JPH07187291A - 充填装置 - Google Patents

充填装置

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Publication number
JPH07187291A
JPH07187291A JP34882193A JP34882193A JPH07187291A JP H07187291 A JPH07187291 A JP H07187291A JP 34882193 A JP34882193 A JP 34882193A JP 34882193 A JP34882193 A JP 34882193A JP H07187291 A JPH07187291 A JP H07187291A
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JP
Japan
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filling
container
liquid
bottle mouth
packing
Prior art date
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Application number
JP34882193A
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English (en)
Inventor
Hideaki Hirose
英昭 広瀬
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Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】液バルブの開放後直ちに充填が開始されるよう
にした充填装置の構造を簡単にする。 【構成】充填液タンク2の底面に充填ヘッド4が固定さ
れ、その下方に容器台6が配置されている。充填ヘッド
4は、給液管15、排気管16、びん口パッキン36等
を備えており、このパッキン36とともに給液管15を
上昇させると液バルブ26が開放されて充填が行なわれ
る。容器台6には、びん口パッキン36を押上げるネッ
ク支持ガイド48と、このガイド48を上昇させるエア
シリンダ60が設けられている。充填開始時にはガイド
48を上昇させておく。すると、びん口パッキン36は
容器18の口部18aに密着せず上方へ押上げられる。
液バルブ26が開放して液が流入すると、容器18内の
エアは、びん口パッキン36と容器18との間の間隙か
ら大気中に排出される。その後、びん口18aをシール
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内に液体を充填す
る充填装置に係り、特に、容器の口部をシールした状態
で、給液管から容器内に液体を充填しつつ、その容器内
のエアを排気パイプを介して充填タンク内へ排出するグ
ラビティ方式の充填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】グラビティ方式の充填装置は一般に、充
填液を貯留して回転する充填液タンクと、この充填液タ
ンクの底部外周寄りに円周方向等間隔で設けられた複数
の充填ヘッドと、これら各充填ヘッドの下方にそれぞれ
配置され、容器を載せて昇降する容器台とを備えてい
る。そして、上記各充填ヘッドの構成としては、充填液
タンクに昇降自在に設けられ、上昇時に液バルブを開放
して容器内に液体の充填を行う給液管と、この給液管に
取付けられて一体的に昇降し、容器の口部に密着されて
その容器内をシールするびん口パッキンと、上記容器内
への液体の充填時に、シールされている容器内の空気を
外部に排出する排気パイプとを備えたものが従来から知
られている。
【0003】上記構成に係るグラビティ方式の充填装置
では、容器内に充填された液体の液面が次第に上昇して
排気パイプの排気口に達すると、この充填された液体が
排気パイプ内を上昇し、排気パイプ内における液面が充
填液タンク内の液面に一致すると充填が終了し、その状
態で液バルブおよびエアバルブを閉じるようになってい
るため、充填終了後に排気パイプ内に充填液が残留して
しまう。そのため、次回の充填時に液バルブとエアバル
ブを開放しても、排気パイプ内の排気通路が閉塞された
