JP2005289415A - 液充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器に液の供給を円滑にし、かつ容器を汚すことのないガス入り液とノンガス液兼用の液充填装置の提供すること。
【解決手段】 液充填装置は、気液2層をなして液を貯留する貯液タンク1と、貯液タンク1の液層2から流量切換弁80を経て液を供給する液供給管4と、容器26に液を供給する充填バルブ70を設けている。充填バルブ70は、バルブ本体71及び中空弁73の下部を着脱可能に構成し、ガス入り液充填用の充填バルブの様態とするか、容器を密閉しないで充填するノンガス充填用の充填バルブの様態のいずれかにすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、炭酸飲料等のガス入り飲料及びガスを含まないノンガス飲料等を、びん、缶等の容器に充填する兼用式の液充填装置に関する。
飲料水等の液を、びん、缶、PETボトル等の容器に充填するには、通常回転式充填装置が用いられ、回転する円板(フレーム)の外周部に設けられた複数個の充填バルブを通して円板がほぼ1回転する間に充填している。
炭酸ガスを含まない普通の飲料 (以下ノンガス液、または液と呼ぶ)の場合は、図7に示すように、充填弁5の液吐出口75の真下に隙間を隔てて容器26を置き、液通路11の液バルブ15を開いて液吐出口75からノンガス液を自重で落下させて容器口の中央から容器26内の底部に落下させて所定の分量を充填する。液吐出口75を離れた液は速度を速めて縮流となって容器の底へ落下して溜まって行き、容器26内の空気を順次押出し、押出された空気は、入ってくる液の外側と容器口の内周面の間を通って外部に出て行く。図中実線の矢印、及び破線の矢印は、それぞれ液、及び空気の流れる方向を示している。
炭酸ガス入りの飲料 (以下ガス入り液、または液と呼ぶ)を充填する場合には、図8に示すように、充填バルブ5の真下に置かれた容器26を容器昇降装置(図示してない)によって持ち上げ、容器口の上端面を充填バルブ5の下面に設けたパッキン25に当接させて、容器26の内部を外気と遮断した密閉状態とし、ガス通路16を通して貯液タンク(図示してないない)の上層から圧力の高いカウンターガスを導いて、容器26内の空気を外気に吹出してカウンターガスと置換し、次いで吹出口を閉じて容器26内の圧力を、カウンターガスの貯液タンクの圧力と同圧にしてからガス入り液の充填を行う。
充填時には充填バルブ5のスプレッダ13bが容器26の中に挿入されており、
液弁15を開いて液を自重で落下させて充填するが、液吐出口75から出た液はスプレッダ13bに沿って筒状に落下し、スプレッダ13bの下端の円錐面部で外側に広げられ、容器26の内面に当たってこれを伝わって底部に落下して溜まっていく。中に閉込められたガスは、スプレッダ13bの中心を通るガス通路16を通って、貯液タンクのガス層に戻される。所定量の液が充填されたら液バルブ15を閉じ、容器26内の上部に残るガスを外気に放出した後、容器26を充填バルブ5から離して素早く栓をする。
図中実線の矢印、及び破線の矢印は、それぞれ液、及び空気の流れる方向を示している。
ガス入り液とノンガス液の両方の液の充填が出来る兼用型の充填装置としては、容器を充填装置に密閉させる密閉式の充填方法を用い、ノンガス液の充填では、カウンターガスとして微圧のカウンターガスまたは空気を用いる方式のものが、特開平11−342994号公報の「液体充填装置及び方法」や、特開2002−362689号公報の「充填装置とその充填方法」が開示されている。
以下、兼用型の従来例として特開平11−342994号公報の「液体充填装置及び方法」に付いて簡単に説明しておく。
図9はこの液体充填装置の縦断面図、図10はその一部の拡大図である。
図9において、1はリング状の貯液タンク(フィラボウル)で、その内部には液2が液層として貯留され、その上部にはカウンターガス3(または空気)が気層(以下、符号3を付す)となって貯留されている。貯液タンク1には図示されていない液供給源から液が供給される。貯液タンク1の側面にはこれに沿わせてリング状の低圧ガスチヤンバ51が設けられている。
貯液タンク1の底部には多数の液供給管4の一端が接続されており、他端は流量計8を経て充填バルブ5に接続されている。充填バルブ5は、取付べ−ス6によって回転式充填装置の回転する円板7に固定されている。
充填バルブ5は中心部に縦長の孔を有するバルブ本体10と、この縦孔の中に遊嵌された縦長の中空弁13とで構成されており、バルブ本体10の縦孔の内周面と中空弁13の外周面との間に上下に走る筒状の液通路11、及びこれを開閉する液弁15が形成されている。この液通路11の上部は直角に曲がって液供給管4と連通しており、下側はバルブ本体10の下端面にリング状に開口している。
バルブ本体10内に挿入された中空弁13の上部はバルブ本体10の天壁を貫いて突出してシリンダ20のロッドと連結しており、中空弁13の中間部下寄りには下側が狭まる凸錐面状の弁体部13aが形成されていて、バルブ本体10に形成された下側に狭まる凹錐面状の弁座11aと共に液弁15を形成し、その下側は細径で最下端部が錐面状に広がるスプレッダ13bとなってバルブ本体10の下端から突出している。中空弁13の中心部はガス通路16が形成されており、ガス通路16の下端はスプレッダ13bの下端に開口し、上部は横方向に設けた孔を経て後述のカウンターライン配管55に連通している。
