JPH1127444A - 原稿読取り装置、及びそれを備えた複写装置、ファクシミリ装置、複合装置 - Google Patents

原稿読取り装置、及びそれを備えた複写装置、ファクシミリ装置、複合装置

Info

Publication number
JPH1127444A
JPH1127444A JP9175801A JP17580197A JPH1127444A JP H1127444 A JPH1127444 A JP H1127444A JP 9175801 A JP9175801 A JP 9175801A JP 17580197 A JP17580197 A JP 17580197A JP H1127444 A JPH1127444 A JP H1127444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
reading
sheet
unit
original
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9175801A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Yokota
理彦 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9175801A priority Critical patent/JPH1127444A/ja
Publication of JPH1127444A publication Critical patent/JPH1127444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の両面を高速で読み取ることが可能な原
稿読取り装置のサイズを小型化できるようにする。 【解決手段】 原稿台ガラス50h上に載置された静止
原稿を読み取る第1の原稿読み取り手段と、移動中のシ
ート原稿Sの一方の面を読み取る第2の原稿読み取り手
段とを設け、前記第1の原稿読み取り手段に、前記静止
原稿の副走査方向に沿って移動可能であるとともに、前
記シート原稿Sの搬送路と対面する所定の位置に移動可
能な光学系を設け、前記移動中のシート原稿Sの他方の
面を読み取るときには、前記光学系の読取り部を前記所
定の位置に移動させることにより、移動中のシート原稿
Sの表面および裏面を同時に読み取ることができるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原稿読取り装置、及
びそれを備えた複写装置、ファクシミリ装置、複合装置
に関し、特に、原稿台固定型平面走査装置とシート原稿
搬送装置とを備えた原稿読取り装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の原稿の両面を読み取る技術として
は、シート原稿を反転させて片面ずつ読み取るようにす
る手法が主に用いられている。また、両面を同時に読む
ことによって読み取り時間を短縮する方法も提案されて
おり、例えば、特開平5−236208号公報では原稿
の裏表両側に光源を設け、読み取った原稿読取り情報を
ミラーにより一つの光電変換素子に導いて電気信号に変
換するようにしており、これは各ライン毎に交互に読み
取って行くようにしている。
【0003】また、特開平6−338988号公報で
は、原稿読取り面の光路を切り替えることで、一つの光
電変換素子を用いて原稿の両面を読み取る装置が提案さ
れている。これは、表面を一度読み取った原稿をスイッ
チバックさせながら、光路上のミラーの位置を切り替え
て原稿の裏面をスキャンするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平5−236
208号公報に記載されている装置では、光路が原稿の
裏表に渡って通過することになるため、読取り光路を原
稿を配置している範囲外に設ける必要があり、装置サイ
ズを全体的に大きくせざるをえない問題があった。
【0005】また、特開平6−338988号公報に記
載されている装置では、原稿をスイッチバックさせて裏
表それぞれをスキャンするようにしているため、原稿の
両面を同時に読み取ることはできず、読取り速度を向上
させにくい問題があった。
【0006】また、従来の装置では読み取り手段が2つ
有るにもかかわらず各々を独立させて動作させることが
できず、例えば複写のための読取り動作をしながら別の
原稿をファクシミリ送信するための読取り動作を行うよ
うな複合動作ができない問題があった。
【0007】本発明は前述の問題点にかんがみ、原稿の
両面を高速で読み取ることが可能な原稿読取り装置のサ
イズを小型化することを第1の目的とする。
【0008】また、原稿の両面を高速で読み取ることが
可能な原稿読取り装置の読取り速度を向上させることを
第2の目的とする。
【0009】また、2つの原稿読み取り手段を各々独立
させて動作させることができるようにすることを第3の
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の原稿読取り装置
は、原稿台ガラス上に載置された静止原稿を読み取る第
1の原稿読み取り手段と、移動中のシート原稿を読み取
る第2の原稿読み取り手段と、前記静止原稿を押さえる
ための原稿押圧板と、前記シート原稿を積載するための
原稿積載台と、読み取られた後で排出されるシート原稿
を受け入れるための原稿排紙トレイとを具備し、前記原
稿台ガラスの上部に前記原稿押圧板を設けるとともに、
前記原稿押圧板の開閉の妨げとならない位置に、かつ前
記原稿押圧板とは独立して、前記原稿積載台及び前記原
稿排紙トレイを設けたことを特徴としている。
【0011】また、本発明の原稿読取り装置の他の特徴
とするところは、前記原稿押圧板の開閉領域の外側に前
記シート原稿を積載しておくための原稿積載台と、読み
取られた後で排出されるシート原稿を受け入れるための
原稿排紙トレイとを設けたことを特徴としている。
【0012】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、前記第1の原稿読み取り手段を構
成する光学系は焦点深度の深い縮小光学系であることを
特徴としている。
【0013】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、前記第1の原稿読み取り手段は、
前記静止原稿の副走査方向に沿って移動可能に構成さ
れ、前記移動中のシート原稿の他方の面を読み取るとき
には、前記シート原稿の搬送路と対面する所定の位置に
移動可能な光学系を有することを特徴としている。
【0014】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、前記光学系を前記シート原稿の搬
送路と対面する所定の位置に移動させて、前記シート原
稿の他方の面を前記第1の原稿読み取り手段により読み
取るように制御する読取り制御手段を具備することを特
徴としている。
【0015】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、原稿台ガラス上に載置された静止
原稿を読み取る第1の原稿読み取り手段と、原稿積載台
上に積載されたシート原稿を搬送し、搬送しているシー
ト原稿をUターンさせる原稿パスを有する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送されるシート原稿の一方の面
を読み取る第2の原稿読み取り手段と、前記搬送手段に
よって搬送されるシート原稿の他方の面を読み取り可能
な位置に形成された開口部とを具備し、前記開口部の下
方に前記第1の原稿読み取り手段の原稿読み取り部を構
成する光学系を移動させることにより、前記搬送手段に
よって搬送されるシート原稿の他方の面を読み取るよう
にしたことを特徴としている。
【0016】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、第1の原稿読み取り手段と第2の
原稿読み取り手段とを有する原稿読取り装置において、
前記第1および第2の原稿読み取り手段を独立に動作さ
せることを可能とし、前記第1の原稿読み取り手段また
は第2の原稿読み取り手段の何方か一方が先に読み取り
動作を行っているときに、他方の原稿読み取り手段が後
から動作したときには、後から動作した原稿読み取り手
段によって読み取られた原稿読み取り情報を画像メモリ
に記憶するように制御する読取り制御手段を具備するこ
とを特徴としている。
【0017】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、前記第1の原稿読み取り手段は原
稿台ガラス上に載置された静止原稿を読み取り、前記第
2の原稿読み取り手段は移動中のシート原稿を読み取る
ことを特徴としている。
【0018】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、複数の原稿読み取り手段を有し、
複写機能を有する装置に配設された原稿読取り装置にお
いて、先に動作している原稿読み取り手段に対して、後
から動作させる原稿読み取り手段を優先して動作させる
優先動作手段と、先に動作している原稿読み取り手段が
画像メモリを介さない複写動作のための読み取り動作の
ときには、後から動作させる原稿読み取り手段を優先さ
せることが、前記画像メモリを介さない複写動作のモー
ドにおいて選ばれたときは、前記先に動作している原稿
読み取り手段が読み取っているページが終了したときに
出力動作を停止させ、次のページからは前記画像メモリ
に蓄積するようにするとともに、後から動作させる原稿
読み取り手段の複写動作を優先させる読取り制御手段を
具備することを特徴としている。
【0019】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、前記読取り制御手段は、先に動作