状態となり、その残留液が排出されて排気通路が本来の
機能を回復するまでは充填液の充填が行われず、また
は、充填が行われても、その流入速度が著しく遅くなる
という欠点を有していた。
【0004】そこで、充填開始時に、排気パイプ内に残
留している液を排出し、または、完全に排出できなくと
も、排気パイプ内の残留液の安定した状態をくずすこと
により、充填中に容器内から排出されるエアの通路を確
保することができるように、排気パイプの上部に負圧を
生じさせる負圧発生室を設けた充填装置が既に提案され
ている(特公昭58−52914)。この負圧発生室
は、給液管の上端に固定したプランジャを排気パイプの
上端開口部内に摺動自在に密嵌した構成を有しており、
給液管とともにプランジャが上昇すると、排気パイプ内
の容積が増大して負圧が発生し、その後プランジャがさ
らに上昇すると、排気パイプの上部と充填液タンクの上
部空間内が連通して、排気パイプ内に残留していた充填
液が吸い上げられて充填液タンク内に排出されるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の構成に係る従来
の充填装置では、充填開始時に排気パイプ内のエア通路
を確保するための構成としてプランジャを用いているた
めに、構造的に複雑でありコスト高になるという欠点が
あった。しかも、このプランジャが接液部に設けられて
いるため、サニタリー面で好ましくないという問題があ
った。また、液の充填中に密封された容器内から排出さ
れるエアは、常に細い排気パイプ内を通過していくた
め、通路抵抗が大きく、充填時間が長くなってしまうと
いう問題もあった。
【0006】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、プランジャによる負圧発生機構を用いることな
く、排気パイプ内に残留していた充填液を、次の充填開
始時にすみやかに排出することにより充填開始のタイミ
ングを早くするとともに、容器内から排出されるエアの
排気抵抗を無くすことにより充填速度を速くして、充填
時間を短縮することができる充填装置を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る充填装置
は、充填液を貯留するタンクと、この充填液タンクの下
面に取付けられた充填ヘッドと、充填ヘッドの下方に配
置され、容器を載せて昇降する容器台とを備えており、
上記充填ヘッドが、充填液タンクの下面に昇降可能に支
持された給液管と、この給液管内に配置されて、充填液
タンク側に固定された排気パイプと、排気パイプに対す
る給液管の上昇によって開放され、下降によって閉鎖さ
れる液バルブおよびエアバルブと、容器の口部に密着し
て容器内をシールするびん口パッキンとから構成され、
びん口パッキンを上昇させることにより給液管を共に上
昇させて上記両バルブを開放させるようにしたものであ
って、さらに、容器台上に配設されてびん口パッキンを
押上げ可能な押上げ手段と、この押上げ手段を昇降させ
る昇降手段とを設け、容器台の上昇により充填を開始す
る際に、昇降手段によって押上げ手段を上昇させること
により、びん口パッキンを容器に密着しない位置まで押
上げ、充填開始後、押上げ手段を下降させることによ
り、びん口パッキンを容器の口部に密着させるようにし
たものである。
【0008】
【作用】上記構成の充填装置では、容器を載せた容器台
が上昇して充填を開始する際には、びん口パッキンを押
上げる押上げ手段が昇降手段によって上昇されているの
で、びん口パッキンが容器の口部に密着しない高さまで
押上げられる。そのため充填開始時には容器内がシール
されていないため、給液管から液が流入するにつれて容
器内のエアは、容器の口部とびん口パッキンとの間隙か
ら大気中に排出されるので、両バルブの開放後直ちに充
填が開始される。しかも、細い排気パイプ内を通って排
出される場合のような通路抵抗がないので、充填速度が
高速化される。また、前回の充填後に排気パイプ内に残
留していた充填液も直ちに容器内に落下する。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係る充填装置に設けら
れた複数の充填ヘッドの1つを示す縦断面図、図2およ
び図3は、本実施例に係る充填装置による充填時の作動
状態を説明する縦断面図である。この充填装置は、内部
