パワーユニット - Google Patents
油圧エレベータ用パワーユニットInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は油圧エレベータ用パワーユニットに関する。
(従来の技術) 一般に油圧エレベータには、かごをこの真下から直接
油圧ジャッキで昇降させる直接式のものと、油圧ジャッ
キと綱車とロープとを用いてかごを昇降させる間接式の
ものとがある。これら両方式のものはいずれも油圧ジャ
ッキを駆動するパワーユニットが備えられている。
油圧ジャッキで昇降させる直接式のものと、油圧ジャッ
キと綱車とロープとを用いてかごを昇降させる間接式の
ものとがある。これら両方式のものはいずれも油圧ジャ
ッキを駆動するパワーユニットが備えられている。
第3図は直接式油圧エレベータの概略構成図で、建屋
内の昇降路1の底部に油圧ジャッキ2がそのシリンダ3
を一部埋込む状態で立設され、このプランジャ4上に直
接かご5が支持されて該昇降路1内をガイドレール6に
沿って昇降せしめられるようになっている。その油圧ジ
ャッキ2の駆動源であるパワーユニット7は一般には昇
降路1に隣接した機械室8に設置されている。このパワ
ーユニット7は、第2図及び第3図に示す如く、架台9
上に設置した油タンク10と、この油タンク10内の油をフ
イルタ11を介して吸引・吐出する油圧ポンプ12と、この
油圧ポンプ12の駆動用電動機13と、油圧ポンプ12の吐出
側に設けられた流量制御弁14と、これと前記油圧ジャッ
キ2のシリンダ3との間を接続する配管15並びに制御装
置16などを備えて構成されている。
内の昇降路1の底部に油圧ジャッキ2がそのシリンダ3
を一部埋込む状態で立設され、このプランジャ4上に直
接かご5が支持されて該昇降路1内をガイドレール6に
沿って昇降せしめられるようになっている。その油圧ジ
ャッキ2の駆動源であるパワーユニット7は一般には昇
降路1に隣接した機械室8に設置されている。このパワ
ーユニット7は、第2図及び第3図に示す如く、架台9
上に設置した油タンク10と、この油タンク10内の油をフ
イルタ11を介して吸引・吐出する油圧ポンプ12と、この
油圧ポンプ12の駆動用電動機13と、油圧ポンプ12の吐出
側に設けられた流量制御弁14と、これと前記油圧ジャッ
キ2のシリンダ3との間を接続する配管15並びに制御装
置16などを備えて構成されている。
そしてかご5を上昇させる時には、制御装置16による
油圧ポンプ12の働きで、油タンク10内の油をフイルタ11
を介して吸引し、これを吐出側の流量制御弁14を介して
流量コントロールしながら配管15より昇降路1内の油圧
ジャッキ2のシリンダ3内に圧送する。これで該ジャッ
キ2のプランジャ4が上昇し、その上のかご5が押上げ
られて目的階まで上昇する。一方、かご5を下降させる
際には、制御装置16により流量制御弁14が切替わって、
かご5の自重により油圧ジャッキ2のシリンダ3内の油
を配管15から該流量制御弁14を通して流量コントロール
しながら油タンク10内に戻させる。これでジャッキ2の
プランジャ4と共にかご5が目的階まで下降する。
油圧ポンプ12の働きで、油タンク10内の油をフイルタ11
を介して吸引し、これを吐出側の流量制御弁14を介して
流量コントロールしながら配管15より昇降路1内の油圧
ジャッキ2のシリンダ3内に圧送する。これで該ジャッ
キ2のプランジャ4が上昇し、その上のかご5が押上げ
られて目的階まで上昇する。一方、かご5を下降させる
際には、制御装置16により流量制御弁14が切替わって、
かご5の自重により油圧ジャッキ2のシリンダ3内の油
を配管15から該流量制御弁14を通して流量コントロール
しながら油タンク10内に戻させる。これでジャッキ2の
プランジャ4と共にかご5が目的階まで下降する。
こうした油圧エレベータのパワーユニット7では、か
ご5の上昇時は油圧ポンプ12を駆動して油タンク10の油
を油圧ジャッキ2のシリンダ3内に圧送し、下降時は流
量制御弁14を制御してシリンダ3内からの戻り油の流量
を適当に絞りながら油タンク10に戻すので、頻繁にかご
5を昇降駆動運転すると油の温度が上昇してしまう。通
常では油の温度が60℃を越えるとエレベータ運転制御に
多くの支障を来たすことから安全装置が働いて運動停止
となってしまう。
ご5の上昇時は油圧ポンプ12を駆動して油タンク10の油
を油圧ジャッキ2のシリンダ3内に圧送し、下降時は流
量制御弁14を制御してシリンダ3内からの戻り油の流量
を適当に絞りながら油タンク10に戻すので、頻繁にかご
5を昇降駆動運転すると油の温度が上昇してしまう。通
