JP5355766B2 - 研削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェーハを研削する研削装置に関する。特に、本発明は、接着剤などにより保護基板に固定されたウェーハを研削する研削装置に関する。
半導体製造分野においてはウェーハが年々大型化する傾向にあり、また、実装密度を高めるためにウェーハの薄葉化が進んでいる。ウェーハを薄葉化するために、半導体ウェーハの裏面を砥石で研削する裏面研削処理が行われている。
研削によりウェーハの厚さが小さくなると、ウェーハ全体で厚さのバラツキを低減する必要性が向上する。特許文献1〜特許文献4においては、このようなバラツキを低減するために、ウェーハを回転させる軸を砥石を回転させる軸に対して傾斜させ、砥石の接触角度を変化させている。
あるいは、特許文献5においては、ウェーハをチャックに吸着する圧力を変化させることにより、ウェーハ表面の形状を変化させている。
特開平11−309673号公報 特許第3849936号公報 特開平08−90376号公報 特開2007−54922号公報 特開平05−315307号公報
ところで、図11(a)から図11(d)は従来技術におけるウェーハの研削作用を説明するための図である。図11(a)に示されるように、裏面研削後のウェーハの取扱いを容易にする目的で、ウェーハWを保護基板Sに接着剤または接着テープTなどで固定し、保護基板Sと一体化させている。このように、接着剤または接着テープTなどで保護基板Sと一体化されたウェーハWを以下、単に「ワーク」または「ワークP」と呼ぶ場合がある。
図11(a)においては、ウェーハWおよび保護基板Sの厚みにはバラツキが存在しない。しかしながら、接着テープTの厚みにバラツキがあるので、ウェーハWの上面は保護基板Sの下面および水平面に対して傾斜している。
そして、図11(b)に示されるように、ワークPの保護基板Sをチャック上に保持し、ワークPのウェーハWを研削砥石Gにより研削する。これにより、ウェーハWの上面(研削面)は水平面に対して平行に研削される。しかしながら、ウェーハWが傾斜していたために、研削後におけるウェーハの上面と下面とは互いに平行にならない(図11(c)および図11(d)を参照されたい)。
つまり、接着剤または接着テープTなどの厚みにバラツキが存在する場合には、そのバラツキがウェーハの研削結果に影響を及ぼすことになる。なお、接着テープTが平坦であるものの、保護基板Sの厚みにバラツキが有る場合にも同様な問題が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ウェーハが接着剤などにより保護基板に固定されている場合であっても、研削後のウェーハ全体で厚さのバラツキを低減することのできる研削装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、第一回転軸線回りに回転する研削砥石と、該研削砥石により研削されるべき板状ワークを吸着保持するチャックと、前記チャックが載置されているチャックベースと、を具備し、前記チャックおよび前記チャックベースは第二回転軸線回りに回転し、前記チャックの一方の端面および前記チャックベースの一方の端面のうちの少なくとも一つが前記第二回転軸線に対して所定の直角度を有しており、さらに、前記チャックベースを前記チャックに対して相対的に前記第二回転軸線回りに回転させる回転機構部を具備し、前記チャックの一方の端面および前記チャックベースの一方の端面が前記第二回転軸線に対して所定の直角度を有しており、前記直角度を有する前記チャックの端面と、前記直角度を有する前記チャックベースの端面とが互いに接触しており、前記直角度を有する前記チャックの端面および前記直角度を有する前記チャックベースの端面のうちの少なくとも一方には、前記チャックおよび前記チャックベースの周面まで半径方向に延びる少なくとも一つの溝が形成されており、前記チャックベースを前記チャックに対して前記第二回転軸線回りに相対的に回転させるときに、前記チャックとチャックベースとの間においてこれらの中心から半径方向外側に向かって流体を供給する流体供給部をさらに具備する研削装置が提供される。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、さらに、前記板状ワークの水平面に対する傾斜角度を測定する測定部と、前記チャックおよび前記チャックベースの互いに接触する端面と水平面との間のなす角度と、前記測定部により測定された前記板状ワークの前記傾斜角度とに基づいて前記回転機構部による前記チャックベースの回転量を算出する回転角度算出部を具備する。
