JP3366159B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3366159B2
JP3366159B2 JP23184795A JP23184795A JP3366159B2 JP 3366159 B2 JP3366159 B2 JP 3366159B2 JP 23184795 A JP23184795 A JP 23184795A JP 23184795 A JP23184795 A JP 23184795A JP 3366159 B2 JP3366159 B2 JP 3366159B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は,少なくともコピー
機能とファクシミリ機能との複合機能を備えたデジタル
複写機等の画像形成装置に関し,より詳細には,ADF
(自動原稿搬送装置)を用い,同一原稿から一回の操作
で,第1の読取処理と第2の読取処理に基づくコピー処
理とファクシミリ送信を連続して実現する画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,同一の原稿からコピー処理とファ
クシミリ送信を実行する場合,通常の複合型のデジタル
複写機やファクシミリにあっては,例えば,コピー処理
とファクシミリ送信とを同時に実行する場合には,コン
タクトガラスあるいはADFに原稿セットし,コピー処
理を実行した後,再度,ファクシミリ送信のための原稿
をセットして原稿情報をあらためて読み取らなければな
らず,この異なった2つの処理を,機構上1回の操作に
より実行することができないため,それぞれの処理に分
けて操作・処理していた。
【0003】また,コピー機能とファクシミリ機能とを
併せもつものとして,例えば,特開昭61−18496
5号公報や特開平6−141157号公報に開示されて
いるもののように,1台の装置にコピー処理を行うため
の機構とファクシミリ送信を行うための機構をそれぞれ
設け,コピー処理とファクシミリ送信の両機能を実現す
るものが知られている。
【0004】また,特開平5−153301号公報の
「ファクシミリ装置」には,読み取った原稿の画像信号
をメモリに蓄積し,該蓄積した画像信号を相手先に送信
すると同時にコピー出力することにより,ファクシミリ
送信とコピー処理とを1回の操作で実行可能にするもの
が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の装置にあっては,1回の操作でコ
ピー処理とファクシミリ送信のための原稿読み取りを連
続してあるいは同時に行うことができないため,同一原
稿でコピー処理とファクシミリ送信とを実行する場合,
コピー操作を行った後,再度,その原稿を用いてファク
シミリ送信のための操作を実行する必要があり,操作が
煩雑になるという問題点があった。
【0006】特開昭61−184965号公報や特開平
6−141157号公報の装置にあっては,コピー処理
のための機構とファクシミリ送信との機構とをそれぞれ
別個に設けているため,上記問題点に加え,装置自体が
大型化したり,装置自体のコストアップを招来するとい
う問題点もあった。
【0007】さらに,特開平5−153301号公報の
「ファクシミリ装置」のように,ファクシミリ専用機を
用いてコピー処理とファクシミリ送信とを同時に実行す
る場合,ファクシミリの送信密度(例えば,200dp
i)によりコピー出力されたり,あるいは,それぞれ最
適なモードで処理することができないため,コピー出力
の画像品質が劣化する等の問題点があった。
【0008】また,コピー処理とファクシミリ送信とを
同時に実行する場合,直接送信が設定されると,原稿の
データ量と通信回線の処理速度との関係により1ページ
の送信時間が決定される。したがって,1ページ分が終
了しないと次の原稿を読み取ることができないため,コ
ピーの処理速度が大幅に低下してしまうという問題点が
あった。
【0009】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,この発明に係る画像形成装置にあっては,特別な
機構を設けずに1回の操作で,同一の原稿からコピー処
理とファクシミリ送信用の画像情報を連続して読み取る
ことを可能にすることにより,操作性および経済性の向
上を図り,さらに,画質劣化を防止することを第1の目
的とする。
【0010】また,この発明に係る画像形成装置にあっ
ては,コピー処理とファクシミリ送信とを同時に行う場
合に,直接送信が設定されていたとしても,コピーの処
理速度を低下させないことを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る画像形成装置にあっては,原稿を
光学走査し,ライン毎の画像信号を出力するラインセン
サに原稿反射光を導く原稿走査手段と,読取対象の原稿
を所定の読取位置に搬送する原稿搬送手段と,ファクシ
ミリ送受信を制御するファクシミリ制御手段と,前記原
稿走査手段の読み取り制御を行い,読取画像信号の画像
処理を行った後,コピー処理と前記ファクシミリ制御手
段によるファクシミリ処理における画像信号の出力を選
択的に切り換え,画像信号を出力する画像制御手段と,
前記画像制御手段から出力される画像信号を記憶する画
像記憶手段とを備えた画像形成装置において,前記原稿
走査手段を所定位置に停止した状態で,前記原稿搬送手
段が原稿を所定速度で搬送することにより原稿画像を読
み取る第1のモードと,前記原稿搬送手段が原稿を所定
位置に搬送・停止させ,前記原稿走査手段により露光走
査することにより原稿画像を読み取る第2のモードと,
を実行するメイン制御手段を備え,前記メイン制御手段
は,前記第2のモードを実行した後,連続して前記第1
のモードを連続して実行するものである。
【0012】すなわち,上記請求項1の画像形成装置に
よれば,メイン制御手段は,原稿走査手段により露光走
査することにより原稿画像を読み取る第2のモードを実
行した後,前記原稿走査手段を所定位置に停止した状態
で,連続して前記原稿搬送手段が原稿を所定速度で搬送
することにより原稿画像を読み取る第1のモードを実行
することにより,特別な機構を設けずに1回の操作で,
同一の原稿からコピー処理とファクシミリ送信用の画像
情報を連続して読み取ることができる。
【0013】上記の目的を達成するために,請求項2に
係る画像形成装置にあっては,原稿を光学走査し,ライ
ン毎の画像信号を出力するラインセンサに原稿反射光を
導く原稿走査手段と,読取対象の原稿を所定の読取位置
に搬送する原稿搬送手段と,ファクシミリ送受信を制御
するファクシミリ制御手段と,前記原稿走査手段の読み