している原稿読み取り手段がメモリ蓄積動作を行ってい
るときに、後から動作させる原稿読み取り手段を優先さ
せて読み取り動作させた場合には、後から動作させた原
稿読み取り手段が複写動作のための読取りを行う場合に
は、先に動作していた原稿読み取り手段の読取り動作を
そのまま続け、後から動作させた原稿読み取り手段が先
に動作していた原稿読み取り手段と同じメモリ蓄積動作
を行う場合には、先に動作していた原稿読み取り手段に
よるメモリ蓄積動作をページ間で停止させた後で保留さ
せ、後から動作させた原稿読み取り手段のメモリ蓄積動
作を優先させることを特徴としている。
【0020】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、原稿上の画像を読み取るための第
1の読み取り手段と、前記原稿上の画像を読み取るため
の第1の読み取り手段とは異なる第2の読み取り手段
と、前記第1の読み取り手段及び前記第2の読み取り手
段のなかで、先に動作している読み取り手段に対して、
後から動作させる読み取り手段を優先して動作させる優
先動作手段とを備えたことを特徴としている。
【0021】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、原稿上の画像を読み取るための第
1の読み取り手段と、前記原稿上の画像を読み取るため
の第1の読み取り手段とは異なる第2の読み取り手段
と、前記第1および第2の読み取り手段により同じ原稿
の両面を読取るように制御するモードと、前記第1およ
び第2の読み取り手段により別々の原稿を同時に読取る
ように制御するモードとを切り換えるモード切り換え手
段とを有することを特徴としている。
【0022】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、前記第1の読み取り手段は原稿を
移動させないで画像読取りを行い、前記第2の読み取り
手段は前記原稿を移動させながら画像読取りを行うこと
を特徴としている。
【0023】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、前記第1の読み取り手段によって
読み取った画像と前記第2の読み取り手段によって読み
取った画像とを合成する画像合成手段を具備することを
特徴としている。
【0024】また、本発明の原稿読取り装置のその他の
特徴とするところは、前記画像合成手段は、解像度、濃
度、階調及び倍率の少なくとも1つが異なる複数の原稿
画像を合成可能であることを特徴としている。
【0025】また、本発明の複写装置は、前記原稿読取
り装置を備えたことを特徴としている。
【0026】また、本発明のファクシミリ装置は、前記
原稿読取り装置を備えたことを特徴としている。
【0027】また、本発明の複写機能及びファクシミリ
機能を有する複合装置は、前記原稿読取り装置を備えた
ことを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明の原稿読取り装置、及びそれ
を備えた複写装置、ファクシミリ装置、複合装置の構成
を説明するための断面図を図1に示し、外観を説明する
ための斜視図を図2に示す。
【0029】本実施形態においては、光源とミラーを移
動させて副走査を行う縮小光学系の読取り部(第1の読
取り手段を構成するブックスキャナ部)50の上面に原
稿台ガラス50hを設けている。また、その上方に、装
置奥側に回転基準を持って開閉自在に取り付けて原稿圧
板部60を設け、この原稿圧板部60の一側(図1にお
ける左側)に原稿分離機構を備えたシート原稿搬送部7
0を設けている。
【0030】シート原稿搬送部70は、原稿給紙側から
順に設けられた原稿積載台75、予備搬送部81、分離
部80、原稿搬送部71、Uターンパス70a、搬送路
の下面に形成された開口部(スリット)A2、搬送路の
上面に形成された原稿表面読取り部A3、搬送路の上側
に設けられた密着型イメージセンサ90(第2の読取り
手段を構成する)、および最下流に配設された原稿排紙
部72等によって構成されている。
【0031】開口部A2は、光学的に見て開口されてい
るものであり、本実施形態においてはガラスや透明樹脂
によって塞がれており、原稿がこの開口部A2に引っ掛
からないようにしている。そして、この開口部A2の下
方には、ブックスキャナ部50の光学系を構成する第1
のミラー50aが入り込む空間が設けられている。ま
た、ブックスキャナ部50の光源50gが、前記開口部
A2を通して原稿を照射するように成されており、前記
ブックスキャナ部50の光源50gによって照射された
原稿面を、前記空間に入り込んだ第1のミラー50aに
映し出すようにしている。
【0032】また、原稿表面読取り部A3の下方には、
読み取り白基準を備えたマイラ部材91が設けられてお
り、前記マイラ部材91によって通過する原稿を密着型
イメージセンサ90に対して付勢するようにしている。
なお、これらの開口部A2と原稿表面読取り部A3は、
互いに副走査方向にずれた位置に形成されている。
【0033】本装置は原稿台ガラス50h上に原稿を配
置して光学系を移動させることにより走査を行う、所謂
「ブックスキャナ部」と、原稿台ガラス50hの上方に
シート分離機構を備えた原稿搬送装置を有するシートス
キャナ部100とが設けられていて、従来の複写機にみ
られるような、原稿を所定の位置に搬送して静止させて
から走査するのではなく、原稿を搬送させながら読み取
る(流し読み)ようにしている。
【0034】ブックスキャナ部50には、原稿台ガラス
50h上に静止されている原稿を走査する走査機構と、
前記走査機構を介して入力される原稿像を光電変換する
CCDセンサ50eとが設けられている。すなわち、原
稿台ガラス50h上に載置された原稿は、第1のミラー
50aとともに移動する光源50g、および前記光源5
0gの光を反射する反射板50fによって照射され、原
稿面が所定の明度になるよう成されている。
【0035】そして、前記第1のミラー50aに映した
原稿像を第2のミラー50b、第3のミラー50c等に
反射させてレンズ群50dに入射し、前記レンズ群50
dを介してCCDセンサ50eに与えて光電変換する。
次いで、前記CCDセンサ50eによって光電変換され
た電気信号を画像処理部(図示せず)へ送りだすように
している。
【0036】第1のミラー50aは、静止原稿を読むと
きは第1の読取り点B1から第2の読取り点B2迄の範
囲を移動する。また、原稿積載台75に積載されたシー
ト原稿Sの裏面を読み取る場合には、開口部A2の下側
に移動して停止し、シート搬送部70の原稿搬送路70
aを通過するシート原稿Sの像を開口部A2を介して読
み取るように成されている。
【0037】ところで、前記第1のミラー50aがシー
ト原稿Sを読み取る位置(高さ)は、原稿台ガラス50
h上でブック原稿を読み取る高さより高いため、第2の
ミラー50bおよび第3のミラー50cを移動させる
か、もしくはCCDセンサ50eとレンズ群50dを移
動させて、シート原稿読取り位置とブック原稿読み取り
位置の相違に基づく焦点位置の違いを補正するようにし
ている。
【0038】分離部80は、積載されたシート原稿Sの
束の中から、下から一枚ずつシート原稿Sを分離する。
そして、分離されたシート原稿Sは、原稿搬送路70a
を通して、下流に設けられている開口部A2および原稿
表面読取り部A3に搬送される。本実施形態において
は、バネ80aにより原稿方向に付勢された分離パッド
82aと、シート原稿Sの下面に接して1枚ずつ分離す
る分離ローラー82bとを設け、これらで協動してシー
ト原稿Sを1枚ずつ分離するようにしている。
【0039】1枚に分離されたシート原稿Sは、搬送ロ
ーラ71aによってグリップされて一定の速度で開口部
A2及び原稿表面読取り部A3に送られる。そして、送
られる間に、シート原稿Sの一方の面(この場合は上
面)が原稿表面読取り部A3において密着型イメージセ
ンサ90によって読み取られる。
【0040】また、その他方の面(この場合は下面)
が、開口部A2の真下に移動している第1のミラー50
aに写され、その原稿像(鏡像)が第2のミラー50
b、第3のミラー50c等を介してCCDセンサ50e
に入射され、CCDセンサ50eによって光電変換され
る。そして、読取りの終わったシート原稿Sは排紙ロー
ラ72aによって排紙トレイ73上に排紙される。
【0041】記録紙排紙部101は、記録部102に隣
接(この場合は、図1における左側)して設けられてい
る。また、この記録紙排紙部101を構成するカバー
は、トナー一体型カートリッジ103を納めている部分
のカバー102aにもなっており、このカートリッジカ
バー102aを開けることにより、定着器102bと定
着ローラ102cとの圧着力が解除されるとともに、転
写ローラ102dと感光ドラム102eとの圧着力も解
除されて記録紙のジャム解除とカートリッジの取り出し
ができるようになる。なお、カートリッジ103は、操
作性を考慮して左方斜め上に引き出すことができるよう
になっている。
【0042】次いで、104は、画像生成のためのレー
ザー光学ユニットである。また、105はカセット記録
紙給紙部、106はマルチトレイ給紙部で、マルチトレ
イ106aを図1中の左側方向に開くことにより、操作
しやすい位置で記録紙カセット以外の任意の記録紙を挿
入することができるようになる。符号107で示す記録
紙カセットは、1段から4段まで任意の段数を接続する
ことができる。
【0043】図4は、本装置全体の制御系ブロック図を
示している。CPU301を中心に、外部インターフェ
ース309を設け、大容量固定磁気ディスク310やR
S232C、シリアルインターフェースを接続すること
ができる。これにより、本装置はコンピュータの周辺機
器として接続することが可能となり、イメージスキャナ
やローカルプリンタ、あるいはネットワークプリンタと
