JPH07300696A - 電着錫めっき方法 - Google Patents

電着錫めっき方法

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Publication number
JPH07300696A
JPH07300696A JP11173094A JP11173094A JPH07300696A JP H07300696 A JPH07300696 A JP H07300696A JP 11173094 A JP11173094 A JP 11173094A JP 11173094 A JP11173094 A JP 11173094A JP H07300696 A JPH07300696 A JP H07300696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
tin plating
electrodeposition
tin
solder
Prior art date
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Pending
Application number
JP11173094A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Hosaka
眞一 穂坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Avionics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Avionics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Avionics Co Ltd filed Critical Nippon Avionics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素材として黄銅を用い、はんだ付け性や外観
を損なうことなく、ウィスカーの発生を抑制する効果が
大きい光沢錫めっきを生成させることができる電着錫め
っき方法を提供する。 【構成】 黄銅素材に電着ニッケル下地めっきおよび電
着はんだめっきを順に施し、さらに電着錫めっきを施し
た後、ヒュージングを行う。はんだめっきは、鉛を5重
量%以上含有するはんだめっき層を2〜5μmの厚さに
生成するのが望ましい。錫めっき層は10〜15μmが
望ましい。ヒュージングは、180〜190°Cで5〜
10秒間加熱することによりめっき膜中の残留応力を除
去するのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、黄銅素材例えば接点や
端子類に電着錫めっきを行う方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気・電子工業関係のスイッチ、リレ
ー、チューナーなどのはんだ付けを要する部品、接点・
端子などの接触部分、プリント配線基板のめっきなど
に、電着錫めっき(光沢錫めっき)が広く用いられてい
る。この錫めっきは、接触抵抗が銀めっきに匹敵するほ
ど小さいという特性を持つからである。
【0003】この錫めっきにおいては、めっき表面の経
時変化により錫の結晶が成長して針状あるいは樹枝状の
組織(以下ウィスカーという)が表面に発生するという
問題が従来よりあった。このウィスカーは電着錫めっき
面をきわめて粗くし、接点・端子の接触抵抗を増大さ
せ、耐久性や信頼性を低下させるため、その発生を防止
する必要がある。
【0004】このウィスカーの発生を防ぐ方法として、
従来より以下のものが知られている。すなわち、錫め
っきに代えてはんだめっきを用いる方法、錫めっきを
アニーリングする方法、素材を黄銅から他の材料に代
えて錫めっきする方法、錫めっきの光沢剤を変更する
方法、などである。
【0005】
【従来技術の問題点】しかしこれらの方法にはそれぞれ
以下に説明するような問題点がある。の錫めっきに代
えてはんだめっきを用いる方法は、めっきの仕上がり、
特に光沢仕上がりが光沢錫めっきに比べて劣り、または
んだめっきを施した電気・電子部品の保管中にめっきが
酸化し経時変化し易く、その後のフローあるいはリフロ
ー・ソルダリングの際にはんだ付け性が悪くなるという
問題がある。
【0006】の錫めっきをアニーリングする方法は、
錫メッキした部品を、180〜130°Cで3〜10時
間加熱するものであるが、厚さ10μm以上の錫メッキ
層に対してはウィスカー抑制効果が得られるのに対し
て、厚さ2μm以下の場合にはその効果が劣るという問
題がある。
【0007】の素材を黄銅から他の材料に変えて錫め
っきする方法は、ウィスカーが発生しにくい素材とし
て、リン青銅、錫入銅・脱酸銅、コバール、鉄・ニッケ
ル系合金、等を用いるものである。しかしこれらの素材
は特にICのリ−ドなどの小さい部品に用いる場合には
その加工上の問題が多く、実用化は非常に困難である。
【0008】の錫めっきの光沢剤を変更する方法で
は、アミン・アルデヒド系光沢剤をケトン系光沢剤に代
えることが考えられる。一般的に前者のアミン・アルデ
ヒド系光沢剤を用いると前記のウィスカーが発生し易
い。しかし後者のアミン系の光沢剤の場合には前者の場
合よりもウィスカーの抑制効果が大きいからである。し
かし前記した〜の方法に比較するとその抑制効果は
著しく劣り、長期間(例えば2年以上)のウィスカー抑
制効果を持たせることは困難である。
【0009】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、素材として黄銅を用い、はんだ付け性や外
観を損なうことなく、ウィスカーの発生を抑制する効果
が大きい光沢錫めっきを生成させることができる電着錫
めっき方法を提供することを目的とする。