3番目の発明によれば、1番目または2番目の発明において、さらに、前記チャックが前記第二回転軸線回りに回転するのを防止する回転防止部を具備する。
4番目の発明によれば、1番目から3番目のいずれかの発明において、前記板状ワークは接着剤または接着テープにより保護基板に貼付けられたウェーハであり、前記研削砥石が前記ワークの前記ウェーハを研削するようにした。
1番目の発明においては、互いに非平行な二つの端面を有するチャックおよび/またはチャックベースを相対的に回転させているので、ワークを水平に配置できる。この状態で、ワークを研削することにより、研削後のワーク全体で厚さのバラツキを容易に低減できる。さらに、チャックの端面の直角度とチャックベースの端面の直角度の合計ぶんだけ、ワークを傾斜させて厚さのバラツキを抑えることができる。さらに、流体、例えばエアが複数の溝を流れるので、チャックとチャックベースとの間に異物が混入するのを避けることができる。
2番目の発明においては、チャックおよびチャックベースの回転量を正確に求め、ワークをより正確に水平に配置できる。
3番目の発明においては、チャックを固定することにより、チャックベースを所望の回転量だけ正確かつ容易に回転させられる。
4番目の発明においては、保護基板、接着剤および接着テープのうちの少なくとも一つに厚さのバラツキが存在する場合であっても、それらを調整することができる。
本発明に基づく研削装置の全体斜視図である。 図1に示される研削装置の平面図である。 (a)本発明に基づく研削装置の研削ステージの縦断面図である。(b)図3(a)の線Z−Zに沿ってみた断面図である。 (a)研削ステージの部分拡大側面図である。(b)研削ステージの他の部分拡大側面図である。(c)研削後のウェーハの側面図である。 チャックの下面および/またはチャックベースの上面を示す平面図である。 (a)測定部を説明するための図である。(b)測定部を説明するための他の図である。 チャックおよびチャックベースの略斜視図である。 図7に示されるチャックおよびチャックベースの略側面図である。 図8に示される線分O’’N’を半径とする円を示す図である。 図7の線O’−O’’’および線O−O’に沿ってみた図である。 (a)〜(d)従来技術におけるウェーハの研削作用を説明するための図である。 (a)ウェーハが追加された図7と同様の図である。(b)図12(a)の略側面図である。(c)図12(b)の頂面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1に示されるように平面研削装置10の本体12には、カセット収納ステージ14、アライメントステージ16、粗研削ステージ18、仕上研削ステージ20、及び洗浄ステージ22が設けられている。
カセット収納ステージ14には、2台のカセット24、24が着脱自在にセットされ、これらのカセット24、24には裏面研削前のウェーハW、例えばシリコンウェーハが多数枚収納されている。ウェーハWは、後述する保護基板Sおよび接着テープTと一緒にワークPとして、または単独で、搬送用ロボット28によって1枚ずつ保持されて、次工程であるアライメントステージ16に順次搬送される。以下においては、ウェーハWが単独で処理される場合についての平面研削装置10の処理工程を簡単に説明する。
搬送用ロボット28は、本体12に立設されたビーム30に昇降装置32を介して吊り下げ支持される。また、昇降装置32は、ビーム30に内蔵された図示しない送りネジ装置に連結されている。この送りネジ装置で前記昇降装置32を送り移動させると、搬送用ロボット28が、ビーム30の配設方向に沿って図1、図2上矢印A、B方向に往復移動することができる。
図1に示されるように搬送用ロボット28を吊り下げ支持すると、カセット収納ステージ14とアライメントステージ16との間隔を狭くすることができるので、平面研削装置10を小型化することができる。即ち、搬送用ロボット28を装置本体12の上面に設置すると、ウェーハWを搬送する関係上、搬送用ロボット28をカセット収納ステージ14とアライメントステージ16との間のスペースに設置する必要がある。このため、前述したスペースの分だけ平面研削装置10が無用に大型化する。これに対して、本実施の形態の平面研削装置10は、装置本体12の上方空間を搬送用ロボット28の設置スペース及び動作スペースとして有効利用したので、装置の小型化を図ることができる。
