JP2934915B2 - モータ - Google Patents
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- JP2934915B2 JP2934915B2 JP2417259A JP41725990A JP2934915B2 JP 2934915 B2 JP2934915 B2 JP 2934915B2 JP 2417259 A JP2417259 A JP 2417259A JP 41725990 A JP41725990 A JP 41725990A JP 2934915 B2 JP2934915 B2 JP 2934915B2
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- rolling
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
- F16C35/067—Fixing them in a housing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/18—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
- F16C19/181—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
- F16C19/183—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
- F16C19/184—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2226/00—Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
- F16C2226/30—Material joints
- F16C2226/40—Material joints with adhesive
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2370/00—Apparatus relating to physics, e.g. instruments
- F16C2370/12—Hard disk drives or the like
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定位置予圧が加わった
複列ラジアル玉軸受を備えたモータに関する。
複列ラジアル玉軸受を備えたモータに関する。
【0002】
【従来の技術】モータの回転軸線のぶれをできるだけ低
減するためには、使用される玉軸受に予圧を加えて転動
球体の軌道のガタを除去しようとすることが必要であ
る。その意味で、両転動球体列の相互作用により定位置
予圧が加わっている複列玉軸受は、予圧を加えるための
特別な作業を要しないので、モータに便利に使用され
る。
減するためには、使用される玉軸受に予圧を加えて転動
球体の軌道のガタを除去しようとすることが必要であ
る。その意味で、両転動球体列の相互作用により定位置
予圧が加わっている複列玉軸受は、予圧を加えるための
特別な作業を要しないので、モータに便利に使用され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
複列玉軸受の外輪には、各列の転動球体の荷重方向線が
通る部分を中心に外方に膨出しようとする応力が作用
し、而も外輪は各転動球体列に対し一体となっているの
で、組み付けの精度や熱膨張などによって、全周に亙る
予圧バランスや両転動球体列間の予圧バランスが崩れる
等、予圧状態に悪影響が生ずることがあり、それによっ
て許容限度を越える回転軸線のぶれ及び騒音並びに回転
精度及び軸受の寿命の悪化を惹き起こすこともあった。
複列玉軸受の外輪には、各列の転動球体の荷重方向線が
通る部分を中心に外方に膨出しようとする応力が作用
し、而も外輪は各転動球体列に対し一体となっているの
で、組み付けの精度や熱膨張などによって、全周に亙る
予圧バランスや両転動球体列間の予圧バランスが崩れる
等、予圧状態に悪影響が生ずることがあり、それによっ
て許容限度を越える回転軸線のぶれ及び騒音並びに回転
精度及び軸受の寿命の悪化を惹き起こすこともあった。
【0004】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、複列ラジアル玉軸受の適切な予圧状態が十分に
保たれ得るモータを提供することにある。
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、複列ラジアル玉軸受の適切な予圧状態が十分に
保たれ得るモータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のモータは、互いに逆向きの接触角を有する
両転動球体列の相互作用により定位置予圧が加わってい
る複列ラジアル玉軸受と、内周側が前記複列ラジアル玉
軸受の外輪の外周側と接着した外輪支持部とを備えてお
り、前記外輪と外輪支持部との境界部に、少なくとも各
列の転動球体の荷重方向線がその境界部と交差する部分
を含む接着剤溜り間隙部を全周に亙って有するものとし