常では油の温度が60℃を越えるとエレベータ運転制御に
多くの支障を来たすことから安全装置が働いて運動停止
となってしまう。
これでエレベータが利用できなくなるのは困るので、
この対策として使用頻度の多い従来の油圧エレベータ用
パワーユニット7においては、第4図に示す如く油タン
ク10内の油を冷却する油冷却装置として、該油タンク10
上にラジエータ(放熱器)17とモータ駆動のファン18を
設置していると共に、そのラジエータ17に油タンク10内
の油に配管(図示せず)を介して循環供給する冷却ポン
プ19を設置している。
この対策として使用頻度の多い従来の油圧エレベータ用
パワーユニット7においては、第4図に示す如く油タン
ク10内の油を冷却する油冷却装置として、該油タンク10
上にラジエータ(放熱器)17とモータ駆動のファン18を
設置していると共に、そのラジエータ17に油タンク10内
の油に配管(図示せず)を介して循環供給する冷却ポン
プ19を設置している。
また、近年では住宅事情の観点から機械室8や昇降路
1の近傍に居室が設けられることが多く、この様な場合
には油圧ポンプ12や流量制御弁14より発生する圧力脈動
等によって騒音問題が起きることがある。
1の近傍に居室が設けられることが多く、この様な場合
には油圧ポンプ12や流量制御弁14より発生する圧力脈動
等によって騒音問題が起きることがある。
この為に従来では油の通路である配管15内の断面積を
急増させて圧力脈動を低減する膨張型のサイレンサ20を
設けている。またこのサイレンサ20は配管15内の圧力脈
動による騒音低減には効果的であるが、機械室8内の電
動機13等から発生する騒音の低減には効果がない。この
為に防音カバー21でもって油タンク10の下部周囲を取囲
んで、周囲に伝わる騒音の低減を図るようにしている。
急増させて圧力脈動を低減する膨張型のサイレンサ20を
設けている。またこのサイレンサ20は配管15内の圧力脈
動による騒音低減には効果的であるが、機械室8内の電
動機13等から発生する騒音の低減には効果がない。この
為に防音カバー21でもって油タンク10の下部周囲を取囲
んで、周囲に伝わる騒音の低減を図るようにしている。
しかしそうした防音カバー21により取囲んでしまう
と、使用頻度の高い油圧エレベータの場合、電動機13の
温度が上昇してしまうので、これを防止するために防音
カバー21に通風冷却用の吸気口22と排気口23を設け、且
つ油タンク10下部に排気用ファン24を設けている。そし
てこの排気ファン24の作用により外気を吸気口22から防
音カバー21内に取入れて通風させ、その防音カバー22内
の昇温した空気を排気口23から強制排気するようにして
いる。
と、使用頻度の高い油圧エレベータの場合、電動機13の
温度が上昇してしまうので、これを防止するために防音
カバー21に通風冷却用の吸気口22と排気口23を設け、且
つ油タンク10下部に排気用ファン24を設けている。そし
てこの排気ファン24の作用により外気を吸気口22から防
音カバー21内に取入れて通風させ、その防音カバー22内
の昇温した空気を排気口23から強制排気するようにして
いる。
(発明が解決しようとする課題) 前述した従来の油圧エレベータ用パワーユニット7で
は、防音カバー21内の電動機13等の昇温を防ぐために、
該防音カバー21内の通風冷却する排気ファン24を設けて
いるので、それだけ機器点数が多く、構成が複雑化する
と共に、設備費が高く付く問題があった。
は、防音カバー21内の電動機13等の昇温を防ぐために、
該防音カバー21内の通風冷却する排気ファン24を設けて
いるので、それだけ機器点数が多く、構成が複雑化する
と共に、設備費が高く付く問題があった。
本発明は前記事情に鑑みなされ、少ない機器点数で、
油の冷却は勿論のこと、騒音防止並びに防音カバー内の
機器の通風冷却が図れ、構成の簡素化並びに設備費の低
減が可能となる油圧エレベータ用パワーユニットを提供
することを目的とする。
油の冷却は勿論のこと、騒音防止並びに防音カバー内の
機器の通風冷却が図れ、構成の簡素化並びに設備費の低
減が可能となる油圧エレベータ用パワーユニットを提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は前記目的を達成するために、油タンクと、こ
の油タンク内の油を吸引・吐出する油圧ポンプと、この
油圧ポンプの駆動用電動機と、前記油圧ポンプの吐出側
に設けられた流量制御弁と、前記油タンク内の油を冷却
する冷却装置とを備えた油圧エレベータ用パワーユニッ
トにおいて、前記油圧ポンプと駆動用電動機と流量制御
