JP3243967B2 - ロータリ式洗浄装置 - Google Patents

ロータリ式洗浄装置

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JP3243967B2
JP3243967B2 JP09801995A JP9801995A JP3243967B2 JP 3243967 B2 JP3243967 B2 JP 3243967B2 JP 09801995 A JP09801995 A JP 09801995A JP 9801995 A JP9801995 A JP 9801995A JP 3243967 B2 JP3243967 B2 JP 3243967B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばロータリ式リン
サ等のように、搬送される容器にノズルを追従させて流
体を噴射することにより洗浄を行なうロータリ式洗浄装
置に係り、特に、ノズルに複数種類の洗浄用流体を順次
供給して洗浄を行なうロータリ式洗浄装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロータリ式リンサ等のロータリ
式洗浄装置は、回転体の外周部に円周方向等間隔で設け
られた複数のボトルグリッパと、これら各ボトルグリッ
パを反転させて把持している容器を倒立状態にするカム
等の反転手段と、各ボトルグリッパに対応して設けられ
た複数のノズルと、これら各ノズルに供給される洗浄用
流体の供給源と上記ノズルとの間を切換え接続するロー
タリジョイント等の切換手段を備えている。
【0003】上記ロータリ式洗浄装置には、容器搬送コ
ンベアによって連続的に搬送されてきた容器が等ピッチ
に整列されて供給され、上記ボトルグリッパによってそ
れぞれ把持される。正立した状態でボトルグリッパに把
持された容器は、カム等の反転手段によって反転されて
倒立状態になり、次に、上記ノズルから洗浄用の流体が
噴射されて洗浄される。その後、倒立状態のまま水切り
区間を通過した後、再び反転手段によってボトルグリッ
パが反転されて容器は正立状態に戻り、排出スターホイ
ールを介して上記容器搬送コンベア上に排出される。
【0004】このようなロータリ式リンサにおいて、複
数種類の異なる洗浄用流体を順次ノズルに供給して容器
に噴射し、この容器を洗浄するようにしたものが既に知
られている(特公平5−85227号等)。この公報に
記載された洗浄装置では、「各内洗ノズル57は、……
内洗循環洗浄ゾーンCにおいて、ロータリジョイント5
8を介して……循環洗浄槽に接続され、該循環洗浄槽内
の洗浄液が上記内洗ノズル57に循環供給されるように
なっている。」そして「上記内洗循環洗浄ゾーンCを通
過した容器10は、次に内洗仕上洗浄ゾーンDを通過す
るようになっている。この内洗仕上洗浄ゾーンDにおい
ては、上記回転体24に設けた内洗ノズル57は上記ロ
ータリジョイント58を介して清水供給源に切換え接続
されるようになり、該清水供給源からの清浄な洗浄液が
上記ノズルから容器10内に噴射されて仕上洗浄が行な
われる。」ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のロータリ式
リンサでは、第1次洗浄を行なう内洗循環洗浄ゾーンC
において、内洗ノズル57に循環洗浄槽内の液を送って
容器に噴射した後、第2次洗浄を行なう内洗仕上洗浄ゾ
ーンDで、ロータリジョイントによって通路を切換えて
清水供給源に接続することにより、内洗ノズル57に清
水を送って容器に噴射する。その後、内洗ノズル57
は、循環洗浄槽および清水供給源のいずれとも遮断され
た状態で水切りゾーン等を通過し、容器の給排を行なう
領域を経て再び内洗循環洗浄ゾーンCに到達すると、次
の新たな容器に対して第1次洗浄水である循環洗浄槽内
の洗浄液を噴射する。しかしながら、上記内洗ノズル5
7およびこのノズルに至る配管内には、上記第2次洗浄
水である清水が残留したままになっており、この第2次
洗浄水が排出された後でなければ、第1次洗浄水を噴射
することができない。
【0006】そのため、予め設定された長さを有する第
1次洗浄領域にロスが生じ、設定時間通りの洗浄を行な
うことができなくなってしまう。また、複数種類の流体