ロボット28は、汎用の産業用ロボットであり、その構成はウェーハWを吸着保持する馬蹄形のアーム34、及び3本のリンク36、38、40等から成っている。前記アーム34の先端には、ウェーハWを吸着する吸着パッド35、35が設けられる。また、アーム34は、リンク36にその基端部が軸芯を中心に回転自在に支持され、図示しないモータからの駆動力で軸芯を中心に回転することができる。リンク36は、リンク38に軸42を介して回動自在に連結され、図示しないモータからの駆動力で軸42を中心に回転することができる。
また、リンク38は、軸44を介してリンク40に回動自在に連結され、図示しないモータからの駆動力で軸44を中心に回転することができる。さらに、リンク40は、軸46を介して図示しないモータの出力軸に連結されているので、モータを駆動することにより軸46を中心に回転することができる。また、モータは、昇降装置32の図示しない昇降ロッドに連結されている。したがって、ロボット28によれば、アーム34及び3本のリンク36、38、40の動作を各々のモータで制御すると共に、昇降装置32の昇降ロッドの収縮動作を制御する。従って、カセット24に収納されたウェーハWを取出してアライメントステージ16に搬送することができる。
アライメントステージ16は、カセット24から搬送されたウェーハWを所定の位置に位置合わせするステージである。このアライメントステージ16で位置合わせされたウェーハWは、搬送用ロボット28の吸着パッド35、35に再度吸着保持される。次いで、ウェーハWは空のチャック48に向けて搬送され、このチャック48の所定の位置に吸着保持される。
チャック48は、ターンテーブル50に設置され、また、同機能を備えたチャック52、54がターンテーブル50に所定の間隔をもって設置されている。チャック52は、粗研削ステージ18に位置されており、吸着したウェーハWがここで粗研削される。また、チャック54は、仕上研削ステージ20に位置され、吸着されたウェーハWがここで仕上研削(精研削、スパークアウト)される。
チャック48に吸着保持されたウェーハWは、後述する測定ゲージによってその厚みが測定される。厚みが測定されたウェーハWは、ターンテーブル50の図1、図2上矢印C方向の回動により粗研削ステージ18に位置決めされる。そして、粗研削ステージ18のカップ型砥石56によって、測定された厚さに基づき粗研削される。
粗研削ステージ18で粗研削されたウェーハWは、ウェーハWからカップ型砥石56が退避移動した後、後述する厚み測定ゲージによってその厚みが測定される。厚みが測定されたウェーハWは、ターンテーブル50の同方向の回動で仕上研削ステージ20に位置決めされる。仕上研削ステージ20の図2に示すカップ型砥石64によって、測定された厚さに基づき精研削、スパークアウトされる。この仕上研削ステージ20の構造は粗研削ステージ18の構造と同一であるので、その説明を省略する。
仕上研削ステージ20で仕上研削されたウェーハWは、ウェーハWからカップ型砥石64が退避移動した後に、ターンテーブル50の同方向の回動で図1に示した空のチャック48の位置に搬送される。そして、ウェーハWは、搬送アーム66の先端に設けた、ウェーハと略同径の吸着パッド68に吸着された後、搬送アーム66の図1上矢印D方向の回動で洗浄ステージ22に搬送され、ここで洗浄されて乾燥される。
洗浄ステージ22で洗浄/乾燥されたウェーハWは、搬送用ロボット28によって吸着保持されてカセット収納ステージ14に搬送され、所定のカセット24の所定の棚に収納される。以上が、本実施の形態の平面研削装置10によるウェーハ処理工程の流れである。
図3(a)は本発明に基づく研削装置の研削ステージの縦断面図である。この研削ステージは、搬送ステージ17、粗研削ステージ18および仕上研削ステージ20と共通である。図3(a)に示されるように、研削ステージの回転スピンドル300は回転部210を含んでいる。この回転部210は、回転軸線モータ200によってロータリジョイント201およびプーリ202を介して回転軸線O2回りに回転する。
また、回転部210にはチャックベース206が締結されている。そして、チャックベース206の上面には、チャックベース206と概ね同一の直径を有するチャック48が載置されている。チャック48の上面には、アルミナなどの多孔質材料からなる吸着体208が埋込まれている。なお、他のチャック52、54も同様の構成であるが、以下においては、チャック48を代表として説明する。
図3(a)から分かるように、チャック48は半径方向に延びて吸着体208に到達する複数の管路を備えている。これら管路はチャック48の中心からチャックベース206および回転部210等を通って延びる第一管路204に接続されている。第一管路204は図示しない真空源と圧縮空気源と給水源とに接続されている。真空源を起動すると、チャック48に載置されたワークPはチャック48に吸着保持されるようになる。
