JP2003219159A - 画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置及び画像形成システム

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JP2003219159A
JP2003219159A JP2002011594A JP2002011594A JP2003219159A JP 2003219159 A JP2003219159 A JP 2003219159A JP 2002011594 A JP2002011594 A JP 2002011594A JP 2002011594 A JP2002011594 A JP 2002011594A JP 2003219159 A JP2003219159 A JP 2003219159A
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image forming
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Takeo Ohashi
威夫 大橋
Masami Miyajima
正巳 宮嶋
Kotaro Yonenaga
晃太郎 米永
Yoko Nakayama
陽子 中山
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結モードの動作下で偽造防止機能が有効に
働く複写機等の画像形成装置を提供する。 【解決手段】 連結モードで原稿画像の読取を行うマス
ター機で読取った原稿画像をスレーブ機に転送する前
に、原稿画像中に偽造防止対象(紙幣)画像があるか紙
幣判定部46で検べ、その結果をメインコントローラ2
0、IPU(画処理ユニット)49に知らせ、スキャナ
動作を中止、連結スレーブ機への転送データへの紙幣判
定情報の添付、連結I/F48への空データ転送、紙幣画
像領域へのダミーデータの置換、の制御を行うことによ
り、連結モードの動作下でスレーブ機に対しても偽造防
止機能が有効に働くようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置(例
えば、デジタル複写機、プリンタ、デジタル複合機等)
同士を通信インタフェースを介して接続し、自機で原稿
読み取りを行って得た画像を他機でも画像出力を可能に
する、いわゆる連結モードの動作が可能な画像形成装置
において、連結モードの動作下にあっても偽造防止機能
が有効に働くようにした前記画像形成装置、該画像形成
装置を接続した画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より複数のデジタル複写機、プリン
タ等の画像形成装置同士を通信インタフェースを介して
接続し、接続された画像形成装置の一方で画像データを
生成し(複写機の場合、原稿を読み取り)、そこから転
送された画像データをもとに他方の画像形成装置で画像
形成(印刷)処理を行うという連結モードの動作を可能
にしたシステムが構築されている。このような連結動作
を行う画像形成システムでは、ジョブ処理要求をする画
像形成装置(マスター機)側で設定した連結モードによ
る動作で、ジョブの出力先を他の指定した画像形成装置
(スレーブ機)で行うことによって、処理の効率化や利
便性の向上が図られている。ところで、カラー複写機に
見られるように、デジタル複写機、プリンタ等の画像形
成装置においては、その普及と画質の向上に伴い、原稿
と見分けることができないほどコピー精度が上がってき
ている。従って、紙幣や有価証券等の偽造という法律で
禁止されている行為を容易に行うことが可能な状況にあ
り、こうした事件の発生件数も増加している。その為、
紙幣等の複写が行われた場合にそのチェックができるよ
うに、原稿画像中の紙幣の画像パターンの認識機能を持
ったデジタルカラー複写機が実用化されている。このよ
うな複写機では、原稿読み取りの段階で、予め用意され
た紙幣の画像パターンに関するデータを用いて読み取っ
た原稿画像中の紙幣パターンを認識する処理を行う。こ
こで、複写が禁止されている紙幣を認識した場合、これ
を複写プロセス等の画像形成処理の制御を司る制御部等
に伝え、そこで処理動作を停止させたり、印刷処理の際
に認識対象となった画像領域へ黒トナーによるベタ像を
形成するといった処理を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の偽造防止機能は、単独機の機能として装備され
たものであり、上記したような連結モードの動作を可能
にしたシステムのような、原稿読みとりユニットにマス
ター機を用い、プリンタユニットにスレーブ機を用いて
両制御部が分離したシステムを意識したものではない。
従って、マスター機が偽造防止機能を装備していても、
スレーブ機側でその機能が働かないという不具合が起き
ていた。本発明は、連結モードの動作により画像形成を
行うことを可能にした画像形成装置における従来技術の
上記した問題点に鑑みてなされたものであって、その目
的は、連結モードの動作下で偽造防止機能をサポートす
るための手段を備えることにより、その機能が有効に働
くようにした画像形成装置及び該画像形成装置を通信イ
ンターフェースを介して接続した画像形成システムを提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、原稿
画像読み取り手段と、読み取り原稿画像を外部画像形成
装置により処理可能なジョブとして外部画像形成装置に
転送する出力手段を有する、連結モードによる動作が可
能な画像形成装置であって、読み取り原稿画像中の偽造
防止対象画像を認識する手段と、該認識手段により偽造
防止対象画像が認識されたときに前記原稿画像読み取り
手段の動作を中止させる制御手段を備えたことを特徴と
する画像形成装置である。
【0005】請求項2の発明は、原稿画像読み取り手段
と、読み取り原稿画像を外部画像形成装置により処理可
能なジョブとして外部画像形成装置に転送する出力手段
を有する、連結モードによる動作が可能な画像形成装置
であって、読み取り原稿画像中の偽造防止対象画像を認
識する手段と、読み取り原稿画像に前記認識手段による
認識結果を表す情報を付加する手段を備え、前記出力手
段は、認識結果を表す情報を付加した読み取り原稿画像
を転送するようにしたことを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0006】請求項3の発明は、原稿画像読み取り手段
と、読み取り原稿画像を外部画像形成装置により処理可
能なジョブとして外部画像形成装置に転送する出力手段
を有する、連結モードによる動作が可能な画像形成装置
であって、読み取り原稿画像中の偽造防止対象画像を認
