JP3491110B2 - ピストン式定量充填機の洗浄装置 - Google Patents

ピストン式定量充填機の洗浄装置

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JP3491110B2
JP3491110B2 JP18488295A JP18488295A JP3491110B2 JP 3491110 B2 JP3491110 B2 JP 3491110B2 JP 18488295 A JP18488295 A JP 18488295A JP 18488295 A JP18488295 A JP 18488295A JP 3491110 B2 JP3491110 B2 JP 3491110B2
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダ内に一定量の
充填液を吸引して計量した後、その液体をピストンによ
って押出して容器内に充填するピストン式定量充填機に
係り、特に、このピストン式定量充填機の洗浄装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平4−142286号には、従来の
ピストン式定量充填機の一例が示されている。このピス
トン式定量充填機は、回転体(4) の外周側に等間隔で複
数の充填バルブ(6) が設けられている。これら各充填バ
ルブ(6) は、ピストン(8) の下降によって図示しないタ
ンクから一定量の充填液を吸引して計量するシリンダ(1
0)と、上記ピストン(8) が上昇することによりシリンダ
(10)から押出された充填液を容器内に充填するノズル(1
2)と、これらシリンダ(10)とタンクとの間およびシリン
ダ(10)と充填ノズル(12)との間の液通路をそれぞれ連通
遮断する第1および第2のバルブ(じゃばら式ポペット
バルブ)(14),(16)とを備えている。
【0003】上記両ポペットバルブ(14),(16)はそれぞ
れ、通路部材(19)または固定部材(50)の内面に形成され
た弁座(19b) ,(50a) と、筒体(36),(52)内に摺動自在
に嵌合されたロッド(38),(54)の下端に設けられた弁体
(40),(56)とを備えており、上記両ロッド(38),(54)の
上方に配置されたスプリング(44),(57)によってこれら
ロッド(38),(54)を常時上方へ付勢して弁体(40),(56)
を上方の弁座(19b) ,(50a) に着座させるようになって
いる。そして、両ロッド(38),(54)の上方に水平に配置
された回転軸(64)に、2枚の偏心した回転板(カム)(6
8),(70)を、位相をずらして固定し、回転軸(64)を回転
させることによりこれら2枚の回転板(68),(70)によっ
て交互に両ロッド(38),(54)を押し下げて、2つのポペ
ットバルブ(14),(16)を交互に開閉するようになってい
る。
【0004】上記構成のピストン式定量充填機では、容
器内に充填を行なう通常の運転時には、回転板(68),(7
0)が固定されている回転軸(64)を回転させ、先ず、回転
板(70)によってシリンダ側のポペットバルブ(14)を開放
するとともに充填ノズル(12)側のポペットバルブ(16)を
閉鎖し、ピストン(8) を下降させることによりタンクか
らシリンダ(10)の室内に所定量の充填液を吸引する。そ
の後、両ポペットバルブ(14),(16)を切換えて、シリン
ダ(10)側のバルブ(14)を閉じるとともに充填ノズル(12)
側のバルブ(14)を開放し、上記ピストン(8) を上昇させ
ることによりシリンダ(10)内で計量された充填液を押出
して容器内に充填する。
【0005】さらに、上記ピストン式定量充填機には、
この充填機自体の運転をすることなく、シリンダ(10)の
内部、充填ノズル(12)、両ポペットバルブ(14),(16)お
よび内部の液通路等の充填液の接触する部分すべてを洗
浄することを可能にするために、2つのポペットバルブ
(14),(16)を同時に開放する洗浄用のバルブ開放機構を
設けるとともに、シリンダ(10)とピストン(8) との摺動
部も含めてシリンダ(10)内全体を洗浄できるように、ピ
ストン(8) とシリンダと(10)の相対移動によりシリンダ
(10)の給排口と他端側とを連通可能にしている。
【0006】この洗浄用のバルブ開放機構は、上記両ポ
ペットバルブ(14),(16)の各ロッド(38),(54)の上方に
それぞれ配置したバルブ開閉板(86),(88)と、これら両
バルブ開閉板(86),(88)を同時に下降させてロッド(3
8),(54)を押し下げることにより両バルブ(14),(16)を
同時に開放する同時開放レバー(94)とを備えており、両
ポペットバルブ(14),(16)を同時に開放した状態で、充
填液の供給通路(31)と別に設けられている洗浄液通路(9
6)から洗浄液を送り込んで洗浄を行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のピストン式
定量充填機では、充填機全体を回転駆動することなく、
充填機内の各部をくまなく洗浄することができるが、洗
浄時には、常に、2つのポペットバルブを同時に開放し
てシリンダ側と充填ノズル側とを連通し、すべての充填
バルブの内部全体に洗浄水を流すようにしているので、
充填バルブの数が多い機種の場合には、大量の洗浄水を
必要とするため、洗浄用の設備が大型化しコスト高であ
るという問題があった。また、洗浄を行なう際には、各
充填バルブ毎に人手により同時開放レバーの操作を行な
う必要があるため、作業が煩雑で時間がかかるという問
題もあった。
【0008】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、2つのバルブを独立して開閉可能にすることによ
り、これら2つのバルブを適宜開閉し、計量用のシリン
ダと充填ノズルとを有する充填機構の内部を切換えて順
次洗浄し、また、複数の充填機構を分割して一部分ずつ
(例えば,全充填機構の1/2ずつ)洗浄することを可
能にして、洗浄用の設備を大型化する必要のないピスト
ン式定量充填機の洗浄装置を提供することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るピストン式
定量充填機の洗浄装置は、充填液タンクと、ピストンの
進退動により上記タンクから充填液を所定量吸引した後
