JP2001114396A - 回転式充填装置 - Google Patents

回転式充填装置

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JP2001114396A
JP2001114396A JP29239699A JP29239699A JP2001114396A JP 2001114396 A JP2001114396 A JP 2001114396A JP 29239699 A JP29239699 A JP 29239699A JP 29239699 A JP29239699 A JP 29239699A JP 2001114396 A JP2001114396 A JP 2001114396A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】グラビティ式充填装置1で、耐圧力の低いロー
コストなペットボトル14にホットパック充填を行える
ようにする。 【解決手段】充填液タンク6の底面に円筒形ハウジング
26が固定され、その下端に注液パイプ34が取り付け
られている。これらハウジング26と注液パイプ34の
軸芯部に排気パイプ36が挿通されている。排気パイプ
36はシリンダ42によって昇降される。注液パイプ3
4と、排気パイプ36の下端に固定されたノズル48に
より液バルブ50とガスバルブ52が形成されている。
さらに、注液パイプ34の外周にびん口パッキン54が
固定されている。びん口パッキン54によってびん口を
密封し、両バルブ50,52を開放して充填を行う。容
器14内への充填液の流入が停止したら、直ちに両バル
ブ50,52を閉じ、さらに、びん口パッキン54を容
器14から離す。容器の上部密封空間にかかる水頭圧力
の作用するホールド時間が短くなり容器14の変形を防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、回転式充填装置に
係り、特に、びん口パッキンによって容器内を密封し、
容器内部のエアをガス通路から排出しつつ、充填液通路
からこの容器内に液体を充填するグラビティ方式の回転
式充填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転式のグラビティフィラ(グラビティ
方式の充填装置)は、一般に、液体を貯留して回転する
充填液タンクと、この充填液タンクの底面外周寄りに円
周方向等間隔で設けられた複数の充填バルブと、これら
各充填バルブの下方にそれぞれ配置され、充填バルブと
一体的に回転するとともに、容器を載せて昇降するびん
台とを備えている。
【0003】前記充填バルブは、充填液タンクの下面に
固定されたバルブボディと、このバルブボディ内に設け
られた充填液通路と、この充填液通路を開閉する液バル
ブと、前記バルブボディの内部に設けられたガス通路
と、このガス通路を開閉するガスバルブと、容器の口部
に密着して容器内を密封するびん口パッキンとを備えて
おり、このびん口パッキンにより容器内を密封した状態
で液バルブおよびガスバルブを開放して、充填液通路か
ら容器内に液体を充填しつつ、容器内のエアをガス通路
から前記充填液タンクのヘッドスペース内に排出するこ
とにより充填を行う。そして、容器内に充填された液体
の液面が上昇し、ガスバルブの高さに達してガス通路を
閉塞すると容器内の上部に密封された空間が形成され
る。さらに、ガスバルブの高さに達した充填液がガス通
路内を上昇し、容器上部内の密封空間の圧力が充填液の
供給圧力と平衡すると、充填液の流入が停止して充填が
終了するようになっている。
【0004】ところで、飲料製造ラインにおいて、充填
液を高温に加熱して殺菌し、この液をこのまま容器内に
充填しキャッピングを行った後、容器を転倒させること
により容器の上部内面およびキャップの内側に高温の充
填液を接触させることによって殺菌するホットパック充
填が広く行われている。液体が充填される容器がガラス
容器等の場合には、耐熱性や強度に問題がないためホッ
トパック充填に対応可能であるが、近年、ペットボトル
等の軟質素材から成る容器に充填を行う機会が増加して
いる。ペットボトルは、耐熱性が低く強度も弱いため変
形しやすいので、高温の充填液を充填する場合には、容
器の肉厚を厚くしたり補強用のリブを設ける必要があ
り、コスト高となっていた。
【0005】前記グラビティ方式の充填装置で、ペット
ボトルにホットパック充填を行う場合には、充填液の温
度に加えて、充填時の水頭圧力とホールド時間が容器の
変形の要因になっている。これらの要因について説明す
ると、先ず、第1の充填液の温度については、現在市場
に流通している非耐熱のペットボトルの場合には、耐熱
温度が87℃程度であるが、ホットパック充填では、殺
菌の関係から充填液の温度を低くすることはできず、ペ
ットボトルの耐熱温度ぎりぎりの高温で充填しなければ
ならない。このように充填液の温度が高くなればなるほ
ど容器にかかる負担が大きく変形のおそれがある。
【0006】また、第2の要因である水頭圧力は、充填
液タンク(フィラボウル)内に貯留されている充填液の
高さと充填液タンクの底面から充填ノズルの先端(正確
には、充填ノズルの先端部に設けられてるガスバルブの
開口の上端)までの長さの和によって決定し、容器上部
の密封空間内の圧力と、充填液の供給圧力とが平衡した
状態で容器に作用する。充填液タンク内の充填液の高さ
を低くし、また、充填液タンク下面から充填ノズルの先
端までの長さを短くすれば、容器に作用する水頭圧力を
小さくすることができるが、充填速度が遅くなり高速化
に対応できなくなってしまう。
【0007】さらに、ホールド時間とは、容器上部の密
封空間内の圧力と、充填液の供給圧力とが平衡してか
ら、びん口パッキンが容器の口部から離れて容器内の密
封状態が開放されるまでの時間をいい、この間容器に対
して前記水頭圧力がかかっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】回転式の充填装置で
は、容器供給後、ある回転位置で充填バルブを開いて充
填を開始し、所定の区間充填を継続し、一定の位置で充
填バルブを閉じて充填を終了した後容器を排出するよう
にしている。従来の充填装置では、前記所定の区間内で
必ず充填が終了するように充填バルブの開放から閉鎖に
至るまでの充填区間を余裕を持って長く取っている。そ
のため容器に水頭圧力が作用する一定長さのホールド時
間があり、容器に負担がかかっている。特に、回転式充
填装置の場合には、回転速度が遅くなるとホールド時間
が長くなり容器にかかる負担が増大する。前述のように
グラビティ方式の充填装置でホットパック充填を行う
と、高温の充填液による温度の影響に加えて、水頭圧力
が加わり、しかも、この圧力が作用するホールド時間が
長くなると、ペットボトル等の軟質素材の容器は変形し
てしまうという問題があった。
【0009】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、前記ホールド時間を制御してできるだけ短く
することにより、容器の負担を少なくして変形を防止す
ることにより、容器の強度を大きくすること無しにホッ
トパック充填を可能にした回転式充填装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る回転式充填装置は、回転体に設けられて充填液を貯
留する充填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周
方向等間隔で設けられるとともに、液通路を開閉する液