さらに、図3(a)に示されるように、回転部210の側方には、エアシリンダ231が設けられた少なくとも一つのシリンダベース230が固定部に設置されている。エアシリンダ231は、凹状ブッシュ232が取付けられたロッドを昇降させられる。また、チャック48を周方向に被覆している環状カバー234の下面には、複数のピン233が周方向に等間隔で下向きに突出している。
エアシリンダ231を駆動してロッドが上昇すると、ロッドの凹状ブッシュ232がピン233を受容して互いに係合する。これにより、チャック48の回転軸線O2回りにおける回転が防止される。従って、凹状ブッシュ232およびピン233はチャック48の回転を防止する回転防止部としての役目を果たす。
また、回転部210の下方には、サポート223を介して取付けられたモータベース222にチルト用モータ221が設けられている。チルト用モータ221を駆動すると、サポート223を通って上方に延びるチルト用ネジ224が回転する。
図3に示されるように、回転スピンドル300のスピンドルベース226には、チルト用ネジ224に螺合するナット225が固定されている。同様に、チルト部350は回転軸線O2回りに120°回転した位置にもある(図3(b)を参照されたい)。また、ナット225の回転軸線O2回りに120°回転した位置には、スピンドルベース226を支持するチルト用固定支点227が配置されている。従って、チルト用モータ221を駆動すると、スピンドルベース226を所望の角度に傾斜させられる。
図4(a)は研削ステージの部分拡大図である。図4(a)に示されるように、本発明においては、チャック48の下面48bはその上面48aに対して平行でなく、下面48bと回転軸線O2とは所定の直角度Dをなしている。この直角度Dは、300mm当たり0um<D≦20umであり、300mm当たり0um<D≦10umであるのが好ましい。
同様に、チャックベース206の上面206aは下面206bに対して平行ではなく、上面206aと回転軸線O2とが所定の直角度をなすのが好ましい。この直角度は、チャック48の直角度と同一の値であるのが好ましい。
チャック48およびチャックベース206の直角度は微小であるので、図面は、その一部においてのみ直角度が視認されるように描かれている。また、このような直角度はチャック48の下面48bおよびチャックベース206の上面206aのうち少なくとも一方に形成されていてもよい。
図5はチャックの下面および/またはチャックベースの上面を示す平面図である。図5に示されるように、チャック48の下面48bには、半径方向に延びる複数の隆起部49が設けられている。これら隆起部49はチャック48の中心付近で互いに連結していない。このため、隣接する隆起部49の間には、チャック48の中心から半径方向に延びる溝が形成されることが分かるであろう。なお、同様な隆起部49がチャックベース206の上面206aに設けられていてもよい。
再び図3を参照すると、回転スピンドル300の回転部210内においては、図示しない気体源に接続された第二管路203が第一管路204に隣接して延びている。図3から分かるように、第二管路203の先端はチャックベース206とチャック48との間の境界面で終端している。そして、真空源を起動すると、チャック48がチャックベース206に吸着される。
また、気体源からの気体、例えば乾燥空気は第二管路203を通って、チャックベース206とチャック48との間の境界面に供給される。次いで、これら空気は、隣接する隆起部49の間の溝を通って半径方向に進行し、チャック48の外周面およびチャックベース206の外周面の間の隙間から流出する。
以下、図面を参照して、本発明の研削装置の動作について説明する。なお、前述したように、粗研削ステージ18と仕上研削ステージ20とは同様の構成であるので、以下の動作を粗研削ステージ18および仕上研削ステージ20のいずれにおいて行ってもよい。つまり、以下の動作は粗研削ステージ18におけるウェーハWの粗研削前に行ってもよく、仕上研削ステージ20におけるウェーハWの仕上研削前に行ってもよい。
また、研削ステージに供給されるウェーハWは単独であってもよく、また、図4(a)に示されるように、ウェーハWは接着テープTにより保護基板Sに固定されたワークPとして供給されてもよい。あるいは、ウェーハWが接着剤により保護基板Sに固定されていてもよい。