に充填液を貯留し、図示しない駆動手段によって回転さ
れる充填液タンク2と、この充填液タンク2の底面外周
部寄りに、円周方向等間隔で取付けられた複数の充填ヘ
ッド(全体として符号4で示す)と、各充填ヘッド4の
下方の対応する位置にそれぞれ配置され、充填ヘッド4
とともに回転しつつカム等の昇降手段(図示せず)によ
って昇降される複数の容器台6(図2および図3参照)
とを備えている。
【0010】各充填ヘッド4の構成について詳細に説明
する。充填液タンク2の底面の外周寄りに貫通孔2aが
形成され、この貫通孔2aの下面側に、環状の取付け部
材8を介して円筒状のボディ10が固定されている。こ
の円筒状のボディ10内に、注液パイプ12が液密を保
持して嵌合され、上下に摺動可能に支持されている。こ
の注液パイプ12の下端部には、注液パイプ12よりも
やや小径のメインパイプ14が固定されている。これら
注液パイプ12とメインパイプ14から成る給液管15
の内部には排気パイプ16が配置され、連結部材19を
介して上記充填液タンク2の底面の取付け部材8に固定
されている。注液パイプ12および排気パイプ16の上
部は、充填液タンク2の液面よりも上方に延びてそのエ
ア室内に開放している。なお、注液パイプ12の側壁に
は縦長の開口部12aが形成されており、この開口部1
2aを介して充填液タンク2内の液を注液パイプ12内
に導入できるようになっている。
【0011】この排気パイプ16と、上記注液パイプ1
2およびメインパイプ14から成る給液管15との間に
は空間が形成されており、この空間が、充填液タンク2
内の液を容器18内に充填する充填液通路20を構成し
ている。また、排気パイプ16内が、充填時に容器18
内のエアを上記充填液タンク2の上部のエア室内に排出
する排気通路22を構成している。排気パイプ16の下
端部には、この排気パイプ16よりも大径のノズル24
が取付けられており、上記注液パイプ12の下端に取付
けられたメインパイプ14内に嵌合して相対的に摺動で
きるようになっている。このノズル24には、注液口2
4aと排気口(図示せず)とが形成されており、注液口
24aは上記充填液通路20に、排気口は上記排気通路
22にそれぞれ連通している。排気パイプ16に固定さ
れたノズル24に形成されている注液口24aおよび排
気口と、その外側を上下に摺動するメインパイプ14と
により、注液口24aを開閉する液バルブ26および排
気口を開閉するエアバルブ28が構成されている。従っ
て、環状の取付け部材8を介して充填液タンク2側に固
定されている排気パイプ16およびノズル24に対し
て、注液パイプ12およびメインパイプ14が上昇した
ときに、液バルブ26およびエアバルブ28が開放さ
れ、注液パイプ12およびメインパイプ14が下降した
ときにこれら両バルブ26,28が閉塞される。
【0012】上記注液パイプ12とメインパイプ14と
の連結部の外周側には、複数のリング部材を組合せてな
る筒状部材30が固定され、これら注液パイプ12およ
びメインパイプ14と一体的に昇降するようになってい
る。この筒状部材30の上面に形成された段部はばね座
になっており、このばね座と、上記円筒状のボディ10
の外面に形成された段部(ばね座)との間に配設された
第1のスプリング32によって、筒状部材30が常時下
方へ付勢されており、注液パイプ12とメインパイプ1
4がノズル24に対して下降して上記液バルブ26およ
びエアバルブ28を閉塞している。
【0013】注液パイプ12の下端に固定されたメイン
パイプ14の外周には、後に説明する容器台6によって
上昇されてくる容器18の口部18aを案内するガイド
コーン34が、このメインパイプ14に対して昇降可能
に嵌合されている。このガイドコーン34の内周側の上
部には、容器18の口部18aに密着して容器18内を
シールするびん口パッキン36が取付けられている。上
記筒状部材30の下面とこのガイドコーン34の上面と
の間には第2のスプリング38が配置され、ガイドコー
ン34を上記筒状部材30に対して常時下方へ付勢して
いる。なお、このガイドコーン34は、図示しないスト
ッパによって非作動時には図1に示す位置に停止するよ
うになっており、下方から押し上げる力が作用すると、
先ず第2のスプリング38を撓めて上昇し、上方の筒状
部材30に当接すると、さらに、上方の第1のスプリン