図9に示すように、バルブ本体10の上には上部支持台14が取付けられ、この上に中空弁13の上端と結合するエアシリンダ20が設けられている。一方、中空弁13には上向きに付勢する圧縮ばね23が設けられていて、常時この圧縮ばね23によって持上げられて液弁15は開かれており、エアシリンダ20によって中空弁13が圧縮ばね23に抗して押下げられると液弁15は閉じるようになっている。
図10に示すように、バルブ本体10の下端には、液通路11と同心に、下向きに広がる凹錐面24aを有するセンタリングベル24が取付けられており、錐面の内側頂部にはパッキン25が装着されている。このパッキン25に、容器26の口部上端が当接して容器26の内部は外気に対して密閉される。
上部支持台14の上には2本のガイド軸28が垂設され、ガイド軸28には摺動自在に昇降台31が、また上端にはシリンダ支持板29が設けられており、シリンダ支持板29の上には昇降用のエアシリンダ30が下向きに固設され、そのロッドは昇降台31と結合している。
昇降台31は、左右に2本の長棒32を備えており、長棒32は摺動自在にバルブ本体10のガイド孔を貫通して下端で容器ホルダ27と結合していて、先端のグリッパ27aで容器26のフランジ部を把持するようになっている。また、昇降台31は側方に伸びる軸の先端にカムフォロワ35を備えていて、カムフォロワ35は液充填装置側のフレームに固設されたリング状のカム36の下面と係合するようになっている。昇降台31及び容器ホルダ27はエアシリンダ30の力で上方に持上げられ、カムフォロワ35がカム36の下面に当接して、上下動の速度及び上限の位置はカム36で規制されるようになっている。
バルブ本体10には、側部を通り液通路11の下端に通ずるガス通路41が設けられており、ガス通路41は分岐して、ガッシングガス切換弁45、ガッシングガス通路43を経てガッシングガスチャンバ47に至る通路、及びスニフトガス切換弁46、スニフトガス通路44を経てスニフガスチャンバ48に至る通路の2つを排気通路として形成している。
カウンターガス供給配管52(図9参照)は、図示しないカウンターガス供給源に接続され、これから分岐した分岐配管52aは三方切換弁53、配管52cを経て貯液タンク1の上部に接続され、他方の分岐配管52bは低圧ガスチャンバ切換弁54を経て低圧ガスチヤンバ51に接続されている。なお、三方切換弁53は配管52cと大気との接続遮断を行うことができる。
カウンターライン配管55は、貯液タンク1の配管52cとガス通路16の上部とをカウンターガス切換弁56を介して接続され、このカウンターライン配管55はカウンターガス切換弁56の下流側でブロー弁58を介して配管57によって低圧ガスチヤンバ51に接続している。
なお、図中の符号9は制御装置であり、61a〜61hはシリンダや切換弁に圧縮エアを供給する電磁弁である。
上記構成の液充填装置による液の充填動作について説明する。
(1)ガス入り液を充填する場合。
ガス入り液を充填する場合には、三方切換弁53によって、カウンターガス供給配管52と貯液タンク1の気層3との間は開き、大気側は閉じ、低圧ガスチヤンバ51に繋がる低圧ガスチヤンバ切換弁54及びブロー弁58を閉じておく。電磁弁61bによりエアシリンダ20に作動エアを供給し、中空弁13を押下げて液弁15は閉じておく。また、ガッシングガス切換弁45及びスニフトガス切換弁46は閉じておく。
1)容器の密閉
液充填装置の所定の位置で、充填バルブ5の下に容器26が搬入され、容器口のフランジ部が容器ロホルダ27のグリッパ27aに把持される。容器ロホルダ27と一体の昇降台31はエアシリンダ30によって上方に押上げられ、カムフォロワ35がカム36に当接し、カム36に案内されて昇降台31は所定の速度で上昇し、容器26のロ部はセンタリングベル24の凹錘面24a内に挿入されて心出しされ、容器26の上端がパッキン25に当接してカムフォロワ35とカム36は若干離れ、容器26はエアシリンダ30の押圧力によって密閉される。中空弁13の先端のスプレッダ13bは容器26内に入込んだ状態になる。
2)容器内ガス置換(ガッシング)と均圧
ガッシングガス切換弁45を開いて、容器26内からガス通路41、ガッシングガス通路43を経て、ガッシングガスチヤンバ47への排出通路を開き、同時にカウンターガス切換弁56を開いて、貯液タンク1内のカウンターガス3を配管52c、カウンターライン配管55、ガス通路16を経て容器26内に送込み、容器26内から空気を追出してカウンターガス3に置換えた後、ガッシングガス切換弁45を閉じて容器26内をカウンターガス圧力と同圧にする。
3)液の充填
次いで、電磁弁61bによって、エアシリンダ20の作動エアを抜き、圧縮ばね23のばね力により中空弁13を上方に押上げて液弁15を開く。貯液タンク1内の液2は重力によって、液供給管4、液通路11を経て容器26内に流下して充填していく。液通路11から出た液2は、容器26に挿入されたスプレッダ13bの周りに沿って筒状に流下し、下端の錐面部によって外側に広げられ、容器26の内面側に当たってこれを伝わって流下する。流下した液2は底に溜まって行き容器26内のガスを追出し、追出されたガスはガス通路16を経て貯液タンク1の気層3に戻される。
流量計8によって計測された液2の充填量が所定量に達したら、電磁弁61bによってエアシリンダ20を作動させ、中空弁13を押下げて液弁15を閉じる。