バルブとガス通路を開閉するガスバルブとを有する複数
の充填バルブと、各充填バルブの下方に供給される軟質
容器を支持する支持手段と、軟質容器の口部に当接して
この軟質容器内を密封するびん口パッキンと、充填バル
ブを開閉する充填バルブ開閉手段とを備え、供給された
軟質容器の口部をびん口パッキンによって密封した状態
で充填バルブを開放して充填を行うものであって、さら
に、前記充填バルブ開閉手段を制御する制御手段と、充
填バルブが開放されてからの経過時間をカウントするタ
イマーを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、予
め設定された所要充填時間を記憶させ、この設定された
所要充填時間が経過したときに制御手段が充填バルブを
閉鎖することにより、充填バルブが開放されている時間
をほぼ一定に制御するようにしたものである。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係る回転式
充填装置は、前記第1の発明のタイマーに代えて、回転
体の回転速度を検出する速度検出手段を設けるととも
に、前記制御手段の記憶部に、回転体の回転速度と充填
区間との関係式を記憶させ、充填バルブが前記関係式に
より求めた開放位置もしくは閉鎖位置に到達した時点
で、この充填バルブを開放もしくは閉鎖するようにした
ものである。
【0012】また、請求項7に記載の発明に係る回転式
充填装置は、前記充填バルブが、充填液タンクの下面に
固定され内部に液通路が形成された管体と、この管体内
に挿通され内部にガス通路が形成された排気パイプと、
この排気パイプの昇降によって開閉される液バルブおよ
びガスバルブとを備えており、しかも、この排気パイプ
は、その上部に連結された操作部材が回転体の外部に配
置されたカムに係合することにより開閉されるものであ
る。
【0013】さらに、請求項9に記載の発明に係る回転
式充填装置は、回転体に設けられて充填液を貯留する充
填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間
隔で設けられた複数の充填バルブと、各充填バルブの下
方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、この支
持手段を昇降させる昇降手段と、軟質容器の口部に当接
してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンとを備
え、軟質容器が供給された支持手段を上昇させることに
より軟質容器の口部をびん口パッキンに当接させるとと
もに充填バルブを開放して軟質容器内への充填を行うも
のであって、さらに、前記昇降手段を制御する制御手段
と、充填バルブが開放されてからの経過時間をカウント
するタイマーを設けるとともに、前記制御手段の記憶部
に、予め設定された所要充填時間を記憶させ、前記設定
された所要充填時間になったときに制御手段が前記支持
手段を下降させて充填バルブを閉じるとともに、びん口
パッキンによる軟質容器の密封を解除するようにしたも
のである。
【0014】また、請求項10に記載の発明に係る回転
式充填装置は、前記第3の発明のタイマーに代えて、回
転体の回転速度を検出する速度検出手段を設けるととも
に、前記制御手段の記憶部に、回転体の回転速度と充填
区間との関係式を記憶させ、充填バルブが、前記関係式
で求めた充填区間の下流端に到達した時点で、前記制御
手段が前記支持手段を下降させてびん口パッキンによる
軟質容器の密封を解除するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
るグラビティ方式の回転式充填装置を示す概略縦断面
図、図2はこの回転式充填装置の全体の構成を説明する
概略平面図、図3はこの回転式充填装置に設けられた充
填バルブの拡大断面図である。この充填装置(全体とし
て符号1で示す)は、図示しない駆動源によって中央の
軸2を中心に回転する回転テーブル4と、この回転テー
ブル4の上方にこれと一体的に回転するように設けら
れ、内部に充填液を貯留する充填液タンク(フィラボウ
ル)6と、この充填液タンク6の底面外周寄りに、円周
方向等間隔で取り付けた複数の充填バルブ8と、これら
各充填バルブ8の下方にそれぞれ配置され、充填バルブ
8とともに回転するびん台(容器支持手段)10とを備
えている。これら回転テーブル4および充填液タンク6
等により回転体が構成されている。前記びん台10は、
図示しないシリンダのピストンロッド12に取り付けら
れており、このシリンダの作動により昇降する。なお、
びん台10はシリンダにより昇降するタイプに限るもの
ではなく、固定カムによって昇降させるようにしてもよ
い。
【0016】この充填装置1では、ペットボトル等の軟
質な素材から成る容器14が、図2に示すように、供給
コンベヤ16によって搬送され、インフィードスクリュ
ー18によって一定の間隔に切り離され、入口スターホ
イール20を介して搬入される。搬入された容器14
は、各びん台(容器支持手段)10によって支持され回
転テーブル4の回転に伴って回転搬送される。びん台1
0によって支持された容器14は、シリンダの作動によ
って上昇され、容器14内が、後に説明するびん口パッ
キンによって密封された後、充填バルブ8が開放されて
充填液タンク6内の液体が充填される。液体が充填され
た容器14は、びん台10によって下降された後、出口
スターホイール22を介して排出コンベヤ24上に排出
されて次の工程に送られる。
【0017】各充填バルブ8の構成について図3により
詳細に説明する。充填液タンク6の底面の外周寄りに貫
通孔6aが形成され、この貫通孔6aの下方側には上下
に結合された円筒状のハウジング26,28が固定され
るとともに、貫通孔6a内には、充填液タンク6の内部
側に向けて、支持筒体30が直立して固定されている。
上方ハウジング26は、上部26aの外周面が大径で、
その下部26bは小径になって下方ハウジング28の内
部に伸びている。下方ハウジング28は、上方ハウジン
グ26の大径部26aの下端に固定されており、この下
方ハウジング28の内面と、上方ハウジング26の小径
部26bの外面との間には、間隙32が形成されてい
る。そして、上方ハウジング26の下端には、注液パイ
プ34が固定されている。
【0018】上記支持筒体30、上方ハウジング26お
よび注液パイプ34の内部には、排気パイプ36が挿通
され、支持筒体30内のスライドブッシュ38によって
昇降自在に支持されている。この排気パイプ36の上部
は、充填液タンク6内を上方へ伸びて、充填液の液面4
0上に突出しており、充填液タンク6上に配置したシリ
ンダ42に連結されて昇降する。この排気パイプ36の
外面と、上方ハウジング26の内面および注液パイプ3
4の内面との間の空間が充填液通路44を、そして、排
気パイプ36の内部がガス通路46を構成している。従
って、この実施例では、上方ハウジング26が注液管と
しての機能を有している。
【0019】排気パイプ36の下端には、この排気パイ
プ36よりも大径のノズル48が取付けられており、上
記注液パイプ34内に嵌合して摺動するようになってい
る。このノズル48には、注液口48aと排気口48b
(図4参照)とが形成されており、注液口48aは上記
充填液通路44に、排気口48bはガス通路46にそれ
ぞれ連通している。排気パイプ36に固定されたノズル
48と注液パイプ34とにより、注液口48aを開閉す
る液バルブ50および排気口48bを開閉するガスバル
ブ52が構成されており、上方ハウジング26を介して
