JP2878754B2 - アルミニウム合金製電子電気機器導電部品 - Google Patents

アルミニウム合金製電子電気機器導電部品

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JP2878754B2 JP2395590A JP2395590A JP2878754B2 JP 2878754 B2 JP2878754 B2 JP 2878754B2 JP 2395590 A JP2395590 A JP 2395590A JP 2395590 A JP2395590 A JP 2395590A JP 2878754 B2 JP2878754 B2 JP 2878754B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は個別半導体やIC,LSI等のリードフレーム、
あるいはコネクタやスイッチ等の導電部品として使用さ
れるアルミニウム合金よりなる電子電気機器導電部品に
関するものである。
[従来の技術] 従来からIC,LSI等のリードフレーム用材料としては、
Cu-Fe−P系合金、Cu-Ni-Si系合金、Cu-Fe-Co-Sn系合金
等のCu系材料、あるいはコバール(Fe-29% Ni-17%
Co)、Fe-42%Ni合金等のFe系材料、さらにはFe-Ni系合
金にAlをクラッドした材料等が使用されている。これら
のうち、Fe系材料は、強度、耐熱性、繰返し曲げ性に優
れ、一方Cu系材料は良好な熱伝導性、強度を有しかつFe
系材料と比べて安価であるという特徴を有している。
一方、最近ではCu系材料よりもさらに低コスト化を図
り得る材料として、アルミニウム合金をリードフレーム
に使用することが検討されており、既に特開昭62-96641
号、特開昭62-96638号、特開昭62-96644号等によって提
案されている。
[発明が解決しようとする課題] 一般にリードフレーム等の導電部品は半田によって回
路や相手部材に接合されることが多く、そこで従来のFe
系材料やCu系材料からなるリードフレーム等の導電部品
においては、先ず下地メッキとして極く薄いCuメッキを
施し、その上にSnメッキや半田メッキを電気メッキや溶
融浸漬メッキにより施して、半田による接合を容易にし
て接合自体を健全なものとすることが行なわれている。
一方アルミニウム合金の場合も、下地処理メッキを行
なわなければ、Snメッキや半田がのらない。即ちアルミ
ニウム合金材料は、緻密な酸化皮膜が表面に生成される
ため、半田や錫が濡れにくく、原子同士の接合ができな
いためであり、そこでアルミニウム合金を用いる場合、
一般にはNiメッキを施してリードフレーム等の導電部品
として使用することが考えられている。但し、アルミニ
ウム合金に直接Niメッキを施すことは困難であるから、
通常はNiメッキの前処理としてジンケート処理を施して
アルミニウム表面にZnを被覆し、これによりアルミニウ
ムの酸化皮膜が形成されない状態にしておいてから、無
電解メッキや電解メッキによりNiメッキを施すのが通常
である。
ところでNiメッキ層は半田と濡れやすく、したがって
アルミニウム合金を基材として表面にNiメッキ層を形成
したリードフレーム等の電気部品は半田付け性も良好と
なる。しかしながらNiメッキ層を形成したアルミニウム
合金製のリードフレームについて本発明者等がさらに実
用化のための実験・検討を進めたところ、次のような問
題があることが判明した。
即ちリードフレームのアウターリード部は、ICやLSI
等の半導体装置に組込んだ後、下方へ折曲げた状態とさ
れるのが通常であり、またその半導体装置を回路基板等
に実装する過程ではアウターリード部の曲げを戻したり
再び曲げを与えたりすることが多い。したがってリード
フレームのアウターリード部は繰返し曲げ性に優れてい
ること、即ち繰返し曲げを与えても亀裂が発生したり折
損したりしないことが要求される。ところがアルミニウ
ム合金基材の表面にNiメッキ層を形成したリードフレー
ムでは、基材として繰返し曲げ性に優れた高強度のアル
ミニウム合金を用いても、繰返し曲げ性が低くなってし
まうという問題があることが判明した。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、
リードフレームのごとく、曲げが与えられる部分を有す
るアルミニウム合金製の電子電気機器導電部品として、
繰返し曲げ性と半田付け性とがともに優れた導電部品を
提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は前述の問題を解決するべく、アルミニウ
ム合金を基材とし各種メッキを施しメッキ厚と繰返し曲
げ性について鋭意研究を重ねた結果、Cuメッキ層の厚み
を適切な範囲内とすることによって繰返し曲げ性と半田
付け性とを両立させ得ることを見出し、この発明をなす
に至った。
具体的には、この発明は、曲げ加工が与えられる部分
(例えばリードフレームのアウターリード部)を有する
電子電気機器導電部品において、基材がアルミニウム合
金からなり、少なくとも前記曲げ加工が与えられる部分
を含む領域の表面にCuメッキ層が形成されており、かつ