4)充填完了、スニフト(ガス抜き)
次に、カウンターガス切換弁56を閉じて、スニフトガス切換弁46を開き、容器26内上部のヘッドスペースを大気に開放して圧力を大気圧に戻し、充填を完了する。
5)容器の排出
カム36によって昇降台31と共に容器ホルダ27が下降し、容器26は装置外に排出されて栓をする。
(2)ノンガス液を充填する場合。
ノンガス液を充填する場合には、三方切換弁53は貯液タンク1のヘッドスペース3と大気側の間を開き、カウンターガス供給配管52との間を閉じて、貯液タンク1を大気に開放し、低圧ガスチヤンバ切換弁54を開いて、カウンターガス供給配管52から低圧ガスチヤンバ51に微圧のカウンターガスを供給する。
1)容器保持とブロー
容器ロホルダ27が下がっている状態で、容器ロホルダ27のグリッパ27aにより容器26の容器口フランジを把持する。カウンターガス切換弁56を閉じ、ブロー弁58を瞬時開いて低圧ガスチヤンバ51内の微圧カウンターガスをカウンターライン配管55、ガス通路16を経て外気に放出し通路に残存する泡状の液を吹出して除去した後、カウンターガス切換弁56を開いて、ブロー弁58を閉じる。
2)容器の密閉
ガス入り液の充填の場合と全く同様にエアシリンダ30によって容器口ホルダ27を上昇させ、容器26の容器口をパッキン25に当接させて容器26を密閉する。
3)液の充填
次に、大気圧の環境下で、ガス入り液の充填の場合と全く同様の手順で充填を行う。容器26内の空気はガス通路16、カウンターガス切換弁56、三方切換弁53を経て大気に排出される。
4)充填完了、容器の排出
流量計8によって計測された充填量が所定値に達すると、液弁15を閉じて液の供給を停止し、容器ホルダ27を押下げ、容器26を装置外に排出して栓をする。
特開平11−342994号公報 特開平11−342994号公報 特開2002−362689号公報
前述の特開平11−342994の「液体充填装置及び方法」では、ガス入り液及びノンガス液の充填に同じ装置を兼用するために、ノンガス液の場合にもガス入り液の場合と同様に容器を持上げて容器内を気密にした状態で充填している。この充填方式では次の難点がある。
ノンガス液の充填もガス入り液の充填と同様に容器を気密にして行うので、ノンガス液専用の装置に対して、容器を密閉する動作や、ガス通路の清掃動作を余分に行う必要がある。
容器の形状(種類)によってスプレッダの形状を変える必要があり、特にノンガス液用の容器は種類が多く、沢山のスプレッダを準備保有する必要があり、スプレッダの取換え作業の労力が大きい。
ノンガス液の場合にも容器口を気密にシールするパッキンを用いるので、液の種類を変えたときパッキンによる異なる液の移り香の問題が生ずる。
液の流れを開閉する液弁は、下向きに狭まる凸錐面を有する弁体部と、下向きに狭まる凹錐面を有する弁座で構成しているが、この構成の液弁では充填を止める時に弁体部を下降させて弁座に当接させて閉じるので、閉じるときに弁体部の下側にある液を下側に強く押し、液通路の出口で瞬時液流量が増え、横方向にも飛んで容器口を汚す不具合がある。
充填ノズルの液吐出口から出た液を容器の内面を伝わらず直接容器の底まで落下させる方式のノンガス液の充填では、充填流量が大きいと底に衝突したときに空気を巻き込んで泡を生じ、この泡が容器口近傍を汚す不具合がある。一方、ガス入り液の充填では、スニフィングを行う時間が必要なために充填流量を大きくする必要があるが、この流量の制御はノンガス液とガス入り液の充填の切換えに伴って自動的に行うのが好ましい。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、上記課題を改善したガス入り液とノンガス液兼用の液充填装置の提供を目的としている。
本発明は上記課題を解決するために、ガスを含む液の容器とガスを含まない液の容器へ充填する際に両方の容器に用いられる液充填装置であって、前記ガスを含む液又は前記ガスを含まない液を貯留する貯液タンクと、該貯液タンクの液層に連通する液供給管と、該液供給管に連通する液通路と、前記貯液タンクの液層上の気層に連通するガス通路と、前記液通路を開閉する弁体とを設けた充填バルブとを備え、該充填バルブは、ガスを含む液用の第1の吐出口本体(下部部材)とガスを含まない液用の第2の吐出口本体(下部部材)とを取換え可能に構成し、前記第1の吐出口本体は、前記液通路に連通する吐出口を備えて前記ガスを含む液の容器の吸入口を密閉させ、第2の吐出口本体は、前記液通路に連通する吐出口を備えて前記ガスを含まない液の容器の吸入口に対して間隔を空けて配置し、前記弁体(中空弁)は、ガスを含む液の容器に用いる第1のアタッチメント(スプレッダ)とガスを含まない液の容器に用いる第2のアタッチメント(プラグコーン)を取換え可能に構成し、前記第1のアタッチメントは前記ガス通路と前記ガスを含む液の容器とを連通させ、第2のアタッチメントは前記ガス通路を閉塞するようにした。
上記発明は、前記ガスを含む液の充填時では前記気層に加圧ガスが供給され、前記ガスを含まない液の充填時では前記気層が大気圧下にあり、前記液供給管の流路には流量切換弁を設け、該流量切換弁は前記気層のガスの加圧力の下で、前記流量切換弁を開いてガスを含む液の流量を大きくし、前記気層の大気圧の下で、前記流量切換弁を絞って前記ガスを含まない液の流量を小さくすることができる。
