JPH11277016A - ロータリバルブの支持構造 - Google Patents

ロータリバルブの支持構造

Info

Publication number
JPH11277016A
JPH11277016A JP10221898A JP10221898A JPH11277016A JP H11277016 A JPH11277016 A JP H11277016A JP 10221898 A JP10221898 A JP 10221898A JP 10221898 A JP10221898 A JP 10221898A JP H11277016 A JPH11277016 A JP H11277016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
distributor
fixed
side plate
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10221898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3903330B2 (ja
Inventor
Akinori Kawamuki
了典 川向
Kenichi Isoda
健一 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibuya Kogyo Co Ltd filed Critical Shibuya Kogyo Co Ltd
Priority to JP10221898A priority Critical patent/JP3903330B2/ja
Publication of JPH11277016A publication Critical patent/JPH11277016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3903330B2 publication Critical patent/JP3903330B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Valve Housings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ディストリビュータ16またはロータ14が熱
膨張した際に、摺動面に歪み等の悪影響を与えないよう
にする。 【解決手段】ロータリ式洗びん機は、ディストリビュー
タ16とロータ14から成るロータリバルブ12を介し
てノズル10に洗浄液を供給する。ディストリビュータ
16が上方に固定配置され、ロータ14は下方の回転ホ
イール(支持体)4に支持されている。ディストリビュ
ータ16とロータ14とが液圧によって離れると液洩れ
が起こるので、エアシリンダ53によって両者を押し付
けている。ロータ14は樹脂製であり、下面に複数の放
射方向のキー溝18が形成され、回転ホイール4の上面
には、前記キー溝18に係合するすべりキー20、およ
びローラ14の内周側を規制する位置決め用ストッパ2
2が設けられている。 【効果】ロータ14は、高温の洗浄液やスチームを供給
したために膨張する際には、内周側と上下が拘束されて
いるので、キー溝18に沿って外方へ均一に膨張する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロータリバルブに係
り、特に、固定側プレート(ディストリビュータ)と回
転側プレート(ロータ)とから成り、ノズル等へ送る流
体の供給遮断を行なうロータリバルブの支持構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ロータリ式洗びん機は、中央の
軸を中心に回転する回転体と、この回転体の外周部に円
周方向等間隔で設けられ、コンベヤによって搬送されて
きたびんを入口スターホイールから受取って把持し、回
転搬送する間にこのびんを反転させる複数のボトルグリ
ッパと、前記回転体の各ボトルグリッパに対応する位置
にそれぞれ設けられ、ボトルグリッパによって倒立され
たびん内に洗浄液を噴射してこのびんの内部を洗浄する
内洗ノズルと、固定側から前記回転体の内洗ノズルに洗
浄液を供給するロータリバルブ等を備えている。
【0003】従来のロータリバルブは、固定側のプレー
ト(ディストリビュータ)と、回転体の下面に取付けら
れて一体的に回転し、その下方に配置されている前記固
定側のプレート上を摺動する回転プレート(ロータ)と
を備えている。回転プレート内には、前記各内洗ノズル
に接続された配管に洗浄液を給送する吐出通路が形成さ
れ、一方、固定側のプレートには、ポンプから送り出さ
れてきた洗浄液を分配供給する供給通路が形成されてお
