JP3241078B2 - 複写装置 - Google Patents

複写装置

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JP3241078B2
JP3241078B2 JP03376192A JP3376192A JP3241078B2 JP 3241078 B2 JP3241078 B2 JP 3241078B2 JP 03376192 A JP03376192 A JP 03376192A JP 3376192 A JP3376192 A JP 3376192A JP 3241078 B2 JP3241078 B2 JP 3241078B2
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省三 宮脇
誠二 坂田
正夫 守屋
王子 丸山
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原稿の表裏を反転さ
せるための反転経路を持つ自動原稿送り装置を備えた
写装置に関する
【0002】
【従来の技術】従来から、原稿トレイに積載された原稿
を順次搬送路を通してコンタクトガラス面上の所定位置
まで送り込み、その原稿が表と裏に情報のある両面原稿
の場合に上記コンタクトガラス上での原稿の表裏を反転
させるための反転経路を持つ自動原稿送り装置(以下
「ADF」ともいう)を備えた複写装置が使用されてい
る。このような複写装置でADFを使用してコピーする
場合、従来はその原稿トレイに一度に積み重ねられる原
稿は、片面だけに画像情報がある片面原稿のみあるいは
表裏両面に画像情報がある両面原稿のみに限定されてい
た。
【0003】そして、オペレータは自分がコピーしよう
とする原稿が片面原稿か両面原稿かを判断して、それに
よって複写装置にコピーモードを指示するようにしてい
た。すなわち、次の(a)〜(d)のモードのうちのい
ずれかを選択することになる。 (a)片面原稿を片面コピーするモード。 (b)片面原稿を両面コピーするモード。 (c)両面原稿を片面コピーするモード。 (d)両面原稿を両面コピーするモード。
【0004】また、例えばステイプラ付フィニッシャ等
が一段の後処理装置として組み合わされる複写装置とし
て、循環式自動原稿送り装置(以下「RDF」ともい
う)を備え、1セットをなす複数枚の原稿に対して1回
ずつのコピー動作を上記RDFを用いて各原稿を循環さ
せて所定回数繰り返すことにより、所定部数コピーが得
られるようにしたものがある。その場合、RDFにセツ
トされた複数枚の原稿の最終頁から搬送を開始して原稿
の入れ替えを行うのが一般的である。このようにする
と、コピー毎に原稿面の入れ替えが必要になるためコピ
ーの生産性は落ちるが、ページ順の揃ったコピーが一部
ずつ得られるので、後処理段が一段で済むため低コスト
化を計ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動原稿送り装置を備えた複写装置において
は、上記(c)のモードの場合に両面原稿の中に片面原
稿が混在していると、その片面原稿の裏面をもコピーす
ることになる。その結果、得られる片面コピー1組の中
に白紙コピーが混在することになり、処理時間と用紙の
無駄になるという問題があった。
【0006】また、上記(d)のモードの場合でも、両
面原稿の中に片面原稿が混在していると、その片面原稿
に対しても両面コピー動作を行うことになり、不必要な
処理時間が費やされることになる(両面コピーの方が片
面コピーより処理時間がかがる)。
【0007】さらに、RDFを備えた複写装置で、原稿
をコピー部数に相当する回数だけ循環させて必要部数の
コピーを得る場合には、コピー毎の原稿面の入れ替えに
時間がかかるという問題がある。
【0008】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、自動原稿送り装置の原稿トレイに積載された原
稿に片面原稿と両面原稿とが混在していても、その各原
稿の所要の面の画像のみを効率よくコピーすることがで
きるようにし、片面原稿の裏面に対する余分なコピー動
作を行なわないようにして、処理時間と用紙の無駄を
くし、且つ露光後原稿トレイ上に排紙される原稿の頁順
がセットしたときと同じになるようにすることを目的と
する。さらには、原稿を必要以上に搬送することによる
原稿ミスフィード及び搬送時間の増加、並びに片面原稿
の裏面を無駄にコピーすることによる転写紙ミスフィー
ド及び処理時間の増加を防ぐことも目的とする。
【0009】また、RDFを備えた複写装置によって、
原稿を循環させて必要部数のコピーを得る場合に、原稿
送りの効率を上げて原稿面の入れ替え時間を短縮し、コ
ピーの生産性を高めることも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、原稿トレイに積載された原稿を順次搬
送路を通してコンタクトガラス面上の所定位置まで送り
込み、その原稿が表と裏に画像情報のある両面原稿の場
合は上記コンタクトガラス上での該原稿の表裏を反転す
るための反転経路を持つ自動原稿送り装置を備えた複写
装置において、次の各手段を設けたものである。
【0011】すなわち、複写開始に先立って原稿トレイ
に積載される複数枚の原稿に対して1枚毎に片面原稿か
両面原稿かを指定する手段と、該手段によって片面原稿
と指定された原稿に対してはその原稿の表面を露光し
た後上記コンタクトガラス面上から原稿トレイ上へ反転
せずに排出し、両面原稿と指定された原稿に対しては
その原稿の一方の面を露光した後上記反転経路を通して
上記コンタクトガラス面上での表裏を反転し、その一方
の面に引き続いて他方の面を露光した後、該原稿を該コ
ンタクトガラス面上から原稿トレイ上へ反転して排出す
る動作を、原稿トレイに積載された原稿のすべてに対し
て連続的に実行する手段とを設ける。
【0012】上記複数枚の原稿の1枚毎に片面原稿か両
面原稿かを指定する手段を、全ての原稿に対して一括し
て片面原稿又は両面原稿の指定をする手段と、その一括
指定に反する原稿だけを指定し直す手段とによって構成
するとよい。
【0013】
【作用】この発明の複写装置によれば、複写開始に先立
って、原稿トレイに積載される複数の原稿の1枚毎に片
面原稿か両面原稿かを指定することにより、その指定に
応じて各原稿の搬送及び排出を制御するので、片面と指
定された原稿に対してはその表面のコピーのみを実施
し、両面と指定された原稿に対してはその表裏両面のコ
ピーを実施することができ、片面原稿と両面原稿が混っ
ていてもオペレータが指定したコピーモードで得たいコ
ピーを効率よく得ることができる。
【0014】そして、両面原稿と片面原稿が混在してい
ても、その片面原稿の裏面に対する余分なコピー動作を
行なわないので、ミスフィードの増加や処理時間と用紙
の無駄が発生しない。しかも、原稿トレイ上に排紙され
る原稿の頁順が狂うことなく、原稿トレイ上にセットし
たときと同じ頁順になる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図2は、この発明を適用し得る複写装
置の一例を示す概略構成図であり、100は複写機本
体、200は循環式自動原稿送り装置(RDF)、30
0はソータ、400は反転ユニットである。
【0016】複写機本体100の構成は、101がフラ
ッシュ露光ランプ及び電源からなる光源部であり、コン
タクトガラス102上にある原稿を照射して、その反射
光を第1ミラー103,スルーレンズ104,及び第2
ミラー105を通してベルト状の感光体107に投影し
て露光する。なお、106は感光体の余分な部分を露光
させないための規制部材である。
【0017】感光体107は、予め帯電チャージャ10
8により帯電されているので、露光により原稿の露光面
の画像に応じた静電潜像が形成される。この潜像の非画
像領域はイレーサ109により除かれ、現像部110に
おいて現像剤(トナー)によって顕像化される。その顕
像は転写チャージャ111により転写紙に転写され、分
離チャージャ112によってその転写紙が感光体107
から分離される。
【0018】転写紙は、第1給紙トレイ113,第2給
紙トレイ114、第3給紙トレイ115のいずれかから
給紙され、レジストローラ116により感光体107上
の顕像と同期をとって搬送される。転写,分離された転
写紙は搬送ベルト117を通って定着器118に導か
れ、そこで定着ローラ118aによって定着される。な
お、119は万が一にも転写紙が定着ローラ118aに
巻き付くのを防止するための分離爪である。
【0019】これ以降の転写紙の挙動は、複写モードに
よって異なる。本体排紙トレイ123に排出するモード
の場合には、両面切換爪120が図示とは異なる左旋位
置にあり、転写紙が両面トレイ124に進まないように
その進行方向が決められる。さらに、排紙用爪121が
図示の様に本体排紙トレイ123へ進む位置に切換えら
れ、転写紙がそこに排出される。この時、転写紙はター
ン部122によりコピー面が下側になり、下から頁順に
揃えられる。
【0020】これに対して、ソータ300に排出するモ
ードの場合には、排紙用爪121がターン部122へ進
まないように切換えられ、反転ユニット400を経由し
てソータ300の挿入口301方向へ排出される。以上
は片面コピーをする場合の転写紙の搬送経路であるが、
両面コピーをする場合の経路は次のようになる。
【0021】上述のように原稿の表面がコピーされた転
写紙は、両面切換爪120(このときは図示の位置にあ
る)により両面トレイ124へ導かれ、そこに載置され
る。したがって、表面のコピー面が上側になった状態で
下から頁順に揃えられる。両面トレイ124上に載置さ
れた転写紙は、両面給紙ベルト125により下側の転写
紙から再給紙され、給紙トレイ113〜115から給紙
される転写紙と同じ搬送経路を進み、レジストローラ1
16によって転写部へ送られて原稿の裏面のコピーがさ
れ、本体排紙トレイ123又はソータ300へ排出され
る。
【0022】次に、循環式自動原稿送り装置(RDF)
200の構成を説明する。このRDF200には、AD
FモードとRDFモードとがある。ADFモードは、原
稿1枚に対して予め設定された部数のコピーを行い、す
べての原稿に対してこれを繰り返すモードである。RD
Fモードは、すべての原稿に対して1回づつのコピーを
行うことにより1部のコピーを得、これを予め設定され
た部数分だけ繰り返すモードである。原稿の動きはAD
Fモード,RDFモードとも以下の通りである。
【0023】原稿トレイ201に下向きに積重ねられた
原稿Dは、給紙ベルト202により下側の原稿から給紙
され、中間搬送路203を通りコンタクトガラス102
上の所定位置まで送り込まれて1回あるいは所定回数露
光される。露光後の原稿はベルト状搬送体204により
左方向へ送られ、分岐爪205によってコンタクトガラ
ス面よりピックアップされて、搬送路206,分岐爪2
07を経てガイド空間208内に送り込まれる。
【0024】その原稿の後端がガイド爪209を通過す
ると、今までの搬送駆動源が逆転を開始し、その原稿は
今までの後端を先端にした形で搬送路210内に送り込
まれ、排出口211から原稿トレイ201上に再度積重
ねられる。これによって、露光後の原稿は露光前と同一
の方向で原稿トレイ201上に再セットされる。
【0025】この時、露光前の原稿と露光後の原稿と
は、選択的に進退自在に設けられた仕切片212によっ
て明確に仕切られるので、1回の露光が完了したことを
知ることができる。以上が表面のみに画像情報のあるい
わゆる片面原稿の動きであるが、表裏両面に画像情報が
あるいわゆる両面原稿の場合に、その動きは以下のよう
に変わる。この場合は、ADFモードとRDFモードで
異なる動きをするので別々に説明する。
【0026】ところで、このRDF200内には、原稿
