JP3243315B2 - 電子部品用めっき部材 - Google Patents
電子部品用めっき部材Info
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- JP3243315B2 JP3243315B2 JP01779893A JP1779893A JP3243315B2 JP 3243315 B2 JP3243315 B2 JP 3243315B2 JP 01779893 A JP01779893 A JP 01779893A JP 1779893 A JP1779893 A JP 1779893A JP 3243315 B2 JP3243315 B2 JP 3243315B2
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Description
に関し、例えば、ワイヤボンディング性やダイ付け性向
上のための表面処理を必要とする、ガラス端子等の電子
部品ケース部材に適用して好適な電子部品用めっき部材
に関する。
上するため、対象となる金属材料の表面に金めっきを施
すことが行われるが、全体に金めっきを施すと高価格に
なってしまうため、一般に、全体に下地めっきを施した
後、ワイヤボンディングやダイ付けに必要な部分だけの
選択的な金めっき処理が行われる。
っき処理工程図である。これによれば、(a)まず、金
属材料1の表面全体(図では一部を示す)に下地めっき
として無電解ニッケル−リンめっき2を施し、(b)次
いで、マスキング3によってワイヤボンディングやダイ
付けに必要な部分だけを露出させた後、(c)金めっき
4を施し、(d)最後に、マスキングを除去することに
より、無電解ニッケル−リンめっき2を下地とし、その
上に選択的に金めっき4を施した例えばガラス端子が完
成する。
従来の電子部品用めっき部材にあっては、マスキングを
除去した後、金めっき周囲の下地めっき部分(図2の符
号A参照)が変色(黒くなる)し、見栄えが悪くなって
商品性を損なうといった問題点があった。 [目的]そこで、本発明の目的は、下地めっきの変色を
防止し、以て商品性を損なうことのない有用な電子部品
用めっき部材の提供にある。
点について検討した結果、マスキングと下地めっきの間
に微量の金めっき液が浸透することが直接の原因である
ことを突き止め、実験を通して、従来は8%程度であっ
た下地めっき液(無電解ニッケル−リンめっき液)のリ
ン含有率を10%以上、13%以下とすることにより、
下地めっきの変色を完全に防ぎ得ることを見い出した。
高めて処理速度を速めることが主目的であったため、8
%〜9%程度が当業者の常識であった。本願発明者は、
かかる常識にとらわれることなく、耐薬品性を向上する
ための適正な含有率を創出したものである。すなわち、
含有率が低すぎれば上記問題点を引き起こし、高すぎれ
ば下地めっきが硬くなってクラックが発生したり、ボン
ディング性やダイ付け性およびはんだ付け性が悪化する
という新たな不具合を招くが、リン含有率を適正範囲に
収めることにより、こうした問題や不具合を回避して、
商品性の優れた例えばガラス端子を製造できるのであ
る。
する。図1は本発明に係る電子部品用めっき部材の適用
によって可能になっためっき処理工程図である。なお、
従来の処理工程(図2)にも適用できることは勿論であ
る。
(ガラス端子の場合には金属性のアイレット)の表面全
体(非金属部分を除く)に、少なくともリンの含有率が
10%〜13%に調整された無電解ニッケル−リンめっ
き12を施す。ここに、リンの含有率は還元剤(一般に
ジアリン酸ナトリウム)の量で調整することもできる
し、あるいは、水素イオン濃度、すなわちpH(ピーエ
ッチまたはペーハ)を変えることによっても調整するこ
とができる。
12上に金めっき13を施して金属材料11の表面全体
(非金属部分を除く)を覆い、(c)マスキング14に
よってワイヤボンディングやダイ付けに必要な部分だけ
をマスクした後、(d)余分な金めっき13を除去(除
去した金めっきは再利用できるので無駄にはならない)
し、(e)最後に、マスキング14を取り除いて処理を
完了する。
ンめっき12のリン含有率を10%〜13%に調整して
いるので、余分な金めっき13を除去するための剥離液
や、マスキング14を除去するための剥離液に対する耐
薬品性を向上でき、下地めっき(無電解ニッケル−リン
めっき)12の変色(黒ずみ)を防止できる。したがっ
て、見栄えの良い商品性に優れた例えばガラス端子を製
造することができる。
は、上記以外の工程にも適用することができ、例えば、
電界印加による選択的な金めっき処理にも適用できる。
すなわち、ガラス端子のリードに対する選択的な金めっ
き処理は、このリードがアイレットから電気的に絶縁さ
れていることを利用し、アイレット及びリードに対して
無電解ニッケル−リンめっきを全体的に施した後、対象
となるリードに電界をかけながら金めっきを施すが、リ
ン含有率を10%〜13%としておくことにより、金め
っき液によるアイレット表面(無電解ニッケル−リンめ
っきの露出面)の変色を防止でき、商品性を改善でき
る。
率を10%〜13%としたので、下地めっきの変色を防
止でき、以て商品性を損なうことのない有用な電子部品
用めっき部材を提供できる。
理工程図である。
Claims (1)
- 【請求項1】金属部材に無電解ニッケル−リンめっきを
施し、該無電解ニッケル−リンめっき表面の一部に選択
的に金めっきを施した電子部品用めっき部材において、
前記無電解ニッケル−リンめっき液のリン含有率を10
%〜13%としたことを特徴とする電子部品用めっき部
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01779893A JP3243315B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 電子部品用めっき部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01779893A JP3243315B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 電子部品用めっき部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06228759A JPH06228759A (ja) | 1994-08-16 |
JP3243315B2 true JP3243315B2 (ja) | 2002-01-07 |
Family
ID=11953736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01779893A Expired - Fee Related JP3243315B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 電子部品用めっき部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3243315B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015142240A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | セイコーエプソン株式会社 | 量子干渉ユニット、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP01779893A patent/JP3243315B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06228759A (ja) | 1994-08-16 |
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