JP2589255B2 - 充填機の空寸調整装置 - Google Patents

充填機の空寸調整装置

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JP2589255B2
JP2589255B2 JP4306439A JP30643992A JP2589255B2 JP 2589255 B2 JP2589255 B2 JP 2589255B2 JP 4306439 A JP4306439 A JP 4306439A JP 30643992 A JP30643992 A JP 30643992A JP 2589255 B2 JP2589255 B2 JP 2589255B2
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内に液体を充填す
る充填機に係り、より詳しくは、充填後の容器内の上部
に残存する空間、すなわち容器内の空寸を調整すること
ができる充填機の空寸調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】充填機は一般に、充填液を貯留して回転
する充填液タンクと、この充填液タンクの底部外周寄り
に円周方向等間隔で設けられた充填ヘッドと、各充填ヘ
ッドの下方にそれぞれ配置され、容器を載せて昇降する
容器台とを備えており、上記充填ヘッドとして、充填液
タンクに昇降自在に設けられ、上昇時に液バルブを開放
して容器内に液体の充填を行う注液パイプと、この注液
パイプと一体的に昇降し、容器の口部に密着されてその
容器を密封するびん口パッキンと、上記容器内への液体
の充填時に、容器内の空気を外部に排出する排気パイプ
とを備えたものが従来から知られている。
【0003】上記構成に係る充填機では、容器台によっ
て上昇された容器の口部が、びん口パッキンに密着した
後これを押上げることにより、びん口パッキンと一体の
注液パイプを上昇させ、排気パイプの下端部に設けられ
た注液口(液バルブ)と排気口(エアバルブ)を開放し
て容器内への充填が行われるようになっている。この
際、排気パイプは容器内に所定量だけ挿入されるように
なっており、この排気パイプの下端部に設けられた排気
口の高さまで液が充填されると、充填液は排気パイプ内
を上昇し、充填液タンク内の液面の高さに達すると充填
が終了するので、容器内には、その口部と容器内に挿入
されている排気パイプの排気口の位置との高さの差だけ
の残存空間(いわゆる空寸)が形成される。
【0004】容器内の空寸を変更するためには、排気パ
イプの容器内への挿入量を変更すればよい。すなわち、
容器口部と密着して上昇するびん口パッキンと排気パイ
プとの相対的な位置を変更すればよく、このような充填
機の空寸を調整する装置が既に提案されている。例え
ば、実開昭62−8998は、スペーサを手動によって
入れ換えることにより、排気パイプとびん口パッキンと
の相対的位置を変え、また、実開平3−43500は、
びん口パッキンと注液パイプとの連結を手動操作により
外した後、充填液タンクを昇降させ、洗浄カップによっ
てびん口パッキンを所定量押し上げた後、再びびん口パ
ッキンと注液パイプとをロックするものである。
【0005】上記従来の空寸調整装置は、手動式または
半自動式であるため、いずれも手動の操作が必要であ
り、操作が煩雑でしかも時間がかるという問題があっ
た。また、上記各装置は、予め定められた高さでの段階
的変更だけが可能であり、無段階の調整を行うことはで
きなかった。そこで本出願人は、自動的にしかも無段階
の調整をすることができる自動空寸調整装置を考案し既
に出願した(実願平2−117390)。この空寸調整
装置は、エアロック機構を解除して注液パイプとびん口
パッキンとの連結を外した後、びん口パッキンとその下
方に配設された容器台との間に洗浄カップを挿入し、充
填液タンクを下降させてびん口パッキンを洗浄カップに
よって押し上げることにより、充填液タンクに固定され
ている排気パイプに対するびん口パッキンの高さ位置を
変更し、再びエアロック機構によりロックするものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の構成に係る自動