トレイ201にセットされた原稿Dを上記コンタクトガ
ラス102上に送り込む途中の中間搬送路203の後端
部付近に、通過する原稿の裏面側に対向して画像センサ
215が設けられている。この画像センサ215として
は、例えばCCDラインセンサやフォトダイオードアレ
ー等を原稿の搬送方向に直交する方法(紙面に垂直な方
向)に配設する。
【0027】そして、原稿トレイ201に下向き(原稿
の表面が下向き)に積み重ねられた複数枚の原稿Dが、
給紙ベルト202により一番下側の原稿から順次給紙さ
れ、この中間搬送路203を通ってベルト状搬送体20
4の上側により図で右方へ搬送され、右端部の湾曲した
ガイドを通過する際に裏面の画像情報が画像センサ21
5によって検出された後Uターンし、今度はベルト状搬
送体204の下側により図で左方へ搬送されて、コンタ
クトガラス102上の所定の位置まで送り込まれる。
【0028】その画像センサ215による画像検出信号
に基づいて、後述する制御部のCPUが原稿の裏面の情
報の有無を識別して、片面原稿又は両面原稿の処理を選
択的に行うことになる。両面原稿をADFモードで処理
する場合は、原稿トレイ201上に積み重ねられた一連
の原稿Dが下側の原稿から給送され、中間搬送路203
を通ってコンタクトガラス102上の所定位置まで送り
込まれて、そこで所定回数の露光が完了すると、その原
稿はベルト状搬送体204により左方向に送られ、分岐
爪205,搬送路206,分岐爪207を通ってガイド
空間208に送り込まれる。
【0029】その原稿の後端がガイド爪209を通過す
ると、今までの搬送駆動源が逆転を開始し、その原稿は
今までの後端を先端にして逆送される。この時原稿は分
岐爪213の作用で中間搬送路203に進行し、再びU
ターンして原稿の表と裏が反転した状態で再度コンタク
トガラス102上の所定位置に送り込まれる。そして、
裏面の所定回数の露光が完了すると、再度ベルト状搬送
体204により左方向に送られ、分岐爪205,搬送路
206,分岐爪207,搬送路214を経由して排出口
211より原稿トレイ201上に下向きに排出される。
【0030】両面原稿をRDFモードで処理する場合
は、原稿トレイ201に積み重ねられた原稿Dが上述と
同様に給紙ベルト202により下側の原稿から給紙さ
れ、中間搬送路203を通ってコンタクトガラス102
上の所定位置まで送り込まれる。そして、1回の露光を
行った後、その原稿はベルト状搬送体204により左方
向に送られ、分岐爪205,搬送路206,分岐爪20
7,搬送路214を経て排出口211より原稿トレイ2
01上に排出される。そして全ての原稿が一方の面の露
光を終えて原稿トレイ201上に排出されると、この時
原稿は露光前とは表裏が反転した形で積み重ねられるこ
とになる。
【0031】次に、この表裏が反転した(裏面が下向き
になった)原稿を下側から給送して上記と同一経路でコ
ンタクトガラス102上の露光位置に搬送し、裏面を1
回露光した後、上記と同一の経路で反転して原稿トレイ
201上に排出される。これを全ての原稿について順次
行うことにより、転写紙の両面に画像が転写されたコピ
ーが1部完成する。すなわち、原稿の2循環によって表
裏のコピーが完成する。なお、2循環後に原稿トレイ2
01上に再スタックされた原稿は、最初に原稿トレイ2
01にセットした状態と同じ向きになっている。この2
循環を1組として、予め設定された部数になるまで繰返
し原稿を循環させてコピーを作成する。
【0032】以上述べたような動作により、1枚の原稿
から同時に複数部のコピーを行うADFモードと、1枚
の原稿から1枚のコピーを作成しながら原稿を繰返し循
環させてページ順の揃ったコピーを複数部作成するRD
Fモードが達成される。ADFモードは、後処理装置と
してソータ(丁合装置)を連結したシステムに向いてお
り、RDFモードはフィニッシャ(ステイプラによって
1部毎の綴を行う装置)を連結したシステムに向いてい
る。
【0033】図2の実施例は、前者のソータを連結した
システムを示している。次にソータ300と反転ユニッ
ト400の構成を作用と共に説明する。複写機本体10
0から排出された転写紙は、反転ユニット400の偏向
爪401により必要に応じて反転路402へ導かれてそ
の表裏が反転され、ソータ300の挿入口301へ送り
込まれる。ソータ300では、挿入口301から送り込
まれた転写紙を水平搬送路302及び垂直搬送路303
を経由して、偏向爪304により所定のビン305上に
排出させる。
【0034】ここで、反転ユニット400についてさら
に説明しておくと、本システムの例では両面コピーを実
行する場合、表面(頁順の若い方)を先にコピーし、引
き続いて裏面をコピーするようになっている。したがっ
て、ソータ300の各ビン305に排出された転写紙
は、表面(頁順の若い方)が上向きになってしまうこと
になる。そこで、ビン305上に下側から頁順を揃えて
積み重なるようにするため、原稿の表裏を反転ユニット
400で反転してからソータ300へ送り込む必要があ
る。駄足ながら片面コピーの場合は反転する必要がな
い。
【0035】図3は、この複写機本体100のマイクロ
コンピュータを用いた制御部の構成を示すブロック図で
ある。130は複写機本体100の制御プログラムを実
行するCPU、131はCPU130のバスラインで、
アドレスバス,データバス及びコントロールバスを含
む。このコントロールバス131を介して、この複写装
置の制御プログラムを格納した読み出し専用メモリであ
るROM132、データを一時的に格納する読み書き両
用メモリであるRAM133、及び不揮発性メモリであ
るNVRAM134がCPU130に接続されている。
【0036】135は同様にCPU130に接続された
入出力ポートであり、複写機本体100内のモータ,ソ
レノイド,クラッチ等の出力負荷,各種センサ等の入出
力信号線が接続されている。136はシリアル通信制御
ユニットであり、図では代表して一つが記載されている
が、複数組用意してRDF200の制御部,ソータ30
0の制御部,給紙制御部,操作表示制御部等との信号の
授受を実行する。
【0037】図4は、図2に示した循環式自動原稿送り
装置(RDF)200の制御部の構成を示すブロック図
である。220はRDFの制御プログラムを実行するC
PU、221はCPUのバスラインで、アドレスバス,
データバス及びコントロールバスからなる。222,2
23,224は、各々バスライン221を通してCPU
220に接続されたプログラムメモリであるROM,デ
ータメモリであるRAM,及び不揮発性メモリであるN
VRAM、225は入出力用のポートであり、RDF2
00内のモータ,ソレノイド,クラッチ等の出力負荷及
びセンサ等の入出力信号が接続されている。
【0038】226はシリアル通信制御ユニットであ
り、図3に示した複写機本体の制御部のシリアル通信制
御ユニット136との間で信号の授受を行う。227は
図2に示した画像センサ215によって検出される画像
データ(多値データ)を処理してカウントする画像検出
回路である。ここでは、検出精度をあげるために多値デ
ータをカウントする方式をとっているが、簡素化するた
めに2値データとしてもよい。
【0039】図1はこの複写装置で実行可能な各モード
のコピー状態の説明図であり、後述する操作表示部上で
オペレータが任意に選択できる。 (a)のモードは原稿と全く同じコピーを得るモードで
ある。従来は2枚目,4枚目の片面原稿に対しても1枚
目,3枚目と同じように両面コピー動作(裏面は白紙コ
ピー)を実行していた。この実施例によると、2枚目,
4枚目に対しては片面コピーを実行するようにしている
ため、処理時間が短縮される。
【0040】(b)のモードはすべて片面コピーを得る
モードである。従来は2枚目及び4枚目の原稿の裏面
(白紙)に対するコピー動作を実行していたため、結果
的に白紙2枚を含む8枚の片面コピーを得ていたことに
なる。この実施例によると、裏面に情報の無い片面原稿
に対しては表面のみのコピーとしているため、処理時間
の短縮と共に用紙の無駄が省ける。
【0041】(c)のモードはすべて両面コピーを得る
モードである。従来この機能は存在しなかった。すなわ
ち、片面,両面混在原稿の情報のある面だけを選択して
前づめで両面コピーを得るモードである。これにより処
理時間の短縮を図ると共に使用する用紙の枚数を最小限
にすることができる。
【0042】図5は、図2に示した複写機本体100の
操作表示部の一例である。この操作表示部140は、液
晶,蛍光表示管等のフルドット表示素子を用い、その上
にほぼ透明シート状のマトリックス・タッチスイッチ
(キー)を重ねて配設しており、給紙台,画像濃度,変
倍率,両面複写等の複写動作にかかわる各種のモードを
選択,表示することができる。
【0043】上述した両面複写機能について着目する
と、「片・両」キー141,「片面」キー142,及び
「両面」キー143があり、これらは各々図1の
(a),(b),(c)の各モードを選択指定するための
キーである。これらのキー141,142,143は押
されると反転表示になり、選択されたモードを表示する
機能も兼ねている。この場合、オペレータは結果として
得られるコピーをどういう形態にするかだけに着目して
選択すればよく、原稿が片面原稿か両面原稿かを意識す
る必要はない。
【0044】図6〜図9は、この複写装置による片面・
両面混載原稿に対するコピー動作を説明するためのフロ
ーチャートである。これらの処理・判断動作は、図3に
示した複写機本体制御部と図4に示したRDF制御部と
が相互に通信しながら、各CPU130,220が連携
して進めることになる。図6は、図1に示した(a)の
モードである原稿とまったく全く同じコピー、すなわち
片面原稿に対しては片面コピー、両面原稿に対しては両
面コピーを得るモードのコピー動作を示すフローチャー
トである。
【0045】このモードでは、図2に示した原稿トレイ
201上にセツトされた複数枚の原稿を一番下側の原稿
からコンタクトガラス102上の所定位置へ送りこむ給
紙動作を行ない、画像センサ215の検出結果によりそ
の原稿の裏面の画像情報の有無を判断する。裏面に画像
情報がある場合(例えば図1の1枚目,3枚目)は、原
稿の表面を表面コピーし、その転写紙(コピー)を両面
トレイ124に一旦収納する。
【0046】そして、原稿を反転してその原稿の裏面を
裏面コピーし、出来上ったコピーを本体排紙トレイ12
3又はソータ300などの機外に排出する。次に、原稿
を反転しながら再び原稿トレイ201に排出(反転排
出)し、次原稿の有無を判断して、ある場合は再び最初
の原稿給紙に戻り、次の原稿を給紙する。
【0047】一方、裏面の画像情報の有無判断で原稿の
裏面に画像情報が無い場合(例えば図1の2枚目,4枚
目)には、その原稿の表面を転写紙の表面にコピーした
後、そのコピーを両面トレイ124に収納せずに直接機
外に排出する。そして、原稿は反転せずに原稿トレイ2
01に排出する。すなわち、コンタクトガラス102上
の原稿を一旦ガイド空間208へ送り込んでから、搬送
方向を逆転して搬送路210を通して排出口211から
原稿トレイ上へ、コンタクトガラス102上にあった時
と同じ向きで排出(正転排出)する。以後は前述の場合
と同様である。
【0048】図7は、図1に示した(b)のモードであ
る全て片面コピーを得るモードのコピー動作を示すフロ
ーチャートである。これは図6とほぼ同様であるが、表
面のコピーが完了した転写紙を両面トレイ124に一旦
収納せずに機外に排出し、原稿は反転後その裏面を裏面
コピーせずに表面コピーする点だけが違っている。
【0049】図8及び図9は、図1に示した(c)のモ
ードである全て両面コピーを得るモードのコピー動作を
示すフローチャートである。図1の4枚の原稿を処理す
ることによりこれを説明する。図8に示す動作がスター
トすると、まず表面,裏面を示すためのフラグ「n」を
始めは表面から処理するために0にリセットしておく。
