JP4496571B2 - 回転式充填装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、回転式充填装置に係り、特に、びん口パッキンによって容器内を密封し、容器内部のエアをガス通路から排出しつつ、充填液通路からこの容器内に液体を充填するグラビティ方式の回転式充填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転式のグラビティフィラ(グラビティ方式の充填装置)は、一般に、液体を貯留して回転する充填液タンクと、この充填液タンクの底面外周寄りに円周方向等間隔で設けられた複数の充填バルブと、これら各充填バルブの下方にそれぞれ配置され、充填バルブと一体的に回転するとともに、容器を載せて昇降するびん台とを備えている。
【0003】
前記充填バルブは、充填液タンクの下面に固定されたバルブボディと、このバルブボディ内に設けられた充填液通路と、この充填液通路を開閉する液バルブと、前記バルブボディの内部に設けられたガス通路と、このガス通路を開閉するガスバルブと、容器の口部に密着して容器内を密封するびん口パッキンとを備えており、このびん口パッキンにより容器内を密封した状態で液バルブおよびガスバルブを開放して、充填液通路から容器内に液体を充填しつつ、容器内のエアをガス通路から前記充填液タンクのヘッドスペース内に排出することにより充填を行う。そして、容器内に充填された液体の液面が上昇し、ガスバルブの高さに達してガス通路を閉塞すると容器内の上部に密封された空間が形成される。さらに、ガスバルブの高さに達した充填液がガス通路内を上昇し、容器上部内の密封空間の圧力が充填液の供給圧力と平衡すると、充填液の流入が停止して充填が終了するようになっている。
【0004】
ところで、飲料製造ラインにおいて、充填液を高温に加熱して殺菌し、この液をこのまま容器内に充填しキャッピングを行った後、容器を転倒させることにより容器の上部内面およびキャップの内側に高温の充填液を接触させることによって殺菌するホットパック充填が広く行われている。液体が充填される容器がガラス容器等の場合には、耐熱性や強度に問題がないためホットパック充填に対応可能であるが、近年、ペットボトル等の軟質素材から成る容器に充填を行う機会が増加している。ペットボトルは、耐熱性が低く強度も弱いため変形しやすいので、高温の充填液を充填する場合には、容器の肉厚を厚くしたり補強用のリブを設ける必要があり、コスト高となっていた。
【0005】
前記グラビティ方式の充填装置で、ペットボトルにホットパック充填を行う場合には、充填液の温度に加えて、充填時の水頭圧力とホールド時間が容器の変形の要因になっている。これらの要因について説明すると、先ず、第1の充填液の温度については、現在市場に流通している非耐熱のペットボトルの場合には、耐熱温度が87℃程度であるが、ホットパック充填では、殺菌の関係から充填液の温度を低くすることはできず、ペットボトルの耐熱温度ぎりぎりの高温で充填しなければならない。このように充填液の温度が高くなればなるほど容器にかかる負担が大きく変形のおそれがある。
【0006】
また、第2の要因である水頭圧力は、充填液タンク(フィラボウル)内に貯留されている充填液の高さと充填液タンクの底面から充填ノズルの先端(正確には、充填ノズルの先端部に設けられてるガスバルブの開口の上端)までの長さの和によって決定し、容器上部の密封空間内の圧力と、充填液の供給圧力とが平衡した状態で容器に作用する。充填液タンク内の充填液の高さを低くし、また、充填液タンク下面から充填ノズルの先端までの長さを短くすれば、容器に作用する水頭圧力を小さくすることができるが、充填速度が遅くなり高速化に対応できなくなってしまう。
【0007】
さらに、ホールド時間とは、容器上部の密封空間内の圧力と、充填液の供給圧力とが平衡してから、びん口パッキンが容器の口部から離れて容器内の密封状態が開放されるまでの時間をいい、この間容器に対して前記水頭圧力がかかっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
回転式の充填装置では、容器供給後、ある回転位置で充填バルブを開いて充填を開始し、所定の区間充填を継続し、一定の位置で充填バルブを閉じて充填を終了した後容器を排出するようにしている。従来の充填装置では、前記所定の区間内で必ず充填が終了するように充填バルブの開放から閉鎖に至るまでの充填区間を余裕を持って長く取っている。そのため容器に水頭圧力が作用する一定長さのホールド時間があり、容器に負担がかかっている。特に、回転式充填装置の場合には、回転速度が遅くなるとホールド時間が長くなり容器にかかる負担が増大する。前述のようにグラビティ方式の充填装置でホットパック充填を行うと、高温の充填液による温度の影響に加えて、水頭圧力が加わり、しかも、この圧力が作用するホールド時間が長くなると、ペットボトル等の軟質素材の容器は変形してしまうという問題があった。
【0009】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、前記ホールド時間を制御してできるだけ短くすることにより、容器の負担を少なくして変形を防止することにより、容器の強度を大きくすること無しにホットパック充填を可能にした回転式充填装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明に係る回転式充填装置は、回転体に設けられて充填液を貯留する充填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間隔で設けられるとともに、液通路を開閉する液バルブとガス通路を開閉するガスバルブとを有する複数の充填バルブと、各充填バルブの下方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、軟質容器の口部に当接してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンと、充填バルブを開閉する充填バルブ開閉手段とを備え、供給された軟質容器の口部をびん口パッキンによって密封した状態で充填バルブを開放して充填を行い、軟質容器の上部に形成された密封空間の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したときに充填液の流入が停止して充填が終了するものであって、さらに、前記充填バルブ開閉手段を制御する制御手段と、充填バルブが開放されてからの経過時間をカウントするタイマーを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、予め設定された所要充填時間を記憶させ、充填液の流入が停止した後に、この設定された所要充填時間が経過したときに制御手段が充填バルブを閉鎖することにより、充填バルブが開放されている時間をほぼ一定に制御するようにしたものである。
【0011】
また、請求項2に記載の発明に係る回転式充填装置は、前記請求項1に記載の発明のタイマーに代えて、回転体の回転速度を検出する速度検出手段とを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、回転体の回転速度と充填区間との関係を記憶させ、充填液の流入が停止した後に、充填バルブが前記関係から求めた閉鎖位置に到達した時点で、この充填バルブを閉鎖するようにしたものである。