式の空寸調整装置は、手動による操作が必要なく、作業
性はよくなったが、なお洗浄カップの引き出し操作は必
要であり、また、充填機の運転中に少量だけ空寸を変更
する必要が生じた場合等には、簡単に変更することがで
きないという問題があった。
【0007】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、洗浄カップ等の装置を使うことなく、充填液タン
クの昇降のみで空寸を調整することができる充填機の空
寸調整装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る充填機の空
寸調整装置は、充填液を貯留する充填液タンクと、充填
液タンクの底面に固定され、その内部に液通路が形成さ
れる管体と、この管体内に昇降可能に配置され、その内
部に排気通路が形成される排気パイプと、この排気パイ
プを昇降させる昇降手段と、排気パイプの下部に設けら
れ、上記管体の下部に取付けられた注液パイプに対する
排気パイプの下降によって開放され、上昇によって閉鎖
される液バルブおよびエアバルブと、管体に対して昇降
可能に設けられたホルダと、このホルダの下端に取付け
られ、注液パイプに対して気密を保持して昇降するびん
口パッキンと、ホルダを下方へ付勢する付勢手段と、容
器を上昇させてその口部を上記びん口パッキンに密着さ
せる容器昇降手段と、充填液タンクを昇降させるタンク
昇降手段とを備えている。
【0009】
【作用】上記空寸調整装置では、びん口パッキンは、管
体およびこの管体の下部に固定された注液パイプと排気
パイプに対して昇降可能であり、容器台によって上昇さ
れる容器の口部によって充填時におけるその高さが決定
し、注液パイプと排気パイプは、充填タンクの昇降によ
って、充填時におけるびん口パッキンの高さと独立して
その高さが決定するので、充填タンクの昇降のみによっ
て容器内の空寸が調整される。
【0010】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係る空寸調整装置を備
えた充填機の縦断面図、図2はその概略平面図、図3は
充填液タンクの底面に円周方向等間隔で設けられている
充填ヘッドの縦断面図であり、この充填機は、図示しな
い駆動源によって回転される回転テーブル1と、この回
転テーブル1の上方にこれと一体的に回転するように設
けられ、内部に充填液を貯留する充填液タンク2と、こ
の充填液タンク2の底面外周部寄りに、一定の間隔で取
付けた多数の充填ヘッド4と、各充填ヘッド4の下方に
それぞれ配置され、充填ヘッド4と共に回転しつつカム
5によって昇降する容器台3とを備えている。
【0011】上記充填液タンク2は、回転テーブル1と
一体的に回転するとともに、タンク昇降機構11によっ
て回転テーブル1に対して昇降できるようになってい
る。このタンク昇降機構11は、充填液タンク2の底部
中央に固定された垂直なねじ軸13と、回転テーブル1
の中央部に回転可能に支持されて上記ねじ軸13が螺合
するナット15と、このナット15の下部に固定された
ベベルギア15aと、モータMによって回転される水平
な回転軸17と、この水平な回転軸17に固定されて上
記ベベルギア15aに噛合うベベルギア17aとを備え
ており、モータMの回転によって両ベベルギア15a,
17aを介してナット15を回転させることによりねじ
軸13を昇降させて、上記充填液タンク2を昇降できる
ようになっている。
【0012】各充填ヘッド4の構成について図3により
詳細に説明する。なお、図3は、容器Bが上昇して、充
填を開始する直前の状態を示す。充填液タンク2の底面
の外周寄りに貫通孔2aが形成され、この貫通孔2aの
下方側には上下に結合された円筒状のハウジング6,8
が固定されるとともに、貫通孔2a内には、充填液タン
ク2の内部側に向けて、支持筒体9が直立して固定され
ている。上方ハウジング6は、上部6aの外周面が大径
で、その下部6bは小径になって下方ハウジング8の内
部に伸びている。下方ハウジング8は、上方ハウジング
6の大径部6aの下端に固定されており、この下方ハウ
ジング8の内面と、上方ハウジング6の小径部6bの外
面との間には、間隙7が形成されている。そして、上方