排出するシリンダと、このシリンダから排出された液体
を容器内に充填する充填ノズルと、昇降するロッドに設
けられた弁体およびこの弁体が着座する弁座から成り、
上記タンクとシリンダとの間を連通遮断する第1バルブ
と、昇降するロッドに設けられた弁体およびこの弁体が
着座する弁座から成り、シリンダと充填ノズルとの間を
連通遮断する第2バルブと、充填時にこれら両バルブの
ロッドを昇降させて交互に開閉する開閉手段とを備えた
ピストン式定量充填機において、上記両バルブのロッド
をそれぞれ独立して昇降させる昇降手段を設け、洗浄時
にはこの昇降手段により、各バルブを上記開閉手段によ
る開閉とは独立して開閉可能にしたものである。
【0010】
【作用】上記構成に係るピストン式定量充填機の洗浄装
置では、通常の充填運転を行なう場合には、昇降手段を
一定の状態に固定しておき、開閉手段によって第1バル
ブと第2バルブを交互に開閉し、第1バルブの開放時に
ピストンを後退させてシリンダ内に充填液を吸引し、そ
の後、両バルブを切換えて第2バルブを開放し、ピスト
ンを前進させることによりシリンダ内の充填液を押出し
て充填ノズルから容器内に充填する。また、洗浄を行な
う場合には、充填機の運転を停止させて、昇降手段の作
動により両バルブのロッドを適宜選択して昇降させるこ
とにより、両バルブを任意の開閉状態にし、所望の部位
を順次洗浄する。
【0011】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
本実施例に係る洗浄装置を備えたピストン式定量充填機
は、図4に示すように、回転体2の外周寄りに円周方向
等間隔で複数(この実施例では24個)の充填機構(充
填バルブ)4を備えており、容器搬送コンベア6によっ
て搬送され入口スターホイール8を介して搬入された容
器内に液体を充填した後、出口スターホイール10を介
して上記容器搬送コンベア6上に排出する。
【0012】上記充填機構4について図1ないし図3に
より説明する。なお、図1は充填機構4の上部に設けら
れた2つのポペットバルブ12,14を示し、図2は一
方(図1の右側)のポペットバルブ12の下方に取付け
られた計量シリンダ16を示す縦断面図である。各充填
機構4は、ピストン18の下降により図示しないタンク
から充填液を吸引して計量するシリンダ16(図2参
照)と、ピストン18の上昇によってこの計量シリンダ
16から送り出された充填液を容器内に充填するノズル
20(図3参照)と、上記充填液タンクと計量シリンダ
16との間の液通路を連通遮断する第1のポペットバル
ブ12と、計量シリンダ16と充填ノズル20との間の
液通路を連通遮断する第2のポペットバルブ14とを備
えている(図1参照)。
【0013】上記計量シリンダ16内に摺動自在に嵌合
されたピストン18は、下端がコネクティングロッド2
2に連結され、図示しない駆動手段によって昇降される
ようになっており、通常の充填運転時には、上記第1の
ポペットバルブ12を開放するとともに第2のポペット
バルブ14を閉じた状態で、このピストン18を下死点
まで下降させることにより、計量シリンダ16の上部液
室24内にタンクから所定量の充填液を吸入し、その
後、両ポペットバルブ12,14を切換えて、第1ポペ
ットバルブ12を閉じるとともに第2ポペットバルブ1
4を開放した状態にし、上記ピストン18を図2に示す
上死点(充填時の上死点)まで上昇させて所定量の充填
液を押出し、充填ノズル20を介して容器内に充填す
る。
【0014】なお、計量シリンダ16の上部内面には、
ピストン18の摺動部18aの外径よりも内径の大きい
大径部16aが形成され、また、下端の開口部16b寄
りには、排液ポート16cが設けられている。一方、ピ
ストン18には、計量シリンダ16の内面を摺動する摺
動部18aと、中間の小径部18bと、下端の外周にO
リング26が嵌着された大径シール部18cとが形成さ
れており、洗浄時には、ピストン18の摺動部18aを
上記充填時の上死点よりも上方のシリンダ大径部16a
内に位置する高さまで相対的に上昇させ、下方のシール
部18cによって計量シリンダ16の下端の開口部16
bをシールするようになっている(図8参照)。
【0015】上記回転体2を構成する回転板28の下面
側に通路部材30が固定されている。この通路部材30
には、縦方向に貫通する通路孔30aが形成され、この
通路孔30aの下側に上記計量シリンダ16が固定され
ている。上記回転板28の、この通路孔30aの上方に
は、上下に貫通する円孔28aが形成され、この円孔2
8a内に筒体32が固定されている。筒体32の内部に
は、大径のバルブ孔34が形成されており、このバルブ
孔34の上部が供給配管36等を介して図示しない充填
液タンクに接続されている。
【0016】筒体32の上部内には、昇降ロッド38が
摺動自在に嵌合している。昇降ロッド38の下端には弁
体40が取付けられており、昇降ロッド38が下降した
ときに、この弁体40の下面が上記バルブ孔34の底面
に形成されたテーパ状の弁座34aに着座するようにな
っている。これら弁体40および弁座34aによって上
記第1のポペットバルブ12が構成されている。なお、
上記バルブ孔34の上面側と弁体40の上部との間にベ
ローズ42が装着されて、バルブ孔34内を流れる充填
液が昇降ロッド38と筒体32との摺動部分に接触しな
いようになっている。昇降ロッド38の上部には、下向
きのカバー44が固定されており、このカバー44の下
面と上記筒体32の上面との間にスプリング46が介装
されて昇降ロッド38を上方へ、すなわち第1ポペット
バルブ12を開放する方向へ常時付勢している。
【0017】昇降ロッド38の上部に固定されたカバー
44の上方には、上端面が開口した円筒部材48が設け
られ、この円筒部材48の外周にカップ状部材50が嵌
合されている。円筒部材48の底面とカップ状部材50
の下面との間にスプリング52が配置され、上方のカッ
プ状部材50と下方の昇降ロッド38とをそれぞれ上下
に付勢している。カップ状部材50の上端面には円形の
凹部が形成され、この凹部内にプランジャ54の小径下
端部が気密を保持して嵌着されている。上記プランジャ
54の上部外周には、シールリング56を介してキャッ
プ58が摺動可能に嵌合しており、プランジャ54の上
面とキャップ58の内面との間に密閉された空間(後に
説明するエアシリンダのエア室)60が形成されてい
る。この密閉された空間60は、プランジャ54の軸芯