次に、原稿給紙を行って1枚目の原稿をコンタクトガラ
ス102上に送りこみ、原稿裏面の画像情報の有無を判
断する。
【0050】図1に示した1枚目の原稿は裏には情報
「B」があるので、次にフラグ「n」の値を評価する。
「n」は現在0なので、1枚目の原稿の表面「A」を表
面コピーし、その転写紙(コピー)を両面トレイ124
に一旦収納する。次に、前述した経路でコンタクトガラ
ス102上の原稿を反転し、1枚目の原稿の裏面「B」
を両面トレイ124に収納した転写紙の裏面にコピー
(裏面コピー)して、出来上がったコピーを本体排紙ト
レイ123又はソータ300などの機外に排出する。
【0051】そして、1枚目の原稿を反転しながら再び
原稿トレイ201に排出(反転排出)し、次原稿の有無
を判断する。次の原稿が有るので再び原稿給紙を行って
2枚目の原稿をコンタクトガラス102上に送り込む。
しかし、2枚目の原稿の裏面には画像情報が無いため、
図8のAへ分岐する。そしてフラグ「n」の値を評価
し、「0」であるためその原稿の表面「C」をコピーし
てフラグ「n」を「1」にセットする。
【0052】その後次の原稿の有無を判断し、今回は3
枚目以降があるので表面コピーした転写紙(コピー)を
両面トレイ124に一旦収納する。また、2枚目の原稿
は片面原稿なので1枚目と違って反転せずに原稿トレイ
201上に排出(正転排出)する。その後図7のBへ戻
り、次原稿の有無を判断する。その結果、次の原稿があ
るので再び原稿給紙を行って3枚目の原稿をコンタクト
ガラス102上へ送り込む。
【0053】3枚目の原稿の裏面には画像情報「E」が
有るため、図7のままフラグ「n」の評価へ進む。今回
は2枚目の原稿の時フラグ「n」が「1」にセットされ
ているため、原稿の表面「D」を両面トレイ124に収
納した転写紙の裏面にコピー(裏面コピー)する。すな
わち、2枚目の原稿の表面「C」がコピーされた転写紙
の裏面に3枚目の原稿の表面「D」をコピーする。そし
て、そのコピーを機外に排出し、原稿を反転する。次
に、その3枚目の原稿の裏面「E」を次の転写紙に表面
コピーし、次原稿(4枚目)が有るのでそのコピーを両
面トレイ124に一旦収納し、3枚目の原稿を反転排出
する。
【0054】その後、最後(4枚目)の原稿を給紙して
コンタクトガラス102上へ送り込み、その原稿の裏面
に情報が無いため図8のAへ進み、今回はフラグ「n」
が「1」にセットされているため、その原稿の表面
「F」を両面トレイ124に収納した転写紙に裏面コピ
ーする。すなわち、3枚目の原稿の裏面「E」がコピー
されている転写紙の裏面に4枚目の原稿の表面「F」を
コピーする。そして、フラグ「n」を「0」にリセット
し、4枚目の原稿を原稿トレイ201上に正転排出して
図7のBへ戻り、次の原稿がないので処理を終了する。
以上の説明で判るように、原稿上に情報が有る面を選ん
で前詰めで両面コピーが完成される。
【0055】上記各フローチャートの説明では、1原稿
あたり1枚のコピーを得る場合について述べたが、1原
稿あたり2枚以上のコピーを得る複数コピーの場合も全
く同様である。また、最終コピーが表面コピーで終った
場合、裏面コピーの必要が無いためその転写紙(コピ
ー)を直接機外に排出する。
【0056】このコピー動作によれば、オペレータは自
分がセットした原稿が片面原稿なのか両面原稿なのかを
意識することなく、結果として得られるコピーの形態と
して、原稿どうりか、すべて片面コピーか、すべて両面
コピーかを選択するだけでよい。そして、両面原稿中に
片面原稿が混在していても、原稿及び転写紙を必要以上
に搬送しないことによりミスフィードが低減し、搬送時
間を短縮すると共に、片面原稿の裏面に対する無駄なコ
ピー動作を行わないため、用紙及び処理時間のロスをな
くすことができ、部品の消耗も低減する。また、この場
合の画像センサは画像情報の有無を識別できればよいの
で、ビット数の少ない比較的安価なものでも使用でき
る。
【0057】次に、上述の複写装置を一部変更したこの
発明の一実施例を図10乃至図14によって説明する。
この実施例の複写装置も、その機構部及び制御部のハー
ド構成は図2乃至図4に示した前述の複写装置と略同様
であるが、RDF200内に画像センサ215及び画像
検出回路227を設ける必要がなく、複写機本体100
の操作表示部が図5に示したものと若干異なり、本体及
びRDF制御部のCPU130,220によるコピー動
作時の処理が若干相違する。そこで、この実施例につい
てはこれらの相違点のみを説明し、その他の説明は省略
する。
【0058】図10及び図11は、この実施例における
複写機本体100に設けられる操作表示部であり、この
操作表示部150も液晶,蛍光表示管等のフルドット表
示素子を用い、その上にほぼ透明シート状のマトリック
スタッチスイッチ(キー)を重ねて配設している。そし
て、通常は図10に示す表示状態になっており、給紙
台,画像濃度,変倍率,両面複写等の複写動作にかかわ
る各種のモードを選択でき、且つその選択状態を表示す
ることができる。
【0059】この発明に係る両面複写機能について着目
すると、図5に示した操作表示部140と同様な「片・
両」キー151,「片面」キー152,及び「両面」キ
ー153のほかに「原稿」キー154がある。この「原
稿」キー154は、1回押すと「複写」の表示に変わ
り、再度押すと再び「原稿」の表示に戻るオルタネイト
機能になっている。
【0060】このキーの下にある「片・両」キー15
1,「片面」キー152及び「両面」キー153は、こ
のキー154が「原稿」と表示中は原稿形態(片面と両
面の混合原稿,片面原稿,両面原稿)の選択指定を行う
ためのキーとなり、このキー154が「複写」と表示中
は結果として得られるコピー形態、すなわち図1に示し
た(a),(b),(c)の各モードを選択指定するため
のキーとなる。
【0061】そこで、RDF200の原稿トレイ201
上に積載される複数枚の原稿が片面原稿のみ又は両面原
稿のみの場合には、キー154が「原稿」と表示中に
「片面」キー152又は「両面」キー153を押して、
原稿形態を全原稿に対して一括して選択指定した後、キ
ー154を1回押して「複写」の表示にして、キー15
1,152,153のいずれかを押して、得られるコピ
ー形態(図1の(a),(b),(c)のいずれか)を選択指
定すればよい。
【0062】これに対して、片面原稿と両面原稿が混在
する場合には、キー154が「原稿」と表示中に「両・
片」キー151を押すと、操作表示部150の左半部1
50aが図11に示す表示状態に変わる。この状態で、
アップキー155又はダウンキー156を押して枚数表
示部157に表示される数字(何枚目の原稿かを示す)
を選択し、片面原稿指定キー158又は両面原稿指定キ
ー159を押すことによって、各原稿毎に片面原稿か両
面原稿かを指定することができる。
【0063】あるいは、図10の表示状態で「片面」キ
ー152又は「両面」キー153によって全ての原稿に
対して一括して片面原稿か両面原稿を選択指定した後、
「両・片」キー151を押して左半部150aを図11
に示す表示状態に変え、その一括指定に反する原稿のみ
をアップキー155又はダウンキー156によって選択
し、片面原稿指定キー158又は両面原稿指定キー15
9を押して指定し直すようにしてもよい。
【0064】例えば、原稿が10枚あって、3枚目と6
枚目だけが片面原稿で、それ以外が両面原稿であったと
仮定すると、その原稿形態の指定は次のようにすればよ
い。全原稿一括両面指定→3枚目を片面指定→6枚目を
片面指定原稿は、一般的には全てが片面原稿か又は全て
が両面原稿、あるいは大部分が両面原稿で一部のみが片
面原稿の場合が多いため、原稿態様指定手段をこのよう
に、全ての原稿に対して一括して両面原稿又は片面原稿
の指定をする手段と、その一括指定に反する原稿だけを
指定し直す手段とによって構成しておくと便利である。
【0065】上記いずれの指定方法による場合も、原稿
態様の選択指定が完了したら図11の「終了」キー16
0を押すと、その指定が確定して操作表示部150の表
示が図10の状態に戻るので、「原稿」キー154を1
回押して「複写」の表示にして、キー151〜153に
よってコピー形態(図1の(a),(b),(c)のいず
れか)を選択指定した後、図示しないコピースタートキ
ーを押して複写動作を開始させればよい。
【0066】図12〜図14は、この実施例によるコピ
ー動作を説明するためのフローチャートである。図12
は、図1に示した(a)のモードである原稿と全く同じ
コピーを得るモードのコピー動作を示すフローチャート
であり、前述した図6のフローチャートと殆んど同じで
あるが、原稿給紙後「裏面に画像情報あり?」の判断に
代えて「両面指定?」の判断をし、両面指定であれば両
面コピーの処理を実行し、両面指定でなければ(片面指
定の場合)片面コピーの処理を実行する点だけが相違す
る。
【0067】図13は、図1に示した(b)のモードで
ある全て片面コピーを得るモードのコピー動作を示すフ
ローチャートである。これも前述した図7のフローチャ
ートと殆んど同じであるが、原稿給紙後「裏に情報あり
?」の判断に代えて「両面指定?」の判断をし、両面指
定であれば原稿の両面を2枚の転写紙に片面コピーする
処理を実行し、両面指定でなければ(片面指定の場合)
1枚の片面コピーの処理を実行する点だけが相違する。
【0068】図14は、図1に示した(c)のモードで
ある全て両面コピーを得るモードのコピー動作を示すフ
ローチャートの、前述の例における図8に示した部分に
相当するフローチャートであり、A,B間の部分は図9
に示したフローと同じであるので図示を省略した。この
場合も、図8のフローチャートにおける「裏に情報あり
?」の判断に代えて「両面指定?」の判断をする点が
述の場合と相違するだけである。
【0069】この実施例によれば、前述の複写装置に比
べて複写動作開始前に原稿態様を選択指定する手間がか
かるが、画像センサを使用しないで済むのでそれだけ安
価に実施することができる利点がある。また、原稿の両
面に文字等の画像あっても、一方の面の画像は不要な場
合(例えば、片面コピー紙の裏面に必要な情報を印字あ
るいは描画した原稿等)が混載されている場合には、前
述した画像センサの検出信号に基づいて、片面原稿か両
面原稿かを自動的に判別しても必要な画像だけをコピー
することはできないが、この実施例によれば、そのよう
な場合でも各原稿の必要な面の画像だけを能率よくコピ
ーすることができる。
【0070】次に、前述の複写装置の一部を変更した例
を図15乃至図19によって説明する。この複写装置
も、その機構部及び制御部のハード構成は図2乃至図4
に示した複写装置と略同様であるが、複写機本体100
の操作表示部に新たな指定機能を追加し、RDF200
内の制御部にそれに対応する機能を持たせた点が相違す
る。そこで、この複写装置についてはこれらの相違点の
みを説明し、その他の説明は省略する。
【0071】この複写装置の操作表示部170は、前述
した複写装置の操作表示部140の図5に示した表示状
態と同じコピーモード指定用の表示状態から、図15に
示す裏面画像情報識別条件設定モードの表示状態に切り
換えられる。この表示状態の切り換えは、予め定められ
た暗証番号をコピー枚数入力用のテンキーにより入力す
ることにより行ってもよいし、他の方法で行ってもよ
い。
【0072】この操作表示部170の図15に示す表示
状態での裏面画像情報識別条件の設定方法について説明
する。一対のキー(スイッチ)171は、原稿上の検出
エリアを主走査方向(図面中の左右方向)に相対移動さ
せるためのものである。このキー171のいずれかを押
下することにより、検出エリアマーク172が左右に移
動して、オペレータに原稿面の主走査方向に対する検出
エリアの相対位置を明示する。
【0073】一対のキー173は同じく原稿上の検出エ
リアを副走査方向(図面中の上下方向)に相対移動させ
