JP3247805B2 - 自動販売機の商品投出装置 - Google Patents

自動販売機の商品投出装置

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JP3247805B2
JP3247805B2 JP19341294A JP19341294A JP3247805B2 JP 3247805 B2 JP3247805 B2 JP 3247805B2 JP 19341294 A JP19341294 A JP 19341294A JP 19341294 A JP19341294 A JP 19341294A JP 3247805 B2 JP3247805 B2 JP 3247805B2
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隆嗣 妻鹿
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、収納部内に矩形の商品
を前後2列に重積収納し、底部を移動する投出部材によ
って最下位の商品から順に前方へ投出する自動販売機の
商品投出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、収納部内に矩形の商品を前後2列
に重積収納し、底面を水平移動する投出部材によって最
下位の商品から順に投出する自動販売機の商品投出装置
においては、前列の商品は前方へ投出し、後列の商品は
後列へ投出するいわゆる前後投出タイプが一般的に用い
られている。
【0003】しかし、この前後投出タイプの商品投出装
置では、収納部の前後両方にシュートを設けなければな
らないので、自動販売機の薄型化ができず、道路へのは
み出し問題等に対応できなくなっている。
【0004】そこで、例えば特開昭60−123995
号公報に記載されているように、前列および後列のいず
れに収納された商品も前方へ投出し、シュートを前側に
だけ設けることにより自動販売機の薄型化を図るように
した商品投出装置がある。
【0005】この商品投出装置は、投出体が後方待機位
置から中間待機位置に、中間待機位置から最前位位置に
それぞれ移動するときに、収納部内に進出している投出
片で商品を前方へ投出する。また、投出体が中間待機位
置から最前位位置に移動して商品を投出した後には、投
出体が後方待機位置まで後退し、次の商品投出動作に待
機する。この投出体が後方待機位置まで後退する際、投
出片が収納部内の商品に当接して押し下げられながら後
退する。
【0006】しかし、この商品投出装置では、投出体が
中間待機位置から最前位位置に移動して商品を投出した
後に次の商品を投出しようとすると、後方待機位置まで
後退してから投出動作を再開する必要があり、特に複数
個の商品を購入するまとめ買い時等には利用者の待ち時
間が長くなるという問題がある。さらに、投出体が中間
待機位置にあるタイミングに商品の補充がなされた場合
には、補充商品が投出体の投出片上に載せられて投出片
を押し倒す可能性がある。そして、係員がこのことに気
づかずに販売状態に戻すと、次の投出時に投出体の投出
片が商品の下方を通過してしまい空投出を起こすという
問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記のような
前列および後列のいずれに収納された商品も前方へ投出
する商品投出装置の問題を解決するために、本出願人は
特願平6−83010号において新たな商品投出装置の
提案を行なっている。
【0008】この商品投出装置は、収納部の底部に前列
と後列とに投出レバーからなる投出部材が複数個ずつ設
けられ、後列最下位商品が前方へ送出される際に前列最
下位商品の上に載っている前列次位商品に当接しないよ
うに収納部の底面後側が一段低く形成されている。
【0009】そして、投出の指令があれば、前側の複数
の投出部材に駆動を与え、前列最下位の商品を前方へ押
し出して投出する。次の投出の指示があれば、前側の投
出部材と後側の投出部材の両方に駆動を与え、前列最下
位の商品を前方へ押し出して投出し、後列最下位の商品
を前列最下位に移動させる。そして、前側の送出部材の
みに駆動を与える場合と、前側と後側の投出部材の両方
に駆動を与える場合とが交互に繰り返される。
【0010】しかし、後列の商品が全てなくなり前列に
のみ複数個の商品が残った状態から商品を投出する場
合、投出部材によって前列最下位商品を押し出す過程に
おいて、前列次位商品は傾斜しながら後方へずり落ちる
ことが考えられる。このように商品が後方へずり落ちる