取り制御を行い,読取画像信号の画像処理を行った後,
コピー処理と前記ファクシミリ制御手段によるファクシ
ミリ処理における画像信号の出力を選択的に切り換え,
画像信号を出力する画像制御手段と,前記画像制御手段
から出力される画像信号を記憶する画像記憶手段とを備
えた画像形成装置において,前記原稿走査手段を所定位
置に停止した状態で,前記原稿搬送手段が原稿を所定速
度で搬送することにより原稿画像を読み取る第1のモー
ドと,前記原稿搬送手段が原稿を所定位置に搬送・停止
させ,前記原稿走査手段により露光走査することにより
原稿画像を読み取る第2のモードと,を連続して実行す
るメイン制御手段を備え,前記ファクシミリ送信手段
は,前記ファクシミリ送信時に直接送信が指示された場
合,相手受信機と接続された後に原稿を読み取って送信
する蓄積型即時送信処理によりファクシミリ送信を実行
するものである。
【0014】上記の目的を達成するために,請求項3に
係る画像形成装置にあっては,原稿を光学走査し,ライ
ン毎の画像信号を出力するラインセンサに原稿反射光を
導く原稿走査手段と,読取対象の原稿を所定の読取位置
に搬送する原稿搬送手段と,ファクシミリ送受信を制御
するファクシミリ制御手段と,前記原稿走査手段の読み
取り制御を行い,読取画像信号の画像処理を行った後,
コピー処理と前記ファクシミリ制御手段によるファクシ
ミリ処理における画像信号の出力を選択的に切り換え,
画像信号を出力する画像制御手段と,前記画像制御手段
から出力される画像信号を記憶する画像記憶手段とを備
えた画像形成装置において,前記原稿走査手段を所定位
置に停止した状態で,前記原稿搬送手段が原稿を所定速
度で搬送することにより原稿画像を読み取る第1のモー
ドと,前記原稿搬送手段が原稿を所定位置に搬送・停止
させ,前記原稿走査手段により露光走査することにより
原稿画像を読み取る第2のモードと,を連続して実行す
るメイン制御手段を備え,前記ファクシミ制御手段は,
ファクシミリ送信時に直接送信が指示された場合におい
て,複数部数のコピー処理が指示されたときには,前記
画像記憶手段に画像信号を蓄積した後,該画像信号を読
み出して送信するメモリ送信処理によりファクシミリ送
信を実行するものである。
【0015】すなわち,上記請求項2または3の画像形
成装置によれば,コピー処理とファクシミリ送信の融合
モードが設定された場合には,メモリ送信,蓄積型即時
送信に設定し,また,コピー処理が複数部指定された場
合には,メモリ送信に設定することにより,直接送信に
おける読取速度の低下を回避し,加えて,通信回線の処
理能力とは関係なく画像記憶手段に入力するため,1ペ
ージの処理速度を大幅に向上させることができる。さら
に,直接送信時における通信エラー等の発生がなくなる
ので,ファクシミリ送信が停止することがなく,コピー
処理がスムーズに遂行される。
【0016】
【発明の実施の形態】〔実施例〕 以下,本発明の一実施例を添付図面を参照して説明す
る。
【0017】(複写機の構成) 本発明の画像形成装置として,下記の複合デジタル複写
機を例にとって説明する。図1は,本実施例に係る複合
デジタル複写機の構成を示す説明図である。この複合デ
ジタル複写機は,大きくは,複写機本体100と,原稿
搬送手段としての自動原稿搬送装置(以下,ADFとい
う)150と,3ビンソータ160と,給紙量を増設す
るための給紙バンクユニット170とから構成されてい
る。以下,これら各ユニットについて詳細に説明する。
【0018】複写機本体100は,原稿を露光走査して
ライン毎に読み取るスキャナ,画像処理後の画像データ
に対応したレーザ光を走査する光書込ユニット,電子写
真プロセスにより画像形成を行う作像部,本体給紙ユニ
ット,定着ユニット,両面ユニット等から構成されてい
る。
【0019】まず,スキャナの構成を説明する。図1に
おいて,101は複写対象の原稿を載置するコンタクト
ガラス,102は原稿走査手段としての第1キャリッジ
であり,原稿を照明する露光ランプ103,露光による
反射光を次のミラーに導く第1ミラー104を保持して
いる。また,第1キャリッジ102は,ステッピングモ
ータを駆動源とする駆動系(図示せず)により,コンタ
クトガラス101面に沿って一定速度で平行移動するよ
うに構成されている。
【0020】また,105は原稿走査手段としての第2
キャリッジであり,第2ミラー106と第3ミラー10
7を一体的に保持し,第1キャリッジ102と同様に,
ステッピングモータを駆動源とする駆動系(図示せず)
により,コンタクトガラス101面に沿って平行移動す
るように構成され,第1キャリッジ102の1/2の速
度で駆動されるようになっている。
【0021】また,108は第3ミラー107により導
かれる原稿の反射光を次のフルカラーCCD109に結
像するレンズ,109はレンズ108により結像される
光をR(赤),G(緑),B(青)の3ライン毎に読み
取るラインセンサとしてのフルカラーCCDである。
【0022】光書込ユニットは,一般的に知られている
ように密閉構造のユニットであるが,図1においては,
その主要部のみを示している。110は画像信号に応じ
たレーザ光を出力するレーザ出力ユニットであり,レー
ザダイオード,ポリゴンモータ,ポリゴンミラーにより
構成されている。
【0023】また,111はポリゴンミラー(図示せ
ず)により等角走査されて入力されるレーザ光を等ピッ
チで書き込みできるように光学補正するfθレンズ,1
12はfθレンズ111からのレーザ光を感光体側に導
くミラーである。
【0024】なお,図1には示していないが,レーザ光
を平行光束に補正したり,書込密度に合わせたビーム径
に補正したり,面倒れ補正等を行うためのコリメートレ
ンズ,アパーチャー,シリンダレンスが所定位置に配置
されている。
【0025】作像部は,静電潜像を形成する感光体ドラ
ム115の周囲に,電子写真プロセスに基づいた順序で
各ユニットが配置されている。116は感光体ドラム1
15表面を帯電処理する第1帯電チャージャ,117は
黒トナーを収容し黒現像を行う黒現像器,118は2色
目の書き込みを行うLEDアレイ,119は2色目のト
ナーを収容し,色現像を行う第2現像器である。
【0026】本体給紙ユニットは,記録紙を収容する第
1トレイ120,給紙指令に基づいて第1トレイ120
の最上紙を1枚給紙する第1給紙装置121,本体側に
記録紙を搬送する本体縦搬送ユニット122,感光体ド
ラム115上に形成された画像に対し,記録紙の搬送タ
イミングをとるためのレジストセンサ123,所定のタ
イミングで記録紙を感光体ドラム115上に形成された
画像に迎合するように搬送するためのレジストローラ1
24により構成されている。
【0027】定着ユニットは,内部に設けられた加熱ヒ