グ32を撓めてこの筒状部材30も共に押し上げること
により、上記注液パイプ12およびメインパイプ14を
上昇させて、液バルブ26とエアバルブ28とを開放す
る。なお、この実施例では、第2のスプリング38によ
ってびん口パッキン36を常時下方へ付勢しているが、
びん口パッキンの自重によって容器をシールするように
しても良い。
【0014】上記各充填ヘッド4の下方には、それぞれ
容器台6が配置されている。この容器台6の構成につい
て上記図2、図3および容器台6の斜視図である図4、
容器台6の正面図である図5により詳細に説明する。容
器台6は、図示しない昇降ロッド上に固定されて昇降す
る水平なびん台プレート40と、このびん台プレート4
0の端部に直立して固定された一対の支柱42,44
と、これら支柱42,44の中間部に取付けられた胴部
支持ガイド46と、支柱42,44の上端部に昇降可能
に支持されたネック支持ガイド48等を備えている。中
間部の胴部支持ガイド46は、その前面(容器18側)
に、びん台プレート40上に載せられる容器18の胴径
よりもやや大きい内径を有する円弧状の切欠き46aが
形成されており、びん台プレート40上に載せられた容
器18の胴部を保持してセンタリングを行なう。
【0015】また、支柱42,44の上端には、それぞ
れガイドロッド50,52が直立して固定されており、
上記ネック支持ガイド48は、このガイドロッド50,
52に摺動自在に嵌合したガイドスリーブ54,56間
に取付けられて、これらガイドスリーブ54,56と一
体的に昇降する。このネック支持ガイド48は、容器1
8の首部の径よりもやや大きい内径を有する円弧状の切
欠き48aが形成されており、びん台プレート40上に
載せられた容器18の首部を支持するようになってい
る。このネック支持ガイド48の円弧状の切欠き48a
の両側の部分48bは、上記充填ヘッド4に設けられて
いるガイドコーン34の下端面に係合してこれを押し上
げる押上げ部を構成している。上記両支柱42,44
の、胴部支持ガイド46とネック支持ガイド48の中間
に、水平な取付けプレート58が固定され、この取付け
プレート58上にエアシリンダ60が配置されている。
このエアシリンダ60の作動ロッド60aは、上記ネッ
ク支持ガイド48の下面側に連結されており、このエア
シリンダ60の作動によってネック支持ガイド48が昇
降される。
【0016】次に、上記構成に係る充填装置の作動につ
いて図6を参照して説明する。図示しないボトルコンベ
アによって連続的に搬送されてきた容器18は、供給ス
ターホイール62によって、本実施例に係る充填装置
(全体として符号64で示す)内に供給される。充填装
置64内には、多数の容器台6が等間隔で配設されてお
り、A位置において各容器台6上に容器18が載せられ
る。びん台プレート40上に容器18を載せた容器台6
は、図6の矢印R方向へ回転しつつB位置から上昇を開
始し、C位置で上昇端に達する。従来の充填装置では、
容器台の上昇によって上昇された容器の口部がびん口パ
ッキンに密着しそのままびん口パッキンを押し上げるこ
とにより、注液管およびメインパイプを上昇させて、液
バルブとエアバルブを開放して充填を開始するが、本実
施例装置では、容器台6を上昇させて充填を開始する際
には、エアシリンダ60を作動させてネック支持ガイド
48を上昇させておき、このネック支持ガイド48の切
欠き48aの両側に設けられた押上げ部48bをガイド
コーン34の下面に係合させてガイドコーン34を押上
げるようになっている。
【0017】ガイドコーン34がメインパイプ14の周
囲に沿って押上げられると、その上端部が上方の筒状部
材30の下端面に当接し、この筒状部材30も共に押し
上げる。筒状部材30は、注液パイプ12とメインパイ
プ14の外周に固定されているので、筒状部材30の上
昇によってこれら注液パイプ12とメインパイプ14が
一体的に上昇し、メインパイプ14とその内部の排気パ
イプ16に取付けられているノズル24との間に構成さ
れた液バルブ26およびエアバルブ28が開放し、充填
が開始する。エアシリンダ60の作動によって押上げら
れるネック支持ガイド48の上昇量は、ガイドコーン3
4の内部に設けられたびん口パッキン36が容器台6上
の容器18の口部18aに当接しない高さまで上昇する
ように設定されている(図2参照)。従って、液バルブ