ハウジング8の下端には、注液パイプ16が固定されて
いる。
【0013】上記支持筒体9、上方ハウジング6および
注液パイプ16の内部には、排気パイプ18が挿通さ
れ、支持筒体9内のスライドブッシュ19によって昇降
自在に支持されている。この排気パイプ18の上部は、
充填液タンク2内を上方へ伸びて、充填液の液面14上
に突出しており、後に説明する排気パイプ昇降機構21
によって昇降される。この排気パイプ18の外面と、上
方ハウジング6の内面および注液パイプ16の内面との
間の空間が充填液通路22を、そして、排気パイプ18
内が排気通路24を構成している。従って、この実施例
では、上方ハウジング6が注液管としての機能を有して
いる。
【0014】排気パイプ18の下端には、この排気パイ
プ18よりも大径のノズル26が取付けられており、上
記注液パイプ16内に嵌合して摺動するようになってい
る。このノズル26には、注液口26aと排気口(図示
せず)とが形成されており、注液口26aは上記充填液
通路22に、排気口は排気通路24にそれぞれ連通して
いる。排気パイプ18に固定されたノズル26と注液パ
イプ16とにより、注液口26aを開閉する液バルブ2
8および排気口を開閉するエアバルブ30が構成されて
おり、上方ハウジング6を介して充填液タンク2に固定
されている注液パイプ16に対して排気パイプ18が下
降したときに、液バルブ28およびエアバルブ30が開
放され、排気パイプ18が上昇したときに両バルブ2
8,30が閉塞される。
【0015】上記排気パイプ18を昇降させる昇降機構
21は、充填液タンク2の上部側壁を貫通して軸支され
た水平な回転軸23と、この回転軸23のタンク2内部
側の端部に取付けられ、排気パイプ18の上端に形成さ
れた係合部18aに係合する昇降レバー25と、回転軸
23のタンク外部側に固定された作動レバー27とを備
えており、作動レバー27が、充填液タンク2の回転経
路の外周に沿って配置された上流側の第1固定カム29
(図2参照)に干渉して一方向に回転することにより、
上記昇降レバー25が回転されて、係合している排気パ
イプ18を押し下げ、作動レバー27が下流側に配置さ
れた第2の固定カム31に干渉して逆方向に回転するこ
とにより、昇降レバー25が上方へ回動して排気パイプ
18を引上げて元の位置に上昇復帰させる。なお、排気
パイプ18の昇降手段は図示のものに限らず、アクチュ
エータ等従来周知の種々の手段を用いることができる。
【0016】上方ハウジング6の小径部6bの外周面と
下方ハウジング8の内周面との間の間隙7内に、下端部
にびん口パッキン52が取付けられた円筒状のホルダ5
4が嵌合されており、スライドブッシュ56,57を介
して上方ハウジング6の小径部6bの外面を摺動する。
また、円筒状ホルダ54の下部のびん口パッキン52を
取付けた部分54aは、上記注液パイプ16の外面に沿
って摺動する。円筒状ホルダ54の外周面の段部54b
と、上方ハウジング6の大径部6aと小径部6bとをつ
なぐ段部6cとの間に、スプリング61が配設されてこ
の円筒状ホルダ54を常時下方へ付勢している。スプリ
ング61に押されたこの円筒状ホルダ54は、非作動時
には、後に説明するガイドコーン66の上面にびん口パ
ッキン52が当って停止している。
【0017】下方ハウジング8の外周には、昇降筒体6
5が嵌合されて昇降するようになっており、この昇降筒
体65の下端に、容器台によって上昇される容器Bのセ
ンタリングを行うガイドコーン66が取付けられてい
る。この昇降筒体65およびガイドコーン66は、昇降
筒体65の上部が下方ハウジング8の外周面によって案
内されるとともに、下部のガイドコーン66の中心部が
上記注液パイプ16の外面に沿って昇降するようになっ
ている。下方ハウジング8の下端部外周にはストッパ8
aが設けられており、昇降筒体65は、非作動時には上
記円筒状ホルダ54に押されて下降し、このストッパ8
aに当って停止している。
【0018】以上の構成に係る充填機の作動について説
明する。充填開始時には、排気パイプ昇降機構21の昇
降レバー25は上方へ向けて回動した状態で、排気パイ
プ18は上昇した位置にあり、その下端に固定されたノ
ズル26が注液パイプ16内に収納され、液バルブ28