ータにより所定の温度に加熱され,定着処理を行う定着
ローラ125,該定着ローラ125と対向し所定圧で付
勢された状態で回転する加圧ローラ126等により構成
されている。また,127は感光体ドラム115から分
離された記録紙を定着部に搬送する搬送装置,128は
搬送路を切り換える切換爪,129は記録紙を排紙する
排紙ローラである。
【0028】両面ユニットは,片面複写済みの記録紙を
収容する両面トレイ130,両面複写時における片面複
写済みの記録紙を搬送するための両面搬送路131,上
記記録紙を再給紙するフィードローラ132,上記記録
紙を1枚毎に分離する分離コロ133を備えている。
【0029】ADF150は,原稿をセットするための
原稿給紙台151,原稿給紙台151にセットされた原
稿を1枚ずつ給紙する給紙ローラ152,原稿をコンタ
クトガラス101の所定位置に搬送し,排紙する搬送ベ
ルト153,排紙ローラ154,排紙トレイ155,反
転爪156等により構成されている。
【0030】3ビンソータ160は,第1排紙トレイ1
61,第2排紙トレイ162,第3排紙トレイ163の
3つの排紙ビンと,両面複写時に記録紙を反転するため
の反転専用トレイ164とを備えている。また,165
は第2排紙トレイ161用の第2トレイ切換爪,166
は第3排紙トレイ162用の第3トレイ切換爪,167
はソータ排紙と反転排紙との搬送切り換えを行う切換
爪,168は反転検知センサ,169は搬送コロであ
る。
【0031】給紙バンクユニット170は,第2トレイ
171,第3トレイ172,第4トレイ173の3つの
給紙トレイを備えている。また,本体縦搬送ユニット1
22に記録紙を中継するバンク縦搬送ユニット174,
第2給紙装置175,第3給紙装置176,第4給紙装
置177とを備えている。
【0032】(複写機の動作) 次に,以上のように構成された複合デジタル複写機の基
本的な動作について説明する。たとえば,ADF150
の原稿給紙台151に複写対象の原稿をセットし,スタ
ートキー(図2参照)を押下することにより複写動作が
開始される。
【0033】給紙ローラ152により原稿1枚が送ら
れ,さらに,該原稿は搬送ベルト153により搬送さ
れ,コンタクトガラス101の読取位置にセットされ
る。次いで,この原稿をスキャナにより読み取る。
【0034】すなわち,露光ランプ103を点灯し,第
1キャリッジ102および第2キャリッジ105により
コンタクトガラス101上の原稿を露光走査し,そこで
得られた原稿反射光を第1ミラー104,第2ミラー1
06,第3ミラー107を介してレンズ108に導き,
レンズ108によりフルカラーCCD109に結像させ
る。
【0035】フルカラーCCD109にはライン毎の反
射光が入力され,該フルカラーCCD109の各素子に
より光電変換され,R,G,Bの各色に分離された画像
信号が出力される。上記画像信号は,後述の画像処理コ
ントローラに入力され,A/D変換器によりデジタル信
号に変換され所定の補正や画像処理が施される。すなわ
ち,シェーディング補正処理や画像処理(2値化,多値
化,変倍,編集等)の処理が実行される。
【0036】上記黒画像信号は,該信号の強弱に対応し
た強度を有するレーザ光に変換される。このレーザ光
は,コリメートレンズ,アパーチャー,シリンダレンズ
により一定形状の光束に整形され,さらにポリゴンミラ
ーにより走査されることによりレーザ出力ユニット11
0から出力される。
【0037】上記出力されたレーザ光は,fθレンズ1
11,ミラー112を介して感光体ドラム115の表面
に照射される。また,fθレンズ111を通過したレー
ザ光は,画像領域外に配置された主走査同期信号PMS
YNCを発生するビームセンサ(図示せず)に照射され
る。
【0038】また,画像処理コントローラから出力され
た赤画像信号は,黒画像信号に対して書込位置を合わせ
るためにバッファリングされ,さらに後述のカラー書込
制御部411に送られ,LEDアレイ118が発光した
光が感光体ドラム115に照射される。
【0039】感光体ドラム115への画像形成は,ま
ず,第1帯電チャージャ116により感光体ドラム11
5上に帯電された電荷を上記の如くレーザ光を照射する
ことにより静電潜像を形成する。
【0040】さらに,この静電潜像に黒現像器117が
トナーを付着させることにより黒のトナー像が感光体ド
ラム115に形成される。その後,第2帯電チャージャ
(図示せず)により感光体ドラム115上に再度帯電
し,LEDアレイ118によって2色目の静電潜像を形
成し,第2現像器119により感光体ドラム115にト
ナー像を形成する。
【0041】さて,ADF150は,原稿を1枚ずつ複
写機本体100のコンタクトガラス101へ搬送し,複
写後に排紙する。詳細に説明すれば,原稿は原稿給紙台
151上に積載され,サイドガイドにより幅方向が揃え
られる。原稿給紙台151上の原稿は,最下部の原稿か
ら給紙ローラ152により1枚ずつ分離して給紙され
る。
【0042】さらに,この原稿は,搬送ベルト153に
より,複写機本体100のコンタクトガラス101上に
送られ,読取位置で停止される。原稿の読み取りが終了
すると,搬送ベルト153が再び動作し,その原稿を,
搬送ベルト153および排紙ローラ154により排紙ト
レイ155上に排紙する。
【0043】また,両面の原稿を読み取る場合,原稿給
紙台151上の両面原稿は,最下位の原稿から給紙ロー
ラ152により1枚ずつ分離して給紙される。さらに,
この原稿は,搬送ベルト153により,複写機本体10
0のコンタクトガラス101上に送られ,反転爪156
により原稿を反転した後,コンタクトガラス101にセ
ットされる。
【0044】原稿の裏面読み取り終了後,搬送ベルト1
53により搬送され,反転爪156により原稿を反転し
た後,コンタクトガラス101上にセットされる。原稿
の表面は読み取り終了後,搬送ベルト153および排紙
ローラ154により,排紙トレイ155に排紙される。
【0045】次に,記録紙の給紙動作について説明す
る。記録紙を第1トレイ120,第2トレイ171,第
3トレイ172,第4トレイ173に積載された記録紙
は,選択指示に基づいて,それぞれ第1給紙装置12
1,第2給紙装置175,第3給紙装置176,第4給
紙装置177の何れかが動作し,本体縦搬送ユニット1
22(第2給紙装置175,第3給紙装置176,第4
給紙装置177の場合は,バンク縦搬送ユニット174
も使用される)によってレジストローラ124へ搬送さ
れる。
【0046】この記録紙の先端がレジストセンサ123
により検出されると,一定時間搬送された後,すなわ
ち,レジストローラ124のニップ部分に突き当たって