また、上記発明は、前記流量切換弁は前記液供給管の流量を制限する小径孔を形成した管路と、前記小径孔の上流側で分岐し該小径孔の下流側で前記管路に連通する通路と、該通路を開閉する開閉弁とを備え、該開閉弁は、前記小径孔の上流側に形成された液圧室に前記開閉弁に取付けたダイアフラムを配設し、前記気層のガスの加圧力により加圧された前記ガスを含む液の液圧力で、前記ダイアフラムが押圧されて前記開閉弁を開状態にして前記通路を開き、前記気層が大気圧の下では前記ダイアフラムがもとの位置に戻って、前記開閉弁を閉状態にして前記通路を閉じるようにすることができる。
さらに、上記発明は、前記流量切換弁が、前記液供給管の径方向に出し入れできるロッドを設け、該ロッドの出し入れにより液供給管を流れる液の流量を切換えることができる。
さらにまた、上記発明は、前記流量切換弁が、前記液供給管の流路に該液供給管と円板とを同心的に配置し、円板を設け、該円板の任意の径を回転軸として円板の角度を変えて、前記液供給管を流れる液の流量を切換えることができる。
詳しくは、本発明は、ガス入り液とノンガス液の充填の両方に用いる液充填装置であって、気液2層をなして液を貯留する貯液タンクと、前記貯液タンクの液層から流量切換弁を経て液を供給する液供給管と、前記液供給管と連通する液通路を有し、前記液通路には中心部に前記貯液タンクの気層部と連通するガス通路を備え、かつ前記液通路を開閉する中空弁を有する充填バルブと、前記充填バルブの下に供給された容器を把持して上下動する容器口ホルダとを有し、前記充填バルブは、バルブ本体及び前記中空弁の下部を着脱可能に構成し、前記下部の部材を取換えてセンタリングベル、パッキン及びスプレッダを有し、容器を密閉して充填するガス入り液充填用の充填バルブの様態とするか、又は円形断面の液吐出口とプラグコーンを有し、容器を密閉しないで充填するノンガス充填用の充填バルブの様態とするガス入り液及びノンガス液の兼用液充填装置によって達成される。
また、上記発明は、軸方向に設けられた小径孔を通る管路と、該管路から横に分岐して液室を経て前記小径孔の下流に連通する大径孔の通路とを有し、該大径孔を前記液室を覆うダイアフラムと、該ダイアフラムを押圧する圧縮ばねとで開閉する開閉弁で閉じ、ノンガス液が流れる時は小径孔のみが開き、ガス入り液が流れる時には液の圧力によって大径孔の前記開閉弁が開いて、小径孔と大径孔の両方が開き、少流量と大流量の2値に切換える流量切換弁を、前記液供給通路に設けることができる。
さらに、上記発明は、管路に直角に摺動自在に挿入した円形断面のロッドを、リニアアクチュエータで出し入れし、管路の軸方向の空部の投影面積を変えて管路を通る液の流量を2値に切換える流量切換弁を、前記液供給通路に設けることができる。
さらにまた、上記発明は、管路に直角に回転自在に設けた円板を、ロータリアクチュエータで回転し管路の軸方向の空部の投影面積を変えて管路を通る液の流量を2値に切換える流量切換弁を、前記液供給通路に設けることができる。
本発明は、ガスを含む液の容器とガスを含まない液の容器へ充填する際に両方の容器に用いられる液充填装置であって、前記ガスを含む液又は前記ガスを含まない液を貯留する貯液タンクと、該貯液タンクの液層に連通する液供給管と、該液供給管に連通する液通路と、前記貯液タンクの液層上の気層に連通するガス通路と、前記液通路を開閉する弁体とを設けた充填バルブとを備え、該充填バルブは、ガスを含む液用の第1の吐出口本体とガスを含まない液用の第2の吐出口本体とを取換え可能に構成し、前記第1の吐出口本体は、前記液通路に連通する吐出口を備えて前記ガスを含む液の容器の吸入口を密閉させ、第2の吐出口本体は、前記液通路に連通する吐出口を備えて前記ガスを含まない液の容器の吸入口に対して間隔を空けて配置し、前記弁体は、ガスを含む液の容器に用いる第1のアタッチメントとガスを含まない液の容器に用いる第2のアタッチメントを取換え可能に構成し、前記第1のアタッチメントは前記ガス通路と前記ガスを含む液の容器とを連通させ、第2のアタッチメントは前記ガス通路を閉塞するようにしたので、1つの液充填装置で、アタッチメントを換えるだけでガスを含む液の容器への充填とガスを含まない液の容器への充填をすることができる。
また、前記ガスを含む液の充填時では前記気層に加圧ガスが供給され、前記ガスを含まない液の充填時では前記気層が大気圧下にあり、前記液供給管の流路には流量切換弁を設け、該流量切換弁は前記気層のガスの加圧力の下で、前記流量切換弁を開いてガスを含む液の流量を大きくし、前記気層の大気圧の下で、前記流量切換弁を絞って前記ガスを含まない液の流量を小さくしたので、各々の容器での液の供給を円滑にすることができる。
また、前記流量切換弁は前記液供給管の流量を制限する小径孔を形成した管路と、前記小径孔の上流側で分岐し該小径孔の下流側で前記管路に連通する通路と、該通路を開閉する開閉弁とを備え、該開閉弁は、前記小径孔の上流側に形成された液圧室に前記開閉弁に取付けたダイアフラムを配設し、前記気層のガスの加圧力により加圧された前記ガスを含む液の液圧力で、前記ダイアフラムが押圧されて前記開閉弁を開状態にして前記通路を開き、前記気層が大気圧の下では前記ダイアフラムがもとの位置に戻って、前記開閉弁を閉状態にして前記通路を閉じるようにすることができるので、ガスを含む液、及びガスを含まない液の容器の切換え時に、簡単な機械的な流量切換弁によってそれぞれに適する流量に切換えられるので作業効率がよくなる。ガスを含む液とガスを含まない液の開閉弁の切換えが自動的にできる。