識する手段と、該認識手段により偽造防止対象画像が認
識されたときに前記出力手段による画像転送を行わせな
いようにする制御手段を備えたことを特徴とする画像形
成装置である。
【0007】請求項4の発明は、原稿画像読み取り手段
と、読み取り原稿画像をもとにして外部画像形成装置で
処理可能なジョブを作成する手段と、該ジョブを外部画
像形成装置に転送する出力手段を有する、連結モードに
よる動作が可能な画像形成装置であって、読み取り原稿
画像中の偽造防止対象画像を認識する手段を備え、前記
ジョブ作成手段は、前記認識手段により偽造防止対象画
像が認識されたときに該認識画像の領域に対し異常画像
処理を行うようにしたことを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0008】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかに記載された画像形成装置を、連結モードにより転
送されてくるジョブを受け入れ、ジョブの処理要求に従
い画像を形成する手段を有する連結モード対応の画像形
成装置に通信インタフェースにより接続したことを特徴
とする画像形成システムである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を添付する図面とともに示
す以下の実施形態に基づき説明する。ここで示す実施形
態は、画像形成装置としてネットワークに接続し、相互
に連結動作が可能なデジタル複写機に適用した例を示す
ものである。図1は、本発明の実施形態に係わるデジタ
ル複写機の全体構成を概略図として示す。図1を参照
し、本機の装置構成、機能及び動作を、原稿の読み取
り、読み取った画像データの処理、処理後のデータによ
る画像書き込み、という原稿のコピー動作の流れに沿っ
て、以下に説明する。自動原稿送り装置(以下「AD
F」と記す)1に設けた原稿台2に原稿の画像面を上に
して置かれた原稿束は、ユーザにより操作部30(図2
参照)のプリントキー34の押下により動作がスタート
されると、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト
4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送さ
れる。この時、一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカ
ウントアップするカウント機能により読みとり原稿の枚
数が管理される。給送されたコンタクトガラス6上の原
稿は、読み取りユニット50によって画像データが読み
取られ、読み取り終了後、給送ベルト4及び排送ローラ
5によって排出される。さらに、原稿セット検知器7に
て原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前の
原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送
ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5は搬送モータ2
6によって駆動される。
【0010】書き込みユニット57では、読み取りユニ
ット50にて読み取られた画像データに基づいて生成さ
れた作像データによりレーザ出力ユニット58のレーザ
の発光を制御し、感光体15にレーザ書き込みにより潜
像を作る。潜像を担う感光体15は現像ユニット27を
通過することによって潜像にトナーを付着させ、トナー
像が形成される。トナー像を保持する感光体15の回転
と等速で搬送ベルト16によって転写紙を搬送しなが
ら、転写紙に感光体15上のトナー像を転写する。第1
トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された
転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、
第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット1
4によって感光体15に当接する位置まで搬送される。
転写後のトナー像を担った転写紙は、その後、定着ユニ
ット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によっ
て排紙トレイ19に排出される。
【0011】転写紙の両面に画像を作像する場合は、各
給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排
紙トレイ19側に導かないで、両面入紙搬送路113に
搬送し、反転ユニット112でスイッチバック反転し両
面搬送ユニット111に送る。両面搬送ユニットに送ら
れた用紙は再度縦搬送ユニット14に送られて裏面に画
像を印刷された後に排紙される。また、転写紙を反転し
て排出する場合は上記で反転ユニット112でスイッチ
バック反転した用紙を両面ユニットに送らずに反転排紙
搬送路114に送り出して排紙する。感光体15、搬送
ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現
像ユニット27はメインモータ25によって駆動され、
各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動を各々
給紙クラッチ22〜24によって伝達駆動される。縦搬
送ユニット14はメインモータ25の駆動を中間クラッ
チ21によって伝達駆動される。
【0012】図2は、図1の装置においてユーザが指令
入力を行うために設けられた操作部30を示す。操作部
30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリ
ア/ストップキー33、プリントキー34、モードクリ
アキー35、初期設定キー38があり、液晶タッチパネ
ル31には、各種機能キー37、部数、画像形成装置の
動作状態等の装置状態を示すメッセージなどが表示され
る。図3は、操作部30(図2)の液晶タッチパネル3
1の表示の一例を示す。オペレータが液晶タッチパネル
31に表示されたキーにタッチする事で、選択された機
能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定
しなければならない場合(例えば、変倍であれは変倍値
等)は、キーにタッチする事で、詳細機能の設定画面が
表示される。このように、液晶タッチパネル31は、ド
ット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグ
ラフィカルに行う事が可能である。
【0013】図4は、メインコントローラを中心にした
制御システムを示すブロック図である。図4において、