弁とを防音カバーで囲い、この防音カバーの下部に該防
音カバー内の通風冷却用吸気口を設けると共に、該防音
カバーの上部に排気口を設け、且つ該防音カバーの外に
前記冷却装置のラジエータファンを、このラジエータフ
ァンによって生じ該冷却装置のラジエータを通過した空
気流が該排気口の出口付近を通ることにより該排気口か
らの排気を促す状態に配設して構成したことを特徴とす
る。
の油タンク内の油を吸引・吐出する油圧ポンプと、この
油圧ポンプの駆動用電動機と、前記油圧ポンプの吐出側
に設けられた流量制御弁と、前記油タンク内の油を冷却
する冷却装置とを備えた油圧エレベータ用パワーユニッ
トにおいて、前記油圧ポンプと駆動用電動機と流量制御
弁とを防音カバーで囲い、この防音カバーの下部に該防
音カバー内の通風冷却用吸気口を設けると共に、該防音
カバーの上部に排気口を設け、且つ該防音カバーの外に
前記冷却装置のラジエータファンを、このラジエータフ
ァンによって生じ該冷却装置のラジエータを通過した空
気流が該排気口の出口付近を通ることにより該排気口か
らの排気を促す状態に配設して構成したことを特徴とす
る。
(作用) 前記構成の本発明の油圧エレベータ用パワーユニット
では、油タンク内の油を油冷却装置のラジエータで冷却
できる。また油圧ポンプと駆動用電動機と流量制御弁と
を防音カバーで囲っているので、それら電動機等から発
生する騒音の周囲への洩れを低減できる。しかもその防
音カバーの下部に通風冷却用吸気口を設けるとともに、
防音カバーの上部に排気口を設け、且つ該防音カバーの
外に前記冷却装置のラジエータファンを、このラジエー
タファンによって生じ該冷却装置のラジエータを通過し
た空気流が該排気口の出口付近を通ることにより該排気
口からの排気を促す状態に配設するため、防音カバー内
には吸気口から外気が流れ込んで、該カバー内の機器類
を通風冷却しながら排気口より排風される。これで従来
の如く排気用ファンを設けなくても換気がスムーズにで
き、さらにラジエータファンによる強制排風作用が働い
てその通風冷却の効率を向上できて防音カバー内の電動
機等の昇温を防止でき、それだけで構成の簡素化や設備
費の低減を図ることができる。
では、油タンク内の油を油冷却装置のラジエータで冷却
できる。また油圧ポンプと駆動用電動機と流量制御弁と
を防音カバーで囲っているので、それら電動機等から発
生する騒音の周囲への洩れを低減できる。しかもその防
音カバーの下部に通風冷却用吸気口を設けるとともに、
防音カバーの上部に排気口を設け、且つ該防音カバーの
外に前記冷却装置のラジエータファンを、このラジエー
タファンによって生じ該冷却装置のラジエータを通過し
た空気流が該排気口の出口付近を通ることにより該排気
口からの排気を促す状態に配設するため、防音カバー内
には吸気口から外気が流れ込んで、該カバー内の機器類
を通風冷却しながら排気口より排風される。これで従来
の如く排気用ファンを設けなくても換気がスムーズにで
き、さらにラジエータファンによる強制排風作用が働い
てその通風冷却の効率を向上できて防音カバー内の電動
機等の昇温を防止でき、それだけで構成の簡素化や設備
費の低減を図ることができる。
(実施例) 以下本発明の一実施例を第1図により説明する。なお
図中前記第3図及び第4図に示した構成と重複するもの
には同一符号を付して説明の簡略化を図ることにする。
図中前記第3図及び第4図に示した構成と重複するもの
には同一符号を付して説明の簡略化を図ることにする。
ここで、図中7Aは前述同様に機械室に設置された油圧
ジャッキ駆動源であるパワーユニットを示す。これは架
台9上に設置した油タンク10と、この油タンク10内の油
をフイルタ11を介して吸引・吐出する油圧ポンプ12と、
この油圧ポンプ12の駆動用電動機13と、油圧ポンプ12の
吐出側に設けられた流量制御弁14と、これと油圧ジャッ
キのシリンダとの間を接続する配管15並びに制御装置16
とを備えている。
ジャッキ駆動源であるパワーユニットを示す。これは架
台9上に設置した油タンク10と、この油タンク10内の油
をフイルタ11を介して吸引・吐出する油圧ポンプ12と、
この油圧ポンプ12の駆動用電動機13と、油圧ポンプ12の
吐出側に設けられた流量制御弁14と、これと油圧ジャッ
キのシリンダとの間を接続する配管15並びに制御装置16
とを備えている。
また前記油圧ポンプ12や駆動用電動機13や流量制御弁
14と一緒に油冷却装置のラジエータ(放熱器)17への油
の循環供給を行う冷却ポンプ19も油タンク10下部に設置
している。更には騒音防止の為に配管15中の圧力脈動を