しても利用することもできるものである。
【0044】内部のインターフェース300は、操作部
302、表示部303、読取り部304、記録部30
5、通信制御部306がある。読取り部304は、固定
読取り部304aおよび移動固定読取り部304bによ
って構成され、前記固定読取り部304aにシートスキ
ャナ制御部323とブックスキャナ制御部324を有し
ている。
【0045】340は画像合成手段に相当する画像合成
部で、この画像合成部340はブックスキャナ部50で
読み取られた画像と、密着型イメージセンサ90で読み
取られた画像とを選択して合成する。このような合成を
行うために、本実施形態の装置は、前記移動原稿(シー
ト原稿S)の画像情報と前記静止原稿(ブック原稿)の
画像情報をページ毎に選択する選択手段(CPU301
により構成される)を具備している。なお、図4におい
て、311はMPU、312はROM、313はRAM
である。
【0046】《本装置の動作》本装置は、ファクシミリ
送信モードとコピーモードとを備えている。 「モード選択」利用者が操作部110を操作して、ファ
クシミリ送信モードかコピーモードかを選択する信号を
入力すると、ディスプレイ110aにはその入力される
内容に応じた各種状態が表示される。
【0047】例えば、ファクシミリ送信モードが選択さ
れたときには「読取り解像度」、「送信予約状況」、
「FAX番号宛て先」、「G3/G4の選択表示」など
の項目が表示される。そして、このときはコピーモード
で動作するときに必要な状況表示、例えば、「コピー倍
率」、「コピー枚数」、「ソート指示状況」などの表示
は消灯させられる。
【0048】逆に、コピーモードが選択されているとき
には、ファクシミリ関係の状況表示を消灯することで、
それぞれのモードに関係ない情報は表示しないようにし
て、利用者の混乱を防止して使い易さを向上させてい
る。
【0049】また、現在の装置の動作状態がファクシミ
リ送信モードなのかコピーモードなのか、一目でわかる
ように色違いのLEDを点灯させたり、ディスプレイの
表示方法を全く変えてしまうなどして使い勝手を向上さ
せることも可能である。ファクシミリ送信モードかコピ
ーモードか、何れかのモードが選択された後、原稿の読
取りモードに入る。
【0050】「ファクシミリ送信モード」:シートスキ
ャナ部を利用する場合 利用者は複数枚のシート原稿Sを、その送信面を上向き
にして原稿積載台75上に積載する。さらに、利用者は
シート原稿Sの両側のばらつきをなくすために、スライ
ダ61でシート原稿Sの両側を規制するようにしてい
る。この時、原稿有無センサ62がシート原稿Sの存在
を検知する。本体システム側は、シート原稿Sが待機状
態である旨を操作部110上の表示部110aに表示
し、キー入力待ちの状態になる。
【0051】シート原稿Sの存在が原稿有無検知センサ
62によって検知され、所定の時間が経過したとき、も
しくは、利用者からの動作指示のキー入力がなされる
と、本体システムは密着型イメージセンサ90に対向し
て接する白地91をプリスキヤンする。
【0052】そして、利用者がファクシミリ送信先を操
作部110から指定し、スタートキー110bが押下さ
れると原稿分離部80が動作を始める。これにより、シ
ート原稿Sは、分離ローラ82bと分離パッド82aと
により最下部の1枚が繰り出されて下流側へ搬送され
る。分離ローラ82bから繰り出されたシート原稿S
は、すぐ下流の搬送ローラ71aにグリップされてさら
に下流へ搬送される。
【0053】排紙ローラ71aを通過した後のシート原
稿Sは、DES74(Document Edge S
ensor)によってその先端が検出され、所定のステ
ップ数だけ下流側に搬送され、密着型イメージセンサ9
0の原稿表面読取り部A3に到達する。
【0054】ファクシミリの読取り解像度には標準モー
ド(3.851ine/mm、もしくは100dp
i)、ファインモード(7.71ine/mm、もしく
は200dpi)、スーパーファインモード(15.4
1ine/mm、もしくは400dpi)の3段階あ
り、利用者はこれらのモードを操作部110から自由に
選択することができる。
【0055】密着型イメージセンサ90もしくはCCD
50eは、ただ一つの蓄積時間を持っているものを採用
した場合、それぞれの解像度で読取りをするために搬送
スピードを変えて副走査を行うようにする。
【0056】標準モード、ファインモード、スーパーフ
ァインモードでそれぞれ1/2ずつ速度を変えて読み取
る。また、駆動系は、原稿先端がDES74で検出され
るまでは一定速度で搬送し、先端検出後から各々の解像
度に応じて搬送速度を変えて読取りを行う。
【0057】読み取られた原稿画像は、先にプリスキャ
ンされた白地91に基づいて決定された2値化スライス
レベルに従って2値化されるとともに、符号化圧縮を施
されて順次ファクシミリ送信されるか、もしくは、メモ
リに蓄積された後ファクシミリ送信される。
【0058】また、2枚目以降のシート原稿Sは、1枚
目のシート原稿Sの後端が分離パッド82を通過した直
後から分離動作に入って分離され、原稿読取り部へ順次
搬送されて読み取られる。
【0059】「コピーモード」:シートスキャナ部を利
用する場合 コピーモードとファクシミリ送信モードとにおける動作
の違いは「原稿搬送速度の違い」と「記録部との同期が
あること」である。
【0060】ところで、システム側に大量の画像メモリ
が用意されているか、もしくは、画像解像度が低くて読
取りデータ量が少ない場合には、画像情報を一旦メモり
に読み込んで記録することもできる。しかし、このよう
にすると、画像メモリのコストが大きいという不都合
や、ファーストコピースピード(コピーキーが押下され
てから排出されるまでの時間)が長くなったりするとい
う不都合もある。
【0061】このため、本実施形態ではファクシミリ装
置のダイレクト送信と同様に、画像情報を読みながら画
像メモリを介さずにプリンタ部へ画像データを転送して
記録するという、ダイレクトコピーモードを設け、コス
トダウンを図っている。
【0062】このダイレクトコピーモードの場合には、
次に述べるように、記録紙の送り状態を監視しながら読
取り原稿の送りを制御する必要が生じる。そこで、利用
者によってコピー動作が指示された後、原稿をDES7
4の位置までフィードし、図示しないシートスキヤナモ
ータを停止して原稿を待機させるようにしている。
【0063】また、電子写真方式を利用した記録技術で
は、通常、定着部の保温もしくはウォームアツプが必要
なので、保温による大量の電力消費や、ウオームアップ
によるコピー時間の遅延などの不都合をもたらすことが
多い。このような不都合を解消するために、本実施形態
の装置では定着部にオンデマンド方式の定着器102b
を採用して、保温や長時間のウオームアップを必要とせ
ずに所定の熱量まで瞬時に加熱できるようにして、大量
の電力を消費することなく、コピー時間の遅延が生じな
いようにしている。
【0064】したがって、電子写真の画像形成を小電力
で、かつ短時間で実現することができる。読取り原稿を
フィードしたり定着器の動作準備をしたりする間に、記
録紙は記録紙カセット107もしくはマルチトレイ給紙
部106から給紙され、下流に搬送されて記録紙先端セ
ンサ102fでその先端が検出される。
【0065】この後、記録紙は画像転写部を構成する転
写ローラ102dおよび感光ドラム102eに向かって
搬送される。シート原稿Sが原稿読取り位置に到達して
から順次画像を読み取って記録部に記録信号を出し、半
導体レーザー104がトナー一体型カートリッジ103
の感光ドラム102eに画像を形成するとともに、転写
ローラ102dにより記録紙に画像を転写して行く。画
像が転写された記録紙は、さらに下流に設けられている
定着器102bに送られ、転写されている画像を定着さ
れた後、記録紙排紙トレイ102hに排出される。
【0066】本実施形態の装置は、コピーモードにおい
て原稿を拡大/縮小する変倍機能を持っている。変倍を
行う場合、主走査方向の拡大はビット補完により行い、
縮小はビットの間引きにより行う。一方、副走査方向の
変倍については、搬送ローラ71a以後における副走査
方向の送り速度を変えることにより行っている。
【0067】記録紙の搬送速度、すなわち、プロセス速
度を1としたとき、50%縮小のときにはシートスキャ
ナモータを2倍速で回転させ、200%拡大のときには
半分の速度で回転させることにより、倍率に応じた速度
で副走査を行うようにしている。
【0068】ところで、原稿読取り先端と記録紙先端と
は一致していなければならないので、DES74から読
み取り位置迄に原稿先端を移動させる時間が倍率によっ
て異なる。したがって、原稿先端送りタイミングは、シ
ート原稿Sの先端位置検知位置から読取り部までの距離
と、記録紙の先端検知位置から記録位置までの距離が同
一であると仮定した場合、図示しないシートスキヤナモ
ータの立ち上げパルス速度P1〔pps〕、最終パルス
をP2〔pps〕、この速度で一定で動作させている時
間をT2〔sec〕、加速時間Ta「sec〕、シート
スキャナモータ1stepあたりの原稿搬送量をl〔m
m〕、プロセス速度をVp[mm/sec〕、記録紙先
端検知位置から記録位置までの所要時間をTp、とする
と、Vp・Tp=T1・P1・l+(P1+P2)/2
・Ta+T2・P2・l…(式1)という関係が成り立
つ。
【0069】したがって、シートスキヤナモータの制御
のためのパラメータとして、式1のT1、T2、Ta、
P1を決めてやれば良い。なお、最終パルスP2[PP
s]は、P2・1・変倍率(%)/100=Vp…(式
2)の関係式として表される。
【0070】「ファクシミリモード」:ブックスキャナ
部を利用する場合 原稿圧板部60を開け、読取り面が下になるようにして
1枚の原稿を原稿台ガラス50h上に載置する。この原