を順次噴射して洗浄を行なう場合には、効率の良い洗浄
を行なうために、噴射する洗浄流体の順序が決められて
いるが、このような場合に、第一次の洗浄流体よりも前
に第二次洗浄流体を噴射することによって容器の処理を
行なってしまうと、洗浄プロセスに狂いが生じてしまう
という問題があった。
【0007】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、複数種類の洗浄用流体を、ノズルとそれぞれの供
給源とを切換え接続することにより、順次供給して容器
に噴射するようにしたロータリ式リンサにおいて、第一
次の洗浄用流体を噴射する前に、ノズルおよび配管等の
内部に残留していた流体を排出し、その内部を第一次洗
浄用流体と置換し、または、空の状態にしておくことに
より、第一次洗浄領域に到達した時に直ちに第一次洗浄
用流体を噴射できるようにしたロータリ式洗浄装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロータリ式
洗浄装置は、回転体に所定間隔で設けられた複数のボト
ルグリッパと、これら各ボトルグリッパに対応して設け
られ、そのグリッパに保持されている容器に流体を噴射
するノズルと、このノズルに複数種類の流体をそれぞれ
供給する複数の流体供給源と、これら複数の流体供給源
とノズルとの間の通路を切換えて順次ノズルに接続する
切換手段とを備えており、回転中の処理領域内で上記ノ
ズルに複数種類の流体を順次供給して、ボトルグリッパ
に保持されている容器に噴射するとともに、上記処理領
域の前後に設けた容器供給手段と容器排出手段によって
ボトルグリッパへの容器の給排を行なうようにしたもの
であって、さらに、上記容器排出手段と容器供給手段と
の間に、処理領域で最初に供給される流体の供給源とノ
ズルとを接続する通路を形成したものである。
【0009】また、第2の発明は、上記ノズルにエアを
供給するエア供給源を設けるとともに、上記容器排出手
段と容器供給手段との間に、このエア供給源とノズルと
を接続する通路を形成したものである。
【0010】
【作用】上記第1の発明に係るロータリ式洗浄装置で
は、複数の流体供給源とノズルとの間の通路を切換手段
によって切換接続することにより、処理領域内で、複数
種類の流体を容器に順次噴射し、洗浄終了後、ボトルグ
リッパがこの容器を排出して次の容器を受取るまでの間
の空走領域で、上記複数種類の流体のうち、処理領域で
最初に噴射される流体をノズルへ給送する。すると、処
理領域の最後に噴射されて切換手段からノズルへ至る通
路内に残留していた流体が上記最初の流体に置換され
る。従って、次の容器に対し流体を噴射する際に、最初
に噴射されるべき流体が時間の遅れなく直ちに噴射され
る。
【0011】また、第2の発明に係るロータリ式洗浄装
置では、洗浄を終了し容器を排出した後、空走領域でノ
ズルにエアを吹込むことにより、処理領域の最後に噴射
されて切換手段からノズルへ至る通路内に残留していた
流体を放出して、切換手段からノズルへ至る通路内を空
にする。その結果、次の容器に対し、最初の流体を噴射
する前に、上記最後の流体が噴射されてしまうことがな
い。
【0012】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係るロータリ式リンサ
の配置を簡略化して示す平面図であり、容器搬送コンベ
ア2によって連続的に搬送されてきた容器は、タイミン
グスクリュー4によって所定ピッチに整列され、入口ス
ターホイール(容器供給手段)6を介して、ロータリ式
リンサ1内に導入される。ロータリ式リンサ1の回転体
には後に説明するボトルグリッパが円周方向等間隔で設
けられており、各ボトルグリッパがそれぞれ上記入口ス
ターホイール6から供給された容器を正立した状態で把
持する。ボトルグリッパは、回転体の回転(矢印R方向
に回転する)に伴って、先ず、第1の反転領域Aにおい
てカム18によって反転されて把持している容器を倒立
状態にする。
【0013】次に、一次洗浄領域Bで、各ボトルグリッ
パに対応して設けられているノズルに、一次洗浄用流体
を給送して上記容器内に噴射することにより第一次の洗
浄工程を行なう。一次洗浄領域Bを通過した後、二次洗
浄領域Cでは、上記一次洗浄用流体とは異なる種類の二
次洗浄用流体をノズルに送り、容器内に噴射して第二次
洗浄工程を行なう。その後、水切り領域Dでは、ノズル
への流体の供給を遮断し、容器を倒立状態のまま搬送し
て洗浄された容器の水切りを行なう。水切りが終了した
後、容器を把持しているボトルグリッパは、第2の反転
領域Eで上記カム18により再び反転されて容器を正立
状態に戻し、この正立した容器は出口スターホイール
(容器排出手段)8を介して上記容器搬送コンベア2上
に排出される。出口スターホイール8と入口スターホイ
ール6との間の区間は、ボトルグリッパが空の状態で回
転移動する空走領域Fになっており、入口スターホイー
ル6の位置に到達すると、ボトルグリッパに新たな容器
が引き渡され、上記各工程を繰返す。なお、上記一次洗
浄領域B、二次洗浄領域Cおよび水切り領域Dを合わせ
た全体を処理領域Gと呼ぶことにする。
【0014】図2は、上記ロータリ式リンサ1の要部を
示す縦断面図であり、この図によりロータリ式リンサ1
の構成について詳細に説明する。中央の回転軸10の上
部に取付けられて一体的に回転する回転体12の外周寄
りに、円周方向等間隔で複数のボトルグリッパ14が設
けられている。これら各ボトルグリッパ14は、回転体
12の外周縁部に立てられた支柱16に回転可能に支持
されており、カム18(図1参照)等の反転手段によっ
て、回転体12の中心方向を向いた位置(図2に示す位
置)と、回転体12の外方側を向いた位置との間で反転
できるようになっている。ボトルグリッパ14は、回転
体12の外方を向いているときに、上記入口スターホイ
ール6を介して供給される正立状態の容器20の首部を
掴み、第1の反転領域Aにおいて回転体12の内方側に
向けて反転されると、上記容器20を図2に示すような
倒立状態にする。
【0015】各ボトルグリッパ14が反転することによ
り倒立状態にされた容器20の下方には、洗浄用の流体
を容器20内に噴射するノズル22がそれぞれ配置され
ている。これら各ノズル22は、それぞれノズルパイプ
24を介してロータリバルブ26に接続されている。こ
のロータリバルブ26が、後に説明するように、洗浄用
流体の供給通路の連通遮断を行なう。
【0016】ロータリバルブ26は、回転体12の中心
部寄りの回転軸10の周囲に取付けられて一体的に回転
する回転プレート28と、この回転プレート28の下方
に配置された中間プレート30および固定プレート32
とから構成されている。中間プレート30は、固定プレ
ート32上に設けられた複数の位置決めピン34によっ
てこの固定プレート32に一体的に連結されており、上
記回転プレート28の下面が中間プレート30の上面に
対し回転摺動する。固定プレート32の下面側には、複
数本の昇降ロッド36が取付けられ、一方、回転軸10
の周囲に配置されている固定筒体38のブラケット38
aには、複数のガイドブッシュ40が保持されており、
上記昇降ロッド36がこのガイドブッシュ40内に嵌合
することにより、固定プレート32は、昇降可能に支持
されるとともに回転が規制されている。昇降ロッド36
の周囲には、スプリング42が配置されて固定プレート
32を上方へ付勢し、中間プレート30を上方の回転プ
レート28に圧接させている。
【0017】次に、図3ないし図5により、上記ロータ
リバルブ26の構成について説明する。図3はロータリ
バルブ26を構成する3枚のプレート28,30,32
を上下に分離して示す斜視図、図4は中間プレート30
の平面図、図5は固定プレート32の平面図である。回
転プレート28の内部には、上記ボトルグリッパ14と
同数、すなわち、ノズル22の数と同数の吐出通路28
aが等間隔で放射状に形成されている。各吐出通路28
aは、その洗浄用流体の入口が、回転プレート28の下
面側の同一円周28b上に等間隔で並び、洗浄用流体の
出口は、回転プレート28の外周面に等間隔で開口して
いる。これら各吐出通路28aの出口側の開口に、上記
ノズルパイプ24が接続されている。
【0018】固定プレート32の上面側には、回転軸1
0の軸芯を中心とする2つの円弧状の長孔32a,32
bが形成されている。これら2つの長孔32a,32b
は近接して配置されており、第1の長孔32aが終了す
ると直ちに第2の長孔32bが開始するようになってい
る。第1の長孔32aには、固定プレート32の外周面
に開口する一次洗浄用流体の供給口32c(図5参照、
なお、図3では供給口を省略してある)が設けられてお
り、この長孔32aは、供給口32cに連結された供給
配管44(図2参照)を介して、一次洗浄用流体の供給
源(図示せず)に接続されている。また、第2の長孔3
2bには、固定プレート32の側面に開口する2つの二
次洗浄用流体の供給口32d,32eが設けられてお
り、この長孔32bは、これら供給口32d,32eに
連結された供給配管を介して、二次処理流体の供給源
(図示せず)に接続されている。上記第1の長孔32a
および第2の長孔32bは、それぞれ図1に示す一次洗
浄領域Bおよび二次洗浄領域Cに位置するように配置さ
れている。なお、両長孔32a,32bに設けられてい
る供給口32c,32d,32eの数は、それぞれ1個
または2個に限るものではなく、長孔32a,32bの
長さに応じて適宜形成することができる。
【0019】さらに、固定プレート32には、その上面
に開口する小孔32fが形成されている。この小孔32
fには、固定プレート32の側面に開口する供給口32
g(図5参照、なお、図3では上記各長孔32a,32
bの供給口32c,32d,32eと同様に図示を省略
してある)が形成されており、本実施例では、この供給
口32gが、上記一次洗浄用流体の供給配管44に接続
されている。固定プレート32の小孔32fは、図1の
出口スターホイール8と入口スターホイール6の間の上
記空走領域F内に位置するように配置されている。
【0020】固定プレート32上に連結されている中間
プレート30には、固定プレート32の2個所の円弧状
の長孔32a,32bと上下の位置を一致させて、ほぼ
同一の長さの2つの円弧状の貫通通路30a,30bが
形成されている。また、上記固定プレート32の小孔3
2fと上下の位置を一致させて上下に貫通する小径の貫
通孔30cが形成されている。なお、これら固定プレー
ト32の2つの長孔32a,32bおよび小孔32f
と、中間プレート30の2つの貫通通路30a,30b
小径の貫通孔30cは、それぞれ、上記回転プレート2
8に設けられている吐出通路28aの入口側の開口(回
転プレート28の下面側の開口)が配置されている円周
28bと同一半径の円周上に位置している。
【0021】また、固定プレート32の面上には、上記
2つの長孔32a,32bおよび小孔32fが形成され
ている円周の内周側と外周側に、それぞれ環状溝32
h,32i(図2参照、なお、図3および図5では図示
を省略)が形成されており、これら環状溝32h,32
i内にOリングが嵌着されて上記長孔32a,32bお
よび小孔32fの液密を保持している。
【0022】上記構成のロータリ式リンサ1の作用につ
いて説明する。容器搬送コンベア2から連続的に搬送さ
れてきた容器20は、タイミングスクリュー4によって
所定のピッチに整列され、入口スターホイール6を介し
てリンサ1内に供給される。リンサ1には、所定の間隔
でボトルグリッパ14が設けられており、正立した状態
でリンサ1内に供給された容器20は、各ボトルグリッ
パ14によって把持される。
【0023】リンサ1には、上記ボトルグリッパ14を
反転させる反転機構(この実施例では図1に示すカム1
8)が設けられており、第1の反転領域Aでこのカム1
8が回転体12の外周側から内周側へ向けて移動するこ
とによりボトルグリッパ14を反転させて容器20を倒
立状態にする。容器20が反転されると、各ボトルグリ
ッパ14に対応して回転体12上に設けられている各ノ
ズル22がこの容器20の口部内に挿入される(図2に
示す状態)。
【0024】第1の反転領域Aに続いて一次洗浄領域B
が設定されている。ロータリバルブ26を構成する上記
固定プレート32および中間プレート30にそれぞれ形
成されている第1の長孔32aおよび第1の貫通通路3
0aがこの一次洗浄領域Bに位置しており、回転体12
の回転に伴って、ノズルパイプ24が接続されている回
転プレート28の吐出通路28aの入口側の開口が、中
間プレート30のこの貫通通路30aに連通すると、図
示しない流体供給源から供給された一次洗浄用流体が、
固定プレート32の供給口32c、第1の長孔32a、
中間プレート30の第1の貫通通路30a、回転プレー
ト28の吐出通路28aおよびノズルパイプ24を介し
て送られ、ノズル22から容器20内に噴射されて一次
洗浄が行なわれる。
【0025】上記一次洗浄領域Bの次に、二次洗浄領域
Cが設けられている。上記固定プレート32および中間
プレート30にそれぞれ形成されている第2の長孔32
bおよび第2の貫通通路30bがこの二次洗浄領域Cに
位置しており、ノズルパイプ24が接続されている回転
プレート28の吐出通路28aの入口側の開口が、中間
プレート30のこの第2の貫通通路30bに連通する
と、図示しない第2の流体供給源から供給された二次洗
浄用流体が、固定プレート32の供給口32d,32
e、第2の長孔32b、中間プレート30の第2の貫通
通路30b、回転プレート28の吐出通路28aおよび
ノズルパイプ24を介して送られ、ノズル22から容器
20内に噴射されて二次洗浄が行なわれる。
【0026】上記回転プレート28に形成された吐出通
路28aが中間プレート30の第2の貫通通路30bを
通過すると、洗浄用流体の供給は遮断される。容器20
はボトルグリッパ14によって把持され、倒立状態のま
ま水切り領域Dを搬送されて水切りが行なわれる。水切
りが終了した容器20は、次の第2の反転領域Eで上記
カム18により再び反転されて正立状態に戻され、出口
スターホイール8を介して上記容器搬送コンベア2上に
排出され、次の工程に送られる。
【0027】この出口スターホイール8と上記入口スタ
ーホイール6との間は、ボトルグリッパ14が容器20
を排出した後次の容器20を引渡されるまでの空走領域
Fであり、上記中間プレート30に形成された小径の貫
通孔30cおよび固定プレート32に形成された小孔3
2fは、この空走領域F内に位置している。回転体12
が回転して、上記ノズル22に洗浄用流体を送るノズル
パイプ24に接続されている回転プレート28の吐出通
路28aが、この中間プレート30の貫通穴30cに連
通すると、一次洗浄用流体の供給源からこの流体がノズ
ルパイプ24を通ってノズル22に送られる。上記二次
洗浄領域Cで二次洗浄を行なった後、上記水切り領域D
および第2の反転領域Eでは、回転プレート28の吐出
通路28aの入口側開口(回転プレート28の下面側開
口)が中間プレート30の上面によって閉塞されていた
ため、ノズルパイプ24およびノズル20の内部には、
二次洗浄用流体が残留していたが、空走領域Fで一次洗
浄用流体が送られることにより、残留していた二次洗浄
用流体はノズル22から放出され、ノズル22およびノ
ズルパイプ24内は、一次洗浄用流体に置換される。
【0028】このようにノズル22およびノズルパイプ
24内から二次洗浄用流体を放出して一次洗浄用流体と
置換しておくことにより、次の容器20に対する洗浄を
行なう際に、その容器20が一次洗浄領域Bに入ると直
ちに一次洗浄用流体が吐出される。従って、所定の洗浄
区間を確実に確保することができる。また、一次洗浄を
行なう前に二次洗浄流体を容器20に噴射してしまうこ
とがないで、洗浄プロセスが狂ってしまうことがなく、
所定の洗浄プロセスを正確に実行することが可能にな
る。
【0029】なお、上記実施例では、空走領域Fに配置
されている固定プレート32の小孔32fには、一次洗
浄用流体の供給源を接続して、ノズル22およびノズル
パイプ24内に残留していた二次洗浄用流体を一次洗浄
用流体に置換するようにしていたが、上記固定プレート
32の小孔32fをエア供給源に接続するようにしても
良い。この場合には、空走領域Fでエアを給送してノズ
ル22およびノズルパイプ24内に残留していた二次洗
浄用流体を放出し、内部を空の状態にすることにより、
次の一次洗浄領域Bで一次洗浄用流体を噴射する前に二
次洗浄用流体を容器20に対して噴射してしまうことが
なく、所定の洗浄プロセスを実行することが可能であ
る。
【0030】上記一次洗浄および二次洗浄においてノズ
ル22に供給される洗浄用流体は異種の流体であれば良
く、各種の組合せにすることが可能である。
【0031】例えば、a.一次洗浄用流体として次亜塩
素水、二次洗浄用流体として純水を使用し、容器20の
給排を行なう空走領域Fにおいて、一次洗浄用流体をノ
ズル22に供給してノズル22およびノズルパイプ24