低減する膨張型のサイレンサ20を油タンク10下部に設置
していると共に、防音カバー21を油タンク10の下部周囲
に取囲むように設けている。
14と一緒に油冷却装置のラジエータ(放熱器)17への油
の循環供給を行う冷却ポンプ19も油タンク10下部に設置
している。更には騒音防止の為に配管15中の圧力脈動を
低減する膨張型のサイレンサ20を油タンク10下部に設置
していると共に、防音カバー21を油タンク10の下部周囲
に取囲むように設けている。
この防音カバー21には前記サイレンサ20近傍(一端側
寄り)の後面壁下部に位置して該カバー内の通風冷却用
の吸気口22を開口していると共に、同じく排気口24Aを
他端側寄り天井部に位置して設けている。この排気口23
Aは騒音洩れ防止のために内面に吸音材等を施した屈曲
ダクト構造としている。この排気口23Aの上端の出口23a
の上側近傍に油タンク10内の油を冷却する油冷却装置の
ラジエータ17のファン18を配設している。そしてこのフ
ァン18の強制排風作用によりラジエータ17を通過した高
速空気流が排気口23A上端の出口23a上側近傍を通って該
排気口23Aからの排気を促す状態とされている。
寄り)の後面壁下部に位置して該カバー内の通風冷却用
の吸気口22を開口していると共に、同じく排気口24Aを
他端側寄り天井部に位置して設けている。この排気口23
Aは騒音洩れ防止のために内面に吸音材等を施した屈曲
ダクト構造としている。この排気口23Aの上端の出口23a
の上側近傍に油タンク10内の油を冷却する油冷却装置の
ラジエータ17のファン18を配設している。そしてこのフ
ァン18の強制排風作用によりラジエータ17を通過した高
速空気流が排気口23A上端の出口23a上側近傍を通って該
排気口23Aからの排気を促す状態とされている。
而して、前述した構成のパワーユニット7Aは、従来同
様に制御装置16による油圧ポンプ12の働きで、油タンク
10内の油をフイルタ11を介して吸引し、これを吐出側の
流量制御弁14を介し流量コントロールしながら配管15よ
り昇降路内の油圧ジャッキに圧送してかごを目的階まで
上昇させる一方、かごを下降させる際には、制御装置16
により流量制御弁14が切替わって、かごの自重により油
圧ジャッキの油を配管15から該流量制御弁14を通して流
量コントロールしながら油タンク10内に戻させ、これで
かごを目的階まで下降させる。
様に制御装置16による油圧ポンプ12の働きで、油タンク
10内の油をフイルタ11を介して吸引し、これを吐出側の
流量制御弁14を介し流量コントロールしながら配管15よ
り昇降路内の油圧ジャッキに圧送してかごを目的階まで
上昇させる一方、かごを下降させる際には、制御装置16
により流量制御弁14が切替わって、かごの自重により油
圧ジャッキの油を配管15から該流量制御弁14を通して流
量コントロールしながら油タンク10内に戻させ、これで
かごを目的階まで下降させる。
こうしたかごの上昇・下降運転の繰返しで昇温した油
は、油タンク10内からこの下部に設けた冷却ポンプ19よ
り図示しない配管を通してラジエータ17に送られ、ここ
でファン18の送風による強制通風冷却作用により冷却さ
れて、再び油タンク10内に還流されるようになる。これ
で油タンク10内の油の昇温が抑えられる。
は、油タンク10内からこの下部に設けた冷却ポンプ19よ
り図示しない配管を通してラジエータ17に送られ、ここ
でファン18の送風による強制通風冷却作用により冷却さ
れて、再び油タンク10内に還流されるようになる。これ
で油タンク10内の油の昇温が抑えられる。
また前記運転中に油圧ポンプ12や流量制御弁14より発
生する圧力脈動は配管15途中の膨張型のサイレンサ20で
低減されると共に、機械室内の電動機13等から発生する
騒音はこれらが配する油タンク10の下部周辺を取囲む防
音カバー21により遮蔽され、周囲の洩れが低減され、隣
接する居室等への騒音問題が解消できる。
生する圧力脈動は配管15途中の膨張型のサイレンサ20で
低減されると共に、機械室内の電動機13等から発生する
騒音はこれらが配する油タンク10の下部周辺を取囲む防
音カバー21により遮蔽され、周囲の洩れが低減され、隣
接する居室等への騒音問題が解消できる。
更に前記防音カバー21内の通風冷却用の排気口23Aの
上端出口23a上側近傍を、前記油冷却装置のファン18の
強制排風作用によりラジエータ17を通過した高速空気流
が通るので、この高速空気流により誘引作用が働いて排
気口23Aからの排気が促され、防音カバー21内には吸気
口22から外気が侵入して、該カバー21内の機器類を通風