26およびエアバルブ28の開放によって充填が開始す
る時点では、びん口パッキン36は容器18の口部18
aよりも上方に位置している(図2の状態)ので、この
容器18内はシールされていない。
【0018】容器18内がシールされない状態で液バル
ブ26およびエアバルブ28が開放すると、充填液タン
ク2から、注液パイプ12の側壁に形成された縦長の開
口部12aを通って充填液通路20内に流入した液が容
器18内に充填される。この充填につれて容器18内か
ら排出されるエアは、本実施例では、びん口パッキン3
6と容器18の口部18aとの間が開放しているので、
排気パイプ16内を通って排出される必要がなく、びん
口パッキン36と容器18の口部18aとの間の間隙か
ら直接外部へ放出される。従って、排気パイプ16内が
充填液によって閉塞されていても、すみやかに充填が開
始される。また、容器18内が大気に開放されているた
め、前回の充填により排気パイプ16内に残留していた
充填液も、直ちに容器18内に落下する。しかも、容器
18内をシールしない状態で充填をしている間は、容器
18内から排出されるエアの排気抵抗がないため、排出
するエアをすべて排気パイプ16内を通過させる場合よ
りもはるかに充填速度が速くなる。
【0019】排気パイプ16内に残留していた充填液が
容器18内に落下した後に、エアシリンダ60によって
ネック支持ガイド48を下降させる(図6のD位置)。
ネック支持ガイド48の下降によって、ガイドコーン3
4を押上げる力が除かれると、上記第1のスプリング3
2によって筒状部材30およびガイドコーン34が下方
へ押し下げられ、ガイドコーン34内のびん口パッキン
36が容器18の口部18aに圧接されて容器18内が
シールされる(図3の状態)。その後は、充填液通路2
0から容器18内に液が充填されるにつれて、容器18
内のエアは、ノズル24の排気口から排気パイプ16内
を通って充填液タンク2内の液面の上部のエア室内に排
出される。
【0020】そして、容器18内に充填された液の液面
が上昇して、ノズル24の排気口の高さに達すると、液
は排気パイプ16内に入って上昇し充填液タンク2内の
液面の高さに一致すると、容器18内への液の流入が停
止して充填が終了する(図6の位置E)。その後、容器
台6を下降させると、容器18の口部18aによって押
上げられていたガイドコーン34および筒状部材30
が、第2のスプリング38および第1のスプリング32
によって下降されて図1の状態にもどる。筒状部材30
の下降によって、これと一体の注液パイプ12およびメ
インパイプ14が下降して液バルブ26およびエアバル
ブ28が閉じられる(図6の位置F〜G)。容器18内
への液の充填の完了後、図6の位置Hにおいて、容器1
8を排出スターホイール66によってボトルコンベア上
に排出して次の工程に送る。上記充填装置64の構成で
は、何らかの異常により本機が停止した場合には、エア
シリンダへ60のエアの供給は停止されるようになって
おり、容器18をシールしないまま充填が行なわれて液
が溢れてしまう等のおそれはない。また、容器台6上に
容器18が供給されなかった場合には、図示しないセン
サによって感知してエアシリンダ60へのエアの供給を
遮断し、ネック支持ガイド48を上昇させないようにな
っており、この場合には、両バルブ26,28が開か
ず、いわゆるノーボトル・ノーフィルを達成することが
できる。
【0021】なお、上記実施例では、充填開始時に、エ
アシリンダ60によってネック支持ガイド48を上昇さ
せておくことによりガイドコーン34を上昇させ、びん
口パッキン36が容器18の口部18aに密着しないよ
うにしておくことにより、前回の充填によって排気パイ
プ16内に残留していた充填液を容器18内に落下させ
て充填がスムーズに行なわれるようになった後に、すぐ
にガイドコーン34を下降させて容器18内をシールす
るようにしている。しかしながら、グラビティ方式の充
填装置では、充填の終了する時点で容器18の口部18
aにびん口パッキン36を密着させておけば、液面を所
定の高さに設定することができるので、充填の終了間際
までガイドコーン34を上昇させて容器18内をシール
しない状態にしておいても良い。この場合には、排出さ
れるエアの排気抵抗が充填継続中ほとんどないので、よ
り高速な充填を行なうことができる。また、上記充填装
置64を洗浄する場合には、ネック支持ガイド48を上
昇させてバルブを開放することができるので、洗浄装置
として利用することもできる。
【0022】また、上記実施例では、ネック支持ガイド
48をびん口パッキンの押上げ手段として利用したが、
ネック支持ガイドは容器台上に固定しておき、これと別
個にびん口パッキン押上げレバーを設けて、エアシリン
ダによって昇降させるようにしても良い。なお、びん口
パッキン押上げ手段を昇降させる昇降手段は、エアシリ
ンダに限らず、その他の手段を用いることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、充
填液タンクの下面に昇降可能に支持された給液管と、こ
の給液管内に配置されて、充填液タンク側に固定された
排気パイプと、排気パイプに対する給液管の上昇によっ
て開放され、下降によって閉鎖される液バルブおよびエ
アバルブと、容器の口部に密着して容器内をシールする
びん口パッキンとから構成された充填ヘッドによって充
填を行なう充填装置に、びん口パッキンを上昇させる押
上げ手段と、この押上げ手段を昇降させる昇降手段とを
設け、液バルブおよびエアバルブを開放して充填を行な
う時点では、上記押上げ手段によってびん口パッキンを
容器の口部に密着しない高さまで上昇させておくことに
より、従来の装置に比べて極めて簡単な構造により、直
ちに充填を開始させることが可能な充填装置を得ること
ができ、また、サニタリー上の問題も除くことができ
る。しかも、充填時に容器内から排出されるエアの排出
抵抗をなくして充填速度を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る充填装置の要部の縦断
面図である。
【図2】上記充填装置の作動状態(充填開始時のびん口
をシールしない状態)を示す縦断面図である。
【図3】上記充填装置の作動状態(びん口をシールした
充填状態)を示す縦断面図である。
【図4】容器台の斜視図である。
【図5】容器台の正面図である。
【図6】上記充填装置によって充填を行なう過程を説明
する概略平面図である。
【符号の説明】
2 充填液タンク 4 充填ヘッド 6 容器台 15 給液管 16 排気パイプ 18 容器 18a 容器の口部 26 液バルブ 28 エアバルブ 36 びん口パッキン 48 びん口パッキンの押上げ手段(ネック支持ガイ
ド) 60 昇降手段(エアシリンダ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填液を貯留するタンクと、この充填液
    タンクの下面に取付けられた充填ヘッドと、充填ヘッド
    の下方に配置され、容器を載せて昇降する容器台とを備
    え、上記充填ヘッドが、充填液タンクの下面に昇降可能
    に支持された給液管と、この給液管内に配置されて、充
    填液タンク側に固定された排気パイプと、排気パイプに
    対する給液管の上昇によって開放され、下降によって閉
    鎖される液バルブおよびエアバルブと、容器の口部に密
    着して容器内をシールするびん口パッキンとから構成さ
    れ、びん口パッキンを上昇させることにより給液管を共
    に上昇させて上記両バルブを開放させる充填装置におい
    て、容器台上に配設されてびん口パッキンを押上げ可能
    な押上げ手段と、この押上げ手段を昇降させる昇降手段
    とを設け、容器台の上昇により充填を開始する際に、昇
    降手段によって押上げ手段を上昇させることにより、び
    ん口パッキンを容器に密着しない位置まで押上げ、充填
    開始後、押上げ手段を下降させることにより、びん口パ
    ッキンを容器の口部に密着させることを特徴とする充填
    装置。
JP34882193A 1993-12-27 1993-12-27 充填装置 Pending JPH07187291A (ja)

Priority Applications (1)

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JP34882193A JPH07187291A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 充填装置

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