内の純水を次亜塩素水に置換する。このように一次洗浄
を行なう前に、前回の二次洗浄で使用した流体を一次洗
浄用流体に置換しておくことにより、次の容器20に対
する一次洗浄では、洗浄開始と同時に次亜塩素水を噴射
することができるので、洗浄時間にロスが発生すること
がなく、有効で確実な洗浄を行なうことができる。ま
た、従来の装置の場合のように、一次洗浄用流体である
次亜塩素水による洗浄の前に二次洗浄用流体である純水
を噴射してしまうことがないので、所望の正確な洗浄プ
ロセスを実行することができる。
【0032】b.上記aと同様に、一次洗浄用流体とし
て次亜塩素水、二次洗浄用流体として純水を使用すると
ともに、容器20の給排を行なう空走領域Fにおいて
は、エア供給源に接続してエアの吹出しを行なうように
する。この場合には、二次洗浄後ノズル22およびノズ
ルパイプ24内に残留していた純水はエアによって吹出
されるので、次の容器20に対する一次洗浄の開始時に
は、ノズル22およびノズルパイプ24内は空になって
いる。従って、一次洗浄用流体の噴射前に二次洗浄用流
体が噴射されてしまうことはなく、正確な洗浄プロセス
を実行することができる。また、ノズルパイプ24内が
空の場合には、一次洗浄用流体がノズル22から噴射さ
れるまでに僅かな時間のずれが生じるが、一次洗浄領域
の長さを調整することにより補うことが可能である。
【0033】c.一次洗浄用流体として液体ではなくエ
アを用い、二次洗浄用流体として水を使用する。この場
合には、空走領域Fにおける置換用の流体としてエアを
用いてノズル22およびノズルパイプ24内に残留して
いる水を放出して空にする。このような洗浄プロセスを
行なう場合には、一次洗浄領域Bで容器20にエアを噴
射してちりやほこりを吹き飛ばしてから二次洗浄領域C
においてリンスを行なうようになっているが、従来の装
置では、一次洗浄領域でエアを噴射する前に、残留して
いた水が容器に吹付けられるので、ちりやほこりが容器
20に付着してしまうため、エアによって吹き飛ばすこ
とが不可能になってしまうという問題があったが、本発
明によれば、エアの吹出し前に水が吹付けられてしまう
ことがないので、必ずエアによってほこり等を吹き飛ば
した後水によって洗浄が行なわれことになり、優れた洗
浄効果を奏することができる。
【0034】d.一次洗浄用流体として50°C〜60
度Cの温度の循環水、二次洗浄用流体として85°Cの
仕上用温水を使用する。そして、空走領域Fでは、一次
洗浄用流体である50°C〜60度Cの温度の循環水を
送って、ノズル22およびノズルパイプ24内に残留し
ている二次洗浄用流体として85°Cの仕上用温水を置
換する。または、空走領域Fでエアを送り込むことによ
り、ノズル22およびノズルパイプ24内に残留してい
る二次洗浄用流体を放出してその内部を空にする。
【0035】e.一次洗浄用流体としてスチーム、二次
洗浄用流体としてホットエアを用いる。また、容器20
の給排を行なう空走領域Fでは、一次洗浄用流体である
スチームを供給して、ノズル22およびノズルパイプ2
4に残留していたホットエアをスチームに置換する。こ
の場合にも、次の容器20に対する一次洗浄領域Bにお
いて、洗浄開始と同時にスチームを容器20に噴射する
ことができる。
【0036】また、別の実施例として、上記公報(特公
平5−85227)に記載された従来の洗浄装置と同様
に、一次洗浄用流体として容器20に噴射されたのち回
収された循環水を用い、二次洗浄用流体として清水を使
用する。さらに、固定プレート32と中間プレート30
に、上記第1,第2の長孔32a,32bおよび第1,
第2の円弧状の貫通通路30a,30bに加えて、水切
り領域D(図1参照)に位置する部分に、別の第3の長
孔および第3の貫通通路を形成し、これら長孔および貫
通通路を介してエアを吹付けるようにして水切りを行な
う。そして、空走領域Fでは、上記一次洗浄用流体を送
り込む。この構成では、水切り領域Dにおいて、ノズル
22およびノズルパイプ24にエアを送ることにより、
二次洗浄の終了後残留していた清水を排出してノズル2
2およびノズルパイプ24内を空にした後、このノズル
22およびノズルパイプ24内に一次洗浄用流体を満た
しておくので、次回の洗浄時の一次洗浄用領域Bにおい