と、次の投出動作において投出部材が該商品の下方を通
過してしまって、後端を引っ掛けることができずに空投
出を起こす問題がある。
【0011】また、商品が後方へずり落ちることによ
り、前列用の売切検知レバーが解放されてしまい、商品
が残っているにもかかわらず、売り切れ状態を検知して
しまい、販売が禁止されてしまうという問題もある。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、前列の商品が後方へずり落ちるのを阻止し、収納部
内の商品が少なくなっても正常な投出動作が行なえると
ともに、売切検知なども正常に行なえる自動販売機の商
品投出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の自動販売機の商
品投出装置は、収納部内に矩形の商品を前後2列に重積
収納し、底部を移動する投出部材によって最下位の商品
から順に前方へ投出する自動販売機の商品投出装置にお
いて、前記収納部の底部に配置され、前列に収納される
商品の有無を検知する前列用の売切検知機構と、前記収
納部の底部であって前列の商品が載置される位置より後
側に収納部内への突出位置と収納部外の退避位置との間
を揺動可能に取り付けられ、後部には前方への後列の商
品の乗り上げを許容する許容部を有するとともに前部に
は後方への前列の商品の乗り上げを阻止する停止部を有
する揺動部材と、前記揺動部材を突出位置へ向けて付勢
する付勢手段とを備えるものである。
【0014】
【作用】本発明の自動販売機の商品投出装置では、揺動
部材が付勢手段による付勢によって突出位置にある状態
において、後列の商品が前方へ押し出されると、該商品
は揺動部材に許容部から乗り上げて揺動部材を退避位置
に押し下げながら移動する。また、収納部内の商品で揺
動部材が押えられた場合にも、揺動部材は退避位置に移
動される。
【0015】また、商品の残量が少なくなり、後列の商
品が全てなくなって前列にのみ商品が残留する場合、こ
の状態から前列最下位の商品を投出すると、その投出過
程において前列次位の商品が傾斜して後方にずり落ちよ
うとする。このとき、揺動部材が突出位置にあるので、
該商品の後端が揺動部材の停止部に当接し、該商品が揺
動部材に乗り上げられず、該商品のずり落ちが阻止され
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の自動販売機の商品投出装置の
一実施例としてたばこの自動販売機を図面を参照して説
明する。
【0017】図6はたばこの自動販売機の内部構造を示
す。この自動販売機は、販売機本体11およびこの販売機
本体11の前面に開閉可能に取り付けられる扉体12を備え
ており、販売機本体11内には商品投出装置13が上下方向
に3段、幅方向に複数列配設されている。
【0018】各商品投出装置13は、商品投出ユニット14
を備え、商品投出ユニット14の上面に収納枠15が立設さ
れ、収納枠15内に商品(たばこ)Tが前後2列に重積状
態に収納される収納部16が形成され、収納枠15の前面下
部には投出口17が形成されている。
【0019】各商品投出装置13の前方にはシュート18が
形成され、このシュート18の末端には扉体12に開口する
商品取出口19が形成されている。
【0020】図1ないし図4は商品投出装置13の構造を
示す。商品投出装置13は、商品投出ユニット14が販売機
本体11の左右方向に沿って複数個並設され、各商品投出
ユニット14上に収納枠15によって商品Tが前後2列に重
積状態に収納される収納部16が形成されている。
【0021】商品投出ユニット14は、図5(a)(b)(c)(d)
に示すように、前後方向に長い略直方体のケース体21を
備え、このケース体21には収納部16の底板としての上面
22の略中央位置に段差部23が形成され、前側上面22a が
後側上面22b より多少高く(後側上面22b が前側上面22
a より多少低く)形成されている。ケース体21の内部
は、2枚の仕切板24によって幅方向に3つの空間に仕切
られて、中央空間25、右側空間26および左側空間27が形
成されている。
【0022】ケース体21の中央空間25に対応する上面22
および前面には、後述する投出部材としての投出レバー
30a 〜30e の押出部31の回転軌道に対応する部分が切除
されて溝部28が形成されている。
【0023】ケース体21の中央空間25には、ケース体21
の上面22よりやや下方の高さに投出方向と直交して5本
の回転軸(前側から順に第1、第2、第3、第4および