るためのものである。このキー173のいずれかを押下
することにより、検出エリアマーク172が上下に移動
して、オペレータに原稿面の副走査方向に対する検出エ
リアの相対位置を明示する。
【0074】一対のキー174は主走査方向の検出エリ
アの幅を増減させるためのもので、これを押下すること
により検出エリアマーク172の幅を増減させて、オペ
レータに検出エリアの幅を明示する。一対のキー175
は同じく副走査方向の検出エリアの長さを伸縮させる
めのもので、これを押下することにより検出エリアマー
ク172の長さを伸縮させて、オペレータに検出エリア
の長さを明示する。したがって、これらの各キー171
〜174が、原稿上の画像情報の有無を識別すべきエリ
アを任意に設定するための範囲設定キー群である。
【0075】一対のキー176は画像情報の判定濃度レ
ベルを上下させるための濃度設定キーである。これを押
下すると三角形のマーク178の図で左右方向の長さが
変化し(右側のキーを押すと延び、左側のキーを押すと
縮む)、その長さで判定濃度レベルを明示する。すなわ
ち、この判定濃度レベルを低くすれば原稿上の汚れなど
を画像情報と判定し易く成り、高くすればその逆であ
る。
【0076】一対のキー177は、濃度レベル判定によ
り情報ありと判定した量を、被検出原稿の裏面に画像情
報があると判定するための情報量を任意に設定するため
の量設定キーである。これを押すと三角形のマーク17
8の図で上下方向の高さが変化(上側のキーを押すと高
くなり、下側のキーを押すと低くなる)、その高さある
いは傾斜角度で情報量を明示する。すなわち、この情報
量を低くすれば小量の黒画像でも画像情報ありと判定し
易く成り、高くすればその逆である。
【0077】以上の各キー(スイッチ)の操作により、
複写装置の設置時、またはユーザの使用条件や環境が変
った時等に、裏面画像情報識別条件を任意に変更設定す
ることができ、画像情報の認識精度を高めることができ
る。
【0078】この例における図4の画像検出回路227
の構成例を図16に示す。原稿230の裏面に光を照射
してその反射光をCCDラインセンサ等の画像センサ2
15で検出する。その画像センサ215から出力される
アナログ画像信号は信号処理回路232で増幅され、A
/D変換器233によってデジタル多値信号に変換され
る。その信号はシェーディング補正回路234によって
補正処理を受け、多値化処理回路235に出力される。
多値化処理回路235では、原稿毎に予め設定されたし
きい値によって入力データを判断してその多値データを
カウント回路236に出力する。
【0079】このカウント回路236の具体例を図17
に示す。CPUの設定による画像情報読み取り有効エリ
アとして出力される信号GATEと、画像センサによる
画像信号の読み取りに使われるクロック信号CLKによ
り、多値データはフリップフロップ回路241(FF
1)にラッチされ、加算器245に入力される。加算器
245においては、フリップフロップ回路242(FF
2)よりフィードバックされる前の値と加算される。
【0080】多値データはクロック信号CLKの立上り
でフリップフロップ回路241によりデータDA1とし
て出力され加算器245に入る。その時、同時にフリッ
プフロップ回路243の出力データDA4がフィードバ
ックデータとして加算器245に入力される。最初に多
値データが入力されるまでは、フリップフロップ回路2
41からの出力データDA1と、フリップフロップ回路
242(FF2)からの出力データDA3と、フリップ
フロップ回路243(FF3)からの出力データDA4
は、いずれも0である。
【0081】加算器245では、データDA1とDA4
の加算の結果キャリー信号が出た時にそれをカウンタC
1に入力させる。カウンタC1〜Cnは、最大画像領域
の画素数すなわちドット数と同数をカウントできるだけ
のものが用意されている。カウンタC1は、加算器24
5から出力されたキャリー信号をカウントして画像デー
タの検出を行う。カウンタC2はカウンタC1のカウン
トオーバ信号をカウントし、以下カウンタC2〜Cnま
で順次前のカウンタのカウントオーバ信号をカウントす
る。
【0082】これらのカウンタC1〜Cnの各カウント
値は、信号GATEの終了(反転GATEの立上り)で
フリップフロップ回路244(FF4)にラッチされ、
このデータを図4のCPU220が読み取り、画像情報
の有無を識別する。
【0083】ところで、図15に示した範囲設定キー1
71,172,173,174の指定により、図16の
シェーディング補正回路234のデータを選択的に多値
化処理回路235に取り込むことになり、結果的に情報
検出エリアが限定されることになる。また、濃度設定キ
ー176により、多値化処理回路235のしきい値を任
意に設定することになる。さらに、量設定キー177に
より、カウント回路236によってカウントされた値を
CPU220が読み取った時に、原稿の裏面に画像情報
がある(両面原稿)か否かを判定するレベルを任意に設
定することになる。
【0084】ここで、信号GATEを発生させるための
回路例を図18に示す。この回路は、画像センサ215
で読み取られた画像の任意のエリアを指定する回路であ
る。主走査カウンタAは主走査方向の読取開始位置をカ
ウントし、主走査カウンタBは主走査方向の読取終了位
置をカウントする。また、副走査カウンタAは副走査方
向の読取開始位置をカウントし、副走査カウンタBは副
走査方向の読取終了位置をカウントする。
【0085】主走査カウンタA,Bは、1主走査毎に1
回発生する信号LSYNCでカウント値をクリアし、読
取クロックCLKによってカウントアップする。そのカ
ウント値とCPU220によってラッチ回路A,Bにそ
れぞれラッチされたカウント値とをコンパレータA,B
によって各々比較し、読取開始位置ではコンパレータA
の出力が“L”から“H”に変わり、読取終了位置では
コンパレータBの出力が“H”から“L”に変わる。
【0086】同様に、副走査カウンタA,Bは、原稿の
有効期間信号であるFGATEでカウント値をクリア
し、1主走査毎に1回発生する信号LSYNCによって
カウントアップする。そのカウント値とCPU220に
よってラッチ回路C,Dにそれぞれラッチされたカウン
ト値とをコンパレータC,Dによって各々比較し、読取
開始位置ではコンパレータCの出力が“L”から“H”
に変わり、読取終了位置ではコンパレータDの出力が
“H”から“L”に変わる。AND回路によってこれら
の各コンパレータA〜Dの出力のアンドをとって信号G
ATEとする。
【0087】図19に信号LSYNC及びFGATEと
読取有効エリアとの関係を示す。このように、CPU2
20によってラッチ回路A〜Dにそれぞれラッチさせる
主走査方向と副走査方向の各読取開始位置と読取終了位
置に相当するカウント値によって有効読取エリアが決ま
る。そこで、この各カウント値を図15に示した範囲設
定キー171〜174の各指定に応じて変化させるよう
にしても、有効読取エリア(位置及び大きさ)を任意に
設定することができる。
【0088】この例によれば、原稿裏面の情報検出エリ
ア,濃度レベル,情報の量を任意に設定できるので、各
々のユーザの使用環境に最適な条件で原稿の識別を行う
ことができる。
【0089】次に、上述の複写装置を一部変更した例
図20乃至図23によって説明する。図20は、その複
写装置における図4の画像検出回路227の構成例を示
すブロック図であるが、画像領域検出回路237を設け
たほかは、図16に示した画像検出回路227と同様で
あるので、その他の回路の説明は省略する。
【0090】なお、この場合の画像センサ215は、C
CDラインセンサ等を原稿230の主走査の1ライン分
の画像情報を検知できるものを、原稿搬送方向に直交す
る方向に配置する。画像領域検出回路237は、例えば
図21に示すように、カウンタ250とフリップフロッ
プ回路(以下「FF」と略称する)251及びAND回
路252によって構成される。
【0091】そして、図4に示したCPU220から原
稿読み取りタイミングで出力される信号LGATEと、
画像センサ(CCD)215の読み取りに使われるクロ
ック信号CLKとによりカウンタ250が無条件にカウ
ントされ、入力データ(図20の多値化処理回路235
からの画像データ)の条件によりそのカウンタ250の
カウント内容がFF251にストアされる。これにより
FF251には1主走査ライン内の白画像の最大値(画
素数)が入ることになる。
【0092】主走査ラインの終了毎に、このFF251
の内容が図4のCPU220に読み取られ、カウンタ2
50及びFF251がクリアされて次の主走査ラインの
動作に備える。このようにしてCPU220が読み込む
各主走査ライン毎の白画像の最大値に相当するカウント
データを、後述するRDF200内での原稿搬送状態が
正常か異常かを判別する処理に使用する。また、このデ
ータによって、搬送中の原稿のサイズ(幅)を判別する
こともできる。
【0093】この複写装置も最初に説明した複写装置
同様の機能を有するが、さらにRDF200内で原稿が
搬送されて画像センサ215の配設位置(図2参照)を
通過する時の搬送異常をチェックすることができる。そ
の搬送異常のチェックタイミングを図22によって説明
する。
【0094】予め、原稿の先端が画像センサ215に到
達するまでは、原稿無しのエリアが黒画像になるように
画像センサ215の読取光学系を調整しておく。そし
て、原稿が画像センサ215に到達すると原稿の画像部
では黒を検知し非画像部では白を検知する。その主走査
方向の1ライン分の画像情報を、前述した図20の画像
領域検出回路237から白画素のカウント値のデータと
して読み込み、その値がある規定値以上あったら原稿有
りのフラグDOCFLGを“1”にする。その後、原稿
が画像センサ215を通り過ぎると再び全黒を検知し、
1ライン内の白画素のカウント値が規定値未満になるの
で、原稿有りフラグDOCFLGを“0”にする。
【0095】そして、RDF200の原稿搬送が正常に
行われている場合は、図22の(a)に示すように原稿の
先端が画像センサに到達すると原稿有りフラグが“1”
になり、原稿が全て正常に通り過ぎるT時間後には必ず
原稿有りフラグが“0”になっている。この時間Tの値
は原稿の長さに影響されるが、通常の複写機であればA
3サイズの搬送に必要な時間に若干の余裕時間を加えた
ものでよい。時間Tが経過する前に矢示のように短時間
だけ原稿有りフラグが“0”になることがあるのは、搬
送している原稿の1主走査ラインが略全黒の部分を検出
した時である。
【0096】ところが、原稿搬送に異常が有る場合は、
RDF200の搬送路内で原稿が詰まってそこで停止し
てしまう。その場合には、図22の(b)に示すようにT
時間後でも原稿有りフラグが“1”になっている。そこ
で、このタイミングで搬送異常をチェックし、異常を検
知したら全ての複写動作を停止させ、ユーザに原稿搬送
が異常であることを表示して知らせる。
【0097】図23はこのような原稿搬送状態のチェッ
クを行うための、図4のCPU220による処理のフロ
ーチャートである。この例では、タイマー割込処理によ
って一定の時間間隔でチェツクを実行する。この処理を
開始すると、先ずステップS1で原稿ありフラグ(以下
「DOCFLG」と記す)をチェックし、通常の状態で
は原稿無しのためDOGFLGは“0”にリセットされ
ているので、ステップS7に分岐して規定値以上の白画
像(前述した図21のFF251から読み込んだデータ
による)を検知したか否かを判断する。
【0098】原稿がRDF200内の画像センサ215
に対向する位置になければ、全黒画像を検知するのでN
Oとなり、そのままこの割込ルーチンを抜ける。そし
て、原稿の先端が画像センサ215に達すると白画像を
検知するので、ステップS7の判断でYESとなり、ス
テップS8へ進んでDOGFLGを“1”にセットし、
