JP3911771B2 - ロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置 - Google Patents

ロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置に係り、特に、ロータリバルブの固定側と回転側との間の摺動面を洗浄するロータリバルブ洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ロータリ式洗びん機は、回転体と、この回転体の外周部に円周方向等間隔で設けられ、コンベヤによって搬送されたきたびんを入口スターホイールから受け取って把持し、回転搬送する間にこのびんを反転させる複数のボトルグリッパと、前記回転体の各ボトルグリッパに対応する位置にそれぞれ設けられ、ボトルグリッパによって倒立されたびん内に洗浄液を噴射してこのびんの内部を洗浄する内洗ノズルと、固定側から前記回転体の内洗ノズルに洗浄液を供給するロータリバルブ等を備えている。
【0003】
前記ロータリバルブは、固定側のプレートと、回転体の下面に取付けられて一体的に回転し、その下方に配置されている前記固定側のプレート上を摺動する回転プレートとを備えている。回転プレートには、前記各内洗ノズルに接続された配管に洗浄液を給送する吐出通路が形成され、一方、固定側のプレートには、ポンプから送り出された洗浄液を分配供給する供給通路が形成されており、回転プレートの回転中の所定の区間において、回転プレートの吐出通路が固定側プレートの供給通路に接続されると、洗浄液が前記配管を介して内洗ノズルに送られ、ボトルグリッパに把持されているびん内に噴射されてそのびんの洗浄を行なうようになっている。
【0004】
ロータリ式洗びん機では、洗浄液の供給遮断を行なうロータリバルブを構成している固定側のプレートと回転プレートとの摺動部に発生する摩耗粉等の異物が洗浄液中に混入すると、この洗浄液が噴射されて洗浄されたびんに摩耗粉が付着したり、回転プレート内に設けられている吐出通路や洗浄液を噴射するノズル等が詰まってしまうという問題があるため、このような摩耗粉やその他の異物が洗浄液中に混入することを防止するようにしたロータリ式洗びん機が既に提案されている(特開平6−254511号,特開平6−254512号,特願平8−287603号,特願平8−287604号)。
【0005】
前記第1の公報(特開平6−254511号)および第3の公報(特願平8−287603号)に開示されたロータリ式洗びん機の異物混入防止装置は、固定側プレート(固定プレートまたは固定プレートに連結された中間プレート)に設けられている洗浄液を供給する通路の周囲に、この供給通路の開口部を囲む溝を形成し、この溝内にバリア用の洗浄液を流しておくことにより、固定側プレート上を回転プレートが回転するために発生する摩耗粉やその他の異物が、洗浄液中に混入することを防止したものである。
【0006】
また、第2の公報(特開平6−254512号)に開示されたロータリ式洗びん機の洗浄装置は、びんを洗浄する洗浄運転の前後に、固定側プレートと回転プレートとの間に隙間を空けて、その間に洗浄液を流すことによりロータリバルブの摺動面を洗浄するようにしたものである。
【0007】
さらに、第4の公報(特願平8−287604号)に開示されたロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置は、ロータリバルブを洗浄するためのノズルをロータリバルブの外部に設け、このノズルからロータリバルブの内周側および外周側に洗浄液を噴射して洗浄するようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1および第3の公報に記載されたロータリ式洗びん機は、びんを洗浄する洗浄液の供給通路に摩耗粉等の異物が侵入することを防止できるが、固定側プレートと回転プレートとの摺動面に発生した摩耗粉を運転中に洗い流すことはできない。
【0009】
また、第2の公報に記載されたロータリ式洗びん機は、固定側プレートと回転プレートとの摺動面を直接洗浄することができるが、洗浄運転を行なう前あるいは洗浄運転の後に摺動面を洗浄するもので、びんの洗浄運転中に発生する摩耗粉をその運転中に洗い流すことはできない。
【0010】
さらに、第4の公報に記載されたロータリ式洗びん機は、運転中にロータリバルブを洗浄することができるが、ロータリバルブの外側だけであり、固定側プレートと回転プレートとの摺動面を運転中に洗浄することはできない。
【0011】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、運転中に、ロータリバルブの固定側プレートと回転プレートとの摺動面を洗浄することを可能にして、摺動中に発生した摩耗粉を直ちに除去することにより、びん洗浄用の洗浄液中に摩耗粉が侵入することを確実に防止することができるロータリ式洗びん機を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係るロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置は、上面に開口部を有する洗浄液供給通路が形成された固定プレートと、この固定プレート上に回転可能に配置され、回転に伴って固定プレートの前記供給通路に連通遮断される吐出通路が形成された回転プレートとを備えたロータリ式洗びん機のロータリバルブにおいて、固定プレートの上面に、前記供給通路の開口部の内周側と外周側に位置させてそれぞれ環状の溝を設けるとともに、固定プレートの内部には、これら各環状溝内に洗浄液を導入する導入通路を形成し、かつ、固定プレートの前記内周側環状溝よりも内側の摺動面と外周側の環状溝よりも外側の摺動面の少なくともいずれか一方に、各環状溝内の洗浄液が流入可能な切欠きを形成したものである。
【0013】
この第1の発明に係るロータリバルブ洗浄装置では、ロータリ式洗びん機が運転されると、固定プレートの供給通路から回転プレートの吐出通路に洗浄液が送られてびんの洗浄を行なうとともに、固定プレートに形成された導入通路から環状溝内に洗浄液が導入されて環状溝内を流通することにより、回転プレートと固定プレートとの摺動により発生した摩耗粉等の異物が前記供給通路内に侵入することを防止する。さらに、固定プレートの環状溝内に導入された洗浄液は、これら環状溝に隣接する各切欠きの双方またはいずれか一方内に流入し、びんの洗浄運転中に、これらの切欠きと向かい合う回転プレートの摺動面を洗浄するとともに、固定プレートの、切欠きが形成されている内側摺動面および外側摺動面の双方またはいずれか一方も洗浄する。
【0014】
第2の発明に係るロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置は、前記ロータリバルブの固定プレートの上面に、供給通路の開口部の内周側と外周側に位置させてそれぞれ環状の溝を設けるとともに、固定プレートの内部には、これら各環状溝内に洗浄液を導入する導入通路を形成し、かつ、前記回転プレートの、固定プレートの前記内周側環状溝よりも内側の摺動面と外周側の環状溝よりも外側の摺動面に向かい合う位置の少なくともいずれか一方に、各環状溝内の洗浄液が流入可能な凹部を形成したものである。
【0015】
この第2の発明に係るロータリバルブ洗浄装置では、環状溝内に導入された洗浄液は、回転プレートの凹部内に流れ込み、回転プレートの回転に伴って固定プレートの内側の環状溝よりも内周側の平面部と外側環状溝よりも外周側の平面部の双方またはいずれか一方を洗浄する。同時に、固定プレートのこれらの部分に接触して回転している回転プレートの対応部分も洗浄する。従って、回転体の回転によって発生した回転プレートと固定プレートとの間の摩耗粉はその運転中に洗浄により除去される。
【0016】
さらに、第3の発明に係るロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置は、前記ロータリバルブの固定プレートに、前記第1の発明と同様の切欠きを形成するとともに、回転プレートに、前記第2の発明と同様の凹部を形成したものである。
【0017】
この第3の発明に係るロータリバルブ洗浄装置では、固定プレートの環状溝から、固定プレートの切欠きおよび回転プレートの凹部の両者に洗浄液が流入し、これら切欠きおよび凹部と向かい合う回転プレートと固定プレートの摺動面を洗浄する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係るロータリバルブ洗浄装置を備えたロータリ式洗びん機の縦断面図、図2はその要部の拡大図である。中央に配置された回転軸2の上部に回転体4が取付けられて一体的に回転する。この回転体4の外周寄りに、円周方向等間隔で複数のボトルグリッパ6が設けられている。これら各ボトルグリッパ6は、回転体4の外周縁部に垂直に固定された支柱8上に支持されて、水平な支点を中心に反転できるようになっている。回転体4の中心部の下面側には、前記ノズル22に供給する洗浄液の供給遮断を行なうロータリバルブ12の回転プレート14が固定されており、この回転体4と一体的に回転する。
【0019】
回転プレート14の内部には、前記ボトルグリッパ6の数と同数の吐出通路16が等間隔で放射状に形成されている(図3参照)。なお、図3は、この回転プレート14と、後に説明する固定プレート18から成るロータリバルブ12の分解斜視図である。回転プレート14の内部に形成されている各吐出通路16は、その洗浄液の入口側開口16aが、回転プレート14の下面側の同一円周上に等間隔で並び、洗浄液の出口側開口16bは、回転プレート14の外周面に等間隔で配置されている。
【0020】
前記各ボトルグリッパ6がびん10を把持して反転させた位置(図1に示す位置)の下方には、洗浄液を噴射する内洗ノズル(びんの内部を洗浄するノズル)22がそれぞれ配置されており、びん10が反転されて倒立状態になると、ノズル22の先端がそのびん10の口部に対向する。これら各ノズル22は、それぞれ供給ホース24を介して、前記回転プレート14内に設けられた吐出通路16の出口側開口16bに接続されている。
【0021】
回転軸2の周囲の、回転プレート14よりも下方側に、環状の固定プレート18が配置されている。この固定プレート18は、ベース26上の複数個所に配置された押上げ手段28上に取付けられており、このロータリ式洗びん機の運転時には、これら押上げ手段28によって押上げられて上方の回転プレート14に密着するようになっている。
【0022】
固定プレート18の内部には、ほぼ半周に亘る円弧状の洗浄液供給用長穴18aが形成されている。この洗浄液供給用長穴18aは、全長に亘って固定プレート18の上面(摺動面)に開口するとともに、側面に形成された洗浄液供給口18b(図2参照)によって外部に連通している。洗浄液供給用長穴18aは、前記回転プレート14に形成されている多数の吐出通路16の入口側開口16aが配置されている円と同一半径の円周上に位置しており、固定プレート18と回転プレート14とを重ね合わせると、全周に等間隔で形成されている吐出通路16の入口側開口16aの約半数がこの長穴18aに接続され、他の半数の入口側開口16aは長穴18aのない平坦な部分(中央の摺動面)18cによって閉塞されるようになっている。
【0023】
固定プレート18の側面に形成されている洗浄液供給口18bは、配管30を介して図示しないポンプに接続されており、ポンプから吐出されたリンス用(びん洗浄用)の洗浄液が、この洗浄液供給口18bから円弧状の長穴18aを介して、回転プレート14の各吐出通路16に供給され、さらに、これら吐出通路16の出口側開口部16bに接続された供給ホース24を介して各内洗ノズル22に送られる。
【0024】
前記固定プレート18の上面には、円弧状の洗浄液供給用長穴18aの開口部の内周側と外周側に、この供給用長穴18aの円弧と同心円をなす二本の環状溝18d,18eが形成されている。これら内外二本の環状溝18d,18eには、それぞれ固定プレート18の内部を通って、バリア用(固定プレート18に形成されている円弧状の洗浄液供給用長穴18aをその周囲から遮断するため)の洗浄液を導入する導入通路18f,18gが設けられている。このバリア用洗浄液の導入通路18f,18gは、びん10のリンス用の洗浄液を供給する前記供給配管30と分岐して設けられた別の供給配管32を介してポンプに接続されており、バリア用の洗浄液が前記リンス用の洗浄液とは別個に供給されるようになっている。
【0025】
固定プレート18の上部の摺動面は、中央の幅の広い摺動面18c内に前記円弧状の洗浄液供給用長穴18aが開口し、その内側と外側にはそれぞれ環状溝18d,18eが形成されている。さらに、内側環状溝18dの内周側と、外側環状溝18eの外周側には、それぞれ中央の摺動面18cと同一高さの内周平面部(摺動面)18hおよび外周平面部(摺動面)18iが形成されている。これら内周平面部18hおよび外周平面部18iには、それぞれ浅い切欠き18j,18kが形成されている(図3、固定プレート18と回転プレート14とを簡略化して示す図4、および図5(b)参照)。なお、図4では、固定プレート18の上面について、内周平面部18hおよび外周平面部18i以外の部分の図示を省略してあり、また、回転プレート14も、内部に形成されている吐出通路16は図示を省略してある。
【0026】
一方、固定プレート18の上方に配置されている回転プレート14の下面(固定プレート18との摺動面)には、前記固定プレート18の内周平面部18hおよび外周平面部18iにそれぞれ対応する位置に、これら両平面部18h,18iを横断する直線状の凹部14a,14bが形成されている(前記図4および図5(c)参照)。これらの凹部14a,14bは、半径方向の長さw1 ,w2 が対応する内周平面部18hおよび外周平面部18iの幅w3 ,w4 よりもやや広くなっている(図2参照)。
【0027】
以上の構成に係るロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置の作用について説明する。洗びん作業を行なう通常運転時には、各押上げ手段28の押上げ力が作用して固定プレート18が押上げられ、その上面が回転プレート14の下面に圧接された状態になっており、固定プレート18側から回転プレート14へ供給される洗浄液の圧力によって、固定プレート18と回転プレート14との間が上下に分離しないようにしてある。この状態で、回転軸2に支持された回転体4および回転プレート14が図示しない駆動手段によって回転される。
【0028】
回転体4の外周部に設けられている各ボトルグリッパ6は、コンベヤ等の搬送手段によって正立した状態で搬送されてきたびん10の頭部を把持して受け取った後、回転体の回転に伴って搬送する間に反転してそのびん10を倒立状態にする(図1に示す状態)。倒立状態となったびん10の口部にはリンス用の洗浄液を噴射する内洗ノズル22の先端が向かい合っている。固定プレート18には、ほぼ半周に亘る円弧状の洗浄液供給用長穴18aが形成されており、回転プレート14の回転に伴って、吐出通路16の入口側開口16aが固定プレート18の円弧状長穴18aに接続されると、ポンプから吐出されたリンス用洗浄液は、供給配管30、固定プレート18の側面に形成された洗浄液供給口18bおよび円弧状長穴18a、回転プレート14の吐出通路16および供給ホース24等を介して前記内洗ノズル22に送られ、びん10内に噴射されてこのびん10の内部の洗浄を行なう。
【0029】
回転プレート14の内部に形成された吐出通路16の入口側開口16aが、固定プレート18の円弧状長穴18aに重なり合って回転している間、ノズル22に洗浄液が送られてびん10の内部に噴射されて洗浄する。その後、回転プレート14の吐出通路16の入口側開口16aが固定プレート18の円弧状長穴18aを通過すると、前記リンス用の洗浄液を供給する一連の通路が遮断されて洗浄が終了する。以後、ボトルグリッパ6は、所定の回転範囲に亘ってびん10を倒立状態のまま保持して水切りを行ない、その後、再びびん10を反転させて正立状態に戻し洗びん機外に排出する。
【0030】
前述のようにびん10の洗浄を行なっている間、ポンプから吐出された洗浄液は、リンス用洗浄液を供給する前記供給配管30とは分岐された別の供給配管32を介して、バリア用洗浄液として固定プレート18に形成された内外二本の導入通路18f,18g内にも供給される。両導入通路18f,18g内に供給された洗浄液は、固定プレート18の上面側に形成された二本の環状溝18d,18eに入り、これら環状溝18d,18eに沿って円周方向に流れる。このように、回転プレート14が固定プレート18に圧接されて摺動回転している洗浄運転中、固定プレート18に形成されている円弧状の洗浄液供給用長穴18aの内周側と外周側に配置された環状溝18d,18e内に、絶えずバリア用の洗浄液を流しておくので、回転プレート14と固定プレート18との摺動により発生する摩耗粉やその他の異物等が、内外の環状溝18d,18eよりも外方(内周平面部18hおよび外周平面部18i)から、リンス用洗浄液の通路である円弧状の長穴18a側に侵入することを防止することができ、これら摩耗粉や異物がリンス用洗浄液中に混入するおそれがない。
【0031】
前記固定プレート18に形成されている内外二本の環状溝18d,18eの内側と外側の各平面部(摺動面)18h,18iには、それぞれ切欠き18j,18kが形成されており、環状溝18d,18e内に導入されたバリア用の洗浄液がこの切欠き18j,18kに流れ出す。固定プレート18の上方に密着している回転プレート14が回転しているので、前記切欠き18j,18k内に出た洗浄液は、回転プレート14の対応する部分、すなわち、切欠き18j,18kと同一円周上の部分に接触して洗浄をする。
【0032】
また、回転プレート14の下面には、前記固定プレート18の内周平面部18hおよび外周平面部18iと同じ半径の円周上にそれぞれ短い半径方向の凹部14a,14bが形成されており、しかもこれら凹部14a,14bは、それぞれ対応する固定プレート18の内周平面部18hおよび外周平面部18iの幅よりも長いので、環状溝18d,18e内に導入されたバリア用の洗浄液がこれら凹部14a,14b内にそれぞれ入り、回転プレート14の回転に伴って固定プレート18の内周平面部18hおよび外周平面部18iを洗浄する。このように本実施例に係るロータリ式洗びん機では、固定プレート18の洗浄液供給用長穴18aの内側と外側に形成された環状溝18d,18eによって、その内側と外側の摺動部分(固定プレート18の内周平面部18hおよび外周平面部18iと回転プレート14のこれらに対向する部分との摺動部)で発生した摩耗粉等が前記長穴18a側に侵入することを防止するとともに、環状溝18d,18eの内側と外側の摺動部分が、運転中常時洗浄されているので、常に清浄な状態を保つことができる。
【0033】
なお、前記実施例では、固定プレート18の二本の環状溝18d,18eの内側と外側の各平面部(摺動面)18h,18iにそれぞれ切欠き18j,18kを形成するとともに、回転プレート14には、固定プレート18の内周平面部18hおよび外周平面部18iと対応する位置に半径方向に延びる直線状の凹部14a,14bをそれぞれ形成し、前記固定プレート18の内周平面部18hおよび外周平面部18iと回転プレート14とが摺動する部分を洗浄するようにしたが、必ずしも固定プレート18と回転プレート14の双方に、切欠き18j,18kおよび凹部14a,14bを形成する必要はなく、いずれか一方だけを形成しても良い。
【0034】
例えば、固定プレート18の切欠き18j,18kだけを形成した場合には、両環状溝18d,18eからこれらの切欠き18j,18kに入った洗浄液が、回転プレート14の回転に伴って回転プレート14の同一半径上の全周に接触して洗浄し、また、この回転プレート14を洗浄した洗浄液が固定プレート18の内周平面部18hおよび外周平面部18iの切欠き18j,18k以外の部分に接触して洗浄することができる。従って、回転プレート14に凹部14a,14bを形成しなくとも、前記第1実施例と同様に回転プレート14と固定プレート18との摺動面を洗浄することができる。
【0035】
逆に、回転プレート14の凹部14a,14bだけを形成した場合には、これら凹部14a,14bは前記固定プレート18の内周平面部18hおよび外周平面部18iの幅w3 ,w4 よりも半径方向の長さw1 ,w2 が大きいので、それぞれ隣接する環状溝18d,18eから凹部14a,14b内に洗浄液が入り、この凹部14a,14bと向かい合う内周平面部18hおよび外周平面部18iを洗浄し、さらに、これら内周平面部18hおよび外周平面部18iと向かい合う回転プレート14の凹部14a,14b以外の部分も洗浄される。従って、切欠き18j,18kあるいは凹部14a,14bのいずれか一方を設けるだけでも、ロータリ式洗びん機の運転中にロータリバルブの摺動部を洗浄して、発生した摩耗粉等を直ちに除去することができる。但し、回転プレート14の凹部14a,14bと固定プレート18の切欠き18j,18kの両方を形成したほうが、前記摺動部をより有効に洗浄できることはいうまでもない。
【0036】
なお、固定プレート18と回転プレート14のいずれか一方にだけ切欠き18j,18kまたは凹部14a,14bを形成する例について説明したが、現在一般に使用されているロータリバルブ12は、材質の関係で固定プレート18側に切欠き18j,18kを形成するほうが好ましい。それは、通常、回転プレート14はステンレス製であり、固定プレート18は合成樹脂によって製作されているため、回転プレート14側に凹部14a,14bを形成すると、回転摺動によって固定プレート18の摺動面を傷付けてしまうおそれがあるからである。但し、固定プレート18を傷の付きにくい材質で製作すれば、回転プレート14側に凹部14a,14bを形成しても問題はなく、前述のような摩耗粉の侵入を防止するという効果を奏することができる。
【0037】
また、前記実施例では、固定プレート18の切欠き18j,18kおよび回転プレート14の凹部14a,14bを、それぞれの内周側と外周側の双方に設けたが、これら切欠き18j,18kおよび凹部14a,14bを内周側または外周側のいずれか一方にだけ設けるようにしても良い。特に、内周側に切欠き18jおよび凹部14aの少なくともいずれか一方を形成することが効果的である。すなわち、外周側の摺動部に発生した摩耗粉等の不純物は、遠心力によって外周方向へ移動するので、リンス用の洗浄液の供給通路18aから離れる方向へ移動して自然に排出される。しかしながら、内周側の摺動面に発生した摩耗粉等の不純物は、逆に前記洗浄液供給通路18a側へ移動するので、摩耗粉等が供給通路18内に侵入することを防止するために、内周側に切欠き18jおよび凹部14aの一方または双方を設けることが好ましい。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、ロータリバルブの固定プレートの上面に開口している洗浄液供給通路の内周側と外周側に、それぞれ、環状溝を形成し、さらに、前記固定プレートの内周側環状溝よりも内側と外周側環状溝よりも外側の少なくともいずれか一方に、各環状溝内の洗浄液が流入可能な切欠きを形成したことにより、ロータリ式洗びん機の洗浄運転中に、固定プレートと回転プレートとの摺動面を洗浄することができるので、両者の摺動により発生した摩耗粉がすぐに除去され、前記洗浄液供給通路内に侵入することを確実に防止することができ、極めて衛生的である。
【0039】
また、第2の発明によれば、固定プレートと向かい合う回転プレートに、前記各環状溝内の洗浄液が流入可能な凹部を形成したことにより、ロータリ式洗びん機の洗浄運転中に、固定プレートと回転プレートとの摺動面を洗浄することができるので、両者の摺動により発生した摩耗粉がすぐに除去され、前記洗浄液供給通路内に侵入することを確実に防止することができ、極めて衛生的である。
【0040】
さらに、第3の発明によれば、前記固定プレートの切欠きと回転プレートの凹部との双方を形成したことにより、固定プレートと回転プレートとの摺動面をより強力に洗浄することができるので、極めて効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るロータリバルブ洗浄装置を備えたロータリ式洗びん機の縦断面図である。
【図2】前記ロータリ式洗びん機の要部の拡大断面図である。
【図3】ロータリバルブを構成する回転プレートと固定プレートとの分離した状態を示す斜視図である。
【図4】回転プレートと固定プレートとにそれぞれ形成されている凹部および切欠きを示す斜視図である。
【図5】図(a)は、図(b)および図(c)に図示されている部分を説明するためのロータリバルブの概略斜視図、図(b)は、図(a)のb−b方向矢視図、図(c)は、図(a)のc−c方向矢視図である。
【符号の説明】
12 ロータリバルブ
14 回転プレート
14a 凹部
14b 凹部
16 吐出通路
18 固定プレート
18a 洗浄液供給通路
18d 内周側の環状溝
18e 外周側の環状溝
18f 導入通路
18g 導入通路
18h 内側の摺動面
18i 外側の摺動面
18j 切欠き
18k 切欠き

Claims (3)

  1. 上面に開口部を有する洗浄液供給通路が形成された固定プレートと、この固定プレート上に回転可能に配置され、回転に伴って固定プレートの前記供給通路に連通遮断される吐出通路が形成された回転プレートとを備えたロータリ式洗びん機のロータリバルブにおいて、
    固定プレートの上面に、前記供給通路の開口部の内周側と外周側にそれぞれ環状の溝を設けるとともに、これら各環状溝内に洗浄液を導入する導入通路を形成し、
    かつ、固定プレートの前記内周側環状溝よりも内側の摺動面と外周側の環状溝よりも外側の摺動面の少なくともいずれか一方に、各環状溝内の洗浄液が流入可能な切欠きを形成したことを特徴とするロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置。
  2. 上面に開口部を有する洗浄液供給通路が形成された固定プレートと、この固定プレート上に回転可能に配置され、回転に伴って固定プレートの前記供給通路に連通遮断される吐出通路が形成された回転プレートとを備えたロータリ式洗びん機のロータリバルブにおいて、
    固定プレートの上面に、前記供給通路の開口部の内周側と外周側にそれぞれ環状の溝を設けるとともに、これら各環状溝内に洗浄液を導入する導入通路を形成し、
    かつ、回転プレートの、固定プレートの前記内周側環状溝よりも内側の摺動面と外周側の環状溝よりも外側の摺動面に向かい合う位置の少なくともいずれか一方に、各環状溝内の洗浄液が流入可能な凹部を形成したことを特徴とするロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置。
  3. 上面に開口部を有する洗浄液供給通路が形成された固定プレートと、この固定プレート上に回転可能に配置され、回転に伴って固定プレートの前記供給通路に連通遮断される吐出通路が形成された回転プレートとを備えたロータリ式洗びん機のロータリバルブにおいて、
    固定プレートの上面に、前記供給通路の開口部の内周側と外周側にそれぞれ環状の溝を設けるとともに、これら各環状溝内に洗浄液を導入する導入通路を形成し、
    かつ、固定プレートの内周側環状溝よりも内側の摺動面と外周側の環状溝よりも外側の摺動面の少なくともいずれか一方に、前記各環状溝内の洗浄液が流入可能な切欠きを形成するとともに、回転プレートの、固定プレートの前記内周側環状溝よりも内側の摺動面と外周側の環状溝よりも外側の摺動面に向かい合う位置の少なくともいずれか一方に、各環状溝内の洗浄液が流入可能な凹部を形成したことを特徴とするロータリ式洗びん機のロータリバルブ洗浄装置。
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