JP3241996B2 - チップコイル - Google Patents

チップコイル

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JP3241996B2
JP3241996B2 JP14139096A JP14139096A JP3241996B2 JP 3241996 B2 JP3241996 B2 JP 3241996B2 JP 14139096 A JP14139096 A JP 14139096A JP 14139096 A JP14139096 A JP 14139096A JP 3241996 B2 JP3241996 B2 JP 3241996B2
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coil
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chip coil
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豊典 金高
幹夫 田岡
俊博 吉澤
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器、通信機器
等に使用されるチップコイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の螺旋状に溝切加工されたチ
ップコイルの斜視図を示すもので、11は絶縁体表面に
導体を設けた角柱状の本体である。12は本体11の表
面導体層を螺旋状に溝切りして形成したコイル部、14
はコイル部12の表面に塗布された絶縁樹脂、15はコ
イル部12の電極部である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、例
えば図6に示すチップコイルの構成では、本体11の端
部に配置した電極部15の厚さに比べ、電極部15間に
被覆した絶縁樹脂14の厚さの方が厚くなるので、電極
部15の面と絶縁樹脂14の面との平坦性が悪くなる。
この結果、プリント基板等にチップコイルを実装する
際、プリント基板等の表面とチップコイルの実装面にお
ける平坦性も悪くなり、電極部15とプリント基板等と
のはんだ付け性が不良となり、実装不良が起こるという
問題点を有していた。そこでこれを改善すべく図7に示
すチップコイルが提案された。図7に示すチップコイル
の構成では、本体11外周の前面、後面、上面、下面に
凹部16を設けているので、電極部15間を絶縁樹脂1
4で被覆しても絶縁樹脂14は凹部16内に設けられる
ので、電極部15の面と絶縁樹脂14の面との平坦性は
図6に示すチップコイルよりも向上し、実装不良が起き
にくくなる。
【0004】しかし、この場合、本体11には、その前
面、後面、上面、下面に凹部16を設けているので、本
体11を金型加工する際、金型から本体11を容易に取
り出し難く、生産性が向上せず、しかも、本体11の前
面、後面、上面、下面に凹部16を設けているので、本
体11の断面積が小さくなり、本体11の断面積の大き
さに規定されるインダクタンスも小さくなるという問題
点を有していた。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、実装不良を少なくするとともに、生産性も高く、し
かもインダクタンスも小さくなりにくいチップコイルを
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のチップコイルは、絶縁材料からなる角柱状の
本体と、前記本体の両端部に配置した電極部と、前記電
極部に接続するとともに、前記電極部間の本体外周に配
置したコイル部と、前記コイル部を被覆した絶縁樹脂と
を備え、前記コイル部は前記本体の表面に被覆した導体
層を溝切りして形成し、前記本体には上面および下面に
のみ凹部を設けて、前記本体の上面および下面のコイル
部を被覆する前記絶縁樹脂は前記凹部内に設けた構成と
したものである。
【0007】上記構成により、本体には上面および下面
にのみ凹部を設けて、本体の上面および下面のコイル部
を被覆する絶縁樹脂は凹部内に設けるので、電極間のコ
イル部を絶縁樹脂で被覆しても、本体下面の平坦性が良
く、実装不良も生じにくい。
【0008】さらに、本体の前面に凹部を設けていない
ので、金型から本体が容易に取り出せ生産性が高く、ま
た本体の断面積が小さくならず、インダクタンスも小さ
くなりにくい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
絶縁材料からなる角柱状の本体と、前記本体の両端部に
配置した電極部と、前記電極部に接続するとともに、前
記電極部間の本体外周に配置したコイル部と、前記コイ
ル部を被覆した絶縁樹脂とを備え、前記コイル部は前記
本体の表面に被覆した導体層を溝切りして形成し、前記
本体には上面および下面にのみ凹部を設けて、前記本体
の上面および下面のコイル部を被覆する前記絶縁樹脂は
前記凹部内に設けた構成である。
【0010】上記構成により、本体には上面および下面
にのみ凹部を設けて、本体の上面および下面のコイル部
を被覆する絶縁樹脂は凹部内に設けるので、電極間のコ