稿台ガラス50hの2辺には二つの原稿サイズ指標16
が設けられており、この指標16を目安にして原稿を所
定の位置に載置することにより所望の領域を走査するこ
とができる。
【0071】操作部110から送信先のダイヤル番号ま
たはワンタッチキー110cによりプリセットされた宛
て先が選択された後、ブックスキャナ部50の縮小光学
系によって原稿の内容が読み取られる。
【0072】そして、1ページ目の読取りが終了する
と、表示部110aには「次の原稿読取りの指示を促す
表示」と、「読取りを終了して画像メモリ上のデータを
送信する指示を促す表示」とを選択するための選択肢が
表示される。そこで、2ページ目以降の原稿がある場合
には、利用者が原稿を交換後、読取り指示のキーを押下
することによって2ページ目の原稿が読み取られる。一
方、読取りを終了して画像メモリ上のデータを送信する
場合には、原稿送信を指示するキーを押下することによ
ってデータが送信される。
【0073】「両面を読み取る場合」本装置は、ファク
シミリ送信、コピーにかかわらず、シート原稿Sの両面
を読み取ることができるように構成されている。すなわ
ち、シート原稿Sの両面を読み取る場合には、原稿の1
ページ目を原稿積載台75上に乗せ、操作部上の両面読
取りキー111aを押下する。これにより、本実施形態
の装置は両面読取りモードに入り、ブックスキャナ部5
0の光学系ユニットが開口部A2の下側に移動する。
【0074】読取り部に搬送されたシート原稿Sは、そ
の裏面が開口部A2の下に移動している第1のミラー5
0aに映し出され、その鏡像が第2のミラー50bおよ
び第3のミラー50cを介してCCD50eに入射され
る。そして、前記CCD50eによって光電変換されて
画像メモリに蓄積される。
【0075】また、密着型イメージセンサ90によって
シート原稿Sの表面が読み取られて画像メモリに蓄積さ
れる。ファクシミリ送信モードの場合は、画像メモリに
蓄積された情報をページ順にソートして通信手段(DS
U:ディジタル・サービス・ユニット、NCU:ネット
ワーク・コントロール・ユニット)331にて転送す
る。
【0076】また、コピーモードの場合には、CCD5
0eで読み取る原稿裏面の情報は、画像メモリ等の記憶
手段を介さずに、同期させたプリンタ部へ直接転送する
ことにより、画像メモリの消費量を節約するとともに、
記録動作の時間短縮を図るようにしている。
【0077】1枚目の記録紙が出力された後、画像メモ
リに格納されていた画像表面の情報をプリンタ部に出力
して記録する。そして、記録が終了した後、次のシート
原稿Sが給紙され、再び画像裏面の情報から記録部に転
送されて記録される。
【0078】「シートスキャナ部とブックスキャナ部を
同時に使うとき」図3のフローチャートに示すように、
本装置では、シートスキャナ部100で原稿読取りを行
っている最中にブックスキャナ部50で別の原稿を読み
取ることが可能である。
【0079】すなわち、同時読み取り動作においては、
まず最初に、ステップS201において、シートスキャ
ナ部100が片面読取りモードで原稿を読み取っている
最中に、操作部上の優先キー111bが押下されたか否
かを判断する。
【0080】この判断の結果、優先キー111bが押下
された場合には、ブックスキャナ部50での読取りが可
能となるので、次に、ステップS202に進み、job
1(先に動作している読み取り)は画像メモリ動作中か
否かを判断する。
【0081】この判断の結果、job1が画像メモリ動
作中ではない場合にはダイレクトコピー中なので、この
場合はステップS203に進んで操作部110から指示
された動作モード(FAX/COPY)で動作する。
【0082】次に、ステップS204において、job
1の読み取りのページが終了したか否かを判断し、終了
した場合にはステップS205に進んでjob1の読み
取り動作をメモリ蓄積に移行する。
【0083】次に、ステップS206に進んで、後から
動作した読み取り(job2)を開始する。そして、ス
テップS207において後からの読み取りが終了した
ら、次に、ステップS208に進んでjob1の後処理
を行う。
【0084】ただし、ファクシミリ送信とメモリコピー
の場合は始めから画像メモリに蓄積されているので、メ
モリ蓄積をページ間で保留し(ステップS209)、優
先キーで優先されたメモリ蓄積動作を行う。
【0085】シートスキャナ部100で読み取った画像
が画像メモリに蓄積されているとき、ブックスキャナ部
50で読み取られた画像情報は、コピー動作の場合には
記録手段へ出力され、ファクシミリ送信の場合にはファ
クシミリ通信手段へ送られ出力される。ブックスキャナ
部50による処理が終了した後、保留していたメモリ蓄
積動作を再開させる(ステップS208)。
【0086】一方、ブックスキャナ部50が先に動作し
ていて後からシートスキャナ部100を動作させようと
した場合には、優先キー111bが押下された後、ブッ
クスキャナ部50の画像は現在読取り中の原稿以降は画
像メモリに蓄積され、シートスキャナ部100で読み取
る画像を優先して処理する。
【0087】なお、本実施形態では、シート原稿Sの繰
り出し方法を下側繰り出しにした例を示したが、原稿の
積載順を整列させる目的として上側繰り出しにするよう
にしてもよい。
【0088】(第2の実施形態)本実施形態の装置はフ
ァクシミリ送信、原稿複写にかかわらず、原稿の両面を
読み取ることができるようにした例を示している。この
動作を図5のフローチャートに示す。原稿の1ページ目
を原稿積載台75上に乗せ、操作部110を操作して両
面読み取り動作(両面コピー・両面FAX)のキーを押
下する。
【0089】キーが押下されると、まず、ステップS1
01において、シート原稿Sが原稿積載台75上に存在
するか否かが判断される。この判断の結果、原稿積載台
75上にシート原稿Sがないとき(DS=OFF)は終
了となる。一方、シート原稿Sが原稿積載台75上に存
在することを確認したら、次に、ステップS102にお
いて、両面コピーモードが選択されているかどうか判断
する。
【0090】この判断の結果、両面コピーモードが選択
されている場合にはステップS103の両面コピーモー
ドに進む。また、両面コピーモードが選択されていな場
合にはステップS119の両面送信モードに進む。
【0091】ステップS103においては、両面コピー
モードでは操作部110からコピー枚数を入力し、次い
で、ステップS104でスタートキー110bが押下さ
れたか否かを判断する。次に、ステップS105では、
原稿両面を分割して出力するモードなのか、あるいは合
成して出力するモードなのかを判断する。
【0092】《両面原稿→2枚に分割してコピー》ステ
ップS106〜ステップS111の各ステップにより実
行される両面分割コピーのモードでは、まず、ステップ
S106において、操作部110から入力された解像度
・階調・倍率に従って原稿を読み取る。この読み取り
は、スタートキー110bが押下された後に最下紙から
始める。そして、シート原稿Sが読取り点A3に原稿が
達すると、シート原稿Sの表面の情報が密着型イメージ
センサ90によって読み取られて画像メモリに蓄積され
る。
【0093】一方、シート原稿SがCCDセンサ50e
の読取り点A2に達すると、シート原稿Sの裏面の情報
がCCDセンサ50eによって読み取られる。そして、
複数枚のコピーが指定されている場合には、原稿表面の
読み取りと同様に画像メモリに原稿裏面の画像情報を蓄
積する。なお、1枚ずつのコピーの場合、CCDセンサ
50eで読み取った情報は画像メモリに蓄積せずにその
まま記録手段へ同期出力して記録する。
【0094】1ページ目の原稿の読み取り終了後は、画
像メモリ内の原稿表面の画像情報を記録手段によって記
録紙に印刷して出力する。これにより、原稿裏面の画像
情報を表面よりも先に出力することができるため、ペー
ジ順の排紙を行うことができる。2ページ以降も1ペー
ジ目と同様に読み取りを行って出力する。
【0095】《両面原稿→片面に合成してコピー》合成
両面コピーの場合は、まず、ステップS112におい
て、原稿の表面、裏面それぞれ異なる解像度・濃度・階
調・倍率の指定が行われると、次に、スタートキー押下
後、ステップS113〜ステップS114で、シート原
稿Sの表面および裏面は密着型イメーシセンサ90とC
CDセンサ50eで読み取られる。
【0096】次に、2つの読み取り手段90、50eで
読み取った画像情報を、ステップS116で主走査毎に
論理積により合成し、ステップS117で記録手段に出
力してプリントアウトする。次に、ステップS118で
原稿積載台75上にシート原稿Sがまだ残されているか
否かを判断し、残っている場合にはシート原稿Sを再び
一枚給紙してコピーする。
【0097】《両面原稿→2枚に分割して送信》ステッ
プS102の判断の結果、両面FAX送信モードに進ん
だ場合には、まず、ステップS119において、装置の
動作モードをファックス送信モードに設定する。
【0098】次に、ステップS120においてブック読
取りを行う読み取り手段の光学系を所定の読み取り位置
に移動させ、その後、ステップS121においてシート
給紙を行う。次いで、ステップS122に進み、ブック
・シート同時読取りを行う。次に、ステップS123に
おいて片面ずつメモリ蓄積を行い、それが終了したらス
テップS124において原稿積載台75上にシート原稿
Sがまだ残っているか否かを判断する。
【0099】ステップS124の判断の結果、シート原
稿Sが原稿積載台75上に残っている場合にはステップ
S121に戻り、前述した動作を繰り返し行う。また、
シート原稿Sが原稿積載台75上に残っていない場合に
は、ステップS125に進んで原稿送信を行い、次に、
ステップS126においてブック光学系を初期位置に戻
した後に、送信終了後に送信モードを終了する。以上の
ようにして、2つの読み取り手段で読み取った原稿の読
取り情報を画像メモリにそれぞれ蓄積してファクシミリ