さらに、前記流量切換弁が、前記液供給管の径方向に出し入れできるロッドを設け、該ロッドの出し入れにより液供給管を流れる液の流量を切換えることができるので、上述したように、ガスを含む液、及びガスを含まない液の容器の切換え時に、簡単な機械的な流量切換弁によってそれぞれに適する流量に切換えられるので作業効率がよくなる。
さらにまた、前記流量切換弁が、前記液供給管の流路に該液供給管と円板とを同心的に配置し、円板を設け、該円板の任意の径を回転軸として円板の角度を変えて、前記液供給管を流れる液の流量を切換えることができるので、上述したようにガスを含む液、及びガスを含まない液の容器の切換え時に、簡単な機械的な流量切換弁によってそれぞれに適する流量に切換えられるので作業効率がよくなる。
本発明の液充填装置の実施の形態を図1〜図6によって説明する。
図1は本発明の液充填装置(ガス入り液充填時の場合)の縦断面図、図2はその一部の拡大図である。従来例と同様又は類似の部材には同じ番号を流用して一部の説明を省略して説明する。
図1に示すように、液充填装置には、液層2とカウンターガス(以下、気層ともいう)3を貯えた貯液タンク(フィラボウル)1と、充填バルブ70を設けている。充填バルブ70は、貯液タンク1と液供給管4と接続され、液供給管4には、流量計8及び流量切換弁80が配設されている。
充填バルブ70は、本体部を形成するバルブ本体71と、バルブ本体71の上側に一体に設けられた上部支持台14とが設けられ、上部支持台14に垂設された2本のガイド軸28の上端には、シリンダ支持台29が固設されている。ガイド軸28には、このガイド軸28に摺動自在に上下動する昇降台31を設け、昇降台31には、水平方向に延びる軸に回転自在にカムフォロワ35取付け、リング状のカム36を併設している。カム36は、液充填装置側のフレームに固設され、その下面がカムフォロワ35と係合する。上部支持台14の上にはエアシリンダ20が固設され、そのロッドが後述の中空弁73の上端と連結してこれを上下動する。また、支持台29には、もう1つのシリンダ30が固設され、ロッドが昇降台31と連動して、昇降台31を上下動させる。容器口ホルダ27は昇降台31に支持され、そのグリッパ27aは容器を把持することができる。
バルブ本体71は中心部に縦長の孔を有し、この縦孔の中に縦長の中空弁73が遊嵌されていて、バルブ本体71の縦孔の内周面と中空弁73の外周面とで、上下に走る筒状の液通路74、液弁15、及び液吐出口75が形成されている。液通路74の上側はダイアフラム76で外部と仕切られ、直角に曲がって液供給管4を通って貯液タンク1と連通しており、中空弁73の中心部はガス通路16となっている。
充填バルブ70は、ガス入り液を充填する場合とノンガス液を充填する場合では、本体71及び中空弁73の一部を取換えて2つの異なる様態で使用される。以下、ガス入り液の充填に用いる部材番号にはAを、ノンガス液の充填に用いる部材番号にはBを付して区別して説明する。
初めに、図1及び図2を用いてガス入り液を充填する充填バルブ70Aから説明する。図に示すように、バルブ本体71Aは、上部本体71aと吐出口本体としての下部本体71bとで構成されている。
図1に示すように、上部本体71aは取付けベース6によって液充填装置の回転円板7に固定されており、中心部に液通路74を形成するための縦孔と、下端近傍に液弁15を形成するための下側に広がる凹錐面状の弁座71d(ニトリルゴム製)と、側部にガス通路41の一部と、下端面に2個の雌ねじを備えている。ガス通路41の上側は2つに分岐して、一方はガッシングガス切換弁45、ガッシングガス通路43を経て、回転フレーム7に設けられたガッシングガスチヤンバ47に接続され、他方は、スニフトガス切換弁46、スニフトガス通路42を経てスニフトチャンバ48に接続されている。
図2に示すように、下部本体71bは2個の深座ぐり付ボルト穴を備えており、このボルト穴を通して上部本体71aに設けた雌ねじに螺合する2本の六角穴付ボルト72によって上部本体71aと一体に結合されてバルブ本体71Aを形成する。下部本体71bは、中央部に液通路74の下部を、側部にガス通路41の下部を、下端に筒状の液吐出口75aを形成し、また、下端に従来例と同様のセンタリングベル24とパッキン25を備えている。
ガス入り液充填用の中空弁73Aは、中空弁本体73aとスプレッダ73bの組合わせで形成される。中空弁本体73aの上部は、ダイアフラム76の中央部を貫通してこれと結合し、その上側はバルブ本体71aの天壁を貫いて外に突出して継手を介してエアシリンダ20のロッドと連結しており、下部には上部本体71aの弁座71dと対向する位置に、下側に広がる凸錐面状の弁体部73dが形成されていて、弁座71dと弁体部73dとで液弁15を形成している。弁体部73dの下側は錐面状に径が細くなり、下端にはガス通路16より大きい径の受孔73eが設けられ、この受孔73eの内側に設けられたOリング溝にOリング73fが嵌められている。
スプレッダ73bは上側に中空弁本体73aの受孔73eと嵌合する挿入部を、最下端部に下側に広がる錐面を、中心部にガス通路16を、それぞれ備えた細径管で、挿入部に設けた円弧状の溝を中空弁本体73aのOリング73fと弾性的に係合させて着脱可能に取付けられるようになっており、スプレッダ73bの下部は下部本体71bの下端から突出している。
次に、ノンガス液充填用の充填バルブ70Bについて図3を参照して説明する。