過分送りされた後,レジストローラ124部分で停止す
る。
【0047】上記記録紙は,副走査有効期間信号FGA
TEの先端に合わせて感光体ドラム115上に送出さ
れ,転写チャージャにより感光体ドラム115上に形成
されたトナー像が転写される。
【0048】さらに,この記録紙は,感光体ドラム11
5上から分離され,搬送装置127により搬送され,定
着ローラ125および加圧ローラ126により定着処理
される。その後,排紙ローラ129により3ビンソータ
160に送られる。
【0049】さて,両面ユニットを用いて両面複写を実
行する場合,片面複写済みの記録紙は定着後の切換爪1
28により,片面複写済みの記録紙を搬送するための両
面搬送路131に導かれ,トレイに集積される。
【0050】この記録紙は,トレイが上昇することによ
りフィードローラ132と接触し,該フィードローラ1
32が回転することにより本体縦搬送ユニット122に
送られる。さらに,レジストローラ124に再給紙され
た後,裏面に対する画像形成が実行される。
【0051】次に,3ビンソータ160の動作について
説明する。複写機本体100から排紙された記録紙は,
表面排紙の場合,切換爪167により排紙トレイ方向に
導かれ,あらかじめ設定したトレイに排紙される。第2
排紙トレイ162に排紙する場合には,第2トレイ切換
爪165,第3排紙トレイ162に排紙する場合には,
第3トレイ切換爪166がそれぞれ作動し,記録紙の搬
送方向を切り換え,所定のトレイに排紙させる。
【0052】また,第1排紙トレイ161には,トレイ
を前後にシフトする機能,および上下にシフトする機能
が設けられている。前後シフト機能は,記録紙を仕分け
するときに用い,上下シフト機能は,大量の記録紙をス
タック性を確保しながら積載したい場合に用いる。
【0053】(操作部の構成) 図2は,本実施例に係る操作部のパネル構成を示す説明
図である。図において,200は複写条件,各種モード
の設定やその確認等を行うため操作部であり,以下の各
種パネルやキーが備えられている。201は400×2
56dotsサイズのタッチパネル方式を用いたLCD
パネルである。このLCDパネル201は,装置が搭載
しているコピー処理やFAX通信の機能に関する表示を
行い,ユーザーは,この表示にしたがって入力操作を実
行する。
【0054】また,コピー処理およびFAX通信で共通
に用いられる各種キーとして,テンキー204,クリア
/ストップキー205,スタートキー206,プログラ
ムキー207,ジョブリコールキー208,モードクリ
ア/余熱キー209,割込キー210が設けられてい
る。
【0055】また,FAX機能時における専用キーとし
て,ポーズ/リダイアルキー211,短縮キー212,
受信キー213等のキーが配置されている。さらに,L
CDパネル201の左側には,FAX機能選択時に押下
するFAX切換キー213,コピー機能選択時に押下す
るコピー切換キー214,コピーとFAXの融合機能選
択時に押下するコピー/FAXキー219,初期設定キ
ー215,ガイダンスキー216,LCD濃度調整ボリ
ューム217が設けられている。
【0056】さらに,これらのキーの左部分には,FA
X専用の表示部218が設けれている。この表示部21
8には,通信中におけるメモリフル等の各種LEDと,
通信状態を表示する40文字(20文字×2行)のLC
Dが設けられている。
【0057】(制御系の構成) 図3は,本実施例に係る複合デジタル複写機の制御系全
体の構成を示すブロック図である。図において,301
は上述した複合デジタル複写機全体の制御,すなち,給
紙,搬送,定着,両面,プロセス制御等を実行するメイ
ン制御手段としてのメインコントローラである。
【0058】このメインコントローラ301には,操作
部200の液晶表示,各種LED表示,各種キー入力制
御を実行する操作部コントローラ302,画像制御やス
キャナによる読取制御を実行する画像制御手段としての
画像処理コントローラ303,ADF150の制御を実
行するADFコントローラ304,3ビンソータ160
の制御を実行するソータコントローラ305,給紙制御
を実行する給紙トレイコントローラ306,FAX機能
時における送受信管理やファイル管理を実行するファク
シミリ制御手段としてのFAXコントローラ307,各
種負荷308,各種センサ309が接続されている。
【0059】また,FAXコントローラ307には,G
3規格のプロトコル制御を実行するG3コントローラ3
10,G4規格のプロトコル制御を実行するG4コント
ローラ311が接続されている。
【0060】(画像処理コントローラ303の構成) 図4は,画像処理コントローラ303の詳細構成を示す
ブロック図である。図において,401は第1キャリッ
ジ102および第2キャリッジ105を駆動するための
ステッピングモータ402の駆動制御や露光ランプ10
3のオン/オフ制御を実行するスキャナ制御回路,40
3は第1キャリッジ102および第2キャリッジ105
の位置を検出する位置センサ,404は画像同期クロッ
クCLK,主走査同期信号LSYNC,主走査有効信号
LGATEを生成するタイミング制御回路である。
【0061】また,405はフルカラーCCD109か
ら出力されるアナログの画像信号を増幅・光量補正する
信号処理回路,406は信号処理回路405により処理
されたアナログ信号をデジタルの画像信号に変換するA
/D変換器,407は画像信号に含まれる光学的なひず
みや照度ムラ等を補正するシェーディング補正回路であ
る。
【0062】また,408はMTF補正,γ補正,黒画
像生成,カラー画像生成,2値化処理,多値化処理等の
基本的な画質処理と,変倍,編集,マーカー検知等のデ
ジタル特有の画像処理を実行する画像処理部,409は
タイミング制御回路404から与えられる同期信号に基
づいて画像処理部408の出力信号を選択するセレクタ
である。
【0063】また,410は黒画像の書込制御を実行す
る黒書込制御部,411は黒カラー画像の書込制御を実
行するカラー書込制御部,412は画像処理コントロー
ラ303全体の制御を司るCPU,413はCPU41
2の制御データが格納されているROM,414はワー
キングメモリとして使用されるRAMである。
【0064】(画像処理コントローラ303の動作) 次に,以上のように構成された画像処理コントローラ3
03の動作について説明する。CPU412は,メイン
コントローラ301から読み取りの指示があると,スキ
ャナ制御回路401に対し動作指示を与える。スキャナ
制御回路401は,露光ランプ103を点灯させ,ステ
ッピングモータ402を動作させ,第1キャリッジ10
2および第2キャリッジ105を読取基準位置に移動さ
せ,位置センサ403で検出後,読み取りを開始する。