メインコントローラ20は画像形成装置全体を制御す
る。メインコントローラ20には、オペレータに対する
表示、オペレータからの機能設定入力制御を行う操作部
30、スキャナの制御、原稿画像を画像メモリに書き込
む制御、画像メモリからの作像を行う制御等を行う画像
処理ユニット(IPU)49、原稿自動送り装置(AD
F)1、等の分散制御装置が接続されている。各分散制
御装置とメインコントローラ20は必要に応じて機械の
状態、動作指令のやりとりを行っている。また紙搬送等
に必要なメインモータ25、各種クラッチ21〜24も
接続されている。また、メインコントローラ20には、
外部の複数の画像形成装置に接続して装置の構成および
機能情報、動作制御に関する情報の送受信を行うための
連結I/F48が接続されている。メインコントローラ
20は、連結I/F48を介して接続された画像形成装
置の画像データ、ジョブ処理要求を含む連結モード時の
動作に必要な情報を獲得し、そこに設定された条件に従
って連結動作の制御を行う、もしくは接続された外部の
画像形成装置からの要求を獲得し、自装置の動作の制御
を行う。なお、連結I/F48として、例えば、IEE
E1394−1995(1995年、IEEEで物理層
(Physical Layer)・リンク層(Link Layer)を中心に
規格化された高速シリアルバス標準)に準拠した方式を
用いることが可能である。図7に連結I/F48により
接続された外部画像形成装置と情報の送受信を行うか、
否かを設定するための表示部の例を示す。コピーのモー
ド設定画面のキー群の一つにこの動作モードを設定する
「連結」キーを設ける。なお、図7の設定画面には、こ
の外、画像濃度を自動的に調整する自動濃度キー、画像
濃度の指定キー、転写紙を自動的に選択する自動用紙選
択キー、用紙指定キー、拡大/縮小倍率をセットする変
倍キー、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指
定するソートキー、ソート処理されたものを一部ずつ綴
じる処理を指定するステープルキー、スキャナで複数の
定型の原稿読み込みハードディスク保存するフォーマッ
ト原稿キー、両面モードを設定する両面キー、複数原稿
を一枚の用紙にコピーする集約キー等の設定キーを有す
る。図7に示されている「連結」キーをタッチすること
により、接続されている複数の画像形成装置を用いた連
結動作の設定が選択され、自装置が連結動作のマスター
機として、以下の設定により接続された自装置以外の画
像形成装置(スレーブ機)に対して動作の要求を行う。
また、メインコントローラ20には、画像処理ユニット
(IPU)49との間に介在する形で、本発明と関係の
深い紙幣判定部46が接続されている。紙幣判定部46
は、IPU49から受け取った読み取り原稿画像中に紙
幣画像が存在するか、否かを判断する。その判断結果を
受けて、メインコントローラ20では、紙幣の偽造防止
機能を実現するために、装置内の関連する部分を制御す
る。なお、紙幣判定部46の詳細、及び連結動作モード
下で紙幣の偽造防止機能を実現する手段とその動作につ
いては、後述する。
【0014】図1に戻り、原稿読み取りから、画像の書
き込みまでの本実施形態のデジタル複合機の動作をより
詳細に説明する。この動作は、読み取りユニット50と
書き込みユニット57での動作が中心である。読み取り
ユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と
走査光学系で構成されており、走査光学系は、露光ラン
プ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージ
センサ54等で構成されている。露光ランプ51及び第
1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定さ
れ、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第
2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み取ると
きには、光路長が変わらないように、第1キャリッジと
第2キャリッジとが2対1の相対速度で走行するような
移動機構を用いる。この移動機構は、図示しないスキャ
ナ駆動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメ
ージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換さ
れて処理される。
【0015】書き込みユニット57はレーザ出力ユニッ
ト58、結像レンズ59、ミラー60により構成され、
レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源である
レーザダイオード及びモータによって高速で定速回転す
る多角形ミラー(ポリゴンミラー)が装備されている。
レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定
速回転するポリゴンミラーで偏光され、結像レンズ59
を通り、ミラー60で折り返され、感光体15面上に集
光結像する。偏向されたレーザ光は感光体が回転する方
向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述
する本装置の制御部(図4)のセレクタ64より出力さ
れた画像信号のライン単位の記録を行う。感光体の回転
速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返
すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成
される。書き込みユニット57から出力されるレーザ光
が、画像作像系の感光体15を主走査を伴い照射すると
同時に、感光体15の一端近傍の受光位置に設けたビー
ムセンサ(図示せず)を照射することにより、主走査同
期信号を発生する。この主走査同期信号をもとに主走査
方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する
画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0016】次に、画像読み取りから画像形成等に利用
する画像データを生成するまでの画像処理に係わる制御
部について、実施形態により詳細に説明する。図5は、
本実施形態の制御部をブロック図にて示す。読み取りユ
ニット50では、露光ランプ51により照射される原稿
からの反射光を、CCDイメージセンサ54にて光電変
換する。イメージセンサから出力される原稿画像信号を
A/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換した後、