冷却しながら排気口23Aより排風される。これで従来の
如く新たに排気用ファン24を設けなくとも防音カバー21
内の換気がスムーズにできて電動機13等の昇温を防止で
き、それだけ構成の簡素化や設備費の低減が図れるよう
になる。
上端出口23a上側近傍を、前記油冷却装置のファン18の
強制排風作用によりラジエータ17を通過した高速空気流
が通るので、この高速空気流により誘引作用が働いて排
気口23Aからの排気が促され、防音カバー21内には吸気
口22から外気が侵入して、該カバー21内の機器類を通風
冷却しながら排気口23Aより排風される。これで従来の
如く新たに排気用ファン24を設けなくとも防音カバー21
内の換気がスムーズにできて電動機13等の昇温を防止で
き、それだけ構成の簡素化や設備費の低減が図れるよう
になる。
また前記防音カバー21の下部側に吸引口22を、上部天
井側部に排気口23Aを設けたことにより、該防音カバー2
1内で暖められた空気が浮上する性質を利用して、さら
に一層効率良く換気できるようになる。
井側部に排気口23Aを設けたことにより、該防音カバー2
1内で暖められた空気が浮上する性質を利用して、さら
に一層効率良く換気できるようになる。
なお、防音カバー21内から排気口23Aを介して排気さ
れる暖かい空気は油冷却装置のラジエータ17を通風する
空気と該ラジエータ17の下流側にて合流するので、ラジ
エータ17の油冷却効率を低下させる心配がない。
れる暖かい空気は油冷却装置のラジエータ17を通風する
空気と該ラジエータ17の下流側にて合流するので、ラジ
エータ17の油冷却効率を低下させる心配がない。
第2図は前記防音カバー21内の通風冷却用換気流の説
明図で、外気が下部吸気口22より防音カバー21内に侵入
して上昇し、上部排気口23Aより外部に出て行く。
明図で、外気が下部吸気口22より防音カバー21内に侵入
して上昇し、上部排気口23Aより外部に出て行く。
ここで、排気口23Aの出口23a付近の気圧をP1、吸気口
22の付近の気圧をP2、排気口23Aの出口23a付近の空気の
流速をV1とすると、 V1=0の時にはP1≒P2となる。
22の付近の気圧をP2、排気口23Aの出口23a付近の空気の
流速をV1とすると、 V1=0の時にはP1≒P2となる。
V1が0でない時は、ベルヌーイの定理により なおここで、γ:空気の比重 g:重力加速度 これにより、P1<P2となる。このために防音カバー21
内の空気は排気口23A側へ流れやすくなる。これで従来
の如く新たに排気用ファン24を設けなくとも防音カバー
21内の換気がスムーズにできるようになる。
内の空気は排気口23A側へ流れやすくなる。これで従来
の如く新たに排気用ファン24を設けなくとも防音カバー
21内の換気がスムーズにできるようになる。
なお、前記吸気口22や排気口23Aに吸音ダクトを設け
て騒音洩れを一層防止することも可能である。
て騒音洩れを一層防止することも可能である。
本発明は前述の如く構成したから、少ない機器点数
で、油の冷却は勿論のこと、騒音防止並びに防音カバー
内の機器の通風冷却が図れ、しかもその通風冷却の効率
を向上でき、さらに構成の簡素化並びに設備費の低減が
可能となる油圧エレベータ用パワーユニットが得られ
る。
で、油の冷却は勿論のこと、騒音防止並びに防音カバー
内の機器の通風冷却が図れ、しかもその通風冷却の効率
を向上でき、さらに構成の簡素化並びに設備費の低減が
可能となる油圧エレベータ用パワーユニットが得られ
る。
また、ラジエータファンによって生じ該冷却装置のラ
ジエータを通過した空気流が排気口の出口付近を通るよ
うに冷却装置のラジエータファンを配設するため、防音
カバー内で暖められた空気は排気口からの排気となって
ラジエータよりも下流側で合流するため、暖められた空
気がラジエータファンの上流側へ流れ込むことはない。
このため、ラジエータの冷却効率の低下を防止できる。
ジエータを通過した空気流が排気口の出口付近を通るよ
うに冷却装置のラジエータファンを配設するため、防音
カバー内で暖められた空気は排気口からの排気となって
ラジエータよりも下流側で合流するため、暖められた空
気がラジエータファンの上流側へ流れ込むことはない。
このため、ラジエータの冷却効率の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す油圧エレベータ用パワ
ーユニットの構成図、第2図は同パワーユニットにおけ
る防音カバー内の通風冷却用換気流の説明図、第3図は
従来のパワーユニットを備えた油圧エレベータの概略的
全体構成図、第4図は同従来例の油圧エレベータ用パワ