り、回転プレートの回転中の所定の区間において、回転
プレートの吐出通路が固定側プレートの供給通路に接続
されると、洗浄液が前記配管を介して内洗ノズルに送ら
れ、ボトルグリッパに把持されているびん内に噴射され
てそのびんの洗浄を行なうようになっている。
【0004】前記ロータリ式洗びん機において、洗浄液
の供給遮断を行なうロータリバルブを構成している固定
側のプレートと回転プレートは、固定側から供給される
洗浄液の圧力に負けて分離してしまわないように、スプ
リングあるいはエアシリンダ等により常時圧力をかけて
圧接させている。このように互いに圧接させて摺動回転
させるため、固定側プレートと回転プレートの双方を金
属等の硬質の素材で形成した場合には、樹脂製の中間プ
レートを間に介在させ、ピンによって固定側プレートに
連結させて円滑な回転をさせるようにし(特開平6−2
54511号公報、特開平6−254512号公報)、
あるいは、互いに摺動する両プレートの一方を樹脂製と
し、この樹脂性プレートの外周側をバックアップリング
によって補強している(特願平8−287603号、特
願平8−287604号)。
【0005】ロータリ式洗びん機で使用する洗浄水が常
温の場合には問題ないが、高温の洗浄水でびんの洗浄を
行なう場合や、ロータリ式洗びん機の内部通路等を高温
のスチームで滅菌する場合には、樹脂製の部材が加熱さ
れて熱膨張する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】樹脂製の部材が熱膨張
する場合には、全体に膨張するが、前記従来の構成のよ
うに、樹脂製の部材が、ピンあるいはバックアップリン
グによって拘束されていると、外側に向けて膨張できな
いため上下方向に膨張し、摺動面に歪みが発生し、液洩
れが生じる。また、このような液洩れを防止するために
押付け圧力を上げると異常摩耗が起きるという問題があ
った。
【0007】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、ロータリバルブを構成する固定側のプレート
と回転プレートのいずれかが熱膨張しても、外方へ均一
に膨張するため、摺動面に影響せず液洩れの発生するお
それのないロータリバルブの支持構造を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロータリバ
ルブの支持構造は、流体の取入口とこの取入口に連通す
るとともに摺動面に開口する供給通路が形成された固定
側プレートと、前記固定側プレートの摺動面に対し摺動
回転可能に配置され、回転に伴って前記供給通路に連通
遮断される吐出通路が形成された回転プレートと、前記
固定側プレートと回転プレートとを押し付ける押圧手段
とを備え、回転プレートの回転中に、前記吐出通路が固
定側プレートの供給通路に接続された際に、前記流体を
外部に吐出するロータリバルブに設けられたもので、前
記固定側プレートと回転プレートの少なくともいずれか
一方の摺動面を樹脂により構成し、かつ、この樹脂製の
部材に放射状の溝を形成するとともに、樹脂製部材を支
持する支持体に、前記溝に係合する突部を形成し、支持
体に対して樹脂製部材を移動可能に支持させたものであ
る。
【0009】また、第2の発明に係るロータリバルブの
支持構造は、前記固定側プレートと回転プレートの少な
くともいずれか一方の摺動面を樹脂により構成し、か
つ、この樹脂製の部材に突部を形成するとともに、樹脂
製部材を支持する支持体に、前記突部に係合する放射状
の溝を形成し、支持体に対して樹脂部材を移動可能に支
持させたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
るロータリバルブ支持構造を備えたロータリ式洗びん機
の要部を拡大して示す縦断面図である。中央に配置され
た回転軸2の上部外周に回転ホイール4が固定されて一
体的に回転する。この回転ホイール4の外周寄りに、円
周方向等間隔で複数のボトルグリッパ6(後に説明する
洗浄滅菌時の構成を示す図2参照)が設けられている。
これら各ボトルグリッパ6は、回転ホイール4の外周縁
部に垂直に固定された支柱8上に支持されて、水平な支
点を中心に半径方向外方側(図2の右側)と内方側とに
反転できるようになっており、反転することにより把持
しているびんを倒立させ、また正立状態に戻すことがで
きる。
【0011】回転ホイール4の上面には、ノズル10に
供給する洗浄液の供給遮断を行なうロータリバルブ12
の回転側部材を構成する環状の回転プレート(ロータ)
14が取付けられており、前記回転ホイール4と一体的
に回転する。ここで環状のロータ14と回転ホイール
(ロータ14の支持体)4との連結部の構成について説