シェーディング補正部62及びMTF補正、γ補正部6
3にてMTF補正、γ補正の各補正が施される。その
後、変倍処理部72を経由した画像信号は変倍率に合せ
て拡大縮小され、セレクタ64に流れる。セレクタ64
では、画像信号の送り先を、書き込みγ補正ユニット7
1または、画像メモリコントローラ65へ切り替える。
書き込みγ補正ユニット71を経由した画像信号は作像
条件に合わせて書き込みγが補正され、書き込みユニッ
ト57に送られる。画像メモリコントローラ65とセレ
クタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成と
なっている。また、CPU68は、読み取り部50から
入力され、その後書き込みのために出力され、或いは連
結I/F48を介して転送される画像データの画像メモ
リ66への書き込み、読み出しアクセスを制御する画像
メモリコントローラ65、連結I/F48、紙幣判定部
46、読み取り部50、書き込み部57等の動作を制御
するので、その動作条件の設定や、制御動作を行うため
のプログラムやデータを格納するROM69、RAM7
0をCPU68の制御下に設ける。原稿画像で画像メモ
リコントローラー65へ送られた画像は、画像メモリコ
ントローラ内にある画像圧縮装置によって画像データを
圧縮した後、画像メモリ66に送られる。ここで、画像
圧縮をする理由は、最大画像サイズ分の256階調のデ
ータをそのまま画像メモリ66に書き込む事も可能であ
るが、1枚の原稿画像で画像メモリを大変多く使用す
る。画像圧縮を行う事で、画像限られた画像メモリを有
効に利用できる。また、一度に多くの原稿画像データを
記憶することが出来るため、ソート機能として、貯えら
れた原稿画像イメージデータをページ順に出力する事が
できる。この場合画像を出力する際に画像メモリ66の
データをメモリコントローラ65内の伸長装置で順次伸
長しながら出力を行う。このような機能は一般に「電子
ソート」と呼ばれている。
【0017】連結I/F48は画像情報の送受信のた
め、メモリコントローラ65のデータバスに接続され、
データの入出力が可能な構成になっている。画像形成装
置間のデータ転送速度に応じて、画像情報は画像メモリ
66を介して転送される。すなわち、画像出力時にはメ
モリコントローラ65から画像メモリ66に画像データ
を格納した後、画像形成装置間のデータ転送速度に応じ
て順次画像メモリ66からデータを読み出して、連結I
/F48にデータを転送する。画像入力時には連結I/
F48より転送される画像データを画像メモリ66に格
納した後、画像メモリ66からメモリコントローラ65
を介して装置内部で画像データに書き込みγ補正等の作
像データ生成段階の処理を行う。上述の構成により、画
像形成装置の機能の制約を受けることなく連結動作の実
現が可能となる。また、画像メモリ66を利用したコピ
ー機能として、複数枚の原稿画像を、画像メモリ66の
転写紙一枚分のエリアを分割したエリアに順次読み込む
ことも可能となる。例えば4枚の原稿画像を、画像メモ
リの転写紙一枚分の4等分されたエリアに順次書き込む
ことで、4枚の原稿が一枚の転写紙イメージに合成され
集約されたコピー出力を得ることが可能となる。このよ
うな機能は一般に「集約コピー」と呼ばれている。さら
に、画像メモリ66の画像はCPU68からアクセス可
能な構成となっている。このため画像メモリ66の内容
を加工することが可能であり、例えば画像の間引き処
理、画像の切り出し処理等が行える。加工には、メモリ
コントローラー65のレジスタにデータを書き込む事で
画像メモリの処理を行う事ができる。加工された画像は
再度画像メモリに保持される。また、画像メモリ66の
内容をCPU68が読みだし、I/Oポート67を経
て、画像データ73として操作部30に転送することが
可能な構成となっている。一般に、操作部30の画面表
示解像度は低い為、画像メモリ66の原画像は画像間引
きが行われ操作部30に送られる。画像メモリ66は、
多くの画像データを収納するためハードディスクが用い
られることもある。ハードディスクを用いる事により、
外部電源が不用で永久的に画像を保持できる特徴もあ
る。複数の定型の原稿(フォーマット原稿)をスキャナ
で読み込み保持するためには、このハードディスクが用
いられのが一般的である。
【0018】ここで、図6を参照して、セレクタ64に
おいて操作される1ページ分の画像信号のタイミングに
ついて説明する。図6において、/FGATEは、フレ
ームゲート信号であり、1ページの画像データの副走査
方向の有効期間を表している。/LSYNCは、1ライ
ン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった
後の所定クロックで、画像信号が有効となる。/LGA
TEはラインゲート信号であり、主走査方向の画像信号
が有効であることを示す信号である。これらの信号は、
画素クロック(画素同期信号)VCLKに同期してお
り、VCLKの1周期に対し1画素8ビット(256階
調)のデータが送られてくる。本実施形態では、画像デ
ータは255に近いほど白画像になるようなデータ表現
をとる。
【0019】次に、上記したデジタル複写機の動作につ
いて概略説明する。図8は、本実施形態のデジタル複写
機におけるメインの動作フローを例示する。図示のフロ
ーを参照すると、電源投入時には、まず初期化処理を行
う(S01)。初期化処理の主な内容は、各種フラグの
リセット、各種カウンターのクリア、画像メモリのクリ
ア、画像形成モード(変倍、分割など)のリセット等を
行うことにより、初期状態をとるようにする。初期化終
了後、操作部30でユーザー(オペレータ)の操作によ
るキー入力又は、画像形成エンジンで起きるイベント
(何等かの変化要因)の発生待ちとなる(S02)。こ
の状態で、ユーザーが何等かのキー操作を行ったときに
は、操作部30よりキー入力イベントとして通知され
る。同様に、何等かの画像形成エンジンの変化、例えば
ADF1に原稿をセットすると原稿セット検知器7の信
号の変化がエンジン・イベントとして通知される。イベ
ントの通知により、キー又はエンジン、何れかのイベン
トの発生を認識すると(S02-YES)、次に発生したイ
ベントがキー入力なのか、エンジンなのかイベントの種
類を判定する(S03)。判定の結果、エンジンの場合
は、エンジン・イベント処理(S04)が、キー入力の
場合は、キー入力イベント処理(S05)が呼び出さ
れ、その後、再びステップS02のイベントの発生待ち
となる。
【0020】ここで、連結動作モードの設定に関係する
図8のキー入力イベント処理(S05)について、図9
を参照して詳細に説明する。このフローでは、先ず、プ
リントスタートキーのキー押下イベントをチェックする
(S11)。プリントスタートキーであれば、コピー処