ーユニットの構成図である。 7A……パワーユニット、10……油タンク、12……油圧ポ
ンプ、13……駆動用電動機、14……流量制御弁、15……
配管、16……制御装置、17〜19……冷却装置(17……ラ
ジエータ、18……ファン、19……冷却ポンプ)、20……
サイレンサ、21……防音カバー、22……吸気口、23A…
…排気口、23a……出口。
ーユニットの構成図、第2図は同パワーユニットにおけ
る防音カバー内の通風冷却用換気流の説明図、第3図は
従来のパワーユニットを備えた油圧エレベータの概略的
全体構成図、第4図は同従来例の油圧エレベータ用パワ
ーユニットの構成図である。 7A……パワーユニット、10……油タンク、12……油圧ポ
ンプ、13……駆動用電動機、14……流量制御弁、15……
配管、16……制御装置、17〜19……冷却装置(17……ラ
ジエータ、18……ファン、19……冷却ポンプ)、20……
サイレンサ、21……防音カバー、22……吸気口、23A…
…排気口、23a……出口。
Claims (1)
- 【請求項1】油タンクと、この油タンク内の油を吸引・
吐出する油圧ポンプと、この油圧ポンプの駆動用電動機
と、前記油圧ポンプの吐出側に設けられた流量制御弁
と、前記油タンク内の油を冷却する冷却装置とを備えた
油圧エレベータ用パワーユニットにおいて、前記油圧ポ
ンプと駆動用電動機と流量制御弁とを防音カバーで囲
い、この防音カバーの下部に該防音カバー内の通風冷却
用吸気口を設けると共に、該防音カバーの上部に排気口
を設け、且つ該防音カバーの外に前記冷却装置のラジエ
ータファンを、このラジエータファンによって生じ該冷
却装置のラジエータを通過した空気流が該排気口の出口
付近を通ることにより該排気口からの排気を促す状態に
配設して構成したことを特徴とする油圧エレベータ用パ
ワーユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1236485A JP2672669B2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 油圧エレベータ用パワーユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1236485A JP2672669B2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 油圧エレベータ用パワーユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0398981A JPH0398981A (ja) | 1991-04-24 |
JP2672669B2 true JP2672669B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=17001430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1236485A Expired - Lifetime JP2672669B2 (ja) | 1989-09-12 | 1989-09-12 | 油圧エレベータ用パワーユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2672669B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2783703B2 (ja) * | 1991-09-13 | 1998-08-06 | 株式会社東芝 | 油圧エレベータ用パワーユニット |
US6488129B2 (en) * | 1999-10-27 | 2002-12-03 | Inteventio Ag | Cooling device for a drive means of an elevator |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60172009U (ja) * | 1984-04-25 | 1985-11-14 | 三菱電機株式会社 | 油圧パワ−ユニツト |
-
1989
- 1989-09-12 JP JP1236485A patent/JP2672669B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0398981A (ja) | 1991-04-24 |
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