【0065】このとき,スキャナ制御回路401は副走
査有効期間信号FGATE(読取開始時アクティブ,読
取終了時ネガティブ)を生成し,タイミング制御回路4
04に送る。タイミング制御回路404は,画像同期ク
ロックCLK,主走査同期信号LSYNC,主走査有効
信号LGATEを生成し出力する。
【0066】次いで,コンタクトガラス101上の原稿
が露光ランプ103により照明され,前述したように,
その反射光がフルカラーCCD109に結像される。フ
ルカラーCCD109からは,R(赤),G(緑),B
(青)に分離されたアナログの画像信号が出力される。
【0067】この画像信号は,信号処理回路405によ
り増幅・光量補正が行われ,A/D変換器406により
デジタルの多値信号に変換される。さらに,この画像信
号は,シェーディング補正回路407によりシェーディ
ング補正が加えられ画像処理部408に送られる。
【0068】画像処理部408は,MTF補正,γ補
正,黒画像生成,カラー画像生成,2値化処理,多値化
処理等の基本的な画質処理と,変倍,編集,マーカー検
知等のデジタル特有の画像処理を実行し,黒データDA
TA0〜7,カラーデータDATACを出力する。その
後,画像処理部408から出力された画像信号,タイミ
ング制御回路404により生成された同期信号,書き込
みの基準信号PMSYNCはセレクタ409に入力され
る。
【0069】ここで,コピー処理の場合,黒画像は黒書
込制御部410を介してレーザ出力ユニット110に送
られる。また,カラー画像はカラー書込制御部411を
介してLEDアレイ118に送られ,感光体ドラム11
5に照射されることによって画像形成が行われる。
【0070】また,FAX送信の行う場合,上記画像信
号は,セレクタ409からメインコントローラ301内
部に設けられているFAX用メモリに転送される。ま
た,FAX受信時における出力は,公衆回線から受信し
た画像信号を伸長処理し,FAX用メモリに展開した
後,画像信号,同期信号と共にセレクタ409に入力さ
れることにより,書き込みが実行される。
【0071】(FAX機能の構成) 図5は,FAX送受信機能に関連する構成を示すブロッ
ク図である。図において,メインコントローラ301
は,画像処理後の画像信号を蓄積する画像記憶手段とし
てのイメージメモリ501,画像をタテ/ヨコ回転する
回転器502,画像信号の圧縮・伸長処理を行う圧縮伸
長器503を備えている。また,FAXコントローラ3
07には,圧縮後の画像信号が蓄積されるSAFメモリ
504が設けられている。
【0072】また,G3コントローラ310には,ライ
ンバッファ505,モデム506,NCU507,圧縮
伸長器508が設けられている。G4コントローラ31
1には,ラインバッファ509,ISDN制御部51
0,圧縮伸長器511,トランス512が設けられてい
る。
【0073】(FAX機能の動作) 以上の構成を用いてFAX送受信の動作を説明する。F
AX機能時における画像蓄積・送信時,スキャナにより
読み取られた画像信号が画像処理コントローラ303で
各種の画像処理を施された後,セレクタ409からメイ
ンコントローラ301上のイメージメモリ501に蓄積
される。その後,上記画像信号は,圧縮伸長器503に
より指定された圧縮モード(MH,MR,MMR)に圧
縮され,FAXコントローラ307上のSAFメモリ5
04に蓄積される。
【0074】このとき,メインコントローラ301は,
イメージメモリ501に蓄積された画像信号が,A4ヨ
コあるいはB5ヨコ等の回転して送信した方が効率がよ
い場合,イメージメモリ501から圧縮伸長器503に
画像信号を渡す際に回転器502を使用してイメージを
回転させた後,圧縮処理を実行する。
【0075】SAFメモリ504に蓄積された画像信号
は,G3コントローラ310内にあるラインバッファ5
05に転送され,受信側のFAXモードに合わせて圧縮
伸長器508により再圧縮した後,モデム506を介し
てNCU507から送信される。
【0076】また,SAFメモリ504に蓄積された画
像信号は,G4の場合もG3と同様に,G4コントロー
ラ311内にあるラインバッファ509に転送され,受
信側のFAXモードに合わせて圧縮伸長器508により
再圧縮した後,ISDN制御部510,トランス512
を介して送信される。
【0077】FAX受信/印刷時,電話回線から送られ
てきた画像信号は,NCU507,モデム506を介し
てSAFメモリ504に蓄積される。SAFメモリ50
4に蓄積された画像信号は,メインコントローラ301
上の圧縮伸長器503により伸長され,イメージメモリ
501上に展開される。
【0078】伸長時にA4ヨコあるいはB5ヨコ等に回
転して印刷した方が効率がよい場合は,圧縮伸長器50
3からイメージメモリ501に画像信号を渡すときに回
転器502を使用し,イメージを回転させて伸長する。
イメージメモリ501上に展開された画像信号は,画像
処理コントローラ303に送られ,セレクタ409から
黒書込制御部410に渡され,印刷が実行される。
【0079】ここで,本実施例の特徴とするところの読
取領域について説明する。図6は,第1の読取処理を行
うための読取領域の状態を示す説明図,図7は,第2の
読取処理を行うための読取領域の状態を示す説明図であ
る。
【0080】ここで,コピー処理とファクシミリ送信と
が同時に指示された場合を例にとって説明する。すでに
述べたように,ADF150の原稿給紙台151上にセ
ットされた原稿は,給紙ローラ152により最下位部か
ら一枚ずつ分離され,搬送ベルト153により複写機本
体100のコンタクトガラス101へ搬送される。
【0081】このとき,ファクシミリ送信のための原稿
読取動作として,第1キャリッジ102および第2キャ
リッジ105を図6に示す位置に停止しておいた状態
で,ADF150により送られる原稿を露光し,その反
射光をレンズ108を介してフルカラーCCD109に
結像し,ライン毎の読み取りを行う。この読取動作を第
1の読取処理(第1のモード)とする。なお,この第1
の読取処理については図13のフローチャートを用いて
後述する。
【0082】上記第1の読取処理(図6)による原稿の
読み取りが終了すると,続いて,次に述べる第2の読取
処理による原稿の読み取りを実行する。すなわち,通常
のコピー動作と同様に,図7に示すように,原稿をコン
タクトガラス101上で停止した状態で,第1キャリッ
ジ102および第2キャリッジ105による露光走査を
行い,光学画像をレンズ108を介してフルカラーCC
D109に結像する。この読取動作を第2の読取処理
(第2のモード)とする。
【0083】その後,上記第2の読取処理が終了する