およびエアバルブ30は閉鎖されている。
【0019】コンベア70(図2参照)によって搬送さ
れてきた容器Bは、供給スターホイール72を介して充
填機内の容器台3上に供給される。容器台3がカム5に
よって上昇を開始し、容器台3上の容器Bはガイドコー
ン66に案内されて上昇する。びん口パッキン52を保
持している円筒状ホルダ54は、スプリング61によっ
て下方へ付勢されているので、容器台3の上昇に従っ
て、容器Bの口部が、ガイドコーン66を介して上方の
びん口パッキン52に圧接されて、容器B内が密封され
る(図3は、容器B内が密封された後、両バルブ28,
30が開放される直前の状態を示す)。
【0020】充填機の回転により、充填ヘッド4が排気
パイプ昇降機構21を切換える第1の固定カム29の位
置に達すると、充填液タンク2の外側の作動レバー27
が第1の固定カム29に干渉して回動する。この作動レ
バー27の回動により、回転軸23および昇降レバー2
5がともに回転し、排気パイプ18を押し下げる。排気
パイプ18およびノズル26が上方ハウジング(給液
管)6および注液パイプ16に対して相対的に下降する
と、液バルブ28およびエアバルブ30が開放する。液
バルブ28の開放によって、充填液タンク2内の液が容
器B内に流入を開始する。
【0021】容器B内への充填が進み、注液パイプ16
の下端まで液が充填されると、その液は排気口内に入っ
て排気パイプ18内を上昇し、充填液タンク2の液面1
4に一致したときに容器B内への充填液の流入が終了す
る。その後、排気パイプ昇降機構21の作動レバー27
を第2の固定カム31によって回転させ、昇降レバー2
5を介して排気パイプ18を上昇させる。排気レバー1
8の上昇によって液バルブ28およびエアバルブ30が
閉じる。その後、容器台3が下降し、排出スターホイー
ル74を介して容器Bをコンベア70上に排出し、充填
行程を完了する。
【0022】充填される容器の種類の変更や同一容器に
おける充填量の変更等により空寸を調整する場合には、
容器の高さおよび空寸値が決定すると、これに基いて充
填液タンク2を昇降させる量が決定するので、タンク昇
降機構11によって充填液タンク2の昇降のみを行えば
よい。すなわち、びん口パッキン52と、液バルブ28
およびエアバルブ30を構成する上方ハウジング(給液
管)6、注液パイプ16および排気パイプ18とは、連
結関係がなく独立しているので、充填液タンク2を昇降
させることにより、充填液タンク2に固定されている上
方ハウジング6、注液パイプ16およびこの注液パイプ
16に対する相対移動によって両バルブ28,30の開
放を行う排気パイプ18とノズル26を昇降させれば、
空寸値を決定する容器口部とノズル26の排気口との距
離を変化させることができる。上述した従来の充填機で
は、容器口部を密封するびん口パッキン52と、注液口
26aおよび排気口を開閉する給液管6および注液パイ
プ16が連結されて一体的に昇降するので、空寸を調整
する場合には、これらびん口パッキン52と、給液管6
および注液パイプ16との連結関係を一度遮断し、洗浄
カップ等を用いて給液管6および注液パイプ16に対す
るびん口パッキン52の相対的位置を変えた後再び両者
を連結固定しなければならなかった。これに対し、上記
実施例装置では、充填液タンク2の高さを変えるだけで
空寸を変更することができる。従って、切換作業が簡単
で、その時間を短縮することができ、しかも、運転中の
微調整も容易に行うことができる。また、洗浄カップ等
びん口パッキン52を上昇させるための装置を使う必要
もない。しかも、注液口26aおよび排気口が形成され
たノズル26をびん内に深く挿入することも可能なの
で、細首びん等に対して有利である。
【0023】次に第2の実施例に係る充填ヘッド4の構
成について図4により説明する。充填液タンク2の底面
に、上下に結合された円筒状のハウジング6,8が固定
され、これらハウジング6,8の内部にブラケット10
を介して給液管12が固定されている。この給液管12
の上部は、充填液タンク2内を上方へ伸び、充填液の液
面14上に突出している。また、その下端には、小径の
注液パイプ16が固定されている。給液管12および注
液パイプ16の内部には、排気パイプ18が挿通され、