明する。この実施の形態では、ロータ14は樹脂製であ
り、後に説明する金属製のディストリビュータ16に対
して摺動回転する。ロータ14の底面には、図1および
図3に示すように、等間隔で放射状のキー溝18が形成
されている。一方、金属製の回転ホイール4の上面に
は、円周方向等間隔で突起(すべりキー)20が固定さ
れ、前記各キー溝18内にそれぞれ係合している。さら
に、回転ホイール4のすべりキー20が取付けられてい
る位置よりも内周側に、ロータ14の内径にほぼ一致す
る外径を有する環状の位置決め用ストッパ22が設けら
れている。なお、前記キー溝18は、ロータ14の内周
面と外周面を連通するものに限らず、半径方向に延びる
長穴等であっても良い。但し、すべりキー20が半径方
向に相対移動できる長さが必要である。
【0012】ロータ14の内部には、前記ボトルグリッ
パ6の数と同数の吐出通路24が放射状に形成されてい
る。ロータ14の内部に形成されている各吐出通路24
は、その洗浄液の入口側開口24aが、ロータ14の上
面側の同一円周上に等間隔で並び、洗浄液の出口側開口
24bは、ロータ14の外周面に等間隔で配置されてい
る。これら各吐出通路24の出口側開口24bは、それ
ぞれ供給ホース26を介して、前記各ノズル10に接続
されている。
【0013】回転軸2の上端には、フレーム28に固定
された中心軸30が嵌合しており、この中心軸30の外
周に、前記ロータ14とともにロータリバルブ12を構
成する固定側プレート(ディストリビュータ)16が取
付けられている。このディストリビュータ16の下面
(ロータ14との摺動面)に、円弧状の洗浄液供給用長
穴(洗浄液供給通路)32が形成されており、この円弧
状の長穴32は、ディストリビュータ16の側面に開口
する洗浄液取入口34を介して外部に連通している。円
弧状の長穴32は、前記ロータ14に形成されている多
数の吐出通路24の入口側開口24aが配置されている
円と同一半径の円周上に位置しており、このディストリ
ビュータ16とロータ14とを中心を一致させて重ね合
せると、ロータ14の摺動面の全周に亘って等間隔で開
口している吐出通路24の入口側開口24aの一部がこ
の円弧状の長穴32に連通し、他の入口側開口24aは
長穴32の形成されていない平坦な部分(摺動面)によ
って閉塞される。従って、ロータ14がディストリビュ
ータ16に対して回転すると、各吐出通路24は順次円
弧状長穴32に接続され、その後順次遮断される。
【0014】前記ディストリビュータ16の側面に開口
している洗浄液取入口34は、供給配管36を介して洗
浄液タンク38に接続されており、図示しないポンプか
らこのタンク38に送られた洗浄液が、この洗浄液取入
口34から前記円弧状の長穴32を通ってロータ14の
各吐出通路24に供給され、さらに、これら吐出通路2
4の出口側開口24bに接続された供給ホース26を介
して各ノズル10に送られる。
【0015】ディストリビュータ16の内部には環状の
空間(シリンダ部39)が形成され、この空間39内に
ピストン40が収容されて、空間39内を上方の圧力室
42と下方の圧力室44とに区画している。ピストン4
0は、前記固定された中心軸30の外周に固定され、一
方、ディストリビュータ16は、この固定軸30の外周
面に沿って昇降できるようになっている。前記ピストン
42の上下の室42,44内はそれぞれエア通路46,
48および切換弁50を介してエア供給源52に接続さ
れており、上下いずれか一方の室42,44内にエアを
導入することにより、ディストリビュータ16を昇降さ
せることができるようになっている。このディストリビ
ュータ16内に組み込まれたエアシリンダ53が、ディ
ストリビュータ16をロータ14に押し付ける押圧装置
を構成している。
【0016】ディストリビュータ16の上部には、複数
本の垂直なガイドロッド54が固定されており、これら
ガイドロッド54が前記フレーム28の穴内に摺動自在
に支持されて、ディストリビュータ16の昇降を案内す
るようになっている。なお、ピストン40の下側の圧力
室44にエアを供給するエア通路48には、レギュレー
タ56および遮断弁58が設けられており、この圧力室
44に導入するエア圧を調整することができる。
【0017】さらに、この実施の形態に係るロータリ式
洗びん機には、内部の流体通路やノズル10等の洗浄殺
菌を行なう洗浄殺菌流体の回収用流路が設けられてい
る。図2に示すように、回転ホイール4上のノズル10
の近くに流体排出通路60が設けられ、リターン配管6
2を介して回転軸2の内部の回収通路64に接続されて
いる。そして、このロータリ式洗びん機の内部通路の洗
浄殺菌を行なう際には、ノズル10の先端にノズルキャ
ップ66を装着するようになっており、この状態でノズ