送信する。
【0100】(第3の実施形態)記録紙の反転ユニット
を備えた装置では、原稿の裏面情報を記録した記録紙を
反転させて再度記録手段へ搬送することにより、裏表の
両面コピーを実現することも可能である。
【0101】すなわち、図6において、給紙部105か
ら給紙された記録紙は、裏面の画像情報をその裏面に記
録すべく、転写部を構成する感光ドラム102eに送ら
れ、転写後は定着部を構成する定着ローラ102cにお
いて定着され記録紙排紙ローラ101aによって記録紙
排紙トレイ102hに排出される。記録紙後端がフラッ
パー201を通過した後、フラッパー201を移動さ
せ、記録紙の後端部を排紙ローラ101aで保持したま
ま排紙ローラ101aのみを逆転させて記録紙反転搬送
路203へ導く。
【0102】このようにしてスイッチバックされた記録
紙は、マルチフィーダ106から再び画像転写部に搬送
され、画像メモリに蓄積されている画像情報をその表面
に転写され、定着ローラ102cにおいて定着されて排
出される。このとき、記録紙は先に記録された原稿の裏
面を下向きにして排出されるので、複数枚の両面複写に
おいてもページ順に排紙して積載することができる。
【0103】(第4の実施形態)本装置は、シートスキ
ャナ部100とブックスキャナ部50とで読み取った画
像を合成して出力することが可能である。図7および図
8に示すように、まず、ステップS1において、操作部
110上のコピー/FAX切り替えキー110aが押下
されるたびにコピーとFAXのモードが入れ代わるよう
に成されており、コピーキーが押されるとステップS1
2に進む。
【0104】ステップS12においては、ディスプレイ
111にコピー向けの内容のメニューを表示する。次
に、ステップS13において、コピーの枚数のパラメー
タをユーザーが入力する。このキー入力が省略されたと
きには、1枚のみの処理となる。なお、画像を合成する
モードをここで選択してもよい。
【0105】次に、ステップS14に進み、スタートキ
ー110b、もしくはモードセットキー110dが押下
されたか否かを判断する。そして、これらのキー110
b、110dが押下された場合には、ステップS15に
進み、動作モードが合成モードか否かを判断する。
【0106】ステップS15の判断の結果、原稿合成モ
ードが指定されていない場合はシートコピーモードなの
でステップS23に進み、解像度・階調・倍率を入力し
(省略された場合には既定値で実行される)、次に、ス
タートキー110bを押下する。
【0107】次に、ステップS24に進み、原稿有無検
知手段であるDSセンサ(Document Edge
Sensor)62が「原稿有り」を検出したか否か
を判断する。この判断の結果、DSセンサ62が「原稿
有り」を検出した場合にはステップS25に進み、シー
ト原稿S副走査モードとする。また、ステップS24の
判断の結果、「原稿無し」を検出したときにはブックコ
ピーモードなのでステップS29に進み、「ブック原稿
副走査モード」に移行する。
【0108】《ブックコピーモード》ステップS29に
おいては、第1の原稿読取り手段を構成するブックスキ
ャナ部50の縮小光学系のミラー群と、光源50gが読
取り点B1からB2以内をスキャンして、画像情報を記
録手段に送って出力する。
【0109】次に、ステップS30において画像情報を
プリントするが、同一原稿を複数枚コピーするときに
は、画像情報を画像メモリに蓄積しておき、プリント動
作のたびに画像情報をプリント部に出力するようにして
いる。また、画像メモリの容量が足りない場合には、画
像情報を画像メモリに蓄積せずに随時記録部に出力して
記録紙、読取り光学系をその都度復帰させて読取りを行
うようにする。
【0110】《シートコピーモード》また、ステップS
24からステップS25に進んだ場合には、シートモー
タ(図示しない)が原稿圧板部60内の駆動系を動作さ
せ、分離部82でシート原稿Sを下から一枚繰り出して
下流へ搬送する。
【0111】そして、次のステップS26において、密
着型イメージセンサ90で原稿表面の画像を読み取り、
その内容をステップS27でコピーするとともに、排紙
トレイ73に排出する。
【0112】なお、シートコピーモードでの複数枚複写
は、シート原稿Sを密着型イメージセンサ90上を再度
通過させることができないので、全て画像メモリに蓄積
して記録部に出力するようにする。
【0113】次に、ステップS28において、DSセン
サ62が「原稿有り」を検出しているか否かを判断し、
「原稿有り」を検出している場合にはステップS25に
戻って前述した動作を繰り返し行う。また、「原稿有
り」を検出していない場合には動作を終了する。
【0114】《合成コピーモード》ステップS15の判
断の結果、原稿合成モードが指定されている場合には、
ステップS15からステップS16に進み、「合成コピ
ーモード」の動作を行う。このモードでは、まず、最初
にステップS16において、シート・ブックでそれぞれ
読取りモード(階調・解像度・倍率)を設定する。
【0115】次に、ステップS17に進み、原稿台ガラ
ス50h上の原稿をどのシート原稿Sのページに合成さ
せるるのか選択する。なお、総ての原稿画像に合成させ
るときは何も指定しない。
【0116】次に、ステップS18においてシート給紙
を行った後、ステップS19に進み、シート及びブック
の同時読み取りを行う。次に、ステップS20及びステ
ップS21と順次進み、画像重ね合わせ及びコピーを行
う。これは、合成ページが指定されている時には、その
ページをシート読みするときにブック原稿を同時に読み
取り、画像合成部340によって両画像の白黒情報を論
理積で合成させる。
【0117】また、複数ページの合成が指示されている
ときには、ブック原稿は画像メモリに蓄積し、シート原
稿Sを読み取るたびに論理積で合成して行く。例えば、
図9に示すように、文字情報が記述された4ページのシ
ート原稿Sに対して、3ページ目だけにハーフトーン画
像を重ねあわせてコピーする場合は、重ねあわせたい画
像情報を記述した1枚の原稿を、原稿台ガラス50h上
に画像面を下向きにして配置し、文字情報の書かれた4
枚のシート原稿Sを原稿積載台75に画像面を下むきに
して積載する。
【0118】操作部110から、3ページ目のみ画像合
成する指示と、シート原稿Sを2値モードで読取りる指
示を入力するとともに、ブック原稿を64階調ハーフト
ーンで読み取る指示を入力して、スタートボタン110
bを押下する。
【0119】1枚目、2枚目のシート原稿Sは普通の1
枚コピーと同様にコピーされ、3枚目のシート原稿Sの
読取りが始まったとき、ブック原稿の読取りが始まる。
そして、両方の読取り手段から出力される画像情報を論
理積で合成して1枚のコピーと同様に記録手段に対して
画像データを出力する。
【0120】例えば、社名ロゴなど、総てのページに同
一の画像を合成したい場合には、ブック原稿の画像情報
は画像メモリに蓄積され、シート原稿Sの読取りと同時
に画像メモリから呼び出されて論理積で合成されてい
く。
【0121】次に、ステップS22においてシート原稿
Sが原稿積載台75上にまだ積載されているか否かを調
べ、積載されているときには次のシート原稿Sの搬送を
始めてコピー動作を繰り返す。
【0122】一方、ステップS1の判断の結果、コピー
キーが押されていなかった場合にはステップS2に進
み、テンキーまたはワンタッチキーが押されたか否かを
判断する。そして、押された場合にはステップS3にて
動作モードがFAX送信モードに設定される。
【0123】次に、ステップS4において、合成モード
か否かを判断する。この判断の結果、合成モードの場合
にはステップS5〜ステップS11のFAX合成モード
の動作を行う。
【0124】《FAX合成モード》ステップS5〜ステ
ップS11では、FAX原稿による画像合成モードの動
作を示している。すなわち、ステップS5では、シート
・ブックでそれぞれ読取りモード(階調・解像度・倍
率)を設定する。
【0125】次に、ステップS6で合成ページ指定、ス
テップS7でシート給紙、ステップS8でブック・シー
ト同時読取り、ステップS9では画像重ね合わせ、ステ
ップS10ではメモリ蓄積または送信を行い、ステップ
S11ではシート原稿Sが原稿積載台75上にまだ積載
されているか否かを調べ、積載されているときにはステ
ップS6に戻って前述した動作を繰り返す。
【0126】FAXの送信には、原稿を読み取りながら
回線に送信する「ダイレクト送信モード」と、画像メモ
リに総ての原稿の画像情報を蓄積してから送信する「メ
モリ送信モード」がある。
【0127】ダイレクト送信モードでは、エンコード前
に両画像の合成を行い、メモり送信ではシート原稿Sと
ブック原稿の情報をそれぞれ別々に画像メモリに貯えて
おき、送信前に一度両画像をデコードして重ねあわせ、
さらにエンコードして送信する。これにより、合成する
原稿が複数にわたったとき、合成する同一の画像情報の
冗長なメモり蓄積を防止して画像メモリの節約を図るこ
とができる。
【0128】《シートFAXモード》前述のシートコピ
ーモードで、出力先を記録手段から通信手段へ切り替え
ることによって実現される。このシートFAXモードで
は、まず、ステップS31でシート・ブックでそれぞれ
読取りモード(階調・解像度・倍率)を設定する。
【0129】次に、ステップS32でシート原稿Sが原
稿積載台75上に積載されているか否かを調べ、積載さ
れているときにはステップS33に進んでシート給紙を
行う。次に、ステップS34でシート読取り、ステップ
S35でメモリ蓄積または送信を行う。次に、ステップ
S36でシート原稿Sが原稿積載台75上に積載されて
いるか否かを調べ、積載されているときにはステップS
33に戻って前述した動作を繰り返し行う。
【0130】《ブックFAXモード》前記ステップS3
2の判断の結果、シート原稿Sが原稿積載台75上に積
載されていない場合にはステップS37に進んでブック