ている。
に、本発明のモータは、互いに逆向きの接触角を有する
両転動球体列の相互作用により定位置予圧が加わってい
る複列ラジアル玉軸受と、内周側が前記複列ラジアル玉
軸受の外輪の外周側と接着した外輪支持部とを備えてお
り、前記外輪と外輪支持部との境界部に、少なくとも各
列の転動球体の荷重方向線がその境界部と交差する部分
を含む接着剤溜り間隙部を全周に亙って有するものとし
ている。
【0006】
【作用】接着剤溜り間隙部に溜る接着剤によって、複列
ラジアル玉軸受の外輪の外輪支持部に対する固定の確実
性が図られる。
ラジアル玉軸受の外輪の外輪支持部に対する固定の確実
性が図られる。
【0007】一方、外輪には、各列の転動球体の荷重方
向線が通る部分を中心に外方に膨出しようとする応力が
作用するので、外輪と外輪支持部との境界部に、少なく
とも各列の転動球体の荷重方向線がその境界部と交差す
る部分を含む接着剤溜り間隙部を全周に亙って設けてあ
る程度の変形を許容することにより、外輪支持部、内輪
支持部及びそれらの間に組み付けられる複列ラジアル玉
軸受の各部分の精度等の如何並びに熱膨張などによって
全周に亙る予圧バランスや両転動球体列間の予圧バラン
スが崩れる等、予圧状態に悪影響が生ずることが防止さ
れる。
向線が通る部分を中心に外方に膨出しようとする応力が
作用するので、外輪と外輪支持部との境界部に、少なく
とも各列の転動球体の荷重方向線がその境界部と交差す
る部分を含む接着剤溜り間隙部を全周に亙って設けてあ
る程度の変形を許容することにより、外輪支持部、内輪
支持部及びそれらの間に組み付けられる複列ラジアル玉
軸受の各部分の精度等の如何並びに熱膨張などによって
全周に亙る予圧バランスや両転動球体列間の予圧バラン
スが崩れる等、予圧状態に悪影響が生ずることが防止さ
れる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明す
る。図1乃至図3は、本発明の1実施例としてのハード
ディスク駆動用のブラシレススピンドルモータに関する
ものであって、そのうち図1は完成状態の断面図、図2
及び図3は組み立て状態を示す要部断面図である。
る。図1乃至図3は、本発明の1実施例としてのハード
ディスク駆動用のブラシレススピンドルモータに関する
ものであって、そのうち図1は完成状態の断面図、図2
及び図3は組み立て状態を示す要部断面図である。
【0009】10は固定ブラケットである。固定ブラケ
ット10の一方の側には筒状支持部12(外輪支持部)
が突設されており、筒状支持部12と鍔状部14との間
の環状部分は凹部16に形成され、筒状支持部12の内
側は貫通部となっている。
ット10の一方の側には筒状支持部12(外輪支持部)
が突設されており、筒状支持部12と鍔状部14との間
の環状部分は凹部16に形成され、筒状支持部12の内
側は貫通部となっている。
【0010】筒状支持部12の外周側にはステータコア
18が固定されており、そのステータコア18にはステ
ータコイル20が捲回されている。22は、ステータコ
イル20の引き出し線であって、固定ブラケット10に
おける凹部16に設けられた貫通孔24を通じてモータ
の外部に導出されている。26は、その貫通孔を密封す
るシール材である。
18が固定されており、そのステータコア18にはステ
ータコイル20が捲回されている。22は、ステータコ
イル20の引き出し線であって、固定ブラケット10に
おける凹部16に設けられた貫通孔24を通じてモータ
の外部に導出されている。26は、その貫通孔を密封す
るシール材である。
【0011】28は、ハードディスクが外嵌固定される
カップ形のロータハブである。ロータハブ28の外周壁
30の内側に環状のロータマグネット32が固定されて
いる。34は、カップ形のロータハブ28の中央部にお
いてカップの内側に突出する中空回転軸である。
カップ形のロータハブである。ロータハブ28の外周壁
30の内側に環状のロータマグネット32が固定されて
いる。34は、カップ形のロータハブ28の中央部にお
いてカップの内側に突出する中空回転軸である。
【0012】35は複列ラジアル玉軸受である。この複
列ラジアル玉軸受35の外輪36は、固定ブラケット1
0の筒状支持部12の内周側に接着固定され、内輪37
は、ロータハブ28の中空回転軸34の外周側に接着固
定されている。この複列ラジアル玉軸受35を介して、
ロータハブ28は固定ブラケット10に対し回転自在に
支持されている。
列ラジアル玉軸受35の外輪36は、固定ブラケット1
0の筒状支持部12の内周側に接着固定され、内輪37
は、ロータハブ28の中空回転軸34の外周側に接着固
定されている。この複列ラジアル玉軸受35を介して、
ロータハブ28は固定ブラケット10に対し回転自在に
支持されている。
【0013】38は上転動球体列、40は下転動球体列
である。また42は、筒状支持部12の内周側に全周に
亙って設けられた環状の外周接着剤溜り溝、44は、複
列ラジアル玉軸受35の内輪37の内周側に全周に亙っ
て設けられた環状の内周接着剤溜り溝である。この内周
接着剤溜り溝44の軸方向両外端部は、両転動球体列3
8及び40の内端部の軸方向位置にほぼ一致している。
である。また42は、筒状支持部12の内周側に全周に
亙って設けられた環状の外周接着剤溜り溝、44は、複