充填バルブ70Bが上述したガス入り液用の充填バルブ70Aと異なる部分は、バルブ本体71Bの下部に配設されるアタッチメントとしての下部本体71cと、中空弁73Bの一部である。また、図3に示すバルブ本体71Bの上部の破断された部分は、バルブ本体71Aと同じ構造であるので、その詳細な説明を省略する。
バルブ本体71Bは、上部本体71aに下部本体71cを取付けて形成している。下部本体71cは、両端にボルト穴と、中央部には液通路74のノンガス液充填用の液吐出口75bが設けられている。液吐出口75bは断面が円形で、下端は水切りをよくするためにテーパ形状に尖っている。
下部本体71cの上下の厚さは、ガス液入り用の下部本体71bの厚さより薄くなっていて、液の充填時に容器26が最高限度位置に上昇しても液吐出口75bと容器口の上端は適宜の距離だけ離れるようになっている。
図3は、液吐出口75bにフィルタ77を着脱可能に取付けた場合を、また71e及び71fは、装置洗浄時に用いる洗浄液通路及び洗浄用キャップの取付座を備えている場合を参考に示したものである。したがって、ガス入り液用のバルブ本体71Aのように、ガス通路41、センタリングベル24、及びパッキン25は備えていない。
中空弁73Bは、中空弁本体73aとプラグコーン73cの組合せで形成され、プラグコーン73cは、上側にスプレッダ73bの挿入部と同じ挿入部を備えていて、この挿入部を中空弁本体73aの受孔73eに挿入して、スプレッダ73bの場合と同様にOリング73fを介して弾性的に着脱可能に取付けられる。プラグコーン73cは液通路74を筒状に流下してきた液2を無理なく1本の円形断面の流れにして液吐出口75bから吐出させる役目を果たしている。
次に、流量切換弁80の構造を図4によって説明する。
図4において81はバルブ本体で、管路部本体82と機構部本体83とで形成されている。管路部本体82は液供給管4と連結して一直線の液の通路を形成する管部82a、これに平行する扁平な円筒状の液室82b、管部82aに設けられノンガス液の流量に見合った小径孔82c、小径孔82cの上流で管部82aから横方向に分岐して液室82bと連通する大径孔82d、管路部82aと液室82bとを繋ぐパイロット孔82e、及び液室82bと管路部82aの小径孔82cの下流側を連通する通路82fを備えている。
機構部本体83は2段の円筒形で、小径部はシリンダ部83aを、大径部は円錐台状の空気室83bをそれぞれ形成しており、小径部の端面には雌ねじを備えていて、ロックナット付の調整ボルト84が螺着されている。85は一端がシリンダ部83aに摺動自在に嵌ったプランジャで、他端に管路部本体82の大径孔82dを塞ぐ弁液85aを螺着して備えている。86はプランジャ85を押出すように付勢する圧縮ばね、87は外周部をバルブ本体81に固定され、中央部をプランジャ85に連結して、液室82bと空気室83bとを隔てるダイアフラムである。
次に、流量切換弁80の変形例について説明する。
流量切換弁80は、液の種類によって2値の流量に切換える自動弁であるが、自働弁以外に以下の様に他のアクチュエータを使って2値の流量に切換えてもよい。
図5は、プランジャ型の流量切換弁90の模式図で、(a)は正面図,(b)は正面図(a)の左側面図である。91は管部、92は管部91の外側に設けたスリーブに摺動自在に嵌装された円形断面のロッド、93はロッド92を軸方向の2位置に移動させるリニアアクチュエータである。ロッド92を実線又は2点鎖線で示す位置に止めて、通路の空部の軸方向の投影面積を変えてその流路抵抗を変え、管部91を通る液の流量を2値に切換えるものである。この流量切換弁90を図4に示す流量切換弁80に換えて、図1〜図3に示したような、ガス入り液の充填及びノンガス液の充填に用いることができる。
図6は蝶弁型の流量切換弁95の模式図で、(a)は正面図,(b)は正面図(a)の左側面図である。96は管部、97は管部96の外側に設けたスリーブに回転自在の軸に取付けられた円板、98は円板97を2角度位置に回転させて止めるロータリアクチュエータである。通路の空部の軸方向の投影面積を変えて管部96を通る液の流量を2値に切換えるものである。この流量切換弁95を図4に示す流量切換弁80に換えて、図1〜図3に示したような、ガス入り液の充填及びノンガス液の充填に用いることができる。
上記構成の液充填装置の作用を説明する。
[作用1]ガス入り液を充填する場合。
貯液タンク1の気層3をカウンターガスで加圧し、カウンターガス切換弁56を開いて、カウンターガス配管55によって貯液タンク1と充填バルブ70を連通させ、ガッシングガス切換弁45及びスニフトガス切換弁46は閉じておく。また、エアシリンダ20を作動させて中空弁73を引上げて液弁15を閉じておく。流量切換弁80は後述するように自動的に開いて大流量が流れるようになっている。
1)容器の密閉
充填バルブ70Aの下に容器26が搬入され、容器口のフランジ部がグリッパ27aに把持され、エァシリンダ30によって上方に引上げられ、容器26の上端がセンタリングベル24の内に挿入され、パッキン25に当接して密閉される。
2)容器内ガス置換と均圧
ガッシングガス切換弁45を開いて、容器26内からガス通路41を経て、ガッシングガスチヤンバ47への空気の排出通路を開き、同時にカウンターガス切換弁56を開いて、貯液タンク1内のカウンターガス3をカウンターライン配管55、ガス通路16を経て容器26内に送込み、容器26内から空気を追出してカウンターガス3に置換えた後、ガッシングガス切換弁45を閉じて容器26内をカウンターガス3の圧力と同圧にする。