ステップS9でタイマにTの値をセットした後、この割
込ルーチンを抜ける。
【0099】その後、原稿が画像センサ215に対向す
る位置を通過している間は、ステップS1の判断でDO
GFLG=1であるから、ステップS2へ進んでタイマ
の値Tを1ずつ減らして、T=0になるのを待つ。そし
て、T=0になったら、ステップS4へ進んで白画像が
規定値以上あるか否かを判断する。もし全黒画像だった
ら、RDF200内の原稿搬送が正常に終ったと判断
し、ステップS5でDOGFLGをリセットして、ステ
ップ6で原稿搬送正常終了の処理(例えば複写機本体の
制御部にそれを知らせる)をして、この割込ルーチンを
抜ける。
【0100】もし、規定値以上の白画像を検知したら、
ステップS4で原稿搬送異常と判断し、ステップS10
で原稿搬送異常検知の処理(例えば複写機本体の制御部
にそれを知らせ、搬送異常を表示させてオペレータに知
らせる)をして、この割込ルーチンを抜ける。この複写
装置によれば、コピーする原稿が片面原稿か両面かを識
別するために原稿裏面の画像情報を検出する画像センサ
を、原稿搬送異常を検知するためのセンサとしても使用
できるので、コストパホーマンスが向上する。
【0101】次に、この発明を適用し得る異なるタイプ
の複写装置について説明する。まず、これはデジタル複
写装置であり、その機構部及び制御回路の構成を図24
乃至図28によって説明する。図24はそのデジタル複
写装置の内部機構を示す全体図であり、このデジタル複
写装置は、複写機本体11,循環式自動原稿送り装置
(RDF)12,及びフィニッシャ13の3つのユニッ
トから構成されている。
【0102】〈複写機本体〉 そのうち、複写機本体11はスキャナ部,光書込部,感
光体部,現像部並びに給紙搬送部を備えている。ここ
で、以上各部の構成及び動作などについて具体的に説明
する。
【0103】スキャナ部 スキャナ部15は、反射鏡1,光源3,第1ミラー2を
装備して一定の速度で移動する第1スキャナと、第2ミ
ラー4並びに第3ミラー5を装備して第1スキャナの1
/2の速度でその第1スキャナに追従して移動する第2
スキャナとを有している。
【0104】この第1スキャナ及び第2スキャナにより
コンタクトガラス9上の図示しない原稿を光学的に走査
し、その反射像を色フィルタ6を介してレンズ7に導
き、一次元固体撮像素子であるCCDラインセンサ8上
で結像される。光源3には蛍光灯やハロゲンランプなど
が使用されており、波長が安定していて寿命が長いなど
の理由から一般に蛍光灯が使用されている。図示の例で
は1本の光源3に反射鏡1が取付けられているが、2本
以上の光源を使用してもよい。
【0105】CCDラインセンサ8は一定のサンプリン
グクロックをもっているため、光源3はそれより高い周
波数で点灯しないと画像に悪影響を与える。CCDライ
ンセンサ8で読み取った画像信号はアナログ値であるの
で、A/D変換され、画像処理基板10の回路によって
種々の画像処理(2値化,多値化階調処理,変倍処理,
編集など)が施され、スポットの集合としてデジタル信
号に変えられる。
【0106】また、この実施例ではカラーの画信号を得
るために、原稿からCCDラインセンサ8に導かれる光
路途中に必要色の情報だけを透過する色フィルタ6が出
し入れ可能に配置されている。原稿の走査に合わせて色
フィルタ6の出し入れを行ない、その都度、多重転写,
両面コピーなどの機能を働かせることにより、多種多様
のコピーが作成できるようになつている。
【0107】光書込部 画像処理後の画像情報は、光書込部16によってレーザ
光のラスタ走査にて光の点の集合の形で感光体ドラム4
0上に書き込まれる。レーザ光源としては、従来は一般
にHe−Neレーザが使用されていた。このHe−Ne
レーザの波長は633nmで、従来の複写機の感光体の
感度とよく合うために用いられてきたが、レーザ光源自
体が非常に高価であることと、直接に変調ができないた
め装置が複雑になるなどの問題点を有している。
【0108】近年、感光体の長波長域での高感度化によ
り、安価で直接に変調ができる半導体レーザが使用され
るようになった。この実施例においてもこの半導体レー
ザを使用している。この光書込部16において、図25
に示すように、筐体31に取り付けられた半導体レーザ
20から発せられたレーザ光が、コリーメトレンズ21
で平行な光束に変えられ、アパーチャ32により一定の
形状の光束に整形される。整形されたレーザ光は、第1
シリンダレンズ22により副走査方向に圧縮された形
で、防音ガラス23を通してポリゴンミラー24に入射
する。
【0109】このポリゴンミラー24は正確な多角形を
しており、ポリゴンモータ25(図24参照)により一
定方向に一定の速度で回転している。この回転速度は、
感光体ドラム40の回転速度と書き込み密度とポリゴン
ミラー24の面数によって決定される。ポリゴンミラー
24に入射されたレーザ光は、その反射光がポリゴンミ
ラー24の回転によって偏向され、fθレンズ26a,
26b,26cに順次入射する。その各fθレンズは各
速度一定の走査光を感光体ドラム40上で等速走査する
ように変換して、感光体ドラム40上で最小光点となる
ように結像し、さらに面倒れ補正機構も有している。
【0110】fθレンズ26を通過したレーザ光は、ミ
ラー27によって下方に向けられ、防塵ガラス28を通
過して感光体ドラム40の表面を走査すると共に、その
画像領域外で同期検知ミラー29により同期検知センサ
30に導かれ、主走査方向の頭出しをする同期信号が出
てから一定時間後に画像データが1ライン分出力され、
以下これを繰り返すことにより1つの画像を形成するこ
とになる。
【0111】感光体部 感光体ドラム40の周面に感光層が形成されている。半
導体レーザ(波長780nm)に対して感度のある感光
層としてOPC(有機感光体),α−Si,Se−Te
などが知られているが、この実施例ではOPCを使用し
ている。一般にレーザ書き込みの場合、画像部に光を当
てるネガ/ポジ(N/P)プロセスと、地肌部に光を当
てるポジ/ポジ(P/P)プロセスの2通りがあり、こ
の実施例では前者のネガ/ポジプロセスを採用してい
る。
【0112】帯電チャージャ41は感光体側にグリッド
を有するスコロトロン方式のもので、感光体ドラム40
の表面を均一に(−)帯電し、画像部にレーザ光を照射
してその部分の電位を落とす。それにより感光体ドラム
40表面の地肌部が−750〜−800V,画像部が−
500V程度の電位となって、感光体ドラム40の表面
に静電潜像が形成される。これを現像装置42a及び4
2bでそれぞれの現像ローラに−500〜−600Vの
バイアス電圧を与え、(−)に帯電したトナーを付着し
て顕像化する。
【0113】現 像 部 このデジタル複写機本体11の現像部は、主現像装置4
2aと副現像装置42bの2つの現像装置を備えてい
る。そして、黒一色の場合は副現像装置42bとそのト
ナー補給装置43bを取り外すようになっている。現像
装置を2つ有するこの実施例では、主現像装置42aと
ペアになるトナー補給装置43aに黒トナーを入れ、副
現像装置42bとペアになるトナー補給装置43bにカ
ラートナーを入れることにより、1色の現像中には他色
の現像装置の主極位置を変えるなどして選択的に現像を
行う
【0114】この現像を、スキャナの色フィルタ6の切
り換えによる色情報の読み取り、紙搬送系の多重転写,
両面複写機能と組み合わせて多機能なカラーコピー,カ
ラー編集が可能となる。3色以上の現像は、感光体ドラ
ム40の周囲に3つ以上の現像装置を並べる方法、3つ
以上の現像装置を回転して切り換えるレボルバー方式な
どがある。現像装置42a及び42bでそれぞれ顕像化
された画像は、感光体ドラム40の回転に同期して送ら
れた用紙上に紙の裏面から転写チヤージャ44により
(+)のチヤージがかけられて転写される。
【0115】画像が転写された用紙は、転写チャージャ
44と一体に保持されている分離チャージャ45により
交流除電されて、分離爪46によって感光体ドラム40
から分離される。用紙に転写されずに感光体ドラム40
上に残ったトナーは、クリーニングブレード47により
感光体ドラム40からかき落とされ、付属のタンク48
に回収される。さらに、感光体ドラム40上に残ってい
る電位のパターンは、除電ランプ49からの照射光によ
り消去される。
【0116】現像がなされた直後の位置に、フォトセン
サ39が設けられている。このフォトセンサ39は、発
光素子と受光素子とのペアからなり、感光体ドラム40
の表面の反射濃度を検出している。これは、光書込部で
一定のパターン(例えば真黒または網点のパターン)
を、フォトセンサ39の読取位置に対応した位置に書き
込み、それを現像した後のパターン部の反射率とパター
ン部以外の感光体ドラム40の反射率の比から画像の濃
淡を判断するためのセンサである。そして、その判断の
結果薄い場合はトナー補給信号を出す。また、それによ
ってトナー補給動作を行っても濃度が上がらない場合に
は、トナー残量不足を検知することもできる。
【0117】給紙搬送部 複写機本体11には、それぞれ異なるサイズの用紙を収
納し得る給紙カセツト60a,60b,60cが着脱自
在に装着されている。その各給紙カセツト60a,60
b,60cのいずれかが選択され、図示しないスタート
ボタンが押されると、選択された給紙カセツトの近傍に
配置されている給紙コロ61(61a,61b,61c
のいずれか)が回転を始めて、上記給紙カセツト内の最
上位の用紙が給紙され、その先端がレジストローラ62
に突き当たる位置で停止する。
【0118】レジストローラ62はこの時回転していな
いが、感光体ドラム40に形成された画像の位置とタイ
ミングをとって回転を開始し、感光体ドラム40の周面
に対して用紙を送る。その用紙は、転写部でトナー像が
転写された後、分離搬送部63を介してヒートローラ6
4と加圧ローラ65の対を備えた定着器66によって、
転写されたトナー像が用紙上に熱定着される。定着後の
用紙は、通常のコピー時には切換爪67によりフィニッ
シャ13への排紙口へ導かれ、また多重コピー時には切
換爪67,68により進路方向を変えられて、下側の再
給紙ループ72を通過して再度画像転写部へ給送され
る。
【0119】両面コピーの場合には、切換爪67により
下方に導かれた用紙はさらに切換爪68により下方に導
かれ、次の切換爪69により再給紙ループ72よりさら
に下の両面トレイ70へ導かれる。その後、その用紙は
ローラ71の逆回転によって搬送方向が反転し、切換爪
69の切り換えによって再給紙ループ72へ導かれて、
レジストローラ62によって再び画像転写部へ給送され
る。なお、図24において73はメインモータ、74は
ファンモータである。
【0120】〈循環式自動原稿送り装置(RDF)〉 RDF12は、公知のものであるからその構造の詳細な
説明は省略するが、図に示す80は原稿セット部(原稿
トレイに相当する)、81はストップ爪、82は呼び出
しコロ、83は分離コロ、84は分離ベルト、85はプ
ルアウトローラ、86は搬送ベルト、87は反転ガイ
ド、88は反転ローラ、79,89は反転爪、90は中
間ベルト、76は排紙ローラ77及び押出し板78を備
えた排紙部である。
【0121】排紙部76は、原稿セット部矢示Q方向に
移動可能であり、原稿セット部80にセットする原稿の
長さに合わせてその位置を調整し、セットされた原稿D
の先端をストップ爪81で係止し、後端を押出し板78
で押える。また、循環して戻ってきた原稿を排紙ローラ
によって原稿セット部80に排出して戻す。
【0122】このRDF12によれば、原稿セット部8
0にスタックされた多数枚の原稿(原稿スタック)D
が、一番下の原稿から順に呼び出しコロ82によって送
り出され、分離コロ83と分離ベルト84との間で確実
に一枚に分離されると共に表裏が反転されて、プルアウ
トローラ85によってコンタクトガラス9と搬送ベルト
