JP3249155B2 - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP3249155B2
JP3249155B2 JP27483391A JP27483391A JP3249155B2 JP 3249155 B2 JP3249155 B2 JP 3249155B2 JP 27483391 A JP27483391 A JP 27483391A JP 27483391 A JP27483391 A JP 27483391A JP 3249155 B2 JP3249155 B2 JP 3249155B2
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昌信 忠田
徳門 小河
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピンドルモータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のスピンドルモータの組立に於て
は、軸受に予圧を加えた状態で軸受をシャフト及びハブ
に固着した後、この軸受の近傍外側の(ハブとシャフト
との間の)環状間隙部に、軸受内のグリースのモータ外
部への流出防止用の磁性流体シール装置を、取付けてい
た。
【0003】このように、上記軸受に予圧を加えて取付
ける工程と、磁性流体シール装置を取付ける工程とが別
々になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁性流体シー
ル装置を設けた場合コスト高となる問題があり、また、
薄型のモータには不適であった。
【0005】そこで、本発明は従来のこのような問題点
を解決するスピンドルモータを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、組立時に軸受に予圧を加えるための部材
と、回転するハブの内周面に対してラビリンス作用をな
すラビリンス部材とを、兼用して、シャフトに固着した
ものである。
【0007】また、略L字型又は略T字型の断面を有す
る一対の円環状第1部材と円環状第2部材をもって、ラ
ビリンス溝形成ユニットを形成し、このユニットの複数
個を積上げ状として、シャフトとハブの環状間隙部に介
装したものである。
【0008】
【作用】磁性流体シール装置を用いずに、ラビリンス部
材によって、ハブの回転に伴って軸受内から流出するグ
リース等をシールして、モータ外部へのグリース等の飛
散や流出を防止することが出来る。
【0009】さらに、回転するハブに対してラビリンス
作用をなすラビリンス部材は、軸受へ予圧を加えるため
の押圧部材として使用できるため、予圧を軸受へ加える
工程の完了と共に、ラビリンス部材のシャフトへの取付
工程が完了する。
【0010】また、シャフトとハブの環状間隙部に、複
数個のラビリンス溝形成ユニットを積上げ状として介装
したものは、第1部材及び第2部材で形成される間隙
(即ちラビリンス溝)が、微小の所定間隔をもち蛇行状
となる。このため、軸受部からモータ外部への空隙距離
が実質的に増加し、シール性能が高くなり、モータ外部
へのグリース等の流出を確実に防止できる。
【0011】
【実施例】以下実施例を示す図面に基づいて本発明を詳
説する。
【0012】図1は本発明を示すスピンドルモータの一
実施例を示す断面図である。1はシャフトであり、該シ
ャフト1は、下端部に一体に形成された連結部2を有し
ている。
【0013】3は連結部2の外周に固着されたステータ
であり、該ステータ3はステータコア4と、このステー
タコア4に巻設されたステータコイル5とからなる。
【0014】6は磁気ディスク等が装着されるハブであ
って、その内周面には環状のロータマグネット7が装着
される。
【0015】そして、上記ステータ3は、ロータマグネ
ット7の内周面と微小の所定間隔をもって対面する。
【0016】8,8は軸受であって、この軸受8,8を
介して、ハブ6が回転自在に、シャフト1に枢着され
る。
【0017】具体的には、図2に示すように、軸受8,
8の各々の内輪9a,9bがシャフト1に外嵌されると
共に、各々の外輪10a,10bにはハブ6が固着される。
そして、両軸受8,8のの内輪9a,9bの間にはスペ
ーサ11が介装されている。同図の上側の内輪9aはシャ
フト1に対してルースに外嵌されている。
【0018】また、同図の上側の軸受8の上部(シャフ
ト1とハブ6との環状間隙部12)において、薄型で環状
のラビリンス部材14がシャフト1に固着されている。こ
のラビリンス部材14は鍔部13を有し、該鍔部13はハブ6