理を実行する(S18)。次に、テンキーのキー入力が
あったか否かをチェックし(S12)、キーイベントが
テンキーであれば、テンキー処理を行う(S19)。次
に、クリアストップキーの押下イベントをチェックし
(S13)、クリアストップキーのイベントであれば、
クリアストップ処理を実行する(S20)。次に、両面
設定キーイベントの判断を行い(S14)、両面機能が
選択あるいは選択状態から解除された時に、両面設定処
理を実行する(S21)。次に、フォーマット原稿設定
キーイベントの判断を行い(S15)、フォーマット原
稿機能が選択あるいは選択状態から解除された時に、フ
ォーマット原稿設定処理を実行する(S22)。次に、
連結設定キーの押下イベントをチェックし(S16)、
連結設定キーのイベントであれば、連結動作モードの設
定処理(後記に詳述)を実行する(S23)。次に、ス
テップS11〜16まで以外のキーイベントがあったか
否かを判断し(S17)、キーイベントがあった場合に
は、その他のキー処理を実行する(S24)。上記した
各々のキーイベント処理を実行した後、処理を終了す
る。
【0021】次に、連結動作を行うデジタル複写機及び
該複写機を連結I/Fで接続したシステムについてさら
に詳細に説明する。図10は、上記したデジタル複写機
を連結したシステムの一例を示すものである。同図に示
す機械A〜Eは、それぞれスキャナーユニット80A〜
80Eと作像装置(プリンタユニット)90A〜90E
からなり、簡略化された形式で表しているが、上記した
デジタル複写機1を構成するもので、連結I/F48を
介して接続している。本発明は、上記のように構成され
る連結システムにおいて、連結モードの動作を行い、マ
スター機(ここでは“機械A”とする)から転送されて
くるデータをもとにスレーブ機(ここでは“機械B〜
E”とする)で画像出力を行う場合にも、偽造防止機能
が有効に働くようにするための手段を備えたものであ
る。 このために本発明では、連結モードが設定されて
原稿画像の読み取りを行う機械A(マスター機)のスキ
ャナーユニット80Aで読み取った原稿画像データを機
械B〜Eに転送する前に、機械A側で読み取り原稿画像
中に偽造防止対象画像としての紙幣画像が存在するか否
かをチェックする。そのチェック結果により、連結動作
モード下においても偽造防止機能が有効に働くようよう
にするための制御動作やデータ処理を行うようにする。
【0022】ここで、マスター機側に設ける、読み取り
原稿画像中に偽造防止対象画像(例えば紙幣画像)が存
在するか否かをチェックするための手段について、説明
する。このチェック手段は、本実施形態の複写機におい
て紙幣判定部46(図4,参照)として装備するもので
ある。紙幣判定部46は、スキャナユニット50で原稿
読み取りを行い、読み取り画像に対して施される上記し
た一連の変換・補正等の処理を経て画像メモリ66に保
存される原稿画像データに対して、その画像データ中に
紙幣画像が含まれているかを調べ、その有無を判定する
手段を備える。紙幣画像の有無を判定するための手段と
して、様々な公知の手段を用いることが可能であるが、
中でもパターン認識手法による画像認識手段を用いた実
施形態が有効である。紙幣の画像認識の手法としては、
認識対象の原稿画像のR,G,Bの画像データを基に原
稿画像の特徴量を抽出し、予め用意してある標準紙幣が
持つ特徴量と比較して、両者間の近似度により認識対象
と紙幣画像の一致を認識するという、画像認識において
基本的な手法を用いる。また、この手法による紙幣画像
の認識を実施化する手段としては、CPUによる情報処
理ユニットに、上記した画像認識手法を実行するプログ
ラムを搭載することにより実現できる。このようにして
構成する紙幣判定部46により、読み取り原稿画像中に
紙幣画像が存在するか否かを判定し、紙幣画像が存在す
るときには、その結果をメインコントローラ20及びI
PU49へ通知する。この通知を受けて、メインコント
ローラ20及びIPU49では、紙幣の偽造防止機能を
実現するための制御動作を行う。
【0023】次に、連結動作モード下において働く偽造
防止機能に係わる実施形態を示す。以下に「実施形態
1」〜「実施形態4」として例示する実施形態は、読み
取り原稿画像中に紙幣画像が存在するときに、偽造防止
のために行う制御動作をそれぞれ異にした実施形態を示
すものである。なお、以下の各実施形態では、図10に
例示する連結システムにおいて、機械Aで原稿読み取り
を行い、それを機械A〜Eの5台を連結動作させ、画像
出力を行わせる設定による場合に適応する例を示す。
【0024】「実施形態1」本実施形態は、読み取り原
稿画像中に紙幣画像があると判定された場合に、その時
点で即座に、原稿画像読み取り手段の動作を中止させ、
即ちマスター機側で読み取り動作を止めることにより、
作像処理以前の段階で未然に画像出力を行わないように
して、偽造の防止を図るものである。図11は、本実施
形態の連結動作モード時のコピー動作のフローチャート
を示す。本フローチャートは、本実施形態の連結動作が
可能な機械によるコピー処理を実行するフローの一例を
示すものである。このフローはコピーのモード設定画面
において設けられた「連結」キーの操作により、この動
作モードが設定されている場合に実行する。図11を参
照して、本実施形態のコピー動作のフローを説明する
と、プリントキー34が押下され、動作がスタートする
と、先ず原稿台2に置いた原稿をスキャナーユニット5
0により読み取り、読み取った原稿画像に対して一連の
変換・補正等の処理が施された後、処理された原稿画像
情報は画像メモリ66に保存される。この原稿画像情報
に対して、紙幣判定部90によりその画像データ中に紙
幣の画像認識ができるか、即ち紙幣画像が存在するか否
かが判定される(S31)。次いで、原稿画像情報中に
紙幣画像が存在する場合に、偽造を防止するための手順
を行うので、紙幣画像存否の判定結果がチェックされる
(S32)。
【0025】チェックの結果、紙幣画像が無い場合(S
32-OK)、通常処理により連結モードの処理を行うた
めに次のステップに移行される。本フローの設定は、自
機での印刷(作像)処理と連結したスレーブ機への転送
処理を行うので、メインコントローラ20を経由して原
稿画像情報を各々の転送先である書き込みユニット5
7、連結I/F48へ転送する(S33)。次いで、転
送された画像情報により書き込みユニット57では印刷
(作像)処理が開始され、連結I/F48へ転送された
画像情報はスレーブ機へとネットワーク経由でさらにデ
ータ転送される(S34)。印刷処理が進行し、処理単
位の画像情報の印刷が終了するときに、次画像の処理を
行うために印刷(作像)動作を停止させ、終了を確認し
(S35)、その後、原稿セット検知器7の検知信号に