後に説明する筒状ピストン20に連結されて一体的に昇
降する。この排気パイプ18の外面と給液管12および
注液パイプ16の内面との間の空間が充填液通路22
を、そして、排気パイプ18内が排気通路24を構成し
ている。
【0024】排気パイプ18の下端には、この排気パイ
プ18よりも大径のノズル26が取付けられており、上
記給液パイプ16内に嵌合して摺動するようになってい
る。このノズル26には、注液口26aと排気口26b
とが形成されており、注液口26aは上記充填液通路2
2に、排気口26bは排気通路24にそれぞれ連通して
いる。排気パイプ18に固定されたノズル26と注液パ
イプ16とにより、注液口26aを開閉する液バルブ2
8および排気口26bを開閉するエアバルブ30が構成
されており、充填液タンク2に固定された給液管12お
よび注液パイプ16に対して排気パイプ18が下降した
ときに両バルブ28,30が開放され、排気パイプ18
が上昇したときに両バルブ28,30が閉塞される。
【0025】排気パイプ18の上端には負圧発生弁32
が設けられている。この負圧発生弁32は、排気パイプ
18の上端開口部内に摺動自在に密嵌されるとともに、
給液管12の上端に固定されたプランジャ34を備えて
いる。プランジャ34の下部には、排気パイプ18内の
排気通路24に連通する負圧発生室36が形成され、さ
らに、この負圧発生室36を外部に連通する排気孔34
aが設けられており、排気パイプ18の上昇時には、こ
の排気孔34aは排気パイプ18の内面によって密封さ
れている。また、排気パイプ18が下降すると、先ず負
圧発生室36内が減圧され、同時に液バルブ28の注液
口26aが開放された後、排気孔34aが開放されるよ
うになっており、この時、排気パイプ18内の空気と残
液は負圧によって充填液タンク2内に排出される。
【0026】上記円筒状ハウジング6,8の内面と給液
管12の外面との間に、筒状ピストン20が嵌合され、
その上端が連結部材38を介して上記排気パイプ18に
固定されている。上方ハウジング6の下部内面にはOリ
ング40が装着され、また、下方ハウジング8の中間部
内面に環状突出部8aが形成されており、その内周にも
Oリング42が装着されて上記筒状ピストン20の外面
に摺接するようになっており、上方ハウジング6の下端
面と下方ハウジング8の環状突出部8aの上面との間に
気密を保持した空間44が形成されている。一方、筒状
ピストン20には、この空間内に位置する環状突出部2
0aが形成され、その外周にOリング46が装着され
て、上記空間44内を上下2つの圧力室48,50に区
画している。下方ハウジング8の側壁には、これら両圧
力室48,50内に連通するエア導入口8b,8cが形
成され、図示しないエア供給源に接続されており、両圧
力室48,50の一方にエアを導入し、他方を開放する
ことにより筒状ピストン20を昇降させ、この筒状ピス
トン20の昇降を介して排気パイプ18を昇降させる。
【0027】下方ハウジング8の上記環状突出部8aよ
りも下部側には、下端部にびん口パッキン52が取付け
られた円筒状のホルダ54が嵌合されており、スライド
ブッシュ56を介して下方ハウジング8の内面を摺動す
る。この円筒状ホルダ54の外面にはシールリング58
が装着され、また、上記給液管12の下端部外周にもシ
ールリング60が装着されてこのホルダ54の内面に摺
接するようになっており、これら下方ハウジング8、給
液管12、筒状ピストン20および円筒状ホルダ54に
よってエア導入室62が形成されている。このエア導入
室62も、下方ハウジング8に設けられたエア導入口8
dを介して図示しないエア供給源に接続されている。こ
のエア導入室62内には、円筒状ホルダ54を介してび
ん口パッキン52を常時下方に付勢し、容器台によって
上昇されてきた容器の口部に密着させることができるよ
うな低圧のエアを導入する。
【0028】充填液タンク2の下面には、上記充填ヘッ
ド4に隣接してガイドロッド64が垂直に固定され、こ
のガイドロッド64に、容器台によって上昇される容器
のセンタリングを行うガイドコーン66が昇降自在に支
持されている。このガイドコーン66は、通常は、自重
により下降してガイドロッド64の下端に設けられたス