そのCuメッキの厚みが0.01〜6.0μmの範囲内とされて
いることを特徴とするものである。
[作用] 種々の元素をメッキし繰返し曲げ性を調査し、Cuメッ
キが繰返し曲げ性を大きく低下させないことを知見しこ
の発明をなすにいたった。
本発明者の実験によれば、アルミニウム合金にNiメッ
キを行なって曲げ加工を行なえば、先ずNiメッキ層に割
れが生じ、そのNiメッキ層が割れた部分において内側の
アルミニウム合金表面に応力集中が生じて、アルミニウ
ム合金内部にも割れが伝播し、繰返し曲げ性が低下して
しまうことが判明した。
しかし、Cuメッキにおいては曲げ加工を行なっても、
Cuメッキ層に割れが生じにくく、繰返し曲げ性が低下し
ない。しかし、Cuメッキ層の厚みによっては繰返し曲げ
性が低下する。即ち、Cuメッキを施しても繰返し曲げ性
を良好にするためにはCuメッキ層の厚みを6.0μm以下
とする必要がある。Cuメッキ層の厚みが6.0μmを越え
れば前述のようにCuメッキ層に割れが生じてこれにより
アルミニウム合金にも割れが伝播し、繰返し曲げ性が低
くなる。Cuメッキ層の厚みは薄いほど繰返し曲げ性が良
好とはなるが、0.01μmより薄くなればメッキの均一性
を損ないやすくなり、その後の半田付けで不良が生じや
すくなる。したがってアルミニウム合金を基材としかつ
Cuメッキ層を形成した電子電気機器用導電部材として、
繰返し曲げ性が良好でしかも半田付け性も良好とするた
めには、Cuメッキ層の厚みを0.01〜6.0μmの範囲内と
する必要がある。なお、Cuメッキ法としては一般に知ら
れている硫酸銅浴、ピロリン酸銅浴、青化銅浴、硼弗化
銅浴、ハイスロー浴を用いて電気メッキを行なうか、無
電解銅メッキでもよい。また、さらにこれら浴に添加剤
を添加してもよい。
なおこの発明の導電部材における基材のアルミニウム
合金としては、リードフレーム等の電子電気機器導電部
材に適用可能なものであれば任意のものを用いることが
でき、例えばAl-Mg系合金、Al-Mn系合金、Al-Mg-Mn系合
金、Al-Mg-Mn-Zr系合金、Al-Cu-Mg系合金、Al-Zn-Mg系
合金等を用いることができる。またAl-Cu-Mg系やAl-Zn-
Mg-Cu系合金を芯材に、純AlやAl-Mn系、Al-Mg系合金を
ライナーとしたクラッド材を用いることもできる。
[実施例] 第1表に示すような成分組成、強度を有する4種類の
0.27mm厚のアルミニウム合金圧延板について、第2表に
示すような種々の厚みのCuメッキを施した。Dについて
はC合金を芯材としライナーを純Alとしたクラッド材で
あり第1表の成分組成欄には表層のもののみを示した。
なおCuメッキの下地処理としては公知の酸洗−タブルジ
ンケート処理を行なった。またCuメッキは、硫酸銅浴で
あるハイスロー浴を用いて、カソード電流密度3A/dm2
浴温2.5℃、アノード電流密度3A/dm2にて電解メッキに
より行なった。
Cuメッキ後の各板について、90°繰返し曲げ試験およ
び溶融メッキによる半田付け性試験を行なった。その結
果を第2表中に示す。
なお90°繰返し曲げ試験は、0.2mmRの治具を用い、90
°曲げた時を1回と数え、その状態から再び0°に戻し
た時を2回と数え、以下同様にして割れ発生に至るまで
の回数を数えて評価した。一般にはこのような評価で3
回以上の繰返し曲げ性が必要とされる。
また半田付け性については、Sn 60wt%−Pb 40wt%半
田を用い、弱活性フラックスを用いて溶融メッキを施し
た後の半田層の表面外観を調査し、半田が均一に濡れて
いるか否か、また半田層にピットが存在するか否かによ
って評価した。
第2表から明らかなように、いずれのアルミニウム合
金を基材として用いた場合にも、Cuメッキ層の厚みを0.
01〜6.0μmの範囲内とすることによって良好な繰返し
曲げ性と半田付け性を確保することができた。
[発明の効果] この発明の電子電気機器導電部材は、リードフレーム
等のごとく曲げが加えられる部分を有しかつ基材に安価
なアルミニウム合金を用いた導電部品として、半田付け
性が優れると同時に繰返し曲げ性に優れている。したが
ってこの発明によれば、リードフレーム等の導電部品に
アルミニウム合金を実際に適用することが可能となり、
リードフレーム等の低コスト化を進めることが可能とな
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曲げ加工が与えられる部分を有する電子電
    気機器導電部品において、基材がアルミニウム合金から
    なり、少なくとも前記曲げ加工が与えられる部分を含む
    領域の表面にCuメッキ層が形成されており、かつそのCu
    メッキの厚みが0.01〜6.0μmの範囲とされていること
    を特徴とするアルミニウム合金製電子電気機器導電部
    品。
JP2395590A 1990-02-02 1990-02-02 アルミニウム合金製電子電気機器導電部品 Expired - Lifetime JP2878754B2 (ja)

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