と,原稿は搬送ベルト153および排紙ローラ154に
より排紙トレイ155に排紙される。なお,この第2の
読取処理については図14のフローチャートを用いて後
述する。
【0084】また,図8は,他の第1の読取処理を行う
ための読取領域の状態を示す説明図である。上記におい
て説明した第1の読取処理は,第2の読取処理の前に行
っているが,例えば,図8に示すように,第2の読取処
理を実行した後に図6と同じように,第1キャリッジ1
02および第2キャリッジ105を停止しておき,その
状態で,ADF150により送られる原稿を読み取って
もよい。
【0085】(コピー/FAX融合のチェック動作) 図9は,コピー/FAX融合モード時におけるチェック
動作を示すフローチャートである。なお,コピー機能,
FAX機能の設定は,LCDパネル201を用いて行
う。
【0086】図8において,まず,コピー/FAXキー
219が,その押下によりオンされたか否かを判断する
(S901)。ここで,コピー/FAXキー219がオ
ンされたと判断すると,さらに,ADF150に原稿が
あるか否かを判断する(S902)。
【0087】そして,ADF150に原稿があると判断
した場合,さらに,すでに同時動作モードになっている
かをLEDがオンされているか否かにより判断する(S
903)。ここで,LEDがオンされていないと判断し
た場合,LEDをオンし,同時動作モードにする(S9
04)。続いて,直接送信モードであるか否かを判断す
る(S905)。
【0088】上記ステップS905において,直接送信
モードであると判断した場合,メモリ送信に設定し(S
906),本動作をリターンする。一方,上記ステップ
S903において,LEDがオンしていると判断した場
合,LEDをオフし(S907),本動作をリターンす
る。
【0089】また,上記ステップS901において,コ
ピー/FAXキー219がオンされていないと判断した
場合,あるいは上記ステップS902において,ADF
150に原稿がないと判断した場合,あるいは上記ステ
ップS905において,直接送信モードではないと判断
した場合,本動作をリターンする。
【0090】ところで,本実施例では,コピー/FAX
キー219の押下により融合機能の設定を行うようにし
ているが,この他にも,コピー画面中のFAX選択キー
を設けるか,あるいはFAX画面中にコピー選択キーを
設ける等の手段を設けても同様の機能が実現する。
【0091】(直接送信時のチェック動作) 図10は,直接送信時におけるチェック動作を示すフロ
ーチャートである。図において,まず,直接送信キーが
オンされているか否かを判断する(S1001)。ここ
で,直接送信キーがオンされていないと判断した場合,
さらに直接送信モードであるか否かを判断する(S10
02)。直接送信モードではないと判断すると,コピー
処理が複数部指定されているか否かを判断する(S10
03)。
【0092】このステップS1003において,コピー
処理が複数部指定されていないと判断した場合,直接送
信の表示をオンし(S1004),蓄積型即時送信モー
ドに設定し(S1005),本動作をリターンする。
【0093】また,上記ステップS1002において,
直接送信モードであると判断した場合,あるいは上記ス
テップS1003において,コピー処理が複数部指定さ
れていると判断した場合は,本動作をリターンする。
【0094】一方,上記ステップS1001において,
直接送信キーがオンされていないと判断した場合,さら
にコピー処理が複数部指定されているか否かを判断する
(S1006)。ここで,コピー処理が複数部指定され
ていると判断した場合,直接送信の表示をオフし(S1
007),メモリ送信の表示をオンし(S1008),
本動作をリターンする。また,上記ステップS1006
において,コピー処理が複数部指定されていないと判断
した場合は,本動作をリターンする。
【0095】上記において,すでに直接送信が指定され
ている場合に,直接送信からメモリ送信に切り換えるの
は,FAX送信では原稿間の時間が規定されているの
で,直接送信時に複数枚のコピー原稿読取動作を行う
と,原稿間タイムアウトで通信エラーとなる可能性が高
くなるためである。
【0096】また,通常の直接送信は,相手機と接続さ
れた後に原稿を読み取り,その原稿がすべて送り終わる
まで,次の原稿の読み取りは行わないが,蓄積型即時送
信モードでは,相手機と接続された後に原稿を読み取
り,その後は通常のメモリ蓄積と同じ速度でSAFメモ
リ504に入力する方法である。
【0097】通常,公衆回線を用いた場合における交信
速度ードは非常に遅いため,原稿の読取間隔が非常に遅
くなってしまう。しかし,上記方法に設定することによ
り,通常のメモリ送信と同じ速度で入力処理を行えるの
で,コピー処理に与える影響を大幅に低減することがで
きる。
【0098】(各種モードのチェック動作) 図11は,各種モードのチェック動作を示すフローチャ
ートである。まず,融合モードが設定されているか否か
をLEDのオン/オフにより判断する(S1101)。
ここで,融合モードが設定されていると判断した場合,
スタートキー206がオンされたか否かを判断する(S
1102)。
【0099】スタートキー206がオンされたと判断す
ると,さらにコピー機能が設定されているか否かを判断
する(S1103)。ここで,コピー機能が設定されて
いないと判断した場合,さらにFAX機能が設定されて
いるか否かを判断する(S1104)。ここで,FAX
機能が設定されていない場合,本動作をリターンし,F
AX機能が設定されていると判断した場合には,FAX
処理を実行する(S1105)。
【0100】上記ステップS1103において,コピー
機能が設定されていると判断した場合,FAX機能が設
定されているか否かを判断する(S1106)。ここ
で,FAX機能が設定されていないと判断した場合に
は,コピー処理を実行し(S1107),FAX機能が
設定されていると判断した場合には,融合処理を実行す
る(S1108)。
【0101】(融合処理動作) 図12は,融合処理動作を示すフローチャートである。
図において,まず,ADF150に搬送速度を通知する
(S1201)。これは,ファクシミリ送信時の読み取
りをスキャナの変倍機能,すなわち,主走査方向は画像
処理による電気変倍,副走査方向はスキャナの読取速度
で行っているためである。したがって,第1の領域(図
6,あるいは図8)で移動画像を読み取る場合,副走査
方向の変倍率は,ADF150の搬送速度により決めら
れる。
【0102】次に,ADF150による原稿給紙を開始
し(S1202),第1の読取処理(図13参照)を実
行する(S1203)。そして,コンタクトガラス10