の内周面と微小の所定間隔をもって対面する。かつ、ラ
ビリンス部材14の(同図の)下端面が、(同図の)上側
の内輪9aを直接に押圧している。
【0019】しかして、軸受8,8はハブ6の回転時の
ガタツキ防止のために、ラビリンス部材14を介して上内
輪9aの部分へ、矢印A方向に予圧が加えられている。
【0020】16は、組立時に軸受8,8に予圧を加える
ためのおもり等の押圧部材で、この押圧部材16は、上述
のラビリンス部材14に直接に接触し、このラビリンス部
材14を介して、(同図の)上側の内輪9aへ予圧のため
の力を与える。
【0021】次に、組立時に予圧を加える手順を説明す
る。
【0022】まず、軸受8,8にスペーサ11を介装し
て、ハブ6の内周面に上下外輪10a,10bを接着して固
化させる。
【0023】その後、同図の上下の内輪9a,9bをシ
ャフト1に外嵌する。この時、これら上下の内輪9a,
9bの夫々の内周面に接着剤を塗布しておく。次に、ラ
ビリンス部材14の内周面に接着剤を塗布してシャフト1
に外嵌し、ラビリンス部材14を介して(ルースな)上内
輪9aの部分へ、押圧部材16でA方向に予圧を加える。
【0024】そして、ラビリンス部材14及び上下の内輪
9a,9bの夫々に塗布された接着剤が固化するまで、
押圧部材16で予圧を加えた状態を保持する。
【0025】このとき、上下外輪10a,10bは固化され
ているので、上内輪9aは上球体15aの斜め上部(図例
では左斜め上)で接触し、上外輪10aは上球体15aの斜
め下部(図例では右斜め下)で接触し、さらに、A方向
の予圧は、上球体15aを介してハブ6に矢印Eの如く加
わって、下内輪9bは下球体15bの斜め下部で接触し、
下外輪10bは下球体15bの斜め上部で接触する。
【0026】上記接着剤が固化した後、押圧部材16のみ
を取外せば、組立作業は終了する。なお、本実施例では
予圧付加の状態を確実に保つために、軸受8,8の内輪
9a,9bとシャフト1とを接着剤により固定してい
る。しかし、これら接着剤を施さずとも、少なくともラ
ビリンス部材14による押圧と、シャフト1との接着が確
実になされれば差しつかえない。
【0027】このように、予圧が加えられることによっ
て両軸受8,8は、図例の如く、上球体15aと上内外輪
9a,10aとが接触する角度の向きと、下球体15bと下
内外輪9b,10bとが接触する角度の向きと、は互いに
逆となり、荷重方向線B,Cは軸心Dに対して斜めに交
差する。
【0028】また、ラビリンス部材14は、ハブ6の回転
に伴って上側の軸受8内から飛散や流出するグリース等
をラビリンス作用にてシールして、環状間隙部12からモ
ータ外部へのグリース等の流出を防止することが出来
る。
【0029】そして、上述の如く、ラビリンス部材14
は、回転するハブ6に対してラビリンス作用をなす役目
と、予圧を加えるための部材の役目を兼用している。
【0030】したがって、従来のように、モータ外部へ
のグリース等の飛散・流出防止用に磁性流体シールを必
要としないので、磁性流体シールを嵌め込む工程を省略
できると共に、予圧を加える工程で同時にシール作用を
するラビリンス部材14を設けることができ、組立時間の
短縮とコストダウンを図ることが出来る。また、ラビリ
ンス部材14は薄型なので超小型(薄型)モータに好適で
ある。
【0031】次に、図3は、他の実施例のスピンドルモ
ータの要部断面を示し、このモータにおいては、シャフ
ト17とハブ18の環状間隙部19に、複数個(図例では2
個)のラビリンス溝形成ユニット20…を積上げ状として
介装してある。
【0032】このラビリンス溝形成ユニット20は、プラ
スチック成型品又は金属製で、略L字型又は略T字型の
断面を有する一対の円環状第1部材21と円環状第2部材
22をもって、形成されている。図3に於て、第1部材21
は略L字型断面で、第2部材22は略T字型の場合を例示
した。
【0033】しかして、シャフト17とハブ18との間に枢
着した軸受23の上部(シャフト17とハブ18の環状間隙部
19)において、シャフト17に第2部材22,22を、ハブ18
の内周面に第1部材21,21を、圧入又は接着等にて夫々
嵌着する。
【0034】このとき、第1部材21,21及び第2部材2
2,22で形成される間隙(即ちラビリンス溝)は、微小
の所定間隔をもち蛇行状でかつ連通状となっている。
【0035】そして、ユニット20,20は、ハブ18の回転
に伴って軸受23から流出するグリース等をラビリンス作
用にてシールして、環状間隙部19からモータ外部へのグ
リース等の流出を防止することが出来る。