ル10から殺菌液またはスチーム等の殺菌用の流体を噴
射すると、この流体は、ノズル10の外面とキャップ6
6の内面との間の間隙を通って排出通路60に入り、リ
ターン配管62を経て回転軸2内の回収通路64を通り
回収されるようになっている。
【0018】以上の構成に係るロータリ式洗びん機の作
動について説明する。通常の洗びん作業を行なう生産運
転時には、ディストリビュータ16内に嵌合されたピス
トン40の下側の圧力室44内にエアを導入してディス
トリビュータ16を下降させ、所定の圧力(すなわちデ
ィストリビュータ16の円弧状長穴32内に導入された
洗浄液の圧力によってディストリビュータ16とロータ
14とが分離して液洩れが発生することを防止できる圧
力)でロータ14に圧接させておく。この状態で、回転
軸2に固定された回転ホイール4およびロータ14を図
示しない駆動手段によって回転させる。
【0019】搬送コンベヤ(図示せず)によって正立し
た状態で連続的に搬送されてきた多数のびんは、スター
ホイール等の供給手段によってこのロータリ式洗びん機
内に順次搬入される。ロータリ式洗びん機内に搬入され
たびんは、回転ホイール4の外周部に取付けられている
グリッパ6によって一本ずつ把持される。回転ホイール
4の回転に伴って移動している間にグリッパ6が回転ホ
イール4の半径方向内方側に反転して、保持されている
びんは倒立状態になる。倒立状態になったびんの口部
に、前記内洗ノズル10が向かい合うようになってい
る。
【0020】ディストリビュータ16の摺動面には、円
弧状の長穴32が形成されて、常時洗浄液が供給されて
おり、ロータ14の回転に伴って、吐出通路24の入口
側開口24aがディストリビュータ16の円弧状長穴3
2に接続されると、洗浄液は、ロータ14の吐出通路2
4および供給ホース26を介して前記内洗ノズル10に
送られ、倒立しているびん内に噴射されてびんの内部の
洗浄を行なう。
【0021】ロータ14の内部に形成された吐出通路2
4の入口側開口24aが、ディストリビュータ16の円
弧状長穴32内を移動している間は、ノズル10に洗浄
液が送られびんの内部に噴射されて洗浄を行なう。その
後、ロータ14の回転によって吐出通路24の入口側開
口24aが円弧状の長穴32を通過すると、前記洗浄液
を供給する一連の通路が遮断されて洗浄が終了する。以
後、ボトルグリッパ6は、所定の回転範囲に亘ってびん
を倒立状態のまま保持して搬送し水切りを行なう。その
後、ボトルグリッパ6は再び反転されてびんを正立状態
に戻した後、出口スターホイール等により洗びん機外に
排出する。
【0022】この実施の形態に係るロータリ式洗びん機
は、ディストリビュータ16をロータ14に押し付ける
押圧手段としてのエアシリンダ53をディストリビュー
タ16の内部に組み込んでいるので、極めてサニタリー
性が優れている。また、ディストリビュータ16内の下
側の圧力室44に、レギュレータ56によって調整した
エア圧を導入することができるので、ディストリビュー
タ16をロータ14に対して押付ける力を自由に変更す
ることができ、液洩れを確実に防止するとともに、異常
摩耗が起こることを防止することができる。
【0023】また、前記ロータ14は、支持体である回
転ホイール4に対し、半径方向の溝18とすべりキー2
0とによって連結されているので、高温の洗浄液を使用
したために樹脂製のロータ14が膨張した場合でも、全
周がほぼ均一に半径方向外方側へ向けて膨張する。従っ
て、ロータ14の吐出通路24の入口側開口24aが形
成されている摺動面が変形することがないので、液洩れ
が生じたり、異常摩耗を起こすことがない。また、前記
入口側開口24aが完全に閉塞されてしまうこともな
い。
【0024】前記ロータリ式洗びん機の生産運転前また
は後に、内部の洗浄殺菌をする場合には、図2に示すよ
うに、ノズル10の上端の噴射口にノズルキャップ66
を被せ、前記生産運転時と同様の経路で洗浄殺菌用の流
体を送る。上方のタンク38から供給配管36を経てデ
ィストリビュータ16の円弧状の長穴(供給通路)32
に送られた洗浄殺菌用流体は、ロータ14の回転に伴っ
て連通された吐出通路24に入り、供給ホース26から
ノズル10に供給される。ノズル10から噴射された洗
浄殺菌用流体は、ノズル10の外面とノズルキャップ6
6の内面との間を通って排出通路60に入り、リターン
配管62から回収通路64を通って回収される。
【0025】前記洗浄殺菌用流体として、例えば、高温
のスチームを通してスチーム滅菌を行なう場合には、前
記高温の洗浄液を用いた場合と同様に、樹脂製のロータ
14が加熱されて膨張するが、内周側は位置決め用スト
ッパ22によって規制され、上方側はディストリビュー
タ16によって拘束されているので、キー20とキー溝
