JP4352815B2 - 充填装置 - Google Patents

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本発明は充填装置に係り、特に、充填液を拡散させるスプレッダを容器内に挿入して充填を行う充填装置に関するものである。
加圧充填を行う充填装置は、一般に、びん口パッキンによって容器内を密封し、充填液タンクの液面上の空間と容器内とを連通して、充填液タンク内の加圧ガスをベントチューブを介して容器内に導入するとともに、容器内の空気を外部に排出することにより、充填液タンク内の空間と容器内とを同圧にした後、液バルブを開放して充填を行い、かつ、容器内に導入されていた加圧ガスをベントチューブを介して充填液タンクの空間内に戻すようになっている。
前記のような加圧充填式の充填装置では、充填される液体の泡立ちを抑えるために、ベントチューブに取り付けたスプレッダを容器内に挿入し、充填液をスプレッダによって周囲に拡散させ、容器の肩部内面に沿わせて流入させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
充填時に容器内に挿入されるスプレッダの高さは、各容器の形状やサイズによって最適な高さが決められるものであり、液体が充填される容器が変更されると、スプレッダを交換してその高さを調整する必要がある。
特開平11−100095号公報(第3−5頁、図1)
従来の加圧充填を行う充填装置では、充填される容器が変更になる毎に、スプレッダを交換しており、充填バルブの数が多い大型機の場合には、スプレッダの交換作業に長時間を要し、また、多品種の容器に兼用しようとすると、多数の交換用パーツを用意しておかなければならずコスト高であるという問題があった。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、スプレッダを交換せずにスプレッダの高さ調整を可能にして、容易に多種類の容器に兼用できるようにした充填装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、内部に充填液通路が形成されたバルブハウジングと、前記充填液通路に設けられた液バルブと、この液バルブを開閉する液バルブ開閉手段と、液バルブの内部に形成されたガス通路と、このガス通路を開閉するガスバルブと、バルブハウジングの外周に摺動可能に嵌合され、容器の口部に当接するパッキンを有するシール手段と、このシール手段を下方へ付勢する付勢手段と、供給される容器を支持する容器支持手段と、この容器支持手段とバルブハウジングとを相対的に移動させ、容器の口部とパッキンとを当接させる移動手段と、容器内に充填される充填液量を検出する充填量検出手段と、前記ガス通路に連通して設けられ、液バルブよりも下方に伸びるベントチューブと、このベントチューブに取り付けられたスプレッダと、前記バルブハウジングを容器に対して昇降させるバルブハウジング昇降手段とを備え、容器の口部を前記パッキンに当接した状態で容器内に加圧ガスを供給し、容器内に挿入したスプレッダによって充填液を拡散させつつ加圧充填を行う充填装置において、前記付勢手段の付勢力を、移動手段によって相対移動する容器に当接した際に上方へ移動できる強さとするとともに、前記シール手段のバルブハウジングへの摺動部の下方に、下端側がバルブハウジングの外径よりも小径の圧力受け部を形成して供給される加圧ガスの作用により前記シール手段を下方へ押圧し、かつ、バルブハウジングを容器に対し昇降させることによりスプレッダの容器内への挿入高さを調整可能としたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記スプレッダに水平部を形成して、充填液を水平方向に飛散させるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の充填装置では、スプレッダを交換せずに高さ調整を可能にしたことにより、異なる種類の容器に交換する際の調整時間を大幅に短縮することができ、また、多品種の容器に兼用する場合でも、交換用のパーツを大量に用意する必要がなくコストを大幅に削減することができる。