充填液タンク6に固定されている注液パイプ34に対し
て排気パイプ36が下降したときに、液バルブ50およ
びガスバルブ52が開放され、排気パイプ36が上昇し
たときに両バルブ50,52が閉塞される。
【0020】上方ハウジング26の小径部26bの外周
面と下方ハウジング28の内周面との間の間隙32内
に、下端部にびん口パッキン54が取付けられた円筒状
のホルダ56が嵌合されており、スライドブッシュ58
を介して下方ハウジング28の内面を摺動する。また、
円筒状ホルダ56の下部のびん口パッキン54を取付け
た部分56aは、上記注液パイプ34の外面に沿って摺
動する。
【0021】この円筒状ホルダ56の上部外面にはシー
ルリング60が装着され、また、びん口パッキン取付け
部56aの内面にもOリング62が装着されて気密を保
持されており、これら上方ハウジング26の小径部26
b外面、下方ハウジング28、注液パイプ34および円
筒状ホルダ56によってエア導入室64が形成されてい
る。下方ハウジング28の上部壁面にはエア導入室64
内に連通するエア導入口28dが設けられており、エア
導入室64は図示しない方向切換弁を介してエア供給源
に接続されている。このエア導入室64内は方向切換弁
の切換作動によりエアが導入され、または、エアが遮断
されて大気に開放される。なお、エア導入室64内に導
入されるエアの圧力は、円筒状ホルダ56を介してびん
口パッキン54を下方に付勢し、前記びん台10によっ
て上昇されてきた容器14の口部に密着させることがで
きる程度の低圧である。
【0022】下方ハウジング28の外周には、昇降筒体
66が嵌合されて昇降するようになっており、この昇降
筒体66の下端に、びん台10によって上昇される容器
14のセンタリングを行うガイドコーン68が取付けら
れている。この昇降筒体66およびガイドコーン68
は、昇降筒体66の上部が下方ハウジング28の外周面
によって案内されるとともに、下部のガイドコーン68
の中心部が上記注液パイプ34の外面に沿って昇降する
ようになっている。下方ハウジング28の下端部外周に
はストッパ28eが設けられており、昇降筒体66は、
通常は自重により下降してこのストッパ28eに当って
停止している。
【0023】前記充填液タンク6の上端中央部に、図示
しないロータリジョイントを介して充填液供給管70が
接続されており(図1参照)、この充填液タンク6内に
外部から充填液が供給される。充填液タンク6内の充填
液の液面40は、レベルセンサ72によって常時監視さ
れており、このレベルセンサ72からの信号によって、
制御装置74が給液バルブ76の開閉を制御して、貯留
された充填液量を常に一定に保つようになっている。な
お、充填液タンク6内の液面40の上方の空間は、大気
に開放されている。
【0024】さらに、この充填装置1には、前記充填バ
ルブ8の開放時間をカウントするタイマー(図示せず)
が設けられており、制御装置74の記憶部に予め記憶さ
れている正常な充填時間が経過したことを、タイマーが
カウントしたときに充填バルブ8(液バルブ50および
ガスバルブ52)を閉じるようになっている。
【0025】前記構成の回転式充填装置1の作動につい
て説明する。充填液タンク6内は、レベルセンサ72か
らの信号により制御装置74が給液バルブ76の開閉を
制御して、常に液面40の高さが一定となるように制御
されている。
【0026】この充填装置1の充填開始時には、排気パ
イプ36は、その上端に連結されたシリンダ42により
上昇した位置にあり、その下端に固定されたノズル48
が注液パイプ34内に収納され、液バルブ50およびガ
スバルブ52は閉鎖されている。また、エア導入室64
内は、方向切換弁によってエア供給源から遮断され、大
気に開放されている。
【0027】供給コンベヤ16によって搬送されてきた
容器14は、インフィードスクリュー18および入口ス
ターホイール20を介して充填装置1内に供給され、各
びん台10上に順次載せられ回転搬送される。びん台1
0がその回転経路中の所定の位置に来ると、図示しない
びん台昇降用シリンダが作動してびん台10が上昇し、
びん台10上の容器14はガイドコーン68に案内され
て上昇する。びん台10の上昇端では、容器14の口部
が、ガイドコーン68を介して上方のびん口パッキン5
4に接触する(図4(a)参照)。
【0028】続いて、充填液タンク6上のシリンダ42
の作動により排気パイプ36を押し下げる。排気パイプ
36およびノズル48が上方ハウジング(給液管)26
および注液パイプ34に対して相対的に下降すると、液
バルブ50およびガスバルブ52が開放する。液バルブ
50の開放によって、充填液タンク6内の液が容器14
内に流入を開始する。この時、びん口パッキン54を下
方へ付勢するエア導入室64内は大気に開放されている
ため、びん口パッキン54を容器14の口部に密着させ
る力が作用していないので、液の流入に伴って容器14
内のエアは、びん口パッキン54と容器14の口部との
隙間から外に逃げ出し、また、排気パイプ36内に残留
していた液も容器14内に流下する。
【0029】排気パイプ36内の残留液が排出されて充
填がスムーズに行われるようになった後、方向切換弁を
作動させて、エア導入室64内にエアを導入する。この
エア圧によって円筒状ホルダ56が下方へ押し下げら
れ、びん口パッキン54は、ガイドコーン68を介して
容器14の口部に圧接されて容器14内を密封する。そ
の後、充填液は、充填液通路44から注液口48aを通
って容器14内に流入するとともに、容器14内のエア
は、ノズル48の排気口からガス通路46内を通って充
填液タンク6内に排出されて通常の充填が行われる(図
4(b)参照)。
【0030】容器14内への充填が進み、注液パイプ3
4の下端まで液が充填されると、その液は排気口48b
内に入って排気パイプ36内を上昇し、充填液タンク6
の液面40に一致したとき、すなわち、容器14の上部
に形成された密封空間内の圧力と充填液の供給圧力とが
平衡したときに容器14内への充填液の流入が停止して
充填が終了する(図4(c)参照)。その後、タイマー
のカウントにより、予め制御装置74の記憶部に記憶さ
れている所要充填時間が経過すると、制御装置74から
の指令により、上端に連結されたシリンダ42が作動し
て排気パイプ36を上昇させる。排気パイプ36の上昇
によって液バルブ50およびガスバルブ52が閉じる
(図4(d)参照)。このように容器14内への充填液
の流入が停止した直後に液バルブ50およびガスバルブ
52を閉じてしまうことにより容器14の密封された上
部空間に水頭圧力が作用することを防止することができ
る。
【0031】続いて、方向切換弁の作動により、エア導
入室64内を大気に開放する。その後びん台10が下降
し、排出スターホイール22を介して容器14をコンベ
ア24上に排出し、充填行程を完了する。液バルブ50
およびガスバルブ52を閉じることにより容器14に水
頭圧力がかかることを防止できるが、さらに、容器14
の密封された上部空間を速やかに大気に開放することに
より、容器14に対する過度の負担を防止することがで
き一層効果的である。なお、びん口パッキン54を備え
た円筒状ホルダ56を下方へ付勢する手段は、上記実施
例のようなエアを用いたものに限るものではなく、付勢
力の付与および解放の切換えが可能であればその他の手
段を用いてもよい。
【0032】以上のように、制御装置74の記憶部に予
め記憶されている正常な充填に必要な時間が経過する
と、シリンダ42によって排気パイプ36を上昇させて
液バルブ50およびガスバルブ52を閉じるようにして
いる。従って、例えば、回転体の回転速度が遅いため通
常の充填バルブ閉鎖位置まで到達するよりも早い位置
で、容器14の上部空間の圧力と充填液の供給圧力とが
均衡して充填液の流入が停止した場合でも、設定された
充填時間が経過すれば充填バルブ8を閉じる(液バルブ
50およびガスバルブ52を閉じる)ので、ホールド時
間が長くなって容器14に過大な負荷をかけることがな
く、容器14の変形を防止することができる。その結
果、ペットボトル等の軟質素材の容器14であっても、
強度を必要以上に大きくすることなくホットパック充填
が可能になり、容器コストの削減を図ることができる。
【0033】前記効果について具体的な実施例により説
明すると、例えば、容器14は、900mlの角ペット
ボトルであり、充填液タンク(フィラボウル)6内に貯
留されている充填液の液面40の高さは200mmであ
り、この液面40はレベルセンサ72からの信号により
制御装置74によって常に一定になるように制御されて
いる。また、充填液タンク6の底面からノズル48先端
までの長さ(正確には、充填液タンク6の底面からガス
バルブ52の排気口の上端までの距離)は、400mm
である。この場合の水頭圧力は、200+400=60
0mmAqとなる。そして、この実施例でのペットボト
ルの耐圧力は、−500mmAq<ペットボトル<40
0mmAqとする。この場合には、ペットボトルの耐圧
力よりも水頭圧力が大きいので、この水頭圧力が一定時
間以上(例えば3秒以上)ペットボトルに係ると、この
ペットボトルが変形してしまうおそれがあるが、ペット
ボトルの上部密封空間に水頭圧力が作用する時間、すな
わちホールド時間をきわめて短い時間に短縮することに
よりペットボトルに対する負担を低減させ、ペットボト
ルが変形することを防止することができる。
【0034】前記実施の形態では、排気パイプ36を充
填液タンク6上に設けたシリンダ42によって昇降させ
ることにより充填バルブ8の開閉(液バルブ50とガス
バルブ52の開閉)を行うようにしたが、その他の構成
の充填バルブでも同様にホールド時間を短縮して軟質容
器の変形を防止することができる。次に第2の実施の形
態に係る充填バルブ8の構成について図5により説明す
る。充填液タンク6の底面に、上下に結合された円筒状
のハウジング26,28が固定され、これらハウジング
26,28の内部にブラケット80を介して給液管82
が固定されている。この給液管82の下端には、小径の
注液パイプ34が固定されている。給液管82および注
液パイプ34の内部には、排気パイプ36が挿通され、
後に説明する筒状ピストン84に連結されて一体的に昇
降する。この排気パイプ36の上部は、充填液タンク6
内を上方へ伸び、充填液の液面40上に突出している。
これら排気パイプ36の外面と給液管82および注液パ
イプ34の内面との間の空間が充填液通路44を、そし
て、排気パイプ36内がガス通路46を構成している。
【0035】排気パイプ36の下端には、この排気パイ
プ36よりも大径のノズル48が取付けられており、上
記給液パイプ34内に嵌合して摺動するようになってい
る。このノズル48には、注液口48aと排気口48b
とが形成されており、注液口48aは上記充填液通路4
4に、排気口48bはガス通路46にそれぞれ連通して
いる。排気パイプ36に固定されたノズル48と注液パ
イプ34とにより、注液口48aを開閉する液バルブ5
0および排気口48bを開閉するガスバルブ52が構成
されており、充填液タンク6に固定された給液管82お
よび注液パイプ34に対して排気パイプ36が下降した
ときに両バルブ50,52が開放され、排気パイプ36
が上昇したときに両バルブ50,52が閉塞される。
【0036】上記円筒状ハウジング26,28の内面と
給液管82の外面との間に、筒状ピストン84が嵌合さ
れ、その上端が連結部材86を介して上記排気パイプ3
6に固定されている。上方ハウジング26の下部内面に
はOリング88が装着され、また、下方ハウジング28
の中間部内面に環状突出部28aが形成され、その内周
にもOリング90が装着されて上記筒状ピストン84の
外面に摺接するようになっており、上方ハウジング26
の下端面と下方ハウジング28の環状突出部28aの上
面との間に気密を保持した空間92が形成されている。
一方、筒状ピストン84には、この空間92内に位置す
る環状突出部84aが形成され、その外周にOリング9
4が装着されて、上記空間92を2つの圧力室96,9
8に区画している。下方ハウジング28の側壁には、こ
れら両圧力室96,98内に連通するエア導入口28
b,28cが形成され、方向切換弁100を介してエア
供給源102に接続されている。この方向切換弁100
の作動によって、両圧力室96,98の一方にエアを導
入し、他方を大気に開放するようになっており、この切
換によって、筒状ピストン84を上昇または下降させる
ことにより、筒状ピストン84に連結された排気パイプ
36を昇降させる。
【0037】下方ハウジング28の上記環状突出部28
aよりも下部側には、下端部にびん口パッキン54が取
付けられた円筒状のホルダ58が嵌合され、スライドブ
ッシュ59を介して下方ハウジング28の内面を摺動す
る。この円筒状ホルダ58の外面にはシールリング60
が装着され、また、上記給液管82の下端部外周にもシ
ールリング104が装着されてこのホルダ58に摺接す
るようになっており、これら下方ハウジング28、給液
管82、筒状ピストン84および円筒状ホルダ58によ
ってエア導入室64が形成されている。下方ハウジング
28の壁面にはエア導入室64内に連通するエア導入口
28dが設けられており、エア導入室64は、第2の方
向切換弁106を介してエア供給源102に接続されて
いる。このエア導入室64内には、第2の方向切換弁1
06の作動によりエアが導入され、または、エアが遮断
されて大気に開放される。なお、このエア導入室64内
に導入されるエアの圧力は、円筒状ホルダ58を介して
びん口パッキン54を下方に付勢し、びん10台によっ
て上昇されてきた容器14の口部に密着させることがで
きる程度の低圧である。
【0038】充填液タンク6の下面には、上記充填バル
ブ8に隣接してガイドロッド108が垂直に固定され、
このガイドロッド108に、びん台10によって上昇さ
れる容器14のセンタリングを行うガイドコーン68が
昇降自在に支持されている。このガイドコーン68は、
通常は、自重により下降してガイドロッド108の下端
に設けられたストッパ108a上に停止し、容器14が
上昇した際には、この容器14とともに上昇して上記び
ん口パッキン54に圧接される。
【0039】この構成に係る充填バルブ8では。先ず、
充填開始時には、第1の方向切換弁100によって、筒
状ピストン84の下方の圧力室98内に圧力エアを導入
し、上方の圧力室96は大気に開放することにより筒状
ピストン84およびこれに連結された排気パイプ36を
上昇させて、液バルブ50およびガスバルブ52を閉じ
ておく。また、第2の方向切換弁106によって、エア
導入室64を大気に開放しておく。
【0040】コンベアによって搬送されてきた容器14
が充填装置1内のびん台10上に供給される。びん台1
0は、充填液タンク6および充填バルブ8とともに回転
しつつ容器14を搬送する。所定の回転位置に来ると、
シリンダ(図示せず)の作動によりびん台10を上昇さ
せる。そのとき、びん台10上の容器14は、口部がガ
イドコーン68に案内されて上昇する。このびん台10
の上昇端位置では、容器14の口部は、ガイドコーン6
8を介して上方のびん口パッキン54に接触する。びん
台10および充填バルブ8が所定の位置に達すると、第
1の方向切換弁100が作動されて下方の圧力室98が
大気に開放されるとともに上方の圧力室96内に圧力エ
アが導入される。この切換によって、筒状ピストン84
を介して排気パイプ36が下降し、液バルブ50および
ガスバルブ52が開放される。
【0041】液バルブ50が開いて充填液タンク6内の
液が容器14内に流入を開始する。上記びん口パッキン
54を下方へ付勢するエア導入室64内は大気に開放し
ているため、びん口パッキン54を容器14の口部に密
着させる力が作用していないので、液の流入に伴って容
器14内のエアは、その隙間から外に逃げ出し、また、
排気パイプ36内に残留していた液も容器14内に流下
する。
【0042】容器14内への液体の流入が開始した後、
第2の方向切換弁106を作動させてエア導入室64内
にエアを導入する。びん口パッキン54は、ガイドコー
ン68を介して容器14の口部に圧接されて、容器14
内を密封する。以後、給液管82および注液パイプ34
内の充填液通路44および注液口48aから容器14内
に充填液が流入し、排気口48bおよび排気パイプ36
内のガス通路46を介して、容器14内のエアが充填液
タンク2内に排出されて通常の充填が行われる。
【0043】容器14内への充填が進み、容器14内の
液面がガスバルブ52の排気口48bに達すると容器1
4内の上部空間が密封される。さらに液体は排気パイプ
36内を上昇し、液面が充填液タンク6内の液面の高さ
40に達すると液の流入が停止する。その後、タイマー
のカウントにより制御装置74に予め記憶されている充
填時間になると、第1の方向切換弁100が作動されて
上方の圧力室96を大気に開放するとともに、下方の圧
力室98内にエアを導入する。その結果、筒状ピストン
84および排気パイプ36が上昇して、液バルブ50お
よびガスバルブ52を閉じる。第1方向切換弁100の
切換の完了とほぼ同時に第2の方向切換弁106を切換
えて、エア導入室64内を大気に開放し、びん口パッキ
ン54を容器14の口部に対して圧接させる力を解放す
る。
【0044】この実施の形態でも、前記第1の実施の形
態と同様に充填液の流入が停止して容器14の上部密封
空間の圧力と充填液の供給圧力とが平衡した状態で容器
14に作用する水頭圧力を、できるだけ早く解消して、
容器14に対する負担を軽減するようにしたので、容器
14の変形を防止することができる。
【0045】前記実施の形態では、タイマーにより充填
時間をカウントして、制御装置74の記憶部に記憶され
ている目標充填時間になったときに充填バルブ8を閉じ
るようにしているが、ホールド時間を短縮して容器14
にかかる負荷を低減するためには、充填時間を制御する
構成だけでなく、例えば、回転体の回転速度に応じて充
填区間を制御することによっても可能である。この場合
には、制御装置74が予め充填装置1の回転速度と充填
区間との関係式を記憶しておき、回転速度に応じて充填
区間を演算し、設定された充填区間に到達した時点で充
填バルブ8を閉じるようにする。あるいは、予め求めた
回転速度と充填区間の関係についての値をマトリックス
状に記憶しておき、回転速度に対応する充填区間の数値
を選択して充填バルブ8を閉じるようにしてもよい。
【0046】すなわち、前記第1の実施の形態の充填バ
ルブ8の場合には、所定の回転位置で排気パイプ36の
上端に連結されたシリンダ42を作動させ、また、第2
の実施の形態の充填バルブ8の場合には、第1の方向切
換弁100を切り換えて上方の圧力室96内に圧力エア
を導入することにより、液バルブ50およびガスバルブ
52を開放した後、エンコーダ110(図1参照)によ
り回転速度を確認し、その回転速度によって、前記制御
装置74の記憶部に記憶した関係式から充填に必要な区
間を算出し、充填をしている充填バルブ8がその区間の
下流端に到達したときに、前記シリンダ42または第1
切換弁100を逆に作動させて液バルブ50およびガス
バルブ52を閉じることにより、ホールド時間を短縮す
ることができる。
【0047】図6は、さらに他の実施の形態に係る充填
バルブ8の構成を示すもので、前記各充填バルブ8とは
充填バルブ開閉手段の構成が異なっている。前記第1の
実施の形態では、シリンダ42によって排気パイプ36
を昇降させることによって液バルブ50およびガスバル
ブ52を開閉していたが、この実施の形態では、排気パ
イプ昇降機構21をカムによって作動させることによ
り、排気パイプ36を昇降させて液バルブ50およびガ
スバルブ52を開閉するようになっている。なお、この
実施の形態は排気パイプ昇降機構21の構成を除いて前
記図3の構成と同一なので、同一の部分には同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0048】上記排気パイプ36を昇降させる昇降機構
21は、充填液タンク6の上部側壁を貫通して軸支され
た水平な回転軸23と、この回転軸23のタンク6内部
側の端部に取付けられ、排気パイプ36の上端に形成さ
れた係合部36aに係合する昇降レバー25と、回転軸
23のタンク外部側に固定されたシフタレバー(操作部
材)27とを備えている。このシフタレバー27は、充
填液タンク6の回転経路の外周に沿って配置された上流
側のバルブ開放カムに干渉して一方向に回転することに
より、上記昇降レバー25を回転させ、係合している排
気パイプ36を押し下げる。また、シフタレバー27が
下流側に配置されたバルブ閉鎖カムに干渉して逆方向に
回転することにより、昇降レバー25が上方へ回動して
排気パイプ36を元の高さに上昇復帰させる。
【0049】充填バルブの開閉手段が前記のようにカム
式の場合には、充填区間を制御することによりホールド
時間を制御する。この場合には、制御装置74の記憶部
に充填装置1の回転速度と充填区間との関係式を予め記
憶させておき、設定された充填区間に到達した時点で充
填バルブ8を閉じる。例えば、図7に示すように、シリ
ンダB1によって進退動するバルブ開放用のカムA1を
上流側に設置し、その下流側には、それぞれシリンダB
2〜B9によって進退動する複数のバルブ閉鎖用のカム
A2〜A9を設置し、バルブ開放カムA1により充填バ
ルブ8を開放した後、エンコーダ110によって回転速
度を確認し、制御装置74の記憶している回転速度と充
填区間との関係式により、充填に必要な区間を算出し、
その充填区間の終了位置にあるバルブ閉鎖用カム(A2
〜A9のいずれか)を、シリンダ(B2〜B9)によっ
て前記シフタレバー(操作部材)に係合する位置まで前
進させて、充填バルブ8がこの位置に到達したときに液
バルブ50およびガスバルブ52を閉じるようにする。
【0050】また、前記のように一定の位置で充填バル
ブ8を開放し、充填バルブ8の閉鎖位置を回転速度に応
じて選択する場合と逆に、充填バルブ8の閉鎖位置を一
定とし、開放位置を制御することもできる。例えば、A
9をバルブ閉鎖用カムとし、A1ないしA8をバルブ開
放用カムとして、回転体の回転速度に応じて充填バルブ
8の開放位置を選択するようにしてもよい。
【0051】また、図8は、カムにより液バルブおよび
ガスバルブの開閉を行う他のタイプの充填バルブ8を備
えた回転式充填装置1を示すものである。この充填バル
ブ8は、ガス詰め充填と無ガス充填の兼用タイプであ
り、充填液タンク6の底面に形成された孔6a内に筒状
のスプリングケース112が直立して固定され、このス
プリングケース112内にバルブステム114が昇降可
能に支持されてされている。バルブステム114の上部
寄りの外周面には、環状の摺動部材116が固定されて
おり、この摺動部材116がスプリングケース112内
に嵌合し、その内周面を摺動して昇降する。スプリング
ケース112の下部寄りの内面に形成された段部と、上
方の摺動部材116の下面との間にスプリング118が
配置され、この摺動部材116およびバルブステム11
4を常時上方へ付勢している。バルブステム114の下
部には、弁体120が取付けられ、充填液タンク6の下
面に固定されているバルブブロック122内に形成され
た弁座122aとともに液バルブ124を構成してい
る。
【0052】バルブステム114の下端の中心部には、
外面に円錐形のスプレッダ126が取付けられたベント
チューブ128が装着されている。これらバルブステム
114の内部およびベントチューブ128の内部がガス
通路130を構成し、その外面側が充填液通路132を
構成している。上記スプリングケース112の壁面には
縦長の穴112aが形成されており、上記バルブステム
114が上昇して液バルブ124を開放すると、充填液
タンク6内に収容されている充填液は、この縦長の穴1
12aを介してスプリングケース112内に入り、開放
している液バルブ124を通過して、バルブブロック1
22に貫通形成された通路孔122bの内面とベントチ
ューブ128の外面との間を通って容器14内に充填さ
れる。
【0053】上記バルブステム114の上端部の、上記
充填液タンク6内の液面より上方へ突出している部分に
は、バルブステム114およびベントチューブ128内
に形成されたガス通路130を開閉するチャージングバ
ルブ(ガスバルブ)134が設けられている。このチャ
ージングバルブ134は、充填液タンク6の側壁6bの
上部を貫通する回転軸136の内部側端部に連結されて
おり、回転軸136の外部側に固定されたシフタレバー
(操作部材)138の回転操作によって昇降されてガス
通路130の開閉を行なう。
【0054】バルブブロック122の下方側には、ガイ
ドロッド140を介して昇降自在に支持されたガイドコ
ーン142が配設されており、びん台10によって上昇
される容器14の口部14aにより押し上げられてとも
に上昇し、上記ベントチューブ128に対する容器14
のセンタリングを行なう。このガイドコーン142の内
周側には、びん口パッキン144が取付けられており、
このびん口パッキン144が、びん台10によって上昇
される容器14の口部14aとバルブブロック122の
下面との間に圧接されて容器14内をシールする。
【0055】上記バルブブロック122の内部の外周寄
り(図8の左側)には、スニフト機構146が設けられ
ている。このスニフト機構146は、上記充填液通路1
32を開閉する液バルブ124よりも下流側、すなわ
ち、バルブブロック122内に貫通形成されている通路
孔122b内に開口するスニフト通路122cと、スニ
フトチャンバー148と、これらスニフト通路122c
とスニフトチャンバー148との間を開閉するスニフト
バルブ150とから構成されており、容器14内への液
体の充填が終了した後、このスニフトバルブ150を開
放することにより、容器14のヘッドスペース(充填液
の上部に残された空間)内に密封されている圧力ガスを
徐々に外部に放出する。
【0056】スニフトバルブ150は、バルブ孔150
a内で進退動するスニフトスプール150bと、このス
ニフトスプール150bを外方へ向けて押圧するスプリ
ング150cとを備えており、通常は、このスプリング
150cによりスニフトスプール150bを押圧して上
記スニフト通路122cとスニフトチャンバー148と
の間を遮断している。そして、このスニフトスプール1
50bを、スニフトカム152によって外方から押込む
ことにより、スニフトバルブ150が開放してスニフト
通路122cとスニフトチャンバー148との間が連通
する。
【0057】このタイプの充填バルブ8でも、前記図6
に示す実施の形態と同様に、回転体の周囲に複数のカム
を配置し、制御装置74に充填装置1の回転速度と充填
区間との関係式を予め記憶させておき、回転速度によっ
て、複数個の充填終了用(バルブ閉鎖用)のカムを選択
して制御する。あるいは、複数個の充填開始用(バルブ
開放用)のカムを選択して制御することにより、ホール
ド時間を短縮することができる。
【0058】グラビティ方式の充填装置では、前記各実
施の形態のように、容器14との係合によらずに充填バ
ルブ8を開閉するタイプと、容器との係合により充填バ
ルブを開放するタイプ、すなわち容器の上昇によってび
ん口パッキンおよび注液パイプ等を上昇させて充填バル
ブを開放するタイプとがある。このような容器との係合
により開閉する充填バルブを備えた充填装置にも、本発
明を適用することができる。
【0059】図9によりこのタイプの充填バルブ8につ
いて説明する。充填液タンク6の底面6aの外周寄りに
上下に貫通する孔6bが形成され、この貫通孔6bの下
方側に筒状のバルブボディ224が固定されている。バ
ルブボディ224の内部には、上部が充填液タンク6の
内部に延びる給液管226が摺動可能に挿通されてい
る。この給液管226の内部に間隙を隔てて排気パイプ
228が挿通され、ブラケット230を介して前記バル
ブボディ224に固定されている。この排気パイプ22
8の内部がガス通路232を、そして、排気パイプ22
8の外面と給液管226の内面との間の空間が液通路2
34を構成している。この液通路234内には、給液管
226に形成された上下方向の長穴226aを介して充
填液タンク6内の充填液が流入する。
【0060】前記給液管226の下端部に注液パイプ2
36が固定されて一体的に昇降する。一方、前記排気パ
イプ228の下端には、排気パイプ228よりも大径の
ノズル238が固定されている。前記注液パイプ236
はこのノズル238の外面を摺動して昇降するようにな
っている。このノズル238には、注液口240と排気
口(図示せず)とが形成されており、注液口240は前
記液通路234に、排気口はガス通路232にそれぞれ
連通している。排気パイプ228に固定されたノズル2
38と、給液管226と一体の注液パイプ236とによ
り、注液口240を開閉する液バルブ242および排気
口を開閉するガスバルブ244が構成されており、充填
液タンク6に固定されている排気パイプ228に対し給
液管226および注液パイプ236が上昇したときに、
液バルブ242およびガスバルブ244が開放し(図9
に示す状態)、給液管226および注液パイプ236が
下降して、注液パイプ236の下端が前記ノズル238
の下端に設けられた弁座238aに着座したときに液バ
ルブ242およびガスバルブ244が閉じる。
【0061】バルブボディ224の下方に突出している
給液管226の下端部にはフランジ状のばね座226b
が形成されており、このばね座226bとバルブボディ
224の下端部に嵌装されたカップ状部材246との間
にスプリング248が介装されて、給液管226および
注液パイプ236を常時下方へ付勢している。前記注液
パイプ236の外周には、びん口パッキン250が取り
付けられており、前記びん台10(図1参照)の上昇に
よってびん台10上の容器14が上昇し、このびん口パ
ッキン250に密着すると容器14内が密封される。さ
らにびん台10が上昇すると、びん台10上の容器14
によってびん口パッキン250が押し上げられ、このび
ん口パッキン250と一体的に給液管226および注液
パイプ236が上昇して前記液バルブ242およびガス
バルブ244が開放するようになっている。なお、この
実施の形態では、びん台10は、第1の実施の形態と同
様にエアシリンダによって昇降されるようになってい
る。
【0062】給液管226および排気パイプ228の上
部には、充填終了時に排気パイプ228内に残留した液
を、充填開始と同時に排出して充填時のエア通路を確保
するために、排気パイプ228の上部に負圧を発生させ
る負圧発生室252が設けられている。この負圧発生室
252については従来周知であるのでその説明を省略す
る。
【0063】この実施の形態では、第1の実施の形態と
同様に各充填バルブ8の開放時間をカウントするタイマ
ーを備えており、制御装置14の記憶部に予め記憶され
ている正常時の所要充填時間が経過したときに、シリン
ダを作動させてびん台10を下降させる。
【0064】前記構成の充填装置の作動について説明す
る。充填装置1内に供給された容器14は、各びん台1
0上に順次載せられ、回転搬送される。回転テーブル4
の回転に伴ってびん台10が上昇すると、先ず、びん台
10上の容器14の口部がびん口パッキン250に密着
して容器14の内部が密封される。さらにびん台10お
よび容器14が上昇すると、びん口パッキン250およ
びこれと一体の注液パイプ236と給液管226が上昇
する。給液管226および注液パイプ236が排気パイ
プ228およびノズル238に対して上昇すると、液バ
ルブ242およびガスバルブ244が開放する。
【0065】液バルブ242およびガスバルブ244が
開放すると、給液管226に形成された長穴226aか
ら充填液通路234内に流入した充填液タンク6内の液
が、ノズル238の注液口240から容器14内に流下
する。びん口パッキン250によって密封された容器1
4内に充填液が流下するとともに、容器14内のエアは
ガス通路232から充填液タンク6のヘッドスペース内
に排出されて充填が行われる。
【0066】容器14内に充填された液の液面が上昇
し、ノズル238に形成された排気口の高さに達する
と、容器14内の上部に密封された空間が形成される。
さらに、充填液はガス通路232内を上昇し、その液面
の高さが充填液タンク6内に貯留されている充填液の液
面40の高さと一致したとき、すなわち、容器14の上
部密封空間内の圧力と充填液の供給圧力とが平衡したと
きに充填液の流入が停止して充填が終了する。
【0067】充填バルブ8の開放した後の時間をタイマ
ーによりカウントしており、制御装置74の記憶部に記
憶されている予め設定された所要充填時間が経過する
と、びん台10が下降する。びん台10が下降すると、
容器14の口部によって押し上げられていたびん口パッ
キン250およびこれと一体の注液パイプ236と給液
管226が下降し、液バルブ242およびガスバルブ2
44が閉じるとともに容器14内が開放される。このよ
うに充填液の流入が停止した直後に充填バルブ8を閉
じ、さらに容器14内を開放するので、容器14内の上
部の空間に水頭圧力がかかる時間がきわめて短く、軟質
容器であっても変形することがない。
【0068】この実施の形態では、容器14をびん台1
0上に載せて搬送し、搬送中にこのびん台10をエアシ
リンダによって昇降させることにより充填バルブ8の開
閉を行うようにしたが、容器支持手段としてびん台10
に限らず、図10に示すように、容器14の首部に形成
されたフランジ14aの下面側を支持して吊り下げた状
態で搬送するネックグリッパ260を用いることもでき
る。このネックグリッパ260もエアシリンダ262に
よって昇降できるように構成し、所定の位置でシリンダ
262を作動させて容器14を上昇させることにより、
びん口パッキンを押し上げて充填バルブ8を開放し、充
填開始後タイマーにより所定の時間経過後ネックグリッ
パ260を下降させて充填バルブ8を閉じるようにす
る。なお、前記各図中には示してないが、グラビティ方
式の充填装置1の場合には、びん台10により容器14
を支持する構成であっても、びん口パッキンに押し付け
た際に容器14が潰れないように前記フランジ14aの
下面側を支持するネックガイドが設けられていることは
言うまでもない。
【0069】前記実施の形態では、容器14に係合して
開放される充填バルブ8を備えた充填装置1において、
タイマーによって充填時間を制御することにより充填バ
ルブ8を閉鎖してホールド時間を短縮するようにした
が、この実施の形態と同様に容器14に係合して開閉さ
れる充填バルブ8を備えた充填装置1において、充填区
間の制御により充填バルブを閉鎖してホールド時間を短
縮することもできる。この場合にも、びん台10または
ネックグリッパ260等の容器支持手段をエアシリンダ
により昇降させるようにし、制御装置74は、予め充填
装置1の回転速度と充填区間との関係式を記憶してお
き、充填しているバルブが設定された区間の下流端に到
達した時点で、容器支持手段10,260を下降させる
ことにより容器14との係合を外して、バルブを閉じる
とともに容器14内を開放し、容器14に水頭圧力がか
からないようにする。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る回転式
充填装置は、回転体に設けられて充填液を貯留する充填
液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間隔
で設けられるとともに、液通路を開閉する液バルブとガ
ス通路を開閉するガスバルブとを有する複数の充填バル
ブと、各充填バルブの下方に供給される軟質容器を支持
する支持手段と、軟質容器の口部に当接してこの軟質容
器内を密封するびん口パッキンと、充填バルブを開閉す
る充填バルブ開閉手段とを備え、供給された軟質容器の
口部をびん口パッキンによって密封した状態で充填バル
ブを開放して充填を行う回転式充填装置において、前記
充填バルブ開閉手段を制御する制御手段と、充填バルブ
が開放されてからの経過時間をカウントするタイマーを
設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、予め設定さ
れた充填目標時間を記憶させ、前記設定された所要充填
時間になったときに制御手段が充填バルブを閉鎖するこ
とにより、充填バルブが開放されている時間をほぼ一定
に制御することができ、充填終了時に容器の上部密封空
間に水頭圧力がかかるホールド時間を短縮することがで
きる。その結果、軟質素材の容器であっても、強度を必
要以上に大きくすることなくホットパック充填が可能に
なり、容器コストの削減を図ることができる。
【0071】また、請求項2以下の各発明でも、ホール
ド時間を短縮することができるので、軟質素材の容器で
あっても、強度を必要以上に大きくすることなくホット
パック充填が可能になり、容器コストの削減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る回転式充填装置の
概略縦断面図である。
【図2】前記回転式充填装置の全体の構成を簡略化して
示す平面図である。
【図3】前記充填装置に設けられた充填バルブの一例を
示す縦断面図である。
【図4】(a)〜(d)は前記充填装置による充填の過
程を順次示す説明図である。
【図5】他の充填バルブの構成を示す縦断面図である。
【図6】さらに他の充填バルブの構成を示す縦断面図で
ある。
【図7】充填バルブの開閉を行うカムの配置の一例を示
す図である。
【図8】スニフト機構を備えた充填バルブの一例を示す
図である。
【図9】容器に係合して開放されるタイプの充填バルブ
を示す図である。
【図10】容器支持装置の一例としてのネックグリッパ
を示す図である。
【符号の説明】
6 充填液タンク 8 充填バルブ 10 支持手段(びん台) 14 軟質容器 42 充填バルブ開閉手段(シリンダ) 54 びん口パッキン 74 制御手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に設けられて充填液を貯留する充
    填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間
    隔で設けられるとともに、液通路を開閉する液バルブと
    ガス通路を開閉するガスバルブとを有する複数の充填バ
    ルブと、各充填バルブの下方に供給される軟質容器を支
    持する支持手段と、軟質容器の口部に当接してこの軟質
    容器内を密封するびん口パッキンと、充填バルブを開閉
    する充填バルブ開閉手段とを備え、供給された軟質容器
    の口部をびん口パッキンによって密封した状態で充填バ
    ルブを開放して充填を行う回転式充填装置において、 前記充填バルブ開閉手段を制御する制御手段と、充填バ
    ルブが開放されてからの経過時間をカウントするタイマ
    ーを設けるとともに、前記制御手段の記憶部に、予め設
    定された所要充填時間を記憶させ、この設定された所要
    充填時間が経過したときに制御手段が充填バルブを閉鎖
    することにより、充填バルブが開放されている時間をほ
    ぼ一定に制御することを特徴とする回転式充填装置。
  2. 【請求項2】 回転体に設けられて充填液を貯留する充
    填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間
    隔で設けられた複数の充填バルブと、各充填バルブの下
    方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、軟質容
    器の口部に当接してこの軟質容器内を密封するびん口パ
    ッキンと、充填バルブを開閉する充填バルブ開閉手段と
    を備え、供給された軟質容器の口部をびん口パッキンに
    よって密封した状態で充填バルブを開放して充填を行う
    回転式充填装置において、 前記充填バルブ開閉手段を制御する制御手段と、回転体
    の回転速度を検出する速度検出手段とを設けるととも
    に、前記制御手段の記憶部に、回転体の回転速度と充填
    区間との関係を記憶させ、充填バルブが前記関係から求
    めた開放位置もしくは閉鎖位置に到達した時点で、この
    充填バルブを開放もしくは閉鎖することを特徴とする回
    転式充填装置。
  3. 【請求項3】 前記充填バルブは、充填液タンクの下面
    に固定され内部に液通路が形成された管体と、この管体
    内に挿通され内部にガス通路が形成された排気パイプ
    と、この排気パイプの昇降によって開閉される液バルブ
    およびガスバルブとを備え、前記充填バルブ開閉手段と
    してのシリンダにより排気パイプを昇降させて前記液バ
    ルブおよびガスバルブの開閉を行うことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の回転式充填装置。
  4. 【請求項4】 前記びん口パッキンを昇降させる昇降手
    段を設け、前記充填バルブに設けられたガスバルブの閉
    鎖とほぼ同時にびん口パッキンによる軟質容器内の密封
    を解除することを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の回転式充填装置。
  5. 【請求項5】 前記充填バルブは、充填液タンクの下面
    に固定され内部に液通路が形成された管体と、この管体
    内に挿通され内部にガス通路が形成された排気パイプ
    と、この排気パイプの昇降によって開閉される液バルブ
    およびガスバルブとを備え、この排気パイプは、その上
    部に連結された操作部材が回転体の外部に配置されたカ
    ムに係合することにより開閉されることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の回転式充填装置。
  6. 【請求項6】 前記カムが回転体の周囲に複数配置さ
    れ、これらカムのうちのいずれかを選択して前記操作部
    材に係合させることを特徴とする請求項5に記載の回転
    式充填装置。
  7. 【請求項7】 前記充填バルブは、内部に充填液通路と
    ガス通路とこれら両通路の開閉を行う液バルブおよびガ
    スバルブを有し、かつ、容器の上部密封空間を外部に連
    通するスニフトバルブを備えていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の回転式充填装置。
  8. 【請求項8】 前記液バルブおよびガスバルブの閉鎖と
    ほぼ同時にスニフトバルブを開いて軟質容器内の密封を
    解除することを特徴とする請求項7に記載の回転式充填
    装置。
  9. 【請求項9】 回転体に設けられて充填液を貯留する充
    填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等間
    隔で設けられた複数の充填バルブと、各充填バルブの下
    方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、この支
    持手段を昇降させる昇降手段と、軟質容器の口部に当接
    してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンとを備
    え、軟質容器が供給された支持手段を上昇させることに
    より軟質容器の口部をびん口パッキンに当接させるとと
    もに充填バルブを開放して軟質容器内への充填を行う回
    転式充填装置において、 前記昇降手段を制御する制御手段と、充填バルブが開放
    されてからの経過時間をカウントするタイマーを設ける
    とともに、前記制御手段の記憶部に、予め設定された所
    要充填時間を記憶させ、前記設定された所要充填時間に
    なったときに制御手段が前記支持手段を下降させて充填
    バルブを閉じるとともに、びん口パッキンによる軟質容
    器の密封を解除することを特徴とする回転式充填装置。
  10. 【請求項10】 回転体に設けられて充填液を貯留する
    充填液タンクと、この充填液タンクの底面に円周方向等
    間隔で設けられた複数の充填バルブと、各充填バルブの
    下方に供給される軟質容器を支持する支持手段と、この
    支持手段を昇降させる昇降手段と、軟質容器の口部に当
    接してこの軟質容器内を密封するびん口パッキンとを備
    え、軟質容器が供給された支持手段を上昇させることに
    より軟質容器の口部をびん口パッキンに当接させるとと
    もに充填バルブを開放して軟質容器内への充填を行う回
    転式充填装置において、 前記昇降手段を制御する制御手段と、回転体の回転速度
    を検出する速度検出手段とを設けるとともに、前記制御
    手段の記憶部に、回転体の回転速度と充填区間との関係
    を記憶させ、充填バルブが、前記関係から求めた充填区
    間の下流端に到達した時点で、前記制御手段が前記支持
    手段を下降させて充填バルブを閉じるとともに、びん口
    パッキンによる軟質容器の密封を解除することを特徴と
    する回転式充填装置。
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