ここで、保護基板Sはガラス基板またはシリコンウェーハであってもよい。さらに、図4(a)に示される保護基板Sはその上面および下面が互いに平行であるが、上面および下面が互いに非平行な保護基板Sを使用した場合であっても、本発明を適用することができる。
はじめに、真空源を起動してチャック48をチャックベース206に吸着させ、図2に示される研削砥石64により、チャック48の上面48aをセルフ研削する。次いで、図4(a)に示されるように、ワークPをチャック48に載置して、ワークPをチャック48に吸着保持させる。その後、測定部を用いて、ワークPのウェーハWの高さ分布を測定する。
図6(a)は測定部を説明するための図である。図6(a)に示される測定部は第一ゲージ136と第二ゲージ138とを含んでいる。そして、第一ゲージ136の接触子はチャック48に吸着保持されたワークPのウェーハWの上面(研削面)に接触し、第二ゲージ138の接触子はチャック48の上面48aに接触する。そして、チャック48を回転軸線O2回りに回転させると、チャック48の上面48aを基準としたウェーハWの高さ分布が周方向に検出される。
測定部を説明するための他の図である図6(b)においては、測定部はウェーハW上に位置決めされる赤外光照射部139を含んでいる。赤外光照射部139から照射された赤外光はウェーハWの上面(研削面)と下面(パターン形成面)との両方で反射して、赤外光照射部139に受信される。同様に、チャック48を回転軸線O2回りに回転させると、ウェーハWの高さ分布が周方向に検出される。また、ウェーハWの中心軸線上を通る移動機構(図示しない)を測定部に搭載し、ウェーハW全体の高さ分布を検出してもよい。
一般的に、ウェーハWの赤外光に対する屈折率のバラツキは、接着テープTおよび保護基板Sに対して小さい。また、粗研削後で仕上研削前に赤外光照射部139を用いる場合には、ウェーハWは或る程度薄くなっている。このため、赤外光照射部139を用いる場合には、ウェーハWの高さ分布をより正確に求められるのが分かるであろう。
なお、図6(a)および図6(b)に示されるウェーハWの高さ分布の測定は、粗研削ステージ18および仕上研削ステージ20とは異なる測定専用のステージで行うようにしてもよい。その場合には、ウェーハWを実際に研削するときにウェーハWの高さ分布を測定する必要がないので、ウェーハ研削時におけるスループットの低下を防止できる。
図6(a)および図6(b)に示されるように、検出されたウェーハWの高さ分布は回転角度算出部400に供給される。回転角度算出部400においては、ウェーハWの高さ分布に基づいて、チャック48の上面および水平面に対するウェーハWの傾斜角度αとその向きを示す位相ψ(図12(a)〜図12(c)を参照されたい)とを算出する。この手法は公知であるので説明を省略する。
なお、図12(a)〜図12(c)において、点Pは回転軸O2とウェーハWの上面との交点である。点S、点RはウェーハWと水平面がなす角αを形成する平面とウェーハWの上面との交点である。さらに、位相ψは図12(c)において線分RP(O)と、線分P(O)Uとの間のなす角を示している。
次いで、回転角度算出部400は直角度Dからチャック48の下面48bおよびチャックベース206の上面206aが水平面に対してなす角度
Figure 0005355766
を算出する(図8を参照されたい)。そして、回転角度算出部400は、ウェーハWの傾斜角度αと、チャック48の下面48bおよびチャックベース206の上面206aが水平面に対してなす角度θとに基づいて、チャックベース206をチャック48に対して回転させる回転角度φを算出する。
以下、回転角度算出部400による回転角度φの算出について説明する。図7はチャックおよびチャックベースの略斜視図である。図7に示されるように、チャックベース206の下面206bと回転軸線O2との交点を点O、チャック48の下面48bおよびチャックベース206の上面206aと回転軸線O2との交点を点O’、チャック48の上面48aと回転軸線O2との交点を点O’’とする。
また、図8は図7に示されるチャックおよびチャックベースの略側面図である。前述したように、チャック48の下面48bおよびチャックベース206の上面206aは同一の直角度Dを有している。図8に示されるように、下面48bおよび上面206aに対する垂線を点O’から延ばす。この線分とチャック48と上面48aとの交点を点Nとする。そして、線分O’Nに対して垂直に点O’’から延びる線分と、線分O’Nとの交点を点N’とする。
図9は図8に示される線分O’’N’を半径とする円を示す図である。図9に示される線分O’’N’と線分O’’’N’とがなす角φは、チャックベース206をチャック48に対して線分O’N’に回転させるべき回転角度φを示している。言い換えれば、上記のような関係をなす円周上の点を点O’’’として設定する。