列ラジアル玉軸受35の内輪37の内周側に全周に亙っ
て設けられた環状の内周接着剤溜り溝である。この内周
接着剤溜り溝44の軸方向両外端部は、両転動球体列3
8及び40の内端部の軸方向位置にほぼ一致している。
【0014】上下転動球体列38及び40は、約20°
の接触角を互いに逆向きに有している。そして上下転動
球体列38及び40における転動球体の径と、外輪36
における上下軌道溝46及び48間の距離と、内輪37
の上下軌道溝50及び52間の距離との関係を、上下転
動球体列38及び40がその相互作用によって何れも若
干の圧力を受けるように設定することにより定位置予圧
を加えている。
の接触角を互いに逆向きに有している。そして上下転動
球体列38及び40における転動球体の径と、外輪36
における上下軌道溝46及び48間の距離と、内輪37
の上下軌道溝50及び52間の距離との関係を、上下転
動球体列38及び40がその相互作用によって何れも若
干の圧力を受けるように設定することにより定位置予圧
を加えている。
【0015】54及び56は各転動球体列38及び40
の転動球体の荷重方向線である。この両荷重方向線54
及び56が外輪36と筒状支持部12との境界部にそれ
ぞれ交差する部分を、一つの外周接着剤溜り溝42が含
む位置関係となっている。なお、この実施例では両荷重
方向線54及び56は複列ラジアル玉軸受35の外周側
にて交差するが、内周側において交差するものであって
も勿論差し支えない。58は、中空回転軸34の中空孔
に嵌め込まれた気密用ゴム球である。
の転動球体の荷重方向線である。この両荷重方向線54
及び56が外輪36と筒状支持部12との境界部にそれ
ぞれ交差する部分を、一つの外周接着剤溜り溝42が含
む位置関係となっている。なお、この実施例では両荷重
方向線54及び56は複列ラジアル玉軸受35の外周側
にて交差するが、内周側において交差するものであって
も勿論差し支えない。58は、中空回転軸34の中空孔
に嵌め込まれた気密用ゴム球である。
【0016】このスピンドルモータの組み立ては、例え
ば次のように行うことができる。図2に示されるよう
に、筒状支持部12の上端部内周面に、垂れが生じにく
いような比較的粘性の高い接着剤60を全周に亙って塗
布し、次いでその上側に、比較的粘性の低い接着剤62
を全周に亙って塗布する。すると、下側の比較的粘性の
高い接着剤60によって上側に塗布した比較的粘性の低
い接着剤62の垂れを防止することができる。なお、こ
れらの接着剤60及び62を同時に塗布しても差し支え
ない。
ば次のように行うことができる。図2に示されるよう
に、筒状支持部12の上端部内周面に、垂れが生じにく
いような比較的粘性の高い接着剤60を全周に亙って塗
布し、次いでその上側に、比較的粘性の低い接着剤62
を全周に亙って塗布する。すると、下側の比較的粘性の
高い接着剤60によって上側に塗布した比較的粘性の低
い接着剤62の垂れを防止することができる。なお、こ
れらの接着剤60及び62を同時に塗布しても差し支え
ない。
【0017】塗布後、上方から複列ラジアル玉軸受35
を嵌め込む。すると、上下の接着剤60及び62が混合
しながら筒状支持部12の内周面と外輪36の外周面と
の間に広がる共に、外周接着剤溜り溝42内にその接着
剤が溜ることとなる。その際、比較的粘性の高い接着剤
60に比較的粘性の低い接着剤62が混合するので、全
体として比較的に流動性が高まり、接着剤が均一に広が
ると共に、外周接着剤溜り溝42内にも接着剤が溜るの
で、接着固定の確実性が高くなる。また余分な接着剤6
4は、図3に示されるように外輪36の下端部に溜るの
で、ロータハブ28に接着するおそれがない。なお、こ
こで使用する接着剤は、筒状支持部12の内周面と外輪
36の外周面との間に広がったものも外輪36の下端部
にはみ出たものも何れも硬化するものであることを要す
る。従って、例えば嫌気性と紫外線硬化性を併せ持つも
のなどを使用することができる。但し、両接着剤の混合
により何らかの反応を起こして流動性が大きく低下する
ようなものであっては勿論ならない。
を嵌め込む。すると、上下の接着剤60及び62が混合
しながら筒状支持部12の内周面と外輪36の外周面と
の間に広がる共に、外周接着剤溜り溝42内にその接着
剤が溜ることとなる。その際、比較的粘性の高い接着剤
60に比較的粘性の低い接着剤62が混合するので、全
体として比較的に流動性が高まり、接着剤が均一に広が
ると共に、外周接着剤溜り溝42内にも接着剤が溜るの
で、接着固定の確実性が高くなる。また余分な接着剤6
4は、図3に示されるように外輪36の下端部に溜るの
で、ロータハブ28に接着するおそれがない。なお、こ
こで使用する接着剤は、筒状支持部12の内周面と外輪
36の外周面との間に広がったものも外輪36の下端部
にはみ出たものも何れも硬化するものであることを要す
る。従って、例えば嫌気性と紫外線硬化性を併せ持つも
のなどを使用することができる。但し、両接着剤の混合
により何らかの反応を起こして流動性が大きく低下する
ようなものであっては勿論ならない。
【0018】次に、図3に示されるように、内輪37の
上端部内周面に、垂れが生じにくいような比較的粘性の
高い接着剤60を全周に亙って塗布し、次いでその上側
に、比較的粘性の低い接着剤62を全周に亙って塗布し