86の間に送り込まれる。搬送ベルト86は実線矢示方
向(図で下側が右方へ移動する方向)に回動しており、
原稿を所定の露光位置まで搬送して停止する。
【0123】したがって、原稿は原稿セット部80上に
あった時に上側の面を下側にしてコンタクトガラス9上
にセットされる。これを反転給紙という。そして、その
原稿の下面を前述のスキャナ部15によってスキャンし
て、その画像情報を読み取る処理が終ると、搬送ベルト
86が再び実線矢示方向へ回動して原稿を右方へ搬送
し、反転ガイド87によって反転ローラ88へ案内され
る。
【0124】片面原稿の場合は、反転爪89が図示の位
置にあり、反転ローラ88によって再び表裏を反転され
た原稿は中間ベルト90を経て排紙部76へ送られ、排
紙ローラ77によって原稿セット部80に反転排紙さ
れ、循環前と同じ向きで再びスタックされる。なお、未
循環の原稿と戻された原稿との間には図示しない仕切レ
バーが載置されており、セットされた原稿Dが全て一循
環したときにそのレバーの回動によりそれを検知できる
ようになっている。
【0125】両面原稿の場合は、コンタクトガラス9上
にセットされて一方の面の画像情報が読み取られた原稿
が、搬送ベルト86によって反転ローラ88へ搬送され
る際、反転爪89が図24で若干左旋した位置になって
おり、反転ローラ88によって表裏を反転された原稿を
再びコンタクトガラス9と搬送ベルト86の間へ導く。
この時搬送ベルト86は逆転して破線矢示方向に回動
し、その原稿を図で左方へ搬送して所定の露光位置にセ
ツトして停止する。
【0126】しがって、セットされた原稿は前回とは表
裏が反転されており、他方の面の画像情報が読み取られ
る。その後、搬送ベルト86が再び破線矢示方向に回動
し、その左端部に設けられた反転爪79が若干右旋し
て、搬送されて来る原稿を反転させて搬送ベルト86の
上側へ導き、図で右方へ搬送して反転爪89と中間ベル
ト90との間で再び反転して排紙部76へ送る。したが
って、その原稿は排紙ローラ77によって原稿セット部
80へ正転排紙され、循環前と同じ向きで再びスタック
される。
【0127】また、原稿セット部80から原稿をコンク
トガラス9上の露光位置へ表裏を反転せずに正転給紙し
たい場合には、分離コロ83によって表裏を反転され、
プルアウトローラ85によってコンタクトガラス9と搬
送ベルト86の間に送り込んだ原稿を、そのままコンタ
クトガラス9上を通過させて反転ローラ88によって再
度反転させ、反転爪89によってコンタクトガラス9上
へ正転状態で案内し、搬送ベルト86を今度は破線矢示
方向に回動させて所定の露光位置へ搬送して停止させれ
ばよい。
【0128】このRDF12によれば、上述のようにし
て、原稿の反転給紙及び正転給紙と、反転排紙及び反転
給紙が可能になる。なお、原稿循環経路中に設けられる
原稿セットセンサ,レジスト検知センサ,反転検知セン
サ,排紙検知センサ等の各種センサは図示を省略しいて
る。
【0129】〈フィニッシャ〉 図24に示すフィニッシャ13は、外部に2段の矢示方
向に昇降可能な排紙トレイ91,92を備え、内部には
コピー済みの転写紙(以下「コピー紙」という)を排紙
トレイ91へ送出するための上搬送部93と、スタッカ
95へ送り込むための下搬送部94と、複写機本体11
から送り込まれたコピー紙をいずれの搬送部へ送るかを
切り換える進路切換爪96と、下搬送部94によって搬
送されてスタッカ95にスタックされた一揃いのコピー
紙をステープルで綴じるステープラ97とを備えてい
る。
【0130】このフィニッシャ13は、排紙ユニットと
ステープル止めユニットとを一体にした後処理装置であ
り、ステープル止めを行わない場合には、複写機本体1
1から送りこまれるコピー紙を上搬送部93によって排
紙トレイ91に排紙する。ステープル止めを行う場合に
は、複写機本体11から送りこまれるコピー紙を下搬送
部94によって順次スタッカ95へ搬送し、そこへペー
ジ順にスタックさせ、一組みの原稿分のコピー紙が揃っ
たら、その束を揃え直してステープラ97によって一側
縁部あるいは角部をステープル止めして綴じた後、それ
を排紙トレイ92へ排出する。
【0131】〈電装制御部〉 次に、このデジタル複写機の電装制御部について図26
乃至図28を参照して説明する。図26と図27はこの
デジタル複写機全体の電装制御部の構成を示すブロック
図であり、本来は1つの図であるが、図示の都合上2つ
に分割して示している。
【0132】複写機本体11の制御ユニットは2個のC
PU50及び51を備えており、それぞれシーケンス関
係及びオペレーション関係の制御を分担して行って
る。この各CPU50及び51は、互いにシリアルイン
タフェース(RS−232C)によって接続されてい
る。
【0133】まず、シーケンス制御について説明する。
シーケンス制御用のCPU50には、メインのCPU5
1の他に紙サイズセンサ,排紙検知やレジスト検知等の
その他のセンサ,ディップスイッチ等のセンサ・スイッ
チ類と、高圧電源ユニットと、リレー,ソレノイド,モ
ータ等の各ドライバと、レーザビームスキャナユニット
(光書込部)16と、画像制御回路52と、フィニッシ
ャ13等の外部ユニツトなどが、それぞれI/Oやタイ
マカウンタ等を介して接続されている。
【0134】センサ関係では、図24に示した給紙カセ
ット60a,60b,60cにそれぞれ収納されている
用紙のサイズ及び向きを検知して、その結果に応じた電
気信号を出力する紙サイズセンサ、転写紙がレジストロ
ーラに達したことを検知するレジストセンサや、排紙検
知センサ等の用紙搬送に関するセンサ,オイルエンドや
トナーエンド等サプライの有無を検知するセンサ,並び
にドアオープンやヒューズ切れなど機械の異常を検知す
るセンサなどがあり、それらから出力される電圧信号が
I/O等を介してCPU50に入力される。
【0135】高圧電源ユニットは、図24に示した帯電
チャージャ41,転写チャージャ44,分離チャージャ
45の各チャージャや現像バイアス電極にそれぞれ所定
の高電圧を印加する。ドライバ関係では、給紙クラッ
チ,レジストクラッチ,カウンタ,メインモータ73等
のモータ,トナー補給ソレノイド,パワーリレー,定着
ヒータなどがある。
【0136】また、このシーケンス制御用のCPU50
は、アナログ入力として定着部の近傍に設置されている
サーミスタからの入力,レーザダイオードのモニタ入
力,レーザダイオードの基準電圧信号等を入力し、例え
ば上記サーミスタからの入力によって、上記定着部の温
度が一定になるようにオン/オフ制御を行う。レーザダ
イオードの発光パワーを一定にするための調整機構とし
て、A/DコンバータとCPUのアナログ入力が使用さ
れている。これは予め設定された基準電圧(この電圧は
レーザダイオードが3mWとなるように設定する)に、
レーザダイオードが点灯した時のモニタ電圧が一致する
ように制御されている。
【0137】画像制御回路52では、マスキング,トリ
ミング,イレースなどのタイミング信号を発生したり、
レーザダイオードのON信号をカウントし、レーザダイ
オードにビデオ信号(VDATA0〜3)を与えてい
る。ゲートアレー54は、スキヤナ部15から送られて
くる2値データDATA1,DATA2及び16値(多
値)データDATA10〜13,DATA20〜23の
各画像データを、レーザビームスキャナユニット16か
らの同期信号PMSYNCに同期させ、さらに画像書き
出し信号FGATEに同期した4ビット・シリアルの信
号(ODATA0〜3)に変換して画像制御回路52に
出力する。
【0138】なお、2値データDATA1,DATA2
はそれぞれ奇数番目及び偶数番目の各画素(ドット)に
対応した1ビットずつのデータであり、その各データを
まとめて2ビットのパラレルデータとしている。また、
16値データDATA10〜13,DATA20〜23
も同様にそれぞれ奇数番目及び偶数番目の各画素に対応
した4ビットずつのデータであり、その各データをまと
めて8ビットのパラレルデータとしている。
【0139】次に、オペレーシヨン関係の制御について
説明する。メインのCPU51は、複数のシリアルポー
トとカレンダIC55を制御する。複数のシリアルポー
トにはシーケンス制御用のCPU50の他に、操作部ユ
ニット56,スキャナ部15,ファックス送受信部(F
AX)57,インタフェースユニット58などが接続さ
れている。
【0140】操作部ユニット56には、操作者による入
力用キー及び複写機の状態を表示する表示器等を有し、
キー入力情報をメインのCPU51へシリアル送信し、
そのCPU51からのシリアル受信により表示器を点灯
する。
【0141】スキャナ部15は画像処理及び画像読み取
りに関する情報をシリアル送信し、ファックス送受信部
57及びインタフェースユニット58とは、予め設定さ
れている情報内容をCPU51とやりとりする。カレン
ダIC55は日付及び時間を記憶しており、この情報に
基づいて装置のオン/オフ制御を行うことも可能であ
る。
【0142】図は28は、図26のスキャナ部15の制
御回路の構成を示すブロック図である。一次元固体撮像
素子であるCCDラインセンサ8から出力される原稿2
30の画像に応じたアナログ画像信号は信号処理回路1
51で増幅され、A/D変換器152によってデジタル
多値信号に変換される。この信号はシェーディング補正
回路153によって補正処理を受け、信号分離回路15
4に入力される。
【0143】信号分離回路154は入力する画像情報を
処理し、文字などの2値画像成分信号と中間調画像成分
信号とに分離して、それぞれ2値化処理回路156及び
多値化処理回路155に入力させる。2値化処理回路1
56は、入力する2値画像成分信号を予め設定された固
定しきい値によって2値データに変換する。多値化処理
回路155は、走査位置毎に予め設定されたしきい値に
よって入力データを判定し、中間調情報を含む16値デ
ータに変換する。
【0144】スキャナ制御回路160は、図26に示し
たCPU51からの指示に従ってランプ制御回路15
8,タイミング制御回路159,電気変倍回路161,
並びにスキャナ駆動モータ165をそれぞれ制御する。
ランプ制御回路158は、スキャナ制御回路160から
の指示に従って光源である露光ランプ3のオン/オフ制
御及び光量制御を司る。
【0145】スキャナ駆動モータ165の駆動軸にはロ
ータリエンコーダ166が連結されており、位置センサ
162は副走査駆動機構の基準位置を検知する。電気変
倍回路161は、スキャナ制御回路160によって設定
される主走査側の倍率データに従って、多値化処理され
た画像データと2値化処理された画像データについて電
気変倍処理を行う
【0146】タイミング制御回路159は、スキャナ制
御回路160からの指示に従って各信号を出力する。す
なわち、読み取りを開始すると、CCDラインセンサ8
に対しては1ライン分のデータをシフトレジスタに転送
する転送信号と、シフトレジスタのデータを1ビットず
つ出力するシフトクロックパルスとを与える。また、像
再生系ユニットすなわち図26に示したファックス送受
信部57,インタフェースユニット58及び図27に示
したゲートアレー54に対して、画素同期クロックパル
スCLK,主走査同期パルスLSYNC及び主走査有効
期間信号LGATEを出力する。
【0147】なお、画素同期クロックパルスCLKは、
CCDラインセンサ8に与えるシフトクロックパルスと
略同一の信号である。主走査同期パルスLSYNCは、
図24に示した光書込部16(図27のレーザビームス
キャナユニット)のビームセンサが出力する主走査同期
信号PMSYNCと略同一の信号であるが、画像の読み
取りを行っていない時には出力が禁止される。
【0148】主走査有効期間信号LGATEは、出力デ
ータDATA1,DATA2,DATA10〜13,D
ATA20〜23が有効なデータであるとみなされるタ
イミングでハイレベルになる。なお、この例ではCCD