を貫通するエア通路54aおよびカップ状部材50に形
成されたエア導入口50aを介して図示しないエア圧力
源に接続されており、このエア回路中に設けられたソレ
ノイドバルブ62(図4参照)の切換え操作によって、
圧力エアを導入しまたは大気に開放することができる。
キャップ58の下端部には内向きのフランジを有するス
トッパ部材64が固定されており、上記エア室60内に
エアが導入されてプランジャ54がキャップ58に対し
て下降した際に、このストッパ部材64のフランジに当
って下降限が規制される。上記キャップ58とプランジ
ャ54との間のエア室60およびエア通路54a等によ
って、洗浄時に上記第1ポペットバルブ12の開閉を行
なう第1のエアシリンダ66が構成されている。
【0018】上記昇降ロッド38の上端に配置されてい
るキャップ58の上方には、後に説明するバルブ開閉カ
ム68が配設されており、このバルブ開閉カム68の回
転によって上記弁体40が取付けられている昇降ロッド
38をスプリング46に抗して下降させ、弁体40をバ
ルブ孔34内の弁座34aに着座させてこの第1ポペッ
トバルブ12を閉鎖し、供給配管36等を介してタンク
に接続されているバルブ孔34内と下方の計量シリンダ
16への通路(縦方向の通路孔30a)とを遮断する。
【0019】回転板28の下面に固定された通路部材3
0には、上記縦方向の通路孔30aに連通する水平方向
の液通路30bが形成されている。この液通路30bの
外周側端部(図1の左方)に、複数の部材70a,70
b,70cから成る筒体70が固定されている。筒体7
0の内部には、上記水平方向の液通路30bに連通する
大径のバルブ孔72が形成されている。バルブ孔72内
は、筒体70内面の環状膨出部74によって上下に区画
されており、この環状膨出部74の下面側にテーパ状の
弁座74aが形成されている。筒体70内のこのバルブ
孔72よりも上方には、昇降ロッド76が摺動自在に嵌
合している。この昇降ロッド76の下端には、弁体78
が設けられており、この弁体78の上面が上記弁座74
aに着座するようになっている。これら弁体78および
弁座74aによって上記第2のポペットバルブ14が形
成されている。なお、上記バルブ孔72の上面側と昇降
ロッド76の弁体78よりも上部との間にベローズ80
が装着されて、バルブ孔72内を流れる充填液が昇降ロ
ッド76と筒体70との摺動部分に接触しないようにな
っている。
【0020】昇降ロッド76の筒体70よりも上方へ突
出した部分76aは大径になっており、この大径部76
aの下面側に下向きのカバー82が固定されている。こ
のカバー82の下面と筒体70の上端面との間にスプリ
ング84が介装されて昇降ロッド76を上方へ、すなわ
ち、第2ポペットバルブ14を閉じる方向へ常時付勢し
ている。
【0021】筒体70の下端には、下方に延びる充填ノ
ズル20が取付けられており(図3参照)、上記弁体7
8と弁座74aとから成る第2ポペットバルブ14が開
放したときには、この充填ノズル20が上記通路部材3
0の水平方向の液通路30bおよび縦方向の通路孔30
aを介して上記計量シリンダ16の液室24内に接続さ
れ、第2ポペットバルブ14が閉じたときには、この充
填ノズル20と計量シリンダ16の液室24との連通が
遮断されるようになっている。なお、各充填ノズル20
の下方には、それぞれ昇降するびん台86が配置されて
おり(図3参照)、充填運転時には、これらびん台86
上に容器を供給し、びん台86の上昇によって容器内に
充填ノズル20の先端を挿入して充填を行なう。
【0022】第2ポペットバルブ14の昇降ロッド76
の上端に形成されている大径部76aの上面には、円形
の凹部が設けられ、この円形の凹部内にプランジャ88
の下端小径部が気密を保持して嵌着されている。このプ
ランジャ88の上部外周には、シールリング90を介し
てキャップ92が摺動可能に嵌合しており、プランジャ
88の上面とキャップ92の内面との間に密閉された空
間(エア室)94が形成されている。この密閉された空
間94は、プランジャ88の軸芯を貫通するエア通路8
8aおよび昇降ロッド76の大径部76aに形成された
エア導入口76bを介して図示しないエア圧力源に接続
されており、このエア回路中に設けられたソレノイドバ
ルブ96(図4参照)の切換え操作によって、圧力エア
を導入しまたは大気に開放することができる。キャップ
92の下側には内向きのフランジを有するストッパ部材
98が固定されており、上記エア室94内にエアが導入
されてプランジャ88がキャップ92に対して下降した
際に、このストッパ部材98のフランジに当って下降限
が規制される。上記キャップ92とプランジャ88との
間のエア室94およびエア通路88a等によって、洗浄
時に上記第2ポペットバルブ14を開閉する第2のエア
シリンダ10が構成されている。
【0023】上記第1のエアシリンダ66と第2のエア
シリンダ100のエア供給回路について図4により説明
する。第1ポペットバルブ12側の第1エアシリンダ6
6と第2ポペットバルブ14側の第2エアシリンダ10
0とは、それぞれ別のソレノイドバルブ62,96を介
して別の系統からエアが給排され、独立して作動できる
ようになっている。従って、すべての第1エアシリンダ
66だけを作動させ、あるいはすべての第2エアシリン
ダ100だけを作動させ、または、第1および第2エア
シリンダ66,100のすべてを同時に作動させること
等ができる。さらに、本実施例では、第1エアシリンダ
66と第2エアシリンダ100とが独立して作動できる
だけでなく、第1エアシリンダ66および第2エアシリ
ンダ100が、それぞれ複数本ずつの組に分割され、各
組毎に独立して作動できるようになっている。
【0024】本実施例の構成では、第1エアシリンダ6
6と第2エアシリンダ100とが、それぞれ3台ずつ1
つのソレノイドバルブ62,96に接続され、さらに、
それぞれのマニホールド102,104を介してエア供
給源に接続されている。従って、第1エアシリンダ66
および第2エアシリンダ100はそれぞれ、3台ずつで
あれば任意の部分を独立して作動させることができる。
なお、図4では、第1エアシリンダ66用のソレノイド
バルブ62と第2エアシリンダ100用のソレノイドバ
ルブ96とが上下に重なり合って配置されており、一方
は図示されていない。
【0025】第2ポペットバルブ14の昇降ロッド76
の上端に配置されたキャップ92の上方には、上記第1