スプレッダの交換をせずに容器内での高さを調整可能にすると言う目的を、容器の口部に当接するパッキンを備えたシール手段を付勢する付勢手段の付勢力を、上昇する容器によってシール手段が容易に上昇する強さとするとともに、このシール手段の下端側内面に圧力受け部を設け、この圧力受け部に作用する圧力によってパッキンを容器に密着させるようにし、かつ、バルブハウジングを容器に対して昇降させるという簡単な構成により達成する。
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は、本発明の一実施例に係る充填装置の縦断面図である。この充填装置は、ベース2上に設置された中心軸4に回転テーブル6が取り付けられ、駆動モータ8によって回転駆動される。この回転テーブル6の上方に、円形の回転プレート10が昇降可能に支持されて一体的に回転するようになっている。さらに、この回転プレート10の上方に、環状の充填液タンク(フィラボウル)12が固定されている。
円板状の回転プレート10はその下面側に、下方の回転テーブル6上に設置された昇降用モータ14によって回転されるねじ軸16に螺合されたナット18が固定されており、昇降用モータ14の駆動によってねじ軸16が回転することにより昇降できるようになっている。この回転プレート10の下面側には、複数本のガイドロッド20が固定され、回転テーブル6の上面に固定されたガイド筒22内にそれぞれ嵌合しており、回転プレート10が昇降する際に、これらガイドロッド20およびガイド筒22によって、昇降が案内されるとともに相対回転が規制される。
回転プレート10の外周側には、円周方向等間隔で複数の充填バルブ24が取り付けられている。これら充填バルブ24の構造は後に説明するが、充填バルブ24の内部に形成された充填液通路が、給液管26を介して前記フィラボウル12の底面に連通しており、フィラボウル12内に貯留されている充填液28が、各給液管26を介してこの充填液通路に供給される。これら各給液管26には、充填バルブ24から容器30内に充填された液体の流量を計測するフローメータ32が設けられている。また、充填バルブ24内にはガス通路が形成されており、これらガス通路が、ガス給排管34を介して前記フィラボウル12の液面上の空間36に連通している。これら各ガス給排管34には、それぞれガスバルブ38が設けられており、液体が充填される容器30内と、フィラボウル12の上部空間36とを連通遮断するようになっている。
フィラボウル12の内部は密封されており、その液面上の空間36に、所定の圧力に加圧されたガス(この実施例では炭酸ガス)が封入されている。この充填装置では、液体の充填を開始する前に、ガスバルブ38を開放して、フィラボウル12内の加圧した炭酸ガスをガス給排管34および充填バルブ24内のガス通路を介して容器30内に供給し、液体の充填中は、充填バルブ24内のガス通路およびこのガス給排管34を介して、容器30内に導入された前記炭酸ガスをフィラボウル12に戻すようになっている。
前記回転テーブル6の外周部には、前記各充填バルブ24に対応して複数の容器台40が設けられている。これら各容器台40は、それぞれ昇降用エアシリンダ42上に取り付けられており、運転中はこのエアシリンダ42によって常時上方に付勢されている。各エアシリンダ42のロッドの下部にはカムフォロア44が取り付けられており、前記エアシリンダ42によって上方に付勢されることにより、下方のベース2上に固定された環状カム46のカム面46aに圧接されている。回転テーブル6の回転に伴って、カムフォロア44がこの環状カム46のカム面46aに沿って移動することにより容器台40が昇降する。
次に、図2およびその要部を拡大して示す図3により充填バルブ24の構成について説明する。前記回転プレート10に固定されている筒状のバルブハウジング48の内部に充填液通路50が形成され、この充填液通路50内に、バルブハウジング48の上部側壁に連結された前記給液管26を介して、フィラボウル12から充填液が供給される。この充填液通路50内に、間隙を隔ててロッド52が昇降可能に挿通されている。この昇降ロッド52の外周面と筒状ハウジング48の内周面との間が前記充填液通路50を構成している。
前記昇降ロッド52の下端に、充填液通路50の開閉を行う液バルブ54の弁体56が設けられている。昇降ロッド52が下降すると、この弁体56がバルブハウジング48の下部の内面側に形成された弁座58に着座して液バルブ54を閉鎖し、昇降ロッド52が上昇すると、弁体56が弁座58から離座して液バルブ54を開放し、前記フィラボウル12から充填液通路50内に供給されている液体を容器30内に充填する。