た後、上方からロータハブ28の中空回転軸34を嵌め
込む。すると、上下の接着剤60及び62が混合しなが
ら内輪37の内周面と中空回転軸34の外周面との間に
広がる共に、内周接着剤溜り溝44内にその接着剤が溜
り、接着固定の確実性が高くなる。また余分な接着剤6
6は、図1に示されるように中空回転軸34の下端部と
内輪37の内周部との間に溜るので、ロータハブ28に
接着するおそれがない。
上端部内周面に、垂れが生じにくいような比較的粘性の
高い接着剤60を全周に亙って塗布し、次いでその上側
に、比較的粘性の低い接着剤62を全周に亙って塗布し
た後、上方からロータハブ28の中空回転軸34を嵌め
込む。すると、上下の接着剤60及び62が混合しなが
ら内輪37の内周面と中空回転軸34の外周面との間に
広がる共に、内周接着剤溜り溝44内にその接着剤が溜
り、接着固定の確実性が高くなる。また余分な接着剤6
6は、図1に示されるように中空回転軸34の下端部と
内輪37の内周部との間に溜るので、ロータハブ28に
接着するおそれがない。
【0019】このスピンドルモータの外輪36には、各
転動球体列38及び40の転動球体の荷重方向線54及
び56が通る部分を中心に外方に膨出しようとする応力
が作用する。ところが、両荷重方向線54及び56が外
輪36と筒状支持部12との境界部にそれぞれ交差する
部分を、外周接着剤溜り溝42が含んでいるので、その
応力等に起因する外輪36の変形がある程度許容され、
それによって、筒状支持部12、中空回転軸34及びそ
れらの間に組み付けられる複列ラジアル玉軸受35の各
部分の精度等の如何並びに熱膨張などによって全周に亙
る予圧バランスや両転動球体列38及び40間の予圧バ
ランスが崩れる等、予圧状態に悪影響が生ずることが防
止される。
転動球体列38及び40の転動球体の荷重方向線54及
び56が通る部分を中心に外方に膨出しようとする応力
が作用する。ところが、両荷重方向線54及び56が外
輪36と筒状支持部12との境界部にそれぞれ交差する
部分を、外周接着剤溜り溝42が含んでいるので、その
応力等に起因する外輪36の変形がある程度許容され、
それによって、筒状支持部12、中空回転軸34及びそ
れらの間に組み付けられる複列ラジアル玉軸受35の各
部分の精度等の如何並びに熱膨張などによって全周に亙
る予圧バランスや両転動球体列38及び40間の予圧バ
ランスが崩れる等、予圧状態に悪影響が生ずることが防
止される。
【0020】この実施例では、接着剤溜り間隙部は外輪
支持部に外周接着剤溜り溝を設けることにより形成され
ているが、外輪側に溝を設けたり、両者に溝を設けて形
成することも可能である。またこの実施例では一つの接
着剤溜り間隙部が両荷重方向線54及び56に亙って設
けられているが、各荷重方向線毎に設けることもでき
る。
支持部に外周接着剤溜り溝を設けることにより形成され
ているが、外輪側に溝を設けたり、両者に溝を設けて形
成することも可能である。またこの実施例では一つの接
着剤溜り間隙部が両荷重方向線54及び56に亙って設
けられているが、各荷重方向線毎に設けることもでき
る。
【0021】また、内周側接着剤溜り溝を中空回転軸3
4の外周に設けてもよく、中空回転軸34と内輪37の
両方に設けることも可能である。
4の外周に設けてもよく、中空回転軸34と内輪37の
両方に設けることも可能である。
【0022】図4は、本発明の別の実施例としてのハー
ドディスク駆動用のブラシレススピンドルモータに関す
る断面図である。
ドディスク駆動用のブラシレススピンドルモータに関す
る断面図である。
【0023】この実施例では、軸方向において両転動球
体列38及び40の間の部分に、上下二つの断面三角形
状の接着剤溜り溝70及び72を設けている。爾余の点
では、上記実施例と同様である。
体列38及び40の間の部分に、上下二つの断面三角形
状の接着剤溜り溝70及び72を設けている。爾余の点
では、上記実施例と同様である。
【0024】図5は、本発明の更に別の実施例としての
ハードディスク駆動用のブラシレススピンドルモータに
関する要部断面図である。
ハードディスク駆動用のブラシレススピンドルモータに
関する要部断面図である。
【0025】この実施例では、外周接着剤溜り溝80及
び82を各荷重方向線54及び56毎に設けている。ま
た内周接着剤溜り溝84及び86も、それぞれほぼ各転
動球体列38及び40の内周位置に設けている。
び82を各荷重方向線54及び56毎に設けている。ま
た内周接着剤溜り溝84及び86も、それぞれほぼ各転
動球体列38及び40の内周位置に設けている。
【0026】88及び90は、ロータハブ28の天板9
2の下側に設けられた環状の段部である。複列ラジアル
玉軸受35の内輪37の上端面は最内周の段部88の下
面に接しており、外輪36の上端面は、その外周側の段
部90との間に間隙を隔てている。そして、外輪36の
上端部に、内輪37側に向かって環状の屈曲板94が突
き出しており、これらの屈曲板94、外輪36並びに段
部88及び90によって、ラビリンスシールを構成して
いる。
2の下側に設けられた環状の段部である。複列ラジアル
玉軸受35の内輪37の上端面は最内周の段部88の下
面に接しており、外輪36の上端面は、その外周側の段
部90との間に間隙を隔てている。そして、外輪36の