18との案内により、半径方向の外方へ向けて均一に膨
張する。
【0026】図4は第2の実施の形態に係るロータリバ
ルブの支持構造を示す図であり、前記第1の実施の形態
では、樹脂製のロータ14の底面にキー溝18を形成す
るとともに、下方の金属製の回転ホイール4(ロータ1
4の支持体)にすべりキー20を設けて前記キー溝18
に係合させ、ロータ14が熱膨張する際には、外方へ均
一に膨張できるようにしたが、この例では、ディストリ
ビュータ116およびロータ114の双方とも金属製と
し、これらの中間に環状のスライドプレート117を介
在させている。
【0027】環状のスライドプレート117の下面側に
は複数の放射方向に延びるキー溝118が形成され、一
方、ロータ114の上面にはすべりキー120が設けら
れて前記キー溝118に係合している。また、ロータ1
14の上面の内周端には、前記スライドプレート117
の内径とほぼ一致する外径の位置決め用ストッパ122
が形成されている。
【0028】ロータ114の内部には、前記実施の形態
のロータ14と同様にノズルと同数の吐出通路124が
形成されており、このロータ114上に配置されて一体
的に回転するスライドプレート117には、ロータ11
4の吐出通路124の入口側開口124aと一致する貫
通穴121が形成されている。一方、ディストリビュー
タ116にも、摺動面(下側の面)に開口する円弧状の
長穴(洗浄液の供給通路)132と、外部の供給配管1
36からこの円弧状の長穴132に洗浄液を送る洗浄液
取入口134が形成されており、ロータ114の回転に
伴って、このディストリビュータ116とロータ114
との間で洗浄液の供給遮断を行なう。
【0029】ロータ114とスライドプレート117の
上方に配置されたディストリビュータ116は、上方の
固定フレーム128に取付けられた複数本の下向きのガ
イドロッド154に上下動可能に支持されており、これ
らガイドロッド154の途中に設けたスプリング受け1
55とディストリビュータ116の内周部の上面との間
に介装したスプリング157によって常時下方へ付勢さ
れて、前記ロータ114およびスライドプレート117
に圧接されている。
【0030】この構成に係るロータリバルブの支持構造
では、ロータ114が、回転軸102に固定された回転
ホイール104上に固定されており、これら回転軸10
2および回転ホイール104と一体的に回転する。この
ロータ114にすべりキー120およびキー溝118に
よって回転方向に連結されたスライドプレート117が
ロータ114と一体的に回転して、ディストリビュータ
116の下面を摺動する。高温の洗浄液を使用したり、
高温のスチームによる滅菌を行なうと、樹脂製のスライ
ドプレート117が膨張するが、上下の面はともに金属
製のディストリビュータ116とロータ114によって
圧迫され、内周側は位置決め用ストッパ122によって
規制されているが、外周側はフリーなので、すべりキー
120とキー溝118とによって案内されて外方へ均一
に膨張する。従って、ディストリビュータ116に対す
る摺動面が歪む等の悪影響がなく、液洩れや異常摩耗を
防止することができる。
【0031】図5は第3の実施の形態に係るロータリバ
ルブの支持構造を示すもので、この例では、固定側プレ
ートのディストリビュータ216が下側に配置され、回
転プレート(ロータ)214が上側に配置されている。
ディストリビュータ216は樹脂製であり環状をしてい
る。このディストリビュータ216は支柱280上に固
定部材(ディストリビュータの支持体)282を介して
支持されており、その内部には、供給配管236から洗
浄液が供給される取入口234および円弧状の長穴(洗
浄液供給通路)232が形成されている。ロータ214
は、回転軸202の上部に固定された回転ホイール20
4の下面側に取付られて一体的に回転する。その内部に
は、前記ディストリビュータ216の供給通路232に
連通遮断される吐出通路224が形成されている。
【0032】支柱280上に固定された前記固定部材2
82は環状をした金属性であり、その上面に複数の放射
方向に延びるキー溝284が形成され、また、内周端に
は、ディストリビュータ216の内径とほぼ一致する外
径の位置決め用ストッパ222が設けられている。一
方、ディストリビュータ216の下面には、前記固定部
材280のキー溝284に係合する突起(すべりキー)
286がキー溝284と同数形成されている。
【0033】この例では、高温の洗浄液を用いたり、ロ
ータリバルブの内部を滅菌するために高温のスチームを
供給したために、樹脂製のディストリビュータ216が
膨張した場合に、ディストリビュータ216は、キー溝
284とすべりキー286に案内されて半径方向外方に
向かって膨張する。従って、前記各実施の形態と同様の