【0012】
また、請求項7に記載の発明に係る回転式充填装置は、前記充填バルブが、充填液タンクの下面に固定され内部に液通路が形成された管体と、この管体内に挿通され内部にガス通路が形成された排気パイプと、この排気パイプの昇降によって開閉される液バルブおよびガスバルブとを備えており、しかも、この排気パイプは、その上部に連結された操作部材が回転体の外部に配置されたカムに係合することにより開閉されるものである。
【0013】
さらに、請求項9に記載の発明に係る回転式充填装置は、回転体に設けられて充填液を貯留する充填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間隔で設けられた複数の充填バルブと、各充填バルブの下方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、この支持手段を昇降させる昇降手段と、軟質容器の口部に当接してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンとを備え、軟質容器が供給された支持手段を上昇させることにより軟質容器の口部をびん口パッキンに当接させるとともに充填バルブを開放して軟質容器内への充填を行い、軟質容器の上部に形成された密封空間の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したときに充填液の流入が停止して充填が終了するものであって、さらに、前記昇降手段を制御する制御手段と、充填バルブが開放されてからの経過時間をカウントするタイマーを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、予め設定された所要充填時間を記憶させ、充填液の流入が停止した後に、前記設定された所要充填時間になったときに制御手段が前記支持手段を下降させて充填バルブを閉じるとともに、びん口パッキンによる軟質容器の密封を解除するようにしたものである。
【0014】
また、請求項10に記載の発明に係る回転式充填装置は、前記請求項9に記載の発明のタイマーに代えて、回転体の回転速度を検出する速度検出手段とを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、回転体の回転速度と充填区間との関係を記憶させ、充填液の流入が停止した後に、充填バルブが、前記関係から求めた充填区間の下流端に到達した時点で、前記制御手段が前記支持手段を下降させて充填バルブを閉じるとともに、びん口パッキンによる軟質容器の密封を解除するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るグラビティ方式の回転式充填装置を示す概略縦断面図、図2はこの回転式充填装置の全体の構成を説明する概略平面図、図3はこの回転式充填装置に設けられた充填バルブの拡大断面図である。この充填装置(全体として符号1で示す)は、図示しない駆動源によって中央の軸2を中心に回転する回転テーブル4と、この回転テーブル4の上方にこれと一体的に回転するように設けられ、内部に充填液を貯留する充填液タンク(フィラボウル)6と、この充填液タンク6の底面外周寄りに、円周方向等間隔で取り付けた複数の充填バルブ8と、これら各充填バルブ8の下方にそれぞれ配置され、充填バルブ8とともに回転するびん台(容器支持手段)10とを備えている。これら回転テーブル4および充填液タンク6等により回転体が構成されている。前記びん台10は、図示しないシリンダのピストンロッド12に取り付けられており、このシリンダの作動により昇降する。なお、びん台10はシリンダにより昇降するタイプに限るものではなく、固定カムによって昇降させるようにしてもよい。
【0016】
この充填装置1では、ペットボトル等の軟質な素材から成る容器14が、図2に示すように、供給コンベヤ16によって搬送され、インフィードスクリュー18によって一定の間隔に切り離され、入口スターホイール20を介して搬入される。搬入された容器14は、各びん台(容器支持手段)10によって支持され回転テーブル4の回転に伴って回転搬送される。びん台10によって支持された容器14は、シリンダの作動によって上昇され、容器14内が、後に説明するびん口パッキンによって密封された後、充填バルブ8が開放されて充填液タンク6内の液体が充填される。液体が充填された容器14は、びん台10によって下降された後、出口スターホイール22を介して排出コンベヤ24上に排出されて次の工程に送られる。
【0017】
各充填バルブ8の構成について図3により詳細に説明する。充填液タンク6の底面の外周寄りに貫通孔6aが形成され、この貫通孔6aの下方側には上下に結合された円筒状のハウジング26,28が固定されるとともに、貫通孔6a内には、充填液タンク6の内部側に向けて、支持筒体30が直立して固定されている。上方ハウジング26は、上部26aの外周面が大径で、その下部26bは小径になって下方ハウジング28の内部に伸びている。下方ハウジング28は、上方ハウジング26の大径部26aの下端に固定されており、この下方ハウジング28の内面と、上方ハウジング26の小径部26bの外面との間には、間隙32が形成されている。そして、上方ハウジング26の下端には、注液パイプ34が固定されている。
【0018】
上記支持筒体30、上方ハウジング26および注液パイプ34の内部には、排気パイプ36が挿通され、支持筒体30内のスライドブッシュ38によって昇降自在に支持されている。この排気パイプ36の上部は、充填液タンク6内を上方へ伸びて、充填液の液面40上に突出しており、充填液タンク6上に配置したシリンダ42に連結されて昇降する。この排気パイプ36の外面と、上方ハウジング26の内面および注液パイプ34の内面との間の空間が充填液通路44を、そして、排気パイプ36の内部がガス通路46を構成している。従って、この実施例では、上方ハウジング26が注液管としての機能を有している。
【0019】
排気パイプ36の下端には、この排気パイプ36よりも大径のノズル48が取付けられており、上記注液パイプ34内に嵌合して摺動するようになっている。このノズル48には、注液口48aと排気口48b(図4参照)とが形成されており、注液口48aは上記充填液通路44に、排気口48bはガス通路46にそれぞれ連通している。排気パイプ36に固定されたノズル48と注液パイプ34とにより、注液口48aを開閉する液バルブ50および排気口48bを開閉するガスバルブ52が構成されており、上方ハウジング26を介して充填液タンク6に固定されている注液パイプ34に対して排気パイプ36が下降したときに、液バルブ50およびガスバルブ52が開放され、排気パイプ36が上昇したときに両バルブ50,52が閉塞される。
【0020】
上方ハウジング26の小径部26bの外周面と下方ハウジング28の内周面との間の間隙32内に、下端部にびん口パッキン54が取付けられた円筒状のホルダ56が嵌合されており、スライドブッシュ58を介して下方ハウジング28の内面を摺動する。また、円筒状ホルダ56の下部のびん口パッキン54を取付けた部分56aは、上記注液パイプ34の外面に沿って摺動する。
【0021】