トッパ64a上に停止し、容器が上昇した際には、この
容器とともに上昇して上記びん口パッキン52に圧接さ
れる。
【0029】以上の構成に係る充填機の作動について説
明する。通常の充填時には、エア導入室62内に常時低
圧のエアを導入してびん口パッキン52を保持している
円筒状ホルダ54を下方に付勢しておく。円筒状ホルダ
54は、ガイドロッド64のストッパ64aによって最
も下降した位置に停止しているガイドコーン66の上面
に当って停止している。また、筒状ピストン20の下方
の圧力室50内にエア圧力が導入されるとともに、上方
の圧力室48は大気に開放され、筒状ピストン20およ
びこれと一体の排気パイプ18は最も上方へ押し上げら
れている。従って、排気パイプ18の下端に固定された
ノズル26は注液パイプ16内に収納され、液バルブ2
8およびエアバルブ30ともに閉じている。さらに、給
液管12の上端に固定されたプランジャ34も、排気パ
イプ18の内部迄挿入されて負圧発生弁32の排気孔3
4aを閉じている。
【0030】容器台上に容器が供給され、容器台の上昇
に伴って容器が上昇すると、容器の口部がガイドコーン
66に当たり、ガイドコーン66および円筒状ホルダ5
4に保持されたびん口パッキン52を持ち上げる。びん
口パッキン52はエア導入室62内のエアによって下方
へ付勢されているので、容器の口部に密着し容器内を密
封する。
【0031】次に、上方の圧力室48内にエアを導入
し、下方の圧力室50を大気に開放する。すると、筒状
のピストン20は押し下げられ、連結部材38によって
連結されている排気パイプ18およびその下端に固定さ
れているノズル26も一体的に下降する。排気パイプ1
8およびノズル26の下降によって負圧発生室36内が
減圧される(この時には負圧発生弁32の排気孔34a
は排気パイプ18によって閉塞されている)とともに、
液バルブ28の注液口26aが開き、続いてエアバルブ
30の排気口26bも開く。さらに排気パイプ18が下
降すると、負圧発生弁32の排気孔34aが開放する。
その結果、排気パイプ18内の空気と残留していた液は
負圧によって充填液タンク2内に排出され、充填が開始
される。
【0032】容器内への充填が進み、充填液が注液パイ
プ16の下端に達すると、この液は排気パイプ18内を
上昇し、充填液タンク2内の液面14の高さに一致した
ときに充填が終了する。その後、筒状ピストン20の上
方の圧力室48のエアを遮断して大気に開放し、下方の
圧力室50にエアを導入する。筒状ピストン20の上昇
によって、排気パイプ18およびノズル26が上昇して
注液口26aおよび排気口26bが閉じられる。続いて
容器台が下降し、内部に液が充填された容器はこの充填
機から排出されて次の工程へ送られる。この実施例にお
いても、上記第1の実施例と同様に、充填液タンク2を
昇降させるだけで、容器内の空寸を調整することができ
る。
【0033】なお、本発明の構成は、上記各実施例の構
造に限定されるものではなく、その他の構造にすること
もでできる。いずれにしても、びん口パッキンを、相対
的に昇降して液バルブの開閉を行う注液パイプおよび排
気パイプから切り離して、独立して昇降可能にするとと
もに、充填液タンクを昇降可能にしたものであれば上述
の効果を奏することができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、
ん口パッキンを注液パイプに対して自由に昇降できるよ
うにしたことにより、充填液タンクの昇降のみで容器内
の空寸を変更することができるので、操作が極めて簡単
で、切換時間を短縮することができる。しかも、容器内
への充填液の流入が停止した後、容器を下降させること
なく排気パイプを上昇させて液バルブおよびエアバルブ
を閉じることができるので、均一な液面高さを得ること
ができ、容器内の空寸を一定にすることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る空寸調整装置を備えた
充填機の縦断面図である。
【図2】上記充填機の概略平面図である。
【図3】充填ヘッドの一例を示す縦断面図である
【図4】充填ヘッドの他の例を示す縦断面図である。
【図5】図4の充填ヘッドの作動を説明する図である。