より次に処理すべき原稿の有無をチェックする(S3
8)。ここで、原稿がなければ、本フローの処理を終了
する。他方、原稿があれば、その処理を実行するため
に、読み取りステップ(S31)に戻り、再び本フロー
の手順に従った処理を行う。また、紙幣画像存否の判定
結果がチェックされ(S32)、紙幣画像が有るという
結果を得た場合(S32-NG)、紙幣判定部90は、NG
画像が検知されたことを示す情報をメインコントローラ
20及びIPU49へ通知し、スキャナユニット50で
行っている読みとり動作を中止する(S37)。このよ
うにマスター機での原稿読み取りの段階で動作を中止
し、従って、連結動作しているシステム全体を停止させ
ることにより、紙幣の偽造行為を未然に防止することが
可能になる。なお、中止時には、読み取り途中の原稿の
排出、この読み取り原稿情報の廃棄等の中止処理を行
う。又、このとき動作を中止した旨のメッセージを操作
部30からユーザに知らせるようにすると良い。この
後、原稿セット検知器7の検知信号により次に処理すべ
き原稿の有無をチェックし(S38)、原稿がなけれ
ば、本フローの処理を終了する。他方、原稿があれば、
読み取りステップ(S31)に戻り、次原稿に再び本フ
ローの手順に従った処理を行う。
【0026】「実施形態2」本実施形態は、読み取り原
稿画像中に紙幣画像があると判定された場合に、その時
点で、読み取り原稿画像に判定結果を示すデータを付加
し、そのまま動作を継続させ、紙幣画像有りのデータを
付加した読み取り原稿画像の扱いは、印刷出力する各ス
レーブ機毎に指示し、その指示に従って対処することが
でき、必要に応じた偽造防止を図ることを可能にしたも
のである。図12は、本実施形態の連結動作モード時の
コピー動作のフローチャートを示す。図12を参照し
て、本実施形態のコピー動作のフローを説明すると、コ
ピーのモード設定画面において設けられた「連結」キー
の操作により、この動作モードが設定された後、プリン
トキー34が押下され、動作がスタートすると、先ず原
稿台2に置いた原稿をスキャナーユニット50により読
み取り、読み取った原稿画像に対して一連の変換・補正
等の処理が施された後、処理された原稿画像情報は画像
メモリ66に保存される。この原稿画像情報に対して、
紙幣判定部90によりその画像データ中に紙幣の画像認
識ができるか、即ち紙幣画像が存在するか否かが判定さ
れる(S41)。ここで、原稿画像情報中に紙幣画像が
存在する場合、偽造を防止するための手順を後段で行う
ことができるように、この時に読みとり原稿画像個々に
紙幣判定部90で得られた紙幣判定結果情報をリンクさ
せ、添付する(S42)。この後、本フローでは設定さ
れた連結動作モードに従う動作として、紙幣判定結果情
報を付加した原稿画像情報をメインコントローラ20を
経由して各々の転送先である書き込みユニット57、連
結I/F48へ転送し(S43)、それぞれ自機での印
刷(作像)データ、連結したスレーブ機への出力データ
とする。
【0027】次いで、転送された画像情報により書き込
みユニット57では印刷(作像)処理が開始され、連結
I/F48へ転送された画像情報はスレーブ機へとネッ
トワーク経由でさらにデータ転送される(S44)。こ
のとき、印刷処理に送り込まれてきた印刷データに対
し、前のステップ(S42)で添付された紙幣判定結果
情報がチェックされ(S45)、チェックの結果、紙幣
画像が無い場合(S45-OK)、通常通りに印刷処理を
続ける。処理が進行し、処理単位の画像情報の印刷が終
了するときに、次画像の処理を行うために印刷(作像)
動作を停止させ、終了を確認した(S46)後、原稿セ
ット検知器7の検知信号により次に処理すべき原稿の有
無をチェックする(S48)。ここで、原稿がなけれ
ば、本フローの処理を終了し、原稿があれば、その処理
を実行するために、読み取りステップ(S41)に戻
り、再び本フローの手順に従った処理を行う。印刷デー
タに対し、添付された紙幣判定結果情報がチェックされ
(S45)、紙幣画像が有るという結果を得た場合(S
45-NG)、メインコントローラ20は、印刷(作像)
処理を中止させる(S47)。このようにマスター機で
の作像処理の段階で動作を中止することにより、紙幣の
偽造行為を未然に防止することが可能になる。なお、こ
こでは作像を中止したが、偽造行為を防止するための他
の方法、例えば、該当領域の作像を行わないようにする
といった適当な防止処理を行うことが可能な場合には、
印刷処理を中止しないやり方でも良い。中止時、或いは
作像処理変更時に、その旨のメッセージを操作部30か
らユーザに知らせるようにすると良い。上記で、読みと
り原稿画像個々に添付された紙幣判定結果情報によるマ
スター機での動作を説明したが、連結動作モードにより
転送データを受け取るスレーブ機においても、マスター
機と同様に、添付された紙幣判定結果情報を用いて、偽
造防止処理に適応した動作を行うようにする。図12の
フローでは、この後、原稿セット検知器7の検知信号に
より次に処理すべき原稿の有無をチェックし(S4
8)、原稿がなければ、本フローの処理を終了し、原稿
があれば、読み取りステップ(S41)に戻り、次原稿
に再び本フローの手順に従った処理を行う。
【0028】「実施形態3」本実施形態は、読み取り原
稿画像中に紙幣画像があると判定された場合に、連結し
たスレーブ機への読み取り原稿画像情報の転送を行わな
いようにすることにより、スレーブ機への転送前の段階
で未然に画像出力を行わないようにして、偽造の防止を
図るものである。図13は、本実施形態の連結動作モー
ド時のコピー動作のフローチャートを示す。本フローチ
ャートは、原稿画像情報中に紙幣画像が存在する場合
に、偽造を防止するために行う処理を、上記した「実施
形態1」とは異なる処理としているが、それ以外は、基
本的に同様の動作を行う。即ち、本実施形態のフローに
おけるステップS51〜55,S58は、「実施形態
1」におけるステップS31〜35,S38に相当し、
紙幣画像が存在しない場合の通常の印刷処理、連結動作
モードの転送処理を行う。従って、このステップについ
ては、上述の説明を参照することとし、ここでは記載を
省略する。本実施形態を特徴付ける偽造防止手順を図1
3に基づいて、説明すると、読み取り原稿画像中の紙幣
画像の存否を紙幣判定部90により判定し、原稿画像情
報中に紙幣画像が存在するという結果を得た場合(S5
2-NG)、偽造を防止するため、次の手順を行う。紙幣
判定部90は、NG画像が検知されたことを示す情報をメ
インコントローラ20及びIPU49へ通知する(S5
6)。この通知を受け取ったメインコントローラ20及
びIPU49は、紙幣画像が存在しない通常の読み取り
原稿画像情報に対する処理では、紙幣判定部90を経た
読み取り原稿画像データ(画像メモリ66に一時的に格
納されたデータ)を、メインコントローラ20を経由し