この円筒状ホルダ56の上部外面にはシールリング60が装着され、また、びん口パッキン取付け部56aの内面にもOリング62が装着されて気密を保持されており、これら上方ハウジング26の小径部26b外面、下方ハウジング28、注液パイプ34および円筒状ホルダ56によってエア導入室64が形成されている。下方ハウジング28の上部壁面にはエア導入室64内に連通するエア導入口28dが設けられており、エア導入室64は図示しない方向切換弁を介してエア供給源に接続されている。このエア導入室64内は方向切換弁の切換作動によりエアが導入され、または、エアが遮断されて大気に開放される。なお、エア導入室64内に導入されるエアの圧力は、円筒状ホルダ56を介してびん口パッキン54を下方に付勢し、前記びん台10によって上昇されてきた容器14の口部に密着させることができる程度の低圧である。
【0022】
下方ハウジング28の外周には、昇降筒体66が嵌合されて昇降するようになっており、この昇降筒体66の下端に、びん台10によって上昇される容器14のセンタリングを行うガイドコーン68が取付けられている。この昇降筒体66およびガイドコーン68は、昇降筒体66の上部が下方ハウジング28の外周面によって案内されるとともに、下部のガイドコーン68の中心部が上記注液パイプ34の外面に沿って昇降するようになっている。下方ハウジング28の下端部外周にはストッパ28eが設けられており、昇降筒体66は、通常は自重により下降してこのストッパ28eに当って停止している。
【0023】
前記充填液タンク6の上端中央部に、図示しないロータリジョイントを介して充填液供給管70が接続されており(図1参照)、この充填液タンク6内に外部から充填液が供給される。充填液タンク6内の充填液の液面40は、レベルセンサ72によって常時監視されており、このレベルセンサ72からの信号によって、制御装置74が給液バルブ76の開閉を制御して、貯留された充填液量を常に一定に保つようになっている。なお、充填液タンク6内の液面40の上方の空間は、大気に開放されている。
【0024】
さらに、この充填装置1には、前記充填バルブ8の開放時間をカウントするタイマー(図示せず)が設けられており、制御装置74の記憶部に予め記憶されている正常な充填時間が経過したことを、タイマーがカウントしたときに充填バルブ8(液バルブ50およびガスバルブ52)を閉じるようになっている。
【0025】
前記構成の回転式充填装置1の作動について説明する。充填液タンク6内は、レベルセンサ72からの信号により制御装置74が給液バルブ76の開閉を制御して、常に液面40の高さが一定となるように制御されている。
【0026】
この充填装置1の充填開始時には、排気パイプ36は、その上端に連結されたシリンダ42により上昇した位置にあり、その下端に固定されたノズル48が注液パイプ34内に収納され、液バルブ50およびガスバルブ52は閉鎖されている。また、エア導入室64内は、方向切換弁によってエア供給源から遮断され、大気に開放されている。
【0027】
供給コンベヤ16によって搬送されてきた容器14は、インフィードスクリュー18および入口スターホイール20を介して充填装置1内に供給され、各びん台10上に順次載せられ回転搬送される。びん台10がその回転経路中の所定の位置に来ると、図示しないびん台昇降用シリンダが作動してびん台10が上昇し、びん台10上の容器14はガイドコーン68に案内されて上昇する。びん台10の上昇端では、容器14の口部が、ガイドコーン68を介して上方のびん口パッキン54に接触する(図4(a)参照)。
【0028】
続いて、充填液タンク6上のシリンダ42の作動により排気パイプ36を押し下げる。排気パイプ36およびノズル48が上方ハウジング(給液管)26および注液パイプ34に対して相対的に下降すると、液バルブ50およびガスバルブ52が開放する。液バルブ50の開放によって、充填液タンク6内の液が容器14内に流入を開始する。この時、びん口パッキン54を下方へ付勢するエア導入室64内は大気に開放されているため、びん口パッキン54を容器14の口部に密着させる力が作用していないので、液の流入に伴って容器14内のエアは、びん口パッキン54と容器14の口部との隙間から外に逃げ出し、また、排気パイプ36内に残留していた液も容器14内に流下する。
【0029】
排気パイプ36内の残留液が排出されて充填がスムーズに行われるようになった後、方向切換弁を作動させて、エア導入室64内にエアを導入する。このエア圧によって円筒状ホルダ56が下方へ押し下げられ、びん口パッキン54は、ガイドコーン68を介して容器14の口部に圧接されて容器14内を密封する。その後、充填液は、充填液通路44から注液口48aを通って容器14内に流入するとともに、容器14内のエアは、ノズル48の排気口からガス通路46内を通って充填液タンク6内に排出されて通常の充填が行われる(図4(b)参照)。
【0030】
容器14内への充填が進み、注液パイプ34の下端まで液が充填されると、その液は排気口48b内に入って排気パイプ36内を上昇し、充填液タンク6の液面40に一致したとき、すなわち、容器14の上部に形成された密封空間内の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したときに容器14内への充填液の流入が停止して充填が終了する(図4(c)参照)。その後、タイマーのカウントにより、予め制御装置74の記憶部に記憶されている所要充填時間が経過すると、制御装置74からの指令により、上端に連結されたシリンダ42が作動して排気パイプ36を上昇させる。排気パイプ36の上昇によって液バルブ50およびガスバルブ52が閉じる(図4(d)参照)。このように容器14内への充填液の流入が停止した直後に液バルブ50およびガスバルブ52を閉じてしまうことにより容器14の密封された上部空間に水頭圧力が作用することを防止することができる。
【0031】
続いて、方向切換弁の作動により、エア導入室64内を大気に開放する。その後びん台10が下降し、排出スターホイール22を介して容器14をコンベア24上に排出し、充填行程を完了する。液バルブ50およびガスバルブ52を閉じることにより容器14に水頭圧力がかかることを防止できるが、さらに、容器14の密封された上部空間を速やかに大気に開放することにより、容器14に対する過度の負担を防止することができ一層効果的である。なお、びん口パッキン54を備えた円筒状ホルダ56を下方へ付勢する手段は、上記実施例のようなエアを用いたものに限るものではなく、付勢力の付与および解放の切換えが可能であればその他の手段を用いてもよい。
【0032】
以上のように、制御装置74の記憶部に予め記憶されている正常な充填に必要な時間が経過すると、シリンダ42によって排気パイプ36を上昇させて液バルブ50およびガスバルブ52を閉じるようにしている。従って、例えば、回転体の回転速度が遅いため通常の充填バルブ閉鎖位置まで到達するよりも早い位置で、容器14の上部空間の圧力と充填液の供給圧力とが均衡して充填液の流入が停止した場合でも、設定された充填時間が経過すれば充填バルブ8を閉じる(液バルブ50およびガスバルブ52を閉じる)ので、ホールド時間が長くなって容器14に過大な負荷をかけることがなく、容器14の変形を防止することができる。その結果、ペットボトル等の軟質素材の容器14であっても、強度を必要以上に大きくすることなくホットパック充填が可能になり、容器コストの削減を図ることができる。
【0033】