ポペットバルブ12と同様に、バルブ開閉カム106が
配設されており、このバルブ開閉カム106の回転によ
って昇降ロッド76を昇降させることにより第2ポペッ
トバルブ14の開閉を行なうようになっている。
【0026】第1ポペットバルブ12と第2ポペットバ
ルブ14の中間位置の回転板28の上方には、円筒形支
持部材108が回転板28の放射方向を向いて支柱11
0上に固定され、この円筒形支持部材108内に水平な
回転軸112が一対のベアリング114,116を介し
て回転自在に支持されている。この水平な回転軸112
には、上述した2つのバルブ開閉カム68,106が取
付けられている。これらバルブ開閉カム68,106
は、水平な回転軸112に偏心して取付けられており、
この回転軸112の回転によって、両者の大径側68
a,106aおよび小径側68b,106bが同時に同
方向を向くようになっている。上記水平な回転軸112
の端部(回転板28の外側の端部)には切換えレバー1
18が固定されており、この切換えレバー118の操作
によって上記回転軸112を回転させる。
【0027】切換えレバー118の操作によって水平な
回転軸112を回転させ、2つのバルブ開閉カム68,
106の小径側68b,106bがともに下方を向いた
ときには(図1に示す状態)、第1ポペットバルブ12
の昇降ロッド38および第2ポペットバルブ14の昇降
ロッド76は、それぞれスプリング46,84によって
押し上げられ、第1ポペットバルブ12の弁体40が弁
座34aから離座して第1ポペットバルブ12が開放
し、第2ポペットバルブ14の弁体78が弁座74aに
着座して第2ポペットバルブ14が閉じる。また、逆
に、水平な回転軸112を回転させて、両バルブ開閉カ
ム68,106の大径側68a,106aを下方に向け
たときには(図5参照)、これらバルブ開閉カム69,
106が、第1ポペットバルブ12の昇降ロッド38お
よび第2ポペットバルブ14の昇降ロッド76を、スプ
リング46,84に抗して押下げる。すると、第1ポペ
ットバルブ12の昇降ロッド38の弁体40が下降して
弁座34aに着座することにより第1ポペットバルブ1
2が閉じるとともに、第2ポペットバルブ14の昇降ロ
ッド76の弁体78が下降して弁座74aから離座する
ことにより第2ポペットバルブ14は開放する。
【0028】なお、図3および図4に示すように、回転
体2の外周側に、上記切換えレバー118が回転移動し
てきた際に干渉してこの切換えレバー118を回転させ
る切換えカム120,122が配設されている。入口ス
ターホイール8のやや下流側に配置された第1の切換え
カム120は、上記切換えレバー118に干渉して切換
えレバー118および回転軸112を回転させ、両バル
ブ開閉カム68,106の大径側68a,106aを下
方に向けて、第1ポペットバルブ12を閉じるととも
に、第2ポペットバルブ14を開放する。また、上記第
1切換えカム120よりも約180度下流側には、第2
の切換えカム122が配置されている。この第2切換え
カム122が切換えレバー118に干渉して回転軸11
2を回転させると、両バルブ開閉カム68,106の小
径側68b,106bが下方に向いて両昇降ロッド3
8,76は、スプリング46,84によって上方へを押
上げられ、第1ポペットバルブ12が開放するととも
に、第2ポペットバルブ14が閉鎖される。なお、上記
切換えカム120,122は、回転体2の中心方向に向
かって進退動できるようになっており、上記切換えレバ
ー118に干渉しない位置に後退させることができる。
【0029】また、上記第1切換えカム120のやや上
流側から第2切換えカム122のやや下流側に至る範囲
の、上記充填ノズル20の下方に、洗浄用の樋124が
配設されている(図3参照)。この洗浄用樋124は、
回転体2の半径方向に進退動できるようになっており、
通常の充填運転時には半径方向外方へ後退させて昇降す
るびん台86に干渉しないようにしておき、洗浄時に
は、半径方向内方側へ移動させて上記充填ノズル20の
下方に位置させる。
【0030】以上の構成に係るピストン式定量充填機の
作動について説明する。通常の充填運転を行なう場合に
は、切換えカム120,122を半径方向内方側の切換
えレバー118に干渉する位置に前進させておく。ま
た、両エアシリンダ66,100のプランジャ54,8
8とキャップ58,92との間の空間(エア室)60,
94内を、ソレノイドバルブ62,96によって大気に
開放しておく。従って、両ポペットバルブ12,14の
昇降ロッド38,76上に設けられているプランジャ5
4,88の上面がキャップ58,92の内面に当ってお
り、この状態を維持したまま、昇降ロッド38,76お
よび弁体40,78はバルブ開閉カム68,106の回
転に応じて昇降する。
【0031】容器搬送コンベア6によって搬送されてき
た容器は、入口スターホイール8を介して、各充填機構
4のびん台86上に載せられる。この充填機4内に容器
が供給される位置では、両バルブ開閉カム68,106
は、ともに小径側68b,106bが下方を向いた状態
にあり(図1参照)、第1のポペットバルブ12が開放
して、充填液タンク(図示せず)と計量シリンダ16と
が接続されるとともに、第2のポペットバルブ14が閉
じて計量シリンダ16と充填ノズル20との連通が遮断
されている。そして、ピストン18が下降して、計量シ
リンダ16内にタンクから所定量の充填液を吸引してい
る。
【0032】上記ビン台86上に載せられている容器に
対応する充填機構4が、回転体2の回転に伴って第1の
切換えカム120の位置に到達すると、水平な回転軸1
12に取付けられている切換えレバー118がこの第1
切換えカム120に干渉して回転され、水平な回転軸1
12とともに両バルブ開閉カム68,106が回転し、
図5に示すように、両バルブ開閉カム68,106の大
径側68a.106aが下方を向く。バルブ開閉カム6
8,106の大径側68a,106aが下方を向くこと
により、第1ポペットバルブ12の昇降ロッド38が下
降してこのポペットバルブ12を閉じるとともに、第2
ポペットバルブ14の昇降ロッド76も下降して第2ポ
ペットバルブ14を開放する。これら両ポペットバルブ
12,14が切換えられた後、計量シリンダ16内のピ
ストン18を上昇させる。ピストン18の上昇に伴って
計量シリンダ16内の充填液が押出され、通路部材30
の縦方向の通路孔30a、水平方向の液通路30bおよ