この点O’’’は図7および図8にも描かれている。そして、図7に示される点O’’’から延ばした垂線と下面206bとの交点を点Qとする。図10は図7の線O’−O’’’および線O−O’に沿ってみた図である。図10から分かるように、線O’’’−O’と線Q−Oとのなす角をβ(=π/2−α)とする。
Figure 0005355766
式(5)から分かるように、回転角度φは、チャック48の下面48bおよびチャックベース206の上面206aが水平面に対してなす角度θと、ウェーハWの傾斜角度αとから定まる。角度θは直角度Dに応じて定まる既知の値であるので、本発明では、ゲージ136、138または赤外光照射部139を用いてウェーハWの傾斜角度αを定めることにより、回転角度φを自動的に定めることができる。なお、求められた回転角度φは線分O’N’回りの回転角度であるので、これを回転軸線O2回りの回転角度に変換し、変換後の回転角度を使用してもよい。
回転角度φが算出されると、図3に示されるエアシリンダ231を駆動してロッドを上方に突出させる。これにより、ロッドの凹状ブッシュ232が環状カバー234のピン233に係合して、チャック48はその周方向動作が固定されるようになる。
次いで、回転軸線モータ200を起動して、チャックベース206をチャック48に対して相対的に回転角度φだけ回転軸線O2回りに回転させる。図3に示されるように、チャックベース206の下面にはセンタピン205が一体的に設けられている。従って、チャックベース206はセンタピン205回りに回転される。本発明では、チャック48を固定しているので、チャックベース206を所望の回転角度φだけ正確かつ容易に回転させられる。
次いで、搬送ロボット28または図示しないロボットによって、一旦、ウェーハWをチャック48から取出してアームに吸着保持させる。そして、チャック48をチャックベース206に吸着保持させたまま、線分PRと線分OQの向きが一致するまで回転軸線モータ200によってチャックベース206を回転させる。その後、ウェーハWをチャック48に吸着保持させる。粗研削ステージ18および仕上研削ステージ20とは異なる測定専用ステージにおいてウェーハWの高さ分布を計測した場合には、ウェーハWをチャック48に吸着させる際に位相ψと線分OQの向きを一致させるのが好ましい。また、位相ψの向きによっては、ウェーハWをチャック48上で配置し直す必要性を排除できるのは明らかであろう。
チャックベース206の回転時には、図示しない気体源からの気体を第二管路203に通してチャック48とチャックベース206との間に供給する。これにより、異物がチャック48とチャックベース206との間に混入するのを避けられる。図5を参照して説明したように、複数の隆起部49が形成されている場合には、気体源からの気体は異物と一緒に、隣接する隆起部49の間の溝を通じてチャック48およびチャックベース206から外方に流出する。
図4(b)は研削ステージの他の部分拡大側面図である。図4(a)および図4(b)から分かるように、チャックベース206をチャック48に対して回転角度φ、例えば回転角度90度だけ回転させると、ワークPのウェーハWの上面(研削面)の傾斜角度は最小限になり、ウェーハWの上面は概ね水平になる。本発明では、回転角度算出部400により回転角度φを算出しているので、チャック48およびチャックベース206の回転量が正確に定まり、ワークPをより正確に水平にすることが可能となっている。
図4(a)に示されるように、チャック48の下面48bおよびチャックベース206の上面206aの両方が回転軸線O2に対して同一の直角度を有している場合には、ウェーハWの上面をこの直角度の2倍の範囲で水平面に対して傾斜調整できる。このため、ウェーハWの傾斜角度が比較的大きい場合であっても、これに対応できるのが分かるであろう。
チャックベース206を回転角度φだけ回転させた後で、エアシリンダ231を駆動してロッドを後退させ、ロッドの凹状ブッシュ232と環状カバー234のピン233とを係合解除させる。従って、チャック48はチャックベース206上に載置される。これにより、チャック48はチャックベース206に再び吸着保持されるようになる。
次いで、研削砥石56を回転軸線O1回りに回転させ、ワークPをチャック48等と一緒に回転軸線O2回りに回転させる。これにより、ワークPのウェーハWが所望の厚さまで研削される。研削が終了すると、真空を解除してワークPを粗研削ステージ18から取出す。そして、ワークPを溶剤等に浸漬して、接着テープTを溶解させ、ウェーハWをワークPから分離する。