前記効果について具体的な実施例により説明すると、例えば、容器14は、900mlの角ペットボトルであり、充填液タンク(フィラボウル)6内に貯留されている充填液の液面40の高さは200mmであり、この液面40はレベルセンサ72からの信号により制御装置74によって常に一定になるように制御されている。また、充填液タンク6の底面からノズル48先端までの長さ(正確には、充填液タンク6の底面からガスバルブ52の排気口の上端までの距離)は、400mmである。
この場合の水頭圧力は、
200+400=600mmAqとなる。
そして、この実施例でのペットボトルの耐圧力は、
−500mmAq<ペットボトル<400mmAqとする。
この場合には、ペットボトルの耐圧力よりも水頭圧力が大きいので、この水頭圧力が一定時間以上(例えば3秒以上)ペットボトルに係ると、このペットボトルが変形してしまうおそれがあるが、ペットボトルの上部密封空間に水頭圧力が作用する時間、すなわちホールド時間をきわめて短い時間に短縮することによりペットボトルに対する負担を低減させ、ペットボトルが変形することを防止することができる。
【0034】
前記実施の形態では、排気パイプ36を充填液タンク6上に設けたシリンダ42によって昇降させることにより充填バルブ8の開閉(液バルブ50とガスバルブ52の開閉)を行うようにしたが、その他の構成の充填バルブでも同様にホールド時間を短縮して軟質容器の変形を防止することができる。次に第2の実施の形態に係る充填バルブ8の構成について図5により説明する。充填液タンク6の底面に、上下に結合された円筒状のハウジング26,28が固定され、これらハウジング26,28の内部にブラケット80を介して給液管82が固定されている。この給液管82の下端には、小径の注液パイプ34が固定されている。給液管82および注液パイプ34の内部には、排気パイプ36が挿通され、後に説明する筒状ピストン84に連結されて一体的に昇降する。この排気パイプ36の上部は、充填液タンク6内を上方へ伸び、充填液の液面40上に突出している。これら排気パイプ36の外面と給液管82および注液パイプ34の内面との間の空間が充填液通路44を、そして、排気パイプ36内がガス通路46を構成している。
【0035】
排気パイプ36の下端には、この排気パイプ36よりも大径のノズル48が取付けられており、上記給液パイプ34内に嵌合して摺動するようになっている。このノズル48には、注液口48aと排気口48bとが形成されており、注液口48aは上記充填液通路44に、排気口48bはガス通路46にそれぞれ連通している。排気パイプ36に固定されたノズル48と注液パイプ34とにより、注液口48aを開閉する液バルブ50および排気口48bを開閉するガスバルブ52が構成されており、充填液タンク6に固定された給液管82および注液パイプ34に対して排気パイプ36が下降したときに両バルブ50,52が開放され、排気パイプ36が上昇したときに両バルブ50,52が閉塞される。
【0036】
上記円筒状ハウジング26,28の内面と給液管82の外面との間に、筒状ピストン84が嵌合され、その上端が連結部材86を介して上記排気パイプ36に固定されている。上方ハウジング26の下部内面にはOリング88が装着され、また、下方ハウジング28の中間部内面に環状突出部28aが形成され、その内周にもOリング90が装着されて上記筒状ピストン84の外面に摺接するようになっており、上方ハウジング26の下端面と下方ハウジング28の環状突出部28aの上面との間に気密を保持した空間92が形成されている。一方、筒状ピストン84には、この空間92内に位置する環状突出部84aが形成され、その外周にOリング94が装着されて、上記空間92を2つの圧力室96,98に区画している。下方ハウジング28の側壁には、これら両圧力室96,98内に連通するエア導入口28b,28cが形成され、方向切換弁100を介してエア供給源102に接続されている。この方向切換弁100の作動によって、両圧力室96,98の一方にエアを導入し、他方を大気に開放するようになっており、この切換によって、筒状ピストン84を上昇または下降させることにより、筒状ピストン84に連結された排気パイプ36を昇降させる。
【0037】
下方ハウジング28の上記環状突出部28aよりも下部側には、下端部にびん口パッキン54が取付けられた円筒状のホルダ58が嵌合され、スライドブッシュ59を介して下方ハウジング28の内面を摺動する。この円筒状ホルダ58の外面にはシールリング60が装着され、また、上記給液管82の下端部外周にもシールリング104が装着されてこのホルダ58に摺接するようになっており、これら下方ハウジング28、給液管82、筒状ピストン84および円筒状ホルダ58によってエア導入室64が形成されている。下方ハウジング28の壁面にはエア導入室64内に連通するエア導入口28dが設けられており、エア導入室64は、第2の方向切換弁106を介してエア供給源102に接続されている。このエア導入室64内には、第2の方向切換弁106の作動によりエアが導入され、または、エアが遮断されて大気に開放される。なお、このエア導入室64内に導入されるエアの圧力は、円筒状ホルダ58を介してびん口パッキン54を下方に付勢し、びん10台によって上昇されてきた容器14の口部に密着させることができる程度の低圧である。
【0038】
充填液タンク6の下面には、上記充填バルブ8に隣接してガイドロッド108が垂直に固定され、このガイドロッド108に、びん台10によって上昇される容器14のセンタリングを行うガイドコーン68が昇降自在に支持されている。このガイドコーン68は、通常は、自重により下降してガイドロッド108の下端に設けられたストッパ108a上に停止し、容器14が上昇した際には、この容器14とともに上昇して上記びん口パッキン54に圧接される。
【0039】
この構成に係る充填バルブ8では。先ず、充填開始時には、第1の方向切換弁100によって、筒状ピストン84の下方の圧力室98内に圧力エアを導入し、上方の圧力室96は大気に開放することにより筒状ピストン84およびこれに連結された排気パイプ36を上昇させて、液バルブ50およびガスバルブ52を閉じておく。また、第2の方向切換弁106によって、エア導入室64を大気に開放しておく。
【0040】
コンベアによって搬送されてきた容器14が充填装置1内のびん台10上に供給される。びん台10は、充填液タンク6および充填バルブ8とともに回転しつつ容器14を搬送する。所定の回転位置に来ると、シリンダ(図示せず)の作動によりびん台10を上昇させる。そのとき、びん台10上の容器14は、口部がガイドコーン68に案内されて上昇する。このびん台10の上昇端位置では、容器14の口部は、ガイドコーン68を介して上方のびん口パッキン54に接触する。びん台10および充填バルブ8が所定の位置に達すると、第1の方向切換弁100が作動されて下方の圧力室98が大気に開放されるとともに上方の圧力室96内に圧力エアが導入される。この切換によって、筒状ピストン84を介して排気パイプ36が下降し、液バルブ50およびガスバルブ52が開放される。
【0041】
液バルブ50が開いて充填液タンク6内の液が容器14内に流入を開始する。上記びん口パッキン54を下方へ付勢するエア導入室64内は大気に開放しているため、びん口パッキン54を容器14の口部に密着させる力が作用していないので、液の流入に伴って容器14内のエアは、その隙間から外に逃げ出し、また、排気パイプ36内に残留していた液も容器14内に流下する。
【0042】