FAXモードで動作する。このブックFAXモードは、
前述のブックコピーモードにおける出力先を記録手段か
ら通信手段へ切り替えることによって実現される。
【0131】すなわち、まず、ステップS37でブック
読み取り、ステップS38でメモリ蓄積を行う。次に、
ステップS39で原稿交換または読取り終了の判断を行
い、原稿交換の場合にはステップS37に戻り、読取り
終了の場合にはステップS40で送信処理を行う。
【0132】(本発明の他の実施形態)本発明は複数の
機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機
器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適
用しても1つの機器からなる装置に適用しても良い。ま
た、同じ原稿読み取り装置にブックスキャナ部のみを複
数備えたもの、あるいはシートスキャナ部のみを複数備
えたものでも良い。
【0133】また、前述した実施形態の機能を実現する
ように各種のデバイスを動作させるべく、前記各種デバ
イスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュー
タに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフト
ウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムある
いは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格
納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作さ
せることによって実施したものも、本発明の範疇に含ま
れる。
【0134】また、この場合、前記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコード自体、およびそのプ
ログラムコードをコンピュータに供給するための手段、
例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本
発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記
憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用い
ることができる。
【0135】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)あるいは他のアプリケーションソフト等の共
同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかか
るプログラムコードは本発明の実施形態に含まれること
は言うまでもない。
【0136】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって前述した実施
形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれること
は言うまでもない。
【0137】(実施形態の効果)以上説明したように、
本実施形態の装置によれば、原稿台ガラス50h上に載
置された静止原稿を読み取る第1の原稿読み取り手段
と、移動中のシート原稿Sの一方の面を読み取る第2の
原稿読み取り手段とを設け、前記第1の原稿読み取り手
段に、前記静止原稿の副走査方向に沿って移動可能であ
り、かつ前記移動中のシート原稿Sの他方の面を読み取
ることができる所定の位置に移動可能な光学系を設けた
ので、前記静止原稿およびシート原稿Sの両方を同時に
読み取るようにすることができるとともに、前記第1の
原稿読み取り手段の光学系の読み取り部を前記シート原
稿Sの他方の面を読み取る位置に移動させることによ
り、前記シート原稿Sの表面および裏面の両方を同時に
読み取ることができる。
【0138】また、前述した実施形態の他の特徴によれ
ば、静止原稿を読み取るブックスキャナ部50上の原稿
圧板部60の上下開閉範囲外にシート原稿搬送部を設け
たので、前記シートスキャナ部100で複数枚のシート
原稿Sを読み取りながら前記ブックスキャナ部50では
独立して別の静止原稿を読み取ることが可能であり、シ
ート原稿読取り手段が動作中でもブックスキャナ部50
の原稿を交換することができる。
【0139】また、前述した実施形態のその他の特徴に
よれば、シート原稿読取り部を分離することにより、圧
板重量を低減させることができるため、操作性や圧板ヒ
ンジ部の信頼性・寿命が向上させることができる。
【0140】また、前述した実施形態のその他の特徴に
よれば、焦点深度の深い縮小光学系を用いるようにした
ので、原稿台ガラス50hから離れた位置にある圧板上
を移動する原稿について、部品の寸法精度によるばらつ
きや原稿の上下のばたつき等に対して余裕をもって画像
を読み取ることができる。
【0141】また、前述した実施形態のその他の特徴に
よれば、両面読取り複写では裏面を読み取りながら直接
記録部にて複写するとともに、表面の情報を画像メモリ
に蓄積することにより、画像メモリの節約によるコスト
ダウンやトータルの複写時間の短縮を図るようにするこ
とができる。
【0142】また、前述した実施形態のその他の特徴に
よれば、ブックスキャナ部50側の縮小光学系を構成す
る第1のミラー50aをシートスキャナ部100の原稿
搬送路の下方に移動させることにより、シート原稿搬送
部で搬送されるシート原稿Sの裏面を読み取ることがで
きる。また、縮小光学系の場合は密着型イメージセンサ
に比べて焦点深度を深くできるため、シート原稿搬送部
で搬送される原稿が浮いたりぱたついたりしても画像を
鮮明に読み取ることができる。シートスキャナ部100
とブックスキャナ部50の2つの原稿読取り手段を同時
に動作させることができるので、一度の原稿搬送で原稿
の裏表を同時に読み取ることができる。
【0143】また、前述した実施形態のその他の特徴に
よれば、シートスキャナ部100の原稿読取り手段とし
て密着型イメージセンサを採用し、これをシート原稿搬
送路の上部に取り付けたので、移動中のシート原稿Sの
表面を直上から読み取ることができる。また、原稿分離
手段、搬送ローラ、Uターンパス、排出ローラのそれぞ
れが密集した中で密着型イメージセンサを用いることに
より、シートスキャナ部100のサイズを小さくするこ
とができる。
【0144】また、前述した実施形態のその他の特徴に
よれば、密着型イメージセンサの対向面にスライスレベ
ルの白基準となる読取り白地を設け、光源の影響を受け
ないような少し離れた位置に、ブックスキャナ部50の
縮小光学系の第1のミラー50aがシート原稿Sの裏面
を読み取るための開口部A2を設けたので、互いの光源
から影響を受けないようにしながら原稿の両面を同時に
読み取ることができる。
【0145】また、前述した実施形態のその他の特徴に
よれば、片方の読取り手段が画像を読み取って画像メモ
リを介さずに複写動作を行っているとき(ダイレクトコ
ピー時に)に、もう一方の読取り手段が後から動作させ
られた場合にはその読取り画像を画像メモリに蓄積し、
始めの複写動作が終了した後、出力処理させることがで
きる。この出力処理は用紙記録(コピー)・ファクシミ
リ送信のいづれも可能であるので、画像メモリの容量を
低く抑えることができる。
【0146】また、前述した実施形態のその他の特徴に
よれば、先に動作している読取り手段がダイレクトコピ
ー(画像メモリを介さずに直接複写する)動作で画像を
読み取っているときに優先キーを入力して後からもう一
方の読取り手段をコピー動作として動作させようとする
とき、先に動作していた読取り手段をページの区切りで
複写を待機させておき、後から動作させた読取り手段の
コピー動作を優先させるようにすることができる。この
ようにした場合、後から動作させられた読取り手段の動
作が終了した後、画像メモリに蓄積された画像が出力さ
れ、先に動作していた複写動作を復旧させることができ
る。
【0147】また、前述した実施形態のその他の特徴に
よれば、先に動作している読取り手段がメモリ蓄積動作
として画像を読み取っているときに、優先キーを入力し
て後からもう一方の読取り手段をメモリ蓄積動作として
動作させようとするとき、先に動作していた読取り手段
の動作をページの区切りで停止させずにそのまま読取り
動作を続けることができる。
【0148】
【発明の効果】本発明は前述したように、本発明によれ
ば、静止原稿が載置される原稿台ガラスの上部に原稿押
圧板を設けるとともに、前記原稿押圧板の開閉の妨げと
ならない位置に、かつ前記原稿押圧板とは独立して、原
稿積載台及び原稿排紙トレイを設けたので、シート原稿
に係わりなく静止原稿の載置及び除去を行うことがで
き、読取り手段を2つ備えた原稿読取り装置の使い勝手
を向上させることができるとともに、原稿の両面を高速
で読み取ることが可能な原稿読取り装置のサイズを小型
化することができる。
【0149】また、複数の読取り手段をそれぞれ独立的
に動作できるようにしたので、例えば、原稿の裏面を読
み取りながら直接記録部にて複写したり、表面の情報を
画像メモリに蓄積したりすることにより、原稿読取り装
置の読取り速度を向上させることができるとともに、画
像メモリの節約によるコストダウンやトータルの複写時
間の短縮を図るようにすることができる。
【0150】また、本発明のその他の特徴によれば、2
つの原稿読取り手段を各々独立させて動作させることが
できるようにすることができるので、例えば複写のため
の読取り動作をしながら別の原稿をファクシミリ送信す
るための読取り動作を行う複合動作を行うようにするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の装置の断面図である。
【図2】本実施形態の装置の外観斜視を説明する図であ