び充填ノズル20を経て上記ビン台86上の容器内に充
填される。この充填工程は、ピストン18が図2に示す
上死点まで上昇して終了する。
【0033】ピストン18の上昇による充填工程は、上
記第2切換えカム122の手前で終了し、その後、充填
機構4が第2切換えカム122の位置に到達すると、切
換えレバー118が第2切換えカム122に干渉して回
転される。切換えレバー118の回転によって両バルブ
開閉カム68,106が回転して図1に示す小径側68
b,106bが下方を向いた状態に戻り、第1のポペッ
トバルブ12が開放して充填液タンクと計量シリンダ1
6とが接続され、第2のポペットバルブ14が閉じて計
量シリンダ16と充填ノズル20とを遮断する。その
後、ピストン18が下降して計量シリンダ16内に充填
液を吸引する。以上の工程を繰り返して多数の容器内に
液体の充填を行なう。
【0034】上記ピストン式定量充填機の洗浄を行なう
場合には、第1エアシリンダ66および第2エアシリン
ダ100のエア室60,94に、適宜エアを給排し、第
1ポペットバルブ12および第2ポペットバルブ14の
開閉を行なうことにより、すべての充填機構4を同時
に、あるいは、充填機構4を所定個数ずつに分割して順
次洗浄を行ない、また、各充填機構4の内部全体を同時
に、あるいは、計量シリンダ16側を洗浄した後充填ノ
ズル20を洗浄する等任意の洗浄パターンを設定して洗
浄を行なうことができる。
【0035】例えば、図1に示すように、両バルブ開閉
カム68,106の小径側68b,106bが下方に向
けられて、両昇降ロッド38,76が押し上げられ、第
1ポペットバルブ12が開放し、第2ポペットバルブ1
4が閉じている状態から、第1のエアシリンダ66のエ
ア室60内にエアを供給すると、バルブ開閉カム68の
小径部68bが下方に位置しているためスプリング46
によって上昇していた昇降ロッド38が、プランジャ5
4を介して押し下げられ、昇降ロッド38の下端に固定
されている弁体40が弁座34aに着座して第1ポペッ
トバルブ12を閉じる。その結果、第1ポペットバルブ
12および第2ポペットバルブ14の両者を同時に閉鎖
することができる(図6参照)。
【0036】また、図1に示すように、両バルブ開閉カ
ム68,106の小径側68b,106bが下方に向け
られた状態から、第1エアシリンダ66のエア室60を
大気に開放したままで、第2エアシリンダ100のエア
室94にエアを導入すると、第1ポペットバルブ12の
昇降ロッド38はスプリング46によって上昇している
ので第1ポペットバルブ12が開放しており、また、第
2エアシリンダ100が作動することにより、第2ポペ
ットバルブ14の昇降ロッド76はプランジャ88を介
して押し下げられて弁体78が弁座74aから離れ、第
2ポペットバルブ14も開放する(図7参照)。このよ
うに第1および第2の両ポペットバルブ12,14を同
時に開放することにより計量シリンダ16および充填ノ
ズル20を含む充填機構4の内部全体を同時に洗浄する
ことができる。
【0037】上記のように第1および第2のエアシリン
ダ66,100を適宜切換えて作動させることにより、
任意の洗浄パターンによって充填機構4内の各部を順次
洗浄することができる。以下に、上記充填機内の洗浄を
行なうための洗浄パターンの一例について説明する。先
ず、洗浄用の樋124を半径方向内方側へ向かって前進
させて、図3に示すように充填ノズル20の下方へ移動
させるとともに、びん台86の昇降を停止させる。洗浄
の第1工程として、充填を行なう場合と同様に本充填機
を運転しつつ供給配管36から温水を送り込む。回転体
2の回転に伴って、各充填機構4は、上記充填時の作動
と同様に、第1切換えカム120によって、第1ポペッ
トバルブ12が閉じるとともに、第2ポペットバルブ1
4が開放し、第2切換えカム122によって、第1ポペ
ットバルブ12が開くとともに第2ポペットバルブ14
が閉じ、さらに、この両ポペットバルブ12,14の切
換えに対応して計量シリンダ16内のピストン18の昇
降を行なうことにより、計量シリンダ16内に吸入した
温水を充填ノズル20から送り出して、充填機構4の内
部の充填液が流通して接触した部分を予め洗い流す。充
填ノズル20から排出された温水は、上記洗浄用樋12
4内に排出される。
【0038】次に、第2の工程を行なう前に、上記第1
切換えカム120を回転体2の半径方向外方へ後退させ
て、回転移動する充填機構4の切換えレバー118に干
渉しない位置に移動させる。この状態で本充填機の回転
体2を回転させると、すべての充填機構4の切換えレバ
ー118が、第2の切換えカム122によって回転され
て、両バルブ開閉カムの68,106小径部68b,1
06bが下方を向き、第1ポペットバルブ12が開放す
るとともに、第2ポペットバルブ14が閉じた状態にな
る。このようにすべての充填機構4のポペットバルブ1
2,14を同一の状態とする。なお、この洗浄時の基本
的な状態は、充填時において計量シリンダ16内へ充填
液を吸引する際のポペットバルブ12,16の開閉状態
(図1)と同一である。以上のように、少なくとも2分
の1回転以上回転体2を回転させることにより、両ポペ
ットバルブ12,14を切換えて洗浄時の基本的な状態
にした後、回転体2の回転を停止させる。
【0039】続いて、計量シリンダ16内のピストン1
8を、上記充填時の上死点(図2に示す位置)よりもさ
らに上方まで上昇させる。ピストン18は、上端の摺動
部18aが計量シリンダ16内の最も上部の大径部16
a内に入り、図8に示すように、計量シリンダ16の上
部の液室24と下部のピストン18が摺動する部分とが
連通する。このようにピストン18が最も高い位置まで
上昇すると、ピストン18の下端に設けられたシール部
18cが計量シリンダ16の下端開口部16b内に嵌合
してこの開口部16bを密封する。なお、ピストン18
と計量シリンダ16との位置を図8の状態にする場合に
は、計量シリンダ16を充填時の位置のままでピストン
18を上昇させても良く、また、回転体2側を下降させ
て計量シリンダ16を下げることにより、ピストン18
を計量シリンダ16に対し相対的に上昇させるようにし
ても良い。各計量シリンダ16の下部に設けられている
排液ポート16cは、ホース126およびマニホールド
128を介して排液管130に接続されており、さら
に、充填ノズル20の先端に図示しないカプラーを取付
け、ホースを介して上記マニホールド128に接続す