イル部を絶縁樹脂で被覆しても、本体下面の平坦性が良
く、実装不良も生じにくい。
【0011】さらに、本体の前面に凹部を設けていない
ので、金型から本体が容易に取り出せ生産性が高く、ま
た本体の断面積が小さくならず、インダクタンスも小さ
くなりにくい。
【0012】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明において、本体の前面の端部または後面の端
部の少なくとも一端部にも電極部を配置するとともに、
前記電極部には、その一部を削除した削除部を設けた構
成である。
【0013】上記構成により、電極部の一部を削除した
削除部を設けているので、この削除部の削除の度合いに
より、インダクタンス調整や無負荷Qの特性の向上を図
ることができる。
【0014】本発明の請求項3記載の発明は、請求項1
記載の発明において、コイル部の中間部に、中間電極を
設け、前記中間電極を絶縁樹脂から露出させた構成であ
る。
【0015】上記構成により、本体の中にコイル部が2
個設けられるので、実装率の向上を図ることができる。
【0016】本発明の請求項4記載の発明は、請求項1
記載の発明において、コイル部の表面を被覆した凹部内
の絶縁樹脂に代えて、誘電体樹脂を設け、前記誘電体樹
脂の表面に帯状に導電体電極部を設けた構成である。
【0017】上記構成により、コイル部と導電体電極部
との間に、コンデンサが形成されるので、1個のチップ
コイルで、2個のコイル部とコンデンサとによりフィル
ターの樹脂を付加させることができる。
【0018】(実施の形態1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照し
ながら説明する。
【0019】図1(a)は本発明の第1の実施の形態に
おける絶縁樹脂被覆前のチップコイルの斜視図、図1
(b)はチップコイルの斜視図である。図1(a)にお
いて、1は絶縁性表面に導体層を設けた横向角柱状の本
体である。2は本体1の外周表面の導体層を螺旋状に溝
切りして形成されたコイル部である。3は本体1の両端
部の電極部5の前面の一部を削除した削除部である。6
は本体1の外周面のうち、上、下面のみに設けた凹部で
ある。また、図1(b)において、4はコイル部2の外
周面に塗布された絶縁樹脂である。
【0020】なお、Hは本体1の高さ寸法、Wは幅寸法
であり、Hは0.7mm、Wは0.5mmとしている。
【0021】図1(a),(b)に示すように、チップ
コイルは、樹脂材料からなる角柱状の本体1と、この本
体1の両端部の上、下、前、後面および端面に配置した
電極部5と、この電極部5に接続するとともに、この電
極部5間に配置したコイル部2と、コイル部2を被覆し
た絶縁樹脂4とを備えている。
【0022】また、コイル部2は本体1の外周面に被覆
した導体層を溝切りして形成している。
【0023】そして、本体1の外周のうち、上面および
下面にのみ凹部6を設け、本体1の上面および下面は、
凹部6内に絶縁樹脂4を設けている。
【0024】さらに、電極部5の左右の前面には削除部
3を設けた構成である。
【0025】上記構成のチップコイルについて、以下そ
の動作を説明する。
【0026】まず、絶縁樹脂4を設ける前の図1(a)
の状態で、本体1の上、下面の位置合わせを行う。すな
わち、図1(a)の状態では、絶縁樹脂4の被覆をして
いないので、本体1の上面および下面に凹部6が表出し
ている。このため、この凹部6を検出し、凹部6が上下
面となるように本体1を矯正し、その状態で、次に、絶
縁樹脂4の被覆を行い、次にテープ部材に被着させる。
このとき、凹部6により、本体1の位置矯正ができるの
で、方向性の矯正に対する精度を向上できる。
【0027】また、電極部5は凹部6を設けた本体1の
下面の両端部にも配置しているが、電極部5間に絶縁樹
脂4を設けても、凹部6内においてのみ絶縁樹脂4が被
覆されるので、電極部5の面と絶縁樹脂4の面との平坦
性が良く、実装時におけるプリント基板等への実装不良
も生じにくい。
【0028】さらに、本体1外周の前面に凹部6を設け
ていないので、本体1の断面積が小さくならず、しか
も、本体1の前面および後面には凹部6を設けないの
で、金型加工の際、金型から本体1を容易に取り出すこ
とができ、生産性が向上する。
【0029】その上、本体1の全面の電極部5に、電極
部5の一部を削除した削除部3を設けているので、削除
部3の削除度合いを調整することにより、インダクタン
ス調整や無負荷Qの特性の向上も図れる。
【0030】(実施の形態2) 以下、本発明の第2の実施の形態について図面を参照し
ながら説明する。
【0031】図2は第2の実施の形態におけるチップコ
イルの一部切り欠き斜視図、図3は同チップコイルの等
価回路図である。
【0032】図2において、第2の実施の形態における
チップコイルは、第1の実施の形態におけるチップコイ
ルにおいて、コイル部2の中間部に、中間電極7を設け
るとともに、中間電極7を露出させた構成である。
【0033】このときの等価回路図は、図3に示すよう
になる。
【0034】上記構成により、本体1の中にコイル部2
が2個設けられるので、実装率の向上を図ることができ
る。
【0035】(実施の形態3) 以下、本発明の第3の実施の形態について図面を参照し