第5の回転軸)29a 〜29e が横設され、各回転軸29a 〜
29e に収納部16内の最下位の商品Tを送出する投出レバ
ー(前側から順に第1、第2、第3、第4および第5の
投出レバー)30a 〜30e が取り付けられており、5つの
投出レバー30a 〜30eが投出方向に沿って列設されてい
る。
【0024】各投出レバー30a 〜30e には、周面の一部
が大きく突出して溝部28を通じて収納部16に進出可能と
する押出部31が形成され、それ以外の部分にはケース体
21の上面22から突出しない退避部32が形成されている。
そして、第1、第3および第5の投出レバー30a ,30c
,30e の押出部31が幅方向の両側に形成されているの
に対して、第2および第4の投出レバー30b ,30d の押
出部31が幅方向の中央付近に形成されており、隣接する
投出レバー30a 〜30e の押出部31同士が衝突しないよう
に構成されている。
【0025】ケース体21の右側空間26には、右側空間26
内に延設された各回転軸29a 〜29eの先端にギヤ(第1
〜第5のギヤ)33a 〜33e が取り付けられ、これらギヤ
33a〜33e が駆動機構34に接続されている。駆動機構34
は、中央空間25内に配設された駆動モータ35を備え、駆
動モータ35から駆動を得る駆動軸36が右側空間26に延設
され、駆動軸36の先端に駆動ギヤ37が取り付けられてい
る。駆動ギヤ37には全周に歯を有する全周ギヤ38が噛合
され、全周ギヤ38が第3のギヤ33c に噛合されている。
【0026】全周ギヤ38には周面の3分の1に歯39a を
有する間欠ギヤ39が一体的に形成され、間欠ギヤ39の前
後に駆動取込ギヤ40,41が噛合されている。これらの駆
動取込ギヤ40,41の軸は間欠ギヤ39の軸を中心に約12
0度の角度をなして配設されており、間欠ギヤ39が1回
転すると、3分の1周は前側の駆動取込ギヤ40に噛合し
て駆動を与え、次の3分の1周は後側の駆動取込ギヤ41
に噛合して駆動を与え、残りの3分の1周はどちらの駆
動取込ギヤ40,41にも噛合しないで駆動を与えない。
【0027】前側の駆動取込ギヤ40には、複数の中継ギ
ヤ42,43を介して第1および第2のギヤ33a ,33b に噛
合する連動ギヤ44に連なる歯車列が連結されている。後
側の駆動取込ギヤ41には、複数の中継ギヤ45,46,47を
介して第4のギヤ33d に噛合するとともに第4および第
5のギヤ33d ,33e に噛合する連動ギヤ48に連なる歯車
列が連結されている。
【0028】なお、全周ギヤ38および間欠ギヤ39は第1
〜第5のギヤ33a 〜33e の3倍の直径を有する。
【0029】そして、このような駆動機構34により、駆
動モータ35が回転して全周ギヤ38が1回転すると、第3
のギヤ33c が3回転して第3の投出レバー30c が3回転
する。同時に、間欠ギヤ39が1回転して、その3分の1
回転で第1および第2のギヤ33a ,33b (すなわち第1
および第2の投出レバー30a ,30b )がそれぞれ1回転
し、次の3分の1回転で第4および第5のギヤ33d ,33
e (すなわち第4および第5の投出レバー30d ,30e
が)がそれぞれ1回転し、残りの3分の1回転は空回り
する。したがって、第1ないし第5の投出レバー30a 〜
30e のうち収納部16の投出方向略中央に位置する中央の
第3の投出レバー30c には商品投出動作毎に駆動が与え
られ、最前位の第1の投出レバー30a を含む前側(第
1)の投出レバー群30F と最後位の第5の投出レバー30
e を含む後側(第2)の投出レバー群30R とには交互に
駆動が与えられる。
【0030】全周ギヤ38および間欠ギヤ39と同軸に第1
および第2の段差49,50を有するカム板51が一体的に形
成されている。間欠ギヤ39の歯39a が後側の駆動取込ギ
ヤ41にいくらか係合した回転位置と間欠ギヤ39の歯39a
がいずれの駆動取込ギヤ40,41にも係合しない回転位置
とで第1および第2の段差49,50を検知するマイクロス
イッチ52が配設されている。
【0031】ケース体21の左側空間27には、前側上面22
a の後寄り位置の前列用(第1)と後側上面22b の中央
位置の後列用(第2)の2個の売切検知機構53a ,53b
が配設されているとともに、後側上面22b の前寄り位置
に1個のずり落ち防止機構54が配設されている。
【0032】各売切検知機構53a ,53b は、ケース体21
の上面22よりやや下方に横設された支軸55によって揺動
可能に軸支された売切検知レバー56を備えている。この
売切検知レバー56は、検知部57と遮蔽部58から略L字状