効果を奏することができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るロータ
リバルブの支持構造は、固定側プレートと回転プレート
の少なくともいずれか一方の摺動面を樹脂により構成
し、かつ、この樹脂製の部材に放射状の溝を形成すると
ともに、樹脂製部材を支持する支持体に、前記溝に係合
する突部を形成し、支持体に対して樹脂製部材を移動可
能に支持させたことにより、外周側へ均等に膨張するの
で、摺動面に歪みが発生することがなく、液洩れの防止
や異常摩耗等を防止することができる。また、吐出通路
全体を閉塞してしまうおそれがない。
【0035】また、第2の発明に係るロータリバルブの
支持構造は、前記固定側プレートと回転プレートの少な
くともいずれか一方の摺動面を樹脂により構成し、か
つ、この樹脂製の部材に突部を形成するとともに、樹脂
製部材を支持する支持体に、前記突部に係合する放射状
の溝を形成し、支持体に対して樹脂部材を移動可能に支
持させたことにより、前記と同様の効果を奏することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るロータリバルブ支
持構造を備えたロータリ式洗びん機の要部の縦断面図で
ある。
【図2】前記ロータリ式洗びん機の洗浄殺菌時の状態を
示す縦断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るロータリバルブ
支持構造を備えたロータリ式洗びん機の要部の縦断面図
である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るロータリバルブ
支持構造を備えたロータリ式洗びん機の要部の縦断面図
である。
【符号の説明】
14 回転プレート(ロータ) 16 固定側プレート(ディストリビュータ) 18 放射状の溝(キー溝) 20 突部(すべりキー) 24 吐出通路 32 供給通路(円弧状の長穴) 34 洗浄流体取入口 53 押圧手段(エアシリンダ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の取入口とこの取入口に連通すると
    ともに摺動面に開口する供給通路が形成された固定側プ
    レートと、前記固定側プレートの摺動面に対し摺動回転
    可能に配置され、回転に伴って前記供給通路に連通遮断
    される吐出通路が形成された回転プレートと、前記固定
    側プレートと回転プレートとを押し付ける押圧手段とを
    備え、回転プレートの回転中に、前記吐出通路が固定側
    プレートの供給通路に接続された際に、前記流体を外部
    に吐出するロータリバルブにおいて、 前記固定側プレートと回転プレートの少なくともいずれ
    か一方の摺動面を樹脂により構成し、かつ、この樹脂製
    の部材に放射状の溝を形成するとともに、樹脂製部材を
    支持する支持体に、前記溝に係合する突部を形成し、支
    持体に対して樹脂製部材を移動可能に支持させたことを
    特徴とするロータリバルブの支持構造。
  2. 【請求項2】 流体の取入口とこの取入口に連通すると
    ともに摺動面に開口する供給通路が形成された固定側プ
    レートと、前記固定側プレートの摺動面に対し摺動回転
    可能に配置され、回転に伴って前記供給通路に連通遮断
    される吐出通路が形成された回転プレートと、前記固定
    側プレートと回転プレートとを押し付ける押圧手段とを
    備え、回転プレートの回転中に、前記吐出通路が固定側
    プレートの供給通路に接続された際に、前記流体を外部
    に吐出するロータリバルブにおいて、 前記固定側プレートと回転プレートの少なくともいずれ
    か一方の摺動面を樹脂により構成し、かつ、この樹脂製
    の部材に突部を形成するとともに、樹脂製部材を支持す
    る支持体に、前記突部に係合する放射状の溝を形成し、
    支持体に対して樹脂部材を移動可能に支持させたことを
    特徴とするロータリバルブの支持構造。
JP10221898A 1998-03-30 1998-03-30 ロータリバルブの支持構造 Expired - Fee Related JP3903330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221898A JP3903330B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 ロータリバルブの支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10221898A JP3903330B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 ロータリバルブの支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11277016A true JPH11277016A (ja) 1999-10-12