て、正確な洗浄領域を確保することができる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回転
体の処理領域内で上記ノズルに複数種類の流体を順次供
給して、ボトルグリッパに保持されている容器に噴射す
るとともに、回転体の空走領域内でボトルグリッパへの
容器の給排を行なうようにしたロータリ式洗浄装置の、
上記空走領域内に、処理領域で最初に供給される流体の
供給源とノズルとを接続する通路を形成し、処理領域の
最初の工程で流体を容器に噴射する前に、この流体と、
最終の工程で容器に噴射された流体とを置換しておくこ
とにより、次の容器に対して流体を噴射する際に、直ち
に所定の流体を噴射することができるので正確な洗浄区
間を確保することが可能であり、しかも、所定の流体と
異なる流体を先に噴射してしまうことがなく、正しい洗
浄プロセスを実施することができる。
【0038】また、ノズルにエアを供給するエア供給源
を設けるとともに、回転体の空走領域内に、このエア供
給源とノズルとを接続する通路を形成したことにより、
空走領域で、ノズルおよびノズルパイプ内を空にしてお
くことができるので、次の容器に対する洗浄時に、前回
の洗浄工程で最後に容器に噴射された液が先に噴射され
てしまうことがなく、正確な洗浄プロセスを実行するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るロータリ式洗浄装置の
配置を簡略化して示す平面図である。
【図2】上記ロータリ式洗浄装置の要部の縦断面図であ
る。
【図3】上記ロータリ式洗浄装置のロータリバルブを分
解して示す斜視図である。
【図4】上記ロータリバルブを構成する中間プレートの
平面図である。
【図5】上記ロータリバルブを構成する固定プレートの
平面図である。
【符号の説明】
F 空走領域 G 処理領域 6 容器供給手段(入口スターホイール) 8 容器排出手段(出口スターホイール) 12 回転体 14 ボトルグリッパ 20 容器 22 ノズル 26 切換手段(ロータリバルブ)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に所定間隔で設けられた複数のボ
    トルグリッパと、各ボトルグリッパに対応して設けら
    れ、そのグリッパに保持されている容器に流体を噴射す
    るノズルと、このノズルに複数種類の流体をそれぞれ供
    給する複数の流体供給源と、これら複数の流体供給源と
    ノズルとの間の通路を切換えて順次ノズルに接続する切
    換手段とを備え、回転中の処理領域内で上記ノズルに複
    数種類の流体を順次供給して、ボトルグリッパに保持さ
    れている容器に噴射するとともに、上記処理領域の前後
    に設けた容器供給手段と容器排出手段によってボトルグ
    リッパへの容器の給排を行なうようにしたロータリ式洗
    浄装置において、上記容器排出手段と容器供給手段との
    間に、処理領域で最初に供給される流体の供給源とノズ
    ルとを接続する通路を形成したことを特徴とするロータ
    リ式洗浄装置。
  2. 【請求項2】 回転体に所定間隔で設けられた複数のボ
    トルグリッパと、各ボトルグリッパに対応して設けら
    れ、そのグリッパに保持されている容器に流体を噴射す
    るノズルと、このノズルに複数種類の流体をそれぞれ供
    給する複数の流体供給源と、これら複数の流体供給源と
    ノズルとの間の通路を切換えて順次ノズルに接続する切
    換手段とを備え、回転中の処理領域内で上記ノズルに複
    数種類の流体を順次供給して、ボトルグリッパに保持さ
    れている容器に噴射するとともに、上記処理領域の前後
    に設けた容器供給手段と容器排出手段によってボトルグ
    リッパへの容器の給排を行なうようにしたロータリ式洗
    浄装置において、上記ノズルにエアを供給するエア供給
    源を設けるとともに、上記容器排出手段と容器供給手段
    との間に、このエア供給源とノズルとを接続する通路を
    形成したことを特徴とするロータリ式洗浄装置。
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