に形成されてその中間部が支軸55で軸支されており、検
知部57が上面22に形成された窓孔59を通じて収納部16内
に突出する突出位置とケース体21内に沈んだ退避位置と
の間を揺動可能とするとともに突出位置の方向へばね付
勢されている。
【0033】検知レバー53の揺動時における遮蔽部58の
軌道上にフォトインタラプタ60が配設され、このフォト
インタラプタ60は、売切検知レバー56の検知部57が突出
位置であれば透光状態にあり、売切検知レバー56が押し
下げられると遮蔽部58によって検知ラインが遮蔽されて
遮光状態となる。
【0034】このような売切検知機構53a ,53b によ
り、収納部16内に商品Tがあれば、売切検知レバー56が
押し下げ位置にあってフォトインタラプタ60は透光状態
を保ち、商品Tがなくなると、売切検知レバー56が収納
部16内に突出してフォトインタラプタ60は遮光状態とな
る。そして、商品投出後、フォトインタラプタ60が遮光
状態になれば、商品Tが売り切れたものと判断し、以
後、該収納部16からの商品Tの販売を行なわない。
【0035】ずり落ち防止機構54は、ケース体21の上面
22よりやや下方に横設された支軸61によって揺動可能に
軸支された揺動部材としてのずり落ち防止レバー62を備
えている。このずり落ち防止レバー62は、突出部63と垂
下部64から略直線状に形成されてその中間部が支軸61に
軸支されており、突出部63が上面22に形成された窓孔65
を通じて収納部16内に突出する突出位置とケース体21内
に沈んだ退避位置との間を揺動可能とされる。垂下部64
の先端には付勢手段としての錘部66が一体形成されてお
り、この錘部66が下方へ下がろうとするので、反対側の
突出部63が常に収納部16内へ突出する方向に付勢されて
いる。
【0036】突出部63の前側にはケース体21の上面22に
対して略垂直な停止部としての停止面67が形成され、後
側には緩やかな傾斜面からなる許容部としての乗上面68
が形成されている。さらに、突出部63には窓孔65の下縁
部に係合して突出位置を規制するストッパ部69が形成さ
れている。
【0037】また、収納枠15は、ケース体21の上面22の
後寄り位置に配設される後壁部71と、商品投出ユニット
14のケース体21の上面22の右寄り位置に配設される仕切
板72と、隣接する商品投出ユニット14に同様に配設され
る仕切板72との間に、前後2列に商品Tを収納する収納
部16を形成している。後壁部71には第5の投出レバー30
e の押出部31が通過可能とする切欠部73が形成されてい
る。
【0038】各収納部16の下部前方に支持部材74が横設
され、この支持部材74に各収納部16の位置に対応して厚
み規制部材75が取り付けられ、この厚み規制部材75上に
収納部16内に収納された商品Tが前方に倒れないように
支える支え部材76が立設されている。厚み規制部材75の
下側には、ケース体21の上面22との間に1個の商品Tの
みの通過を許容する投出口17が形成されている。
【0039】次に、本実施例の作用を説明する。
【0040】待機状態においては、図5(c) に示すよう
に、いずれの投出レバー30a 〜30eも押出部31が収納部1
6内に突出しない回転位置にある(なお、第5の投出レ
バー30e の押出部31は、収納部16の商品Tの後列収納域
より後方の位置、つまり収納部16外に位置する)。ま
た、収納部16内に商品Tが全くなければ、図5(b) に示
すように、第1および第2の売切検知機構53a ,53b の
売切検知レバー56は検知部57が収納部16内に突出し、遮
蔽部58によってフォトインタラプタ60が遮光され、「商
品なし」が検知され、かつ、ずり落ち防止機構54のずり
落ち防止レバー62は、その突出部63が収納部16内に突出
する位置にある。
【0041】さらに、第1の待機状態において、駆動機
構34は図5(d) に示される状態にあり、間欠ギヤ39の歯
39a が後側の駆動取込ギヤ41にいくらか噛合した回転位
置をとる。この状態は、マイクロスイッチ52がカム板51
の第1の段差49を検知することによって位置決めされて
いる。
【0042】商品Tが装填されると、売切検知レバー56
の検知部57が商品Tによって押さえられ、フォトインタ
ラプタ60が透光状態となり、「商品あり」が検知され
る。ずり落ち防止レバー62は商品Tによって押さえら
れ、収納部16内から退避するので、商品Tに影響を及ぼ
さない。
【0043】そして、利用者による選択に基づいて投出
の指示があれば、駆動モータ35が駆動され、駆動ギヤ37