バルブハウジング48の上端には、前記昇降ロッド52を昇降させるエアシリンダ60が設けられている。昇降ロッド52の上部にピストン62が形成され、エアシリンダ60の内部空間を上下の圧力室64、66に区画している。これら上下の圧力室64、66には、それぞれエアが給排されるようになっており、上方の圧力室64にエアが供給されるとピストン62および昇降ロッド52が下降して前記液バルブ54が閉じ、下方の圧力室66にエアが供給されると、ピストン62および昇降ロッド52が上昇して前記液バルブ54が開放する。バルブハウジング48とエアシリンダ60との間には、ダイヤフラム68が装着されており、摺動部を有するエアシリンダ60と充填液通路50内とを遮断している。
昇降ロッド52の内部には、上下に貫通するガス通路70が形成されている。このガス通路70の上端は、前述のようにガス給排管34を介してフィラボウル12の上部の空間36に連通し、充填開始前にフィラボウル12内の加圧ガスを容器30内へ供給するとともに、充填時には、容器30内に導入されていたガスをフィラボウル12の上部空間36に排出する。昇降ロッド52の下端部の弁体56が設けられている部分には、ベントチューブ72の上端部が挿入固定されており、このベントチューブ72の内部の通路72aが、前記ガス通路70の一部を構成している。また、バルブハウジング48の内部に、密封された容器30の内部空間を外部に連通するスニフト通路48aが設けられている。このスニフト通路48aの外部に接続されたスニフト配管(図1参照)73に、これらスニフト通路48aおよびスニフト配管73の連通遮断を行うスニフトバルブ75が設けられている。
前記ベントチューブ72の下部は、バルブハウジング48の下端に形成された充填液吐出口50aの下方へ伸びており、その下端部にスプレッダ74が取り付けられている。このスプレッダ74は、図4に拡大して示すように、上面つまり充填される液体が当たる面に水平部74aが形成されており、充填液が水平部材74aに当たった直後一時水平方向に流れた後落下していくようになっている。なお、上面が下方へ向けて広がる傾斜面を有するスプレッダを採用しても良い。
バルブハウジング48の下端部外周には、円筒状の昇降部材76が摺動可能に嵌合している。この昇降部材76の内周側のバルブハウジング48への摺動面にシール部材78が装着されて気密を保持するようになっている。昇降部材76の上部は前述のようにバルブハウジング48の外周面を摺動するため、昇降部材76の上部内周面76aがバルブハウジング48の外周面と同一の径を有しているが、昇降部材76の下部内周面76bはテーパ状になっており、下端部が小径の開口部76cになっている。この小径開口部76cの下面側にびん口パッキン79が取り付けられている。この実施例では、びん口パッキン79の半径方向の幅を広くしてあり、口径の異なる容器にも一定の範囲で対応できるようになっている。
前記昇降部材76は、容器30内に加圧ガスが導入されると、この加圧ガスの圧力によって下方へ付勢され、びん口パッキン79が容器30の口部に圧接されるようになっている。前述のように昇降部材76の下部内周面にテーパ部76bが形成されて圧力受け部を構成しており、前記昇降部材76のバルブハウジング48への摺動面76aの内径Dと、容器30の口部の内径dとによる受圧面積差の分だけ、加圧ガスの圧力がこのテーパ部76bに作用して昇降部材76を下降させる。なお、前記びん口パッキン79を備えた昇降部材76が請求項1のシール手段を構成している。
バルブハウジング48の下部外面にフランジ48bが形成されており、このフランジ48bと前記昇降部材76の上部に形成されたスプリング受け76bとの間にスプリング80が装着されて、筒状の昇降部材76を常時下方に付勢している。このスプリング80は付勢力が弱く、昇降部材76が容器30によって下方から押されると、圧縮されて昇降部材76の上昇を許容するようになっている。スプリング80の付勢力は、容器30内に加圧ガスが供給される前に、びん口パッキン79を容器30の口部に当接させることができる強さがあればよい。前記バルブハウジング48のフランジ48bには、下向きのロッド82が固定され、その下端にストッパ84が設けられており、前記スプリング受け76bの下面がこのストッパ84に当たって、昇降部材76の下降限を規制するようになっている。