て各々の転送先である書き込みユニット57、連結I/
F48へ転送するが、この転送の際、データを空読みし
て、メインコントローラ20へのデータ転送を行わない
ようにする(S57)。このように、印刷処理、連結動
作モードの転送処理の対象となるデータ転送を行わな
い、即ちマスター機及びスレーブ機でデータの印刷が行
われないので、紙幣の偽造行為を未然に防止することが
可能になる。また、スレーブ機へのデータ転送を行わな
いので、不要なデータの転送が発生しない。なお、空デ
ータ転送時には、その旨のメッセージを操作部30から
ユーザに知らせるようにすると良い。この後、原稿毎に
この偽造防止処理を行うので、原稿セット検知器7の検
知信号により次に処理すべき原稿の有無をチェックし
(S58)、原稿がなければ、本フローの処理を終了す
る。他方、原稿があれば、読み取りステップ(S51)
に戻り、次原稿に再び本フローの手順に従った処理を行
う。
【0029】「実施形態4」本実施形態は、読み取り原
稿画像中に紙幣画像があると判定された場合に、連結し
たスレーブ機への読み取り原稿画像情報の紙幣画像領域
のデータに対し異常画像処理を行うことによりスレーブ
機への転送を行っても、偽造問題が起きない対処を図る
ことを可能にしたものである。図14は、本実施形態の
連結動作モード時のコピー動作のフローチャートを示
す。本フローチャートは、原稿画像情報中に紙幣画像が
存在する場合に、偽造を防止するために行う処理を、上
記した「実施形態1」とは異なる処理としているが、そ
れ以外は、基本的に同様の動作を行う。即ち、本実施形
態のフローにおけるステップS61〜65,S68は、
「実施形態1」におけるステップS31〜35,S38
に相当し、紙幣画像が存在しない場合の通常の印刷処
理、連結動作モードの転送処理を行う。従って、このス
テップについては、上述の説明を参照することとし、こ
こでは記載を省略する。本実施形態を特徴付ける偽造防
止手順を図14に基づいて、説明すると、読み取り原稿
画像中の紙幣画像の存否を紙幣判定部90により判定
し、原稿画像情報中に紙幣画像が存在するという結果を
得た場合(S62-NG)、偽造を防止するため、次の手
順を行う。紙幣判定部90は、NG画像が検知されたこと
を示す情報をメインコントローラ20及びIPU49へ
通知する(S66)。この通知を受け取ったメインコン
トローラ20及びIPU49は、読み取り原稿画像中の
紙幣画像が存在する領域に対し、異常画像処理を行う。
即ち、読み取り原稿画像を加工し、紙幣画像領域にダミ
ーデータとして異常画像(例えばベタ画像や無意味な画
像といった、異常であることが分かる画像)を用いて、
読み取り原稿画像情報を作り替え、処理対象の画像とす
る。次いで、作り替えたダミーデータを含む画像情報が
転送された書き込みユニット57では、この画像により
印刷(作像)処理が開始され、連結I/F48へ転送さ
れたダミーデータを含む画像情報はスレーブ機へとネッ
トワーク経由でさらにデータ転送される(S67)。マ
スター機では、印刷処理が進行し、処理単位の画像情報
の印刷が終了するときに、次画像の処理を行うために印
刷(作像)動作を停止させ、終了を確認し(S65)、
その後、原稿セット検知器7の検知信号により次に処理
すべき原稿の有無をチェックする(S68)。ここで、
原稿がなければ、本フローの処理を終了する。他方、原
稿があれば、その処理を実行するために、読み取りステ
ップ(S61)に戻り、再び本フローの手順に従った処
理を行う。このように、印刷処理、連結動作モードの転
送処理の対象画像を、画像情報に含まれる紙幣画像領域
に異常画像をダミーデータとして入れた画像データにし
たので、マスター機及びスレーブ機における画像出力に
紙幣画像に変わる異常画像が印刷され、紙幣の偽造行為
を防止するとともに、出力結果により一見して異常が分
かる。この後、原稿毎にこの偽造防止処理を行うので、
原稿セット検知器7の検知信号により次に処理すべき原
稿の有無をチェックし(S68)、原稿がなければ、本
フローの処理を終了する。他方、原稿があれば、読み取
りステップ(S61)に戻り、次原稿に再び本フローの
手順に従った処理を行う。
【0030】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明に対応する効果 自装置(マスター装置)で原稿読み取りを行って得た画
像を通信インターフェースを介して他装置(スレーブ装
置)に転送し、スレーブ装置でも画像出力を可能にす
る、いわゆる連結モードの動作が可能な画像形成装置
(例えば、デジタル複写機、プリンタ、デジタル複合機
等)において、読み取り原稿画像中の偽造防止対象画像
(例えば、紙幣画像)を認識する手段と、この認識手段
により偽造防止対象画像が認識されたときに原稿画像読
み取り手段の動作を中止させる制御手段を備え、紙幣等
の画像を含む原稿に対するマスター装置における原稿読
み取りステップ以降の動作を中止し、これによりスレー
ブ装置側もロックし、連結動作しているシステム全体を
停止させるようにしたので、連結モードの動作下で紙幣
等の偽造を未然に防止することが可能になる。 (2) 請求項2の発明に対応する効果 連結モードの動作が可能な画像形成装置(例えば、デジ
タル複写機、プリンタ、デジタル複合機等)において、
読み取り原稿画像中の偽造防止対象画像(例えば、紙幣
画像)を認識する手段と、この認識手段による認識結果
を表す情報を読み取り原稿画像に付加する手段を備え、
スレーブ装置へ認識結果を表す情報を付加した読み取り
原稿画像を転送するようにしたので、紙幣等の画像が認
識されたことを表す情報を付加した読み取り原稿画像の
扱いを、画像を受け取るスレーブ装置側で指示すること
ができ、スレーブ装置毎に適当な方法を用いて偽造防止
を行うことが可能になる。
【0031】(3) 請求項3の発明に対応する効果 連結モードの動作が可能な画像形成装置(例えば、デジ
タル複写機、プリンタ、デジタル複合機等)において、
読み取り原稿画像中の偽造防止対象画像(例えば、紙幣
画像)を認識する手段と、この認識手段により偽造防止
対象画像(例えば、紙幣画像)が認識されたときにスレ
ーブ装置への画像転送を行わないようにする制御手段を
備えたので、不要なデータの転送を発生させることな
く、連結モードの動作下で紙幣等の偽造を未然に防止す
ることが可能になる。 (4) 請求項4の発明に対応する効果 連結モードの動作が可能な画像形成装置(例えば、デジ
タル複写機、プリンタ、デジタル複合機等)において、
読み取り原稿画像中の偽造防止対象画像(例えば、紙幣
画像)を認識する手段と、この認識手段により偽造防止
対象画像(例えば、紙幣画像)が認識されたときに認識
された画像領域に対し異常画像処理を行いスレーブ装置
への画像転送を行うようにしたので、紙幣等の偽造とい