を介して全周ギヤ38と間欠ギヤ39とが図5(d) 時計回り
方向に回転する。全周ギヤ38の回転が第3のギヤ33c に
伝達されて、第3の投出レバー30c が反時計回り方向に
回転する。同時に、待機時において間欠ギヤ39が後側の
駆動取込ギヤ41に噛合していたので、間欠ギヤ39の回転
が後側の駆動取込ギヤ41を介して第4および第5のギヤ
33d ,33e に伝達されて、第4および第5の投出レバー
30d ,30e が反時計回り方向に回転する。
【0044】待機時における各投出レバー30a 〜30e の
位置関係から、まず、第5の投出レバー30e の押出部31
が収納部16内に進入して後列最下位の商品Tの後端面に
当接し、この商品Tを前方へ押し出す。図2に示すよう
に、押し出された後列最下位の商品Tは前列最下位の商
品Tを前方へ押し出す。このとき、収納部16の底面(商
品投出ユニット14の上面22)が段差部23を有して前側が
高くなっていることにより、後列最下位の商品Tはその
前面上端が前列次位の商品Tの後面下端に引っ掛かるこ
となくスムーズに前列に進入する。
【0045】第5の投出レバー30e の押出部31によって
商品Tが押しきられる頃に、第4の投出レバー30d の押
出部31が収納部16内に進出してきて第5の投出レバー30
e に引き続いて後列最下位の商品Tの後端面に当接し、
この商品Tを前方へ押し出す。さらに、第4の投出レバ
ー30d の押出部31によって商品Tが押しきられる頃に、
第3の投出レバー30c の押出部31が収納部16内に進出し
てきて第4の投出レバー30d に引き続いて後列最下位の
商品Tの後端面に当接し、この商品Tを前方へ押し出
す。この第4および第3の投出レバー30d ,30c で押し
出す途中に、前列最下位の商品Tは投出口17から投出さ
れ、シュート18を通じて商品取出口19に送り込まれる。
【0046】第3の投出レバー30c で後列最下位の商品
Tが前列に移動させれば、後列の商品Tは商品1個分落
下する。さらに、第3の投出レバー30c の押出部31で、
前列最下位の商品Tを前方へ少量押し出す(図3に示す
状態)。
【0047】第3の投出レバー30c の押出部31が収納部
16から退避するタイミングで、間欠ギヤ39と後側の駆動
取込ギヤ41との噛合が解除され、第4および第5の投出
レバー30d ,30e は回転を停止する。第3の投出レバー
30c は引き続き回転する。
【0048】さらに、第3の投出レバー30c の回転が進
み、所定の回転位置に達すると、マイクロスイッチ52に
よってカム板51の第2の段差50が検知され、第2の待機
状態となる。商品Tを1個投出するだけであれば、この
検知によって駆動モータ35が停止されて、次の投出に備
える。
【0049】この第2の待機状態においては、第1の待
機状態と同様に、いずれの投出レバー30a 〜30e の押出
部31も収納部16から退避した状態にあるので、商品Tを
補充する際に邪魔にならず、容易、確実に補充作業を行
なえる。
【0050】そして、次の投出の指示があった場合ある
いは連続して投出する場合には、駆動モータ35が回転さ
れ、全周ギヤ38と間欠ギヤ39とが回転し、第3の投出レ
バー30c が回転する。始めは、間欠ギヤ39の歯39a が前
後いずれの駆動取込ギヤ40,41も噛合していないので、
他の投出レバー30a ,30b ,30d ,30e は回転しない。
さらに、間欠ギヤ39の歯39a が前側の駆動取込ギヤ40に
噛合すると、第3の投出レバー30c に加えて第1および
第2の投出レバー30a ,30b も回転を始める。これら3
個の投出レバー30a 〜30c の回転位置は、第3の投出レ
バー30c が最も進んでおり、次に第2の投出レバー30b
、その次に第1の投出レバー30a となっている。
【0051】そのため、駆動モータ35の回転により、ま
ず、第3の投出レバー30c の押出部31が収納部16内に進
出してきて後列最下位の商品Tの下面に当接して持ち上
げ、前列最下位の商品Tを前方へ押し出す(但し多くの
場合は、前回の第3の投出レバー30c の回転で前列最下
位の商品Tは前方へ押し出されており、空振りになるこ
とが多い)。次に、第2の投出レバー30b の押出部31が
収納部16内に進出してきて前列最下位の商品Tの後端面
に当接し、この商品Tを前方へ押し出す。引き続いて、
第1の投出レバー30a の押出部31が収納部16内に進出し
てきて前列最下位の商品Tの後端面に当接し、この商品
Tを前方へ押し出して投出口17から投出する。
【0052】第1の投出レバー30a で前列最下位の商品