以上の構成に係る充填装置の作動について説明する。図示しない容器搬送コンベヤによって搬送されてきた容器30が、一本ずつ容器台40上に供給される。各容器台40は、昇降用エアシリンダ42によって常時上方へ付勢されており、駆動モータ8によって回転される回転テーブル6の回転に伴い、固定側の環状カム46のカム面46aの形状に応じて昇降するようになっている。この充填装置では、搬送コンベヤからの容器供給位置および容器排出位置では、図1の右側に示すように、容器台40が最も下降した位置にあり、容器30が供給された後この容器台40が上昇する。
容器台40が上昇すると、容器台40上の容器30が、上方に配置された充填バルブ24の外周に嵌合されている昇降部材76の下面に取り付けられたびん口パッキン79に当たって、このびん口パッキン79を押し上げつつ上昇する。昇降部材76は、前述のようにスプリング80によって弱い力で下方に押されており、びん口パッキン79を容器30の口部に当接させるとともに、容器30に押されて上昇する。なお、充填バルブ24が取り付けられている上方の回転プレート10は、昇降用モータ14によって昇降できるようになっており、液体が充填される容器30の高さに応じて予め決められた高さに位置決めされており、ベントチューブ72の下端に設けられているスプレッダ74は、容器30内の所定の位置まで挿入される。
容器台40が上昇して容器30の口部がびん口パッキン79に当接した状態で停止した後、スニフト配管73に設けられたスニフトバルブ75を開放するとともに、ガス給排管34に設けられたガスバルブ38を開放して、フィラボウル12の上部空間36内の加圧ガスを容器30内に供給するとともに、容器30内のエアをスニフト通路48a介して排出する。びん口パッキン79が取り付けられている昇降部材76の下部内面には、前述のように、テーパ面76bが形成されている(つまり、図4に示すように、バルブハウジング48への摺動面76aの内径Dよりも下端部76c側の内径dが小さくなっている)ので、容器30内に導入された加圧炭酸ガスがこのテーパ面76bに作用して、昇降部材76およびびん口パッキン79を下方へ押圧し、びん口パッキン79を容器30の口部に押し付けて容器30内を密封する。
前記のように容器30内への加圧ガスの供給、および容器30内からのエアの排出を開始してから所定時間経過後、スニフトバルブ75を閉じるとともに、液バルブ54開閉用のエアシリンダ60を作動させて昇降ロッド52を上昇させ、弁体56を弁座58から離座させて液バルブ54を開放する。液バルブ54が開放すると充填が開始され、フィラボウル12から給液管26を介してバルブハウジング48内の充填液通路50に供給されている充填液が、液バルブ54を通過してバルブハウジング48の下端の吐出口50aから容器30内に流入する。充填液が容器30内に流入するとともに、前記工程で容器30内に導入されていた加圧ガスが、ガス通路70およびガス給排管34を通ってフィラボウル12の上部空間36内に戻される。容器30内に充填される液体は、液バルブ54を通過した後、容器30内に流入し、ベントチューブ72の下端に設けられているスプレッダ74に当たって周囲に拡散される。この実施例では、スプレッダ74に水平部74aが設けられているので、充填される液体は一度水平方向に拡散され、容器30の肩部内面に当たった後、この肩部内面に沿って流下する。
容器30内に充填される液量は、給液管26に設けられているフローメータ32によって計測されており、このフローメーター32が所定の流量を検出した時点で、液バルブ54を閉じて充填を停止する。その後、ガス給排管34に設けられたガスバルブ38を閉じるとともに、スニフトバルブ75を開放して、容器30のヘッドスペース(充填された液体の上部の空間)内のガスを排出してエアと置換する。以上の工程で充填を終了した後、環状カム46によって容器台44を下降させて、容器30を図示しない搬送コンベヤ上に排出し次の工程に送る。