る。
【図3】本実施形態の独立動作時の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態で両面記録の動作をフローチャ
ートである。
【図6】第3の実施形態を示し、裏表の両面コピーを実
現する装置の一例を示す断面図である。
【図7】第4の実施形態の合成コピーのフローチャート
である。
【図8】第4の実施形態の合成コピーのフローチャート
である。
【図9】所定のページに原稿を重ね合わせてコピーする
様子を説明する図である。
【符号の説明】
16 原稿サイズ指標 50 ブックスキヤナ部 50a 第1のミラー 50b 第2のミラー 50c 第3のミラー 50d レンズ 50e CCDセンサ 50f 反射板 50g 光源 50h 原稿台ガラス 60 原稿圧板部 61 スライダ 62 DS(原稿有無検知センサ) 70 シート搬送部 70a 原稿搬送路 71a 原稿搬送ローラ 72a 原稿排紙ローラ 73 排紙トレイ 74 DES(原稿エッジ検知センサ) 80 分離部 82a 分離パッド 82b 分離ローラー 90 密着型イメージセンサ 90a 白地 101 記録紙排紙部 102 記録部 103 トナーカートリッジ 102a カートリッジカバー 102b 定着器 102c 定着ローラ 102d 転写ローラ 102e 感光ドラム 102f 記録紙先端検知センサ 104 レーザー光学ユニット 105 カセット記録紙給紙部 106 マルチトレイ給紙部 106a マルチトレイ 107 記録紙カセット 110 操作部 110a ディスプレイ 110b スタートキー 110c ワンタッチキー 201 フラッパー 203 反転搬送路 301 CPU 302 操作部制御部 303 表示部制御部 304a 固定読取り制御部(ブックスキャナ制御部) 304b 移動読取り制御部(シートスキャナ制御部) 305 記録部制御部 306 通信制御部 309 外部インターフェース
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/04 G03G 15/00 107 1/21 H04N 1/10 1/387 1/12 Z // G03G 15/00 107

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿台ガラス上に載置された静止原稿を
    読み取る第1の原稿読み取り手段と、移動中のシート原
    稿を読み取る第2の原稿読み取り手段と、前記静止原稿
    を押さえるための原稿押圧板と、前記シート原稿を積載
    するための原稿積載台と、読み取られた後で排出される
    シート原稿を受け入れるための原稿排紙トレイとを具備
    し、 前記原稿台ガラスの上部に前記原稿押圧板を設けるとと
    もに、前記原稿押圧板の開閉の妨げとならない位置に、
    かつ前記原稿押圧板とは独立して、前記原稿積載台及び
    前記原稿排紙トレイを設けたことを特徴とする原稿読取
    り装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿押圧板の開閉領域の外側に前記
    シート原稿を積載しておくための原稿積載台と、読み取
    られた後で排出されるシート原稿を受け入れるための原
    稿排紙トレイとを設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の原稿読取り装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の原稿読み取り手段を構成する
    光学系は焦点深度の深い縮小光学系であることを特徴と
    する請求項1に記載の原稿読取り装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の原稿読み取り手段は、前記静
    止原稿の副走査方向に沿って移動可能に構成され、前記
    移動中のシート原稿の他方の面を読み取るときには、前
    記シート原稿の搬送路と対面する所定の位置に移動可能
    な光学系を有することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の原稿読取り装置。
  5. 【請求項5】 前記光学系を前記シート原稿の搬送路と
    対面する所定の位置に移動させて、前記シート原稿の他
    方の面を前記第1の原稿読み取り手段により読み取るよ
    うに制御する読取り制御手段を具備することを特徴とす
    る請求項1〜4の何れか1項に記載の原稿読取り装置。
  6. 【請求項6】 原稿台ガラス上に載置された静止原稿を
    読み取る第1の原稿読み取り手段と、 原稿積載台上に積載されたシート原稿を搬送し、搬送し
    ているシート原稿をUターンさせる原稿パスを有する搬
    送手段と、 前記搬送手段によって搬送されるシート原稿の一方の面
    を読み取る第2の原稿読み取り手段と、 前記搬送手段によって搬送されるシート原稿の他方の面
    を読み取り可能な位置に形成された開口部とを具備し、 前記開口部の下方に前記第1の原稿読み取り手段の原稿
    読み取り部を構成する光学系を移動させることにより、
    前記搬送手段によって搬送されるシート原稿の他方の面
    を読み取るようにしたことを特徴とする原稿読取り装
    置。
  7. 【請求項7】 第1の原稿読み取り手段と第2の原稿読
    み取り手段とを有する原稿読取り装置において、 前記第1および第2の原稿読み取り手段を独立に動作さ
    せることを可能とし、前記第1の原稿読み取り手段また
    は第2の原稿読み取り手段の何方か一方が先に読み取り
    動作を行っているときに、他方の原稿読み取り手段が後
    から動作したときには、後から動作した原稿読み取り手
    段によって読み取られた原稿読み取り情報を画像メモリ
    に記憶するように制御する読取り制御手段を具備するこ
    とを特徴とする原稿読取り装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の原稿読み取り手段は原稿台ガ
    ラス上に載置された静止原稿を読み取り、前記第2の原
    稿読み取り手段は移動中のシート原稿を読み取ることを
    特徴とする請求項7に記載の原稿読取り装置。
  9. 【請求項9】 複数の原稿読み取り手段を有し、複写機
    能を有する装置に配設された原稿読取り装置において、 先に動作している原稿読み取り手段に対して、後から動
    作させる原稿読み取り手段を優先して動作させる優先動
    作手段と、 先に動作している原稿読み取り手段が画像メモリを介さ
    ない複写動作のための読み取り動作のときには、後から
    動作させる原稿読み取り手段を優先させることが、前記
    画像メモリを介さない複写動作のモードにおいて選ばれ
    たときは、前記先に動作している原稿読み取り手段が読
    み取っているページが終了したときに出力動作を停止さ
    せ、次のページからは前記画像メモリに蓄積するように
    するとともに、後から動作させる原稿読み取り手段の複
    写動作を優先させる読取り制御手段を具備することを特
    徴とする原稿読取り装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の原稿読取り装置にお
    いて、 前記読取り制御手段は、先に動作している原稿読み取り
    手段がメモリ蓄積動作を行っているときに、後から動作
    させる原稿読み取り手段を優先させて読み取り動作させ
    た場合には、後から動作させた原稿読み取り手段が複写
    動作のための読取りを行う場合には、先に動作していた
    原稿読み取り手段の読取り動作をそのまま続け、後から
    動作させた原稿読み取り手段が先に動作していた原稿読
    み取り手段と同じメモリ蓄積動作を行う場合には、先に
    動作していた原稿読み取り手段によるメモリ蓄積動作を
    ページ間で停止させた後で保留させ、後から動作させた
    原稿読み取り手段のメモリ蓄積動作を優先させることを
    特徴とする原稿読取り装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか1項に記載の
    原稿読取り装置を備えたことを特徴とする複写装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10の何れか1項に記載の
    原稿読取り装置を備えたことを特徴とするファクシミリ
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜10の何れか1項に記載の
    原稿読取り装置を備えたことを特徴とする複写機能及び
    ファクシミリ機能を有する複合装置。
  14. 【請求項14】 原稿上の画像を読み取るための第1の
    読み取り手段と、 前記原稿上の画像を読み取るための第1の読み取り手段
    とは異なる第2の読み取り手段と、 前記第1の読み取り手段及び前記第2の読み取り手段の
    なかで、先に動作している読み取り手段に対して、後か
    ら動作させる読み取り手段を優先して動作させる優先動
    作手段とを備えたことを特徴とする原稿読取り装置。
  15. 【請求項15】 原稿上の画像を読み取るための第1の
    読み取り手段と、 前記原稿上の画像を読み取るための第1の読み取り手段
    とは異なる第2の読み取り手段と、 前記第1および第2の読み取り手段により同じ原稿の両
    面を読取るように制御するモードと、前記第1および第
    2の読み取り手段により別々の原稿を同時に読取るよう
    に制御するモードとを切り換えるモード切り換え手段と
    を有することを特徴とする原稿読取り装置。