ラインセンサ8は、1ライン当たり4800ビツトの有
効データを出力する。
【0149】スキャナ制御回路160は、CPU51か
ら読み取り開始指示を受けると、ランプ制御回路158
を介して露光ランプ3を点灯させ、スキヤナ駆動モータ
165を駆動開始し、タイミング制御回路159を制御
して、CCDラインセンサ8による読み取りを開始す
る。また、副走査有効期間信号FGATEをハイレベル
にセットする。この副走査有効期間信号FGATEは、
ハイレベルにセットされてから副走査方向に最大読み取
り長さ(例えばAサイズ長手方向の寸法)を走査するの
に要する時間を経過するとローレベルになる。
【0150】ここで、上述した循環式自動原稿送り装置
(RDF)を備えたデジタル複写装置の制御方法につい
て説明する。 まず初めの例は、複数枚の原稿(1セット
の原稿)に対して1回ずつのコピー動作をRDFを用い
て原稿の循環をさせて所定回数行うことにより所定部数
のコピーを得る際に、上記複数枚の原稿の一循環目に各
原稿の表面及び裏面の画像情報の有無を検出してその検
出結果を記憶し、原稿の二循環目以降においては、その
記憶した各原稿の表面及び裏面の画像情報の有無に応じ
て各原稿の搬送モードを決定する制御方法の例である。
【0151】すなわち、原稿の最終頁から搬送する方式
のRDF12を使って原稿の裏面/表面のうち画像の有
る原稿面のみを順次コピーするモードにおいては、複数
部数のコピーを行うときには原稿の一循環目(コピー動
作前処理時あるいは一部目のコピー時)に原稿面順と画
像の有無を記憶しておき、原稿の二循環目以降のコピー
時には画像有りと判断された面のみコンタクトガラス9
上に停止させるように原稿送りを制御する。
【0152】例えば、図29の(a)に示すように、3
枚の両面原稿がRDF12にセットされてコピースター
トすると、各原稿は下側から,,の順に給送され
る。この3枚の原稿が上からページ順にスタックされて
いて、そのうち画像の有るページが1,3,4,6ペー
ジであるような場合には、二循環目以降の原稿搬送モー
ドを次のようにする。 原稿1枚目:正転給紙→正転排紙 原稿2枚目:反転給紙→反転→正転排紙 原稿3枚目:反転給紙→反転排紙
【0153】このようにすると、循環されてRDFの原
稿セット部に戻された各原稿が循環前と同じページ順に
揃う。そして、二循環目以降の原稿送り時には画像のな
い両面原稿の2ページ目と5ページ目についての原稿送
りを省略できるため、常に両面原稿として原稿送りをす
る場合にくらべてコピー動作の生産性を上げることがで
きる。(常に両面原稿として扱う場合は、各原稿につい
て反転給紙→反転→正転排紙が繰り返される。)
【0154】コピー前処理において各原稿を一循環して
画像の有る検出するときの原稿搬送モードは、画像の有
無の検出を原稿の表面,裏面同時に行える場合は正転排
紙となる。画像の有無の検出を原稿の片面しかできない
場合は、正転給紙→反転→反転排紙、あるいは反転給紙
→反転→正転排紙となる。
【0155】この各原稿の画像の有無を片面ずつ検出す
るのは、前述したスキャナ部15による原稿面のスキャ
ンにより、図28の電気変倍回路161から出力される
画像データを図26のCPU51が判別することによっ
て容易にできる。また、原稿の表裏両面の画像の有無を
一度に検出できるようにするには、前述した図2等に示
した複写装置のように、原稿の裏面の画像の有無を検出
する画像センサを追加して、その検出データも判別する
ようにすればよい。
【0156】図30はこのデジタル複写装置によるコピ
ー時の原稿一循環目の動作を、図31は二循環目以降の
動作をそれぞれ示すフローチャートである。なお、これ
らのフローチャートの説明において、「表」とは原稿が
RDFの原稿セット部にセットされた状態で下側(コン
タクトガラス9に対向する側)の面を、「裏」とはその
反対側の面を云うので、図29の(a)に示したように
上からページ順に原稿をセットした場合には、奇数ペー
ジが「裏」で偶数ページが「表」になる。また、「該当
ページ」とは、原稿一循環目に画像を読み込んだ原稿順
を云う。
【0157】図30に示す例では、一部目のコピーのた
めに各原稿を一循環する際に、その各面の画像の有無を
片面ずつ検出するようにしている。すなわち、RDFに
セットされた原稿を一番下側から反転給紙して、コンタ
クトガラス上に裏面を下向きにしてセットし、その面を
スキャンして画像を読み込む。そして画像の有無を判断
して、あれば該当ページ(最初は1枚目とする)と「裏
画像あり」をメモリに記憶した後、そのページのコピー
動作をする。画像なしと判断した場合は、該当ページと
「裏画像なし」をメモリに記憶するだけでコピー動作は
行なわない。
【0158】その後、原稿を反転してコンタクトガラス
上に表面を下向きにしてセットし、その面をスキャンし
て画像を読み込み、画像の有無を判断する。その結果画
像ありと判断すれば該当ページと「表画像あり」をメモ
リに記憶した後、そのページのコピー動作をする。画像
なしと判断した場合は、該当ページと「表画像なし」を
メモリに記憶するだけでコピー動作は行わない
【0159】そして、その原稿を正転排紙した後次の原
稿の有無をチェックし、あれば次の原稿を反転給紙して
上述の動作を繰返し、セットされた全原稿を一循環させ
るまでこれを行うとコピーが一部できあがる。同時にR
DFにセットされた原稿の各面のページ順に対応した画
像の有り無しのデータがメモリに記憶される。なお、全
原稿の各表裏面についての画像の有り無しのチェックを
一部目のコピー動作時に同時に行う場合について説明し
たが、これをコピー前処理として単独に行うようにして
もよい。
【0160】コピー前処理で画像の有無をチェックする
場合において、複写機本体11のスキャナ部15で各原
稿面をプレスキャンしてそれを行う場合の原稿送り動作
は、反転給紙(裏面読み込み)→反転(表面読み込み)
→正転排紙、あるいは正転給紙(表面読み込み)→反転
(裏面読み込み)→反転排紙となる。RDF12に原稿
の表裏の画像を同時に検出できるように、前述の複写装
で説明したような画像センサと画像検出回路を二組設
けた場合には、原稿送り動作は正転給紙(表裏読み込
み)→正転排紙となる。
【0161】コピー枚数の設定が複数枚である場合に
は、図31のフローチャートに示す二部目以降のコピー
動作を続けて実行する。この動作がスタートすると、ま
ず先に記憶したメモリのデータをチェックして、当該ペ
ージ(最初は1枚目の原稿)は「裏画像あり」かを判断
し、YESであれば最初の原稿(RDF上で一番下側の
原稿)を反転給紙して裏面のコピー動作を行なった後、
当該ページは「表画像あり」かを判断し、NOであれば
その原稿を反転排紙し、YESであればその原稿を反転
して表面のコピー動作を行ない、その原稿を正転排紙す
る。
【0162】始めの当該ページは「裏画像あり」かの判
断でNOの場合には、次に当該ページは「表画像あり」
かを判断し、NOであれば、その原稿を正転給紙してコ
ピー動作をせずに正転排紙する。YESであれば、その
原稿を正転給紙してコピー動作を行った後に正転排紙す
る。
【0163】すなわち、これから給紙する原稿につい
て、裏面に画像があるとメモリされている場合は反転給
紙後コピー動作し、次に表面にも画像があるとメモリさ
れていれば原稿反転→コピー動作→原稿正転排紙とな
り、画像なしであれば直ちに反転排紙する。また、裏面
に画像なしとメモリされている場合は正転給紙し、表面
に画像ありの場合はコピー動作後正転排紙し、表面も画
像なしの場合はそのまま正転排紙する。
【0164】いずれの場合も、上記動作の後に次の原稿
があるか否かを判断し、あれば上記の処理を始めから繰
返し、この動作を全原稿に対して行うと二部目のコピー
が出来上がる。そして、セットされた枚数だけ原稿が循
環したら所要部数のコピーを終了する。おな、RDFに
よって循環される一連の原稿は、一循環を終了したとき
に常に最初のセット状態と同じ表裏面の向き及びページ
順にスタックされることになる。
【0165】このようにして、図24に示した複写機本
体11内でコピーされた用紙が順次フィニッシャ13内
へ送出され、その内部のスタッカ95上にRDF12上
にセットされた原稿と同じページ順で両面コピー(但
し、原稿の画像がないページに対応するコピー面にはコ
ピーしない)されたものが一部揃うと、ステープラ97
を作動させてそのコピーセットをステープルで綴じて、
下の排紙トレイ92へ排出する。そして一部排出する毎
に排紙トレイ92をその厚さ分だけ下降させて、次の一
部の排出に備える。このようにして、所要部数の綴じた
資料等を作ることができる。
【0166】綴じ作業を行わないモードの場合は、複写
機本体11からフィニッシャ13に送り込まれたコピー
紙を順次上の排紙トレイへページ順に排紙する。この
ジタル複写装置によれば、原稿の二循環目以降について
は原稿面の画像の有無に応じて原稿をコンタクトガラス
上にセツトするように送ることができるのでコピー動作
の生産性の向上が計れる。
【0167】次の制御例は、上述の制御例と同じく図2
4乃至図28に示したような複写装置において、両面原
稿の表面及び裏面,片面原稿,あるいは見開き原稿の前
半面及び後半面の画像情報の有無を検出し、画像のある
面だけを順次両面コピーするモード時に、コピーの前処
理段階において、予めRDFを用いて原稿を一循環をさ
せて画像情報を有する面の数を計数し、その原稿面数が
奇数である場合は、一枚目の転写紙を白紙の状態で両面
トレイに搬送をした後に順次画像を有する原稿面を両面
コピーする
【0168】原稿の最終頁から搬送する方式のRDFを
使用して両面コピーをする場合、最終原稿面よりコピー
されるため、画像のある原稿面数が奇数であると完成し
たコピーセットの第1面目が白紙となり(両面コピー紙
の2頁目に原稿の1面目の画像ができる)、非常に見に
くいコピーとなってしまう。
【0169】そこで、RDFの原稿循環搬送機能を使っ
て、コピー動作の前処理段階で予めセットされた一連の
原稿を一循環させて、画像情報を有する面の数を計数す
る。画像情報の有無のチェックは次のようにして、図2
4に示したRDF12によって原稿の各面を複写機本体
11のコンタクトガラス9上にセットし、スキャナ部1
5でプレスキャンし、CCDラインセンサ8で読み取っ
た画像データが規定値以上あるか否かを図26のCPU
51が判定することによって行う
【0170】 両面原稿の場合 原稿反転給紙→画像有無判定→原稿反転→画像有無判定→原稿正転排紙 →次の原稿反転給紙→・・・→最後の原稿正転排紙 見開き原稿の場合 原稿正転給紙→前半面画像有無判定→後半面画像有無判定→原稿正転排紙 →次の原稿正転給紙→・・・→最後の原稿正転排紙 片面原稿の場合 原稿反転給紙→画像有無判定→原稿正転排紙 →次の原稿正転給紙→・・・→最後の原稿正転排紙
【0171】このようにすれば、いずれの場合も一循環
した後の原稿のページ順はRDFに原稿をセットした時
と同じ状態になる。そして、画像情報のある原稿面のカ
ウントの結果が奇数である場合には、一枚目の転写紙の
一面目(コピーの最終頁となる)は白紙コピーとして図
24に示した両面トレイ70に搬送して一端ストック
し、それを再給紙してその二面目に最終原稿面をコピー
する。そのあとは順次原稿面を切り換え転写紙の一面
目,二面目に両面コピーをしていく。
【0172】図32乃至図34は、この制御方法よって
上述した原稿の各面の画像の有無を判定してカウントす
る処理のフローチャートであり、コピーの前処理段階で
実行される。図32は両面原稿の場合であり、まず画像
を有する原稿面数を計数するためのカウンタである面数
カウンタをクリアして0にした後、一番下側の原稿を反
転給紙してプレスキャンし、検出された画像データを読
み込んで画像の有無を判断する。画像があれば面数カウ
ンタを1カウントさせるが無ければ何もしない。
【0173】次いでその原稿を反転して再びプレスキャ