う問題が起きることなく、要求した連結モードの動作の
実行が可能になる。 (5) 請求項5の発明に対応する効果 上記(1)乃至(4)の効果をネットワーク化した画像
形成システムにおいて実現することができ、さらに、連
結モードの動作を利用することにより、任意に連結動作
をさせたい画像形成装置の組み合わせ自由な連結ネット
ワークサービスが提供され、ジョブ毎に最適なシステム
を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の
全体構成を概略図として示す。
【図2】 図1のデジタル複写機の操作部の1例を示
す。
【図3】 図2の操作部に備えた液晶タッチパネルの表
示の一例を示す。
【図4】 本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の
メインコントローラを中心にした制御システムを示すブ
ロック図である。
【図5】 本発明の実施形態に係わるデジタル複写機の
画像データ処理に関係する制御部をブロック図にて示
す。
【図6】 1ページ分の画像信号に関係するタイミング
信号の関係を説明する図である。
【図7】 コピーのモード設定画面のキー群の一つに
「連結」キーを設けた例を示す。
【図8】 デジタル複写機におけるメイン動作のフロー
を例示する。
【図9】 連結動作モードの設定に関係する図8のキー
入力イベント処理の詳細フローを例示する。
【図10】 デジタル複写機を連結したシステムの一例
を示す。
【図11】 「実施形態1」の連結動作モード時のコピ
ー動作のフローチャートを示す。
【図12】 「実施形態2」の連結動作モード時のコピ
ー動作のフローチャートを示す。
【図13】 「実施形態3」の連結動作モード時のコピ
ー動作のフローチャートを示す。
【図14】 「実施形態4」の連結動作モード時のコピ
ー動作のフローチャートを示す。
【符号の説明】
1…自動原稿送り装置(ADF)、 2…原稿台、6
…コンタクトガラス、 15…感光体、17
…定着ユニット、 20…メインコント
ローラ、27…現像ユニット、 30…
操作部、31…液晶タッチパネル、 34…
プリントキー、46…紙幣判定部、
48…連結I/F、49…IPU(画像処理ユニッ
ト)、 50…読み取りユニット、51…露光ランプ、
54…CCDイメージセンサ、57
…書き込みユニット、 58…レーザ出力ユ
ニット、65…画像メモリコントローラ、 66…
画像メモリ、67…I/Oポート、 6
8… CPU、80A〜80E…スキャナーユニット、
90A〜90E…作像装置(プリンタユニット)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米永 晃太郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号株式会 社リコー内 (72)発明者 中山 陽子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号株式会 社リコー内 Fターム(参考) 5C062 AA05 AB02 AB17 AC07 AC38 AC43 AC58 AE15 5C077 LL14 PP55 PQ12 PQ20 TT06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像読み取り手段と、読み取り原稿
    画像を外部画像形成装置により処理可能なジョブとして
    外部画像形成装置に転送する出力手段を有する、連結モ
    ードによる動作が可能な画像形成装置であって、読み取
    り原稿画像中の偽造防止対象画像を認識する手段と、該
    認識手段により偽造防止対象画像が認識されたときに前
    記原稿画像読み取り手段の動作を中止させる制御手段を
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿画像読み取り手段と、読み取り原稿
    画像を外部画像形成装置により処理可能なジョブとして
    外部画像形成装置に転送する出力手段を有する、連結モ
    ードによる動作が可能な画像形成装置であって、読み取
    り原稿画像中の偽造防止対象画像を認識する手段と、読
    み取り原稿画像に前記認識手段による認識結果を表す情
    報を付加する手段を備え、前記出力手段は、認識結果を
    表す情報を付加した読み取り原稿画像を転送するように
    したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 原稿画像読み取り手段と、読み取り原稿
    画像を外部画像形成装置により処理可能なジョブとして
    外部画像形成装置に転送する出力手段を有する、連結モ
    ードによる動作が可能な画像形成装置であって、読み取
    り原稿画像中の偽造防止対象画像を認識する手段と、該
    認識手段により偽造防止対象画像が認識されたときに前
    記出力手段による画像転送を行わせないようにする制御
    手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 原稿画像読み取り手段と、読み取り原稿
    画像をもとにして外部画像形成装置で処理可能なジョブ
    を作成する手段と、該ジョブを外部画像形成装置に転送
    する出力手段を有する、連結モードによる動作が可能な
    画像形成装置であって、読み取り原稿画像中の偽造防止
    対象画像を認識する手段を備え、前記ジョブ作成手段
    は、前記認識手段により偽造防止対象画像が認識された
    ときに該認識画像の領域に対し異常画像処理を行うよう
    にしたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載された
    画像形成装置を、連結モードにより転送されてくるジョ
    ブを受け入れ、ジョブの処理要求に従い画像を形成する
    手段を有する連結モード対応の画像形成装置に通信イン
    タフェースにより接続したことを特徴とする画像形成シ
    ステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009182969A (ja) * 2009-02-13 2009-08-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像読取装置
JP2009194423A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Ricoh Co Ltd 画像処理装置およびその制御方法およびasic装置

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