1上に原稿が搬送されセットされたか否かを判断する
(S1204)。ここで,原稿がセットされたと判断す
ると,第2の読取処理(図14参照)を実行する(S1
205)。この第2の読取処理が終了すると,原稿を排
紙トレイ155に排紙する(S1206)。
【0103】その後,上記読み取った画像信号の圧縮処
理が完了したか否かを判断する(S1207)。ここ
で,圧縮処理が完了したと判断した場合,さらにADF
150の原稿給紙台151に原稿があるか否かを判断す
る(S1208)。ここで,ADF150に原稿がない
と判断した場合,FAXの蓄積終了処理を実行する(S
1209)。
【0104】すなわち,この時点で送信ファイルが完成
し,送信が開始される。また,上記ステップS1208
において,ADF150に原稿があると判断した場合に
は,上記ステップS1201に戻り,同様の処理を繰り
返し実行する。
【0105】(第1の読取処理) 図13は,第1の読取処理動作を示すフローチャートで
ある。図において,まず,画像処理コントローラ303
に対し,FAX(ファクシミリ)の読取モードを設定す
る(S1301)。すなわち,ADF150にはすでに
副走査方向の読取速度は指示されているが,主走査方向
の変倍率(ふつう字,小さい字,微細字で異なる),画
質(文字,写真等),濃度,編集,その他のFAX送信
条件をセットする。
【0106】次に,画像処理コントローラ303に対
し,セレクタ409において画像信号がFAX処理側に
流れるように設定する(S1302)。さらに,キャリ
ッジ(第1キャリッジ102,第2キャリッジ105)
を第1の読取領域(図6参照)に移動し(S130
3),ADF150からのFGATE信号(画像有効信
号)がオンされたか否かを判断する(S1304)。
【0107】ここで,FGATE信号がオンされたこと
を判断した場合に,原稿の読み取りを開始する(S13
05)。その後,ADF150からのFGATE信号が
オフされたか否かを判断する(S1306)。ここで,
FGATE信号がオフされたことを判断した場合に,キ
ャリッジ(第1キャリッジ102,第2キャリッジ10
5)をホームポジションに移動し(S1307),本処
理を終了する。
【0108】すなわち,FGATE信号により原稿の読
み取りを開始し,読み取りにより得られた画像信号をイ
メージメモリ501にて圧縮処理し,FAXコントロー
ラ307内のSAFメモリ504に蓄積する。そして,
FGATE信号のオフを検出しFAX読み取りが終了す
ると,キャリッジ(第1キャリッジ102,第2キャリ
ッジ105)をホームポジションに移動する。
【0109】(第2の読取処理) 図14は,第2の読取処理動作を示すフローチャートで
ある。図において,まず,コピー動作のための記録紙の
給紙を開始する(S1401)。次いで,記録紙先端が
レジストセンサ123に到達する前に画像処理コントロ
ーラ303に対し,コピー処理での読取モードを設定す
る(S1402)。すなわち,ここでは,変倍率,画質
(文字,写真等),濃度,編集等を設定する。
【0110】さらに,画像処理コントローラ303に対
し,セレクタ409において画像信号がコピー処理側に
流れるように設定する(S1403)。そして,キャリ
ッジ(第1キャリッジ102,第2キャリッジ105)
を第2の読取領域(図7参照)に移動し(S140
4),レジストセンサ123がオンしたか否かを判断す
る(S1405)。
【0111】ここで,レジストセンサ123がオンした
ことを判断した場合,原稿の読み取りを開始する(S1
406)。その後,コピーカウンタを1つデクリメント
し,その結果が0であるか否かを判断し(S140
7),コピーカウンタが0になるまで,上記処理を繰り
返し実行する。
【0112】なお,本実施例では,コピー読取処理前
に,FAX読取処理を行っているが,FAX読み取り
は,図8に示すように,コピー読取処理の後に行っても
よい。しかし,FAX読取処理において,画像信号の蓄
積を行うための圧縮時間が必要となるため,FAX読取
処理を最初に行い,コピー読取中の圧縮処理を行ったほ
うが効率的である。
【0113】(実施例の効果) 次に,以上説明してきた実施例が奏する効果について列
記する。
【0114】同一原稿を用いてコピー処理とファクシミ
リ送信とを行う場合,コピー機能とFAX機能とをコピ
ー/FAXキー219により設定し,ADF150に原
稿をセットし,スタートキー206を押下すると,ファ
クシミリ送信のための第1の読取処理(図13)を実行
し,引き続いて,コピー処理用の原稿を第2の読取処理
(図14)を実行するか,あるいは,コピー処理用の原
稿を第2の読取処理(図14)を実行し,引き続いて,
コピー処理用の原稿を第1の読取処理(図13)を実行
することにより,1回の操作でファクシミリ送信とコピ
ー処理を連続して実行することができ,その処理効率が
大幅に向上する。また,それぞれ別々の処理条件を設定
することが可能なため,最適な画像での送信処理やコピ
ー出力を得ることができる。
【0115】また,コピー処理とFAX通信の融合モー
ドが設定された場合に,メモリ送信,蓄積型即時送信に
設定し,また,コピー処理が複数部指定された場合には
メモリ送信に設定することにより,直接送信における読
取速度の低下を回避し,しかも,通信回線の処理能力と
は関係なくイメージメモリ501に入力するため,1ペ
ージの処理速度を大幅に向上させることができる。さら
に,直接送信時の通信エラー等の発生がなくなるので,
ファクシミリ送信が停止することがなく,コピー処理が
スムーズに遂行される。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る画像
形成装置(請求項1)によれば,メイン制御手段は,原
稿走査手段により露光走査することにより原稿画像を読
み取る第2のモードを実行した後,前記原稿走査手段を
所定位置に停止した状態で,連続して前記原稿搬送手段
が原稿を所定速度で搬送することにより原稿画像を読み
取る第1のモードを実行することにより,特別な機構を
設けずに1回の操作で,同一の原稿からコピー処理とフ
ァクシミリ送信用の画像情報を連続して読み取ることが
でき,操作性および経済性が向上する。また,それぞれ
の処理を最適条件で設定することができるので,画質劣
化を防止することもできる。
【0117】また,本発明に係る画像形成装置(請求項
2,3)によれば,コピー処理とファクシミリ送信の融
合モードが設定された場合に,メモリ送信,蓄積型即時
送信に設定し,また,コピー処理が複数部指定された場
合にはメモリ送信に設定することにより,直接送信にお
ける読取速度の低下を回避し,しかも,通信回線の処理
能力とは関係なく画像記憶手段に入力するため,1ペー