ンし、検出された画像データを読み込んで画像の有無を
判断する。画像があれば面数カウンタを再び1カウント
させるが無ければ何もしないでその原稿を正転排紙す
る。これをセットされた全ての原稿に対して行う。この
とき複写機本体11による画像形成動作は行わない
【0174】原稿面数のカウントが終了すると像形成動
作に移行し、一連の原稿を再び循環させて画像情報があ
る原稿面のみを転写紙の両面に順次コピーしていく。そ
の際、面数カウンタのカウント値をチェックして、その
値が奇数である場合は、一枚目の転写紙を白紙コピーで
両面トレイに一旦ストックし、その第二面に原稿の最初
の画像(画像のある最終ページ)をコピーする。
【0175】図33は見開き原稿のページ連写両面コピ
ーの場合である。この場合もまず面数カウンタをクリア
して0にした後、一番下側の原稿を給紙するが、原稿を
画像面を上向きにしてセットする場合は反転給紙し、画
像面を下向きにしてセットする場合は正転給紙する。そ
の原稿面をプレスキャンして検出された画像データのう
ち、まず1面目(前半面)の画像データを読み込んで画
像の有無を判断する。
【0176】そして、画像があれば面数カウンタを1カ
ウントさせるが無ければ何もせず、次いで2面目(後半
面)の画像データを読み込んで画像の有無を判断する。
その結果、画像があれば面数カウンタを再び1カウント
させるが無ければ何もしないでその原稿を排紙(反転
給紙した場合は反転排紙、正転給紙した場合は正転排
紙)する。これをセットされた全ての原稿に対して行
う。
【0177】原稿面数のカウントが終了すると像形成動
作に移行し、一連の原稿を再び循環させて画像情報があ
る原稿面(前半面,後半面)のみを転写紙の両面に順次
コピーしていく。その際、面数カウンタのカウント値を
チェックして、その値が奇数である場合は、一枚目の転
写紙を白紙コピーで両面トレイに一旦ストックし、その
第二面に原稿の最初の画像(画像のある最終半面)をコ
ピーする。画像形成時の動作は上記各場合と同様であ
り、片面原稿の画像のある面のみを転写紙の両面に順次
コピーしていく。
【0178】この制御方法によれば、両面コピーモード
が指示された場合に、コピーの前処理動作において画像
のある原稿面数を計数することにより、セットされた原
稿の画像のある原稿面数が奇数枚であっても、原稿画像
の1ページ目をコピー紙の1ページ目(最後の転写紙の
2面目)に複写することができ、見易いコピーセットが
得られる。
【0179】このデジタル複写装置においても、ユーザ
またはサービスマンが画像検出濃度の検知レベルや黒画
素量、あるいは検出エリアを設定できる。例えば、画像
検出の濃度レベルを調整することにより、ユーザにとっ
て定形用紙(低濃度の罫線が既に書かれている)が決ま
っていて、何も書かれていない原稿でもそれをプレス
キャンした場合に一定のカウントをしてしまうような場
合、あるいは再生紙などを利用していて地肌部が常に一
定量検出されるような場合に、誤判定を防いで原稿面の
画像の有無をさらに精度よく判別できるようにすること
ができる。
【0180】これは、例えば図16に示した画像検出回
路の多値化処理回路235で濃度毎にしきい値を決め、
一定の濃度以上の画像信号しか出力しないようにするこ
とにより実現できる。また、画像があると判断すべき情
報量(黒画素)をユーザ又はサービスマンが設定できる
ようにするのは、ユーザによって定形用紙(高濃度の罫
線が既に書かれている)が決まっていて、何も書かれて
いない原稿でも一定のカウントをしてしまうような場合
である。
【0181】この場合には、RDFが画像検出回路を持
っている場合は、複写機本体制御部のCPUが、しきい
値レベルをRDFの制御部に送り、その値より黒画素が
多いときに画像があると判断し、少ないときは画像がな
いと判断して、複写機本体制御部のCPUにデータを送
る。コピー時の画像読取用CCDを兼用している場合
は、この判断を複写機本体制御部のCPUが行う。
【0182】さらに、原稿面の画像情報の有無を検出す
めエリア(位置及び大きさ)も設定できるようにするこ
とも、前述した複写装置の場合と同様に可能であり、そ
れによって原稿周辺部の汚れ等による誤判定を防ぐこと
ができる。また、このデジタル複写装置にもこの発明を
適用することができる。
【0183】
【発明の効果】この発明の複写装置によれば、複写開始
に先立って、自動原稿送り装置の原稿トレイに積載され
る複数枚の原稿の1枚毎に片面原稿か両面原稿かを指定
することにより、その指定に応じて各原稿の搬送及び排
出を制御することができるので、片面原稿と両面原稿が
混在していても、その各原稿の所要の面の画像のみのコ
ピーを効率よく得ることができる。なお、原稿の両面に
画像があっても、その一方の面の画像は不要な場合には
片面原稿として指定することできる。したがって、自
動原稿送り装置の原稿トレイに両面原稿と片面原稿が混
在して積載されても、その片面原稿の裏面に対する余分
なコピー動作を行なわないので、ミスフィードの増加や
処理時間と用紙の無駄が発生しない。しかも、原稿トレ
イ上に排出される原稿の頁順が狂わず、原稿トレイ上に
セットしたときと同じ頁順になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示す複写装置による3種類のコピーモー
ドの説明図である。
【図2】この発明を適用し得る複写装置の一例を示す
略構成図である。
【図3】図2における複写機本体100の制御部の構成
を示すブロック図である。
【図4】図2における循環式自動原稿送り装置200の
制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】図2に示した複写装置の操作表示部の一例を示
すレイアウト図である。
【図6】図2乃至図5に示した複写装置による図1の
(a)のモードのコピー動作を示すフロー図である。
【図7】同じく図1の(b)のモードのコピー動作を示
すフロー図である。
【図8】同じく図1の(c)のモードのコピー動作を示
すフロー図である。
【図9】同じく図7の続きのフロー図である。
【図10】この発明の一実施例の複写装置における図5
と同様な操作表示部の一例を示すレイアウト図である。
【図11】同じくその原稿1枚毎にその原稿態様を選択
指定できる状態のレイアウト図である。
【図12】同じくその複写装置による図1の(a)のモ
ードのコピー動作を示すフロー図である。
【図13】同じく図1の(b)のモードのコピー動作を
示すフロー図である。
【図14】同じく図1の(c)のモードのコピー動作を
示すフローの図8に相当する部分のフロー図である。
【図15】図2乃至図5に示した複写装置を一部変更し
た複写装置における操作表示部の裏面画像情報識別条件
設定モードの表示状態を示すレイアウト図である。
【図16】同じくその複写装置における図4の画像検出
回路227の構成例を示すブロック図である。
【図17】図16のカウント回路236の具体例を示す
ブロック回路図である。
【図18】図17における信号GATEを発生させるた
めの回路例を示すブロック回路図である。
【図19】図18における信号LSYNC及びFGAT
Eと読取有効エリアとの関係を示す説明図である。
【図20】図4に示した画像検出回路227の他の構成
例を示すブロック図である。
【図21】図20の画像領域検出回路の構成例を示すブ
ロック回路図である。
【図22】同じく原稿搬送異常のチェックタイミングの
説明図である。
【図23】同じくその原稿搬送異常をチェックする処理
のフローチャートである。
【図24】この発明を適用し得るデジタル複写装置の内
部機構を示す構成図である。
【図25】図24における光書込部16の構成例を示す
平面図である。
【図26】図24における複写機本体11の電装制御部
の一半部を示すブロック回路図である。
【図27】同じくその他半部を示すブロック回路図であ
る。
【図28】図26におけるスキャナ部15の制御回路の
構成例を示すブロック図である。
【図29】図24乃至図29に示したデジタル複写装置
によってコピーする原稿の例を示す説明図である。
【図30】同じくこのデジタル複写装置によるコピー時
の原稿一循環目の動作を示すフロー図である。
【図31】同じく原稿の二循環目以降の動作を示すフロ
ー図である。
【図32】同じく両面原稿の各面の画像の有無を判定し
てカウントする処理のフロー図である。
【図33】同じくその見開き原稿の各面(前半面と後半
面)の画像の有無を判定してカウントする処理のフロー
図である。
【図34】同じくその片面原稿の画像面側の画像の有無
を判定してカウントする処理のフロー図である。
【符号の説明】
8 一次元固体撮像素子(CCDラインセンサ) 9 コンタクトガラス 11 複写機本体 12 循環式自動原稿送り装置(RDF) 13 フィニッシャ 15 スキャナ部 16 光書込部 40 感光体ドラム 50 シーケンス制御用のCPU 51 メインのCP
U 52 画像制御回路 56 操作部ユニッ
ト 100 複写機本体 101 光源部 102 コンタクトガラス 107 感光体 110 現像部 113,114,115
給紙トレイ 118 定着器 120 両面切換爪 123 本体排紙トレイ 124 両面トレイ 140,150,170 操作表示部 200 循環式自動原稿送り装置(RDF) 201 原稿トレイ 202 給紙ベルト 204 ベルト状搬送体 215 画像センサ 227 画像検出回路 230,D 原稿 232 信号処理回路 233 A/D変換
回路 234 シェーディング補正回路 235 多値化処理
回路 236 カウント回路 237 画像領域検
出回路 300 ソータ 400 反転ユニッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 王子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平2−287563(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 B65H 85/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿トレイに積載された原稿を順次搬送
    路を通してコンタクトガラス面上の所定位置まで送り込
    み、その原稿が表と裏に画像情報のある両面原稿の場合
    は前記コンタクトガラス上での該原稿の表裏を反転する
    ための反転経路を持つ自動原稿送り装置を備えた複写装
    置において、 複写開始に先立って前記原稿トレイに積載される複数枚
    の原稿に対して1枚毎に片面原稿か両面原稿かを指定す
    る手段と、 該手段によって片面原稿と指定された原稿に対しては
    その原稿の表面を露光した後、該原稿を前記コンタクト
    ガラス面上から前記原稿トレイ上へ反転せずに排出し、
    両面原稿と指定された原稿に対してはその原稿の一方
    の面を露光した後上記反転経路を通して前記コンタクト
    ガラス面上での表裏を反転し、該一方の面に引き続いて
    他方の面を露光した後、該原稿を該コンタクトガラス面
    上から前記原稿トレイ上へ反転して排出する動作を、前
    記原稿トレイに積載された原稿のすべてに対して連続的
    に実行する手段とを有することを特徴とする複写装置。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の複写装置において、
    記複数枚の原稿に対して1枚毎に片面原稿か両面原稿か
    を指定する手段が、全ての原稿に対して一括して片面原
    稿又は両面原稿の指定をする手段と、その一括指定に反
    する原稿だけを指定し直す手段とからなることを特徴と
    する複写装置。
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