Tが投出されれば、前列の商品Tは商品1個分落下す
る。
【0053】さらに、第1ないし第3の投出レバー30a
〜30c の回転が進み、所定の回転位置に達すると、間欠
ギヤ39の歯39a と前側の駆動取込ギヤ40との噛合が解除
され、第1および第2の投出レバー30a ,30b の回転が
停止される。略同時に、間欠ギヤ39の歯39a と後側の駆
動取込ギヤ41とが噛合し、引き続いて第3、第4および
第5の投出レバー30c 〜30e が回転する。そして、マイ
クロスイッチ52がカム板51の第1の段差49を検出する
と、始めの第1の待機状態に戻る(但し前列最下位の商
品Tは前方へ少量押し出されている)。
【0054】商品Tの投出を終了するのであれば、この
第1の待機状態で駆動モータ35が停止されて次の投出に
備え、引き続いて商品Tを投出するのであれば連続して
駆動モータ35が回転される。
【0055】次に、各投出レバー30a 〜30e が回転、停
止するタイミングを図7のタイミングチャートを参照し
て説明する。なお、第1の投出レバー30a と第2の投出
レバー30b は連動ギヤ44によって直結されていて同時に
回転するので前側の投出レバー群30F とし、第4の投出
レバー30d と第5の投出レバー30e も同様の理由で後側
の投出レバー群30R として記述する。
【0056】まとめ買い等のために2個の商品Tを連続
して投出する場合には、投出指令があると第3の投出レ
バー30c は連続して3回回転する。第3の投出レバー30
c の1回目の回転と同時に後側の投出レバー群30R が略
1回転して共働で1個目の商品Tを投出する。2回転目
は第3の投出レバー30c のみが回転し、3回転目と同時
に前側の投出レバー群30F が回転して共働で2個目の商
品Tを投出する。第3の投出レバー30c の3回転目の末
期において後側の投出レバー群30R が少量回転し、待機
状態に戻る。
【0057】1個ずつ投出する場合には、投出指令があ
ると第3の投出レバー30c は1回半回転して停止し、第
3の投出レバー30c の回転と同時に後側の投出レバー群
30Rが略1回転して共働で商品Tを投出する。さらに、
次の投出指令があると、第3の投出レバー30c は1回半
回転し、第3の投出レバー30c の始めの半回転は第3の
投出レバー30c のみが回転し、その後、前側の投出レバ
ー群30F が回転して共働で商品Tを投出する。第3の投
出レバー30c の3回転目の末期において後側の投出レバ
ー群30R が少量回転し、待機状態に戻る。
【0058】したがって、中央の第3の投出レバー30c
は商品投出動作毎に駆動され、前側の投出レバー群30F
と後側の投出レバー群30R とは商品投出動作毎に交互に
駆動されて商品Tを投出する。
【0059】ところで、列設される複数個の投出レバー
30a 〜30e を、単に後方の投出レバー30e から順に駆動
を与えるようにした場合には、次に前列最下位の商品T
のみが投出される待機状態において、商品Tの補充作業
が行なわれた場合に、投出ミスが生じる可能性が高い。
すなわち、前列と後列の境目付近にある第3の投出レバ
ー30c は直前の投出動作を完了させるために駆動を終え
ており、一方、補充作業が行なわれるということは収納
部16内の商品Tが外からの作用を受けるため、前列最下
位の商品Tについても補充作業前の状態が保証されず、
補充作業のはずみで、前列と後列の境目付近にある第3
の投出レバー30c の上方に戻っている可能性がある。こ
のような状態で次の投出動作が行なわれると、前列と後
列の境目付近にある第3の投出レバー30c より前側の投
出レバー30a ,30b に駆動を与えられても、この前側の
投出レバー30a ,30b の押出部31が商品Tの後面に回り
込めずに下面に接触するだけで押し出せずに投出ミスを
引き起こすことになる。これに対して、本実施例の商品
投出装置13では、中間に位置する第3の投出レバー30c
を商品投出動作毎に駆動させるので、上述のような投出
ミスを起こすことはない。
【0060】また、後列最下位の商品Tが前方へ押し出
された直後にずり落ち防止レバー62の押さえが解放さ
れ、突出部63が収納部16内に突出することがあるが、後
列次位の商品Tが落下してくれば再び押し沈められるの
で、商品Tの集積および投出には影響しない。
【0061】さらに、比較的前後長さの短い商品Tを投
出すると、前列最下位の商品Tと後列最下位の商品Tの
間に間隔が空いてしまい、商品Tが正常に集積されてい
ながら、ずり落ち防止レバー62が押さえられずに、その
突出部63が収納部16内に投出したままになることがあ