  16. 【請求項16】 前記第1の読み取り手段は原稿を移動
    させないで画像読取りを行い、前記第2の読み取り手段
    は前記原稿を移動させながら画像読取りを行うことを特
    徴とする請求項15に記載の原稿読取り装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の読み取り手段によって読み
    取った画像と前記第2の読み取り手段によって読み取っ
    た画像とを合成する画像合成手段を具備することを特徴
    とする請求項15または16のいずれか1項に記載の原
    稿読取り装置。
  18. 【請求項18】 前記画像合成手段は、解像度、濃度、
    階調及び倍率の少なくとも1つが異なる複数の原稿画像
    を合成可能であることを特徴とする請求項17に記載の
    原稿読取り装置。
  19. 【請求項19】 請求項14〜18の何れか1項に記載
    の原稿読取り装置を備えたことを特徴とする複写装置。
  20. 【請求項20】 請求項14〜18の何れか1項に記載
    の原稿読取り装置を備えたことを特徴とするファクシミ
    リ装置。
  21. 【請求項21】 請求項14〜18の何れか1項に記載
    の原稿読取り装置を備えたことを特徴とする複写機能及
    びファクシミリ機能を有する複合装置。
JP9175801A 1997-07-01 1997-07-01 原稿読取り装置、及びそれを備えた複写装置、ファクシミリ装置、複合装置 Pending JPH1127444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9175801A JPH1127444A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 原稿読取り装置、及びそれを備えた複写装置、ファクシミリ装置、複合装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9175801A JPH1127444A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 原稿読取り装置、及びそれを備えた複写装置、ファクシミリ装置、複合装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1127444A true JPH1127444A (ja) 1999-01-29

Family

ID=16002493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9175801A Pending JPH1127444A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 原稿読取り装置、及びそれを備えた複写装置、ファクシミリ装置、複合装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1127444A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6901237B2 (en) 2002-06-05 2005-05-31 Sharp Kabushiki Kaisha Image reading device and image forming apparatus
JP2006128765A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
US7130077B2 (en) 2000-10-05 2006-10-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Document-reading apparatus and method for the same
CN102143296A (zh) * 2010-01-29 2011-08-03 兄弟工业株式会社 图像扫描装置
JP2011182023A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Brother Industries Ltd 画像読取装置
US8437015B2 (en) 2005-11-25 2013-05-07 Sharp Kabushiki Kaisha Image reading apparatus, image forming apparatus, image processing system and image reading method

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7130077B2 (en) 2000-10-05 2006-10-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Document-reading apparatus and method for the same
US6901237B2 (en) 2002-06-05 2005-05-31 Sharp Kabushiki Kaisha Image reading device and image forming apparatus
US7860446B2 (en) 2002-06-05 2010-12-28 Sharp Kabushiki Kaisha Image reading device and image forming apparatus
JP2006128765A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
US8437015B2 (en) 2005-11-25 2013-05-07 Sharp Kabushiki Kaisha Image reading apparatus, image forming apparatus, image processing system and image reading method
CN102143296A (zh) * 2010-01-29 2011-08-03 兄弟工业株式会社 图像扫描装置
JP2011160078A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Brother Industries Ltd 画像読取装置
US9398187B2 (en) 2010-01-29 2016-07-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image scanning apparatus having two scanning units
JP2011182023A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Brother Industries Ltd 画像読取装置
US8520274B2 (en) 2010-02-26 2013-08-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image scanning apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004015299A (ja) 画像読み取り装置、原稿送り装置、および原稿読み取り方法
JP3368749B2 (ja) 画像形成装置
EP0833210B1 (en) Image forming apparatus for storing document image in memory in a one document feeding operation and the method thereof
JP4035339B2 (ja) 原稿読取装置
JP2001203834A (ja) 複合装置及びその制御方法及び情報処理システム及び記憶媒体
JPH1127444A (ja) 原稿読取り装置、及びそれを備えた複写装置、ファクシミリ装置、複合装置
JPH08234629A (ja) フレキシブルな原書類入力走査を行う複写装置および複写方法
JP3581524B2 (ja) 原稿読み取り装置、画像複写装置、ファクシミリ装置、複合装置及び原稿読み取り装置の制御方法
JP3688483B2 (ja) 画像出力処理装置
EP0889637A2 (en) Recording device provided with communication functions
JPH0946514A (ja) 画像処理装置
US7170615B2 (en) Image processing device including image data management capabilities
JPH11136444A (ja) 画像読取装置及び画像読取記録装置
JP3817888B2 (ja) コピー装置・読取装置・記録装置
JPH07250190A (ja) ファクシミリ機能付複写機
JP3366159B2 (ja) 画像形成装置
JP3836482B2 (ja) 画像出力処理装置
JP3748135B2 (ja) 画像データ受信格納出力方法、及び画像形成装置
JP3671584B2 (ja) 画像形成装置
JPH08154164A (ja) 画像データ送信装置
JPH0937035A (ja) 画像形成装置
JP2002314801A (ja) 画像処理装置、その制御方法、及びその制御プログラムを格納したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体
JP2001080160A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JPH0486759A (ja) 画像記録装置
JP2001257850A (ja) 画像形成装置