この実施例に係る充填装置では、充填バルブ24のバルブハウジング48が取り付けられている回転プレート10が、昇降用モータ14の駆動により昇降できるようになっており、充填バルブ24を昇降させることにより、容器30内に挿入されるスプレッダ74の高さを調整することができる。また、びん口パッキン79が取り付けられている昇降部材76が、弱い力のスプリング80で下方へ付勢されており、下方から容器30によって押されると後退する(上昇する)ようになっているので、例えば、図2(b)に示すように、スプレッダ74から口部までの距離が異なる(高さlだけ異なる)容器130の場合でも、スプリング80の収縮量によってこの差lを吸収することができる。
また、図5に示すように、容器230のサイズが異なり、スプレッダ74の高さを変更する必要がある場合には、前記昇降用モータ14を駆動して回転プレート10を昇降させ、容器230内のスプレッダ74の位置を移動させる。このようにして、スプレッダ74を交換することなく、スプレッダ74の高さ調整が可能である。さらに、前記のようにスプリング80による付勢力が弱いので、スプリング力だけでは、びん口パッキン79を容器30、130、230の口部に圧着させて容器内を密封することが困難であるが、昇降部材76のバルブハウジング48への摺動面76aの内径と容器30、130、230の口部の内径の差による受圧面積差の分だけ加圧ガスの圧力を昇降部材76の下端部内側のテーパ面(圧力受け部)76bに作用させることにより必要なシール力を得ることができる。また、前記実施例では、スプレッダ74に水平部74aが形成されており、充填される液体を水平方向に拡散することができるので、容器30の径や形状が異なる場合でも、充填液を確実に容器30の肩部内面に沿わせて流下させることができ、泡立ち等を防止することができる。
充填装置全体の構成を示す縦断面図である。(実施例1) (a)図は、前記充填装置に設けられた充填バルブを示す縦断面図、(b)図は前記充填バルブを異なる容器に適用した場合を示す縦断面図である。 図2の要部の拡大図である。 前記スプレッダの要部を拡大して示す図である。 前記充填バルブを異なるサイズの容器に適用した場合を示す縦断面図である。
符号の説明
14 バルブハウジング昇降手段(モータ)
30 容器
32 充填量検出手段(フローメータ)
40 容器台
42 容器台昇降手段(エアシリンダ)
44 容器台昇降手段(カムフォロア)
46 容器台昇降手段(環状カム)
48 バルブハウジング
50 充填液通路
54 液バルブ
60 液バルブ開閉手段(エアシリンダ)
70 ガス通路
72 ベントチューブ
74 スプレッダ
74a スプレッダの水平部
76 昇降部材(シール手段)
76b 圧力受け部(テーパ面)
79 パッキン
80 付勢手段(スプリング)

Claims (2)

  1. 内部に充填液通路が形成されたバルブハウジングと、前記充填液通路に設けられた液バルブと、この液バルブを開閉する液バルブ開閉手段と、液バルブの内部に形成されたガス通路と、このガス通路を開閉するガスバルブと、バルブハウジングの外周に摺動可能に嵌合され、容器の口部に当接するパッキンを有するシール手段と、このシール手段を下方へ付勢する付勢手段と、供給される容器を支持する容器支持手段と、この容器支持手段とバルブハウジングとを相対的に移動させ、容器の口部とパッキンとを当接させる移動手段と、容器内に充填される充填液量を検出する充填量検出手段と、前記ガス通路に連通して設けられ、液バルブよりも下方に伸びるベントチューブと、このベントチューブに取り付けられたスプレッダと、前記バルブハウジングを容器に対して昇降させるバルブハウジング昇降手段とを備え、容器の口部を前記パッキンに当接した状態で容器内に加圧ガスを供給し、容器内に挿入したスプレッダによって充填液を拡散させつつ加圧充填を行う充填装置において、
    前記付勢手段の付勢力を、移動手段によって相対移動する容器に当接した際に上方へ移動できる強さとするとともに、前記シール手段のバルブハウジングへの摺動部の下方に、下端側がバルブハウジングの外径よりも小径の圧力受け部を形成して供給される加圧ガスの作用により前記シール手段を下方へ押圧し、かつ、バルブハウジングを容器に対し昇降させることによりスプレッダの容器内への挿入高さを調整可能としたことを特徴とする充填装置。
  2. 前記スプレッダに水平部を形成して、充填液を水平方向に飛散させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の充填装置。
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