【0036】特に、上記ラビリンス溝は蛇行状となって
いるので、軸受23からモータ外部へ連通する環状間隙部
19の空隙距離が実質的に増加し、これにより、シール性
能が向上し、確実に飛散及び流出防止が出来る。
【0037】なお、本発明は上述の実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であ
り、図3に於て、ユニット20を二段以上積層するも自由
であり、また、ユニット20を次のようにするも望まし
い。
【0038】例えば、図4の如く、第1部材21と第2部
材22を、図3とは上下に反転させて介装したり、もしく
は、図5の如く、第1部材21及び第2部材22を何れも断
面略L字型として介装したり、または、図6の如く、第
1部材21及び第2部材22を何れも断面略T字型として介
装する。
【0039】また、図3〜図6に於て、最上部の第2部
材22を押圧して、軸受23の内輪に予圧を加えるも自由で
ある。即ち、図3〜図6に於けるラビリンス溝形成ユニ
ット20…の第2部材22…を、組立時に軸受23に予圧を加
えるための部材に、兼用することも好ましい。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載するような著大な効果を奏する。
【0041】請求項1のモータでは、磁性流体シールを
省略でき、予圧を加える工程で同時に、シール作用をす
るラビリンス部材14を設けることができ、組立時間の短
縮とコストダウンを図ることが出来る。
【0042】また、ラビリンス部材14は薄型なので超小
型(薄型)モータに好適である。
【0043】請求項2のモータでは、ユニット20,20
は、ハブ18の回転に伴って軸受23から流出するグリース
等をラビリンス作用にてシールして、環状間隙部19から
モータ外部へのグリース等の流出を防止することが出来
る。
【0044】特に、上記ラビリンス溝は蛇行状となって
いるのでシール性能が高く、確実に流出防止が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピンドルモータの一実施例を示す断
面正面図である。
【図2】図1のスピンドルモータの要部拡大断面図であ
る。
【図3】本発明のスピンドルモータの他の実施例の要部
断面図である。
【図4】図3の変形例を示す要部断面図である。
【図5】他の変形例を示す要部断面図である。
【図6】別の変形例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
6 ハブ 8 軸受 14 ラビリンス部材 17 シャフト 18 ハブ 19 環状間隙部 21 第1部材 22 第2部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−145956(JP,A) 実開 平3−91067(JP,U) 実開 平2−139474(JP,U) 実開 平2−22062(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 21/00,29/00 F16C 33/80 H02K 5/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立時に軸受8,8に予圧を加えるため
    の部材と、回転するハブ6の内周面に対してラビリンス
    作用をなすラビリンス部材14とを、兼用して、シャフト
    1に固着したことを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 【請求項2】 略L字型又は略T字型の断面を有する一
    対の円環状第1部材21と円環状第2部材22をもって、ラ
    ビリンス溝形成ユニット20を形成し、このユニット20の
    複数個を積上げ状として、シャフト17とハブ18の環状間
    隙部19に介装したことを特徴とするスピンドルモータ。
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JP2007100882A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Jtekt Corp センサ付きシール装置およびそれを用いた転がり軸受装置
JP2010031892A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Ntn Corp バックアップロール軸受装置
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