る。
【0040】充填機を以上の状態にセットして洗浄を開
始する。図9ないし図13は、計量シリンダ16側の第
1ポペットバルブ12および充填ノズル20側の第2ポ
ペットバルブ14の開閉状態を簡略化して示す図であ
り、回転体2の内周側が計量シリンダ16側の第1ポペ
ットバルブ12を、外周側が充填ノズル20側の第2ポ
ペットバルブ14を示し、白丸がバルブ開放時を、黒丸
がバルブ閉鎖時を示している。洗浄開始時は、図9に示
すように、全ての充填機構4の計量シリンダ16側の第
1ポペットバルブ12が開放し、充填ノズル20側の第
2ポペットバルブ141が閉じている状態にする(図1
に示す洗浄時の基本的な状態)。この例では、充填機構
4を、符号Aで示す図の上半分と符号Bで示す図の下半
分とに分割し、A部分の第1ポペットバルブ12A、B
部分の第1ポペットバルブ12B、A部分の第2ポペッ
トバルブ14A、B部分の第2ポペットバルブ14Bが
それぞれ別々に開閉できるようになっている。
【0041】先ず最初に、計量シリンダ16の内部を洗
浄するために、上記図9に示す状態から、A部分の計量
シリンダ16側の第1ポペットバルブ12Aのエアシリ
ンダ66にエアを送り込んで昇降ロッド38を下降さ
せ、これら第1のポペットバルブ12Aを閉鎖する(図
10の状態)。その他のバルブ12B,14A,14B
は図9の状態のままで、上記供給配管36から各充填機
構4へ温水を供給する。A部分では、第1および第2の
両ポペットバルブ12A,14Aがともに閉鎖されてい
るので、温水は供給されず洗浄が行なわれない。一方、
B部分では、計量シリンダ16側の第1ポペットバルブ
12Bが開放し充填ノズル20側の第2ポペットバルブ
14Bは閉鎖しているので、計量シリンダ16内にだけ
温水が送られて洗浄が行なわれる。第1ポペットバルブ
12Aから計量シリンダ16内に送られた温水は、ピス
トン18の摺動部18aと計量シリンダ16の内面の大
径部16aとの間を通過してピストン18が摺動する内
面全体を洗浄し、排液ポート16cから排出される。こ
のように半分(B部分)の計量シリンダ16内にだけ温
水を供給して洗浄を行なうので、洗浄用の設備が小型で
供給可能な液量が小さい場合でも強力な洗浄を行なうこ
とができる。
【0042】次に、A部分の計量シリンダ16側の第1
ポペットバルブ12Aのエアシリンダ66を大気に開放
して昇降ロッド38を上昇させ、第1ポペットバルブ1
2Aを開放するとともに、B部分の計量シリンダ16側
の第1ポペットバルブ12Bのエアシリンダ66にエア
を送り込んで昇降ロッド38を下降させ、第1のポペッ
トバルブ12Bを閉鎖する。充填ノズル20側の第2エ
アシリンダ100はA部分、B部分とも作動させないの
で、第2ポペットバルブ14A,14Bはすべて閉じた
状態のままである(図11の状態)。この状態で温水を
供給すると、上記図10の状態と逆に、A部分の計量シ
リンダ16内にだけ温水が送られて洗浄が行なわれる。
【0043】上記のように、すべての充填機構4の計量
シリンダ16を2回に分けて洗浄した後、A部分の計量
シリンダ16側の第1ポペットバルブ12Aのエアシリ
ンダ66にエアを導入して第1ポペットバルブ12Aを
閉じ、B部分の計量シリンダ16側第1ポペットバルブ
12Bのエアシリンダ66を大気に開放して第1ポペッ
トバルブ12Bを開く。さらに、B部分の充填ノズル2
0側第2ポペットバルブ14Bのエアシリンダ100に
エアを導入して昇降ロッド76を下降させ、第2ポペッ
トバルブ14Bを開放する(図12の状態)。この状態
で温水を供給すると、A部分の充填機構4には、計量シ
リンダ16および充填ノズル20のいずれにも温水は送
られず洗浄されない。一方、B部分では、各充填機構4
の計量シリンダ16および充填ノズル20の双方に温水
が送られて、充填機構4内部全体が洗浄される。第1ポ
ペットバルブ12Bから計量シリンダ16内に供給され
た温水は、上記のようにピストン18の周囲を通り計量
シリンダ16の排液ポート16cから排出される。ま
た、第2ポペットバルブ14Bから充填ノズル20へ送
られた温水は、図示しないカップラーおよびホースを通
って、上記計量シリンダ16のマニホールド128に合
流して排出される。
【0044】B部分の充填機構4を温水により洗浄した
後、A部分とB部分のすべてのポペットバルブ12A,
12B,14A,14Bの開閉を切換える。すなわち、
A部分の計量シリンダ16側第1ポペットバルブ12A
のエアシリンダ66を大気に開放してこの第1ポペット
バルブ12Aを開放し、A部分の充填ノズル側20第2
ポペットバルブ14Aのエアシリンダ100にエアを導
入して第2ポペットバルブ14Aを開放するとともに、
B部分の計量シリンダ16側第1ポペットバルブ12B
のエアシリンダ66にエアを導入して第1ポペットバル
ブ12Bを閉じ、B部分の充填ノズル20側第2ポペッ
トバルブ14Bのエアシリンダ100を大気に開放して
第2ポペットバルブ14Bを閉じる(図13の状態)。
この状態で温水を供給してA部分の充填機構4の、計量
シリンダ16および充填ノズル20の内部を洗浄する。
このように充填機構4の内部全体を洗浄する場合にも、
充填機構4を2分の1ずつに分割して順次温水を供給す
るので、すべての充填機構4を同時に洗浄する場合より
も少ない流量で強力な洗浄を行なうことができる。上記
両ポペットバルブ12(12A,12B),14(14
A,14B)の切換えはタイマーにより所定時間毎に行
なう。なお、上記洗浄パターンでは、図11の状態から
図12の状態を経て図13の状態に切換えるようにした
が、図11の状態から図13の状態に切換えた後、図1
2の状態に切換えるようにしても良い。ソレノイドバル
ブ62,96の切換えだけによって両ポペットバルブ1
2,14の開閉を行なうことができるので、ポペットバ
ルブ12,14の開閉順序を変えることによる洗浄パタ
ーンの変更も容易に行なうことができる。
【0045】上述のように、図9の状態から、図10な
いし図13の状態へと順次ポペットバルブ12,14を
切換えつつ温水による洗浄を行なった後、洗浄液による
洗浄を行なう。この場合にも温水洗浄と同様に、先ず、
第1ポペットバルブ12と第2ポペットバルブ14を切
換えて、B部分の計量シリンダ16側の第1ポペットバ
ルブ12Bだけを開放し、A部分の計量シリンダ16側
の第1ポペットバルブ12AとA,B両部分の充填ノズ
ル20側の第2ポペットバルブ14A,14Bは閉じて