【符号の説明】
2 充填液タンク 6 管体(上方ハウジング) 11 充填液タンク昇降機構 16 注液パイプ 18 排気パイプ 21 排気パイプ昇降機構 28 液バルブ 30 エアバルブ 52 びん口パッキン 54 円筒状ホルダ 61 付勢手段(スプリング)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填液を貯留する充填液タンクと、充填
    液タンクの底面に固定され、その内部に液通路が形成さ
    れる管体と、この管体内に昇降可能に配置され、その内
    部に排気通路が形成される排気パイプと、この排気パイ
    プを昇降させる昇降手段と、排気パイプの下部に設けら
    れ、上記管体の下部に取付けられた注液パイプに対する
    排気パイプの下降によって開放され、上昇によって閉鎖
    される液バルブおよびエアバルブと、管体に対して昇降
    可能に設けられたホルダと、このホルダの下端に取付け
    られ、注液パイプに対して気密を保持して昇降するびん
    口パッキンと、ホルダを下方へ付勢する付勢手段と、容
    器を上昇させてその口部を上記びん口パッキンに密着さ
    せる容器昇降手段と、充填液タンクを昇降させるタンク
    昇降手段とを備えたことを特徴とする充填機の空寸調整
    装置。
  2. 【請求項2】 充填液を貯留する充填液クンクと、充填
    液タンクの底面に固定された筒状のハウジングと、この
    ハウジングの軸部に固定された給液管と、この給液管内
    に昇降可能に配置された排気パイプと、この排気パイプ
    を昇降させる昇降手段と、排気パイプの下部に設けら
    れ、給液管の下部に取付けられた注液パイプに対する排
    気パイプの下降によって開放され、上昇によって閉鎖さ
    れる液バルブおよびエアバルブと、上記ハウジング内に
    昇降可能に収容されたホルダと、このホルダの下端に取
    付けられ、注液パイプに対して気密を保持して昇降する
    びん口パッキンと、ホルダを下方へ付勢する付勢手段
    と、容器を上昇させてその口部を上記びん口パッキンに
    密着させる容器昇降手段と、充填液タンクを昇降させる
    タンク昇降手段とを備えたことを特徴とする充填機の空
    寸調整装置。
  3. 【請求項3】 充填液を貯留する充填液タンクと、充填
    液タンクの底面に固定された筒状のハウジングと、この
    ハウジングの軸部に固定された給液管と、ハウジングの
    内面と給液管の外面とのあいだに昇降可能に嵌合された
    筒状ピストンと、給液管内に配置され筒状ピストンに連
    結されて一体的に昇降する排気パイプと、ハウジングの
    内面と筒状ピストンの外面との間に区画形成された上下
    2つの圧力室と、両圧力室のいずれかにエアを導入して
    ピストンを昇降させるエア圧力導入手段と、排気パイプ
    の下部に設けられ、給液管の下部に取付けられた注液パ
    イプに対する排気パイプの下降によって開放され、上昇
    によって閉鎖され 液バルブおよびエアバルブと、上記
    ハウジングに対し昇降可能に設けられたホルダと、この
    ホルダの下端に取付けられ、注液パイプに対して気密を
    保持して昇降するびん口パッキンと、ホルダを下方へ付
    勢する付勢手段と、容器を上昇させてその口部を上記び
    ん口パッキンに密着させる容器昇降手段と、充填液タン
    クを昇降させるタンク昇降手段とを備えたことを特徴と
    する充填機の空寸調整装置。
  4. 【請求項4】 ホルダの付勢手段を、ホルダの上部に密
    封形成されたエア導入室と、このエア導入室内にエアを
    供給するエア供給手段から構成したことを特徴とする請
    求項1に記敬の充填機の空寸調整装置。
  5. 【請求項5】 ホルダの付勢手段を、スプリングから構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の充填機の空寸
    調整装置。
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