JP3903330B2 JP3903330B2 (ja) 2007-04-11

Family

ID=14321537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10221898A Expired - Fee Related JP3903330B2 (ja) 1998-03-30 1998-03-30 ロータリバルブの支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3903330B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010507536A (ja) * 2006-10-24 2010-03-11 カーハーエス・アクチエンゲゼルシヤフト 充填機械
CN103252331A (zh) * 2013-04-26 2013-08-21 安丘耀发机器有限公司 一种分区喷冲洗瓶装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010507536A (ja) * 2006-10-24 2010-03-11 カーハーエス・アクチエンゲゼルシヤフト 充填機械
US8936052B2 (en) 2006-10-24 2015-01-20 Khs Gmbh Beverage bottling plant for filling bottles with a beverage, a container filling plant for filling bottles, cans, bags, or similar containers with a liquid, and a container filling machine for filling containers in a container filling plant
CN103252331A (zh) * 2013-04-26 2013-08-21 安丘耀发机器有限公司 一种分区喷冲洗瓶装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3903330B2 (ja) 2007-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3462857B2 (ja) 改良された洗浄手段を含む充填装置
CN201030370Y (zh) 一种冲瓶装置
JPH11277016A (ja) ロータリバルブの支持構造
CA2531027C (en) Rotary rinser
JPH11277017A (ja) ロータリ式洗びん機のロータリバルブ押圧装置およびロータリバルブ洗浄装置
JP3903331B2 (ja) ロータリ式洗びん機のロータリバルブ押圧装置
JP4325059B2 (ja) ロータリ式容器洗浄装置
JP3462856B2 (ja) 充填装置における送り戻し方法と、このような方法を実施するための充填装置
JP3903329B2 (ja) ロータリ式洗びん機のロータリバルブ
JP2004098020A (ja) ロータリー式リンサ
JPS6130994B2 (ja)
JP3243967B2 (ja) ロータリ式洗浄装置
JP4501317B2 (ja) ロータリ式リンサ
JP3491110B2 (ja) ピストン式定量充填機の洗浄装置
JP3744080B2 (ja) ロータリ式洗壜機の異物混入防止装置
JPH06254511A (ja) ロータリ式洗壜機の異物混入防止装置
US1147164A (en) Cleansing apparatus.
JP3677900B2 (ja) ロータリ式洗壜機のロータリバルブ洗浄装置
JPH11632A (ja) ロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置
JPH06254512A (ja) ロータリ式洗壜機の洗浄装置
CN220703223U (zh) 一种冲瓶装置
JP3915172B2 (ja) ノズル洗浄装置
JPH11207282A (ja) 洗浄装置
JPH07315489A (ja) 回転式充填機の残液回収装置
CN111632169A (zh) 一种瓶坯杀菌装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees