JPH10113629A - ロータリ式洗壜機の異物混入防止装置 - Google Patents

ロータリ式洗壜機の異物混入防止装置

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JPH10113629A
JPH10113629A JP28760396A JP28760396A JPH10113629A JP H10113629 A JPH10113629 A JP H10113629A JP 28760396 A JP28760396 A JP 28760396A JP 28760396 A JP28760396 A JP 28760396A JP H10113629 A JPH10113629 A JP H10113629A
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了典 川向
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄液の供給通路内へ異物が混入することを防
止する。 【解決手段】ロータリバルブ12は、回転体4に取付け
られた回転プレート14と、回転プレート14が摺動す
る固定側の部材、すなわち、円弧状の洗浄液供給用長孔
18dが形成された固定プレート18と、固定プレート
18が圧入されて一体化されたバックアップリング20
とから成っている。回転プレート14の内部に、ノズル
6に接続された複数の吐出通路16が形成され、回転に
伴って前記長孔18dに連通遮断されてノズル6に洗浄
液が供給される。固定プレート18の上面に開口する長
孔18dの内周側と外周側にそれぞれ環状溝18f,1
8gが形成され、下部の導入通路18h,18iからバ
リア用洗浄液が導入され、回転プレート14に形成され
た排出通路34,35から排出される。 【効果】固定プレート18の回転プレート14が摺動す
る面にだけバリア水を流して異物の混入を防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリ式の洗壜
機に係り、特に、洗浄液を供給するロータリバルブの回
転側と固定側との間の摺動部に発生する摩耗粉等の異物
が、洗浄液中に混入することを防止する異物混入防止装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に ロータリ式の洗壜機は、回転体
と、この回転体の外周部に円周方向等間隔で設けられ、
搬送されてきた壜を把持し、回転搬送する間にこの壜を
反転させるボトルグリッパと、回転体の各ボトルグリッ
パに対応する位置にそれぞれ設けられ、前記ボトルグリ
ッパによって倒立された壜内に洗浄液を噴射するノズル
と、回転体の下面に取付けられて一体的に回転し、その
下方に配置された固定側のプレート上を摺動する回転プ
レートとを備えており、回転プレートには、前記各ノズ
ルへの配管に洗浄液を給送する吐出通路が形成され、一
方、固定側のプレートには、ポンプから送り出された洗
浄液を分配供給する供給通路が形成されており、回転プ
レートの回転中の所定の区間において、回転プレートの
吐出通路が固定側プレートの供給通路に接続されると、
洗浄液が前記配管を介してノズルに送られ、ボトルグリ
ッパに把持されている壜に噴射されてその壜の洗浄を行
なうようになっている。
【0003】前記ロータリ式洗壜機において、洗浄液の
供給遮断を行なうロータリバルブを構成している固定側
のプレートと回転プレートは、通常、両者共ステンレス
等の金属からできており、しかも、供給される洗浄液の
圧力に負けてロータリバルブが分離してしまわないよう
に、スプリング等により下方側から常時圧力をかけてい
る。そのため、固定側プレート上で回転プレートが回転
することによる摺動面の摩擦を低減する目的で、固定側
プレートの面上に、この固定側プレートの供給通路と常
時連通する中間通路が形成された樹脂製の中間プレート
を連結して、回転プレートをこの中間プレートに対して
摺動させるようにしている。
【0004】前記従来のロータリ式洗壜機では、金属同
士の摩擦を避けるために、固定側プレートと回転プレー
トの間に樹脂製の中間プレートを介在させているが、固
定側プレートに対して相対回転しないように一体的に連
結したこの中間プレート上で回転プレートが摺動回転す
ると、樹脂製の中間プレートが摩耗し、その摩耗粉が洗
浄液中に混入してしまう危険性があった。このよう洗浄
液中に摩耗粉が混入すると、洗浄した壜に摩耗粉が付着
したり、回転プレート内に設けられた吐出通路や洗浄液
を噴射するノズルが詰まってしまう等の問題があった。
【0005】そこで、本出願人は、樹脂製の中間プレー
ト上を金属製の回転プレートが摺動することにより発生
した摩耗粉やその他の異物が、洗浄液中に混入すること
を防止できるロータリ式洗壜機を提案した(特開平6−
254511号公報)。
【0006】前記公報に記載された従来のロータリ式洗
壜機は、固定プレート上に複数のピンを介して連結され
ている中間プレートの上下の面、すなわち、上方に配置
された回転プレートが摺動する面と、下方の固定プレー
トに連結されている面の双方に、固定プレートの供給通
路と回転プレートの吐出通路とを接続するように設けら
れている中間通路の、上下の開口部の周囲を囲むように
それぞれ2本の環状溝を形成し、これら上下4本の環状
溝内に、バリア用の洗浄液(壜洗浄用の洗浄液を供給す
るための通路を外部から遮断するために流通させる洗浄
液)を導入し、環状溝内を流通させた後排出するように
なっている。
【0007】この環状溝内を流通するバリア用の洗浄液
の流れについて説明すると、下方の固定プレート内に形
成された入口通路から、中間プレートの下面側の環状溝
に洗浄液を導入してこれら環状溝内を流通させるととも
に、中間プレートに形成されている上下を貫通する通路
を介してその上面側の環状溝にも洗浄液を導入してこれ
ら環状溝内を流通させた後、中間プレートの別の貫通通
路および固定プレートの出口通路を介して排出するよう
になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のロータリ式
洗壜機に用いられているロータリバルブの構成では、中
間プレートの、回転プレートが摺動する上面だけでな
く、固定プレートに連結されている下面側にも異物が侵
入するおそれがあるために、中間プレートの上下両面
に、中間通路を囲む2本の環状溝をそれぞれ形成して異
物混入防止用の洗浄液を流通させている。このように中
間プレートの下面側の環状溝を介して上面側の環状溝へ
洗浄液を導入するようにしているので、下面側の環状溝
内には必要とする量の洗浄液を導入して流通させること
ができるが、上面側の環状溝内には充分な洗浄液が導入
されずエア溜りが発生するおそれがあった。洗浄液が流
通せずにエア溜りが発生してしまうと、摩耗粉等の異物
が排出できず壜洗浄用の洗浄液が汚染されるおそれがあ
るという問題があった。また、従来のロータリ式洗壜機
では、中間プレートを固定プレート上に連結するために
ピンを用いているので、中間プレートの半径方向の幅
が、ピンを設ける部分のために大きくなってしまうとい
う問題があった。中間プレートの幅が大きいと、回転プ
レートが摺動する面積が広いため、摩擦による熱膨張に
よって歪んでしまうおそれがあった。しかも、回転プレ
ートと中間プレートとが密着する面積が大きくなると汚
染される部分が広くなるため、衛生上好ましくないとい
う問題があった。
【0009】本発明は前記欠点を除くためになされたも
ので、固定プレートの半径方向の幅を小さくするととも
に、この固定プレートの、回転プレートが摺動する面に
だけ環状溝を形成し、摩耗粉等の侵入を防止するための
洗浄液を流通させるようにしたロータリ式洗壜機の異物
混入防止装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロータリ式
洗壜機の異物混入防止装置は、洗浄液の取入口が形成さ
れたバックアップリングと、このバックアップリングの
内側に液密を保持して嵌合される筒状部およびこの筒状
部上に設けられてその外周部が前記バックアップリング
の上面に当接する摺動面を有するとともに、前記取入口
に連通する供給通路が形成された固定プレートと、この
固定プレートの摺動面上に回転可能に配置され、回転に
伴って前記供給通路に連通遮断される吐出通路が形成さ
れた回転プレートと、前記バックアップリングおよび固
定プレートを押し上げて回転プレートに圧接させる押圧
手段とを備え、前記固定プレートの摺動面に、供給通路
の開口部の周囲を囲む溝を設けるとともに、この溝内に
洗浄液を導入する導入通路を形成し、回転プレートの回
転中に前記溝内に洗浄液を流通させるようにしたもので
ある。
【0011】本発明に係るロータリ式洗壜機は、固定側
のバックアップリングと固定プレートとが液密を保持し
て嵌合しているので、異物が混入するおそれのある面
は、固定プレートと回転プレートとの摺動面だけであ
る。そこで、固定プレートに、供給通路の摺動面側の開
口部の周囲を囲む溝を形成し、前記洗壜機の運転中は、
この溝内に導入通路からバリア用の洗浄液を導入する。
開口部を囲む溝は固定プレートの摺動面にだけ形成され
ているので、バリア用の洗浄液は溝内全周をくまなく流
通し、エア溜りが発生するおそれがない。従って、回転
プレートが回転することにより発生する摩耗粉やその他
の異物が供給通路側に侵入することを確実に阻止するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
りにより本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形
態に係る異物混入防止装置を備えたロータリ式洗壜機の
縦断面図、図2はその要部の拡大図である。中央に配置
された回転軸2の上部に回転体4が取付けられて一体的
に回転する。この回転体4の外周寄りに、円周方向等間
隔で複数のボトルグリッパ6が設けられている。これら
各ボトルグリッパ6は、回転体4の外周縁部に立設され
た支柱8上に支持されて、水平な支点を中心に反転でき
るようになっている。回転体4の中心部の下面側には、
洗浄液の供給遮断を行なうロータリバルブ12の可動側
部材を構成する回転プレート14が固定されており、こ
の回転体4と一体的に回転する。
【0013】回転プレート14の内部には、前記ボトル
グリッパ6の数と同数の吐出通路16が等間隔で放射状
に形成されている(図3および図4参照)。なお、図3
は、この回転プレート14(図の一番上)と、後に説明
する固定プレート18(図の中央)およびバックアップ
リング20(図の一番下)から成るロータリバルブ12
の分解斜視図であり、図4は、このロータリバルブ12
の固定プレート18とバックアップリング20とを一体
的に連結した状態を示しており、前記回転プレート14
が上述したようにロータリバルブ12の可動側部材を、
そして、一体となった固定プレート18およびバックア
ップリング20がロータリバルブ12の固定側部材を構
成している。前記回転プレート14の内部に形成されて
いる各吐出通路16は、その洗浄液の入口側開口16a
が、回転プレート14の下面側の同一円周状に等間隔で
並び、洗浄液の出口側開口16bは、回転プレート14
の外周面に等間隔で設けられている。
【0014】前記各ボトルグリッパ6が壜Bを把持して
反転させた位置の下方には、洗浄液を噴射するノズル2
2がそれぞれ配置されており、壜Bが反転されると、ノ
ズル22の先端がその壜Bの口部に対向する。これら各
ノズル22は、それぞれ供給ホース24を介して、前記
回転プレート14内に設けられた吐出通路16の出口側
開口16bに接続されている。
【0015】回転軸2の周囲の、回転プレート14より
下方側に、前記固定プレート18およびバックアップリ
ング20が配置されている。外周側のバックアップリン
グ20は、ステンレス等の金属から成る環状体である。
このバックアップリング20の外面側上部20aはテー
パ状になっており、その上端20bは幅の狭い平坦面に
なっている。バックアップリング20は、下部外周に複
数個所の取付部20cが設けられており(図4では図示
を省略)、これら各取付部20cに押上げ用エアシリン
ダ26のロッド26aが連結されている。また、押上げ
用エアシリンダ26は下方の固定枠体28に支持されて
おり、バックアップリング20は、これら押上げ用エア
シリンダ26の作動によって昇降が可能であるとともに
回転を規制されるようになっている。
【0016】前記バックアップリング20の内周面20
d内に嵌合されている固定プレート18は、上方の回転
プレート14が円滑に摺動できるように樹脂等の素材か
ら形成されており、バックアップリング20の内径とほ
ぼ等しいか、あるいは僅かに外径の大きい円筒部18a
と、この円筒部18aの上部に設けられた平面部18b
とを有している。上部の平面部18bは、外周端18c
が円筒部18aの外周面よりも外方へ突出しており、そ
の外周端18cが傾斜面になっている。この固定プレー
ト18の円筒部18aがバックアップリング20の内部
に圧入されてこれら両者18,20が一体に結合されて
いる。固定プレート18の、円筒部18aよりも外方に
突出している平面部18bの外径は、前記バックアップ
リング20上端の平坦面20bの外径とほぼ一致してお
り、平面部18bの外周縁18cが、バックアップリン
グ20の平坦面20bによって下面側を支持されてい
る。このように、固定プレート18の円筒部18aがバ
ックアップリング20の内部に圧入されてこれら両者1
8,20が一体に結合されているので、前記従来の構成
のように、中間プレートと固定プレートとをピンにより
連結した場合よりも、固定プレート18の半径方向の幅
を大幅に小さくすることができる。
【0017】固定プレート18の内部には、ほぼ半周に
亘る円弧状の洗浄液供給用長孔18dが形成されてい
る。この洗浄液供給用長孔18dは、固定プレート18
の上部の平面部18b内に全長に亘って開口するととも
に、円筒部18aの側面に形成された洗浄液供給口18
eによって外面側に連通している。洗浄液供給用長孔1
8dは、前記回転プレート14に形成されている吐出通
路16の入口側開口16aが配置されている円と同一半
径の円周上に位置しており、固定プレート18と回転プ
レート14とを重ね合わせると、全周に等間隔で形成さ
れている吐出通路16の入口側開口16aの約半数がこ
の長孔18dに接続され、他の半数の入口側開口18d
は、平面部18bによって閉塞されるようになってい
る。
【0018】また、前記バックアップリング20の側壁
には、固定プレート18をこのバックアップリング20
内に圧入して両者を一体化した際に、固定プレート18
の洗浄液供給口18と一致する位置に、洗浄液の取入口
20eが形成されている。この洗浄液取入口20eは配
管30を介して図示しないポンプに接続されており、ポ
ンプから吐出されたリンス用すなわち壜B洗浄用の洗浄
液は、このバックアップリング20の取入口20eから
固定プレート18の供給口18eおよび円弧状の長孔1
8dを介して、回転プレート14の各吐出通路16に供
給され、さらに、吐出通路16の出口16b側に接続さ
れた供給ホース24を介して各ノズル22に送られる。
固定プレート18の円筒部18aは、バックアップリン
グ20の内面20d側に圧入されて、円筒部18aの外
周面とバックアップリング20の内周面とは液密を保持
した状態で密着しており、バックアップリング20の取
入口20eから固定プレート18の洗浄液供給口18e
に送られる洗浄液は、これら両者18,20の接触面に
は流れ出ないようになっている。
【0019】圧入されて一体となった固定プレート18
およびバックアップリング20は、本実施例に係るロー
タリ式洗壜機が通常の壜Bの洗浄運転を行なう場合に
は、昇降用エアシリンダ26によって押上げられて、固
定プレート18の上面(平面部18b)が上方の回転プ
レート14の下面に圧接されており、内部に供給される
洗浄液の圧力によって、回転プレート14と固定プレー
ト18との間が分離しないようになっている。なお、固
定プレート18およびバックアップリング20を押し上
げる押圧手段は、エアシリンダ26に限らず、スプリン
グ等を用いても良い。
【0020】なお、前記押上げ用エアシリンダ26は、
バックアップリング20の外周側に円周方向等間隔で配
置しても良く、また、内部に供給される洗浄液の圧力に
応じて適宜配置することもできる。いずれにしても、固
定プレート18の全周に亘って均一な押圧がかかるよう
にすることが好ましい。例えば、固定プレート18に洗
浄液供給用長孔18dが形成されている範囲では、加圧
された洗浄液が供給されて回転プレート14を押し上げ
ようとするので、長孔18dの無い部分よりも、回転プ
レート14と固定側の部材18,20とを分離させよう
とする力が強く作用する。従って、図5に示すように、
長孔18dが配置されている範囲には狭い間隔で押上げ
用エアシリンダ26を配置して、この範囲に強い力を作
用させて全体の押圧が均一になるようにしても良い。ま
た、図6に示すように、バックアップリング20の外周
に等間隔でエアシリンダ26を配置するが、各エアシリ
ンダ26の荷重を制御して、円弧状の長孔18bの範囲
に配置されているエアシリンダ26Aには、他の部分に
配置されたエアシリンダ26Bよりも大きい圧力を作用
させることにより、固定プレート18の全周に亘って均
一な押圧がかかるようにしても良い。
【0021】前記固定プレート18の上部の摺動面(平
面部)18bには、図4に示すように、上述した円弧状
の洗浄液供給用長孔18dの内周側と外周側に、この供
給用長孔18dの円弧と同心円をなす2本の環状溝18
f,18gが形成されている(図3では図示を省略)。
これら2本の環状溝18f,18gには、それぞれ固定
プレート18内を上下に貫通して、バリア用(固定プレ
ート18に形成されている円弧状の洗浄液供給用長孔1
8dをその周囲から遮断するため)の洗浄液を導入する
導入通路18h,18iが設けられている。このバリア
用洗浄液の導入通路18h,18iは、壜Bのリンス用
の洗浄液を供給する前記供給配管30と別個に設けられ
た供給配管32,33を介してポンプに接続されてお
り、バリア用の洗浄液が前記リンス用の洗浄液とは分岐
して供給されるようになっている。
【0022】なお、バリア用の洗浄液を流通させる溝
は、上述のように長孔18dの内側と外側にそれぞれ配
置された2本1組の環状溝18f,18gに限らず、例
えば、円弧状の長孔18dの開口の形状をそのまま拡大
した形状でこの開口部を囲む1本の溝等であっても良
く、いずれにしても、円弧状の洗浄液供給用長孔18d
の開口部の周囲を囲んでその他の部分から遮断しうるも
のであれば良い。
【0023】また、前記回転プレート14には、これら
両環状溝18f,18gにそれぞれ連通可能な2本の排
出通路34,35が形成されている。内側環状溝18f
用の排出通路34は、その入口34aが前記固定プレー
ト18の内側環状溝18fと同一円周上に位置し、出口
34bは、固定プレート18の円筒部18aよりも内部
側に位置している。また、外側環状溝18g用の排出通
路35は、その入口35aが前記固定プレート18の外
側環状溝18gと同一円周上に位置し、出口35bは、
固定プレート18の円筒部18aが圧入されているバッ
クアップリング20の外周面よりも外部側に位置してい
る。これら両排出通路34,35の出口34b,35b
には、それぞれノズル36,37が取り付けられてお
り、内側排出通路18fから排出されたバリア用洗浄液
は、その出口34b側のノズル36から、固定プレート
18の円筒部18aの内周面に向かって噴射され、外側
排出通路18gから排出されたバリア用洗浄液は、その
出口35b側のノズル37から、固定プレート18の平
面部18bの外周縁18cおよびバックアップリング2
0の外周面に噴射されるようになっている。
【0024】さらに、本実施例に係るロータリ式洗壜機
では、前記ロータリバルブ12の下方の、固定側部材
(固定プレート18,バックアップリング20)の内側
と外側にそれぞれ、回転プレート14洗浄用のノズル3
8,39が設けられており、壜Bの洗浄運転を行なって
いる間、回転プレート14の下面側に洗浄液を噴射して
この回転プレート14を洗浄できるようになっている。
【0025】以上の構成に係るロータリ式洗壜機の作動
について説明する。洗壜作業を行なう通常運転時には、
押上げ用エアシリンダ26の押上力が作用して、一体と
なっている固定プレート18およびバックアップリング
20が押上げられ、固定プレート18の上面(平面部1
8b)が回転プレート14の下面に圧接された状態にな
っている。回転軸2に支持された回転体4および回転プ
レート14は、図示しない駆動手段によって回転され
る。
【0026】回転体4に設けられている各ボトルグリッ
パ6は、コンベア等の搬送手段によって正立状態で搬送
されてきた壜Bの頭部を把持して受取った後、回転搬送
中に反転して壜Bを倒立状態にする(図1の状態)。倒
立した壜Bの口部にはリンス用洗浄液を噴射するノズル
22の先端が向かい合っている。固定プレート18に
は、ほぼ180度に亘る円弧状の洗浄液供給用長孔18
dが形成されており、回転プレート14の回転に伴っ
て、吐出通路16の入口側開口16aが固定プレート1
8の円弧状長孔18dに接続されると、ポンプから吐出
されたリンス用洗浄液は、供給配管30、バックアップ
リング20の洗浄液取入口20e、固定プレート18の
側面(円筒部18a)に形成された供給口18eおよび
円弧状の長孔18d、回転プレート14の吐出通路16
および供給ホース24等を介して前記ノズル6に送ら
れ、壜B内に噴射されて洗浄を行なう。
【0027】回転プレート14の内部に形成された吐出
通路16の入口側開口16aが、固定プレート18の円
弧状長孔18dに重なり合って回転している間、ノズル
6に洗浄液が送られて壜Bの洗浄が行なわれる。その
後、回転プレート14の吐出通路16の入口側開口16
aが、固定プレート18の円弧状長孔18dを通過する
と、前記リンス用の洗浄液を供給する一連の通路が遮断
されて洗浄が終了する。以後、ボトルグリッパ6は、所
定の回転範囲の間壜Bを倒立状態のまま保持して水きり
を行ない、その後、再び壜Bを反転させて正立状態に戻
し洗壜機外に排出する。
【0028】上述のように壜Bの洗浄を行なっている
間、ポンプから吐出された洗浄液は、リンス用洗浄液を
供給する前記供給配管30とは分岐された別の供給配管
32,33を介して、バリア用洗浄液として固定プレー
ト18に形成された内外2本の導入通路18h,18i
内にも供給される。両導入通路18h,18i内に供給
された洗浄液は、固定プレート18の上面側に形成され
た2本の環状溝18f,18gに入り、これら環状溝1
8f,18gに沿って円周方向に流れる。
【0029】固定プレート18の平面部18b上を摺動
回転している回転プレート14には、2本のバリア用洗
浄液の排出通路34,35が形成されている。これら各
排出通路34,35の入口34a,35aは、それぞれ
内外2本の環状溝18f,18gと同一の円周上に位置
しており、内周側の環状溝18f内を流通するバリア用
洗浄液は、回転プレート14の内側排出通路34を介し
て、また、外周側の環状溝18g内を流通するリンス用
洗浄液は、回転プレート14の外側排出通路35を介し
て排出される。
【0030】このように、回転プレート14が固定プレ
ート18に圧接されて摺動回転している洗浄運転中、樹
脂製の固定プレート18に形成されている円弧状の洗浄
液供給用長孔18dの内周側と外周側に配置された環状
溝18f,18g内に、絶えずバリア用の洗浄液を流し
ておくので、回転プレート14と固定プレート18との
摺動により発生する摩耗粉やその他の異物等が、内外の
環状溝18f,18gよりも外方から、リンス用洗浄液
の通路である円弧状の長孔18d側に侵入することを防
止でき、これら摩耗粉や異物がリンス用洗浄液中に混入
するおそれがない。特に、本実施例の構成では、内外2
本の環状溝18f,18gにそれぞれ対応して、回転プ
レート14内に内外2本の排出通路34,35が形成さ
れており、回転プレート14の回転に伴って、各排出通
路34,35の入口側開口34a,35aが溝18f,
18g上を移動しつつバリア用洗浄液を排出するので、
環状溝18f,18g内にエア溜りができるおそれがな
く、バリア用洗浄液を全周に亘って行き渡らせることが
でき、供給通路側への異物の侵入を確実に阻止すること
ができる。
【0031】前記両排出通路34,35の出口34b,
35bには、それぞれノズル36,37が取り付けられ
ており、排出されたバリア用洗浄液は、内側排出通路3
4のノズル36から固定プレート18の内周面に、ま
た、外側排出通路35のノズル37からバックアップリ
ング20の外周面および、固定プレート18の上端の傾
斜面18cに噴射される。このようにして従来洗浄の困
難であったロータリバルブの、特に固定側の部材を洗浄
して清浄度を保つことができる。また、これらノズル3
6,37は回転プレート14に設けられて回転している
ので、バックアップリング20および固定プレート18
の外面側全体に洗浄液を噴射して洗浄するすることがで
きる。しかも、本実施例装置では、回転プレート14洗
浄用のノズル38,39が設けられており、壜Bの洗浄
運転を行なっている間、回転プレート14の下面側に洗
浄液を噴射してこのプレート14を洗浄するようにして
いるので、ロータリバルブの回転側と固定側との間の摺
動面付近を完全に洗浄することができる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、洗
浄液の取入口が形成されたバックアップリングと、この
バックアップリングの内側に液密を保持して嵌合される
筒状部およびこの筒状部上に設けられてその外周部が前
記バックアップリングの上面に当接する摺動面を有する
とともに、前記取入口に連通する供給通路が形成された
固定プレートと、この固定プレートの摺動面上に回転可
能に配置され、回転に伴って前記供給通路に連通遮断さ
れる吐出通路が形成された回転プレートと、前記バック
アップリングおよび固定プレートを押し上げて回転プレ
ートに圧接させる押圧手段とを備え、前記固定プレート
の摺動面に、供給通路の開口部の周囲を囲む溝を設ける
とともに、この溝内に洗浄液を導入する導入通路を形成
し、回転プレートの回転中に前記溝内に洗浄液を流通さ
せるようにしたことにより、異物が混入するおそれのあ
る部分が、固定プレートと回転プレートとの摺動面だけ
になり、さらにこの摺動面に、供給通路の開口部の周囲
を囲む溝を形成したので、溝の内部全体にバリア用の洗
浄液を行き渡らせることができ、異物の侵入を確実に阻
止することができる。しかも、固定プレートをバックア
ップリングに嵌合することにより両者を回転方向に連結
しているので、ピンにより連結するものに比べて半径方
向の幅を大幅に小さくすることができる。従って、汚染
されるおそれのある部分が減少し衛生的であり、また、
回転プレートとの摩擦による熱膨張の影響も低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る異物混入防止装置を備
えたロータリ式洗壜機の縦断面図である。
【図2】前記ロータリ式洗壜機の要部の拡大図である。
【図3】回転プレート、固定プレートおよびバックアッ
プリングから成るロータリバルブの分解斜視図である。
【図4】固定プレートおよびバックアップリングを一体
にした状態を示すロータリバルブの分解斜視図である。
【図5】押上げ用エアシリンダの配置の一例を示す図で
ある。
【図6】押上げ用エアシリンダの配置の他の例を示す図
である。
【符号の説明】
14 回転プレート 16 吐出通路 18 固定プレート 18a 筒状部 18b 摺動面(平面部) 18d 供給通路(円弧状の長孔) 18f 溝 18g 溝 18h 導入通路 18i 導入通路 20 バックアップリング 20e 取入口 26 押圧手段(エアシリンダ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液の取入口が形成されたバックアッ
    プリングと、このバックアップリングの内側に液密を保
    持して嵌合された筒状部およびこの筒状部上に設けられ
    てその外周部が前記バックアップリングの上面に当接す
    る摺動面を有するとともに、前記取入口に連通する供給
    通路が形成された固定プレートと、この固定プレートの
    摺動面上に回転可能に配置され、回転に伴って前記供給
    通路に連通遮断される吐出通路が形成された回転プレー
    トと、前記バックアップリングおよび固定プレートを押
    し上げて回転プレートに圧接させる押圧手段とを備え、
    前記固定プレートの摺動面に、供給通路の開口部の周囲
    を囲む溝を形成するとともに、この溝内に洗浄液を導入
    する導入通路を設け、回転プレートの回転中に前記溝内
    に洗浄液を流通させることを特徴とするロータリ式洗壜
    機の異物混入防止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008100130A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd 液供給装置およびその起動方法
CN106475390A (zh) * 2016-12-10 2017-03-08 无锡银联齿轮传动机械有限公司 柄管镀前清洗机的移动清洗压头组件

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