容器14内への液体の流入が開始した後、第2の方向切換弁106を作動させてエア導入室64内にエアを導入する。びん口パッキン54は、ガイドコーン68を介して容器14の口部に圧接されて、容器14内を密封する。以後、給液管82および注液パイプ34内の充填液通路44および注液口48aから容器14内に充填液が流入し、排気口48bおよび排気パイプ36内のガス通路46を介して、容器14内のエアが充填液タンク2内に排出されて通常の充填が行われる。
【0043】
容器14内への充填が進み、容器14内の液面がガスバルブ52の排気口48bに達すると容器14内の上部空間が密封される。さらに液体は排気パイプ36内を上昇し、液面が充填液タンク6内の液面の高さ40に達すると液の流入が停止する。その後、タイマーのカウントにより制御装置74に予め記憶されている充填時間になると、第1の方向切換弁100が作動されて上方の圧力室96を大気に開放するとともに、下方の圧力室98内にエアを導入する。その結果、筒状ピストン84および排気パイプ36が上昇して、液バルブ50およびガスバルブ52を閉じる。第1方向切換弁100の切換の完了とほぼ同時に第2の方向切換弁106を切換えて、エア導入室64内を大気に開放し、びん口パッキン54を容器14の口部に対して圧接させる力を解放する。
【0044】
この実施の形態でも、前記第1の実施の形態と同様に充填液の流入が停止して容器14の上部密封空間の圧力と充填液の供給圧力とが平衡した状態で容器14に作用する水頭圧力を、できるだけ早く解消して、容器14に対する負担を軽減するようにしたので、容器14の変形を防止することができる。
【0045】
前記実施の形態では、タイマーにより充填時間をカウントして、制御装置74の記憶部に記憶されている目標充填時間になったときに充填バルブ8を閉じるようにしているが、ホールド時間を短縮して容器14にかかる負荷を低減するためには、充填時間を制御する構成だけでなく、例えば、回転体の回転速度に応じて充填区間を制御することによっても可能である。この場合には、制御装置74が予め充填装置1の回転速度と充填区間との関係式を記憶しておき、回転速度に応じて充填区間を演算し、設定された充填区間に到達した時点で充填バルブ8を閉じるようにする。あるいは、予め求めた回転速度と充填区間の関係についての値をマトリックス状に記憶しておき、回転速度に対応する充填区間の数値を選択して充填バルブ8を閉じるようにしてもよい。
【0046】
すなわち、前記第1の実施の形態の充填バルブ8の場合には、所定の回転位置で排気パイプ36の上端に連結されたシリンダ42を作動させ、また、第2の実施の形態の充填バルブ8の場合には、第1の方向切換弁100を切り換えて上方の圧力室96内に圧力エアを導入することにより、液バルブ50およびガスバルブ52を開放した後、エンコーダ110(図1参照)により回転速度を確認し、その回転速度によって、前記制御装置74の記憶部に記憶した関係式から充填に必要な区間を算出し、充填をしている充填バルブ8がその区間の下流端に到達したときに、前記シリンダ42または第1切換弁100を逆に作動させて液バルブ50およびガスバルブ52を閉じることにより、ホールド時間を短縮することができる。
【0047】
図6は、さらに他の実施の形態に係る充填バルブ8の構成を示すもので、前記各充填バルブ8とは充填バルブ開閉手段の構成が異なっている。前記第1の実施の形態では、シリンダ42によって排気パイプ36を昇降させることによって液バルブ50およびガスバルブ52を開閉していたが、この実施の形態では、排気パイプ昇降機構21をカムによって作動させることにより、排気パイプ36を昇降させて液バルブ50およびガスバルブ52を開閉するようになっている。なお、この実施の形態は排気パイプ昇降機構21の構成を除いて前記図3の構成と同一なので、同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0048】
上記排気パイプ36を昇降させる昇降機構21は、充填液タンク6の上部側壁を貫通して軸支された水平な回転軸23と、この回転軸23のタンク6内部側の端部に取付けられ、排気パイプ36の上端に形成された係合部36aに係合する昇降レバー25と、回転軸23のタンク外部側に固定されたシフタレバー(操作部材)27とを備えている。このシフタレバー27は、充填液タンク6の回転経路の外周に沿って配置された上流側のバルブ開放カムに干渉して一方向に回転することにより、上記昇降レバー25を回転させ、係合している排気パイプ36を押し下げる。また、シフタレバー27が下流側に配置されたバルブ閉鎖カムに干渉して逆方向に回転することにより、昇降レバー25が上方へ回動して排気パイプ36を元の高さに上昇復帰させる。
【0049】
充填バルブの開閉手段が前記のようにカム式の場合には、充填区間を制御することによりホールド時間を制御する。この場合には、制御装置74の記憶部に充填装置1の回転速度と充填区間との関係式を予め記憶させておき、設定された充填区間に到達した時点で充填バルブ8を閉じる。例えば、図7に示すように、シリンダB1によって進退動するバルブ開放用のカムA1を上流側に設置し、その下流側には、それぞれシリンダB2〜B9によって進退動する複数のバルブ閉鎖用のカムA2〜A9を設置し、バルブ開放カムA1により充填バルブ8を開放した後、エンコーダ110によって回転速度を確認し、制御装置74の記憶している回転速度と充填区間との関係式により、充填に必要な区間を算出し、その充填区間の終了位置にあるバルブ閉鎖用カム(A2〜A9のいずれか)を、シリンダ(B2〜B9)によって前記シフタレバー(操作部材)に係合する位置まで前進させて、充填バルブ8がこの位置に到達したときに液バルブ50およびガスバルブ52を閉じるようにする。
【0051】
また、図8は、カムにより液バルブおよびガスバルブの開閉を行う他のタイプの充填バルブ8を備えた回転式充填装置1を示すものである。この充填バルブ8は、ガス詰め充填と無ガス充填の兼用タイプであり、充填液タンク6の底面に形成された孔6a内に筒状のスプリングケース112が直立して固定され、このスプリングケース112内にバルブステム114が昇降可能に支持されてされている。バルブステム114の上部寄りの外周面には、環状の摺動部材116が固定されており、この摺動部材116がスプリングケース112内に嵌合し、その内周面を摺動して昇降する。スプリングケース112の下部寄りの内面に形成された段部と、上方の摺動部材116の下面との間にスプリング118が配置され、この摺動部材116およびバルブステム114を常時上方へ付勢している。バルブステム114の下部には、弁体120が取付けられ、充填液タンク6の下面に固定されているバルブブロック122内に形成された弁座122aとともに液バルブ124を構成している。
【0052】
バルブステム114の下端の中心部には、外面に円錐形のスプレッダ126が取付けられたベントチューブ128が装着されている。これらバルブステム114の内部およびベントチューブ128の内部がガス通路130を構成し、その外面側が充填液通路132を構成している。上記スプリングケース112の壁面には縦長の穴112aが形成されており、上記バルブステム114が上昇して液バルブ124を開放すると、充填液タンク6内に収容されている充填液は、この縦長の穴112aを介してスプリングケース112内に入り、開放している液バルブ124を通過して、バルブブロック122に貫通形成された通路孔122bの内面とベントチューブ128の外面との間を通って容器14内に充填される。