ながら説明する。
【0036】図4は第3の実施の形態におけるチップコ
イルの一部切り欠き斜視図、図5は同チップコイルの等
価回路図である。
【0037】図4において、第3の実施の形態における
チップコイルは、第1の実施の形態におけるチップコイ
ルにおいて、コイル部2の表面に絶縁樹脂4を被覆する
代わりに、誘電体樹脂8の表面に帯状に導電体電極部9
を設けた構成である。
【0038】このときの等価回路図は、図5に示すよう
になる。
【0039】この結果、コイル部2と導電体電極部9と
の間に、コンデンサが形成されるので、1個のチップコ
イルで、2個のコイル部2とコンデンサ10とによりフ
ィルターの機能を付加させることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、本体には
上面および下面にのみ凹部を設けて、本体の上面および
下面のコイル部を被覆する絶縁樹脂は凹部内に設けるの
で、電極間のコイル部を絶縁樹脂で被覆しても、本体下
面の平坦性が良く、実装不良も生じにくい。
【0041】また、本体外周の前面に凹部を設けていな
いので、本体の断面積が小さくならず、インダクタンス
も小さくならず、しかも、本体の前面および後面には凹
部を設けないので、金型加工の際、金型から本体を容易
に取り出すことができ、生産性も向上させることができ
るものである。
【0042】さらに、電極部の一部を削除した削除部を
設けているので、この削除部の削除の度合いにより、イ
ンダクタンス調整や無負荷Qの特性の向上を図ることが
できる。
【0043】その上、コイル部の中間部に中間電極を設
け、この中間電極を絶縁樹脂から露出させれば、本体の
中にコイル部が2個設けられ、実装率の向上が図れると
ともに、コイル部の表面に被覆した絶縁樹脂に代えて、
誘電体樹脂とするとともに、この誘電体樹脂の表面に帯
状に導電体電極部を設ければ、コイル部と導電体電極部
との間に、コンデンサが形成されるので、1個のチップ
コイルで、2個のコイル部とコンデンサとによりフィル
ターの機能をも付加させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施の形態における絶縁
樹脂被覆前のチップコイルの斜視図 (b)同チップコイルの絶縁樹脂被覆後の斜視図
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるチップコイ
ルの斜視図
【図3】同チップコイルの等価回路図
【図4】本発明の第3の実施の形態におけるチップコイ
ルの斜視図
【図5】同チップコイルの等価回路図
【図6】従来のチップコイルの一部切り欠き斜視図
【図7】従来の他のチップコイルの一部切り欠き斜視図
【符号の説明】
1 本体 2 コイル部 3 削除部 4 絶縁樹脂 5 電極部 6 凹部
フロントページの続き (72)発明者 吉澤 俊博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−140164(JP,A) 特開 平5−41324(JP,A) 特開 平4−196805(JP,A) 特開 平2−224212(JP,A) 特開 平3−38001(JP,A) 特開 平2−150004(JP,A) 特開 平8−124749(JP,A) 実開 昭57−200014(JP,U) 実開 昭62−168602(JP,U) 実開 平1−139618(JP,U) 実開 平2−88212(JP,U) 実開 平6−55213(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00,15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁材料からなる角柱状の本体と、前記
    本体の両端部に配置した電極部と、前記電極部に接続す
    るとともに、前記電極部間の本体外周に配置したコイル
    部と、前記コイル部を被覆した絶縁樹脂とを備え、前記
    コイル部は前記本体の表面に被覆した導体層を溝切りし
    て形成し、前記本体には上面および下面にのみ凹部を設
    けて、前記本体の上面および下面のコイル部を被覆する
    前記絶縁樹脂は前記凹部内に設けたチップコイル。
  2. 【請求項2】 本体の前面の端部または後面の端部の少
    なくとも一端部にも電極部を配置するとともに、前記電
    極部には、その一部を削除した削除部を設けた請求項1
    記載のチップコイル。
  3. 【請求項3】 コイル部の中間部に、中間電極を設け、
    前記中間電極を絶縁樹脂から露出させた請求項1記載の
    チップコイル。
  4. 【請求項4】 凹部内の絶縁樹脂に代えて、誘電体樹脂
    を設け、この誘電体樹脂の表面に帯状に導電体電極部を
    設けた請求項1記載のチップコイル。
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JP6115078B2 (ja) * 2012-10-31 2017-04-19 Tdk株式会社 コイル部品

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