る。この場合であっても、後列最下位の商品Tが前方に
押し出されてくると、ずり落ち防止レバー62の突出部63
の後側に形成された傾斜面状の乗上面68に沿って乗り上
げ、商品Tの重みによって突出部63が収納部16から退避
するので問題はない。
【0062】また、商品Tの残量が少なくなると、図3
に示すように、後列の商品Tは全てなくなり、前列にの
み商品Tが残留する場合がある。この状態から前列最下
位の商品Tを投出すると、図1に示すように、その過程
において前列次位の商品Tが傾斜して後方にずり落ちよ
うとする。ところが、商品Tは後端部がずり落ち防止レ
バー62の停止面67に当接する。この停止面67は略垂直面
であるので、商品Tは乗り上げることができず、停止さ
せられる。前列最下位の商品Tが投出されてしまうと、
傾斜していた商品Tは水平に戻り、売切検知レバー56を
正常に押さえられる。
【0063】したがって、ずり落ち防止レバー62によっ
て前列の商品Tが後方へずり落ちるのを阻止でき、収納
部16内の商品Tが少なくなっても正常な投出動作が行な
えるとともに、売切検知レバー56の誤動作を起こしにく
い商品投出装置13を提供することができる。
【0064】上記実施例において、ずり落ち防止レバー
62の付勢手段として垂下部64に設けた錘部66によって突
出部63が収納部16内に突出するようにしているが、付勢
手段としてはねじりばね等のばね付勢を利用してもよ
い。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、収納部の前列にのみ商
品が複数残留し、その前列最下位の商品を投出すると
き、その投出過程において前列次位の商品が傾斜して後
方にずり落ちようとしても、該商品の後端が揺動部材の
停止部に当接してずり落ちを阻止でき、該商品が売切検
知機構によって検知される。従って、収納部内の商品が
少なくなっても正常な投出動作が行なえるとともに、売
切検知なども正常に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動販売機の商品投出装置の一実施例
を示す商品のずり落ちを防止するずり落ち防止レバーの
姿勢を示す側方から視る断面図である。
【図2】同上実施例の商品投出時におけるずり落ち防止
レバーの姿勢を示す側方から視る断面図である。
【図3】同上実施例の商品投出時における投出レバーの
姿勢を示す側方から視る断面図である。
【図4】同上実施例の商品投出装置の正面図である。
【図5】同上実施例の投出ユニットを示し、(a) は平面
方向から視る断面図、(b) は(a) のB−B断面図、(c)
は(a) のC−C断面図、(d) は(a) のD−D断面図であ
る。
【図6】同上実施例の自動販売機の内部構造を示す説明
図である。
【図7】同上実施例の商品投出装置の各投出レバーが回
転・停止するタイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
13 商品投出装置 16 収納部 30a 〜30e 投出部材としての投出レバー53a 売切検知機構 62 揺動部材としてのずり落ち防止レバー 66 付勢手段としての錘部 67 停止部としての停止面 68 許容部としての乗上面 T 商品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−186051(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 11/00 - 11/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納部内に矩形の商品を前後2列に重積
    収納し、底部を移動する投出部材によって最下位の商品
    から順に前方へ投出する自動販売機の商品投出装置にお
    いて、前記収納部の底部に配置され、前列に収納される商品の
    有無を検知する前列用の売切検知機構と、 前記収納部の底部であって前列の商品が載置される位置
    より後側に収納部内への突出位置と収納部外の退避位置
    との間を揺動可能に取り付けられ、後部には前方への後
    列の商品の乗り上げを許容する許容部を有するとともに
    前部には後方への前列の商品の乗り上げを阻止する停止
    部を有する揺動部材と、 前記揺動部材を突出位置へ向けて付勢する付勢手段とを
    備えることを特徴とする自動販売機の商品投出装置。
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