本発明においては、図4(c)に示されるように、ウェーハWの上面と下面とが互いに平行でありつつ、ウェーハWを所望の厚さまで研削することができる。従って、研削後のワークP全体においてワークの厚さのバラツキを小さくできる。
また、本発明は、ウェーハW単独でチャック48に吸着させる場合だけでなく、ウェーハWが接着テープTなどにより保護基板Sに固定されている場合にも適用できる。従って、保護基板S、接着剤および接着テープTの厚みに面内バラツキが存在する場合であっても、ウェーハWを水平に配置してこれを適切に研削できるのが分かるであろう。
なお、チャックベース206を固定してチャック48を回転させる場合、ならびにチャック48およびチャックベース206の両方を回転させてもよい。また、ウェーハWの研削時にチルト用モータ221を駆動して、回転軸線O2を鉛直軸線からわずかながら傾斜させてもよい。このような場合であっても本発明の範囲に含まれるものとする。
10 平面研削装置
12 装置本体
14 カセット収納ステージ
16 アライメントステージ
18 粗研削ステージ
20 仕上研削ステージ
22 洗浄ステージ
24 カセット
28 ロボット
30 ビーム
35 吸着パッド
36、38、40 リンク
46 軸
48 チャック
48a 上面
48b 下面
49 隆起部
50 ターンテーブル
56 カップ型砥石
64 カップ型砥石
68 吸着パッド
136 第一ゲージ(測定部)
138 第二ゲージ(測定部)
139 赤外光照射部(測定部)
200 回転軸線モータ(回転機構部)
201 ロータリジョイント(回転機構部)
202 プーリ(回転機構部)
203 第二管路(流体供給部)
204 第一管路
205 センタピン
206 チャックベース
206a 上面
206b 下面
208 吸着体
221 チルト用モータ
222 モータベース
223 サポート
224 チルト用ネジ
225 ナット
226 スピンドルベース
227 チルト用固定支点
230 シリンダベース
231 エアシリンダ
232 凹状ブッシュ(回転防止部)
233 ピン(回転防止部)
234 環状カバー
300 回転スピンドル
400 回転角度算出部

Claims (4)

  1. 第一回転軸線回りに回転する研削砥石と、
    該研削砥石により研削されるべき板状ワークを吸着保持するチャックと、
    前記チャックが載置されているチャックベースと、を具備し、
    前記チャックおよび前記チャックベースは第二回転軸線回りに回転し、
    前記チャックの一方の端面および前記チャックベースの一方の端面のうちの少なくとも一つが前記第二回転軸線に対して所定の直角度を有しており、
    さらに、
    前記チャックベースを前記チャックに対して相対的に前記第二回転軸線回りに回転させる回転機構部を具備し、
    前記チャックの一方の端面および前記チャックベースの一方の端面が前記第二回転軸線に対して所定の直角度を有しており、
    前記直角度を有する前記チャックの端面と、前記直角度を有する前記チャックベースの端面とが互いに接触しており、
    前記直角度を有する前記チャックの端面および前記直角度を有する前記チャックベースの端面のうちの少なくとも一方には、前記チャックおよび前記チャックベースの周面まで半径方向に延びる少なくとも一つの溝が形成されており、
    前記チャックベースを前記チャックに対して前記第二回転軸線回りに相対的に回転させるときに、前記チャックとチャックベースとの間においてこれらの中心から半径方向外側に向かって流体を供給する流体供給部をさらに具備する研削装置。
  2. さらに、前記板状ワークの水平面に対する傾斜角度を測定する測定部と、
    前記チャックおよび前記チャックベースの互いに接触する端面と水平面との間のなす角度と、前記測定部により測定された前記板状ワークの前記傾斜角度とに基づいて前記回転機構部による前記チャックベースの回転量を算出する回転角度算出部を具備する請求項1に記載の研削装置。
  3. さらに、前記チャックが前記第二回転軸線回りに回転するのを防止する回転防止部を具備する請求項1または2に記載の研削装置。
  4. 前記板状ワークは接着剤または接着テープにより保護基板に貼付けられたウェーハであり、前記研削砥石が前記ワークの前記ウェーハを研削するようにした、請求項1から3のいずれか一項に記載の研削装置。
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