【0053】
上記バルブステム114の上端部の、上記充填液タンク6内の液面より上方へ突出している部分には、バルブステム114およびベントチューブ128内に形成されたガス通路130を開閉するチャージングバルブ(ガスバルブ)134が設けられている。このチャージングバルブ134は、充填液タンク6の側壁6bの上部を貫通する回転軸136の内部側端部に連結されており、回転軸136の外部側に固定されたシフタレバー(操作部材)138の回転操作によって昇降されてガス通路130の開閉を行なう。
【0054】
バルブブロック122の下方側には、ガイドロッド140を介して昇降自在に支持されたガイドコーン142が配設されており、びん台10によって上昇される容器14の口部14aにより押し上げられてともに上昇し、上記ベントチューブ128に対する容器14のセンタリングを行なう。このガイドコーン142の内周側には、びん口パッキン144が取付けられており、このびん口パッキン144が、びん台10によって上昇される容器14の口部14aとバルブブロック122の下面との間に圧接されて容器14内をシールする。
【0055】
上記バルブブロック122の内部の外周寄り(図8の左側)には、スニフト機構146が設けられている。このスニフト機構146は、上記充填液通路132を開閉する液バルブ124よりも下流側、すなわち、バルブブロック122内に貫通形成されている通路孔122b内に開口するスニフト通路122cと、スニフトチャンバー148と、これらスニフト通路122cとスニフトチャンバー148との間を開閉するスニフトバルブ150とから構成されており、容器14内への液体の充填が終了した後、このスニフトバルブ150を開放することにより、容器14のヘッドスペース(充填液の上部に残された空間)内に密封されている圧力ガスを徐々に外部に放出する。
【0056】
スニフトバルブ150は、バルブ孔150a内で進退動するスニフトスプール150bと、このスニフトスプール150bを外方へ向けて押圧するスプリング150cとを備えており、通常は、このスプリング150cによりスニフトスプール150bを押圧して上記スニフト通路122cとスニフトチャンバー148との間を遮断している。そして、このスニフトスプール150bを、スニフトカム152によって外方から押込むことにより、スニフトバルブ150が開放してスニフト通路122cとスニフトチャンバー148との間が連通する。
【0057】
このタイプの充填バルブ8でも、前記図6に示す実施の形態と同様に、回転体の周囲に複数のカムを配置し、制御装置74に充填装置1の回転速度と充填区間との関係式を予め記憶させておき、回転速度によって、複数個の充填終了用(バルブ閉鎖用)のカムを選択して制御する。あるいは、複数個の充填開始用(バルブ開放用)のカムを選択して制御することにより、ホールド時間を短縮することができる。
【0058】
グラビティ方式の充填装置では、前記各実施の形態のように、容器14との係合によらずに充填バルブ8を開閉するタイプと、容器との係合により充填バルブを開放するタイプ、すなわち容器の上昇によってびん口パッキンおよび注液パイプ等を上昇させて充填バルブを開放するタイプとがある。このような容器との係合により開閉する充填バルブを備えた充填装置にも、本発明を適用することができる。
【0059】
図9によりこのタイプの充填バルブ8について説明する。充填液タンク6の底面6aの外周寄りに上下に貫通する孔6bが形成され、この貫通孔6bの下方側に筒状のバルブボディ224が固定されている。バルブボディ224の内部には、上部が充填液タンク6の内部に延びる給液管226が摺動可能に挿通されている。この給液管226の内部に間隙を隔てて排気パイプ228が挿通され、ブラケット230を介して前記バルブボディ224に固定されている。この排気パイプ228の内部がガス通路232を、そして、排気パイプ228の外面と給液管226の内面との間の空間が液通路234を構成している。この液通路234内には、給液管226に形成された上下方向の長穴226aを介して充填液タンク6内の充填液が流入する。
【0060】
前記給液管226の下端部に注液パイプ236が固定されて一体的に昇降する。一方、前記排気パイプ228の下端には、排気パイプ228よりも大径のノズル238が固定されている。前記注液パイプ236はこのノズル238の外面を摺動して昇降するようになっている。このノズル238には、注液口240と排気口(図示せず)とが形成されており、注液口240は前記液通路234に、排気口はガス通路232にそれぞれ連通している。排気パイプ228に固定されたノズル238と、給液管226と一体の注液パイプ236とにより、注液口240を開閉する液バルブ242および排気口を開閉するガスバルブ244が構成されており、充填液タンク6に固定されている排気パイプ228に対し給液管226および注液パイプ236が上昇したときに、液バルブ242およびガスバルブ244が開放し(図9に示す状態)、給液管226および注液パイプ236が下降して、注液パイプ236の下端が前記ノズル238の下端に設けられた弁座238aに着座したときに液バルブ242およびガスバルブ244が閉じる。
【0061】
バルブボディ224の下方に突出している給液管226の下端部にはフランジ状のばね座226bが形成されており、このばね座226bとバルブボディ224の下端部に嵌装されたカップ状部材246との間にスプリング248が介装されて、給液管226および注液パイプ236を常時下方へ付勢している。前記注液パイプ236の外周には、びん口パッキン250が取り付けられており、前記びん台10(図1参照)の上昇によってびん台10上の容器14が上昇し、このびん口パッキン250に密着すると容器14内が密封される。さらにびん台10が上昇すると、びん台10上の容器14によってびん口パッキン250が押し上げられ、このびん口パッキン250と一体的に給液管226および注液パイプ236が上昇して前記液バルブ242およびガスバルブ244が開放するようになっている。なお、この実施の形態では、びん台10は、第1の実施の形態と同様にエアシリンダによって昇降されるようになっている。
【0062】
給液管226および排気パイプ228の上部には、充填終了時に排気パイプ228内に残留した液を、充填開始と同時に排出して充填時のエア通路を確保するために、排気パイプ228の上部に負圧を発生させる負圧発生室252が設けられている。この負圧発生室252については従来周知であるのでその説明を省略する。
【0063】
この実施の形態では、第1の実施の形態と同様に各充填バルブ8の開放時間をカウントするタイマーを備えており、制御装置14の記憶部に予め記憶されている正常時の所要充填時間が経過したときに、シリンダを作動させてびん台10を下降させる。
【0064】
前記構成の充填装置の作動について説明する。充填装置1内に供給された容器14は、各びん台10上に順次載せられ、回転搬送される。回転テーブル4の回転に伴ってびん台10が上昇すると、先ず、びん台10上の容器14の口部がびん口パッキン250に密着して容器14の内部が密封される。さらにびん台10および容器14が上昇すると、びん口パッキン250およびこれと一体の注液パイプ236と給液管226が上昇する。給液管226および注液パイプ236が排気パイプ228およびノズル238に対して上昇すると、液バルブ242およびガスバルブ244が開放する。