3)液の充填
次いで、エアシリンダ20によって中空弁73Aを下方に押下げ、液弁15を開く。貯液タンク1内の液2は重力によって、液供給管4、液通路74を経て容器26内に流下して充填していく。液通路74の液吐出口75aから出た液2は、容器26に挿入されたスプレッダ73bの外周に沿って筒状に流下し、下端の錐面部によって外側に広げられ、容器26の内面側に当たってこれを伝わって流下し、容器26の底に溜まって充填して行く。流下した液2は容器26内のガスを追出し、追出されたガスはガス通路16を経て貯液タンク1の気層3に戻される。
流量計8によって計測された液2の充填量が所定値に達したら、エアシリンダ20を作動させ、中空弁73Aを持上げて液弁15を閉じる。このとき、中空弁本体73aは上昇するので上側にある液2を押し戻すように働き、液吐出口75aを出る液2の流れを乱さない。
4)スニフト(ガス抜き)、充填完了、容器の排出
次に、カウンターガス切換弁56を閉じて、スニフトガス切換弁46を開き、容器26内上部のヘッドスペースを大気に開放して圧力を大気圧に戻し、充填を完了する。エアシリンダ30を作動させ昇降台31と共に容器ホルダ27を下降させ、容器26を装置外に排出して速やかに栓をする。
[作用2]ノンガス液を充填する場合。
貯液タンク1の気層3を大気に開放し、エアシリンダ20を作動させて中空弁73を引上げて液弁15を閉じておく。流量切換弁80は自動的に閉じて小径孔82cを通る小流量が流れる状態になっている。
1)容器の移動
充填バルブ70Bの下に容器26が搬入され、容器口のフランジ部がグリッパ27aに把持され、エアシリンダ30によって上方に引上げられ、カムフォロワ35がカム36に当接して進み、カム36で規制される最高限位置(図3中2点鎖線で示す位置)まで上昇する。この位置ではバルブ本体71Bの液吐出口75bと容器26の容器口とは適宜の距離だけ離れている。
2)液の充填
次いで、エアシリンダ20によって中空弁73を下方に押下げ、液弁15を開く。貯液タンク1内の液2は重力によって、液供給管4、液通路74を経て容器26内に流下して充填していく。吐出口75bから出た液2は速度を速めて縮流となって容器26の底へ落下して溜まり、容器26内の空気を順次押出し、押出された空気は入ってくる液2の外側と容器口の内周面の間を通って外気に出て行く。
3)充填完了、容器の排出
流量計8によって計測された液2の充填量が所定値に達したら、エアシリンダ20を作動させ、中空弁73を持上げて液弁15を閉じる。液弁15が閉じる時には前述のように液吐出口75bを出る液2の流れは乱されず、付近を汚すことはない。
次いで、容器26はグリッパ27aから外され装置外に排出されて栓をされる。
次に、流量切換弁80の作用を図4によって説明する。
貯液タンク1にノンガス液2が貯留され、気層3が大気に開放されている場合には、管路部本体82の管路部82a、及び液室82bは液2の低いヘッド圧のみが掛かっており、ダイアフラム87に掛かる力は小さく、プランジャ85は圧縮ばね86に押されて先端の弁体85aは大径孔82dを閉じていて、流量切換弁80は小径孔82cのみ開いている小流量用の容量状態となる。
一方、貯液タンク1にガス入り液2が貯留され、気層3が圧力の高いカウンターガスの場合には、管路部本体82の管路部82a、及び液室82bはパイロット孔82eを通して液2の高い圧力が掛かっていて、ダイアフラム87に掛かる液の圧力は圧縮ばね86を縮めてプランジャ85の先端の弁体85dを離して大径孔82dを開き、流量切換弁80は小径孔82cと大径孔82dが並列に開いている大流量用の容量状態となる。液弁15が開いて液が流れてもダイアフラム87には動圧が掛かりこの状態は維持される。
プランジャ型流量切換弁90は管部91に摺動自在に直角に挿入した円形断面のロッド92をリニアアクチュエータ93によって2位置に移動させ、また蝶弁型流量切換弁95は管部96内に回転自在に設けられた円板97をロータリアクチュエータ98によって2角度位置に移動させ、管部96の空部の軸方向の投影面積を変えて管路抵抗をそれぞれ2値に変えて管部91又は96を通る液の流量を2値に切換えるものである。リニアアクチュエータ93及びロータリアクチュエータ98は例えば貯液タンク1に設けた圧力センサ等からの信号で作動させる。
このように、本実施の形態では、1つの液充填装置で、アタッチメントを換えるだけでガスを含む液の容器への充填とガスを含まない液の容器への充填をすることができる。ガスを含む液、及びガスを含まない液の容器の切換え時に、簡単な機械的な流量切換弁によってそれぞれに適する流量に切換えられるので作業効率がよくなる。特に、容器の種類の多いノンガス液の充填では、従来必要としていた多数のスプレッダ73bを必要としないので、部品の保管及び取換作業が不要となる。ノンガス液の充填では、容器口密閉のためのガス液の充填のようにパッキン25を使用しないので、パッキン25からの異なる液の移り香の不具合が発生しない。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の技術的思想に基いて種々の変形及び変更が可能である。