いる図10の状態にする。この状態で、供給配管36か
ら洗浄液を供給し、ポペットバルブ12Bが開放してい
る部分(B部分)の計量シリンダ16だけを洗浄し、次
に、図11の状態にして、A部分の計量シリンダ16を
洗浄し、その後、図12の状態にポペットバルブ12,
14を切換えてB部分の充填機構4の内部全体を、そし
て図13の状態でA部分の充填機構4の内部全体を順次
洗浄する。
【0046】洗浄液による洗浄を行なった後、再び温水
によりリンスを行なう。このリンスを行なう場合にも、
上記図10の状態から、図11、図12、図13の状態
に順次切換えながら温水を供給する。
【0047】温水、洗浄液、温水の順で液体による洗浄
を行なった後、エアブローを行ない各充填機構4の内部
を乾燥させる。この場合には、温水によるリンスの終了
時の状態(図13)から、B部分の第1および第2の両
ポペットバルブ12B,14Bをともに開放し、充填機
全体のすべてのポペットバルブ12,14を開放した状
態にしてエアブローを行ない、洗浄工程を終了する。以
上のように、充填機構4を2つの部分(A,B)に分割
し、かつ、計量シリンダ16の内部だけの洗浄と、充填
機構4内部全体の洗浄を順次行なうようにしたことによ
り、充填機全体を同時に洗浄するために必要な流量が確
保できない場合にも、強力な洗浄力により確実に洗浄す
ることができる。また、各ポペットバルブ12,14に
それぞれエアシリンダ66,100を設け、ソレノイド
バルブ62,96を介してエアを給排することにより、
これらのバルブ12,14を開閉することにしたので、
極めて操作が簡単である。
【0048】上記実施例では、計量シリンダ16側のバ
ルブ開閉カム68と充填ノズル20側のバルブ開閉カム
106とは、同位相となるように偏心させてあり、計量
シリンダ16側の第1ポペットバルブ12の昇降ロッド
38と充填ノズル20側の第2ポペットバルブ14の昇
降ロッド76は同時に下降または上昇してポペットバル
ブ12,14の開放を行なうようになっており、また、
充填運転時には、両エアシリンダ66,100のエア室
60,94を大気に開放して非作動状態にし、バルブ開
閉カム68,106の回転によりポペットバルブ12,
14を開閉して充填工程を行なうようにしていた。すな
わち、図14の(a)のように、バルブ開閉カム68,
106の小径部68b,106bを下方に向けることに
より、両昇降ロッド38,76を上昇させて第1ポペッ
トバルブ12を開放し、第2ポペットバルブ14を閉じ
た状態で計量シリンダ16内に充填液を吸引し、その
後、バルブ開閉カム68,106を回転させ、図14の
(b)のように両昇降ロッド38,76を下降させて第
1ポペットバルブ12を閉じるとともに第2ポペットバ
ルブ14を開放し、計量シリンダ16内の充填液を充填
ノズル20から容器内に充填する。
【0049】そして、図14の(a)に示す両昇降ロッ
ド38,76が上昇している状態から、両エアシリンダ
66,100を作動させて昇降ロッド38,76を下降
させると、図14の(C)に示す状態となり、計量シリ
ンダ16側の第1ポペットバルブ12が閉じて充填ノズ
ル20側の第2ポペットバルブ14が開放する。また、
図示はしていないが、図14の(a)の状態から左側の
エアシリンダ100だけを作動させれば、両ポペットバ
ルブ12,14が同時に開放した状態にすることができ
る。
【0050】なお、バルブ開閉パターンは必ずしも上記
構成に限られるものではなく、例えば、図15に示すよ
うに、両側のバルブ開閉カム68,106が同位相に配
置されて両ポペットバルブ12,14の昇降ロッド3
8,76が同時に昇降する構成であるが、充填運転時に
は、両エアシリンダ66,100にエアを導入した状態
で使用するようにすることもできる。この例では、両バ
ルブ開閉カム68,106の大径部68a,106aに
よって両昇降ロッド38,76を押し下げて、計量シリ
ンダ16側のポペットバルブ12を開放するとともに、
充填ノズル20側のポペットバルブ14を閉じて(図1
5の(a)参照)計量シリンダ16内へ充填液を吸引
し、その後、バルブ開閉カム68,106を回転させて
両昇降ロッド38,76を上昇させ、計量シリンダ16
側のポペットバルブ12を閉じるとともに充填ノズル2
0側のポペットバルブ14を開いて(図15の(b)参
照)容器内への充填を行なう。
【0051】また、図15の(a)の状態から両エアシ
リンダ66,100のエア室60,94を大気に開放す
れば、図15の(c)に示すように、両ポペットバルブ
12,14の開閉を切換えることができる。さらに、こ
の状態から図の右側のエアシリンダ66のエア室60内
にエアを導入することにより両ポペットバルブ12,1
4を同時に開放した状態にすることもできる。
【0052】図14および図15に示すバルブ開閉パタ
ーンでは、両側のバルブ開閉カム68,106は同位相
に配置されており、これらバルブ開閉カム68,106
の回転によって両ポペットバルブ12,14の昇降ロッ
ド38,76は同時に下降し、また、同時に上昇するよ
うになっていたが、図16の例では、両ポペットバルブ
12,14の昇降ロッド38,76を昇降させる2つの
バルブ開閉カム68,106が逆位相になるように取付
けられている。そして、通常の充填運転時には、一方
(図の右側)のエアシリンダ66のエア室60内にエア
を導入して昇降ロッド38を押し下げた状態で使用す
る。2つのバルブ開閉カム68,106が逆位相に配置
されているから、両ポペットバルブ12,14の昇降ロ
ッド38,76は交互に昇降するようになっており、両
ポペットバルブ12,14はいずれも昇降ロッド38,
76が上昇したときに弁座34a,74aに着座し、下
降したときに弁座34a,74aから離座する。
【0053】この例の場合には、図16の(a)に示す
ように、右側のバルブ開閉カム68が昇降ロッド38を
下降させて第1ポペットバルブ12を開放しているとき
には、左側のバルブ開閉カム106は昇降ロッド76を
上昇させて第2ポペットバルブ14を閉じている。逆
に、図16の(b)に示すように、右側のバルブ開閉カ
ム68が昇降ロッド38を上昇させて第1ポペットバル
ブ12を閉じているときには、左側のバルブ開閉カム1
06が昇降ロッド76を下降させて第2ポペットバルブ
14を開いている。このように、両ポペットバルブ1
2,14を交互に開閉しながら充填工程を行なう。
【0054】さらに、図16の(a)の状態から図の左