【0065】
液バルブ242およびガスバルブ244が開放すると、給液管226に形成された長穴226aから充填液通路234内に流入した充填液タンク6内の液が、ノズル238の注液口240から容器14内に流下する。びん口パッキン250によって密封された容器14内に充填液が流下するとともに、容器14内のエアはガス通路232から充填液タンク6のヘッドスペース内に排出されて充填が行われる。
【0066】
容器14内に充填された液の液面が上昇し、ノズル238に形成された排気口の高さに達すると、容器14内の上部に密封された空間が形成される。さらに、充填液はガス通路232内を上昇し、その液面の高さが充填液タンク6内に貯留されている充填液の液面40の高さと一致したとき、すなわち、容器14の上部密封空間内の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したときに充填液の流入が停止して充填が終了する。
【0067】
充填バルブ8の開放した後の時間をタイマーによりカウントしており、制御装置74の記憶部に記憶されている予め設定された所要充填時間が経過すると、びん台10が下降する。びん台10が下降すると、容器14の口部によって押し上げられていたびん口パッキン250およびこれと一体の注液パイプ236と給液管226が下降し、液バルブ242およびガスバルブ244が閉じるとともに容器14内が開放される。このように充填液の流入が停止した直後に充填バルブ8を閉じ、さらに容器14内を開放するので、容器14内の上部の空間に水頭圧力がかかる時間がきわめて短く、軟質容器であっても変形することがない。
【0068】
この実施の形態では、容器14をびん台10上に載せて搬送し、搬送中にこのびん台10をエアシリンダによって昇降させることにより充填バルブ8の開閉を行うようにしたが、容器支持手段としてびん台10に限らず、図10に示すように、容器14の首部に形成されたフランジ14aの下面側を支持して吊り下げた状態で搬送するネックグリッパ260を用いることもできる。このネックグリッパ260もエアシリンダ262によって昇降できるように構成し、所定の位置でシリンダ262を作動させて容器14を上昇させることにより、びん口パッキンを押し上げて充填バルブ8を開放し、充填開始後タイマーにより所定の時間経過後ネックグリッパ260を下降させて充填バルブ8を閉じるようにする。なお、前記各図中には示してないが、グラビティ方式の充填装置1の場合には、びん台10により容器14を支持する構成であっても、びん口パッキンに押し付けた際に容器14が潰れないように前記フランジ14aの下面側を支持するネックガイドが設けられていることは言うまでもない。
【0069】
前記実施の形態では、容器14に係合して開放される充填バルブ8を備えた充填装置1において、タイマーによって充填時間を制御することにより充填バルブ8を閉鎖してホールド時間を短縮するようにしたが、この実施の形態と同様に容器14に係合して開閉される充填バルブ8を備えた充填装置1において、充填区間の制御により充填バルブを閉鎖してホールド時間を短縮することもできる。この場合にも、びん台10またはネックグリッパ260等の容器支持手段をエアシリンダにより昇降させるようにし、制御装置74は、予め充填装置1の回転速度と充填区間との関係式を記憶しておき、充填しているバルブが設定された区間の下流端に到達した時点で、容器支持手段10,260を下降させることにより容器14との係合を外して、バルブを閉じるとともに容器14内を開放し、容器14に水頭圧力がかからないようにする。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る回転式充填装置は、回転体に設けられて充填液を貯留する充填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間隔で設けられるとともに、液通路を開閉する液バルブとガス通路を開閉するガスバルブとを有する複数の充填バルブと、各充填バルブの下方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、軟質容器の口部に当接してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンと、充填バルブを開閉する充填バルブ開閉手段とを備え、供給された軟質容器の口部をびん口パッキンによって密封した状態で充填バルブを開放して充填を行い、軟質容器の上部に形成された密封空間の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したときに充填液の流入が停止して充填が終了する回転式充填装置において、前記充填バルブ開閉手段を制御する制御手段と、充填バルブが開放されてからの経過時間をカウントするタイマーを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、予め設定された所要充填時間を記憶させ、充填液の流入が停止した後に、この設定された所要充填時間が経過したときに制御手段が充填バルブを閉鎖することにより、充填バルブが開放されている時間をほぼ一定に制御することができ、充填終了時に容器の上部密封空間に水頭圧力がかかるホールド時間を短縮することができる。その結果、軟質素材の容器であっても、強度を必要以上に大きくすることなくホットパック充填が可能になり、容器コストの削減を図ることができる。
【0071】
また、請求項2以下の各発明でも、ホールド時間を短縮することができるので、軟質素材の容器であっても、強度を必要以上に大きくすることなくホットパック充填が可能になり、容器コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る回転式充填装置の概略縦断面図である。
【図2】前記回転式充填装置の全体の構成を簡略化して示す平面図である。
【図3】前記充填装置に設けられた充填バルブの一例を示す縦断面図である。
【図4】(a)〜(d)は前記充填装置による充填の過程を順次示す説明図である。
【図5】他の充填バルブの構成を示す縦断面図である。
【図6】さらに他の充填バルブの構成を示す縦断面図である。
【図7】充填バルブの開閉を行うカムの配置の一例を示す図である。
【図8】スニフト機構を備えた充填バルブの一例を示す図である。
【図9】容器に係合して開放されるタイプの充填バルブを示す図である。
【図10】容器支持装置の一例としてのネックグリッパを示す図である。
【符号の説明】
6 充填液タンク
8 充填バルブ
10 支持手段(びん台)
14 軟質容器
42 充填バルブ開閉手段(シリンダ)
54 びん口パッキン
74 制御手段

Claims (10)

  1. 回転体に設けられて充填液を貯留する充填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間隔で設けられるとともに、液通路を開閉する液バルブとガス通路を開閉するガスバルブとを有する複数の充填バルブと、各充填バルブの下方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、軟質容器の口部に当接してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンと、充填バルブを開閉する充填バルブ開閉手段とを備え、供給された軟質容器の口部をびん口パッキンによって密封した状態で充填バルブを開放して充填を行い、軟質容器の上部に形成された密封空間の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したときに充填液の流入が停止して充填が終了する回転式充填装置において、