上端部に、内輪37側に向かって環状の屈曲板94が突
き出しており、これらの屈曲板94、外輪36並びに段
部88及び90によって、ラビリンスシールを構成して
いる。
【0027】
【発明の効果】本発明のモータは、接着剤溜り間隙部に
よって複列ラジアル玉軸受の外輪の外輪支持部に対する
固定の確実性が図られると共に、その接着剤溜り間隙部
によって外輪における各列の転動球体の荷重方向線が通
る部分を中心とする外方膨出変形がある程度許容される
ことにより複列ラジアル玉軸受の適切な予圧状態が保た
れ、回転軸線のぶれ及び大きな騒音発生が防止されて良
好な回転精度が維持され、軸受の寿命も十分に保たれ
る。
よって複列ラジアル玉軸受の外輪の外輪支持部に対する
固定の確実性が図られると共に、その接着剤溜り間隙部
によって外輪における各列の転動球体の荷重方向線が通
る部分を中心とする外方膨出変形がある程度許容される
ことにより複列ラジアル玉軸受の適切な予圧状態が保た
れ、回転軸線のぶれ及び大きな騒音発生が防止されて良
好な回転精度が維持され、軸受の寿命も十分に保たれ
る。
【図1】ブラシレススピンドルモータの断面図である。
【図2】ブラシレススピンドルモータの組み立て状態を
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
【図3】ブラシレススピンドルモータの組み立て状態を
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
【図4】ブラシレススピンドルモータの断面図である。
【図5】ブラシレススピンドルモータの要部断面図であ
る。
る。
12 筒状支持部 35 複列ラジアル玉軸受 36 外輪 38 転動球体列 40 転動球体列 42 外周接着剤溜り溝 54 荷重方向線 56 荷重方向線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 5/173 F16C 35/06 - 35/12
Claims (1)
- 【請求項1】互いに逆向きの接触角を有する両転動球体
列の相互作用により定位置予圧が加わっている複列ラジ
アル玉軸受と、内周側が前記複列ラジアル玉軸受の外輪
の外周側と接着した外輪支持部とを備えており、前記外
輪と外輪支持部との境界部に、少なくとも各列の転動球
体の荷重方向線がその境界部と交差する部分を含む接着
剤溜り間隙部を全周に亙って有することを特徴とするモ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2417259A JP2934915B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2417259A JP2934915B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04289749A JPH04289749A (ja) | 1992-10-14 |
JP2934915B2 true JP2934915B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=18525383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2417259A Expired - Fee Related JP2934915B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2934915B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040047498A (ko) * | 2002-12-09 | 2004-06-05 | 선온웰스 일렉트릭 머신 인더스트리 컴퍼니 리미티드 | 볼 베어링 고정 구조물 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3705858B2 (ja) | 1996-03-28 | 2005-10-12 | ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ | デイスク駆動装置 |
JP3758757B2 (ja) * | 1996-09-06 | 2006-03-22 | ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ | ディスク装置 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2417259A patent/JP2934915B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040047498A (ko) * | 2002-12-09 | 2004-06-05 | 선온웰스 일렉트릭 머신 인더스트리 컴퍼니 리미티드 | 볼 베어링 고정 구조물 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04289749A (ja) | 1992-10-14 |
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