本発明の実施の形態であるガス入り液の充填装置の縦断面図である。 図1の一部の拡大図で、下部本体を設けたガス入り液の充填ノズルを示す断面図である。 図1の一部拡大図で、下部本体を設けたノンガス液の充填ノズルの断面図である。 流量切換弁の断面図である。 図5の(a)は、別の流量切換弁(ロッド)が取付けられている管の径方向の断面図であり、図5の(b)は、流量切換弁が取付けられている管の軸方向の断面図である。 図6の(a)は、さらに別の流量切換弁(円板)が取付けられている管の径方向の断面図であり、図6の(b)は、流量切換弁が取付けられている管の軸方向の断面図である。 従来のノンガス液の充填の様子を示す縦断面図である。 従来のガス入り液の充填の様子を示す縦断面図である。 従来のガス入り液とノンガス液のどちらにも適用できる液体充填装置の縦断面図である。 図10の一部の拡大図である。
符号の説明
1 貯液タンク
2 液
3 気層部
16 ガス通路
4 液供給管
24a センタリングベル
25 パッキン
26 容器
27 容器口ホルダ
41 ガス通路
70 充填バルブ
71 バルブ本体
71A ガス入り充填用充填バルブ
71B ノンガス充填用充填バルブ
73 中空弁
73b スプレッダ
73c プラグコーン
74 液通路
75b 液吐出口
82 管路部本体
80 流量切換弁
82a 管路部
82b 液室
82c 小径孔
82d 大径孔
82e パイロット孔
86 圧縮ばね
87 ダイアフラム
90 流量切換弁
91 管部
92 ロッド
93 リニアアクチュエータ
95 流量切換弁
96 管部
97 円板
98 ロータリアクチュエータ

Claims (5)

  1. ガスを含む液の容器とガスを含まない液の容器へ充填する際に両方の容器に用いられる液充填装置であって、
    前記ガスを含む液又は前記ガスを含まない液を貯留する貯液タンクと、
    該貯液タンクの液層に連通する液供給管と、
    該液供給管に連通する液通路と、前記貯液タンクの液層上の気層に連通するガス通路と、前記液通路を開閉する弁体とを設けた充填バルブとを備え、
    該充填バルブは、ガスを含む液用の第1の吐出口本体とガスを含まない液用の第2の吐出口本体とを取換え可能に構成し、前記第1の吐出口本体は、前記液通路に連通する吐出口を備えて前記ガスを含む液の容器の吸入口を密閉させ、第2の吐出口本体は、前記液通路に連通する吐出口を備えて前記ガスを含まない液の容器の吸入口に対して間隔を空けて配置し、
    前記弁体は、ガスを含む液の容器に用いる第1のアタッチメントとガスを含まない液の容器に用いる第2のアタッチメントを取換え可能に構成し、前記第1のアタッチメントは前記ガス通路と前記ガスを含む液の容器とを連通させ、第2のアタッチメントは前記ガス通路を閉塞するようにしたことを特徴とする液充填装置。
  2. 前記ガスを含む液の充填時では前記気層に加圧ガスが供給され、前記ガスを含まない液の充填時では前記気層が大気圧下にあり、
    前記液供給管の流路には流量切換弁を設け、該流量切換弁は前記気層のガスの加圧力の下で、前記流量切換弁を開いてガスを含む液の流量を大きくし、前記気層の大気圧の下で、前記流量切換弁を絞って前記ガスを含まない液の流量を小さくするようにしたことを特徴とする請求項1に記載の液充填装置。
  3. 前記流量切換弁は前記液供給管の流量を制限する小径孔を形成した管路と、前記小径孔の上流側で分岐し該小径孔の下流側で前記管路に連通する通路と、該通路を開閉する開閉弁とを備え、
    該開閉弁は、前記小径孔の上流側に形成された液圧室に前記開閉弁に取付けたダイアフラムを配設し、前記気層のガスの加圧力により加圧された前記ガスを含む液の液圧力で、前記ダイアフラムが押圧されて前記開閉弁を開状態にして前記通路を開き、前記気層が大気圧の下では前記ダイアフラムがもとの位置に戻って、前記開閉弁を閉状態にして前記通路を閉じるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の液充填装置。
  4. 前記流量切換弁が、前記液供給管の径方向に出し入れできるロッドを設け、該ロッドの出し入れにより液供給管を流れる液の流量を切換えるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の液充填装置。
  5. 前記流量切換弁が、前記液供給管の流路に該液供給管と円板とを同心的に配置し、円板を設け、該円板の任意の径を回転軸として円板の角度を変えて、前記液供給管を流れる液の流量を切換えるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の液充填装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008062992A (ja) * 2006-09-11 2008-03-21 Suntory Ltd 充填不良判断装置および充填装置
JP2011079567A (ja) * 2009-10-09 2011-04-21 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd ウェイト計量式充填装置
JP2014237458A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 三菱重工食品包装機械株式会社 液充填装置

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