    前記充填バルブ開閉手段を制御する制御手段と、充填バルブが開放されてからの経過時間をカウントするタイマーを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、予め設定された所要充填時間を記憶させ、充填液の流入が停止した後に、この設定された所要充填時間が経過したときに制御手段が充填バルブを閉鎖することにより、充填バルブが開放されている時間をほぼ一定に制御することを特徴とする回転式充填装置。
  2. 回転体に設けられて充填液を貯留する充填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間隔で設けられた複数の充填バルブと、各充填バルブの下方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、軟質容器の口部に当接してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンと、充填バルブを開閉する充填バルブ開閉手段とを備え、供給された軟質容器の口部をびん口パッキンによって密封した状態で充填バルブを開放して充填を行い、軟質容器の上部に形成された密封空間の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したときに充填液の流入が停止して充填が終了する回転式充填装置において、
    前記充填バルブ開閉手段を制御する制御手段と、回転体の回転速度を検出する速度検出手段とを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、回転体の回転速度と充填区間との関係を記憶させ、充填液の流入が停止した後に、充填バルブが前記関係から求めた閉鎖位置に到達した時点で、この充填バルブを閉鎖することを特徴とする回転式充填装置。
  3. 前記充填バルブは、充填液タンクの下面に固定され内部に液通路が形成された管体と、この管体内に挿通され内部にガス通路が形成された排気パイプと、この排気パイプの昇降によって開閉される液バルブおよびガスバルブとを備え、前記充填バルブ開閉手段としてのシリンダにより排気パイプを昇降させて前記液バルブおよびガスバルブの開閉を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転式充填装置。
  4. 前記びん口パッキンを昇降させる昇降手段を設け、前記充填バルブに設けられたガスバルブの閉鎖とほぼ同時にびん口パッキンによる軟質容器内の密封を解除することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回転式充填装置。
  5. 前記充填バルブは、充填液タンクの下面に固定され内部に液通路が形成された管体と、この管体内に挿通され内部にガス通路が形成された排気パイプと、この排気パイプの昇降によって開閉される液バルブおよびガスバルブとを備え、この排気パイプは、その上部に連結された操作部材が回転体の外部に配置されたカムに係合することにより開閉されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転式充填装置。
  6. 前記カムが回転体の周囲に複数配置され、これらカムのうちのいずれかを選択して前記操作部材に係合させることを特徴とする請求項5に記載の回転式充填装置。
  7. 前記充填バルブは、内部に充填液通路とガス通路とこれら両通路の開閉を行う液バルブおよびガスバルブを有し、かつ、容器の上部密封空間を外部に連通するスニフトバルブを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転式充填装置。
  8. 前記液バルブおよびガスバルブの閉鎖とほぼ同時にスニフトバルブを開いて軟質容器内の密封を解除することを特徴とする請求項7に記載の回転式充填装置。
  9. 回転体に設けられて充填液を貯留する充填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間隔で設けられた複数の充填バルブと、各充填バルブの下方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、この支持手段を昇降させる昇降手段と、軟質容器の口部に当接してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンとを備え、軟質容器が供給された支持手段を上昇させることにより軟質容器の口部をびん口パッキンに当接させるとともに充填バルブを開放して軟質容器内への充填を行い、軟質容器の上部に形成された密封空間の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したときに充填液の流入が停止して充填が終了する回転式充填装置において、
    前記昇降手段を制御する制御手段と、充填バルブが開放されてからの経過時間をカウントするタイマーを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、予め設定された所要充填時間を記憶させ、充填液の流入が停止した後に、前記設定された所要充填時間になったときに制御手段が前記支持手段を下降させて充填バルブを閉じるとともに、びん口パッキンによる軟質容器の密封を解除することを特徴とする回転式充填装置。
  10. 回転体に設けられて充填液を貯留する充填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間隔で設けられた複数の充填バルブと、各充填バルブの下方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、この支持手段を昇降させる昇降手段と、軟質容器の口部に当接してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンとを備え、軟質容器が供給された支持手段を上昇させることにより軟質容器の口部をびん口パッキンに当接させるとともに充填バルブを開放して軟質容器内への充填を行い、軟質容器の上部に形成された密封空間の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したときに充填液の流入が停止して充填が終了する回転式充填装置において、
    前記昇降手段を制御する制御手段と、回転体の回転速度を検出する速度検出手段とを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、回転体の回転速度と充填区間との関係を記憶させ、充填液の流入が停止した後に、充填バルブが、前記関係から求めた充填区間の下流端に到達した時点で、前記制御手段が前記支持手段を下降させて充填バルブを閉じるとともに、びん口パッキンによる軟質容器の密封を解除することを特徴とする回転式充填装置。
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