【0010】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、黄銅素材に
電着ニッケル下地めっきおよび電着はんだめっきを順に
施し、さらに電着錫めっきを施した後、ヒュージングを
行うことを特徴とする電着錫めっき方法により達成され
る。
【0011】ここにはんだめっきは、鉛を5重量%以上
含有するはんだめっき層を2〜5μmの厚さに生成する
のが望ましい。錫めっき層は10〜15μmが望まし
い。ヒュージングは、180〜190°Cで5〜10秒
間加熱することによりめっき膜中の残留応力を除去する
のが望ましい。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例めっき層構成を示す
図、図2はめっきの手順を示す図である。図1で符号1
0は黄銅からなる素材であり、ICリ−ド、接点・端子
等のめっき対象の形状に機械加工されたものである(図
2のステップ100)。
【0013】この素材10には中間層めっき(下地めっ
き)としてニッケルめっきが施され(ステップ10
2)、ニッケルめっき層12が生成される。一般に黄銅
素地上に直接錫めっきを行うのは好ましくない。これは
耐食性を損なうだけでなく変色の原因ともなるためであ
る。すなわち黄銅は銅と亜鉛からなり、亜鉛が錫に拡散
し易く変色し易いためである。このニッケルめっきは例
えば公知のワット浴で行われ、膜厚約3μmとするのが
望ましい。
【0014】このニッケルめっき層12の生成後、直ち
に電着はんだめっきを行う(ステップ104)。このは
んだめっきでは、例えばホウフッ酸塩浴を用いて、膜厚
約5μmのはんだめっき層14を生成させる。その後ホ
ウフッ酸錫めっき浴を用いて電着錫めっきを行う(ステ
ップ106)。この電着錫めっきでは、膜厚約11μm
の光沢錫めっき層16を生成させる。
【0015】これらのめっき処理の後にヒュージングを
行う(ステップ108)。このヒュージングは全体を例
えば赤外線で照射して約180°Cに約8秒加熱するも
のであり、はんだめっき層14と錫めっき層16とを溶
融し、これらはんだめっき層14および錫めっき層16
中の残留応力を除去するものである。また多孔質の電解
はんだおよび錫めっきを溶融することにより、金属間接
合力でめっき層間の接合を確実にし、耐食性のある緻密
な組織に改質させる。さらに均一な表面にして金属光沢
のある外観を作るものである。
【0016】
【表1】
【0017】表1はこの実施例による効果と従来方法に
よる効果とを実験により求め比較したものである。この
表1ではウィスカーが発生するまでの経過月数を比較し
ている。前記した従来の方法の錫めっきに代えてはん
だめっきを用いる場合には、2カ月経過後にもウィスカ
ーの発生は認められないが、はんだ付け性と外観に問題
があることは前記した通りである。
【0018】同様にの方法は2カ月経過時にウィスカ
ーが発生し始め、およびの方法ではそれぞれ6カ月
目と3カ月目にウィスカーの発生が認められた。これに
対し本願の発明の方法によれば24カ月経過時にもウィ
スカー発生は認められず、はんだ付け性が良く、外観仕
上がりも光沢があって良好であった。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように構成した
ものであるから、ウィスカーが発生しにくい錫めっきを
行うことができる。また素材として黄銅を用いて良好な
錫めっきができるから、ICリ−ドや接点・端子等の電
子部品の加工が容易で実用的である。またはんだめっき
層は錫めっきで覆われているから、はんだめっきの酸化
などによるはんだ付け性の悪化を招くことがなく、外観
も光沢があって仕上がりが良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のめっき層構成を示す図
【図2】めっき手順を示す図
【符号の説明】
10 素材(黄銅) 12 ニッケル下地 14 はんだめっき層 16 錫めっき層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黄銅素材に電着ニッケル下地めっきおよ
    び電着はんだめっきを順に施し、さらに電着錫めっきを
    施した後、ヒュージングを行うことを特徴とする電着錫
    めっき方法。
JP11173094A 1994-04-28 1994-04-28 電着錫めっき方法 Pending JPH07300696A (ja)

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JP (1) JPH07300696A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6773827B2 (en) 2000-05-24 2004-08-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component, method for producing electronic component, and circuit board
US9666547B2 (en) 2002-10-08 2017-05-30 Honeywell International Inc. Method of refining solder materials
CN113677831A (zh) * 2019-03-29 2021-11-19 同和金属技术有限公司 镀敷材料及其制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9666547B2 (en) 2002-10-08 2017-05-30 Honeywell International Inc. Method of refining solder materials
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