側のエアシリンダ100にエアを導入して昇降ロッド7
6を下降させ、図の右側のエアシリンダ66のエア室6
0を大気に開放して昇降ロッド38を上昇させると、両
ポペットバルブ12,14の開閉を切換えることができ
る(図16の(c)参照)。また、図16の(c)の状
態から右側のエアシリンダ66のエア室60に大気を導
入すると、両ポペットバルブ12,14を同時に開放す
ることもできる。
【0055】このように充填液タンクと計量シリンダ1
6との間の第1ポペットバルブ12と、計量シリンダ1
6と充填ノズル20との間の第2ポペットバルブ14と
を開閉するバルブ開閉カム68,106の他に、各ポペ
ットバルブ12,14の昇降ロッド38,76をそれぞ
れ昇降させるエアシリンダ66,100を設けたことに
より、両ポペットバルブ12,14を独立して開閉させ
ることができるので、充填機内を洗浄する際には、運転
を停止した状態で両ポペットバルブ12,14を開閉す
ることにより、充填機内の一部(例えば計量シリンダ1
6内)あるいは充填機内全体等を適宜選択して洗浄する
ことができる。また、両ポペットバルブ12,14のエ
アシリンダ66,100は、複数台ずつ分割して異なる
ソレノイドバルブ62,96に接続され、別々にオンオ
フできるようになっているので、充填機全体を複数の部
分に分割して順次洗浄することができ、洗浄液を供給す
る設備の能力が低い場合にも、強力な洗浄力により充分
な洗浄効果を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、充填
液タンクと、ピストンの進退動により上記タンクから充
填液を所定量吸引した後排出するシリンダと、このシリ
ンダから排出された液体を容器内に充填する充填ノズル
と、昇降するロッドに設けられた弁体およびこの弁体が
着座する弁座から成り、上記タンクとシリンダとの間を
連通遮断する第1バルブと、昇降するロッドに設けられ
た弁体およびこの弁体が着座する弁座から成り、シリン
ダと充填ノズルとの間を連通遮断する第2バルブと、こ
れら両バルブのロッドを昇降させて交互に開閉する開閉
手段とを備えたピストン式定量充填機に、上記両バルブ
のロッドをそれぞれ昇降させる昇降手段を設け、この昇
降手段によって、両バルブを上記開閉手段による開閉と
は独立して開閉可能にしたことにより、タンク、シリン
ダおよび充填ノズル等の間の通路の連通遮断を、任意の
パターンに設定することができ、充填機内部の洗浄を効
率良く、しかも確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るピストン式定量充填機
の洗浄装置の要部(バルブ部)の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るピストン式定量充填機
の洗浄装置の要部(計量シリンダ)の縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るピストン式定量充填機
の洗浄装置の一部を省略した縦断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係るピストン式定量充填機
の洗浄装置の平面図である。
【図5】図1に示すバルブの充填時の作動を説明する図
である。
【図6】図1に示すバルブの洗浄時の作動を説明する図
である。
【図7】図1に示すバルブの洗浄時の異なる作動を説明
する図である。
【図8】図2に示す計量シリンダの洗浄時の状態を示す
図である。
【図9】洗浄時のバルブ開閉パターンを説明する概略平
面図である。
【図10】洗浄時のバルブ開閉パターンの一例を示す概
略平面図である。
【図11】洗浄時のバルブ開閉パターンの一例を示す概
略平面図である。
【図12】洗浄時のバルブ開閉パターンの一例を示す概
略平面図である。
【図13】洗浄時のバルブ開閉パターンの一例を示す概
略平面図である。
【図14】バルブを開閉する構成の一例を示す図であ
る。
【図15】バルブを開閉する構成の他の例を示す図であ
る。
【図16】バルブを開閉する構成の他の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
12 第1バルブ 14 第2バルブ 16 シリンダ 18 ピストン 20 充填ノズル 34a 弁座 38 昇降ロッド 40 弁体 60 昇降手段(エアシリンダ) 68 開閉手段(バルブ開閉カム) 74a 弁座 76 昇降ロッド 78 弁体 100 昇降手段(エアシリンダ) 106 開閉手段(バルブ開閉カム)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】充填液タンクと、ピストンの進退動により
    上記タンクから充填液を所定量吸引した後排出するシリ
    ンダと、このシリンダから排出された液体を容器内に充
    填する充填ノズルと、昇降するロッドに設けられた弁体
    およびこの弁体が着座する弁座から成り、上記タンクと
    シリンダとの間を連通遮断する第1バルブと、昇降する
    ロッドに設けられた弁体およびこの弁体が着座する弁座
    から成り、シリンダと充填ノズルとの間を連通遮断する
    第2バルブと、充填時にこれら両バルブのロッドを昇降
    させて交互に開閉する開閉手段とを備えたピストン式定
    量充填機において、上記両バルブのロッドをそれぞれ
    立して昇降させる昇降手段を設け、洗浄時にはこの昇降
    手段により、各バルブを上記開閉手段による開閉とは独
    立して開閉可能にしたことを特徴とするピストン式定量
    充填機の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 上記昇降手段は、両ロッド上にそれぞれ
    設けられ独立して作動可能なエアシリンダであることを
    特徴とする請求項1に記載のピストン式定量充填機の洗
    浄装置。
  3. 【請求項3】 上記第1バルブおよび第2バルブは複数
    組設けられており、これら複数組のバルブが複数の部分
    に分割され、各部分毎に独立して開閉可能であることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のピストン式
    定量充填機の洗浄装置。
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