ジの処理速度を大幅に向上させることができる。
【0118】さらに,直接送信時の通信エラー等の発生
がなくなるので,ファクシミリ送信が停止することがな
く,コピー処理がスムーズに遂行される。したがって,
コピー処理とファクシミリ送信とを同時に行う場合に直
接送信が設定されても,コピーの処理速度を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る複合デジタル複写機の構成を示
す説明図である。
【図2】本実施例に係る操作部のパネル構成を示す説明
図である。
【図3】本実施例に係る複合デジタル複写機の制御系全
体の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施例に係る画像処理コントローラの詳細構
成を示すブロック図である。
【図5】本実施例に係るFAX送受信機能に関連する構
成を示すブロック図である。
【図6】本実施例に係る第1の読取処理を行うための読
取領域の状態を示す説明図である。
【図7】本実施例に係る第2の読取処理を行うための読
取領域の状態を示す説明図である。
【図8】本実施例に係る他の第1の読取処理を行うため
の読取領域の状態を示す説明図である。
【図9】本実施例に係るコピー/FAX融合モード時に
おけるチェック動作を示すフローチャートである。
【図10】本実施例に係る直接送信時におけるチェック
動作を示すフローチャートである。
【図11】本実施例に係る各種モードのチェック動作を
示すフローチャートである。
【図12】本実施例に係る融合処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図13】本実施例に係る第1の読取処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図14】本実施例に係る第2の読取処理動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
102 第1キャリッジ 105 第2
キャリッジ 109 フルカラーCCD 150 AD
F 200 操作部 219 コピ
ー/FAXキー 301 メインコントローラ 303 画像
処理コントローラ 304 FAXコントローラ 501 イメ
ージメモリ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を光学走査し,ライン毎の画像信号
    を出力するラインセンサに原稿反射光を導く原稿走査手
    段と, 読取対象の原稿を所定の読取位置に搬送する原稿搬送手
    段と, ファクシミリ送受信を制御するファクシミリ制御手段
    と, 前記原稿走査手段の読み取り制御を行い,読取画像信号
    の画像処理を行った後,コピー処理と前記ファクシミリ
    制御手段によるファクシミリ処理における画像信号の出
    力を選択的に切り換え,画像信号を出力する画像制御手
    段と, 前記画像制御手段から出力される画像信号を記憶する画
    像記憶手段とを備えた画像形成装置において, 前記原稿走査手段を所定位置に停止した状態で,前記原
    稿搬送手段が原稿を所定速度で搬送することにより原稿
    画像を読み取る第1のモードと, 前記原稿搬送手段が原稿を所定位置に搬送・停止させ,
    前記原稿走査手段により露光走査することにより原稿画
    像を読み取る第2のモードと, を連続して実行するメイン制御手段を備え, 前記メイン制御手段は,前記第2のモードを実行した
    後,連続して前記第1のモードを実行することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿を光学走査し,ライン毎の画像信号
    を出力するラインセンサに原稿反射光を導く原稿走査手
    段と, 読取対象の原稿を所定の読取位置に搬送する原稿搬送手
    段と, ファクシミリ送受信を制御するファクシミリ制御手段
    と, 前記原稿走査手段の読み取り制御を行い,読取画像信号
    の画像処理を行った後,コピー処理と前記ファクシミリ
    制御手段によるファクシミリ処理における画像信号の出
    力を選択的に切り換え,画像信号を出力する画像制御手
    段と, 前記画像制御手段から出力される画像信号を記憶する画
    像記憶手段とを備えた画像形成装置において, 前記原稿走査手段を所定位置に停止した状態で,前記原
    稿搬送手段が原稿を所定速度で搬送することにより原稿
    画像を読み取る第1のモードと, 前記原稿搬送手段が原稿を所定位置に搬送・停止させ,
    前記原稿走査手段により露光走査することにより原稿画
    像を読み取る第2のモードと, を連続して実行するメイン制御手段を備え, 前記ファクシミリ制御手段は,前記ファクシミリ送信時
    に直接送信が指示された場合,相手受信機と接続された
    後に原稿を読み取って送信する蓄積型即時送信処理によ
    りファクシミリ送信を実行することを特徴とする画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 原稿を光学走査し,ライン毎の画像信号
    を出力するラインセンサに原稿反射光を導く原稿走査手
    段と, 読取対象の原稿を所定の読取位置に搬送する原稿搬送手
    段と, ファクシミリ送受信を制御するファクシミリ制御手段
    と, 前記原稿走査手段の読み取り制御を行い,読取画像信号
    の画像処理を行った後,コピー処理と前記ファクシミリ
    制御手段によるファクシミリ処理における画像信号の出
    力を選択的に切り換え,画像信号を出力する画像制御手
    段と, 前記画像制御手段から出力される画像信号を記憶する画
    像記憶手段とを備えた画像形成装置において, 前記原稿走査手段を所定位置に停止した状態で,前記原
    稿搬送手段が原稿を所定速度で搬送することにより原稿
    画像を読み取る第1のモードと, 前記原稿搬送手段が原稿を所定位置に搬送・停止させ,
    前記原稿走査手段により露光走査することにより原稿画
    像を読み取る第2のモードと, を連続して実行するメイン制御手段を備え, 前記ファクシミリ制御手段は,ファクシミリ送信時に直
    接送信が指示された場合において,複数部数のコピー処
    理が指示されたときには,前記画像記憶手段に画像信号
    を蓄積した後,該画像信号を読み出して送信するメモリ
    送信処理によりファクシミリ送信を実行することを特徴
    とする画像形成装置。
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